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( ^ω^)別府ワースのようです
1
:
同志名無しさん
:2013/06/02(日) 17:11:15 ID:YkcysVWE0
初めに、このようなスレを建ててしまった事に対しまして、
小説板2の管理人であられる星林様に深くお詫び申し上げます。
板にそぐわない内容と判断されましたら、削除頂いても結構です。
【注意書き】
※当スレは、某現行の作者自身【のみ】を対象とした完全な内輪受けスレです
※当スレは、某現行が遅々として進まない作者の心のオアシスとして機能します
※某作品本編内においての重度のネタバレ・キャラクター崩壊の要素を含みます
※当スレタイは【('A`)はパクリ作者のようです】様からパクらせて頂きました
※鬱憤をAAキャラクターに代弁させるかのような形式を取ります
(´・ω・`)<見かけたらスルーしてね 爪'ー`)y‐<やっちまったか…
14
:
星林★
:2013/06/02(日) 20:40:51 ID:???0
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. ,!`ー―- 、______:;:;:;:;|____, - ――`i
. ,!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;;:;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;|
|,._:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;;.|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,,!
>>1
君大変楽しませて貰った
! `i```‐-..,...__ -‐- 、_;|________,-"`! もっとやり給え
. `i. !,ミ´ ::.弋ラ''ー、 i'";:::::::::::::::|
!、l.ミ ::::.. 二フ´ l:: ;:::::::lノ
`|ミ l::::: /::;! __,,-‐ ,___ ソ )ノ
l.l ヽ /__. l ィ::::::;! /~ _ / ノ ソ丿
_..,!.l. ! ⌒ヽ、,ノ ,!::::/ _,( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;`;;'´
/l ! .ヽ, ヽ _,_,.、〃 ,!::/ ,;´ . ̄/ ̄/´ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
.ヘ, ´:::::::l`!、 ヽ ヽ 、. ̄⌒" ̄ ":/-−-〜~~`‐",,-´ / / 丿⌒/⌒ヽ
/ /::::::::::::::l`ヽ,_ ヽ,  ̄´ ̄ /::| ,,,ゞヾ,,;;:‐‐:,__ / / ./ / / ⌒,
15
:
同志名無しさん
:2013/06/03(月) 12:17:15 ID:P9OAiFPg0
―#11 遅き筆―
( ^ω^)「結局昨日間に合わなかったどころか、今モチベーション消失してるお」
爪'ー`)y‐「星林さんしびぃなぁ……GOサインもらった事だし、もっと愚痴吐いていいんじゃねぇか?」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたが書かない事には、私達の物語は止まったままなのよ?」
( ^ω^)「それ誰かが言ってた気がするお……けど仕事の方でちょっと色々悩みが……」
(´・ω・`)「ブーン系にリアルを持ち込まないでくれるかな」
( ,,゚Д゚)「駄目だ。8kb分まるまるリテイクだってよ、上手くいかねぇなぁ」
( ^ω^)「……そもそも、お前の扱いが上手くいかないからだお」
( ゚∀゚)「火晶石で皆生き埋めにしちまうっていう雑な路線はどうだ。楽だろ?」
