ちょうど三日前から熟成させとった、うちのとってもとっても大切なお肉さんを食べよか。
熟成室からお肉さんを出して二十分ぐらい常温にだしておいてな、お肉さん専用の大きな鉄のフライパンを火にかけて、脂さんをのせて溶かすんや。あぁ〜ん脂さんのええ匂いがたまらんわぁ、ほんまにええお肉さんやわぁ、焼肉にして食べた時もかわいい美味しさやったけど、ステーキにしてもきっと美味しいんやろなぁって思うとよだれさんが止まらんかったわ。
ほんで、脂さんが溶けたら、フライパンさんを塗れ布巾の上に置いて冷ますんよ。
冷めたら弱火にかけてな、にんにくさんを揚げ焼きにするんや。溶けた脂さんに、にんにくさんの匂いが移ったらオーケーや！
次にお肉さんの表面をすこーしキッチンペーパーで拭いて、筋に切り込みをいれておくんや。
お肉さんの両面に塩コショウをふって、煙が立つくらいに強火で暖めた
フライパンさんにお肉さんを投入や！
あぁ〜ん！お肉さんのジュワーッ！て音がたまらんや〜ん！肉汁さんがフライパンの上にでてきたら、お肉さんをひっくり返すんや。あぁええ色合いやわぁ、おっといかんわフランベせんといかんわ。神社でもらってきた御神酒をフライパンに入れるとゴォーって火が出てきて、うちの髪を少し焦がしたんよ。でもこんなことで怖がってたらあかんわ。
フランベの火が収まったら、バットの上にのせて、アルミホイルで覆ってガスコンロの上でお肉さんに休んでもらうんや。
その間にたまねぎさんを薄切りにしてお皿の上にのせて、それがすんだらお肉さんも薄切りにしてお皿の上にのせるんよ。
これで完成や！あぁ美味しそうやわぁ〜、お皿の上できらきらお肉さんが輝いとる。
…なんや、にこっちその目は、ええやんか丑の日はうのつく名前のもんを食べればええんやで、だから牛さんでも、ええんよ。…そんなこと言うにこっちにはＡ５ランクの特別なお肉さんはあげへんよ！…ふふっ冗談やで、一緒に食べような！
最初はヒマラヤの岩塩さんをつけて食べよかな。
あぁ〜んスピリチュア〜ン！
あかんわ、このお肉さんは食べるとうちがどうにかなってまうくらいたまらんお味やん！そうや、次はのんたん特性のにんにく醤油を少しつけて…。
ス ッ ピ リ チ ュ ア 〜 〜 〜 ン！！！
…はっ！いかんわあまりの美味しさに失神しとったわ！
もう！にこっち笑わんといて！
あ、そうや！今からえりちも呼んでこのお肉さんを食べてもらお、やっぱり二人占めはあかんからな。
きっと喜んでくれると思うで！