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川 ゚ -゚)達はなんとなく学校には帰らないようです

1 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:12:10 ID:m.13u57Q0


一限目 すきなこと

2 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:13:09 ID:m.13u57Q0


川 ゚ -゚)「……」




学校は嫌いじゃない。部活は薙刀部に所属していて、一応勉強もそこそこにやっているつもり、すごく楽しいというわけではないけど悪くないと思っている。

でもこうして時々わざと学校に遅れていくことがある。

自分自身どうしてなのかはわからないが、こうして公的なものに逆らうことで快楽を得ている、のかもしれない。

担任の先生に、「体調を崩してしまったので病院に行ってから学校へ行きます。」とだけ打ち込んで家から少し離れた河川敷でぼんやりする。

河川敷に流れる風は涼しくて、夏服ではすこし肌寒くて、夏が終わったことを自覚させられた。
最近の高校生は担任の連絡先を持っていて当たり前で、メールで連絡を咎められたりすることはない。

なんだかなぁとか思いながらゆとり世代の私なりに考えるが、すぐにスマートフォンに目を向ける。
友達にも「サボりじゃないよ、午後から行く。」とメッセージを打ち込んで階段のところに腰を下ろす。




川 ゚ -゚)「……暇だなぁ」


( ・∀・)「ってなら学校行けよ」


川 ゚ -゚)そ ビクッ


川; ゚ -゚)「なんだモララーくんか!ビックリした」

3 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:13:54 ID:m.13u57Q0




彼はモララーくん、自宅からはそう遠くないところに住んでいる。
私がVIP町に引っ越してきたばかりの時からの付き合いで中学校の時から交流がある男だ。

しかし高校に入ってからは一度も話していない、かなり久しぶりかもしれない。

モララーくんは高校の名前の入った大きめのエナメルバッグを左肩に下げて、自転車に乗ったまま私を見ている。
よく見ると彼の着ている制服のサイズが大きいことに気が付いた。
身長が伸びることを考えてだろうが少々不格好だな。




川 ゚ -゚)「久しぶりじゃないかモララーくん、そして人のことを言えるのかな?この時間に私に会っているということはだな」


( ・∀・)「そうだ僕も遅刻仲間だ。実は……寝坊してしまってさ、クーはここで何してんの?」


川 ゚ -゚)「んいや、何をというわけでは無いけど……ただ、ぼーっとしてた。
なんとなく学校行きたくなくて」


( ・∀・)「あ、もしかしていじめられたりとかしてんの?僕相談とか乗るよ?ラーメンでも今から食べに行く?」


川 ゚ -゚)「いや別にいじめられたりはしてないぞ。幸い高校生活は楽しんでるし、こうやって河川敷でサボるのも初めてじゃないよ」


( ・∀・)「そうなの」


川 ゚ -゚)「あぁ、時々こうして河川敷でサボってたりするんだ。そしてモララーくんは知らないと思うが実は私は高校で薙刀部に入っていてだな」

4 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:14:31 ID:m.13u57Q0



私は足元に置いていた薙刀袋から薙刀を出してみせた。そして習ったばかりの太刀筋を披露してみせた。
縦線、斜線、横線という風に

自転車に乗っていたモララーくんは不意を突かれてバランスを崩し地面に倒れてしまった
その姿を見て思わず笑う私と文句を言う彼。




(#・∀・)「よしよし、薙刀部に入っているまではわかった。でも無実の素人にその力を振るっていいとクーの部活では教わってるのか!」


川 ゚ -゚)「悪かったって、そっちも最初に驚かしてきたじゃん?これでおあいこだよ」


( ・∀・)「なんだよそれ……、まあいいか楽しそうにやってるみたいだし。そういえばこんな時間に薙刀袋を提げて河川敷で座ってても補導とかされたりしないの?」


川 ゚ -゚)「今のところはないな、でもこの河川敷沿いの道はそもそも通学路でくらいしか使われていないからその心配はいらないだろう」


( ・∀・)「まあそれもそうか」


川 ゚ -゚)「しかしながらモララーくん、もう三限目間に合わないと思うよ?だから私と一緒に話でもして時間潰さない?」

5 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:15:47 ID:m.13u57Q0



モララーくんは後ろを向いてすこし考えている顔をしてから、私の方に振り返ってこう返した。



( ・∀・)「確かにそれもそうだな……いいよ、横座ってもいい?」



そう言って彼は私の隣に座る、モララーくんは洗剤の匂いに混ざってすこし汗の匂いがする
いや汗の匂いと言っても決して不快な匂いではなくて、なんというか爽やかなスポーツマンっぽい汗の匂いだ。

スポーツマン、そうだ彼はずっと野球をしている。ポジションはどこだったかな……中学の頃はショートとか言っていたかな。
私は野球には疎くてよくわからないのだが、守備の要だと彼は私に語ってくれた。

きっと大事なポジションを任されているのだろうと思う、でもショートってどういう意味なんだろう。
短いってこと?物が不足すること?電気回路の電位差のある端子を接触してしまうこと?

