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ガレス「大掃除をしましょう!!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/21(月) 22:20:37 ID:pFDQGX72
*注意事項
カルデアで大掃除が行われるイベントです。
一部キャラ崩壊・キャラ違いあり。
気まぐれ投稿。
これらが嫌な方はブラウザバックしてください。
イベント:ガレスの大掃除大作戦!!〜カルデア・クリーン・プロジェクト〜
参加条件:メインストーリー第1部特異点Fクリア(ただし、キャメロットのネタバレあり)
イベント内容:塔イベント
FGO主人公の名前は見てる人の名前で良いですが、共通として「藤丸立香」とする。(今回は女性)
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/08(月) 06:27:04 ID:uY1hQNHk
ガレス「先に進みましょう、マスター。この塔の最上階へは、残り25階。アーサー王に取り付いたオリジナルのカビ菌にもうすぐたどり着きます!!」
ガウェイン「ですが、恐らく待ち受けるオリジナルのカビ菌もまた・・今までのカビ菌と桁違いの強さまでに力を溜め込んでいる可能性があります。」
ガレス「わかっていますお兄さま。それ相応の覚悟はしておりますゆえ、私はここを引くわけにはいきません!!」
ガレス「行きますよ、マスター様!!」
立香「う、うん・・・。」
ガウェイン「・・・・・・。」
ガレスに言われるがまま、先へ進んでいく立香達
―――――――――――
カーライル塔城 階段
モードレッド「しかし、サーヴァントで在りながら、身体をカビに蝕まれ、あえなく戦線を離脱することになるとはな・・。」
ランスロット「あぁ、マスターに仕える騎士として情けない事だ・・・。このようでは、王に顔向けなどできやしない・・・。」
モードレッド「・・・・俺らがカビ菌に寄生されてなければ、すぐにでも王の救出の助けになれたものを・・・。」
カッカッカッカッ・・・
???「随分と情けないご帰還のようだな、ランスロット卿?」
ランスロット「!?。お前は・・・!?」
上がって来た謎の黒騎士に、驚きを隠せないモードレッドとランスロット
――――――――――
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/08(月) 22:47:48 ID:uY1hQNHk
〜一方その頃(カルデアの保健所にて)〜
ホームズ「君とナイチンゲールの話は正しかった。清掃が完了した各部屋と施設に、休眠中のカビ溜りが発見された。」
ホームズ「すぐにそれを回収し、一ヶ所に集めて、それを処分している所だ。」
ベディヴィエール「その方が良いでしょう。再びあのカビ菌が繁殖する可能性がありますので、その前に処理すれば何事もありません。」
ダ・ヴィンチちゃん「こっちも進展があった。ギフトを備わったカビ菌に寄生されたサーヴァントから話を聞いてみた結果・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「なんと全員、寄生される前にモードレッド卿に会ってたらしいんだ。」
ネモ「以前にも、マリーンズの一人がモードレッド卿を見かけたのだが、掃除をしてるのかしてないのか、曖昧な様子でカルデア中をウロウロしていた報告を聞いたが・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「その行動こそ、カルデアのいくつかの場所にあのカビ溜りを設置してた訳ね。再び、カルデアをカビ菌まみれにするために。」
ホームズ「しかし驚きだな。あのカビ菌がベディヴィエールの偽者を形成するまで至るとは・・・。」
ベディヴィエール「はい。私の姿をしたあのカビ菌は、対象のサーヴァントに「擬態」する能力で、私の姿を擬態するように仕向けたのでしょう。」
ホームズ「カビの魔神柱で時間を稼ぎつつ、カビ菌の体勢が整いつつ・・・」
ホームズ「擬態したベディヴィエール卿の誘導でオリジナルのカビ菌がいる微少特異点に連れ込むという作戦とはなぁ・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん「円卓の騎士団を知ってたのも、先程洗い終えたカビた聖杯の正体が第六特異点を構築してた聖杯だと言うことがわかった。」
ダ・ヴィンチちゃん「カビや円卓の騎士とギフトとの関連は不明だが、カビがその聖杯の魔力を取り込んで、何らかの形で意思を持ってしまったことが事件の発端だろうね・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん「まぁ、保管してた聖杯の管理を疎かにしてた私の方が一番悪いけどね・・・。」シュン・・・
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/09(火) 12:18:57 ID:zL1xUwl.
マーリン「イヤ、そうでもなさそうと思うけどね?」
ベディヴィエール「マーリン!?貴方、王の一大事の時にどこへ!!」
マーリン「ちょっと野暮用があって、少しカルデアを留守にしていた所だ。」
ホームズ「マーリン、それはどう言うことなんだい?あの聖杯に誰かがカビを付着させたと言いたいのかい?」
マーリン「そうじゃない。確かに聖杯にカビが生えてしまった事はダ・ヴィンチちゃんの管理不足が原因なんだが・・」
マーリン「それだけでは、意思の無いカビの獣が生まれるだけで終わってしまうというか・・・。」
マーリン「ベディヴィエール。君は聖都キャメロットで、獅子王の側に付いた騎士の名を覚えているか?」
ベディヴィエール「データ上ですが・・。モードレッド、ガウェイン、ランスロット、トリスタン、アグラヴェイン・・・・・・まさか!?」
マーリン「そうだ。君と一人を除いて騎士達全員、獅子王からギフトを授かっている・・・。」
ホームズ「まさかと言いたいが、そのギフトを授かったであろう騎士の中にカビを発生させた犯人がいると言いたいのかい?」
マーリン「そうだ。それもカルデアやマスターが知らないギフトの持ち主がそうだ。」
ダ・ヴィンチちゃん「それがそうなら、その事をマスターちゃんはまだ知らない・・・。通信もまだ回復していないというのに・・・」
ベディヴィエール「急いで戻ったナイチンゲールさんの支援が間にあえばよろしいのですが・・・」
ネモ「あぁ、間にあえばな・・・。」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/09(火) 15:53:17 ID:zL1xUwl.
マーリン「僕もマスターに加勢したい気持ちはあるのだが・・・特異点の性質上、僕が行ったら、人理にヤバイことが起こりそうでね。」
マーリン「代わりと言うか、英霊の座から協力者を呼んだと言うか・・・。」
ベディヴィエール「代わりの協力者ですか?」
マーリン「あっ・・・つい口が滑ってしまったか。彼には秘密にしてくれと頼まれていたが、致し方が無い・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「誰なんだい?その協力者というのは?」
マーリン「そうだねぇ・・・彼は人が嫌いというか、頭が固いというか・・・。」
マーリンは曖昧ながらもある者の説明をする。
―――――――――――――
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/09(火) 22:55:37 ID:zL1xUwl.
―――――――――――――
最上階:汚れた美しい手(ボーメイン)
―――――――――――――
カーライル塔城 最上階(王の間)
立香「ここって・・・。」
立香達が目にしたのは、カビ菌によって汚れ・朽ちて変わり果てた聖都キャメロットの王の玉座の部屋だった
ガウェイン「間違いありません・・。ここはかつて、聖都キャメロットにて獅子王に召喚された我らが集った誓いの場・・。」
ガウェイン「まさかここまで酷く、醜く汚して再現させるなんて・・・。」キリキリキリ・・
マシュ「以前行った獅子王の玉座の部屋とは比べようもないほど、酷い有様のようですね・・・。」
ガレス「カビ菌の再現とはいえ、我ら円卓の騎士の誓いの場である玉座の間をこんなカビだらけにするなんて・・・。」
ガレス「私は、断固して我ら円卓騎士団を侮辱したカビ菌を絶対に許しません!!」ピリピリ・・
立香「ガレス・・・。」
マシュ「ガレスさん、いつもと違って怒りの感情が高ぶっているような・・・。」
ガウェイン「それもそのはず!人間誰しも、自身が大事にしている場所をゴミやカビで勝手に汚されるとなると、怒りたくなるのは当然でしょう?」
ガウェイン「カビ菌によって再現された聖都キャメロットの王の間ですが、生前でも王の間でアーサー王に誓いの立てた場所ですので・・・」
ガウェイン「今の私も、妹ガレスに賛同するほど、怒りを抑えられないのです・・・。」キリキリキリ・・
マシュ「その気持ちはわかりますが、少し落ち着いた方が身のためだと思いますが・・・。」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/10(水) 23:23:47 ID:6xAhBFCc
「オオ・・・オオオオ〜〜・・・。」
ガウェイン「この声・・・アーサー王が近くにいます!!」
マシュ「先輩!玉座の方に、誰かがいます!!あの姿は・・・。」
立香「槍を持っているような・・・」選択1
「バニーの耳飾りがあるような・・・」選択2
――――――――
オマケ:最上階での選択肢
選択肢によとって、ドロップする素材とQPの数が変わる。
選択1の場合:エネミーとして、アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)が出現。倒した後の竜の逆鱗・真理の卵、QPが少なくドロップするが、倒しやすい。
選択2の場合:エネミーとしてとして、アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー)が出現し、難易度が難しくなる代わりに竜の逆鱗・真理の卵15個ぐらいとQP40000と、ドロップ率がアップする。
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/17(水) 06:46:33 ID:3MK11eUk
*注意:このSSは選択2で進みます。
―――――――――――――
アルトリア(ルーラー)?「グォォォ〜〜〜〜!!」
マシュ「あれは、カジノ・キャメロットで見かけた水着姿のアルトリアさんです!!」
立香「でも、様子がおかしいわ!」
ガレス「ア、アーサー王・・・。」
アルトリア(ルーラー)?「ワ・・ワガナハ、スベテノヨゴレ・・スベテノカビキンノチョウテンニシテ、最強最汚ノ存在・・・」
アルトリア(ルーラー)?「カビノ王、カビトリアデアル・・・。」
マシュ「カビの王・・カビトリアですか・・。」
立香「なんとカビカビしい・・・。」
黴王カビトリア「ヨクゾココマデ、ワレラカビ菌ノ一族ヲコトゴトクサッキンシテキタナァ・・・!」
黴王カビトリア「オマエタチノオコナウ清掃活動。ワレラ、カビ菌ノ一族ヲコロス行為・・。ソレハ万死二値スル!!」
ゴワゴワゴワ、グワグワァ〜〜!!
