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マイティ・ポイテーローマン【アメコミ淫夢SS】

1 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 21:57:08 zJ8aVWd.
禁酒法時代のアメリカではマフィアやギャングが大きな力を持っていた。
彼らはあらゆる犯罪で私腹を肥やす、暴行脅迫、恐喝賭博、薬物や殺人。
貧困から過ぎた欲望から、そしてもって生まれた邪悪さから、彼らは他人の血と涙を啜り飲む現代の吸血鬼となった。
アメリカ南部、競馬やレースが盛んに行われるポニータウンも例外ではない、彼らの飽くなき欲望によって、多くの血と涙が流されてきた。
今この時も、彼らのばら撒く薬物を誰かの父親が息子が使い、働き手のいなくなった家の妻や娘は借金や脅しでマフィア達によって穢れた生き方を強制される。


2 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 21:57:53 iP08iPfU
なんか始まってる!


3 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 21:59:02 zJ8aVWd.
今この時もある小悪党が疲れ切った肉体労働者に、疲れを吹き飛ばす手段を与え、そしてこれからの人生を麻薬に縛り付けようと交渉を行っていた。

小悪党「安心しな、金なんて一銭も取らねぇ、一回とりあえず試してくれ、もしも疲れている仕事仲間にもお試し品を持って行ってくれるなら100ドルやる」
労働者「ほ、本当か?」
小悪党「ああ、その金で何でもやればいいじゃないか、家賃を払って、嫁さんや子供に何か買ってあげて、借金があればそれを返してもいい」
労働者「100ドルのためならそれくらい、やるよ!」

たった100ドルの為に麻薬を始め、周りの人間にも害悪をまき散らす人間の屑!そう思う方もいるかもしれない。
しかし彼は窮屈な家で寒さに震え凍えている病気がちの奥さんを一日12時間の長期労働で何とか養っているのだ。
無論、もしも彼が体を壊してしまえば、保険も何も入っていない彼の家族は路頭に迷ってしまう。
労働組合による業務内容の改善も期待できない、マフィアによる暗殺や脅迫、みせしめとしての家族の皆殺しを恐れて、街の暗部と手を組む悪徳会社にはひれ伏すしかない。
この哀れな労働者を取り巻く環境の全てが、彼を打ち据え苦しめ出口のない袋小路に押し込み、今こうして最後に残った良心さえやすやすと手放させようとしているのだ。


4 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 21:59:48 zJ8aVWd.
「ポイテーロ―!」

小悪党が労働者に10ドル札10枚と白い欲望の粉を渡した瞬間、男が金と引き換えに身も心も悪魔に差し出した刹那。
火炎放射の強力な噴流が小悪党と労働者を一瞬で包み込んだ、炎の出本は時代錯誤な馬鎧で武装した漆黒の馬に乗った、岩石から削り出したかのような筋骨隆々ほとんど全裸の仮面男だ。
仮面の男は五本の赤い蝋燭が刺さった燭台を労働者と小悪党に突きつけ、5本の蝋燭から地獄のような業火が放射されている。
小悪党は獣のような絶叫をあげながら吹き飛ばされたが、労働者はアッと叫んで気を失って倒れただけだ。
馬上の男は燭台を掲げボウ、ボウ、と二度強大な火柱を天に挙げる、警察の協力者に合図を送ったのだ。
馬上の男はそのまま馬を駆って二人から離れていく、今日灼熱の炎に焼かれるのはあの二人だけではない。
ポニータウンを支配するマフィアの中でも最大の勢力を誇る『犯罪王』下北組組長、谷岡とその部下たちだ。


5 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:01:41 zJ8aVWd.
谷岡は拳銃を自ら持つことは少ない、大抵は部下が彼の手足となって引き金を引いてくれるからだ。
しかし、特に重要な時と特に楽しむときには谷岡は必ず自分の拳銃を使うことにした。
彼の前には部下に袋叩きにさせたジョッキーが倒れている、谷岡の甥のクソ弱ジョッキーを優勝させるために彼を除いた全員が喜んで、もしくは脅されてワイロを受け取った。
しかし彼はワイロを受け取りながら競馬場でファイトを見せ、16馬身の差で谷岡の甥を抑えて優勝カップを手に入れ、その足で大胆不敵にも谷岡亭にワイロを返しに来たのだ。

谷岡「お前のせいで他のジョッキーも気合いを入れて走り出して、ビックマウスの甥は最下位で大恥を書いて婚約者にも振られてんだぞ、どう落とし前つけるんだよ。」
平野「そいつはいい、俺は独りの女性を汚い人殺しの甥の嫁になるなんて言う、最悪な事態から助け出せたわけだ」
谷岡「お前は殺す甥と同じようにな、だが死ぬ前にじっくりと苦しめてやる、おいこいつの相棒を持って来い!丁重にゆっくり扱えよこれ以上傷つけるのは心が痛む」
平野「だ、ダイシャー!」

谷岡の部下は平野が乗った馬、叩き折られたダイシャーを運んできた、ほんの数時間前に平野が騎乗した勇猛果敢な若い荒台車にプラスチック蠅がたかっている。


6 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:03:06 zJ8aVWd.
平野「貴様!馬は関係が無いだろう!俺たち人間を乗せて全力で走っただけの馬を殺すのか!?恥を知れ!」
谷岡「俺の言う通りにしなかったお前が悪いんだよ、オウ、そもそも甥に賭けてた100万に化けるはずの10万ドルもお前のせいでパァだ」
谷岡「俺は急がない、これから一週間かけて今日の競馬で、甥より1インチでも前を走った騎手、馬、全員殺してやる、お前を殺すのはその後だ」
平野「くっ、ポイテーローの騎士が黙ってはいないぞ」
谷岡「ポイテーロ―?馬鹿じゃねぇの(嘲笑)おとぎ話の騎士のコスプレ男か?あんなアホが俺に何をするっていうんだ」

谷岡の笑ったポイテーローの騎士とは、炎を操る正義の騎士の伝説である。
その男はあらゆる時代に存在し、馬にまたがって大地を風のように駆け、世の中の悪を裁きの炎で打倒し弱者に味方する正義の騎士だという。
その炎は心の清い罪を犯さない者には焚火の火のように温かく、邪悪な存在には身を引き裂くような地獄の苦痛を与えるという。


7 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:05:48 zJ8aVWd.
谷岡は平野ジョッキーをあざ笑うと、自分の後ろに整列させた殺し屋達にその武器を平野に紹介させた。
ナイフ、自動拳銃、爆弾、マシンガン、ムチ、丸太のような両腕、五つの蝋燭がついた大きな燭台。
彼らの恐ろしい商売道具が善良な競馬選手達に振り下ろされれば、どれほど恐ろしい結末が待っているだろうか、いや待て。

