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律「あたし、部長だし!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:11:48 ID:m02YmRm.
けいおん!!の放送から丁度10周年となったので、SSを投下させて頂きます。
キャラ崩壊にも程がありますが、それでも良い、という方のみ温かい目で見守っていてください。
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:28:58 ID:m02YmRm.
律「これぐらい何とかなる」
律(いや、何とかしなきゃダメだよな)
律「なるようになる!」
律(もうこりごりだ)
律「…」
律「はぁ…自分を励ますのもう疲れた。自然に何とかならないもんかな〜…」
律(いや、あたしが何とかしなきゃどうにもならないんだ)
律(周りが変わってくれるとか、そういう期待をしちゃ、田井中律という一人の人間としてもう終わりだ…)
律「あたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃあたしが頑張らなきゃ」
律(あ、もう12時か…さっさと寝よ…)
律(こんな頼りない人間が部長に立候補してごめんなさいそもそも頑張っても人並みになれないのに生きててごめんなさい……)グスッ
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:34:36 ID:m02YmRm.
夢
「田井中さんっていちいち話に割り込んできてウザいよね」
「それ、笑顔のつもりかもしれないけどキモいよ…」
「うわっ、何か汗臭くない?これ田井中さんの臭いでしょ…」
「死んでもいいよね、ああいう人」
ジリリリリリ…
律「あぐっ……!!?」
律「…何だ、夢か…」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:39:13 ID:m02YmRm.
律「おっはよ〜!」
澪「おはよ」
律「んん〜?浮かない顔しちゃって〜、何でもこの律お姉様に言ってごらんなさ〜い??」
澪「朝から元気だなあ」
律「そーお?へへへ〜!毎日バナナ食べてるからかな〜っ♪」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:43:17 ID:Uo3MORzo
俺のバナナも食べてほしい
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:43:39 ID:RFFubjxA
ID変わりますが、こっちの方から投下した方が早いのでこっちから投下します。
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 18:54:42 ID:RFFubjxA
澪「あはは、律らしいな」
律「今どこ見て言った!?ねえ!!」
澪「さあな」クスクス
律「む〜…!まあ許す!」
律「さてさて、さっきの澪本当に悩んでそうに見えたんだけど…」
澪「うん…まあ後で言うよ」
律(正直こういうの面倒くさい……けど、澪に嫌われたくない…。友達はともかく、『親友』はもっと大切にしなきゃ……)
律「おう!ったく、澪ちゃんは悩み多き乙女ですなぁ〜」ウリウリ
澪「べっ、別に乙女じゃないし…!」カアアッ
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:03:57 ID:RFFubjxA
律「…で、どした?その悩みというのは」
澪「………私、さ…」
律「うん」
澪「後輩との関わり方、未だにわかんなくて…」
律「…あー、梓のこと?」
澪「うん……私、唯みたいに梓と親しくなれてないのかも…しれなくて……」
律「大丈夫、大丈夫!『ウブな梓は、憧れの先輩、澪に髪の毛一本触れられただけでもドキドキしちゃう…!だからなかなか近寄れないの…!』ってことだと思う!私的に!」
澪「き、傷つけてないかな………?」ウルウル
律(な、泣く!?ここ、笑うとこだと思ったんだけどなあ…どう励ませばいいのやら…)
律「だ、大丈夫だーって!!梓も『澪先輩とこんなに近い距離で関わることができて光栄です!今度こそは私から距離を縮めてやるです!』って思ってるはず…!」アセアセ
澪「………そうだと、いいな」
澪「いつもネガティブなことばっか言っちゃってごめん…」シュン…
律「いいっていいって!かわいい澪ちゃんの為なら、これぐらいお安い御用さ☆(イケボ)」
澪「ありがとう…りづうぅ!!」グスン
律「よーしよーし」ナデナデ
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:06:52 ID:RFFubjxA
帰宅後
律「はぁ…」
律(今日、澪にちゃんと言葉返せたかな………)
律(もしかしなくても、今もあたしの言葉で傷ついてたりして………)
律(…やっぱり、人と関わるのは面倒だなー…)
律(正直もう、誰とも関わりたくない)ハァ…
律(けど、ちゃんと休日があるから大丈夫…!)
律(学校の外でも遊ぶ深い付き合いの友達なんて、澪以外ムギと唯ぐらいしかいないし…)
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:12:35 ID:RFFubjxA
律「み〜お〜!」ガバッ
澪「律」
律「今日も寒いな〜!せっかくなんで〜、この優しい律さんが、あなたのカイロになってあげましょうかぁ〜?」ニヤニヤ
澪(いかにも変質者だ…)
澪「何が『せっかくなんで』だ…こっちは頼んでないぞ」ハァ…
律「手だけじゃなくて、心も冷たいなあ。澪さんは」
ボカッ!