黴王カビトリアと名乗るアルトリア(ルーラー)の身体から大量のカビ菌が吹き出していた
マシュ「ルーラーのアルトリアさんの方から凄い量のカビ菌が!!」
ガウェイン「なんてこと・・。オリジナルのカビ菌の影響か、あまりのカビの量からアーサー王の全体からカビ菌を拡散しています。」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 06:24:20 ID:HFGhOazk
ゴワゴワゴワァァ〜〜!!
カビトリアから生み出されたカビからアルトリアの姿が構築され・・・
アルトリア(アーチャー)?「グォォォ〜〜!!」
アルトリア〔オルタ〕「カビィィ〜〜!!」
立香「な、なにこれ!?」
マシュ「生み出されたカビから、さらにアルトリアさんが!!」
ガウェイン「そういうことでしたか!マスター、あれは生み出したカビ菌に自身と同じ霊基を与える「分裂」のギフトのような能力で作られた偽者です。」
立香「アルトリアの偽者・・・。」
ガウェイン「それにこのカビ菌の異常な発生はアーサー王から出た物、「生産」のギフトを使い、彼女の霊基から生み出しているのでしょう・・・。」
マシュ「それはつまり、今のアルトリアさんには2つのギフトが影響してこのような状況を?」
ガウェイン「はい。ですがその結果、今のアーサー王はバーサーカーの如く、理性が崩壊しております。」
ガレス「・・・覚悟はしていましたが、致し方がありません・・・。」
ガレス「マスター、どうか戦いの指示を!あのような者はもはやアーサー王ではありません!ただのカビ菌の製造マシーンです!!」
立香「まだ手遅れとは決まった訳じゃない・・・」
ガレス「しかし、私はもうあの方をこれ以上無様な姿を晒させる訳にはいけません!!」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 12:01:34 ID:HFGhOazk
ガウェイン「マスター。妹の言う通り、今のアーサー王は身体全身からカビ菌を拡散しています。」
ガウェイン「今は王を倒し、カビ菌の発生を止める事を優先すべきかと・・・。」
立香「・・やるしかないのね。」グッ!
黴王カビトリア「ワレラノジャマヲスルノデアレバ、ヨウシャナク・・タタキツブス!!」
ゴワゴワゴワゴワァァ〜〜!!
マシュ「敵、カビ菌のアルトリア達と共にこちらに接近してます!!」
立香「みんな、行くよ!!」
ガレス「はい!!カビ菌よ、ここで全部殺菌させます!!」
襲ってくるカビトリアの軍勢に立ち向かう立香達
――――――――――――
ガシュン、ジャキン!!
偽アルトリア軍団「カビィィ〜〜!!」消滅
ガレス「やぁー、ハァ!!」ガシュッ!ガシュッ!
ガシュッ、ブシュュュ〜〜!!
黴王カビトリア「グゥゥゥ〜〜!!」
ゴワゴワゴワァァ〜〜!!
カビトリアの身体にある破壊したカビ菌のコアから、新たなカビ菌のコアが発生した。
立香「きりがないよ!!」
ガレス「カビ菌のコアを破壊しても、そこに新たにカビ菌のコアが発生するなんて、しぶといを遥かに越えていますよ!!」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 23:25:30 ID:HFGhOazk
ガウェイン「かくなる上は・・・。マスター、ここは我が宝具でカビ菌を全て焼き払います!!」
マシュ「しかしそれではアルトリアさんが・・・」
ガウェイン「今はカビ菌を全て倒す事しか王を救い出す方法がありません。マスター、どうかご決断を・・・」
立香「わかった・・・。みんな、下がって!」
立香の指示の元、マシュ達はその場を下がり・・
ガウェイン「この剣は太陽の映し身。もう一振りの星の聖剣!あらゆる不浄を清める焔(ほむら)の陽炎! !」
黴王カビトリア「!!?」
ガウェイン「我が王よ、お許しよ!!転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」ピカァァァ〜〜ン!!
ジャキン!!ジュボォォォ〜〜!!
カビのアルトリア軍団「カビィィ〜〜!!」ボォォォ!!
カビトリア「ウグォォォ〜〜〜〜!!」ボォォォ!!
ガウェインの宝具がカビのアルトリア軍団を焼き払い、カビトリアの全身を巨大な火柱が立ち上った!
ジュボォォォ〜〜、ボゥゥン!!
黴王カビトリア「ォォォォ〜〜・・・・」黒焦げ
ガウェイン「この攻撃なら、我が王に巣くう全てのカビ菌のコアを焼き払ったはず・・・。」
マシュ「アルトリアさん・・・。」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/19(金) 13:11:44 ID:LR6O/77E
黴王カビトリア「・・・・・・。」モゴモゴ・・
ガレス「見て!あのカビ菌の姿が・・・」
ドロドロドロドロォ〜〜、ブシャン!!
黴王カビトリアであるアルトリア(ルーラー)の姿が崩れ、セイバーの姿となって倒れ込むアルトリア
アルトリア「・・・・・・。」
立香「アルトリア!!」駆け寄る
マシュ「アルトリアさん、しっかり!!」
ガウェイン「どうやら、気絶程度で済んだみたいですね。」
ガレス「ハァ〜・・それは良かったです!ともかく、ここは介護するには汚すぎます。早く外へ運び出さなければ・・・。」
立香「早いところ、ここを出よう!!」
マシュ「はい!それに」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/19(金) 18:43:43 ID:LR6O/77E
ガガァァ〜・・ピピィ〜!!