谷岡「おいゴラァ!そこの仮面野郎お前何者だ!」
???「清純になるまでやるからな!」

谷岡が拳銃を引き抜く前に仮面の男は蝋燭の火炎放射で、平野も巻き込んで部屋中を焼き払った。
のたうち苦しみ気絶する殺し屋達、善人なので温かい位にしか感じない平野、しかし谷岡の苦しみ方は殺し屋達を遥かにしのいでいた。
地の底から響くようなおぞましい絶叫!何世紀も邪悪なものを苦しめてきた蝋燭の炎だが、悪魔でも血塗られた怨霊でもない人間をこれほど苦しめたことがかつてあっただろうか?
仮面の男は蝋燭から炎を出しながら、谷岡の机を調べ、大量の犯罪の証拠を見つける、盗みたかり恐喝強盗、殺人薬物銃器売買それ以上のおぞましい所業に思わず息をのむ。

平野「ポイテーローの騎士危ない!」
ポイテーローの騎士「!?」
谷岡「ゴラァ!」

振り向く仮面の男の腹に拳銃の弾が直撃する、谷岡は地獄の苦痛に耐え、ポイテーローの騎士を銃撃したのだ、何という忍耐力!邪悪な執念だ!
違法なダムダム弾がポイテーローの騎士をBAN!BAN!BAN!貫く!貫く!貫く!燭台を落とし膝をつくポイテーローの騎士。


8 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:07:10 zJ8aVWd.
谷岡「ゴラァ!!!」
平野「いかん!」
???「ヒヒーン!!」

苦しむポイテーロ―の騎士にトドメの一撃を加えようとする谷岡に、窓を破って黒い影が体当たりする。
ポイテーロ―の騎士の馬だ!強烈なタックルで谷岡は天井にぶつかり、床に叩きつけられる!凄まじい衝撃だ!
馬は鼻息も荒く谷岡を踏みつぶそうとする。

騎士「やめろっ!やめるんだ斬月!俺は無事だ!」
馬「ヒヒーン」

馬は登場の時勢いは無く、よろよろと騎士に近づいていく、超自然的なリンクがあるのか、馬はポイテーローの騎士と同じように腸がはみ出た腹から血を流している。

平野「斬月、ク牧場の競走馬と同じ名前、ポイテーローの騎士、もしや君は!」
騎士「俺は何者でもない、全ての良き人がポイテーロ―なのだ」

騎士は苦しげに平野に語るとよろよろと愛馬に乗り去っていく、ピクリとも動かない谷岡と、気絶した殺し屋達。
犯罪者の穢れた武器と一緒に蝋燭の燭台の置かれた部屋にも、パトカーのサイレンの音が近づいてきた。


9 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:09:00 zJ8aVWd.
豪雨が大地を激しく叩く、ポイテーロ―の騎士はもはや愛馬、斬月に乗り続ける体力も尽きかけている。
この超自然の騎士は燭台の炎の力、馬であろうと車であろうと乗り物を強くする能力以外は、鍛え上げられた肉体を持つただの男なのだ、銃で撃たれれば当然死ぬ。

騎士「斬月、見ろよ谷岡の屋敷に町の半分の警官が駆けつけていくぞ」
斬月「ヒヒーン」
騎士「あいつが一番恐ろしい男だった、この町の悪の根源だ、あいつが捕まれば街が救われる、斬月、まだ生きてるかお前?オォン?」」
斬月「ブルルルッ」

その時、斬月の身体が静かに発光し始めた、光は鐙を通して騎士の身体に吸収されていく。

騎士「殺されてぇかお前!?俺が死ねばライフリンクも切れてお前は助かるんだ!俺に送った生命力を戻すんだ!」

死の淵にあった騎士の声が大きくなる、反対に騎士を乗せる馬、斬月はみるみる力を失い倒れてしまう。

騎士「斬月!ダートを走るんだろ!ポニーカップはどうする!?」
斬月「ブルル」
騎士「死ぬ死ぬって言うんじゃねぇよ一位になるんだろオォン!?」
斬月(TIT、さよなら)
騎士「斬…月…」

騎士は兜を脱ぎ命を失った斬月の首を抱きしめた。


10 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:10:55 zJ8aVWd.
20年後、ポニータウンの巨大な競技場、キャンタロットアリーナ。
街の最大の悪党だった谷岡の邸宅を取り壊し、その跡地に立てた一大競技場であり、この街の悪に対する闘いの勝利を象徴する場所だ。
一般的な円形競技場を二つ繋げて、∞場の競技場のすぐ東に、巨大なトレーニングジムが天に向かってそそり立っている。
スポーツ競技者と観戦者にとってはまるで夢のような建物だ。
そのトレーニングジムの最上階で一人黙々と体を鍛える初老の男がいた。
腕立て伏せ腹筋背筋、男の身体は鍛え上げられ贅肉などまるでない完璧なものだ、命に係わる重大な怪我の後遺症で麻痺が残った、弱弱しい両足を除いては。


11 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:12:28 zJ8aVWd.
男はトレーニングを終えると杖をついて屋上のフェンス越しに町全体を見下ろす。
体を鍛える老若男女、映画館に列を作る若者達、もう始まっている遊びに加わる子供達、馬鹿そうな美大生、20年前の暗黒時代に命に代えても叶えようとした優しい世界。
男は代々競走馬を芸術品と化すまで鍛え上げ、何頭もの王者を生んだク牧場3代目経営者にして漫画家、詩人、歌手、あらゆる肩書きを持つ街の誇り、多芸多才の傑物、KBTIT。
彼が過去ポイテーロ―の騎士として愛馬・斬月と共に神秘の燭台から超常の炎を解き放ち、街の不正と戦ったのを知る者は少ない。

谷岡を倒し、言い逃れの出来ない恐ろしい犯罪の証拠を突きつけ、司法の手で厳正な裁きが下るように力を尽くしてからもKBTITは戦い続けた。
もはや騎士として闘う力は無かった、あの日、燭台を通して契約をした愛馬斬月を亡くしてから、KBTITは燭台の炎を使う能力も失った。
今、燭台は、次代のポイテーロ―の騎士が見つかるまでキャンタロットアリーナの最上階に安置されている。
自らの肉体で戦う力を無くして彼は普通の人間としての街の悪との戦いを開始した、富豪として良い政治家や志ある人々に力を貸し、どん底にいる人々に惜しみなく手を差し伸べた。
いや彼だけではない、富めるもの貧しいもの世の中をよくしようとする街の人々全ての力が生まれ育った街のために闘い癒したのだ、街には平和が戻った。
だがKBTITは今もサングラスの下で油断なく街の闇を見張っていた。
汚い裏路地、荒れた家庭、高級ビルの重役室、刑務所、悪は確かに鳴りを潜めたしかし完全に滅んではいない。
邪悪な何かはいつも平和の中に潜んでいて、人々の幸せを生活を踏みつぶす機会を虎視眈々と狙っているのだ!


