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【俺能世界】俺が能力授けるからこの世界で戦え【新世界】Part46

15【アーチャー】ラース:2019/06/22(土) 01:14:33 ID:VWebnUcQ
>>13
10,11,12──まだまだまだ
機械よりも精密に、しかして渾身の力を込めた矢を解き放ち続ける
並の達人では不可能だろう、熟練したそれでも極限の集中を必要とされるであろうそれを彼はいともたやすく行い続ける
どれだけ堅固であったとしても、耐久の限界値は存在する
まして板状の氷となれば一点に致命的な罅を入れればあとは砕け散るのみ

「なるほど、じゃあもっと空気を吸い込みやすくしてやろう」
「なに、大したことじゃない。対価はお前の命で十分だ」

故に、果て無く続くかと思われたそれにも当然終わりは訪れる
弓兵として培った直感と視力がかの障壁の限界を知覚した
──次の一矢で砕けるだろう
より大きな笑みを浮かべて放ったそれは真実難攻不落に見えた城壁を打ち砕き──

「〜♪これで少しは男前が増したんじゃないか?」

──城の主の頬に一筋の傷を植え付けた
かすり傷程度とはいえ、先に傷をつけたのは精神的に一歩上をとれた
口笛とともに更なる一矢をつがえ、射る
裸の王様に狩人の弓は防げない
なればこそ、王を守護するものがそれを防ぐのは当然で──

「──へぇ、壁の次はちんけなペットか?」
「トカゲが好きとはまたなんとも見てくれ通りって感じじゃないか」

突風とともに吹き荒れるは業火
それが徐々に形を成したかと思えば現れるのは名高き赤き龍
口では余裕ぶっているが、彼にとってこれは鬼門となるのは間違いない
通常の弓矢と違って彼のそれは魔力製であるゆえに、通常のそれよりは硬くできてはいるがそれでも矢なのだ
込めた魔力を上回る力には容易く燃やされ弾かれてしまう

「試す?おいおいちょっと待てよ言葉の使い方も知らないのか?」
「それを吐けるのは相手を上回る何かだけなんだぞ?」

大きく、それなりの速度で、恐らくは絶望的な温度を持った火球が彼に対して襲い掛かる
だがそれだけだ
何の工夫もないただ大きいだけの恐ろしい火球では彼を仕留めるには至らない
まして近距離ならばともかく彼の本領の距離であればなおのこと

「なんだなんだ?ペットのしつけが足りてないじゃないか」
「玉遊びの練習がしたいなら他所でやれ」

右に、左に経験と火球の軌道をみて着弾点を予測しながらすべてを回避する
服は焦げ、あるいは軽度のやけど程度は負ったかもしれないがその程度

「──さて、とはいえ体力だって無限じゃない。どうにか反撃といこうか」

そして、移動しながら又数本の矢をつがえ、僅かづつの時間差を置いて男にめがけて射る
当然気流が荒ぶる今、まともに飛ぶはずもなく運よく男に飛んでも龍に対処されるのが落ちだろう
だが、それを以て彼は気流の乱れが如何程か、火球の爆発でどの程度乱れるかを把握する心づもりだ


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