川 ゚ -゚)「それ、あんま強さとか関係無くなっちゃうじゃないか」
( ^ω^)「……ある作品を見てて、投下量の1割ぐらい支援レスが付くって
聞いたのも、モチベーションダウンに大きく作用した要因の一つだお」
爪'ー`)y‐「支援とか欲しいならVIPでスレ建てろよチキン。作品名を冠しておきながら」
( ^ω^)「まぁそうなんだけど、最終話だけはVIPでやりたいと考えているお」
ξ゚⊿゚)ξ「目の前の現行も進んでないのに、そんな先の事を考えてるから【ピーーー!】なのよ」
16
:
同志名無しさん
:2013/06/03(月) 12:32:23 ID:P9OAiFPg0
―#12 7人のレベル5―
爪'ー`)y‐「レベル帯についてはどうよ、脳内で進んでんだろ」
( ^ω^)「多分今ブーンは5ぐらいで確定だお」
( ゚д゚ )「俺で15ぐらいか?」
(´・ω・`)「寝言抜かさないの。ジョルジュで8、君で8(10)ぐらいでしょ」
/ ゚、。 /「……9」
川 ゚ -゚)「鈴木一人でミルナを惨殺出来るという訳だ」
( ゚д゚ )「………」
/ ゚、。 /「……でも、力極振りみたいな所あるから」
( ゚д゚ )「……あ、うん」
17
:
同志名無しさん
:2013/06/03(月) 18:31:17 ID:P9OAiFPg0
―#13 再開、そして―
( ^ω^)「またちょっと調子出てきた感じだから、なんとか―――」
爪'ー`)y‐「おぉっと、日付を指定するのは止した方がいい」
ξ゚⊿゚)ξ「これまでその通りに投下した事は皆無だったわよね」
( ^ω^)「後は書きたいシーンだけだから結構イケると思うお」
( ・∀・)「次、僕出るの?」
(´・ω・`)「みたいだよ。幕間2話連続とか、そりゃあ横道逸れまくりとか言われる訳だ」
( ・∀・)「お気に入りのセリフだけは一杯メモ帳に張っつけてあるんだよね……」
( ^ω^)「次、地の文メガ盛りで行こうと思うお」
川 ゚ -゚)「……余計に誰も読まないんじゃないか?」
ξ゚⊿゚)ξ「いつも話の初めはおカタい感じの地の文満載で書こうとするけど、
大抵途中でシーン繋ぐのに疲れて、丁度いい感じの量に落ち着くのよ」
(´・ω・`)「あれ?昨日の今日で、案外死にたくなってないみたいじゃない?」
( ^ω^)「この自分だけの空間という居心地の良さが、気に入りつつあるお」
18
:
同志名無しさん
:2013/06/09(日) 12:46:48 ID:FIT4kJb.0
続きまだー
19
:
同志名無しさん
:2013/07/31(水) 15:05:48 ID:r.lqLQ..0
―#14 言い訳―
( ^ω^)「どっかの掲示板で叩かれてたような気がするお」
爪'ー`)y‐「別作品というか現実逃避だから許してくれよ」
ξ゚⊿゚)ξ「3年経って全く話に進展がないあたりは、まぁスルー推奨な作品よね」
川 ゚ -゚)「今現在の進捗はというと、半端な残りと併せて別の話も
一話丸々投下しようと書き溜めしているらしいぞ」
(´・ω・`)「一話丸々って……それ、普通の事なんじゃないの?」
( ^ω^)「5話辺りからかおね。進まなくなった時に半端に投下して、
頂いた反応などを見てテンションを上げ、無理やり書き上げる。
やがてまた進まなくなってきたらブツ切り、以下ループ……。
それこそが、今のような堕落を招くに至った要因だお」
(´・ω・`)「あと、作品上げられないならこういう掲示板覗くのやめたら?」
ξ゚⊿゚)ξ「地味に【ピー!】ケティングとかで紹介されてないかなとか思ってんのよ」
爪'ー`)y‐「あり得ないね。こういう作者のダメな部分や、あるいは
作品の進みの遅さ諸々をこき下ろされて終わりだわ」
(´・ω・`)「○と○つとかの本格的な奴や、テンポの良い○○○○○さんなら
いざ知らず、あの作品に限ってはあり得ない事だね。投下しないんだもん」
川 ゚ -゚)「思いついた事柄だとかをメモ帳に書き留めて、HD内に散らばった
txtファイルのゴミを漁っては、少しずつ話を繋いでいるようだ」