12 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:15:28 zJ8aVWd.
場所は変わって街の外れにある大きな塀に囲まれて敷地には対人地雷がまかれた危険地帯、エクエストリア・アサライム。
ポニータウンの重犯罪者刑務所であり、とくに精神に異常をきたした凶悪犯罪者が多数収容されている。
その中にはポイテーローの騎士と直接戦った悪鬼の如き魂を持った凶悪犯罪者達も収監されている。
有機ドラゴンアーマーを着て無差別バイオテロ事件を起こした狂気の天才生物学者ドラグーンタナカ。
ストロー級でありながらヘビー級ボクサーを一撃で撲殺するジャブで、殺しの快楽の為市民をも襲った4003勝(殺人の被害者数)の男、KMTK。
遺伝子改造された宇宙から来た共生体と融合して昆虫の力を手に入れたグラ王なる隣人蟲戦士スタッガーの宿敵、全ての蟲の王リグル。
そして、その圧倒的な知性と凶暴さで瞬く間にポニータウンの裏社会を支配、ポイテーローの騎士から両足の自由を奪った犯罪王、谷岡。


13 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:16:29 zJ8aVWd.
彼らは罪人を焼くポイテーローの火に焼かれながら、未だに犯罪への執念を持ち続ける本物の異常者だ。
ポイテーロ―の火に焼かれた犯罪者は例えどれほど些細な犯罪であっても、再び犯罪を起こそうとした瞬間ポイテーローの火で焼かれたフラッシュバックでその身を激痛に支配される。
これが陰毛の一本も焦がさないポイテーロ―の火が犯罪者に残す傷であり二度と罪を犯すなという戒めである。
しかしエクエストリア・アサライムの犯罪者達は脱獄さえできればまた、痛みなどお構いなし、非道の限りを尽くすだろう。
ドラグーンタナカは治療不可能な凶悪病原菌にかかった時点で、現世で自分が受ける苦しみを受け入れ、それ以上を他者に与える事に専念している。
KMTKは記念すべき4004勝をポイテーロ―の騎士で飾ろうと考えている、目標の6000000000勝に挑戦するため重大なステップだ。
灼熱の痛みも彼にとってはボクサー時代の減量のようなもので、痛みや苦しみを闘争心に変えてストイックに牢屋でシャドウボクシングに励んでいる。
蟲の王リグルは異次元から来た宇宙生物なうえ、そもそも痛覚が存在しないので全く平気だ。
では、谷岡はどうか?むろん20年間、炎の熱さと痛みに苦しみ続けている、牢屋の中で彼は最大の犯罪計画を練っているからだ。


14 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:17:11 zJ8aVWd.
谷岡にいわゆるスーパーパワーは存在しない、空は飛べず、解毒不可能な猛毒は作れない。
ジャブで人を殺すこともストレートでビルを倒壊させるパンチ力も無く、全ての昆虫を操りヘルワームを支配して全宇宙を支配下に置こうという壮大な計画も無い。
ただの普通の人間である、しかし谷岡の計画では今頃は副大統領として、現大統領を陰で操りつつ、全米の大小全ての企業組織を掌握し、1年後にはアメリカから民主主義を撤廃。
谷岡を国王とする王国に作り替え、世界各国を侵略戦争で支配、地球の名前を谷岡星に変えるというおぞましい野望を持っているのだ。
そして恐ろしい事にポイテーロ―の騎士の活躍が無く、谷岡の考えるほんの二、三の危うい難局を乗り越える事が出来れば。
地球の名前が将来谷岡星になってしまうのはほぼ間違いがないのだ!いや計画通りに事が進めば半分の期間で谷岡の地球征服の野望は果たされていたかもしれない。
このように優れた頭脳でゆっくりと計略を練り稲妻のように実行に移し、しかも必ず計画していた以上の成果を得る、一度の失敗も無く、それが谷岡の強み、だった。


15 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:20:58 zJ8aVWd.
その賢い帝王、谷岡は今は見る影もない、刑務所で3回の終身刑を言い渡された谷岡は既に20年もの時間を刑務所で過ごしている。
カチカチスマホが落としても壊れない柔らかスマホにとって代わり、五感をエミュレートする最新ゴーグルがアップルジャック社から発売されるほどの時の移り変わり!
谷岡が街からいなくなって部下は警察隊に散り散りになり次々と摘発されていった、葛城検事の怒涛の追及は谷岡に部下と接触する隙を与えなかった。
そのうえ、警察組織に狩られる中で部下たちは仲たがいをし分裂し、お互いに第二の犯罪王、谷岡になろうという身の程知らずな抗争を始めた。
谷岡は勿論無理に脱獄することもできた、しかし無理に脱獄して何とか大統領を支配し全米の大小全ての企業組織を掌握し、1年後にはアメリカから民主主義を撤廃。
谷岡を国王とする王国に作り替え、世界各国を侵略戦争で支配、地球の名前を谷岡星に変えるには、元の完璧な計画に30年分はくだらないあらゆる事を付け加えないといけない。
故に谷岡は思い立ったらすぐにでも脱獄ができるのにきちんと裁判を受けて無罪を勝ち取り、晴れて免罪を受けた哀れな富豪としての出所以外は認めなかった。
犯罪者として暗黒街を支配するのではない、国王として支配することが谷岡の悲願であり、恐ろしいまでの強迫観念だった。


16 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:22:06 zJ8aVWd.
グチャグチャになった計画を独房で新しく練るたびに、谷岡は痛みに苦しんだ、暗黒街の帝王は泣き叫び悶える、この刑務所には彼を癒す快楽が存在しない。
気の狂った負け犬達と収監された、哀れに囚人服を着て狭い独房で苦しむ帝王谷岡、それが全てだ。
屈辱と痛み計画に頭をフルに活用する、騎士をどう苦しめようかではない、実際に苦しめて目的を達成しなくては
痛み熱痛み、狂った計画計画の修正、ああ、俺は未来の国王、星の王だ!痛み熱苦しい痛い、大きな馬。
痛み痛み計画計画、美しい計画、痛み屈辱歪んだ計画、苦しみ苦しみ苦しみ怒り絶叫苦痛苦痛苦痛。
苦痛苦痛燃える炎、小さな独房でもがく男、灼熱の痛みもはや王になれない?絶叫!絶叫!!!時間っ時間!苦痛激痛
時間時間時間時間時間時間を無駄にした無駄に無駄に苦痛苦痛呪い悲しみ嘆き激しい怒り増悪増悪灼熱の痛み。
痛み憎悪苦しみ憎悪憎悪、狂った計画狂った計画狂った怒り狂った狂った正常なピンク色の鉄格子と七色に輝く抜け落ちた奥歯。
計画計画迅速な計画、迅速迅速速速速速速速あくしろ速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速速
あくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろあくしろ

            あ         く      し     ろ          よ


17 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:24:01 zJ8aVWd.
焦りが常に体中を焼く灼熱の痛みが無力感が、決して認めないが自分の野望が潰えたという事実がありとあらゆる事が谷岡から慎重さと冷静さを奪った。
谷岡の計画は数十年単位の濃く練り込まれた数学式のように複雑極まりないものから、金が欲しい→通行人を殺して財布を奪うレベルの計画?と化していた。
谷岡は小者過ぎて警察から見逃されていた、最も粗暴で無能な三人の部下に持っていた携帯電話で20年ぶり指令を下した。
『俺を早く出せ』と、ケチで粗暴な犯罪者KBSトリオはバズーカ砲でエクエストリア・アサライムを砲撃して壁を壊した。
それが何になるのだろうか?谷岡は独房にいるのだ、刑務所の壁を壊したからと言って、それが脱獄につながる筈がない!のだが。

