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リレー小説まとめ

1いずる戦士:2013/05/06(月) 18:50:01
まとめに使える便利なとこ。

21:2013/05/07(火) 02:01:36 ID:0uksKIXg
1637099 : ものは試した。 :2013/05/06(月) 01:21:33 ID: uPZHbQUv8W
「君にはいま、二つの選択肢がある」

そういきなり言われたら、私は何と返せばいいだろう?
何を言っているんだと聞くべきか、それとも続く選択肢を待つべきか、はたまたそれ以外が最善か。
迷っているうちに、相手が続きの言葉を発した。

32:2013/05/07(火) 02:05:19 ID:0uksKIXg0
1639142 : 2 :2013/05/07(火) 01:57:37 ID: C1FFbv2dtk
「人間に転生するか―― それとも『にとなりファミリー』に転生するか?」

にとなりファミリー…… その言葉を聴くのは初めてではない、と思う。
だが思い出せない、思い出そうとすると頭が割れるように痛くなる。

「何の事か分からないようだな、では少しヒントを与えよう……
 君の居場所が、ついに「570万」を突破した時の話だ。」

何の話か分からない。だがこの言葉に耳を傾けるしか今の私にはできない。

「長い年月を経た計画が完成に近づき、多くの者が熱狂していた。
 君も例外ではなかった。だが、その時に君は――」

43:2013/05/08(水) 00:06:03 ID:0XSKjluI0
1640383 : 3 :2013/05/07(火) 23:53:56 ID: QdceW4mTU2
「君は、きっと心の端で後悔しているはずだ」

後悔? なぜ完成に近づいた計画を前に、後悔する必要があるのか。
どこからともなく聞こえてくる声。その声の主は、私に何を伝えたいのか…。

「なぜ、あの時『にとなりファミリー』に転生しなかったのか、と」

それほどまでに、にとなりファミリーというものは魅力的なのか?
それとも、私が人間に転生した後、声が提示した居場所に達するまでにそう思えるようになっていくのか?
まるで意味がわからない。考えようとしても、頭が割れるように痛い。

けれども。ひとつだけ、分かったことがある。
私は、にとなりファミリーというその言葉に……どこか、懐かしさを感じていた。

押し黙る私を尻目に、声の主は、早くどちらに転生するかを決めろ、と催促しているようだ。
だから、見えない声の主に向かって私は叫んだ。

「なら、なってあげましょう。そのにとなりファミリーとやらに」 と。

その瞬間だった。まるで竜巻のように吹き荒れる風が私の周りを包み…。
何も考える間もなく、私の目の前は真っ暗になった。

54:2013/05/09(木) 16:41:20 ID:BG247Xds0
11642246 : ななしのよっしん :2013/05/09(木) 16:35:40 ID: uPZHbQUv8W
§第一章・第一節

午前中まで降っていた雨が上がり、空の色はは灰から青へと変わりつつある。まだ湿った空気と濡れた地面、そして雲の切れ間からさす陽射しの暖かさが私を包み込んだ。
…なんちゃって。
詩的な表現をしてみたけど、私には似合わないな、うん。慣れないことはするもんじゃない。
せっかく雨が上がったしどっか行こうかと思ってとりあえずに家を出た。でもやっぱりどこに行くかは決まらない。誰かに会ったらそのままそいつん家に上がり込もうかな、とか考えながらダラダラと道を歩く。
雨上がりの空気は清々しい。この独特の匂いは、わりと好きだ。
とはいえ、家を出て数十分全く出逢いがない。ちょっと淋しくなってきた。なんでさ?一人くらい居ろよ!
このまま誰にも会わなかったらどうしよう。せっかく外出したのに散歩だけして終わりってのもやだなあ。
この無計画さは反省しなければいけないかもしれない。
この際、誰かん家に押しかけちゃおうかな。むしろそっちのがいいかも。うん、我ながら名案だ。そうしよう。
足を止めてどこに行くか考える。にとちゃん家は…、あにーちゃんをあしらうのがめんどくさいかな。みたちゃんは今日は家族で出かけるって言ってたからダメだし、しとちゃんの家には行ったことないけど何となく入りたくないな。何があるかわからないし。あとは…、
「ひたなりさん、こんなとこで何してるの?」
「ひゃっ!?」
考え事をしていたせいで、ただ声をかけられただけなのに盛大に驚いてしまった。くだらないことを「名案だ」とか言って自画自賛していたことのバチがあたったのかも。
「わぁ、ごめん。驚かせて」
相手に謝らせてしまった。こっちが勝手に驚いただけなのに申し訳ない。