( ^ω^)「今現在はようやく書きたい場面だとかが終わって、
後から思いついた部分を継ぎ足し継ぎ足し……広げてしまった
風呂敷の畳み方が解らなくて、着地点を模索している段階だお」
ξ゚⊿゚)ξ「バッコバコにぶっ叩かれたとしても、完全に自業自得だわこいつ」
( ・∀・)「最近、ようやく書き進められる状態になってきたらしいよ」
(本当にすいません)
20
:
同志名無しさん
:2013/07/31(水) 19:07:43 ID:9kuMXM2IO
まぁ気長に待つぜよ
21
:
同志名無しさん
:2013/07/31(水) 21:49:28 ID:Om.Q5YooO
冒険者の時から読んでるけど面白いからそんなこと別にいいよ
ただひとつ不自然な終わりかたはやめてほしい、時間かけても完結を
それから('A`)のやつリメークじゃなくていいから続き書いてください
22
:
同志名無しさん
:2013/08/10(土) 00:58:51 ID:AsIyRs2Q0
待ってるとだけ言っておこう
23
:
同志名無しさん
:2013/08/19(月) 21:21:04 ID:ECBJOKRc0
―― #15 再動 ――
(´・ω・`)「本当マジで土下座もんだろ貴様」
ξ゚⊿゚)ξ「出来れば今日中に?それから何日経過したか数えてみなさいよ」
( ^ω^)「いささか軽率な書き込みだったと、反省せざるを得ないお。
次の話はインスピレイシオンの貯蓄もあるし、今回ほど詰まらないかとは思うがお」
ξ゚⊿゚)ξ「なんか強い槍の名前みたいね」
( ・∀・)「次話?次話?ちょっと気合入れるわ」
爪'ー`)y‐「とりあえず、またも予想を超えて膨れ上がった続きを投下だ」
( ^ω^)「ちょっとトランス状態で書いたから、おかしな部分が多いお。
加筆修正してたらなんだかんだで0時回るかも知れないお」
( ^ω^)「あ、見てる人いるかわかんないけど、今日(明日?)残りを……」
(´・ω・`)「ちょっと中途半端だから、なんかためになる事でも書こうか」
( ^ω^)「じゃああれみたいなエセファンタジー系の書き方の秘訣でも」
(´・ω・`)「秘訣(笑)」
( ^ω^)「羊皮紙…領主…諸侯…外套…あとお決まりの冒険者、宿。
もうCWから丸取りだけど、こんな単語をちょっと憶えたぐらいで
書き始めたらしいから、好きな人なら誰でも書けそうではあるお」
ξ゚⊿゚)ξ「それが仮に完結させた後に言ってたとしても痛い言動ではあるわね」
爪'ー`)y‐「あのドクオが魔法剣使いながら戦うやつ、あれ好きだったな」
(´・ω・`)「さぁ作業に戻ろうか」
24
:
同志名無しさん
:2013/08/20(火) 04:00:44 ID:Wi67YUlQ0
―― #16 残り3割のつもりが8割に膨れたでゴザルの巻 ――
( ^ω^)「随分とくっせぇ、くどいことこの上ない地の文になったお」
ξ゚⊿゚)ξ「たった3行の締めで1時間悩んだとか、あんたもう辞めちゃいなさい」
(´・ω・`)「恐れ多くも、ageないと投下し辛いからageさせてもらうってさ」
爪'ー`)y‐「一時間以内で終わるかどうか……」
川 ゚ -゚)「ところで紫苑うんちゃらまたやんの?」
( ^ω^)「そこんところはマジで切り捨てるか悩みどこだお」
(´・ω・`)「地味〜な話になる予感しかないよね」
( ^ω^)「ただでさえ半年に一話投下できるかというペースの遅さ。
これよりテンポ悪くなったら、もうケツ爆竹ものだお」
( ^ω^)「本当に悩みどこです」
25
:
同志名無しさん
:2013/08/24(土) 23:12:18 ID:w8jnruMI0
― #17 まず一言 ―
(´・ω・`)「書ききれなかった言い訳乙」
( ^ω^)「ただ魔槍インスピレイシオンの効果はグンバツで、進みが早いお」
ξ゚⊿゚)ξ「中身は変わらずお察しだけどね」
川 ゚ -゚)「モララーは?」
爪'ー`)y‐「出てるわ、辛うじて」
( ^ω^)「次、本編の短〜中ぐらいに加えて、短編一つ分ぐらいが被さるので