うん、聞いてみようかな。




川 ゚ -゚)「モララーくんはその坊主頭を見るにまだ野球をしているんだね」


( ・∀・)「え、あぁ。一応野球のためにこの高校を選んだからね、甲子園目指して日々頑張ってるよ」


川 ゚ -゚)「ポジションはショートをまだやってるの?」


( ・∀・)「よく覚えてるね、話したことあったっけ?そんなこと」


川 ゚ -゚)「うん、中学校の時聞いたことある。で聞きたいことあるんだけどいいかな?」


( ・∀・)「ん、なんだい?」


川 ゚ -゚)「野球のショートって、なんでショートって呼ぶんだ?」

6 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:16:12 ID:m.13u57Q0


するとモララーくんは目を輝かせて嬉しそうに話し始めた。



( ・∀・)「うん!クーが野球に興味を持ってくれて嬉しいよ!!えっとショートの由来だよね?なぜ「ショート」と呼ぶのかと言えば、野球が生まれた頃の19世紀の野球では各塁に一人ずつの内野手と投手の左右に一人ずつ、計5人の内野手、投手と捕手を入れれば7人いてさ、バッターに近いところを守るので「ショートマン」と呼ばれていたんだ。
つまりこの名残で内野手が4人になった今でも、各塁手ではない内野手が「ショート」と呼ばれるようになってだね」

川; ゚ -゚)「あ、ありがとう!もういい、わかった!!すっごい分かった!」

( ・∀・)「そう?まだまだ語れるんだけどもういいの?」



そうだった。彼はとても頭が切れる上に面白い男なのだが野球のことになるとこうだった。
きっとモララーくんにとって野球は生きがいなんだなって思う。

私にはそこまで夢中になれているものはない。
薙刀は楽しいけど、彼のように真摯に向き合っているわけではないから
それにのめり込むように、というよりは暇だからやっているような感じだし。

羨ましいなぁ。



川 ゚ -゚)「モララーくんはきっと好きな女の子にもそういう一途な愛情を向けるのだろうなぁ……」

7 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:17:43 ID:m.13u57Q0




( ・∀・)「ん?」


川 ゚ -゚)「いや野球というスポーツをそういう風に愛せるのなら人も同様に真っ直ぐに愛すことが出来るだろうなって思ってさ」


( ・∀・)「あははは、どうだろうね。野球が好きなのと女の人を好きになるのとは別だからね」


川 ゚ -゚)「どうしてだ?対象は違えど愛情を向けるという点では同じじゃないか」


( ・∀・)「いや違うね、そもそも恋というものは他人に何かしてあげることで喜びを得るという本能で、他人の役にたつことで自分の価値を感じ、喜びを得るということの繰り返しなわけじゃないか」


( ・∀・)「その点僕の野球はそうじゃない、何かをしてあげるのではなく自分本位100%の行動だ」


( ・∀・)「野球は僕がやりたいからやっているわけであって何かの役に立ちたいって思いながらやってるわけではないからね」


川 ゚ -゚)「なるほど、つまりモララーくんはホモなのか」


(;・∀・)「なんでだよ!!」

8 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:20:11 ID:m.13u57Q0



川 ゚ -゚)「そしてモララーくん気付いている?すでにお昼ご飯の時間だって」


( ・∀・)「世間的にはそうだな、とはいっても学校では授業をしている、個人的にもう少し昼休憩はは早めでもいいと思うのだけど…。さてそろそろ」


川 ゚ -゚)「まあまてまて、私は確かにいじめられてなどいなかったが」


川 ゚ -゚)「ラーメンは食べに行きたいなー」


( ・∀・)「……しかたないな、たまにはいいかな。学校には遅れる連絡はしてるし」


( ・∀・)「しかし午後の授業はちゃんと出るぞ?僕は部活を休みたくはないからな」


川 ゚ -゚)「もちろん元よりそのつもりだぞ、さあ自転車の後ろに乗せてくれ。私はモララーくん家の近くにある長岡ラーメン全トッピングを希望する」


(;・∀・)「クー、僕は別に奢る気は無いぞ?」


川 ゚ -゚)「なんだよ、麗しき乙女を一人歩かせるつもりか?自分は自転車で行くくせに」


( ・∀・)「いや別に後ろ乗るのはいいけど、奢るのとはまた別だからね!」


川 ゚ -゚)「さあ行くぞモララーくん、ラーメンは待ってはくれないぞ」

9 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:20:37 ID:m.13u57Q0
終わりです。

10 同志名無しさん :2017/09/04(月) 19:33:57 ID:nKSgnrHY0

掌編?

11 同志名無しさん :2017/09/04(月) 20:32:28 ID:m.13u57Q0
>>10 そうです。

一応そういう形でぼちぼちやってこうかと

12 同志名無しさん :2017/09/04(月) 21:54:20 ID:wgDPlPBo0


13 同志名無しさん :2017/09/20(水) 17:56:36 ID:REmz9o0Y0
よかった

14 同志名無しさん :2017/10/11(水) 12:31:28 ID:yLShDCvU0
乙 いい雰囲気だね
>>10>>11ってことだけど何か関連作があるの?


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