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あっ!ようやく繋がった!!立香ちゃん、マシュ、聞こえる?」
マシュ「ダ・ヴィンチちゃん!つい先程、オリジナルのカビ菌に取り付かれたアルトリアさんの救出及びカビ菌の除菌を完了して、聖杯の捜索を・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いやそうじゃない!あれはフェイクだ。観測はしていたが、彼女は聖杯を持ってなどいなかった。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「つまり、オリジナルのカビ菌は既にアルトリアから分離していて、まだ倒されていない・・・。」
ガレス「倒されていない!?では、アーサー王はなんのために・・・」
???「あなたの言う通りよ。彼女はただのカビ菌の製造マシーンであり、貴方を誘き出すためのエサでもあるのよ、ガレス。」
ガレス「!!?」
???「そう、私がオリジナルのカビ菌よ。どうでしたか、私が生み出したカビギフトの力は?」
ベディヴィエール(通信)「やはり、あの偽者の私はギフトによる物でしたか・・・。」
立香「偽者って・・・?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カビの魔神柱に囚われていたベディヴィエールは、オリジナルが事前に作ったカビの傀儡人形だったんだ。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ナイチンゲールに指摘されるまであいつが偽者のベディヴィエール卿だと気付けなかったぐらいだ。相当念入りに作ったんだろうね、カビの分際で。」
???「やはり、カルデアのサーヴァントは伊達ではなかったか・・・・。」
???「そうよ。今までのカビ菌に寄生されたサーヴァントは、私と・・「付与」と「密告者」のカビギフトを取り付けさせたモードレッドによるものよ。」
―――――――――
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 23:15:42 ID:hQjP017A
???の話では
???「風呂場にいた奴には「怠惰」のカビギフトを植付け・・」
???「調理場にいたカーマというサーヴァントに「誹謗中傷」、美遊というサーヴァントには「蟲愛」のカビギフトを植付け・・」
???「トイレにいたバカどもには、全員に「汚染美」のカビギフトを植付け・・・」
???「格納庫の二人にはそれぞれ、白と黒の「生存競争」のカビギフトを・・・。」
???「時間稼ぎとして「擬態」のカビギフトで作られたベディヴィエール卿とあの聖杯のカビを利用して作られた怪物をあの場所に配置した。」
???「北斎という奴に「居候」を、刑部姫という引きこもりには「頑丈」と「防壁」の複合したカビギフトを植付け・・・」
???「トリスタン卿には「変態」のカビギフトを、ランスロッド卿には「後悔」のカビギフトを植付け・・・」
???「この特異点を生成として、アーサー王に「分裂」と「生成」など、ありとあらゆるカビギフトを植付け、獅子王と同じ姿に作り変えた。」
―――――――――
ガウェイン「なるほど。カビ菌の露出は授けたのではなく、後付けで植付けた事による不安定な状態に寄るものでしたか!」
???「トリスタン・ランスロッド・モードレッド卿に至っては、ギフトの縁もあって馴染むのは早かったのだか・・・。」
???「アーサー王に至っては、ギフトを与えた存在であるにも関わらず、複数のカビギフトを植付けた途端に精神崩壊を起こしたからねぇ。」
マシュ「それもそのはずです。カルデアのアルトリアさんは聖都を統べた獅子王・・「女神ロンゴミニアド」ではありません。」
ガウェイン「貴方はなにゆえに聖都の記録を知り、何を目的に人理とカルデアをカビで覆い尽くそうとするのだ?」
???「ガウェイン・・・。」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 00:00:20 ID:owDp0W76
ガレス「貴方は何者なのですか!?貴方は何を恨んで円卓の騎士達や関係のないカルデアの皆さん方をカビで操ったりしたのですか!?」
???「何者・・・。貴方、エルサレムで獅子王に付いたのに、自分の事に忘れたとでも言うのですか?」
???が前に出て、姿が明るみとなる。
――――――――――
???→ガレス?「・・・・・・・。」ギロッ!
現れたのは、顔にクマが出来て・鎧が灰色にカビて・手の方も黒く染まったガレスの姿だった。
ガレス「えっ!?わ、私!?」
立香「ガレスが二人!?」
マシュ「これは、私たちを混乱させる為にオリジナルのカビ菌がガレスさんの姿を・・・」
ガウェイン「そういうことでしたか・・。これで引っ掛かっていた全ての謎がわかりました。」
ベディヴィエール(通信)「卿も気づきましたか。そう彼女は・・・」
ガウェイン「第六特異点「神聖円卓領域キャメロット」にて獅子王の側に付き、その王に祝福(ギフト)を授けられた騎士達。」
ガウェイン「『凄烈』『不夜』『反転』『暴走』。そのギフトを持つ騎士達はかつてマスターによって打ち負かされましたが、一人だけマスターに会う機会がなかった者・・・。」
マシュ「それってまさか、あのガレスさんは・・・。」
ガウェイン「はい。エルサレムの地にて、私が唯一その手で葬り、自身の心を砕く切っ掛けとなった者こそ・・・。」
ガウェイン「獅子王により授けられた祝福(ギフト)の一つ、『不浄』のギフトを授かったガレス卿でございます。」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:10:41 ID:owDp0W76
ガレス「あの方が・・・いや、あれが・・・」
不浄のガレス「久しぶりですねガウェイン卿。いえ、今はそこの魔術師の使い魔だから初めましてと言った方がよろしいかしら?」
ガウェイン「何故ですか!?貴方はエルサレムにて、十字軍の偽のリチャード一世と共に私に葬られたはず・・・。」
不浄のガレス「さぁ、私も不思議と思うぐらいわからないところがあるのですねぇ〜。」
立香「完全に性格がねじ曲がってる・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こっちで解析した所、彼女はサーヴァントとは異なる霊基で自身の身体をカビで構築している。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いわゆるシャドウサーヴァントと同じような存在みたいだ。」
ベディヴィエール(通信)「恐らく、ガウェイン卿に倒された聖都でのガレス卿の霊基の残りカスが『不浄』のギフトと共に一人歩きをし・・・」
ベディヴィエール(通信)「彷徨い続けた末、他の魔力と怨念を溜め込み、聖杯に付着したカビと一体化し、カビ菌を誕生させる要因を作ったのでしょう。」
不浄のガレス「ふん。ベディヴィエール卿にしてはいい推測ですね・・・。」
不浄のガレス「ですが、少し違う所があります。私は聖都にて獅子王の名の元に、裏切り者や罪人を粛正し、十字軍を亡き者にしてきた・・・」
不浄のガレス「円卓第七席、『不浄』のギフトを与えられし至高の円卓騎士、ガレスその者という事に変わりはありません!!」
ガウェイン「あなたはその身体がカビで出来ていても、自分自身こそがガレスだと言うのですか!!」
不浄のガレス「そう。私は王の為なら、進んで人殺しをしましょう。そして私は、虐殺も・汚濁も・このカビ菌の汚れ全て、私は大好きなのですから!!」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 17:21:13 ID:owDp0W76
マシュ「このような事、清廉潔白なガレスさんとは思えません・・・。」
立香「確かにそうだ・・・。」
ガレス「・・・違う。絶対に貴方など、聖都での私とは到底思えません!!」プルプルプル・・・
不浄のガレス「何を言っているのカルデアの私?。わたしはあなたよ。獅子王に仕え、『不浄』のギフトを授けられて・・」
ガレス「嫌!あなたは『不浄』のギフトを元に意思を持ったカビの塊に他ならないです!!」
ガレス「あなたは私じゃない!!貴方など、この場で殺菌滅菌してやる!!」 ダッダッ!!
ガウェイン「待て、早まるな!!」タッタッ!
何かにブチギレたかのように、不浄のガレスに向かって突撃をするガレス
不浄のガレス「あぁそうね。なら私も殺らせてもらいます!!」パチン!
ゴワゴワゴワァァ〜〜!!
周りのカビから粛正騎士が沸き出て来はじめた。
マシュ「騎士型エネミー、此方に向かってきてます!!」
立香「こっちも行くよ、マシュ!!」
粛正騎士に応戦する立香達
――――――――――
ガシン!ジャキン!!ザシュイン!!
粛正騎士達「〜〜〜〜!?」消滅
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 18:24:41 ID:owDp0W76
ガレス「粛正騎士を盾に我が身を守るとは、なんて卑怯な!!」
不浄のガレス「フハハハハハ!!卑怯も汚濁も大好きなのですから!!」
ガレス「グゥ、下劣な!!」怒
ガウェイン「冷静になるんだガレス!!奴は『不浄』のギフトの他に何を隠しているのかわからないのだぞ!?」
ガレス「うるさい!!」
ガレスはただ、不浄のガレスに向かって突撃を繰り返すのだった。
ベディヴィエール(通信)「マスター、今のガレス卿は怒りで我を忘れております。このままでは・・・・」
立香「ガレス・・・・。」
不浄のガレス「フフフフフ・・・やぁ!!」ゴワァァ〜・・
ジャキン!シュパパパパパ!!
ガレス「クゥ、なんの・・・キャア!?」ザクザクッ!
辺りのカビからニードルを生成・それを飛ばし、防御するもそれに刺されるガレス
ガレス「グゥ・・・ハァァァ〜〜!!」突撃
不浄のガレス「フヒヒヒヒ、セリャ!」シュパパパパ!!
ガレス「グゥゥゥ、キャァァァ〜〜!?」ザクザクッ!