谷岡は20年ぶりに独房を出て早足で超凶悪犯罪者隔離棟から出ていこうとしている。

KMTK「シッ!シッ!シッ!」

4003勝の男はシャドウに集中し、ドラグーンタナカは過去の殺戮を思い返しながら囚人用の椅子に座って自宅のようにくつろいでいる。

リグル「出所か谷岡?おめでとう」

黄金の蟲の王リグルを無視して谷岡は隔離棟から出る、太陽は紫色でナメクジが空を飛んでいる、谷岡がいない間に街の大気汚染が進んだのか?
天気はともかく身体が軽い、谷岡は20年ぶりに体が痛みを感じていないことに気づく。
手に持っていたジェイソンのホッケーマスクをかぶり肘から取り出した携帯電話をひざ裏に収納する。
多くの時間を無駄にした、谷岡は新し計画を作った、1週間以内に地球を谷岡星にするという計画だ。
ポニータウンを4日で支配して、1日でアメリカの民主主義を崩壊谷岡王国を作る、1時間で世界征服を成し遂げ、残りの時間で冠帯式と谷岡星命名式を行う。
失った時間を取り戻す!谷岡はすぐに行動を開始した。


18 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:25:00 zJ8aVWd.
一方、KBSトリオは二発目のバズーカ砲を撃とうとしたところで、葛城検事の竹刀で叩きのめされ御用にされていた。
葛城蓮は検事として時にはひで専門のクライムファイター、虐待おじさんとして悪と戦ってきたヒーローだが、当然一般の悪人も捕まえる。

葛城「刑務所の塀が壊れてんだよなぁお前のせいでよぉ(倒置法)なぁ」

K「だって谷岡兄貴がやれって言うから」

葛城「オォ!?あのクソッタレが枕元に出も立ったってか?なぁ、オバケとか苦手なんだよなぁ、ウソこいてんじゃねぇよおいなぁ!?」

S「電話が来たんだよ」

B「出せ!出せ!出せ!出せ!出せ!出せ!って感じで」

葛城「えぇ?(ドン引き)お前らハッパでもやってんのか、それともマジで知らないのかよ?谷岡は三日前に死んでんだよ」

K「え?」

葛城「26歳で20年刑務所に入って、3回終身刑もらっているからにあと92年後に死体を取りに来てくれ、まったく困ったもんじゃい」

KBSを警察官に引き渡しながら、葛城蓮は虐待おじさんとして活動を始めようとしていた。
もしかしたら殺されたひでが時たまデビルひでと化すように、谷岡も何かになってしまったのかもしれない。
だが虐待おじさんはひでであるならば何でも虐待できるだけであって、普通の人間が幽霊になるとかオカルト方面は全くの素人だ。
ポニータウンには葛城蓮の知る中で、幽霊や悪魔などに深い見識を持った猛者がいた、何か幽霊が出たのなら彼から連絡が来るかもしれない。
その瞬間、葛城蓮の鞭フォンが激しいバイブ音を発し始めた、ディスプレイにはT・K・Y・S・Nの文字。

葛城「困ったもんじゃい」

平和な街に久方ぶりの嵐が吹き荒れようとしていた。


19 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 22:27:57 zJ8aVWd.
マイティ・ポイテーローマン・リターンズ【アメコミ淫夢SS】に続く。

小休止です。
話のラスト、谷岡とのバトルまで書き上げたらまた始めるからちょっと待っててどうぞ。
何とか今日中、もしくは明日までには絶対に書き上げたいと思います(書き上げるとは断言できない)


20 : 名前なんてないんだよ? :2014/12/26(金) 22:46:34 ???
場違いなリグルきゅんに草生える
続きを楽しみにお待ちしてナス!


21 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:23:28 zJ8aVWd.
再開ホライクド―!
このスレは存在しませんはやめてね(UDK)


22 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:26:40 pUOFCRl.
中盤からの怒涛の展開に草生えた


23 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:28:14 zJ8aVWd.

マイティ・ポイテーローマン・リターンズ【アメコミ淫夢SS】

谷岡は憤激と共に目的地に向かって真っ直ぐに歩いていた、お菓子の家があれば通り抜ける、走るバイブに乗った若者も一切無視。
20年間もの人生を無駄にされた怒り、死ぬまでに谷岡星を作れないのではないかという圧倒的焦燥と不安を抱えて早足で歩く。
谷岡はあくまでも走らない、走り回るのは部下がやるべきことだ、ボスはいつも優雅に落ち着いていなくてはいけない、とはいえ早く着きたい。
そう思った瞬間谷岡は早歩きのまま時速100キロで進みだした、塀を通り抜け家の中を突っ切り路地裏でホームレスにぶつかり通り抜ける。
その瞬間哀れなホームレスは一瞬で衣服ごと灰になってしまった、谷岡はホームレスの事など眼中にない。

恐ろしい事に谷岡は凄まじい怒りと憎しみを抱いて死んだことで、幽霊ですらない、肉体の枷から解き放たれた邪悪なむき出しの魂そのものになって現世にとどまる事が出来たのだ。
今の谷岡は念じるだけで時速100キロで早歩きし、意識しないままに人に触れれば一瞬で灰にしてしまう、体の構造変化でさえ思いのままだ。
そして谷岡は現世の武器では決して傷つくことは無い、慎重さと狡猾な知能を代償に恐ろしい戦闘能力を手に入れてしまったのだ。
アルミホイルのマンションに突入し、食事の最中のサラリーマンを通過し、その瞬間にサラリーマンを灰にする。
谷岡の目的地は今は無き谷岡亭、谷岡の計画はこうだ、谷岡亭で何かをして資金を作って、金の力で強大な軍団を作り上げる。
何かって何だ!?そもそも金でどうやって軍団を集める?20年の間に谷岡傘下の犯罪者の8割強は刑務所か墓場行きだ、谷岡はもはや過去の人、コネもない。
新聞広告でも出すのか!?いや、狂気と焦燥に支配された谷岡はそこまで考えていない!ただやれると思う事をやるだけだ!


24 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:33:04 zJ8aVWd.
谷岡亭跡地に立つのはキャンタロットアリーナ、何万人もの人がスポーツや競馬を楽しんでいる。
しかもエクエストリア・アサライムからキャンタロットアリーナに直線状に進むと、大勢の人が行きかうスクランブル交差点が通り道だ。
そこに、触れるだけで人を灰にする不可視の谷岡が時速100キロで通り過ぎれば何十人もの人が犠牲になってしまう!

???「おい谷岡!」

谷岡がスクランブル交差点に突撃する瞬間、後ろから大声で呼びかける者がいた、そしてその声は正気を失った谷岡の早足を止めた。
谷岡が振り向くと同時に塩が振りかけられ、ビルの上から助走をつけて飛び降りてきた虐待おじさんが竹刀で斬りつける!