相当モチベーションがっつり上げていかないとまた半年休むお」
(´・ω・`)「これまで動かなかった本筋も、少しは動くのかい?」
( ^ω^)「繋がってきたお。ようやくこれ、ピコンといい感じに」
(´・ω・`)「動くのか動かないのかって聞いてるんだよ」
( ^ω^)(異種バリオン……イシュバリオン……武器の名前に使えるおね)
川 ゚ -゚)(そういう設定にだけは前向きなんだな)
26
:
同志名無しさん
:2013/08/24(土) 23:54:01 ID:kIxXwyXkO
( ^ω^)、(´・ω・`)←おいお前ら、主役と準主役だろ何やってんだよ
この流れのまま終了(打ち切り)したら主役、準主役(笑)だぞ
27
:
同志名無しさん
:2013/08/25(日) 01:04:30 ID:9KNcDmLk0
>>26
( ^ω^)「くっくっく……仕上げを御覧じろ(震え声)」
(´・ω・`)「ブーン系界のグインサーガを目指すとかなんとか」
28
:
同志名無しさん
:2013/08/27(火) 08:24:33 ID:iVOGL1R60
( ^ω^) (っべー、収まんねぇかも……)
( ^ω^) (っべーわ)
( ^ω^) (ちょっと何がしかの影響受けまくってるんでしっかりスイコーしねーとべーわ)
29
:
同志名無しさん
:2013/09/23(月) 02:23:52 ID:1Iv7OIIg0
元気かーい?
続きカマーン
30
:
同志名無しさん
:2013/10/11(金) 15:51:21 ID:P48nzLsY0
>>29
書いてますぜ
やっぱりそろそろ矛盾が生じてくるもんで、見直ししたりで…
起承転結の起ぐらいまでしかまだ書けてません
31
:
同志名無しさん
:2013/11/11(月) 18:53:59 ID:TNd5r/0c0
(´・ω・`)「リアルが忙しくなりそうらしい」
( ^ω^)「もともと投下間隔も遅いし、半逃亡みたいなことは今までにもあったお」
爪'ー`)y‐「そのわりには、褒めてもらいたくて総合に短編投下したのアピったりな」
ξ゚⊿゚)ξ「このままだと、Twitter垢とか公開しちゃうんじゃないの?」
川 ゚ -゚)「それはないな」
32
:
同志名無しさん
:2013/11/27(水) 03:50:02 ID:4V3ArAP60
どっかで批評頼んでたけどまだ受け付けてる?
最新分読んでみたから厳しめの感想くらいなら言えるんだけどお節介になるかな
33
:
同志名無しさん
:2013/12/02(月) 21:18:54 ID:YBUoFuZU0
>>32
流れの中でちょいビビりながら某氏に頼んでみたんですが、落ちてしまったようで
感想批評はありがたいことこの上ないので、おせっかいなどとんでもないっす
悪しざまにこき下ろしてくれても構いませんですのよ!
34
:
同志名無しさん
:2013/12/03(火) 22:14:13 ID:4p0wPaic0
『( ^ω^)ヴィップワースのようです』は、
失礼ながら未読だった温室育ちのクソ読者ですが、感想だか批評だかわからないものを書いてみました。
割とボロクソですが多少なり参考になれば。長くなったのでtxtです。
http://www1.axfc.net/uploader/so/3106095
35
:
温室育ち
:2013/12/04(水) 18:37:18 ID:1a4OXAWk0
>>34
軽い気持ちでお願いしてしまいましたが、正直これほど改善点を洗い出して頂けるとは思いませんでした
覚悟して開きましたが、思ったよりかは涙目にならずに済みました…また、本当にありがとうございます
>もったいぶりすぎ
これは本当に悪癖ですね
元々はアルファの地の文が好きで、影響されてブーン系書き始めたはずなんですが、
いつしか随所に周りくどい表現の多い書き方をするようになっておりました
読者目線からはこんな風に思われるんだなー
確かにこうすればより展開に説得力があるなー
などと、参考にさせて頂きたいご意見が非常に詰まった4kbでした!
