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( ^ω^)優しい衛兵と冷たい王女のようですζ(゚ー゚*ζ 第三部

91 ◆MgfCBKfMmo:2016/06/11(土) 21:56:21 ID:9ibHGYpc0
 枯れ枝が幾重にも重なり合った木立の奥のそのまた奥に隠れるようにしてその小屋はあった。
 季節が違えば緑の葉影の中だったのだろう。

 アルミの簡素な壁と屋根に囲われた建物だ。
 硝子窓からは白熱灯の明かりが遮光カーテンの内側からひっそりと外に漏れていた。

 中に入ると、ありがたい温もりを感じた。ストーブの中には煌々と燃える炎が見えていた。

 山の中を歩く人たちを鴉たちから守る、というのが仕事内容だとブーンはニュッ君に伝えた。
 徒歩による貿易商や、旅人などが、彼らの恩恵に与っているのだという。

 仕事に就いている人たちは当然ブーン以外にもいる。プレハブ小屋に入ったニュッ君はその何人かにもあった。
 その全員がニュッ君を一瞥すると、素っ気なく会釈して奥に引っ込んでしまった。

( ^ω^)「みんなバイトだから、仕事以外にはお互いに干渉しないんだよ。その方がいろいろやりやすいのさ」

 と、ブーンは教えてくれた。

 仕事は交代制で、二時間おきに当番が山を巡回する。
 ブーンの当番は今さっき終わったばかり。
 その時間帯の最後の最後で発見したのがニュッ君だったというわけらしかった。


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