虐待おじさん「オラァ!」
谷岡「ぐああ!」

純粋な幽霊でないにしろ、谷岡もやはり霊的な存在、塩が霊体に付着した事で常人にも見えるようになるし、虐待おじさんほどのヒーローならダメージを与えられる。


25 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:36:23 zJ8aVWd.
霊体と化して初めて傷を負わされたにも関わらず、谷岡は虐待おじさんの事は無視して、自分を呼び止め塩を振りかけた男。

谷岡「おいゴラァ!!!!!!!」

ポイテーロ―の騎士に怒り狂って突撃していく!もはやジェイソンマスクも悪鬼のように歪み般若のようだ。
全速で走る谷岡は赤い稲妻をたぎらせて時速300キロで突撃してくる!ただただ目の前のポイテーロ―の騎士を殺すために!
並走して竹刀で激しく斬り付ける虐待おじさんは全くの無視、ポイテーロ―の騎士はなんら回避動作を取らず逆立ちをする、そして両腕でコンクリートを叩き飛び上がった!
その次の瞬間谷岡の頭突きがほんの0.5秒前にポイテーロ―の騎士がいた道路に突き刺さり爆発する!

KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM!!!!!!!!!!!!!

虐待おじさんは飛びすさり危うい所でコンクリートの散弾を避けた、爆発の衝撃で谷岡の身体についた塩も蒸発四散してしまう。
荒れ狂う不可視の谷岡は道路を子供のように転がりまわり大暴れする、時速200キロ超のスピードでスピンしながら。
虐待おじさんは優れた剣士であり、破壊の様子から谷岡の位置を見て取り、飛んでくる破片を避けて避けて裂けきれない大きな破片は叩き斬る。
ポイテーロ―の騎士は空中から谷岡に塩をかけるがスピンは塩を弾き飛ばす!これではポイテーロ―の騎士が谷岡を弱体化し虐待おじさんが倒す計画が台無しだ!


26 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:37:22 zJ8aVWd.
平野「ポニータウンの市民は野次馬する事しか考えていないのか!」

競馬のジョッキーを引退し、乗馬の経験と人一倍強い正義感を活かして騎馬警官に転職した平野隊長が群衆を退避させる。
ダイシャー三世は祖父と父親の血を引いて血気盛んだ!野次馬をドンドン追い散らしていく。

谷岡とポイテーロ―の騎士、虐待おじさんは死闘を続けていた。
絶叫しながらぐるぐる回る、ポイテーロ―の騎士は腕の力で飛び上がり着地するまでの10秒で塩を谷岡に投げかける。
虐待おじさんは無防備な着地の瞬間を狙う谷岡を素早い斬撃の衝撃波で牽制する。
虐待おじさんは谷岡の無軌道な攻撃の全てに対処し、ポイテーロ―は跳躍、塩撒き、着地を絶えず繰り返す。
谷岡は圧倒的に有利だ、回転している間に虐待おじさんにつけられた傷は再生を果たした!
虐待おじさんもポイテーロ―の騎士もとても強いヒーローだがそのスタミナは有限だ。
二人のヒーローとヴィランは戦い続ける!10分、20分、30分、1時間!

ポイテーロ―の騎士「疲れきるまでやるからなぁ!」
虐待おじさん「えぇ(ドン引き)」


27 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:43:31 zJ8aVWd.
ポイテーロ―の騎士の腕は筋肉がパンパンになり跳躍距離も短くなっている、腕と背筋の力のみでポイテーロ―の騎士はジャンプ、塩、着地を繰り返している。
TUJNハルクを思わせるマッシブな上半身に対して、下半身は一般人そのものだ、そのアンバランスな体からポイテーロ―の騎士が全力で戦える戦闘時間は限られている。
一方虐待おじさんの消耗も激しい、ひでに対しては無限のパワーを発揮する彼だが、霊体である谷岡に対しては普段の30%ほどしか実力を発揮できない。
谷岡はただただ暴れわめき、ポイテーロ―の騎士に襲い掛かり続ける、谷岡にとってポイテーロ―の騎士は自分の人生を滅茶苦茶にしたうんこ野郎だ。
だが、狂気に支配された谷岡も一時間も無様な格好で転がりまわって暴れて多少落ち着きを取り戻し、目的を思い出す。
地球を谷岡星にするのに一時間も無駄にした、一時間、60分、3600秒、二時間番組で中盤、普通のドラマを楽しめる、20個もカップラーメンを作れる時間を…無駄にした!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

谷岡が絶叫と共に衝撃波を発生させ、虐待おじさんをポイテーロ―の騎士を吹き飛ばす。
受け身も取れずにビルに激突しようとするポイテーロ―の騎士を間一髪、虐待おじさんが庇い一緒にビルに叩きつけられる。

谷岡「あくしろ あくしろ あ く し ろ  あ  く  し  ろ  !!!!!!!」

谷岡は暴れまくりながら立ち上がり、キャンタロットアリーナに向かおうとする。


28 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:45:34 zJ8aVWd.
ポイテーロ―の騎士「くっ」

虐待おじさん「もう無理っすよ、タクヤさんはここにいてください、一つの街を一人で守るなんて久々だけど大丈夫っすよ」

大丈夫ではない、虐待おじさんはポイテーロ―の騎士を庇ったせいで必殺の竹刀を振り回す両腕の骨が砕けている。

ポイテーロ―の騎士「おいほら見てみろよ?ヒーローは俺たち以外誰も来ねぇぜここ。すっげぇ田舎街だからさ。誰も助けに来ないんだぜお前?えぇ?絶対助けねぇと?」
虐待おじさん「タクヤさん」

いかに傷つき疲れ切っていても二人はヒーローだ、その命がある限り、街を泣かせるヴィランがいるならば何度でも立ち塞がるのだ。
二人は臨戦態勢で谷岡の前に立ちふさがる、谷岡は闘う力などほとんど残っていない二人に突撃しようとして、いきなり後ろに跳び退った。
虐待おじさんは谷岡を目視できないが気配で、谷岡が恐れから飛び退った事が分かった。
ポイテーロ―の騎士、KBTITはたまげていた、常人には見えない霊的な透明な炎が裏路地から谷岡に噴出された、まるでポイテーロ―の騎士の操った聖なる炎そのものだ。


29 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:46:23 zJ8aVWd.
???「熱っ痛!イタタタタ、怖そうないじめっ子だな」

路地裏から飛び出してきたのは眼光の鋭い若者だ、相当に若い、そして右手から透明な炎を出している!
炎が谷岡の腕を撫で、骨が見えるまで溶かす、ポイテーロ―の騎士の燭台の炎は悪しき者に苦痛を与える以外は美味しいお肉も焼けない炎だ。
しかし、悪霊や悪魔に対してはその炎は相手を一瞬で焼き滅ぼす煉獄の炎になるのだ。
そして色が違い霊能力の無い常人には見えない、この炎はまさしく燭台の炎そのもの!
谷岡は悲鳴を上げて逃げていく、少年の腕から炎が消えていく。

ポイテーロ―の騎士「君は一体?」
???「ア!(スタッカート)ポイテーロ―の騎士に、虐待おじさんまでいる!すげぇ」
???「俺は短距離ランナーやってるポイテーロ」
ポイテーロ「ポイテーロつよしです!」


