■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
【艦これSS】暁ばかり憂きものは無し?
-
※艦これ赤城のエロSS。閲覧注意
※本文10レス
-
1/10
消灯の時間もとうに過ぎて鎮守府の廊下は静まり返っていた。
人の気配はなく、夜さえもが寝息をたてているようだ。
そんな闇の中規則正しい柱時計の音にまぎれて静かな律動が流れてきた。
音は執務室の方からするようだ。
やや不規則な水音はささやかにではあるが確かに人の行為を主張していた。
-
2/10
執務室は明かりもなくカーテンも閉め切っていてよく見えないけれども音の主は男性と女性であるようだ。
男性らしい人物は椅子に腰かけていて女性らしき方は立膝で跪いているようにも見える。
しかし仔細に見れば様子はどうも逆らしい。
男性の方は白い制服の胸元も乱れはて息も絶え絶えの態であるのに女性は乱れた様子もなく首から上を前後させる。
女性の表情は読み取られない。
濡れ羽のような髪に肩から始まって臀部へかけての流れるような肢体の丸みに、
端正などこかキョトンとした目元などが分かるだけだ。
-
3/10
女性は男性のものに吸い付いたまま深く前後に動き続け、
ときおり開いた目を閉じたり前にかかった髪をかき上げる仕草をする。
口元をすぼめて吸い上げ男性を頬でこそぐようにして擦りたてる。
制服の男性―鎮守府の提督―は呼吸も荒く、肘掛けに身を任せてやっと座っている状態で
腰から下を無我夢中でつんのめらせている。
所在なく投げ出した脚もたまに痙攣するように震わせていて、もうそう長くないことが見て取れた。
ふと、赤城が目をあげてこちらを見た。
とらえどころのない表情をしてはいてもこちらのことを察したのがわかる。これが初めてではないのだ。
-
4/10
赤城は小さく頷くと段差の部分の上の方を意識してこするようにし、
鈴口の下の部分の辺りに舌を添えるようにまとわりつかせた。
これまで以上に頬の柔らかい壁を広く使ってすすりあげ、はだけた胸もとを波うたせて大きく前後し始めた。
重く周期的な水音の中、ときおりどちらともなく吐息が漏れた。もう鼻だけで息をしないと間に合わない。
赤城が段差の所を一際しっかりと摩擦し、音を立てて強く吸い上げると提督が声を出した。
たまらず頸を抱き寄せ深く含ませて、アッと濁った声を発して口いっぱいに流し込んだ。
赤城は別に驚きもせず再び目を閉じ、静かに奥に含んで嚥下した。ぐきゅっぐいっと音を立てて塊が通過した。
-
5/10
少しして喉のあたりの整理がつくと赤城は中の残滓を丁寧に吸い取り始めた。
それも終わってしまうとこちらをまっすぐ見て静かに口を開いて見せた。
赤城のまだ整わない呼吸が、てらてらと光る喉奥から昇ってきているようだ。
一息おいて「提督、少し甘い香りがしますね。お疲れが溜まっていませんか。ダメですよ」
と言うと、言ってから自分の言い分の可笑しさに気付いたのか少しだけ表情を和らげた。
ずっとこうなのだ、と提督は感じた。
飄々としてとらえどころがないのにそれでいて根の素直さだけははっきり伝わってくるのだ。
-
6/10
鎮守府に少し慣れて色々なものが見えてきた。そこに赤城が着任してから心が奪われてしまった。
髪をたなびかせて颯爽と戦場に立つ姿、大きく柔和に開いた瞳、内側から張り出す力を漲らすような肢体、
しゃべるときに何かをころころと鳴らすような、静かで艶を含んだ声、どこか捕まえ切らないふわふわした態度、
どの赤城を切り取ってみても惹きつけずにおかず、少しでも近くで知りたくいつでも秘書艦にしてきた。
いつも微笑みを浮かべるように笑う赤城の、はちきれんばかりの笑顔を一度だけ花見の席で見たことがある。
その時の顔は今でも目に焼き付いている。
しかし強い逆光にものをかざしてみる時のように顔そのもののことが良く思い出せるというのではない。
そのときの光、自分の気持ちが心に焼き付いて離れないだけなのかもしれない。
-
7/10
明るい風の吹き抜ける広場から夜の執務室に引き戻されると赤城がこちらを覗いている。
「もう一度しましょうか」
こんな関係になったあの日も何でもないようにして、目の前の赤城は同じように提案してきたのだ。
それからは親密なやり取りをするときはいつも真夜中、閉め切った執務室。赤城の顔はよく見えない。
それなのに気怠く投げ出された身体は意志を持つかのようにもう赤城を求めていた。
弛緩して力は入らなかったがなんとか首から上を動かして頷いた。
赤城も表情を緩めると、再びとりかかった。
-
8/10
もう一度今度は包むようにしてゆるく含むと、赤城はおもむろにのろのろと動き始めた。
身体は提督の腰に縋りつくようにして、身体と身体とが広くくっつけてきた。
身体と気持ちとがその気になるまでの間合いも、そのための方法も知られているのだ。
それがいたたまれなかった。
それでも行為を欲した時の予期通り、だんだんに登りつめていくのがわかった。
柔らかい体の感触を腰の辺りで受けながら何もかも満たされた気持ちになった。
赤城も察して動きを先ほどのものに切り替えていく。
-
9/10
窺うように赤城がこちらを見上げてくる。
赤城が頬を使って擦りあげるたび形がその都度変わって中のものが主張している。
今回はこちらを見つめたまま動かしてくるので幾分よく顔が見えた。
快楽に流されながら自分が欲したものを忘れたくない一心で、
まるでそうすれば記憶の中の赤城を抱き留められるかのように目の前の赤城をつかんだ。
逃さないようにして頭をかき抱き、喉奥にかけるようにして湧き立つものをそのままにぶちまけた。
「赤城っ、すき…すきだ好きだ!飲んでくれっ飲んで」
赤城は「んっ」と漏らすと少し目を見開いた。そのあとは穏やかに目を閉じて受け容れた。
-
10/10
ひとしきり終わって気付くと赤城は身なりを整えていた。
それも終わって少し間があった。珍しく悩む様子を見せている。
張り切れずに震える声で「それではまた。お休みなさい提督」と言って出ようとした。
離れたくない。全身の力を寄せ集めて赤城に近寄り服も乱れたまま肩を抱き寄せた。
短く声をあげる赤城の頭を抱き寄せて、また、と伝えた。
赤城は腕の中でぎこちなく振り向くと目を泳がせた。稍あって「ええ、また」と今度は泣き笑いで言った。
そういえば周囲の様子がさっきよりよく見える。ずいぶん目も慣れたのかと思って見ればカーテンが少し光っている。
鎮守府も、もう夜明け前になるのだろう。
【終】
※感想
書き出しの一文が幸田文『段』の一文に似てしまった、訴訟(きそ)
-
またアカギ=サンの路線変更か…
クオリイーテーイーが高い地の文=ジツだった!オツカレサマドスエ
-
エロ小説というより官能小説的なアトモスフィア
アーイイ・・・実際イイ・・・
-
アーイイ…遥かに良い…
-
なんか官能的…
-
前後のエピソードも書いてくれよな〜たのむよ〜
ただ第三者視点なのか提督視点なのかちょっとこんがらがりました(池沼)
-
二回も男汁を出した。
-
なんか大人って感じがした(小並艦)
-
いっぱい出た(報告)
最後のやりとりが意味深ですね…
-
はぇ〜…いいっすねぇ…
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■