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【SS】阿賀野の日記
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2675年10月24日 晴れ
今日の朝、提督からノートを一冊もらった。
雑貨屋さんでなんとなく買ったけど、特に使い道もないからって阿賀野にくれたんだって。
提督は「日記でも描けばいい」って言ってたけど……う〜ん。
とりあえず、三日坊主にはならないようにしなきゃね。
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2675年10月25日 晴れ
日記って言われても特に書くようなこともな〜
だいたい提督も無責任だよね!阿賀野に押し付けてさ!
明日はなにか書けるようなことがあればいいな。
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阿賀野の日記は(アカン)
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2675年10月26日 曇り
今日は提督と一緒にお茶を飲んだ。
提督の実家からお茶っ葉がたくさん届いたから消費してくれって。
ちょっとお腹がたぷたぷだけど、日記に書くことが出来てよかったかな。
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2675年10月27日 雨
今日は雨のせいで訓練のあとすっごく寒かった。
阿賀野がくしゃみをしてたら、提督がお茶を淹れてくれた。
優しくしてくれるのは嬉しいけど……それ昨日も飲んだよ!
まあ、あったかくて美味しかったけどね。
明日は晴れるといいな。
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2675年10月28日 雨
今日も雨……雨が続くと気分もど〜んより。
提督は相変わらずお茶を飲んでる。
「阿賀野も飲むか?」って聞かれて、断るのも悪いから1杯だけもらった。
今さら気づいたけど、提督ってお茶淹れるの上手いんだな〜
阿賀野も秘書艦として負けちゃダメだね!
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2675年10月29日 雨
また雨! 秋雨ってやつなのかな?
提督も「いい加減にしろ」って怒ってた。
空に怒ってもしょうがないよって阿賀野が言ったら
「それもそうか」ってティッシュを丸めて、てるてる坊主を作り始めた。
阿賀野も一緒に作って、ふたつ並べて執務室の窓に吊るした。
あーした天気になーれ!
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2675年10月30日 晴れ
やっと晴れた!
提督は「てるてる坊主のお陰だな」って言って少し笑ってた。
普段はあんまり笑わないから、よっぽど嬉しかったんだね。
つられて阿賀野も笑っちゃった。
提督が次に笑ってくれるのはいつになるかな〜
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まだ平和
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なんか嫌な予感しかしないんだよなあ…
ハッピーエンドでオナシャス
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2675年10月31日 晴れ
今日も晴れ。おとといが秋雨なら今日は秋晴れかな?
今日は一日、提督が笑わないかずっと見てみた。
「なにジロジロ見てるんだ」ってムスッとしながら言われた。
提督、笑うようになればみんなともっと仲良くなれるのにな。
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2675年12月17日 雪
雪! こっちじゃ珍しいから駆逐艦のみんなもはしゃいでた。
提督はというと、相変わらずの仏頂面。
「寒いのは嫌いだ」って一日中執務室にこもってた。
雪遊びも楽しいのに……もったいないな〜
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ん?
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2675年12月18日 雪
2日続けて雪。外で駆逐艦たちと長門さんが雪だるまを作ってた。
せっかくだから阿賀野も能代たちと雪合戦をした。
すっごく楽しかったけど……寒かった〜!
外から戻ると提督がお茶を淹れてくれてた。
寒かったぶん、いつもよりあったかかったな〜
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2675年12月19日 晴れ
急に暖かくなって雪だるまもみんな溶けちゃった……駆逐艦たちも長門さんも残念そう。
提督は「やりたくない」って言ってたけど外の溶けた雪の掃除をしてた。
提督は寒がりだから、今度は阿賀野がお茶を淹れて待つことにした。
帰ってきた提督にお茶をあげたけど、一口飲んだらそれから何も言わないで背中を向けたままだった。
阿賀野のお茶、美味しくなかったのかな……
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2675年12月20日 曇り
日が出てないと雪がなくても寒い……
提督がコートにくるまって震えてたから、阿賀野が温めてあげようかって言ってみたら
「阿呆」って一言だけ……ちょっとショック。
でも、それからお茶を淹れるように頼まれた。
提督の反応が気になったけど、やっぱり飲んでる顔は見せてくれなかった。
気温も提督もちょっと冷たいな。
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2675年12月21日 曇り
冷え込みがきつくなってきた。大湊とかはもっと寒くなってるのかな。
今日は提督が石炭庫からストーブを執務室まで引っ張りだしていた。
「温かいな」って顔は笑ってないけど、喋り方は嬉しそうだった。
しばらくしたら、提督ったら居眠りしだしちゃった。
起こすのもかわいそうだから、自然に起きるまで本を読んで待つことにした。
ときどきモゴモゴ寝言を言ってたけど、なんて言ってたのかな?