自分でも少し気になっていた箇所があったのですが、そうした部分にも鋭く突っ込みが入れられておりました
やっぱり読む方々にしてみれば、そういうのにも気が付かれるんですね
自分は読解力に乏しいものですので、
>>34
さんから頂いたテキストファイルと、
批評して頂いた最新話とを見くらべながらじっくりと読んで、今後のこやしにしていきたいと思います
わざわざこのような作品にお時間を割いて頂きまして、重ね重ねお礼申し上げます
36
:
同志名無しさん
:2013/12/09(月) 09:57:12 ID:Sr4k2PKU0
Twitterはあったらあったで嬉しいよ
作者が生きてるってこと確認できるから待てる
37
:
同志名無しさん
:2014/03/09(日) 23:17:06 ID:qxqPUZyk0
( ^ω^)別府ワース 挿話
「贖いの暗殺者」
.
38
:
同志名無しさん
:2014/03/09(日) 23:18:47 ID:qxqPUZyk0
朱に染まる浜辺で片足を放り出した男は、暮れなずむ陽を見送る。
寄せては引き、引いては寄せる波。
夕刻の潮騒が、同じように彼の心をもさざめき立たせる事はなかった。
ただ、何かを秘めた眼差しで、ずっとそれを眺めていた。
その手を血で染め抜いてきた男には、かつて、誰かの死を省みる感情などなかった。
それが彼にとっての日常だったからだ。
自由の全てを縛られて、己の命をも握られて。
そうして、心は凍てついていったのだ。
だから、というわけではない。
だが胸を打つ彼の心の音は、嘘のように静かだった。
.
39
:
同志名無しさん
:2014/03/09(日) 23:21:51 ID:qxqPUZyk0
決別の時。
それが間近に控えている今だからこそ、気負いはなく、恐れもない。
男の瞳は、白波の遥か遠くのほうへと向けられている。
夕暮れの茜が、あの水平線の向こうに沈む時。
それが始まりの時を告げると、やがて終わりも待ち受けている。
贖うべき己の過去との、対面。
そこには、消し去るべきもう一人の自分がいた。
男との戦いは、己自身の亡霊との戦いでもある。
「思ったより早かったな」
「……待ちくたびれたぜ」
.
40
:
同志名無しさん
:2014/03/09(日) 23:25:47 ID:qxqPUZyk0
ゴースト
幽霊は、どこからともなく現れる。
波打ち際で腰を下ろすその背に少し離れて、茂みの中に立っていた。
どちらかの命が、これより失われる。
<_プー゚)フ
('A`)
”黒き手”と、それに尤も近しいとされた男との戦いによって。
迎えるものにとっては――ただ、狂おしいまでの歓喜と、そこに愛憎を秘めた再会。
挑むものにとっては――ただ、忌まわしき自身の過去を清算する時でしかない。
お互いに、継承の儀式のことなど。
ましてや”黒き手”の名など、どうでもいいと思えて。
口元には、微笑さえ浮かんでいた。
.
41
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 00:33:45 ID:qd.a9c1s0
おおおっ!?
42
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:40:11 ID:Hxg/15M60
( ^ω^)別府ワース 挿話
「魔人」
.
43
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:41:38 ID:Hxg/15M60
( <●><●>)「のどかではありますが」
しけた村だ。
そうとでも口にしそうだったベルベットを遮ったのは、モララーだった。
( ・∀・)「宿が借りられるといいのだけどね」
食事に、睡眠。
いかに常人よりも優れた力を持とうと、身体が求めるものを拒むことはできない。
休息は重要だが、魔術師にとってはそれ以上に、頭を働かせるためにこそ必要な作業だ。
まだ陽も登りきらない薄暗い空には、灰色の雲が架かる。
.
44
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:42:37 ID:Hxg/15M60
( ・∀・)「澄んだ空気とは素晴らしいものだ。
地下の掃き溜めとは、大違いだよ」
( <●><●>)(……この男、何を考えているのでしょう)
住民もまだ寝静まるオッサム村の前で、ベルベットは地下霊柩での事を思い返していた。
ベルベットの折れた腕は熱をもって、じんじんと刺すような痛みが消えることがない。
しかし今はそれをも忘れるほどに、この男の懐に潜り込めた事を幸運と感じていた。
.