30 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:53:32 zJ8aVWd.
KBTITは虐待おじさんと、透明な炎を使うポイテーロを連れてキャンタロットアリーナの会議室で警察無線をオンにして待機する。
虐待おじさんはクレー射撃用のひでを10匹も虐待すると腕の骨折もすっかり癒えて万全の体制だ。

虐待おじさん「さてと、あの谷岡はこのキャンタロットアリーナに向かってきていたんだよな?」
ポイテーロ―の騎士「ああ、ここは20年前はあいつの豪邸だった、被害の様子を平野隊長から聞いた、それではご覧ください」

ポニータウンの地図がプロジェクターに映る、灰になって死んだ哀れな犠牲者キャンタロットアリーナとエクエストリア・アサライムの直線上に存在する。
今ポニータウンの街では戒厳令が敷かれ、市民が家や建物から出ることは禁じられ、全身に塩をまぶして大人しくしている事を命じられている、犠牲者の出る心配は無い。


31 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:57:22 zJ8aVWd.
ポイテーロ―の騎士「橋に荒塩をまくようにアメリカにも要請した、谷岡には流れる水は渡れない、これでポニータウンに谷岡を閉じ込める事が出来た」
虐待おじさん「ポニータウンが中洲にある事が幸いしたか、あとはあの物理無効の谷岡をどう倒すかだが、タクヤさんそこの少年にも手伝ってもらうってマジっすか?」
ポイテーロ「えっと、俺は……イタタタ、いて、よしポイテーロ―の騎士、虐待おじさん、もちろん協力しますよ」
ポイテーロ―の騎士「ありがとナス!調教する手間が省けましたよ、あと一緒に闘うならオリジンを教えてくれ」

オリジンとは、ヒーローの生い立ちの事を指す。
例えば日本を守っているヒーロー、ビーストセンパイなら後輩に睡眠薬を盛ってレイプしたら真実の愛が生まれたのでヒーロー活動を始めた、これがオリジンだ。
オリジンを明かすことはヒーロー同士の連携を高め、相手の能力を把握するチームプレイにおいて特に重要な行為。
ビーストセンパイのオリジンからも彼がディスクにされたら、名前からしてアニマル属性の様だが、実際はテック属性のヒーローだという事が分かる。
このようにヒーローの情報をさらけ出すからは、ヴィランとの戦いにチームとして望むための儀式でもある。


32 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/26(金) 23:58:30 zJ8aVWd.
シャーブルユニバースの住人、ポイテーロ―もその言葉の重みはよくわかった。
もしもオリジンを語るときに愚かさや不誠実さを見せれば、すぐさまポイテーロ―はこの部屋から追い出され、戦う頭数から外されてしまう、ポイテーロなりに真剣に話す。

ポイテーロ「俺は子供のころから炎が出せたんです、親父がいうにはポイテーロ―の騎士の加護らしくて、俺の名前もポイテーロ―の騎士にあやかってつけられたんです」

ポイテーロが語るには彼の父親は人生で最も暗い気分で、最も疲れていて何の希望も無かった時、一度だけ罪を犯そうとしたことがあったという。
売人に麻薬斡旋の話を持ち掛けられ、お試し品と自分が使う分をもらい、仲間にも無料で配れば100ドル!願っても無い話だった。
売人から金とクスリを受け取った瞬間、体中が炎に包まれ、炎の中に確かに黒い馬に乗った、上半身も下半身もビルドアップでパンパンに膨れ上がった仮面の騎士を見たという。
体を包む炎は熱いヤカンをうっかり触ってしまったように痛み、ポイテーロの父は一瞬気を失ってしまった。
目が覚めるとあの熱いヤカンに触ったような熱さと痛みにポイテーロの父は絶叫した、握りしめていたクスリと10ドル札が燃えた炭のように熱いのだ。
ポイテーロの父は薬も金も捨ててその場から逃げ出した、その日からだった悪い事をしようとしたり、見て見ぬ振りをするとポイテーロの父の身体が熱いヤカンを押し付けられたように痛むようになったのは。


33 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:04:46 uixIH1Nc
無視の出来る痛みではなかった、今までダラダラと手を抜いて陰でサボっていた仕事も頑張らねばならない、職場のいじめも見て見ぬ振りだったが、止めねば痛い思いをするのは自分だ。
痛みに耐えかねて職場の上司の不正な強制労働やセクハラをタレコミもした、ヤケクソになってナイフで若い女性を脅していた二人組の男に飛びかかり刺されることもあった。
いつしかポイテーロの父は善良で男気溢れる立派な人格者として職場で慕われるようになり、気が付けば労働者のまとめ役になり労働組合の代表に祭り上げられ。
勤勉実直な人柄と強い論理感から会社の役員に抜擢され、貸家から一戸建てに移り、妻を病院に通わせ息子を大学まで進学させるだけの資金を溜める事が出来た。
息子に自分の難儀な性質が遺伝し赤ん坊のころもは何もなかったが、物心がつくとつまみ食いもイタズラも体が痛いので出来ず。
学校でいじめっ子を探しては炎で攻撃してウサを晴らすようになったのは想定外だったが。


34 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:06:58 uixIH1Nc
ポイテーロ「親父は2年前に死ぬときにこういう風に俺に全てを話してくれくれました、俺の良い所だけじゃない本当の悪い所も知ってほしいって」
ポイテーロ「そして言ってくれたんです、お前もいつかあの騎士の様になれ人の為に働いて、人と一緒に笑って泣いて、太陽に背を向けず正直に誠実に生きてくれって」
ポイテーロ―の騎士「そうか、あの時の男がそこまで更生してくれていたのか、嬉しいなぁ」
虐待おじさん「自分から立ち直っていくのか(歓喜)タクヤさんの能力っていいっすね」
ポイテーロ「え?二代目じゃなくて初代だったんですか!?すんません!上半身に対して下半身が貧弱すぎるから、別人の二代目だと思ってたんすけど」
ポイテーロの騎士「谷岡に銃で撃たれてこの様だ、だが足のトレーニングに使っていた分を腕に回したから、この通りさ」

ポイテーローの騎士は子指一本で逆立ちしてポイテーロの座る椅子までやって来る、仮面で隠れてはいるがその表情は真剣だ。


35 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:08:40 uixIH1Nc
ポイテーローの騎士「現状君の炎以外に谷岡を倒す方法は無い、だが君をそのままヴィランとの戦いに狩りだすのは難しい」
ポイテーロ「でも」
ポイテーロの騎士「つべこべ言わずに聞けホイ!作戦はこうだ、キャンタロットアリーナにやって来る谷岡の動きを止める、君には最後の一発くれてやってくれ」
ポイテーロ「しかし」
虐待おじさん「その勇気興奮させてくれるねぇ!、でもな触った人間を灰にする力、高速移動、衝撃波、物理攻撃の無効化、これが分かっている谷岡の力だが他にもあるかもしれない」
ポイテーローの騎士「何をしてくるかわからない敵は一番怖いんだ、だからこそ君には戦いの要になる君には生き延びてもらわなくてはいけないんだ、フォアアイフォン?」
ポイテーロ「うん、わかりました、俺みたいな素人が一緒になって戦うなんて、痛たた痛い痛いアツゥイ!」

ポイテーロが痛がり始める、これは一体!?父親から遺伝した悪いことをすると体が痛くなる症状が出ている。
ポイテーロの体の炎が三人一緒に闘わないのは悪い事だと言っているのか?