いい夢、見れてたらいいな。
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2675年12月22日 晴れ
今日は久々にちょっと暖かい。
そういえばあさってはクリスマスイブだねって提督に言ってみた。
そしたら提督は「そうだな」ってだけ言って書類書きしてた。
もー!会話を続けようよー!
提督は忙しいから、季節を感じる余裕もないのかな。
一日でも早く提督のお仕事が楽になればいいな。
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まずいですよ
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まだ健全
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2675年12月23日 曇り
今日はちょっと肌寒い。
提督は式典に出るからって朝から出張……
今日は泊まって明日の夜に帰ってくるって。
提督がいないとつまんないな。
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2675年12月24日 雪
ホワイトクリスマス!
今日は駆逐艦たちはみんな早く寝てた。いい子にしてるんだね。
執務室で提督の帰りを待ってたけど、気付いたら寝ちゃってた。
11時くらいに目が覚めると、提督はもう帰って仕事をしていて
阿賀野に提督の着てたコートが掛かってた。
提督は「プレゼントだ」ってこっちも見ないで言った。
ありがとうって言いたかったけど、なんでかうまく言えなかった。
明日会った時には言えるかな。
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書き溜め分は以上です
また続き書いてきます
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阿賀野軽巡で二番目くらいにすきぷり。
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今回のイベントでようやく阿賀野姉を鎮守府2迎え入れることができました
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工廠で新造艦建造が終わったときのセリフが好き
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阿賀野日記といえばこれがクッソ怖かったゾ…
http://togetter.com/li/638111
続きお待ちしてナス!
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いつ提督の眼球が潰されるんですかね(期待)
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シュラスコ能代を信じろ
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うすべに屋やめろ
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ドラえもんから700年でスーパージェッターまで300年
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>>31
俺も一瞬未来の話かと思ったけど
皇紀2675年(西暦2015年)だと思う
http://www.geocities.jp/chr_cyobi/nenpyou.html
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2676年2月7日 晴れ
風がちょっと強い。花粉が飛ぶのはまだだけど今から心配。
提督に甘いものは好きか聞いてみた。
「考えたこともない」って……提督好き嫌いないもんなぁ。
お茶菓子はいっつも食べてるけど……うーん。
もうちょっと考えてみよう。
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2676年2月8日 晴れ
今日は天気が良いから遠洋航海をした。海の風はまだ冷たい。
出撃してる間も考え事しちゃって、はぐれ駆逐艦の砲撃をくらっちゃった。
小破する程でもなかったけど、反省しなきゃ……
帰投したら、提督がちょっと怒ってた。
お風呂から上がったら提督が冷たいお茶を出してくれた。
冷たいのに、あったかい気がした。
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2676年2月9日 曇り
空は薄曇り。中途半端でもやもやする。
今日は非番をもらったから買い物をした。
お菓子屋さんのショーウィンドウに高級そうなチョコが並んでた。
提督はチョコ、好きかな。
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2676年2月10日 曇り
昨日より雲が少し濃い。雨、降るのかな。
提督にチョコが好きか聞いてみた。
「嫌いではない」だって。なんだかな〜
好きな食べ物はないか聞いたら「強いて言えば温かいもの」って答えた。
温かいお菓子……うーん。
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2676年2月11日 小雨
ぱらつく程度に雨が降った。時雨ちゃんが嬉しそうだった。
他のみんなはチョコ作ってるのかな?
そういえば提督がチョコもらってるところ見たこと無いな。
もし、渡せたら阿賀野が……なんて。
提督が喜ぶところ、見てみたいな。
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2676年2月12日 雨
本格的に降りだした。
天気が悪いと提督も不機嫌。いつもより仏頂面で書類を眺めてる。
話しかけるのも申し訳ないから、お茶だけ出して黙ってた。
飲み終わった後、提督がなにか言った気がしたけど雨の音で聞こえなかった。
明日は雨止まないかな。
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2676年2月13日 晴れ
雨が止んだから、提督の機嫌も回復。相変わらず無表情だけど。
休憩中に提督とお茶を淹れてたら、明日渡すものを思いついた。
これなら提督も喜んでくれる……はず。
あとは自分の勇気だけ。
頑張れ! 明日の阿賀野!
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2676年2月14日 晴れ
凱風快晴! 絶好の日和!