ガレス「ガフゥ、はぁ・・はぁ・・はぁ・・。」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 12:47:14 ID:xYPXRchk
不浄のガレス「これでも私の事を自分とは認めないつもりなの?」
ガレス「当たり前です!!貴方など私ではありません!私は・・・」
不浄のガレス「かつて仲間であった騎士から、『美しい手(ボーメイン)』と呼ばれた騎士なのだからと言いたいのですよね?」
ガレス「!?」
不浄のガレス「その美しい手で、十字軍、聖都の者や同胞の騎士を何人のも殺めて来たのいうのですか?」
ガレス「それよりも、あなたはどうして聖都の記録をハッキリと覚えているのですか!?貴方はカビでサーヴァントすらないのに・・」
不浄のガレス「そう。これを見ても私がガレスではないと?」ゴソゴソ・・
不浄のガレスが取り出したのは、血の色がびっしり付いてカビが生えている手甲の破片だった
ガレス「これって・・・・」
不浄のガレス「私はこの破片に付いたカビが私の怨念と邪念が入り込み、カビの身体を手に入れ、蘇ることが出来た。」
不浄のガレス「そして私は、あの聖杯の力で現界し、何も知ろうとしない貴方にわからせようとしてるの。自分が聖都で何をしたのかを。」
ガレス「!?」
不浄のガレス「貴方は英霊の座で知っているはずだよね?エルサレムの地で、獅子王の名の元に行った民への虐殺の数々を?」
ガレス「違う!!あれは全部『不浄』のギフトを授かった貴方の行いであって・・・。」
不浄のガレス「その行いは今でも、カビ菌の除去という形で続いているのよ!」パチン!
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 13:45:32 ID:xYPXRchk
不浄のガレスの指パッチンによって、カビの色が血と同じ赤一色に染まっていった。
ガレス「こ、これは一体!?」
不浄のガレス「カビだって、菌の一種として精一杯生きているの。それを貴方は大掃除という理由でカビ達をここまで殺し回ってきた。」
ガレス「そ、それは・・・。」
ガウェイン「それ以上、その口を開くんじゃない!!」タッタッ!
不浄のガレス「!!!」ゴワゴワゴワァァ〜〜!!
不浄のガレスの左腕から放たれたカビ菌の濁流が、ガウェインを押し流す。
ガウェイン「ぐわぁぁ〜〜!?」流される
立香「ガウェイ〜〜ン!!」
不浄のガレス「邪魔するな、『不夜』のギフトを授けられた騎士風情が!!」
ガレス「ガウェイン兄様!?」
不浄のガレス「獅子王には感謝しています。このギフトの力で、私は更に強くなれたのを感じる事が出来たのだから!」
不浄のガレス「あなたもそう。ついさっきいた獅子王の姿をしたアーサー王を平気で罵倒し、倒すことが出来たのだから・・・。」
ガレス「・・・う、嘘ですよこんな・・。貴方は、私を騙そうとして・・・。」
―――――――――
ガレス(回想)「全身にカビが覆っている・・もはやあれは信長達ではありません!こんなの、ただのカビ菌です!!」
ガレス(回想)「あのような者は、もはやアーサー王ではありません!ただのカビ菌の製造マシーンです!!」
――――――――――
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 14:14:37 ID:xYPXRchk
ガレス「ハッ!?」
不浄のガレス「そう。貴方は今まで仕えたアーサー王をカビの製造機と罵倒し、この塔の悪臭をものともせず、カビ菌と共にカルデアの同胞に手をかけた。」
ガレス「わ、わたしは・・・。」
不浄のガレス「あなたが『美しい手(ボーメイン)』なんてあり得るわけがない。結局貴方は、私と同じ・・・。」
不浄のガレス「その手は不浄に汚れているのですから・・。」
ガレス「!!?」ビクッ!
不浄のガレス「本当・・、貴方の大掃除にはおかしくてたまらなかったわ!!アッハハハハハハハハ〜〜!!」
ガレス「アァッ・・あぁぁぁ・・・・・・」ドクンドクンドクン!
ガチャン!(ガンランスを落とす)
ガレス「ウワァァァァァァァァァ〜〜〜〜!!」発狂
バリィィィン!!ゴワゴワゴワァァ!!
ガレス「ァァ・・ァァァァ・・・。」ドサッ・・
叫びと共にガレスの姿は第一霊基の姿となり、全体右半分が赤いカビ菌に覆われて、 その場に倒れてしまう。
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 14:16:32 ID:xYPXRchk
立
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 23:03:44 ID:xYPXRchk
立香「ガレスちゃん!?」駆け寄る
カビ菌に覆われ倒れたガレスに駆け寄る立香達
不浄のガレス「(ふん。ようやく効いてきたか・・・。)」
タッタッタッタッタッ!!
ナイチンゲール「!!?(くぅ、遅かったか!!)」
マシュ「ナイチンゲールさん、ガレスさんが!!」
ナイチンゲール「わかってます!!すぐに診察を!!」
ナイチンゲールがガレスの身体を隅々まで触診していき・・・
ナイチンゲール「!!?。いけない!!カビ菌がミス・ガレスの霊基に浸食しようとしている!?」
立香「なんですって!?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こっちも解析した!彼女の霊基が、今浸食してるカビ菌に喰われて、そのリソースがカビ菌の彼女の霊基に移植されているんだ!!」
マシュ「それでは、あの不浄のギフトのガレスさんの狙いはアルトリアさんではなく・・。」
ガウェイン「元の霊基を浸食し、ガレスというサーヴァントに成り代わろうとしていたのか!?」
不浄のガレス「ようやく気づいたのね?そうよ、私の本当の目的は、この不完全な霊基を完璧にするため、そいつの霊基に寄生し、完全に私のものにすることよ。」
ベディヴィエール(通信)「そうでしたか・・・。今までのカビ菌の寄生は、全て貴方の策略だったって事ですよね?」
不浄のガレス「その通りよ。」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/24(水) 07:29:53 ID:JEgQxrLY
マシュ「ですが、除菌と清潔を徹底にしてたガレスさんがどうしてカビ菌に浸食されたのですか?」
立香「もしや、あの棘のせいとか!?」
不浄のガレス「あれは表面の鎧だけにくい込んだだけで、外から寄生することなど出来ないわ。」
ナイチンゲール「・・・蓄積による内部寄生ですね?そちらのガレスさん。」
立香「蓄積って?」
ナイチンゲール「ウィルソン病や脂肪肝のように体内にある脂肪等の不純物が蓄積し、それが元で症状が発生・悪化することをそう言います。」
ナイチンゲール「ガレスに至っては、空気等で体内にカビ菌が蓄積され、今さっきのショックで体内のカビ菌が爆発的に大繁殖を起こしてしまった・・。」
ナイチンゲール「私は保健所でカビ菌に感染したサーヴァントの体内を宝具等で取り除き、滅菌消毒をしてきました。」
ナイチンゲール「しかし、ガレスに至っては主要施設の大掃除が終わったあと、自身独特の除菌の仕方で私の所へ来ようともしなかった。」
ガウェイン「妹自身、人知れず徹底的に隅々まで掃除をし、独特のやり方で除菌と清潔をして、主殿に心配をかけたくなかったのでしょう・・・。」
ベディヴィエール(通信)「いかにも彼女らしいと言うか・・・」
ガレス「・・・マスター様・・・。」
立香「ガレスちゃん!?」
ガレス「ごめんなさい・・。私が大掃除をしようと呼びかけておいて、私が原因で皆さんに迷惑をかけていたなんて・・・」
マシュ「違います!ガレスさんが悪いわけでは・・・」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/24(水) 16:35:36 ID:JEgQxrLY
ガレス「全部私が悪いのです!!私が以前、獅子王から『不浄』のギフトを授けられたばかりに・・・」
ガレス「こんな汚れた私が、誰かのために綺麗にする事なんて、無理な話たったのです・・・」
ガレス「マスター・・どうか私を殺してください・・・。そうすれば、不浄のギフトの私のリソースだけでも止められると思います・・・。」
マシュ「殺すって・・そうしたらガレスさんが!?」
ガレス「大丈夫です。マスターさんが無事にあの人を倒して、カルデアに帰還できるのなら、私が犠牲になっても構いません・・」
立香「ガレスちゃん!!」
不浄のガレス「あいつはあぁ言ってますよ?今やらなければ、私こそサーヴァント・ガレスとして現界することになりますわよ?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「不浄のギフトが、彼女の英霊の座でさえも乗っ取るつもりなのか!?」
―――――――――――
不浄のガレス「さぁ。どうするつもりなんだ、ますたぁ〜?」
立香「・・・・・・」
カッカッカッカッカッ・・・・・・。
突如、立香達の後ろ側から黒い騎士がやって来て・・
???「随分と大きな叫び声がしたと思ったら・・なんて不様な姿になったものだな?円卓の騎士と言うものは・・・・」
不浄のガレス「!?。あんた、なんでこの特異点にいるのですか!?」
ガウェイン「あなたは・・どうしてあなたがここに!?」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/25(木) 07:15:08 ID:gGRZ3Rxo
アグラヴェイン「・・・・・・。」
マシュ「貴方は、確か聖都キャメロットで会った・・・。」
ベディヴィエール(通信)「アグラヴェイン卿・・・」
アグラヴェイン「カルデアのマスターだな?お前、これはどういうつもりなんだ!?」
アグラヴェイン「円卓の騎士らがここまで情けなくなったのは、今の主君であるお前のせいだからな!!」
立香「は、はい・・・。」オロオロ
そう言い、アグラヴェインは次にガレスの元へ行く
ランスロット「マスター、ご無事でしたか?」
立香「ランスロット、モードレッド、トリスタン!!」
マシュ「皆さん方、もうカルデアからもう戻られたのですか!?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いや、あの3人の姿をカルデア内で見た覚えはない。」
ナイチンゲール「私がこちらに向かう際、マスターの助けになれるように3人に応急処置を施しました。完治とは至りませんですが・・・。」
モードレッド「しかしなんでこんな場所にアグラヴェインの奴がいるんだ?」
ガウェイン「私にもわかりません。アグラヴェイン、なんで卿がなんの為に・・・。」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/25(木) 23:23:06 ID:7pTCCCcw
トリスタン「ベディヴィエール、ナイチンゲール、貴殿方はこの事を知っているのですか?」
ベディヴィエール(通信)「それは・・・。」
ベディヴィエールは画面越しで立香達にあることを話し始める。
――――――――
アグラヴェイン「起きろガレス!!立つんだ!!」ペシペシ!!