45
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:44:45 ID:Hxg/15M60
*
『この私を、伴っては頂けませんか』
モララーの前で軽く頭を垂れ、伏し目がちに彼の表情を覗きこんだ。
あの地下霊柩の最深部で、ベルベットはそう言ったのだった。
考えこんで難色を示すか、あるいは即答で拒まれるか。
そう思っていたベルベットにとって、モララーの反応はあっけないほどに意外なものだった。
『構わないよ』
*
.
46
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:46:19 ID:Hxg/15M60
短くそう告げ、外套を翻しては、再び地上を目指して地下霊柩の階段を上がっていく彼の背を追った。
狙いは、彼の言う”レガリア”だった。
玉座にあるものとしての正当なる象徴。
その名を冠することに、過言ではない魔具であろう。
何しろそれは、かつて古代魔導を究めた、この地の王の魂を封じたものなのだから。
ほの暗く輝く赤紫色の水晶、モララーが名づけた”紫紅の宝玉”からは、得体の知れぬ力が感じられた。
強力な力場に渦巻く思念、レイスどころではない。
これを媒介とすれば、かのオッサム王のような力ある不死の霊魂はおろか、あらゆる不死者をも
術者の意のもとに従属せしめるであろうと確信していた。
.
47
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:47:31 ID:Hxg/15M60
ベルベットが見てきた多くの魔術師の中でも、古の王の魔力には、その誰もが足元にも及ばなかった。
実際に力の片鱗を間近に見て、それを身体に受けて、オッサム王の脅威を知った。
だからこそ、それを封じたこの宝珠には、モララーの言うように底知れぬ呪力が秘められていると信じ
られる。
――それを奪いさえすれば、自分の理想郷を築くという大望はより現実味を増す。
不死なるものどもを従えて、玉座にある自らを想像しては、舌なめずりをした。
( <●><●>)(そそられますねぇ、実に)
だが、それにおいて何よりも障害となるものこそ、その所有者だ。
虚をついて殺す事はできるのではないかと思いつつも、今一つ、それに踏み出せずにいた。
もっとも、あんなものを見せられれば、正面切ってやり合おうなどと思う魔術師はいないはずだ。
.
48
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:49:11 ID:Hxg/15M60
一切の溜めが無い、魔法の無詠唱発動。
複数に渡る元素魔法を使い分け、その効果を持続させつつ、魔防の重ねがけすらも容易くやってのけた
。
気取られる事なく自分を尾行していたあの身を隠す魔法にしても、恐らくは転移並の難解さであろう。
更には、あれほど強力だったオサム王を封じた魔法。
あれは恐らく、その下準備には想像を絶する時間を要すると推察した。
”受け皿”を用意するためだけに、笑えるほど多くの人間の血が流れているはずだ、と。
あの魔法を応用すれば、不死者と言わず、人間や妖魔の魂も生きながらにして奪える。
殺した人間の魂を黒魂石に封じ込めるという手間も必要ない。
そんな魔術は、これまで誰も見たことがないのではないか。
もしかすると、オサム王たちがまだ存命だった旧大陸の歴史の中では、あり得たかも知れない。
そこまで考えて、一つ思い当たる節があった。
( <●><●>)(……まさか)
.
49
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:50:36 ID:Hxg/15M60
ロスト・ワード
”失われた言霊”なのではないか。
そこで、はたと、思考は止められた。
( ・∀・)「何を考えているのかな」
( <●><●>)「――貴方が、オサムを封じたあの魔法についてです」
思考を読み当てるように、モララーが背中越しに言った言葉に、動揺はなかった。
旧大陸に存在した、極めて強力な魔術。
今やそれは失われたものではあるが、それだけに、研究を重ねる者たちは多い。
だが、それを実際にこの時代に蘇らせたものがいたなどとは、これまでに知られていない。
その強大さゆえに、旧大陸歴から存在していたはずの魔術は今では禁呪とされている。
公に研究している事が知れれば、死霊術同様に、学連に籍を置く術者達は失脚の憂き目に遭うことだろ
う。
.