今日は提督にお茶じゃなくてホットチョコレートを出した。
生姜とシナモンを隠し味にいれた自信作。
持って行くとき手が震えて落としかけた。
「茶じゃないのか」って聞かれたから、今日はバレンタインってことを教えてあげた。
そしたら少し黙った後、「なるほど」と言って一口飲んだ。
感想を聞いたら何も言わないで一口一口飲んで最後に「美味かった」って言ってくれた。
美味かった……かぁ。提督、ちょっと嬉しそうだったかな。きっと喜んでくれてるよね。
でも結局、言えなかったなぁ……
ごめんね、昨日の阿賀野。
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今日のところはここまで
ありがとうございました
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http://i.imgur.com/uaGRUXv.png
阿賀野好き
応援してる
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かわいい
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ハッピーエンド…だよね?
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2676年3月14日 晴れ
もうすっかり春の陽気。植木の葉も元気そう。
今日は朝早く提督に執務室に呼び出された。
提督は「話がある」って切り出してそれから5分くらい黙ってた。
なんだろうと思ってたら、何も言わずに萩の月をひとつ渡された。
なんで萩の月?って聞いたら「形が綺麗だったから」だって。
よくわからないけど、ホワイトデー……だよね?
とにかく、提督からお返しをもらえてとっても嬉しかった。
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お、続きナイスゥ!
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まだ平和
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月が綺麗なのに気付かない阿賀野も悪い・・・悪くない?
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奥ゆかしい提督だなあ
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提督が目を潰されないことを祈るばかりですね(冷や汗)
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ビビりまくるマンボウ達に草
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いいゾ〜これ
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2676年3月15日 曇り
今日はお日さまも一休み。それでも先月よりは暖かい。
昨日から提督の様子がおかしい。
何度もため息をついたり、周りをキョロキョロ見たりしてる。
お茶も淹れてあげたけど、いらないって断られた。
どうしたんだろう? 大丈夫かな……
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もう再開してる!
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お
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キャップが届いたのでこれからはこれで投下します
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2676年3月16日 曇り
灰色の雨雲。今にも降り出しそう。
今朝、大淀さんから秘書艦を外されたことを伝えられた。
理由は何も教えてもらえなかった。
代わりの秘書艦は能代がするって。
阿賀野、何かしたのかな……
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2676年3月17日 雨
土砂降り。一日中雨だった。
今日は阿賀野が秘書艦だった。
でも相変わらず提督の様子は変なまま。
お茶も飲まないし目も合わせてくれない。
阿賀野が部屋に帰るとき、能代が執務室に入っていった。
まさか能代と……なんて。
そんなこと、ないよね?
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雲行きが怪しくなってる
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なんてことだ…なんてことだ…
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おい待て
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やばしやばし・・・
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もう待ちきれないよ!
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やべえよ…やべえよ…
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2676年3月18日 雨
雨が止まない。空は暗いまま。
提督はきっと、私に隠しごとをしてる。
でもそれが何かはわからない。
わからないから、余計こわい。
そうだ。こわいんだ。
私は、提督が、他の子を見るのがこわいんだ。
もうどうしたらいいか、わからない。
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あっ…(察し)
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これからグラタン食べてきます
しばしお待ちください
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>提督が、他の子を見るのがこわいんだ。
あっ…
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2676年3月19日 雨
雨の音がうるさい。心がかき乱される。
今日は、はじめて無断欠勤した。
部屋にこもってずっと目を閉じてた。
仕事はきっと能代がやってくれる。
誰かがドアの前に立った気がしたけど、出なかった。
誰かに会う気分じゃない。
胸が苦しい 苦しいよ
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>>28
なお潰してるんじゃなくて抉り出している模様
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キャップ名で草
やべえよやべえよ…
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ああ…ああ…
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ヤンデレエンドはやめてくれよ・・・(絶望)
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2676年3月20日 雨
雨、弱まってきた。
今日も誰かが部屋に来た。
気配がなくなってから、ドアを開けてみた。
外のドアノブにてるてる坊主がぶら下がってた。
もしかして、提督だったのかな
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2676年3月21日 曇り
やっと雨が上がった。でも太陽は見えない。
提督に無断欠勤のことを謝った。
提督は何も言わないでお茶を淹れてくれた。
一口飲むと、涙があふれてきた。
提督は、黙ってハンカチをくれた。
それから「明日、大事な話がある」って言って、今日は非番にしてくれた。
今までごめんなさい、提督。
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2676年3月22日 晴れ
久しぶりの快晴。太陽って、こんなに明るかったんだ。
今日、提督から指輪をもらった。
最初はなにがなんだか分からなかったけど
提督の真剣な顔を見て、そういうことだってわかった。
横で能代が嬉しそうに笑ってた。
今日まで二人で話し合って、言うことに決めたんだって。
渡すときに「俺の太陽になってほしい」って言われた。
阿賀野でよければ、いつでも提督をあたためてあげるよ。
今日は生きてきた中で、一番嬉しい日。
きっと、一生忘れない
提督と、一緒に生きていくって決めた日
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やったぜ。
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やったぜ。
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嘘つけ絶対もう一波乱あるゾ(疑心暗鬼)
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やったぜ。
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やったわ。
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やったぁ!