ガレス「ア、アグラヴェイン・・お兄様?」
アグラヴェイン「ガレス、何をしている!!卿はあんなニセ者なんかに負ける騎士では無いだろ!?」
ガレス「あの方はかつて、獅子王から授けられし『不浄』のギフトを用いた私自身・・・。」
ガレス「あの方の言った通り、私はあのギフトを授けられていなくても、私の手や魂は汚れている・・・。私が騎士を名乗る資格など・・・」
アグラヴェイン「・・・バカか?お前のギフトの事や騎士の資格の事など、私には関係ない話だ!!」
ガレス「!?」
アグラヴェイン「お前はいつも私やガウェインを差し置いて、私が嫌いであるランスロット卿に付きまとったり、従者と名乗ったりしていた。」
アグラヴェイン「アイツと王妃の不義の告発の時も、私に協力する事なくその場を去った。」
アグラヴェイン「私はお前のけなげなしいその姿が嫌いだった・・・。だが、私がお前を憎むほど、そこまで嫌いには慣れなかった・・・」
ガレス「アグラヴェインお兄様・・・」
アグラヴェイン「お前がリチャードと名乗る騎士共々討たれると覚悟を決めた際、私がお前を討つ担いをするはずだった・・・。」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/26(金) 06:48:07 ID:E5wio.ho
アグラヴェイン「あの時の私にはわからんが、お前を殺めるガウェインの心情はどれ程辛かった事は少しはわかる。」
ガウェイン「アグラヴェイン・・・」
アグラヴェイン「そんなお前は、今度はお前を見ているカルデアのマスターにあの時のガウェインの心情を背負わせるつもりか!!」
ガレス「!?」
アグラヴェイン「お前はお前は誰なんだ!?『不浄』のギフトもなく円卓の騎士でもないお前は、一体なんの為にここにいるんだ!?」
不浄のガレス「戯れ言を言ってるんじゃないわよ、アグラヴェインごときが!!」タッタッタッ!!
マシュ「させません!!」バシッ!!
襲い掛かる不浄のガレスにマシュが止めようとする
マシュ「ガレスさん、貴方はわかっているはずです!貴方は先輩の事を信じているように、私たちも、ガレスさんが再び立ち上がる事を信じています!!」
ベディヴィエール(通信)「そうです。何故なら貴方は・・・。」
立香「汚れてても構わない!だって貴方は、私の召喚に応じてくれたサーヴァントなんだから!!」
ガレス「マスター・・・。」ウルウル
――――――――――――
ガレス「(そうよ・・・私は・・・私は、まだ立ち上がれる!!)」グググッ!!
ガレス「ウォォォォォ〜〜〜!!」雄叫びをあげる
キィィーン、パリパリパリ!!
ガレスが叫んだ途端、なんと右半分を覆っていたカビ菌が衣服のカビを除いて乾燥し、剥がれてしまった
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/26(金) 23:04:47 ID:E5wio.ho
不浄のガレス「気合いで身体に溜まったカビ菌を克服しただと!?」
ナイチンゲール「これは、彼女の持つ対魔力を上昇させて、カビ菌の抑制を促したのですね。」
ガレス「ごめんなさいマスター!私、自分自身の事で弱音を吐き・カビにまみれてしまったことをお許しください!!」
立香「まぁ、それはもういいから・・・」
アグラヴェイン「はぁ〜・・変わっていないな、お前は・・・。」
ガレス「アグラヴェインお兄様に言われたくありませんが、今は仕方がありません・・・」
――――――――――
ガレス「・・・・!!」不浄のガレスを見て
不浄のガレス「クゥ・・・。」焦る
ガレス「不浄のギフトよ、貴方は私の汚れた部分だけを具現化し、その姿を持って現界したもう一人の私・・・。」
ガレス「確かに貴方の言う通り、美しい手とは程遠いほど、私の心に汚れている部分があります。」
ガレス「しかし私はめげません。私にはマスターやカルデアの皆さん方がいて、円卓の騎士達もいます。」
ガレス「綺麗にするのも大事ですが、私も皆さま方と同じように、正しい意味で汚れたい!!」
ガレス「正しく汚れ、それを綺麗に洗い流す事、それが私の・・・サーヴァント:ガレスとしての在り方です!!」
不浄のガレス「・・・あくまで、カビ菌である私の汚れは洗い落とすつもりなのだな?」
ガレス「はい!貴方は、私自身の手で綺麗さっぱり殺菌消毒いたしましょう!!」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/26(金) 23:50:23 ID:E5wio.ho
不浄のガレス「・・・ふふふ、アッハハハハハハハ〜!!そう言うか私は!!」
不浄のガレス「良いですわ!なれば、私自身も本気を出さなきゃならないらしきねぇ!!」ゴワゴワゴワァ〜〜!!
不浄のガレスは、王の間に蔓延るカビ菌を全て束ね、超巨大な騎士型のヒュージゴーストを作り出した
騎士型巨大ゴースト「ギヤァァァァ〜!!」
マシュ「超巨大ヒュージゴースト!?ここに来て・・・」
ガウェイン「いや、ただのヒュージゴーストとは思えません。これは・・・」
不浄のガレス「そうよ。こいつは以前、私の犠牲無しでは倒せなかった・・偽りの十字軍の怨念と邪霊をカビ菌に込めた霊魂の塊。」
不浄のガレス「余りの怨念に暴走は免れない代物だが、お前達を倒すには十分よ!!」
十字軍ゴースト「ワレラガコロスモノ、円卓の騎士達!!ワレラノ、ウラミ〜!!グォォォォ〜〜〜!!」
トリスタン「皆さま方、ここはどうなされるつもりで?」
モードレッド「決まってるだろ!!『不浄』のギフト持ちのカビガレス諸ともぶっ倒せばいいんだろ?」
ランスロット「あぁ、それに彼女らには我らを弄んだ借りがある。それを返さなきゃならないからな!!」
ガウェイン「はい。これは聖都での・・かつて獅子王の意義に従った我ら円卓の騎士全員の問題なのですから!!」
アグラヴェイン「騎士達よ、これが最後の戦いであるぞ!!」
ガレス「はい!!では、円卓の騎士達よ、いざ!!」構える
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/27(土) 12:40:38 ID:fbRooEiw
ナイチンゲール「待ってください、ミス・ガレス!!貴方の今の姿では、余りにも不衛生です。」
ガレス「うぅ・・確かにそうですが、着替えなど持っては・・・」
ナイチンゲール「そういうと思いまして、私が代わりに持って来ました。こちらを!」
ナイチンゲールは、着替えを渡し、ガレスは着替えである清掃服姿に着替えた。
ナイチンゲール「ついでにこれも!Mr.マーリンによって強化されてます!」デッキブラシを投げ渡し
ガレス「はい!!」デッキブラシを受け取る
立香「とてもかっこいいよ、ガレス!」
不浄のガレス「そんなデッキブラシ一本で私を倒せると思ったら大間違いよ!!」
ガレス「否!貴方は・・・汚れし不浄の私は、この私の手で綺麗にして差し上げます!!」
ナイチンゲール「では改めまして、皆さま方!!」
立香「カビ取り大掃除だぁ〜!!」
ガレス「はい!!円卓円卓第七席、ガレス。参ります!!」
十字軍ゴースト、不浄のガレス
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/27(土) 16:21:52 ID:fbRooEiw
十字軍ヒュージゴーストと不浄のガレスに立ち向かうガレスと立香達
―――――――――――――
ジャギン、カギィィン!!