36 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:12:44 uixIH1Nc
虐待おじさん「タクヤさん、このさい彼に燭台を持たせて2代目ポイテーロ―の騎士にするってどうっすか?」

悪くない提案ではある、ポイテーロは純朴な正義感の強い少年だ。
健康そうだし体はこれから調教していくとして、燭台を使わずに炎を出せるの凄い、しかし。

ポイテーロ―の騎士「いやダメだ、心の通った相棒の乗り物が無ければポイテーロ―の騎士にはなれない」

そう、燭台の炎は自分を使うものが正義の道を踏み外し、堕落しないように必ず相棒をつける
ポイテーロ―の騎士にとって愛馬、もしくは愛車にも炎の力を与え、もしもその愛馬や愛車が主人に失望し見限ればポイテーロ―の騎士であった記憶をはく奪してしまうのだ。

ポイテーロ―の騎士「あっ、ポイテーロ?アリーナにはねぇ、飼ってる競走馬とか高級スポーツカーとかで、置いてあるんだけど・・・」
ポイテーロ「イタタタ、いえ、俺陸上選手なんで車も馬も特に興味は」

万事休す、その時である、虐待おじさんとKBTITは街の東から強烈な悪意を感じた。

虐待おじさん「伏せろオラァ!」

衝撃音とともにボンゴが飛んでくる、虐待おじさんの超人的動体視力は運転席の灰を見て取った、戒厳令がしかれているのにサッカーの帰り道に疲れから目視不能な谷岡に突っ込んだ。
野球選手と会社員と空気が乗っていた車だろう、またしても増えた被害者に虐待おじさんが怒る。


37 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:13:24 uixIH1Nc
虐待おじさん「誰がまた殺していいって言った!?人の人生奪うっておかしいだろ!YO!」
ポイテーローの騎士「来るぞ!」

そして今度は真っ赤なセンチュリーが黒い稲妻を纏って空中を走って来る、虐待おじさんにも見える、異様な外見だが現実世界の物体か!?
虐待おじさんが竹刀を一閃、剣圧が車に直撃するがすり抜けて背後の給水塔を真っ二つにする。

虐待おじさん「霊体か!?」
ポイテーロ「霊体ですでも物体でもあります!これって」
ポイテーロ―の騎士「憑依合体しやがったんだ」


38 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:14:19 uixIH1Nc
谷岡は怒り狂ってハンドルを叩きながらアクセルを両足で踏む、減速する気は全くない!
ポイテーロの炎で腕を焼かれた谷岡は霊体になってから初めての強烈な苦痛にしばらくはもがき苦しんでいた。
そこに戒厳令のことを知らずにサッカーの帰り道だった大学生が素通りし、乗客3人は灰になった。
乗り手を失い電柱にぶつかったボンゴを見て、谷岡は懐かしい気持ちになった、昔谷岡は誰かに追突されたことがある。
追突、そう大きな馬に何故追突された?体が人参だったか?いやそんな理由ではない、そうポイテーローの騎士を 撃 っ た か ら
そう撃った!俺は勝ったはずなのだ!なのに負けた何故だ何故だ何故だ!黄金の人生負け知らずのヤクザ命知らずの部下たち
そして、そう車庫に置いてあった大きな車!俺は運転が好きで、ブロッコリーを雇わず、自分でクルルァをファックしたんだだだだだだ。

狂気の内に合った谷岡はほんのわずかな時間、正気に戻りかけ、また狂気に戻った。
車がいる、大きな車は谷岡は戒厳令のせいでしいたけが投げ捨てたクルルァに乗り込んだ、その途端クルルァは3倍にも膨れ上がりトラックのようになった。
手始めにクルルァのでボンゴに追突して谷岡亭の方向に飛ばす、そこから憎いポイテーロ―の騎士の気配がするからだ。

谷岡「あくしろよあくしろよ あ く し ろ よ 」

その瞬間谷岡と半分同化したクルルァは時速666キロで空を飛び始めた。
今はポイテーロ―の騎士に馬がいない、20年前は馬がいる方が勝った、ならば今クルルァに乗っている俺が勝つはず!
谷岡は盲信しておかしな目つきでアクセルを全開にする、そうすれば失った時間が戻って来るかのように。


39 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:15:30 uixIH1Nc
ここで視点はポイテーロ―の騎士に戻る!憑依合体したクルルァは米粒大から一瞬で原寸大の大型クルルァと化して部屋に突撃してきた。

ポイテーロ―の騎士「レンさん!」
虐待おじさん「オゥ!」

ポイテーロ―の騎士は塩をクルルァに振りかける、が、クルルァはドリフト回転をしながら広い会議室を暴れまくる、もちろん塩は霊的エネルギーで一瞬で蒸発だ。

虐待おじさん「じゃあ来いよオラオラ!」

それでも虐待おじさんは攻撃を辞めない、非常に広い会議室ではあるが、クルルァが暴れ狂うには狭すぎる。
腕ジャンプで移動するポイテーロ―の騎士はその機動性を半分程度しか発揮できない、ポイテーロには避けることができ

ポイテーロ「うぉおおお!!ポイテーロ!!!!!!!!」

勇敢にもポイテーロは正義の炎でクルルァを攻撃する!霊的なダメージはクルルァに少しは効いているようで、虐待おじさんを無視してポイテーロに突撃する。
避けきれないか!?虐待おじさんとポイテーロ―の騎士が体を張ってポイテーロを助けようとした瞬間、ポイテーロは火炎放射で飛び上がり壁と天井を三角飛びでクルルァの突撃を避けた!
何という身軽さだろう、しかしやはり危うい!ポイテーロの炎ではクルルァをひるませるまでだ、谷岡の直線的な攻撃を避ける事がは出来るがそれを二度三度、10度と繰り返すことができるか?


40 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:16:11 uixIH1Nc




















ポイテーロ「うおおおおおおおおおおおおフ・ザ・ケ・ン・ナ!」

センスはあるが死にかかったという事実に飲まれている!ポイテーロは絶叫しながら炎をばら撒く、一刻も早く敵を倒す、自分が殺される前に。

クルルァ「バカジャネェノ!」

硬質な谷岡の声と共にクルルァが突進してくる、ポイテーロは炎で攻撃することに集中しすぎて回避の瞬間を逃す

ポイテーロ―の騎士「殺されてぇか!?今の絶対助からなかったぜお前!」
ポイテーロ「すんません!でも俺怖くて」

ポイテーローの騎士が間一髪で助けに入った、虐待おじさんはすぐに体勢を立て直せない二人を庇って危険な超至近戦でクルルァを引き付ける。

ポイテーロ「俺怖いんす!アイツのせいでこれ以上人が死ぬのが!これ以上人が苦しむのが!だから、だから俺何とかしなくちゃって」
ポイテーロ―の騎士「ポイテーロ……お前」