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ああ、やっと…夜が明けたんやな…
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いつしか雨は止み、そこには虹がかかるんだよなぁ…
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よかったぜ。
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成し遂げたぜ。
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お姉ちゃんおめでとう(`ェ´)ピャー
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ったく、ヒヤヒヤさせやがって!
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雨は、いつか止むさ(時雨並感)
良かった…良かった…
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やったぜ。
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まだちょっとだけ続くんじゃ
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2677年3月22日 晴れ
日差しが心地の良い。今年も春が来た。
今日は、提督と結婚して1年の記念日。
阿賀野からはマフラーをあげて、提督からは萩の月をもらった。
本当は冬のうちに渡したかったんだけど……間に合わなくて残念。
それでも提督は「いつでも問題ない」って笑ってくれた。
艦娘は子供はつくれないけど、提督とふたりで生きたこの1年は、とっても幸せだった。
来年も、そのまた来年も、ずーっとずーっと未来まで、幸せだといいな。
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合体してるから安心!
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>艦娘は子供がつくれない
よし!あの作者の世界とは別の世界だから
安心だな!
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阿賀野は妊娠しやすいはずなんだよなぁ…(同人脳)
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あっ…やっと…二人は結ばれたんやな、って…
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2682年1月14日 雪
久しぶりにの雪。とっても寒い。
今日は提督とお鍋を食べた。
阿賀野がふーふーあーんしてあげると
提督も阿賀野のぶんを取り分けてくれた。
……ってそこは提督もふーふーあーんしようよ!
とにかく、ふたりでポカポカになれた。
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長く続いてて良いゾ〜コレ
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2688年7月20日 晴れ
日差しもキツくなってきた。南方は一年中こんな感じなのかな?
今日は海の日! ということで提督と砂浜に行った。
海の上はしょっちゅう見てるけど、砂浜からの景色は新鮮に見える。
せっかくだからふたりで水着に着替えてみた。
お腹まわりが気になったけど、提督は「似合ってる」って言ってくれた。
提督の水着姿も……今年で不惑なのに引き締まってるなぁ。ちょっとうらやましい。
ほかに誰も来なかったから、ふたりでイチャついた。
ふたりっきりはすこし久しぶりで嬉しかった。
平和な海になるといいな。
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2703年11月13日 曇り
木枯らしが冷たい。冬の足音がしてきた。
今日は提督のお誕生日。
この日に合わせて編んだマフラーをプレゼントした。
前にマフラーを上げたのが26年前だっけ。あれから長く経ったなぁ。
古いマフラーすっかりボロボロになってた。
だけど提督は「古い方も取っておく」って言ってくれた。
26年も使ってくれただけで十分なのにね。
このマフラーも、20年以上使ってもらえるといいな。
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ん?
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も、もうこの辺でええんとちゃう?(ビビり)
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あっ…(察し)
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よし、ハッピーエンドやな!
そろそろ閉廷してもええで!
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悲しいなぁ…(早漏)
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2717年8月15日 晴れ
とっても暑い。天気のせいだけじゃないのかも。
今日、南方の部隊が敵の本陣を占拠した。
報せが届いて、鎮守府中が大騒ぎだった。
提督も感慨深そうに「やっとか」ってつぶやいた。
しばらくは残党狩りが続くだろうということだったけど
一応、平和な海が取り戻せた。
でも、本当はもっと早くがよかった。
この平和な海を、提督と一緒に見たかった。
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幸せだけど、物悲しいなあ…
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艦娘は寿命がないのかな?