不浄のガレス「クゥゥ!?」
ガレス「ハァァァ!!」バシッ、ベシッ!
不浄のガレス「ウグゥ!?(この私が押されている!?こんな奴なんかに!!)」
――――――――――――
十字軍ゴースト「グォォォォ〜!!」
ランスロット「仕留めるぞ、二人とも!!」
トリスタン、モードレッド「あぁ!(おうよ)!」
ランスロット「最果てに至れ、限界を越えよ。彼方の王よ、この光を御覧あれ! 」
「縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)!!」ジャギィィィン!!
トリスタン「痛みを歌い、嘆きを奏でる!痛哭の幻奏(フェイルノート)!!」バシュシューン!!
モードレッド「此れこそは、我が父を滅ぼせし邪剣!」 バリバリバリィ!
「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!」バリバリバリィィィ〜〜ン!!
ジャギィィィン!グササッ!バジュゥゥーン!!
十字軍ゴースト「ォォォォ〜〜〜〜!?」バジュゥゥ〜〜〜〜!!
3人の宝具を受け、カビ菌と共に消滅する十字軍ゴースト
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/27(土) 17:11:28 ID:fbRooEiw
モードレッド「へへン、どうってもんよ!!」ドヤァ!
――――――――――
不浄のガレス「そんな!?十字軍があんな簡単に・・・」
アグラヴェイン「十字軍の怨念だからって、我らを甘く見てたな!!」
ガウェイン「不浄のガレスよ、再び我が剣の焔にて浄化しんぜよう!!」
ガウェイン「エクスカリバー・ガラ・・・」
不浄のガレス「!!!」ゴワゴワゴワァ、ブシャァ〜〜!!
宝具を発動するガウェインに、不浄のガレスが再びカビの濁流を放ち・・・
ガウェイン「ヌァァァ〜・・・!?」ゴワゴワァ〜・・・
ガウェインがカビの濁流に受け、身体を拘束される
不浄のガレス「これでお前は、太陽の聖剣を振るう事は出来ない!!」
ガレス「ガウェインお兄様!?」
ガウェイン「私は大丈夫!ガレスよ、あなたが引導を渡すんだ!!貴方なら出来るはずだ!!」
ガレス「はい!!」
アグラヴェイン「援護する!カルデアのマスター、手伝え!!」
立香「解ったわ!!」
不浄のガレス「させません!!我が槍、我が汚れし不浄の黴の汚濁を受けよ!!」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/28(日) 00:00:12 ID:UJCChBrU
立香「マシュ!!」
マシュ「はい!!宝具、凍結展開!!」
不浄のガレス「受けるがいい、猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)!!」ダッダッダッ!!
マシュ「いまは脆き夢想の城(モールド・キャメロット)!!」ガキィィン!!
二つの宝具がぶつかり、つば競り合っている。
不浄のガレス「グゥゥ・・突き破ってやるぅ!!」グググゥゥ!!
マシュ「クゥゥ・・ガレスさん!!」
ガレス「マスター、令呪を貰います!!」
立香「えぇ、令呪をもって命じる!!『その身を持って、自身の不浄に打ち勝て!!』」ピカァァン!!
立香の令呪が一つ減り、ガレスの力となる
ガレス「はい!!不浄のギフトよ、覚悟!!」
ガレス「我は美しい手(ボーメイン)に有らず、しかしてその不浄を清めるものである!!」 ヒュゥゥン!!
ガレスの持つデッキブラシが転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)と同じ動きをし、同じ紋章がガレスの下に現れる。
ランスロット「あの動き、まさか!?」
ガレス「これが私の全力洗浄!!乙女狼の転輪勝利槍(ルプスリィア・ガラティーン)!!」ギュゥィィィィ〜ン!
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/02(火) 16:17:05 ID:/iAi5Nkk
焔を纏った螺旋状の光線がガレスのデッキブラシから放たれ、
不浄のガレス「!!?」
その光線が不浄のガレスに命中し、その身が業火に包まれる
不浄のガレス「ギヤァァァァ〜、熱い!!」ボォォ〜!!
不浄のガレスは、炎を振り払おうとするも、その炎は全身を覆いつくしていく
不浄のガレス「アァ・・アァァァァァ〜!!」悲鳴
――――――――――――――
それは、いつ生まれたのか自分自身でもわからない・・。
ある騎士の手甲の裏面から自分自身であるカビが生え、カビはその騎士の手甲の裏で静かに暮らしていた
騎士は手甲を洗おうとはせず、その手を黒炭に塗りつぶしてもなお、戦いを続けていた。
カビは黒炭汚れは煙たくて嫌いなのだが、カビに取って洗ってない手甲はとても住み心地が良い環境だった。
カビは手甲の隙間から入る返り血を啜り、そこから世界を見てきた。
人間とは縁の無い自分自身が獅子王の望む世界の創造の為の前線に居座ってる・・・。なんて素晴らしい事なのだっと・・・
カビはますます、その騎士の事が好きになっていた。
―――――――――――――
エルサレム 砂漠地帯
ある日、騎士の軍勢が敵の軍勢に襲われた。
敵の騎士は相当の強敵だ。我が騎士でも苦戦は免れない程の強さを持っていた。
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/02(火) 20:05:53 ID:/iAi5Nkk
タッタッタッタッ!!
手甲の隙間からでしか見えなかったが・・騎士を案じる声から、彼らは騎士の味方なのだと知った。
「これで敵に勝てる!」
カビはそう確信してた。だが・・・
ガシッ!!(騎士を拘束する)
騎士は敵の将軍をその身で拘束し、味方の騎士に向かって何かを叫んでいた。
ガレス「ごめんなさい。ごめんなさい。わたしは、こちらを選んだのに・・・」
ランスロット「■■■■■■■■■■■!!」
ガレス「もう耐えられません。もう戦えません。どうか、どうか・・・」
モードレッド「■■■■■■■■■■!!」
ガレス「愚かなわたしに、罰を与えてくださいませ・・・。」
絶望した・・・
騎士は敵の将軍共々自身を殺してくれと味方の騎士にせがんだのだ。
カビは恐怖した・・一刻も早くこの場から逃げたいと思った。
しかし手甲に生えたカビは動くことすらも出来ない・・・。
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/03(水) 12:01:44 ID:dpx9D6lY
転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)がガレスに向かって放たれる
カビは死にゆく騎士の手甲の内で願った。
意思の無いはずのカビが何を願ったのかは、たったひとつ・・・
「死にたくない」っと・・・
――――――――――――
闇の中で・・・
ボォッ!
気が付いた時にはカビは自分の身体であるカビがフワフワホコリのようになっていた
ただ感じることは、あの騎士が獅子王から授かったと言える祝福『不浄』のギフトの存在だった。
カビは理解した。
自身があの攻撃に巻き込まれる際、自分は騎士から『不浄』のギフトを代わりに授かってしまったのだと・・・
そして自身はもう、普通のカビとは違うものになってしまったのだと・・・
行き場の無い邪霊となったカビは、何処だかわからぬ世界をただ彷徨う事しかなかった
――――――――――
カルデア(ダ・ヴィンチちゃんの襟袖)
何年何日が過ぎたのだろう?カビはその視線で自身が見たことのない世界を見た
色んな服を来た騎士・王様・神様等、話し声からここは過去に生きていた歴戦の英霊達がここに集まっている場所だと知った。
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/03(水) 12:18:06 ID:dpx9D6lY
その英霊達の中に、あの騎士がいた・・・
あの姿は何だ?何であんなに綺麗な姿をしている!!自分が見てた時のあの騎士は、あんな綺麗な姿じゃなかった!!
