提督「２０１４年もあと３０分で終わりかぁ」
鳳翔「早いものですね。来年も良い１年になるといいですね」
提督「そうだな…ところで、蕎麦の方はどうなってる？」
鳳翔「ああ、それでしたら潜水艦の方たちをお使いへ出したんですが…」
提督「もう時間がないぞ。まだなのか？」
鳳翔「おかしいですね…店までは往復で１０分もかからないはずなんですけど
提督「大淀か。どうした？」
大淀「潜水艦隊からです！『ワレ喫緊ノ休養ノ要ヲ認ル。オ使イハモウ嫌デチ』とのことです…」
提督「何だと！？」
鳳翔「それでは年越し蕎麦は？」
大淀「恐らく、持ち逃げされたかと…」
提督「何てことだ…俺の蕎麦が…」
鳳翔「提督、そうお気を落とさないでください。蕎麦がなくても年は越せますし…」
提督「駄目だ！年越しには蕎麦！大昔から決まっているだろう！」
大淀「提督変なところで面倒くさいですね」
鳳翔「良くも悪くも保守的というか…」
提督「とにかくだ、１２時までまだ時間はある。鳳翔、何か手はないか？」
鳳翔「そうですね……あっ、そういえば厨房に去年の蕎麦の残りがあります！」
提督「それだ！厨房へ急ぐぞ！」
提督「今から作れば間に合うはずだ、頼んだぞ鳳翔」
鳳翔「はいお任せを…あら？あそこにいるのは…」
金剛「ヘーイ！提督とHO-SHOWサンじゃないデスかー！」
比叡「提督、どうしたんですか？」
提督「金剛と比叡か…それがだな、年越し蕎麦を潜水艦共に持ち逃げされたんだ」
金剛「オウ…それはBAD LUCKネー。これ食べマスか？」
提督「これは？」
金剛「私達も年越し蕎麦食べたかったから作ってみたんだヨー！」
比叡「厨房にあった乾麺全部使いましたからね！たっぷりありますよ！」
金剛「YES！OFF COURSE！」
提督「麺が茹で過ぎで半分液状化してるぞ…」
鳳翔「比叡さんのは……茹でなさすぎでお線香が浮いてるみたいですね……」
提督「まさか残り全部こんな感じか？」
比叡「はい！どうぞお食べ下さい！」
提督「こんな線香が食えるか！蕎麦もってこい蕎麦！」
金剛「オーウ…辛辣デスネ…あっでも榛名はちゃんとしたの作ってましたヨ」
鳳翔「そうですか、それは良かった…で、榛名さんはどこに？」
比叡「提督に食べさせるって執務室へ持って行きましたけど」
提督「入れ違いか…よし、戻るぞ！やっと蕎麦にありつけるな」
榛名「提督…どこへ行ったのかしら…」
提督「榛名、いるかー？」
榛名「あっ提督！榛名、年越し蕎麦お持ちいたしました！」
提督「でかしたぞ榛名！どれどれ…よし、普通に蕎麦だな」
榛名「鳳翔さんも、どうぞ」
鳳翔「どうも。いただきます（ｽﾞﾙｽﾞﾙ」
榛名「…（ﾆﾔﾘ」
提督「いただきまー…」
鳳翔「…！提督！（ﾄﾞﾝｯ」
提督「熱ッ！鳳翔！何するんだ！」
提督「霧島？どうしたんだ血相変えて」
霧島「良かった、蕎麦に口は付けていませんね」
提督「蕎麦がどうかしたのか？」
鳳翔「ぅ…（ﾊﾞﾀｯ」
提督「鳳翔！？しっかりしろ！もう何が何だか…」
霧島「詳しい説明はあとです。今はとにかく…榛名！」
榛名「くっ…」
霧島「あなたの部屋から睡眠薬を押収しました。もしやと思い来てみたら…ビンゴでしたね」
提督「おい鳳翔！鳳翔！」
鳳翔「提督…私は…あなたを…お慕い申して…（ｶﾞｸﾘ」
提督「鳳翔ー！！」
霧島「安心して下さい眠っているだけです。念のため医務室へ連れて行きましょう」