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2725年10月21日 曇り
最近すこし少し涼しくなってきた。
提督は、今日も一日眠ってた。
いつもより表情は良さそうだった。
次に目を覚ましたら、何を話そうかな。
たくさんあって話しきれないかも。
早く元気になってね。
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これはスープサメタツクリナオシですね・・・
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悲しいストーリー
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2725年10月22日 晴れ
太陽がポカポカしてる。小春日和。
久しぶりに提督が目を覚ました。
調子も良さそうだったから、車いすで一緒にお散歩した。
久しぶりのお散歩だからたくさん喋った。
世の中のこと、能代のこと、新しい提督のこと、鎮守府のこと。
提督は黙ってうなずきながら聞いてくれた。
岬まで来て、帰ろうって時になって、提督がかすれた喋った。
「ホットチョコレートが飲みたい」って。
提督、そんな昔のこと覚えててくれたんだね。
材料を買って、明日作ってあげようと思う。
待っててね、提督
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キッチリ話に決着をつけようとするSSの鑑
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提督だけ歳取るパターンか…
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まるで美しいけど物悲しい水平線に沈みゆく夕陽みたいだあ…
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2725年10月23日
今朝、約束したホットチョコレートを提督に持っていった。
感想を聞いたら何も言わないで一口一口飲んで最後に「美味かった」って言ってくれた。
それからしばらく黙って、手探りで私の顔を探して触れた。
もうしわくちゃになった、いつもの不器用な笑顔で「ありがとう」って言ってくれた。
阿賀野も提督に、ありがとうって言った。
でも、それっきり提督からは何も返ってこなかった。
ねえ提督
阿賀野は、提督の太陽になれたかな?
提督と過ごした時間はとっても────
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阿賀野isSUN
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異種族との恋愛ものの王道ですね
いつ見ても悲しいなぁ・・・
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そこまで書いて、手が止まった。
涙の粒がノートに落ちていく。
止まらない。止められない。
もう提督とお茶を飲むことも、てるてる坊主を作ることもできない。
お菓子を食べたり、マフラーを編んだり、お鍋を作ったり、海を見たり、お散歩したり
提督の温度を感じることも、もうできない。
「提督……うぅ……あぁ……ぅう……」
声にならない嗚咽が漏れる。
「提督……阿賀野は……」
泣きながら、机に突っ伏した。
ノートが涙で濡れる。でももう、そんなことも考えてられなかった。
外に聞こえるのも憚らないで、大声で泣いた。
その時だった。
不意に、背中に温度を感じた。
見るとそれは、50年前のクリスマス、提督からもらったコートだった。
壁にかけていたものが落ちてきたのだ。
「提督……?」
多分それは、ただの偶然。でも、コートから感じた温もりは、たしかに提督のそれだった。
そして私はコートに包まれたまま、眠りに落ちた。
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わしの書いた擬似SSより百万倍よかった
訴訟は受ける
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戦争が終わっても阿賀野と提督の幸せな日々は戻ってこないんやで、わかるこの罪の重さ?(泣き声)
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ええSSやこれは……
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2725年10月24日 晴れ
日差しがきれい。陽の光がきらきらと光っている。
今日、提督のお葬式をした。
みんな泣いていた。
でも阿賀野は、不思議と泣かなかった。昨日いっぱい泣いたからかな。
提督の棺には、コートとマフラーをいれた。
このノートも入れようと思ったけど、やめておいた。
だってこのノートは、阿賀野と提督が、一緒に生きた証だから。
同じ時間を生きて、同じ思い出を作った、その証。
多分、今日が日記を書く最後の日。
そういえば、最初に日記を書いたのもこの日だっけ。不思議なこともあるんだね。
提督はもういないけど、このノートに、提督は残っている。
だから安心して、提督。
阿賀野は、これからも生きてゆきます。
それじゃあ、さようなら。ありがとう。だいすき。
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涙不可避
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やっぱ・・・阿賀野くんを・・・最高やな!(感涙)
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以上でおしまいです
目潰しが定着しつつある今だからこそ純愛ものを書いてみました
長編の息抜きに書いたつもりがこっちもそこそこ長くなってしまいました
お付き合いいただき、ありがとうございました
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この調子で平和な榛名ssも頼むで
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このクオリティならSS速報とかに書いてくれないとまとめサイトでいつでも読めないじゃないか(憤怒)
すばらC
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涙不可避
素晴らしいssでした
ありがとナス!
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ええSSやこれは(号泣)…
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ああ…阿賀野は…50年越しの問いに答えを見いだせたんやなって…
お疲れナス!
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素晴らしい
阿賀野さんの一途さはこういう風に描かれてほC
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ええ作品やこれは…
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おお��ええやん!気に入ったわ!(感涙)
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ああ^〜涙が出るう〜
結構いいSSしてるけど、何かスポーツとかやってたの?
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いい夢見れた、ありがとう
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下手な邪推してセンセンシャル!
純愛で涙がで、出ますよ…
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>>137
ミスリード狙ってたし、多少はね?
皆さん感想アリシャス!
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ここでこんなSSが読めるとは
すばらC、おつです
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