自分はあの騎士の事を憎み、恨んだ!!汚してやりたいと思った・・・。
――――――――――――――
ダ・ヴィンチちゃん「んっ?肩にホコリかぁ・・・」サッサッ!
ホコリの払った場所こそ、聖杯保管室だった
ホコリである自分の前に、黄金に輝く物があった。
それは自分の中にある『不浄』のギフトと同じ力を宿している
カビはそれを見て、ある計画を思い付いた。
「そうだ!この力を使えば、カビをたくさん増やして、あの騎士の仲間と場所を自分のカビで満たす事が出来るのではないのか?」
カビは黄金に輝く物「聖杯」を手に取り、自分はあの騎士の同じ姿を写し取った。
そしてその聖杯から知識や特異点の生成の仕方も授かった
これで準備を整えれば、あの騎士と同じ存在になれる・・。
解らせてやる・・・私こそが、獅子王に仕えし『不浄』のギフトを授かりし円卓の騎士・・・
自分こそが、「ガレス」なのだと!!
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/03(水) 14:20:29 ID:dpx9D6lY
そして現在・・
ガレス「気づきませんでした・・。貴方もまた、私のそばであの光景を・・・。」
不浄のガレス「わたしは許せなかった・・あんな綺麗な姿をした貴方の事を。わたしは・・・」
不浄のガレス→名も無きカビ「あなたになりたかった・・・あなたになって、醜くなるも王の為に戦うあの姿を取り戻したかっただけなのよ・・・」
マシュ、立香「・・・・・・」
名も無きカビ「円卓の騎士達よ、何故己の不浄を受け入れない?エルサレムでのお前達は、その罪も含めて美しく輝いていたのに・・・。」
ベディヴィエール(通信)「それは貴方が円卓の騎士に対して、人を見る目が偏っているからじゃないでしょうか?」
名も無きカビ「!!?」
トリスタン「人を見る目は、人それぞれ違い、見た目だけでその人の中身を全て知れるとは限らない。」
ランスロット「人は時に対立し、時に手を取り合うことで、人は初めて相手の心の中身を知り、理解しようとする。」
ガウェイン「貴方は貴方の思う者の見た目と構想を、その者に押し付け・潰そうとした。」
マシュ「彼らはかつて人類史に名を刻んだ英霊達の影であり、貴方の思う円卓の騎士とは限らないのです。」
ガレス「私は、貴方の思う『不浄』のギフトを授かりし「ガレス」ではありません。」
ガレス「しかしエルサレムでのその人の記憶、その想いが、今の私の霊基の記録となり、今の私があるのです。」
名も無きカビ「・・・・・・。」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/03(水) 22:18:53 ID:dpx9D6lY
名も無きカビ「・・・そうか。全ては、私の思い違いだったのでしたか・・・。」
ガレス「貴方はただのカビゆえ・・貴方の存在を知ろうともせず、私の自害に巻き込んでしまった。これは私の、聖都に召喚された私の最後の大失敗です。」
名も無きカビ「貴方に罪はないガレスよ。私は本来・・魂という器の無い、人類史の隅っこに生えるカビに過ぎない。」
名も無きカビ「その身体、その美しい手が汚れようとも、その心は決して汚さぬようにな、ガレスよ?」
ガレス「はい!このガレス、我が心を持って・・人類史の穢れを打ち払います!!」
名も無きカビ「それでこそ、人類史に名を刻んだ英霊、円卓第七席だな・・・。」
名も無きカビ「さよならです、ガレス卿よ・・・。」ジュボォォォ〜〜!!
不浄のガレスと名乗った名も無きカビは、浄めの焔の中で燃え尽き、灰となって消えた。
――――――――
ガレス「・・・・・・・・。」
モードレッド「あいつ、汚いカビだったが、最後の方は綺麗だったな・・・」
ピカァァァ〜〜ン!
カビが生えた手甲がもう一個のカビた聖杯が現れた。
マシュ「これは、恐らくこの特異点を作り出したと思われる聖杯だと思います!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「よし、それを私の所へ持って来てくれ!カビている所は私が綺麗に洗ってやろう!!」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/03(水) 22:24:09 ID:dpx9D6lY
立香「わかったわ!」
立香はカビた聖杯を手に取り、塔城を後にしようとするが・・・・
ズゴゴゴゴゴゴ!!
つかの間もなく、カーライル塔城の崩落が始まってしまう!
ナイチンゲール「いけない!オリジナルのカビが消えたことで、支えていた魔力も消えて塔が崩落しています!!」
モードレッド「チィ!空気の読めないカビの城な事だ!!」
ガレス「マスター!!」
立香「よし!みんな、脱出だ!!」
ガレス「はい!!」
立香達は崩れるカーライル塔城の瓦礫を避けながら・・・・
アルトリアとカビた聖杯を持って、外へ脱出するのであった。
―――――――――――
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/07(日) 13:04:39 ID:5/AGkct.
―――――――――――
エピローグ:綺麗になったその先に・・・
―――――――――――
イスラエルの荒野
ズゴゴゴゴゴゴ!!
崩れていくカーライル塔城を見守る立香達
立香「終わったね・・。」
ガレス「はい!カルデアの大掃除やアーサー王と他の皆様の救出、そして何よりも・・・」
ガレス「私の・・・聖都での私の不浄を綺麗サッパリ拭えたのも全て、マスターのおかげです!!」
ガウェイン「今回の大掃除で多くの汚れと向き合い、振り払った事でより一層我々とマスターの絆を改めて実感しました。」
モードレッド「まぁ色々あったが、たまには掃除も悪くないなマスター!!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「立香ちゃん、まだ臨時休憩所や保健所の後片付けがある。用が済んだら、カビた聖杯と共に帰ってきたまえ!」
マシュ「はい。先輩、そろそろ・・・」
立香「そうだね。」
アグラヴェイン「・・・なんだ?私に何か用か?」
マシュ「ガレスさんを助けて頂き、ありがとうございます。アグラヴェインさん。」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/07(日) 15:21:18 ID:5/AGkct.
ガレス「はい。アグラヴェインお兄様がいなければ・・私は自身の不浄によって、あのカビ菌に霊基を完全に乗っ取られる所でした・・・。」
トリスタン「不浄のギフトの事は、貴方の助力がなければ倒すことなど出来なかった。」
ランスロット「全ては貴方の助力あっての勝利とも言えるな、アグラヴェイン卿。」
アグラヴェイン「ふん、別にお前達を助けたくて召喚された訳じゃない。私を英霊の座から連れ出したマーリンに感謝しろ。」
アグラヴェイン「あの魔術師の事だ。不浄のギフト打倒のために私を召喚させる等、あの男なら容易い事だからな!」
ベディヴィエール(通信)「確かに、円卓を知るマーリンさんなら出来る事ですね。」
アグラヴェイン「はぁ・・、つくづく縁と言うものは不思議な者だな・・・。」
アグラヴェイン「私でなくても、あの騎士らを呼び出せれば、カビ等容易かったものを・・・」
立香「あの騎士らって?」
ガレス「もしや、ケイ卿やパーシヴァル卿、ガヘリス卿やパロミデスの事なのではないでしょうか?」
アグラヴェイン「そうだ。特にパーシヴァル卿に至っては、ガレスと同じ槍使いであり、その槍はお前より強いと言う逸話をあるぐらいだからな・・・」
マシュ「しかし私達カルデアは、その四人の縁処か姿を見たこともありませんが・・・。」
アグラヴェイン「それもそのはずだ。彼等四人は、ガレスと同じ我々があの聖地で葬ったのだからな・・・。」
アグラヴェイン「あの時、獅子王となった我が王に召喚された円卓の騎士の中には、王を止めようと王に従った我らと対立した者こそ彼等四人なのだ。」
アグラヴェイン「二つに別れた円卓の騎士にお互いの憎悪はない。彼等は決意を持って支持派の我らと戦い、その霊基を絶った・・・。」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/07(日) 16:07:12 ID:5/AGkct.
アグラヴェイン「ガレスもそうだった。獅子王から『不浄』のギフトを授けられたにも関わらず、幾多の戦いで疲弊し・・・」
アグラヴェイン「リチャード一世と名乗る者の」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/08(月) 07:15:50 ID:92v.5hRs
>>152
書き込みミスです。ごめんなさい!
