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仮投下スレ

377 ◇fZ/JrTGM0. :2014/10/07(火) 23:37:56 ID:fZ/JrTGM0
そんな彼らを黙って見送るファヌソではない。
表情は穏やかだが、殺意を込めてファヌソは右手に神通力を集めていく。
「地獄へ落ちなさい」
「うわーーーーっ!」
突然1匹の子羊の足元に直径2mほどの底が見えないほど深い穴が発生し、その場所に立っていた子羊は叫び声を上げながら奈落の底へと落ちていく。
「え?」
「うそ!」
仲間の一人が穴の中へ消えて行く様を見せられて子羊たちはびっくりして飛び上がる。
「あ…あの〜髪様って神通力を失ったのでは…」
先ほどまでの威勢の良さが消え、オドオドと尋ねる。
「ええ、この首輪のせいで神通力の大半が封じられています。大規模な力は行使できませんが、それでも1人でドラゴンやキメラを軽く捻るくらいの強さは十分ありますよ」
「で、でも人間と大した変わらなくなるって…」
「ああ、それはこれからなる、と言ったのです。でも今はまだ神通力はたっぷり残っていますよ。そう、貴方たち全員を地獄へ送るくらいはね」
子羊は汗だくになりながら土下座して謝りはじめる。
「ごめんなさい!許してください!さっきのは嘘です!髪様に忠誠を誓います!」
「いいえ、許しません」
ファヌソは冷たく言い放つ。
すると子羊の1匹が自分の能力について説明をはじめる。
「僕は僧侶で回復魔法が得意なんです!きっと髪様のお役に立てます!許してください!」
「ほう、本当に回復魔法が使えるのですか?」
「はい!」
ファヌソは半信半疑だったが、もし本当に回復魔法の使い手だというのならば、手放すのは惜しい。
今後の戦闘で大いに役立つだろうと考え、子羊の魔法を確認することにする。
「論より証拠です。回復魔法を使ってみなさい」
「は、はい!」
子羊は小さなチューブを取り出した。
「これはどんな傷にも効果がある、魔法の薬なのです!」
しかし、よく見ると、ただのオロナイン軟膏だった。
「それで?」
「それだけです」
ファヌソは、もう呆れて自称僧侶との交渉を強引に打ち切った。
「そんな物ここでは何の役に立ちません。地獄へ落ちなさい」
「うわーーーーっ!」
2匹目の子羊も、大きな穴に落ち、地獄へ消えていった。
銃火器や刃物を使用して、殺し合いをしているのに、オロナインって…しかも使いかけときている。
これはもう最後の子羊も、とっとと地獄へ落として武具やアイテムの準備にとりかかった方が、よほど有意義だとファヌソは判断した。
「では、貴方も地獄へ…」
「ま、待ってください!実は僕魔法使いで、攻撃魔法が使えるんです!」
ファヌソの言葉を遮り、懸命に助かる方法を模索する子羊。
「やれやれ、またですか…」
「実は僕、30歳まで童貞でした!だから魔法使いになれているはずなんです!」
「え?そうなのですか?」
そんなことで魔法が使えるなら苦労はしないのでは…?と疑問を持った。どう考えてもおかしい。
「いやいや。それってネラーどもが、おふざけで言っているだけなのでは…?」
「そんなことありません!僕ベギラマやファイラ並のそこそこ役に立つ魔法が使えます!」
「ふむ、火属性魔法ですか。では、実際に魔法を使うところを見せてください」
たぶん僧侶の子羊のときと同じ結果になる予感がしつつもファヌソは一応子羊にチャンスを与えた。
「はい!わかりました!」
子羊は懐から透明な液体の入った瓶を取り出し、入口に布きれを詰めていく。
火炎瓶だった。
−やっぱりですか。もういいです。だいたいわかりました。
「貴方のやろうとしていることは、放火魔と一緒です。地獄へ落ちなさい」
「うわーーーーっ!」
健闘虚しく3匹目の子羊も地獄へ落ち、子羊たちは全滅した。
そして騒々しい連中が一掃されたため、あたりに静寂が戻る。


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