65:2013/05/13(月) 00:02:35 ID:kMrkSKoM0
1646582 : 5 :2013/05/12(日) 23:12:03 ID: AYFBABcl1C
「ううん、いいの。私も、声をかけられただけでこんなに驚いちゃうなんて失礼だよね。ごめんなさい」
なんとなく、こっちからも謝らなきゃいけないような気がした。
「あはは、いいっていいって。あ、もしかして、ひたなりさんって影薄いから話かけられ慣れてないとか?」
超失礼なことを言われた。意趣返し、なのかな。
「そんなことないって。ちょっと考え事しただけ」
と、改めて話し相手の彼女を見る。
…あれ?この人って、 誰だっけ。
間違いなく知ってる人、なんだけど。
仲も良い、こうやってタメ語で話せるような相手、なんだけど。
なんでだろう。この人に関する記憶だけが、すっぽり抜け落ちてるような…。
「…たらひたなりさんが居たから、声かけちゃったんだけど、お邪魔だったかな?」
いけない。思い出そうとして、彼女の話を上の空で聞き流していた。
「ううん、むしろ助かったよ。散歩してても誰にも逢わなくて寂しくて、誰かの家に押しかけちゃおっかなって思ってたところだから」
「そうなんだ。いや、あんなに驚くくらいの考え事の邪魔しちゃ悪かったかなって思ったんだけど、杞憂だったみたいね」
仲良し同士の、他愛もない話。
毒にも薬にもならないけど、結構楽しくて、私もこういうのは好きなんだけど。
…どうして、私はこの人のことが思い出せないんだろう。

8ななしのにとなりさん:2020/01/22(水) 21:29:44 ID:huBvl9nE0
そう考えていると、いきなり背後から男の人の声がした。
「よお、随分楽しそうじゃねえか?羨ましいねぇ...若いってぇのはよぉ...」

「ッ!?....あ...あなたは...ビート板まりお!!」

その男の人を見て、目の前の彼女はとても焦った顔を浮かべている。一体どうしたのだろう...?

「そう、俺こそビート板まりお。
 にとなりファミリーを生み出した『3スレプロジェクト』。それを実行した組織『理解出来る事が不幸』の一番上に居る。つまり、最高権力者って所かなァ....
 まあ実名は言えねえんだが、このコードネームを見ればお前らには伝わる筈だぜ?」

「ば...バカな...貴方は私達にとなりファミリーが命を懸けて倒した筈!!なんで...生きて...」

にとなりファミリー?3スレプロジェクト?命を懸けて倒した?二人とも一体何を言っているの?

「俺に降りかかって来た『不幸』を他人に譲渡したんだよ。
 あの時、お前らの必死の攻撃で俺は本来ならば死ぬ筈だった。しかしその時、死が見えた瞬間俺の体に変化が起こった。
 生き延びようとする俺の肉体は所謂超能力という奴を身に付け、俺に降りかかる筈だった『死』を俺以外の別人に渡すことで、無関係だったそいつだけが死んで俺は生き残った」

超能力...?不幸の譲渡?よく分からないけど、無関係な人を殺して自分だけ生き延びるなんて...!!

「そ...そんな...まさかビート板まりおが生きているなんて...!!!じゃあ、かにとなりさんや小戸田姉達の犠牲はなんだったの...?

 .........いや、今はこの状況をなんとかしないと...!!ひたなりさん!!!逃げて!!!早く!!!私達2人だけじゃこいつには勝てない!!!」

に...逃げてって...!!!でも.....!!!

「逃がすかよぉ!!!貴様らにとなりファミリーには散々辛酸を舐めさせられたがそれもここまでってもんよぉ!!!死に晒しなァ!!偽物の家族ごっこでへらへら笑ってたクズ共がァ!!!」

ーー凄惨なる殺し合いが幕を開けたーー


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