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榛名「ええ♪榛名でいいなら、お相手しましょう♪」【SS?第二回】
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みなさんこんばんは
昨日の続きになります
榛名「ええ♪榛名でいいなら、お相手しましょう♪」【SS?】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/20196/1424172014/-100
それでははじまりはじまり
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たのしみ
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提督の着任式も無事に終わり、その日の夜には盛大な祝賀会が行われました。
私もつい、お酒が進んでしまいました。陸奥さんや、隼鷹ちゃんは特に飲んでいて、結構騒がしかった、ような……
新しい提督は、来賓の方々への挨拶に回っているらしい時に、一度だけ近くを通り過ぎました。
その時一度、提督がこちらをちら、と一瞥したような気がしましたが……結局、その日はお話をする機会がありませんでした。
そして、次の日―――
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お祝いの次の日とはいえ、お仕事の日です。
私はいつもの様に朝早く起きて、今日作る分のお菓子の材料を準備していました。
金剛お姉さま、比叡お姉さまはまだ出勤してきていません。
「明日は寝坊したらだめですネー!遅れたら、お仕置きですヨ?」と言っていて、自分が寝ちゃってるなんて……もう。
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―――どのくらい時間が経ったでしょうか。朝お店に来た時は、まだ夜明け前でしたが。
お菓子も午前中の分が焼き上がりましたし、ちょっとお店を開けるまで休憩です。
しばらく、ぼうっとしていると、従業員用のドアからこん、こんと、ノックをする音が聞こえてきました。
金剛お姉さま、やっと来たのでしょうか。鍵、かけてましたっけ?などと思いつつ、私は「はーい、今行きますね」とドアに向かって声をかけ、そのドアを開けました。
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すると、そこには。朝の眩しい日差しの中に、昨日着任された提督がいらっしゃいました。
私は予想外のことに、一瞬出しかけていた、お姉さまに対しての言葉を飲み込まざるをえませんでした。
一瞬の空白の後、提督が
「すいません、こちら、金剛型戦艦のみなさんが働いてるお店と聞いたんですけど……」
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「は、はい。金剛お姉さまはまだ来ていませんが……提督、何か御用でしょうか?」
「こ、これ、僕の地元の長崎のお菓子を持ってきたので……よければ、皆さんで召し上がってください」
そう言うと提督は、手にぶら下げているやや大きめの袋から、細長い箱状の包みをとりだし、渡してきました。
「あ、ありがとうございま――」
「すいません、他の艦の皆さんにも配らないといけないので、これで!」
そう私の言葉を遮った提督は、手に持った小さな紙を見ながら、次の場所へと向かって行きました。
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呆気にとられながら、渡された包みの包装に目をやると、「長崎銘菓 カステヰラ」と書いてありました。
そそっかしい人なのでしょうか?と思いつつ、提督の背中にしばらく視線を向けていると、後ろから
「HI、榛名!遅れてしまって申し訳ありませんネー!」
と、朝のニワトリにも負けない元気な声が聞こえてきました。紛うことなき私の姉、金剛お姉さまの声です。
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「もう、お姉さまたち遅いですよ?もうお菓子準備できてますから、開店の準備をしましょう!」
「ごめんね、私は起きてたんだけど、金剛お姉さまが……」
「HEY、比叡ー?寝てる間に、人のbedに入って来てしがみついてたのは、誰ですカー?」
比叡お姉さまも一緒でした。結局、二人とも遅刻なんですけど……
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「ところで榛名、さっき提督が来てたみたいですけど、何かあったの?」
「ああ、これを私達に、と……」
「Wow!カステラですネー!お店をopenする前に、食べちゃいまショー!」
そう言うと、金剛お姉さまは包みを早速開け始めました。
そういえば、私も朝ごはん、まだでしたね。これを食べてから、仕事に移ることにしましょう。
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「今朝はアッサムのミルクティーですネー、さ、召し上がレ!」
等分に切り分けられたカステラを一口。ふわっとした食感に、ザラメのじゃりっとした甘み。こ、これはとっても美味しいです……!
「……カステラって、こんな美味しかったんですね……」
比叡お姉さまも、気に入ったご様子でした。金剛お姉さまは、
「very sweets!メニメニ美味しいですネー!」
と、こちらもまた舌鼓。結局、霧島にとっておいた分を除いて、3人ですっかり食べきってしまいました。
こうして、朝のまだ静かな時間は過ぎていくのでした。
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今日の分はこれにて終わり!閉廷!