律「……はい、すいやせーん…」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:13:19 ID:RFFubjxA
唯「!」
唯「あ!澪ちゃんにりっちゃんだ〜!」タタタ
律「お、唯か!おっはよ〜!」
唯「おはよ〜りっちゃん!澪ちゃん!」
澪「おはよう、唯」
律「ムギと梓もいれば放課後ティータイムが全員揃ったんだけどな」
唯「ハッ…!そうだよりっちゃん!今度二人も呼んで、皆で登校しよーよ!」
澪「私も賛成っ」
律(しまった…!その場しのぎの言葉だったけど……人数多いの苦手なんだよな〜…けどあたし、部長だし…)
「じゃ、後で誘おうぜ〜!」
唯「わーい!今から楽しみ〜♪」ルンルン
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:15:43 ID:RFFubjxA
放課後
律(もし昨日の夢みたいに、皆があたしの悪口で盛り上がってたらどうしよう…)ドッ…ドッ…
律(い、やいや!!あたし、部長だし…、皆をもっと信用しなきゃ)
律(大丈夫、大丈夫…………)プルプル…
ガラガラ…
律「よっ!」シャキッ
唯「りっちゃん…!」ダキッ
律「お〜お〜、寂しかったかい?子猫ちゃん」ナデナデ
澪「ホストかよ」
紬「うふふ♪」
律「…そういえば梓は?」
唯「あずにゃんなら風邪で休んでるって、憂から聞いたよ〜」
律「そうか…、お大事にな、梓…!」ナムナム
澪「勝手に梓を極楽浄土させるな!」
紬「ケーキ持ってくるわね〜♪」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:18:35 ID:RFFubjxA
唯「あずにゃん…」ナムナム
澪「唯まで…」
紬「じゃーん♪」
唯「わあ!今日も美味しそう〜♪」
紬「因みに梓ちゃんの分は明日用意しておくから、遠慮せずに食べてね〜」
唯・律「はーい!」
律(澪はきっと、梓が自分のせいで休んだと思い込んでしまうに違いない…)パクパク
律(部員…いや、それ以前に幼なじみであるからして、ここはあたしがどうにかしなきゃ………)ソワソワ
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:23:01 ID:RFFubjxA
澪「さて、皆食べ終わったところだし、そろそろ練習しよう」
唯「えー!まだお腹いっぱいだから動けないよ〜!」
律「そーだそーだー!」
澪「…梓にいいとこ見せるチャンスだと思って、今日は頑張ろうな」
唯・律「はぁ〜い…」
〜♪
紬「うーん…」
澪「全体的にまだまだだなぁ…」
紬「そうね…あと3ヶ月だしね…」
律「確かにこれはちょっと……」アハハ
唯「そ、そうだね……」ハハ
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:25:33 ID:RFFubjxA
律(あ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!)
律(何も上手くいかねえ!!!)
律(あたし、仮にも部長なのに、今日、誰よりも下手クソだった………)
律(色々考えすぎて、練習に身が入ってなかったのか…?)
律「もう疲れた…」
律「誰かに気を使いながら話すのも、空気を読まなきゃって思いながら誰かの為に限りある勇気を使って行動するのも、誰かに気を使って同調するのも、ふざけるのも、幼なじみのネガティブな話を何十分も聴くのも、出されたものは食べなきゃいけないからって食べたくないときまでケーキを食べるのも」
律「もう、無理だ……!」ドスッ
ガチャ
聡「…姉ちゃん、いい加減壁叩くの止めろ」
律「…ごめん」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:28:53 ID:RFFubjxA
律(壁叩くのがやめられるぐらいなら、あたしも聡や親に辛いことも相談できてる…!)
律(どうしたらいいの………)グスッ
律(…そういえば)
律(『リスカ』をすれば気持ちがスッキリするって、ゲーム中で誰か言ってたなぁ……)
律(けど、『リスカ』って何だ…?)カチカチッ
律「…」
『リスカとは、リストカットの略であり……』
『リストカットとは、手首を切ることであるが…………』
律(…なるほど、『リストカット』のことだったのか…)
律(しかも、手首を切るって……)ゾクッ…
律「痛そう、だなぁ…」ボソリ
律「やめとこ」
律(そんなことしてまでストレス解消しなくったって、あたしは平気!明日も皆を盛り上げてこーぜっ!おー!)