↓からやり直します。
――――――――――――――――――
アグラヴェイン「ガレスもそうだった。獅子王から『不浄』のギフトを授けられたにも関わらず、幾多の戦いで疲弊し・・・」
アグラヴェイン「リチャード一世と名乗る者を倒すために、その身を犠牲にし、ガウェインに討たれた。」
ベディヴィエール(通信)「今思えば、ガレスを名乗ったあのカビもまた、獅子王と同じ様に元の英雄の身体を乗っ取る形で「ガレス」として君臨したかったのでしょうか?」
アグラヴェイン「恐らくな。あのカビがそう望んでいたことは変わりはない。」
マシュ「・・・もし、我々がもっと早くに第六グランドオーダーを始めさえしていれば、対立している騎士らと結託し・・」
マシュ「聖都を築きあげる前に違う形で聖地の人々を助け、獅子王を倒すことが出来たのでしょうか?」
アグラヴェイン「さて、それはどうかなと思うがな・・・。ただ、一言言えるとしたら・・・君達は来るのが遅すぎた事だ。」
アグラヴェイン「君達に起きた事など知らんが、我々はその間にも我らの正義・覚悟を持って、獅子王に仕え、十字軍と戦い、聖都キャメロットを築き上げた。」
アグラヴェイン「獅子王が望む『聖槍による救済方法』の為の礎の為に・・・」
――――――――――――
アグラヴェイン「もういいだろ?私の話せることは以上だ。」
ランスロット「あぁ、引き留めてしまってすまなかった。」
トリスタン「ですが、久しぶりに円卓の同士で話し合えて、とても良かったと感じています。」
ガレス「はい!アグラヴェインお兄様、ありがとうございました!!」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/08(月) 16:28:13 ID:92v.5hRs
立香「いつか、カルデアに来てほしいな!アグラヴェイン。」
アグラヴェイン「カルデア式の召喚か・・・。悪くはないのだが・・・」
アグラヴェイン「だが今は、君達の召喚に応じる時ではない・・・。だが、もし召喚されたとしたら・・・」
立香「されたとしたら・・・?」
アグラヴェイン「・・・いや、召喚されたその時にいずれか話してやろう・・・。」
アグラヴェイン「さらばだ、カルデアのマスターよ。王を、ガレスを、円卓の騎士達を頼んだぞ!」
そう言い残し、笑みを浮かべながら光となって消えるアグラヴェイン。
―――――――――――――――――
モードレッド「ったく・・何が言いたかったんだ、アグラヴェインの奴!もったいぶるなよ・・」
トリスタン「そういうお方なのですよ、アグラヴェイン卿は・・・。」
ランスロット「そうだな・・・。」
ガウェイン「さて!皆さま方もそろそろカルデアに戻って、お身体を隅々まで綺麗に洗い流しに行きましょう!!」
モードレッド「だな。俺も全身に付いたカビ臭いにおい、もう我慢ならないほど臭くてしょうがねぇんだよ!!」
ガレス「そうですか!でしたら私が、卿の事を臭いなくお身体を洗わせて差し上げますから!!」
モードレッド「ちょっ、子供じゃないんだから、自分で身体を洗えるってぇ!!」
ナイチンゲール「ふぅ・・・ともあれ、異臭だけで大事にならなくて本当に良かったですね、マスター?」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/08(月) 23:05:26 ID:92v.5hRs
立香「そうだね。」
アルトリア「ウ、ウゥゥ・・・。」
マシュ「アルトリアさん!良かった、目が覚めたのですね・・・」
アルトリア「!?。カビめ、遅れを取られたが・・今度こそ、この剣で!!」構える
ガレス「・・・・・・」シーン・・・
ガウェイン達「・・・・・・・・・」シーン・・・
立香「もうカビは掃除したよ?」
アルトリア「・・・・・・・・・アラ?」
アルトリア以外全員「あはははははははは〜〜!!」
アルトリア「・・・ちょっと遅かったのね、わたし・・・。」赤面
ガレス「ハハハハハハハァ〜・・・ウフフ! 」笑み
――――――――――――――
ガレス(ナレーション)「こうして、カルデアや人類史を巻き込んだ対カビ菌の大掃除は終わりを告げました。」
「何故アグラヴェインお兄様を召喚させた事をマーリン様に聞いたところ・・・。」
マーリン(回想)「彼は聖都キャメロットにおいて唯一ギフトを授かっていない人物であり、彼なら君を助ける知恵はあったと思ってね・・・。」
「・・・っと、わざわざ英霊の座からアグラヴェインお兄様を呼び出したと言ってたそうです・・・」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/09(火) 07:14:19 ID:cmrhVNAA
カルデアに戻って・・・
ガレス(ナレーション)「私達がレイシフトしている間にカルデアに残っていたカビだまりを処理し・・・」
ガレス(ナレーション)「私達もあとから大掃除をしたことで、今度こそ完璧にカルデアは綺麗サッパリに大掃除が完了致しました!」
ガレス(ナレーション)「皆さま方は大喜びで皆さま方それぞれ、カルデアが綺麗になった事を喜
んでました!!」
ガレス(ナレーション)「ダ・ヴィンチ殿も、今回の件で注意が足りなかったことを認め、聖杯保管室を更に徹底的にする事と、月に1度はカルデアの大掃除をする事を約束してくれました!」
ガレス(ナレーション)「そして私も・・・。あの名も無きカビに言われたように、我が清らかな心を汚れを汚さず、マスターをお守りすること・・・」
ガレス(ナレーション)「それが・・・カルデアに召喚された私の、今の生きる目標なのですから!!」
――――――――――――――
男子側のカルデア職員トイレ
ガタガタ・・ガタガタ・・ドクシャァァ〜〜ン!!
3番トイレから、便器を破壊して出てくる。
長尾景虎「はぁ・・はぁ・・、やっと出られたわ・・・。」ハァハァ・・
長尾景虎「全く、洋式のトイレはもうコリゴリだわ・・・。ダ・ヴィンチちゃんに和式のトイレを作って貰おうかしら・・・。」
ハエが回りに飛んでいる事を知らず、手を洗った長尾景虎はようやく職員トイレの外へ出るのだが・・・
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/09(火) 23:28:34 ID:.qHfjIxA
――――――――――――
カルデア 廊下
沖田総司「周りがピカピカで、なんか清清しい!一生懸命に掃除したかいはありましたね!!」
長尾景虎「あっ!沖田さん、何であの時私を助けてくれなかったのですか!!」(怒)
ブァァァァ〜〜〜〜ン・・・
沖田総司「クンクン・・・!?」
沖田総司「ギャ〜〜〜〜!!何ですか、この悪臭わぁ〜〜〜〜!!」バタン!
あまりの悪臭に病弱のスキルが発動し、泡を吹きながら倒れる沖田総司
このあと・・長尾景虎がしばらくの間、『トイレの悪臭花子さん』と呼ばれる羽目になるのは、言うまでもない・・・。
おしまい。
――――――――――――
最後のおまけ:①100階クリア及びエピローグ後、聖杯x1を獲得。
同時にガレスの霊衣『麗しの清掃服』解放権の獲得。
↑この霊衣を付けたガレスのセリフとバトルモーションが変わる。
②裏ステージ『カーライル塔城(大悪臭)』と高難易度クエスト『多彩な悪臭の逆襲』が解放される。
悪臭にまみれた長尾景虎をリーダーにあらゆる種類の悪臭を例えたサーヴァントを倒して、レアな素材を更にゲットしよう!
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/09(火) 23:41:24 ID:.qHfjIxA
ガレスの大掃除大作戦!!〜カルデア・クリーン・プロジェクト〜記念ピックアップ召喚(日替わり)
常時PU
☆5ルーラー:アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー)
☆4セイバー:アグラヴェイン
日替わりPU
☆5セイバー:モードレッド
☆5ランサー:アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)
☆5セイバー:アルトリア・ペンドラゴン
☆4セイバー:ランスロット(セイバー)
☆4セイバー:ガウェイン
☆3アーチャー:トリスタン
☆3セイバー:ベディヴィエール
モーション改修:ランスロット、ガウェイン、トリスタン。
強化対象:ランスロット、ガウェイン、ガレス
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/10(水) 06:26:23 ID:y1crrXRY
長くなりましたが、ここで終わりです!
最後まで見てくれた人はお疲れ様!そして、見てくれてありがとうございます!!
2部6章でアグラヴェインの実装、ガレスちゃんの大活躍が期待したいですね!
それでは、またどこかで!!
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