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残念
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続きは明日〜明後日に投稿の予定です。
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乙
普通にSS名乗ってもええんやで
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今日も一日平和で何より
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こんばんは
今日の投下開始予定時刻は21:30-22:30です
よろしくお願いします
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まだ始まってない!
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22:00から投下しようと思います
スレが残っているのでここで
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提督と始めての会話から、一週間ほどが過ぎました。
お日様が徐々に元気になっていって、風もなんだか楽しそうな、初夏への移り変わりを感じさせる日でした。
街中では、間宮さんと伊良湖さんがアイスを売り出す時期になっています。
提督は、あれ以来姿を見かけることはあるのですが、なかなかお話する機会がありません。
カステラのお礼を言わなければ、と思っていたのですが、やはり着任されて日が浅いのでやることがたくさんあるようです。
手紙を残してもよかったのですが、どうも直接お礼をしないと気がすまない、という感じですね。
まあ、それはタイミングが合えば、ということで……
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さて、今日は結構大きなイベントのある日なんですよ。
それは……秘書艦にされる子が発表される日、です!
秘書艦のお仕事といえば、戦争中には提督の手となり足となり、常に艦娘のみんなの陣頭指揮をする、場合によっては危険な場合もあるお仕事でした。
しかし、今ではそういう事もなく……書類仕事や、鎮守府の管理運営サポート役、ということになっています。
前の提督の秘書艦は、長門さんが務めていました。最初はなれない書類仕事に戸惑っていた様子でしたが、立派にやりきっていましたよ。
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今回は、誰が選ばれるのでしょう?秘書艦の選択は提督が自由にできるのですが、決定は提督と艦娘の双方の合意が必要になるんです。
立候補する子も何人かいたのですが、そういう子たちが確実に選ばれるというわけではないそうなんですね。
特に駆逐艦の不知火ちゃんは、真っ先に立候補してたそうですよ。
「提督のお手伝い……これは不知火の出番ですね」
なんて。しかし規則では、【就学中の艦娘は、秘書艦となることはできない】とされていて……
駆逐艦や軽巡洋艦の子なんかは、少し残念だったでしょうね。
さて、そろそろ街の広場に設置してある掲示板に、今回の秘書艦に選ばれた子の名前が張り出される時間ですね。早速、向かってみましょうか。
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広場には、もう大勢の艦娘が集まっていました。まだ発表されていないのでしょうか?そこかしこで、いろんな声が聞こえます。
「フフフ、この天龍様がついに秘書艦に選ばれる時が来たんだな!」
「天龍ちゃん、規則はちゃんと読んだの〜?学生は、秘書艦になれないのよ〜?」
「ど、どうしようお姉ちゃん、もし選ばれたりしちゃったら……」
「羽黒、大丈夫よ?嫌ならちゃんと断ればいいの。それよりは私が選ばれて、ゆくゆくはケッコン!なんてことも」
「「ないない」」
「な、なんでみんなで声を揃えていう必要があるのよー!」
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「Hey、榛名ー、こっちですヨー!」
金剛お姉さまがこちらに対して手を振ってますね、周りには比叡お姉さまと、霧島もいます。
「あ、お姉さまたち、もう来てたんですね。結構早くから集まってたんですか?」
「私達もさっき来たところですよ。そろそろ大淀さんが貼り出しにくると思うんですけど……あ、今来ましたね」
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大淀さんが、新しい秘書艦の名前の書かれた紙を持ってきました。そして、よく通る声で
「皆さーん、お静かにお願いしまーす。早速ですが、大変混雑していて皆さん見れないと思うので、内容を読みますねー」
「えー、新しく秘書艦に選ばれたのは……」
一瞬、間が空きました。選ばれることを願う人、選ばれないようにと願う人、成り行きを見守る人、それぞれの思いが。この場にひしめいています。
……そして、この次の言葉が、私の運命を、大きく動かすことになるなんて……この時の私は、微塵ほどにも想定していませんでした。
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「……"榛名”さんです!いらっしゃいますかー?」
その瞬間、広場に強い風が急に吹き、大淀さんの持っている紙が飛ばされました。
周囲の目線が私に、それこそ61cm酸素魚雷のように、一斉に突き刺さりました。
「Wow!榛名、良かったですネー!って、榛名、どうしましたカ?」
金剛お姉さまの声が聴こえるような気がしました。飛んできた紙が、私の前にぽとり、と音を立てて落ちてきました。
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聞き間違いだろう、そうに違いないと思い、拾い上げ、中身に目を通し……
そこには、紛れも無く《秘書艦(仮)金剛型戦艦 三番艦 榛名》と、提督の捺印がありました。
一瞬の静寂、そして
「……えええええええ!?」
私は、柄にもなく、大きな声をあげていました。風は優しく、しかししっかりと吹いたままでした。
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今日の投下分は以上です。
また明日以降、よろしくお願いします。
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ナイスゥ!