提督「ああ…頼む」
霧島「それと榛名」
榛名「私はただ…提督に…」
霧島「話は営倉で聞きます。付いてきなさい」
榛名「くそっくそっ……！」
提督「どういうことなの……」
提督「なんだかんだ未だに蕎麦が食えてないぞ…どうしたものか…ん？」
ｼﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ！！！！ ｼﾞｭﾎﾟ！！ｼﾞｭﾎﾟ！！！ｼﾞｭﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞ！！ｸﾞｯﾎﾟ！！ｸﾞｯﾎﾟ！！！
提督「この音は……蕎麦！？」
ｼﾞｭﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾊﾞﾎﾞﾊﾞﾎﾞﾎﾞ！！！！ｶﾞﾎﾟｯ！！ｼﾞｭﾍﾞﾍﾞﾍﾞｯﾌﾞﾌﾞﾌﾞｯﾌﾞ！！！ｼﾞｭﾊﾞｯ！！！！！
提督「音はこの部屋から聞こえてくるな、どれどれ…」
Ｚ1「もう出ないよぉ…」
愛宕「あら〜１０８回出すまで休んじゃダメよぉ♡ほら、あと３２回がんばって♡」
提督「……なんだかんだ未だに蕎麦が食えてないぞ…どうしたものか…」
提督「はぁ…結局こんな所まで来てしまった…今年は蕎麦無しで年越しか」
北上「あれ、提督じゃーん。何してんのー？」
提督「北上…大井と一緒じゃないのか」
北上「大井っち？ああ、アイスティー飲みながらガキ使見てたんだけど、先に寝ちゃってさー」
提督「そうか……はぁ……」
北上「どしたの？そんな落ち込んで」
提督「大したことじゃないさ。ただちょっと蕎麦が欲しくてな…」
北上「蕎麦？蕎麦なら部屋にあるけど」
提督「それは本当か！！(ｶﾞｼｯ」
北上「うおぉ…そんなに食べたいの？」
提督「食べたい！」
北上「…じゃあ、その…部屋来る…？」
提・北「くぁー！」
提督「美味いなぁこれ！なんて言うんだ？」
北上「日清のどん兵衛鴨だしそばだよー」
提督「カップとは思えないストレート麺だな…」
北上「カヤクの鴨団子もいい味出してるでしょ？」
提督「いやー北上、助かったよ。危うくそばを食わずに年を越すところだった」
北上「提督変なとこでこだわるよねー」
提督「しかしカップ麺で年を越すというのは初めてだなぁ」
北上「おっ、初カップ年越しですか。乙なもんでしょ？」
提督「そうだな……あと３０秒で２０１５年か…まさか北上と年越しを迎えるとはな」
提督「うーん…今日みたいに初めてのことにも積極的に挑戦してみようかな」
北上「その心は」
提督「新しい発見、というか……いつも同じことだけじゃ駄目だと思ってな」
北上「いつもと同じ……」
提督「北上はどういう年にしたいんだ？」
北上「……じゃあ、提督と同じかな」
提督「ほう、その心は…ってもう５秒前だ！カウントするぞ！」
提督「５！４！３！２！」
北上「…こういうこと」
提督「１！０！ハッピーニュー…んぅっ！？」
北上「２０１５年、初キス……だよー……」
提督「…………本年も……よろしくお願いします……」
おわり
見なかったことにして性犯罪を見逃す提督のクズ
あと年越し蕎麦にはどん兵衛鴨だしそばを是非どうぞ(ステマ）
北上さまに初キスさせちゃうかー
先の展開の読めない感じが凄い楽しかったです
HO-SHOWさんみたいなネタは大好きです
サンキューイッチ