50
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:53:04 ID:Hxg/15M60
( ・∀・)「ふむ、そうだね。
道すがら、少しずつ明かしていくとしようか」
( <●><●>)「えぇ、是非とも」
レッサー種の魔族程度が用いれば、己の身を滅ぼすことになる。
そうして、それは人間という至極か弱い種族にとっても同じこと。
扱えるのは、強力な力を持つ悪魔、もしくはそれとの契約でもなければ――それでも、足りるかは未知だ。
( <●><●>)(……とうに、滅びたか――)
可能であるとするならば、それは上級魔族。
”魔神”とよばれる、旧きものどもか。
グレーターデーモン
その中でもさらに上の、高位魔神でもなければ、代償なしに扱うことは出来ないだろう。
( <●><●>)(あるいは、空想の中でのみ生きる住人かとも思っていましたが……)
51
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 01:56:19 ID:Hxg/15M60
( ・∀・)「私の顔に、何か付いているのかな?」
ベルベットへと振り返ったモララーの表情が目に入る。
口元にはいたずらな笑みを浮かべ、どこか蔑むような目元の、男の表情。
だが、あの時はそうではなかった。
( l;゚i.∀ )
地下迷宮で古の魔導王と対峙したあの時の彼とは、似ても似つかない。
それでも、ベルベットにはそれがどこか重なって見えた。
額から黒ずんだ血を流し、薄ら笑いを浮かべていた、人外のような彼の表情が。
( <●><●>)「……いえ……」
この男の力の秘密が何であるのか。
レガリアを奪う隙を伺う一方で、ベルベットには、純粋な好奇心が芽生え始めていた。
.
52
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 21:14:24 ID:qd.a9c1s0
こっちで連載するの?
53
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 22:49:30 ID:Hxg/15M60
>>52
進まない時に現実逃避してたらいつの間にかメモ帳に貯まってたおまけ的なアレです
本編はこれまで通り向こうでやります
絶賛停滞中の幕間の後は本編なんですが、その後は上の2つの導入部の続きか、
あるいはフィレンクトの過去編を幕間として公開しようかと
54
:
同志名無しさん
:2014/03/10(月) 23:28:28 ID:Xb7.5e1AO
( ・∀・)「しばらくぶりに出番が来たぞ」
55
:
同志名無しさん
:2014/04/07(月) 00:53:45 ID:ZA2QYNGY0
酔っ払ってるからひとりごと
某コテGさんは俺の痛いところを突いてくれたり、先の展開を読んだ鋭いツッコミをくれるから嫌い
あ、あんたのレスのせいで数ヶ月休んだことなんかないんだからね!
結構色々読んでるなぁと思うわw
56
:
同志名無しさん
:2016/06/25(土) 11:20:40 ID:2O1QBbUI0
そして2年経った
57
:
同志名無しさん
:2016/06/25(土) 12:52:07 ID:lF/pbTw60
総合にも書いたけど待ってるんだけどなあぁ
58
:
同志名無しさん
:2016/06/25(土) 12:55:00 ID:yorjmqVE0
十年は待てるさ
59
:
同志名無しさん
:2016/07/01(金) 20:17:11 ID:hoovB0Hc0
ブーン系残ってるかなそれ
60
:
同志名無しさん
:2018/07/29(日) 20:28:09 ID:983yhYHc0
残ってるさ
61
:
同志名無しさん
:2022/11/27(日) 16:47:45 ID:gDkNMmDc0
10年待つが現実的になってきたな
62
:
同志名無しさん
:2023/02/28(火) 01:16:43 ID:CH4N1Kjw0
うむ
63
:
同志名無しさん
:2024/12/08(日) 20:18:15 ID:3K4TR4Dg0
ファイナル板で復帰したのは本当に本物なのだろうか
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