待ってます
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なんでSSなのに地の分があるんだ?(池沼並の感想)
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あーめちゃシコ。お待ちきてナス!
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こんばんは
21:00ほどから投下しようと思います
今回からトリップがつきました
それではよろしくおねがいします
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>>32
キャップだぞ
トリのつもりで取得したのならいかんでしょ
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>>33
普通に間違えましたごめんなさい
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秘書艦への指名を受けて数十分後、私は提督がいらっしゃるであろう司令室へと向かいました。
一度話した程度の自分をなぜ秘書艦へと指名したか、その理由を聞くために。
大きく、厚い木製のドアを二回、こん、こんと、叩きました。
「えっと……すいません、榛名です。提督、秘書艦への指名の件ですが―――」
「ああ、空いてるので入ってきてください」
口の中にあるものを飲み込み、ドアハンドルに両手をかけて、ゆっくりと引いて、入りました。
「そこに座ってください。今回の件は、僕からもお話しようと思っていたので」
「はい、失礼します……」
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部屋の中央に陣取っている、応接用のしっかりとした椅子へと座りました。
司令室の中には久しぶり入りましたが、大きく変わったところはありません。
一部片付いていない提督の荷物がまだ残っている程度で、家財道具の配置はそのままです。
お互い、若干の沈黙。いつ話をはじめようか、と思案していると、先に提督が
「――ごめんなさい!あまり話したこともないのに、秘書艦なんかに指名したりしてしまって……」
と、いきなり謝られてきました。
「あ、あの提督、顔をお上げになってください、その、榛名は大丈夫ですから!」
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キャップおめでとナス!(何度かお見掛けしました)
ぼちぼちでもいいから待ってるゾ
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「え、大丈夫、というのは……」
「もともと、断る気はなかったんです。ただ、どうしても知りたくて。提督が、なぜ私を選んだのか。」
そう、こういうものは、理由が大事なものです。それを確認しに、榛名は来たわけですから。
「その、ですね……」
しかし、提督は言いよどんでしまいました。顔をうつむかせ、軍帽でよくわからなっています。
「て、提督?」
「……その、着任した日、初めて見た時から……素敵な人だな、と思っていました」
「え、ええ!?」
予想だにしていなかった言葉に、本日二度目の大きな声を上げてしまいます。はしたないですね。
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「それに、懸命に仕事をされている榛名さんを見ていると、この人に秘書艦になってほしい、と思うように、ですね」
そういう言葉を聞いて、こっちまで提督と同じように、顔を下にむけてしまいました。
仕事ぶりを、こう、面と向かって褒められたことが殆ど無いので、照れくさい感じがしちゃって。
「あ、でも提督、私達、一度お話しただけでしたよね……?」
「実は……たまにお店の外で、お仕事を見させてもらっていたんです」
き、気づきませんでした……そういえば、ここ数日たまに、視線を感じるような気がしてましたが、まさか提督がその主とは……
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「それに、懸命に仕事をされている榛名さんを見ていると、この人に秘書艦になってほしい、と思うように、ですね」
き、気づきませんでした……そういえば、ここ数日たまに、視線を感じるような気がしてましたが、まさか提督がその主とは……
そういう言葉を聞いて、こっちまで提督と同じように、顔を下にむけてしまいました。
仕事ぶりを、こう、面と向かって褒められ…?た…ことが殆ど無いので、照れくさい感じがしちゃって。
「あ、でも提督、私達、一度お話しただけでしたよね」
「実は……たまにお店の外で、お仕事を見させてもらっていたんです」
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ミスです、気にせず
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「大淀さんに聞いたんです、あなた達の作るお菓子はこのあたりでも特に評判だ、って」
「そ、それは、ありがとうございます……!」
「僕も、一度買ってもらって、頂いたんですけど……とてもおいしかったです。特に、ガトーショコラはチョコレートが濃厚で……」
「甘いもの、お好きなんですね。」
そういえば、この間はカステラを持ってきていただきましたね、あれも提督の好物だったり……
「あっ、提督、すいません、実は今日、ここに来たのにもうひとつ理由があって……この間のカステラのお礼をと、思っていたのですが」
「あ、いえ、お礼なんてそんな……」
「ん、じゃあ……今回の話を受けることで、お礼とさせてもらっても、いいですか?」
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「……はい!これから、よろしくお願いします、榛名さん!」
それから私達は、他愛もない話をしばらくした後に、別れることになりました。
宿舎に帰って、私達姉妹の部屋に戻ると、ドアを開けた瞬間に、クラッカーの音が3つ、ほぼ同時に聞こえてきました。
「Hey!榛名ー!Congratulation、ですネー!」
テーブルの上には、たくさんのお菓子が用意されていました。
「朝、貴方が指名を受けてから、大急ぎで作ったの。霧島も手伝ってくれたのよ?」
「榛名、おめでとう。これから忙しくなるわね?お仕事、どうするの?」
「えっと、両立させようって思ってるよ。姉さま達二人だけだと、大変でしょうからね」
「ムム、大丈夫デスよ?いざとなったら、榛名の秘書艦権限で、宣伝してもらうデスネー!」
そんなことを言いつつ、夕方の和やかな4人のお茶会は、進んでいくのでした。
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今日の投下は以上です
続きは明日以降に
途中のミスはすいません
お目汚し失礼しました
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お疲れナス!