41 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:17:24 uixIH1Nc
ポイテーロ―の騎士、いやKBTITはポイテーロの優しさに気高さに、愛馬斬月を思い出した。
斬月はポイテーローが初めて調教、いや一緒に育てられた親友だった。
楽しいとき悲しいとき、辛いとき嬉しいとき、KBTITの傍にはいつも斬月がいて、彼の名前を漫画にも出した。
30年前、先代のポイテーロ―の騎士、一般通過爺に燭台を渡された時も一緒にいた。

一般通過爺「常に正義と共にあれ、燭台の炎の中で俺も俺の先代も、歴代の全てのポイテーローの騎士とその騎馬がお前を見守っている」

地球規模の侵略軍団メガデスと戦っていたサイバーゼッを倒した最強のヴィラン、サイバーゼッツーとの死闘で一般通過爺は愛車銀シャリと共に命を落とし、燭台を託された。
KBTITは何時か、燭台の炎の中に征くときは斬月と一緒だと思っていた、あの日、斬月によって生かされた時までは。


42 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:18:56 uixIH1Nc
ポイテーロ―の騎士「斬月、お前はこうなる事が分かっていたのかもな」
ポイテーロ「ざんげつ?」

もはやポイテーロ―の騎士に迷いは無い。
ポイテーロのケツを思い切り叩く、まるで初めて出たポニーカップで斬月に気合いを入れた時のように!

ポイテーロ―の騎士「お前こうなったら愁傷(ご愁傷様か?)になるまでやるからな!今すぐあそこの燭台持って来い、つべこべ言わず行けホイ!」
ポイテーロ「ハイッ!!」

ポイテーロ―は走りだした!会議室の壁に飾られた燭台に、クルルァが邪魔をしようとするが虐待おじさんが立ちふさがる。
塩水の入ったペットボトルを口に含むとブッ!と霧状に吐き出し、目にとらえられない速度で斬撃の結界を張る。
塩水剣圧を纏ってショットガンのようにスピンするクルルァに直撃し、僅かに突撃の方向を変える。
ポイテーロはぎりぎりで回避して燭台を掴む、後ろからは両腕で飛び込んできたポイテーロ―の騎士がポイテーロに体当たりする。
そして、倒れたポイテーロの上にまたがる、その姿はまさに!炎の守り手!闇を照らすもの!伝説の騎士!


43 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:24:25 uixIH1Nc
ポイテーロ―の騎士「おい!ポイテーロ!お前には戦いの経験が無い!俺には戦う足が無い!だが二人が合わされば最強の騎士になれる」
ポイテーロ「さい…きょう…」
ポイテーローの騎士「そうだ!最強の騎士だ!この谷岡みたいな悪人を戒め人を助ける陰の騎士!人の世の最も暗い場所に明かりを照らす伝説の騎士!」
ポイテーローの騎士「ポイテーロ!お前はそのポイテーローの騎士の乗獣になれるか!」
ポイテーロ「ふざけんな!聞・く・な・馬・鹿!」
ポイテーロ「悪の世の中なんかに誰がするか!ぜってぇ!お前の馬になってやる!」
ポイテーロ―の騎士「オゥ!いい返事だぜぇ!ならば叫べポイテーロ!熱い魂で!!!!」
ポイテーロ&ポイテーロ―の騎士「ポイテーロー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

瞬間炎が会議室を包んだ、斬月とKBTITとポイテーロ―の肌の色を思い起こさせる漆黒の炎!!!
クルルァは爆炎ではじき出されキャンタロットアリーナの円形競技場に落ちていく!

ポイテーローの騎士「レンさん先に行くぜ!」
ポイテーロ「行ってきます!」

ポイテーロ―の騎士を乗せたポイテーロ―は四つん這いの時速1000キロでクルルァに向かって駆け出す。

虐待おじさん「えぇ〜(ドン引き)後継者じゃなくて馬にするのか」


44 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:27:01 uixIH1Nc
人馬一体!圧倒的機動力を得たポイテーロ―の騎士はその強靭な腕力を攻撃と防御だけに集中できる!
燭台の炎もポイテーロの騎士の20年間の鍛錬と、斬月の加護か!?その力は増し火炎放射でクルルァを焼き、炎を収束させて剣にして一撃でクルルァを破壊した。
車ごと斬られ上半身と下半身が泣き別れになって苦しむ谷岡は胸元から拳銃を取り出す!その銃は霊体の力で作ったものだが形はまるであの時ポイテーロ―の騎士を撃ったものと一緒だ!

谷岡「あの世で荒廃をみせてやるよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

谷岡は一瞬で6発の弾丸を発射する!しかしポイテーロ―の騎士は一切の回避動作を取らない!

ポイテーロ―の騎士「今度こそ、今度こそ!清純になるまでやるからな!ポイテーロ!!!!!!!!!!」
ポイテーロ「はい!」

ポイテーローは迷わず火炎放射で谷岡を焼く、そう、谷岡の銃は谷岡の魂の記憶が作り出した霊的な銃でありその弾も霊的な物。

谷岡「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

炎の噴流は弾丸ごと谷岡を焼き滅ぼした!!正義が勝ったのだ。


45 : 名前なんてないんだよ? :2014/12/27(土) 00:28:24 ???
ええ…(困惑)、やっぱりな♂


46 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:35:04 uixIH1Nc
因縁の敵を倒したポイテーロ―の騎士とポイテーロは業火を纏ったまま、夜のポニータウンに走り出した。
悪党には恐怖を市民には安心を与える美しい黒い炎を見た騎馬隊長平野は町長に連絡し戒厳令を解く。
人々は窓からもしくは外に出て10年ぶりに現れた伝説の騎士をその目に焼き付ける。

一方エクエストリア・アサライムの最厳重棟。
ただ一人の囚人の為に作られたその要塞の如き囚人棟では全身を拘束された妖艶な美女が静かに虚空を見つめている。
彼女の股間は怒張し膨れ上がっている、彼と呼ぶべきか、いや彼女は自分の事を彼女だと思っているのだから彼女と呼ぶのが良いだろう。
彼女は谷岡と同じくポニータウンのヴィランで最強と呼ばれた女。

???「起きたのね」

谷岡のような智謀ではなく圧倒的な暴力で全く意図せずに街の暗黒時代を築き、ポイテーロ―の騎士がいなくなったポニータウンに興味を亡くし
出頭、自ら一億年と36回の終身刑を受けたスーパーヴィラン、ニューハーフ。

街の第二の争乱期はもう始まってる!(迫真)暗黒にポニータウンが包まれるのか、それともポイテーロ―の騎士とポイテーロが街を炎で照らすのか、それはまだ誰にもわからない。


47 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2014/12/27(土) 00:39:04 uixIH1Nc
スパイダーマンとバットマン、三部作を見ながら作りました。
ないです(続編の予定は)
エラゴンも2が出ないし、ナルニア国も3が出ないから多少はね?
呼んでくれた人たちアリシャス!センセンシャル!
SS相談に乗ってくれた兄貴もアリシャス、寝ますよ、寝る寝る、ヌッ!(迫真)


48 : 名前なんか必要ねえんだよ! :2014/12/27(土) 15:48:21 ???
すっげぇ面白かったゾ〜

ゴールデンエイジを思わせる作風誇らしくないの?


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