(仮)＊短編小説＊【リクエスト有】

64：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/17(木) 17:32:53: *

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【勇気を出して】

「もう憧弥、しっかりしてよー」
「ごめんごめん」

良いなぁ、憧弥は。
茉日ちゃんと仲良く出来て。

僕だって憧弥みたいに話せたら良いのにな……。

「はぁ……」
「あれ、明莉ちゃん。溜め息つくなんて珍しいね」
「あ、聞こえちゃった?」
「うん、ごめんね……」

明莉ちゃんの話を聞くと、なんと僕と同じ事を考えていたんだ。
明莉ちゃんは憧弥が好きだけど、茉日ちゃんがいるから話せないって。

「私達って、似た者同士だね」
「そうみたいだね」
「どうしよっかなぁ……」

そう言いながらも、欠伸をする明莉ちゃん。
きっと寝不足なんだろうな、茉日ちゃんのせいで。

あ、別に茉日ちゃんだけが悪いって訳じゃない。
勇気がない僕達も悪いんだけど。

「とりあえず、今日帰り誘ってみよ」
「じゃあ僕も誘ってみよ」
「よし、恋する乙女同士頑張ろうね!」
「お、乙女…??」

「あ、違ったね。恋する者同士だね」と訂正する明莉ちゃん。
天然なんだか。

とりあえず今日は頑張ろう。
勇気を出して。

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