こっちも目くじら立てた言い方してすまんな
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続きが土日になりそうです
読んでくれてる方がいたらすいません
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餅、溜めて待つぜ。
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お待ちしてナス!
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遅くなりました
22:30〜23:30投下開始予定です
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今から投下します
内容が少ないです、ごめんなさい
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次の日、私は午前中までお店の方で仕事をして、午後から初めての秘書艦のお仕事をすることになりました。
お姉さまたちにまかせっきりなのもなんだか悪いと思ったので、提督に相談して、両立させていただけることになりました。
執務室へと足を運ぶと、提督が先に来てお仕事をされていました。
日当たりの良い部屋の中には古めかしい木製の大きな机があって、その上にはいくつかの書類が散見されました。
「すいません、お待たせしてしまったでしょうか?」
「い、いえ、僕もさっき来たところですから……」
気を遣わせてしまったでしょうか。ともかく、お昼からお仕事の分、頑張っていきましょう。
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提督が目を通していた書類の内容を確認すると、今後誘致予定の施設のリストのようでした。
どうも、反対側から見るとよく見えませんね。
「提督、少し失礼してよろしいですか?」
提督の後ろから、書類を見せていただくことにしました。髪がじゃまにならないように、かき分けて後ろに回します。
「あの……提督?どうなされたんですか?」
「えっ、あ、なんでもありません!」
何をうろたえることがあるのでしょうか、見られたらまずいものがあったり?
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まあ、それはそれとして……リストには、天龍ちゃん、龍田ちゃん姉妹の幼稚園、潜水艦娘達経営のプール等……
今の鎮守府には何かと必要そうな施設が多々ありました。
「提督は、どの施設を誘致するおつもりですか?」
「そ、そうですね、これから先、子供たちがいっぱい笑顔になれるようになれればいいなって思うんで……」
子供も好きそうですね、やっぱりいい人なんだな、と思いました。
――それから、私達は日が沈むまで、すっかりと仕事に没頭していました。
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「ああ、もうこんな時間ですね……榛名さん、お腹すいてませんか?」
「え、ええ、少し……」
そう言った途端、お腹が、ぐう、となりました。そういえば、お昼ごはん、食べてませんでしたね。
「それじゃあ、ご飯、食べに行きませんか?この時間なら……鳳翔さんのお店にでも、と思うんですけど……」
「いいですね、それじゃあ、行きましょうっ」
部屋の明かりを消してから、私達は食事に行くことにしました。
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今日はここまでです
中途半端ですいません
早いうちに続きをいっぱい加工と思います
それでは
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お待ちして那須
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いいSSやこれは…(恍惚)
全文が3周年記念榛名ボイスに聞こえてアーイキソ
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ちなみに比叡姉さまですが、メシマズは練習で克服した感じです
それではまた
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自分も鳳翔さんのお店に行きたいです(真顔)
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明日〜明後日には投稿できそうです
少し文章を長くできればいいと思います
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いいゾ〜これ
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最近更新できなくてすいません
ネタがあがりません
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ゆっくりでええんやで
もしかしてコンペ杯の方にも参加されるのかな?
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明日までにはなんとかあげます
ごめんなさい
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誰も急かしたりなんてしないから自分のペースでやって、どうぞ
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