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:36:32 ID:RFFubjxA
律(でもイライラが止まらん…いつものように『ドラムの練習』って誤魔化しながら壁叩きたい…………)
律「リストカット、かぁ……」ボソッ
律(怖いものみたさで、ホントに少ぉーしだけやってみようかな…)
律(とりあえず、カッターさえあればいいもんな)
律「…」ガサゴソ…
律(お〜…、こわっ)ドキドキ
律(…にしても、カミソリのなんかでスパッと切れるもんなのか…?)
律(念の為、工具用のも持ってこよ……)
ガサッ
律「ふう…これでどうにか……ならないか、アハハ……」
律(さーてと、皆よりも一足お先に自傷行為を吟味しちゃいますか。なーんてな!)
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:37:25 ID:RFFubjxA
シュッ…
律「…」
律(いてえ!クソ痛いよ何だこれ!!?そのくせ切れたようには見えないや…おのれカミソリ………)
律(えいっ)
シュッ…シュッ…
律「あ…」
律(同じとこ何度も切ってたら、赤黒い血が少し出てきた…)
律(けど既に手首がジンジンして………耐えられない……)
律(今日はこのぐらいにしておこう…)
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:39:01 ID:RFFubjxA
律(どうしても怖くて、工具用には手を出せなかった…)
律(あ〜…けどこれ、明日から隠し通せるかなぁ………)
律(夏はドラムのとき腕捲らないと、実力発揮しにくいというか…)
律(リスカしてる他の人達は、一体何で隠してるんだ……?)カチカチ…
律(絆創膏…リストバンド…)
律(絆創膏ずっと付けてると怪しいから、リストバンドでいっかぁ……)
ガチャッ
律「おーい聡、あたし買い物行ってくるから留守番頼む!」
聡「は〜い…」ピコンピコン…ギュイイン
律「じゃーな」バタン
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:41:24 ID:RFFubjxA
200円ショップ
律「う〜ん…」
律(あんまり「これ!」といったデザインがないな…ま、リストバンド自体もう流行じゃないから仕方ないか…)ガサガサ…
律(ん?ギース・ムーン……?)
律(これだ!)
朝
律「よっ」
澪「おはよ」
律(良かった…気づかれてないっぽい?)
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:45:48 ID:RFFubjxA
教室
律「よっ!」
唯「おは〜!」
紬「おはよう〜。りっちゃんそれって……」
律「さっすがムギ!よく気がついた!」
唯「おお〜…!」ワクワク
律「このリストバンドには、ワタクシの憧れ『ギース・ムーン』のサインが刺繍されているのです…!」エッヘン
紬「まあ、格好いいわりっちゃん…!」キラキラ
唯「サイコーにイケてる〜!ヒューヒュー!」
律「だろ〜?唯!もっと盛り上げろ!」
(ムギ、本当に流石だわ…)
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:49:22 ID:RFFubjxA
律「たっだいま〜!」
律(いちいち人の話に感情移入しちゃうなんて、あたしって本当に面倒くさいな……)スタスタ
律(自殺しちゃえばこの生きづらさもなくなるけど……あたし絶対地獄行きそうだからそう簡単に死ねないや……あと、地縛霊もやだし…)バタンッ
律(これからはこれにお世話になりそうだ)
シュッ………シュッ……シュッ…シュッ……
律(血は出たな…)
律(もっと)
ジッ……ジッ…!
律(前よりは…深く切れたな。皮膚から黄色の凸凹がこんにちはしてらぁ……)
律(それに、前より赤黒い……って、血が止まる気配なし!!?と、とりあえず吐血しないと……!)ハワワワワ
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:50:11 ID:RFFubjxA
律(…前と同じくティッシュでいいよな?)
フキフキ
律(ふ〜…にしても、いつまで出続けるんだ?この血…)
律(夕飯前に止まらなかったらどうしよ………)ドッ………ドッ………
律母「ご飯よ〜!降りてきなさーい!」
律(!?)
「はあい〜」
律(どどどどうしよう!?)ドッ……ドッ……
律(早速これかよ!!?)ドッ…ドッ…
律(な、何か隠せる物………!)チラッ
律(!)
律(……あたしって、本当は天才かも?)フフン
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:51:43 ID:RFFubjxA
バタン
律(ひゅ〜……何とか誤魔化せたぁ………)
律(そろそろ湿布剥がそ…)ペリ…
律「ヒッ!?」
律「いだだだだだだだだだ!!!!」
ガチャ
聡「姉ちゃん大丈夫!?」
律「あ……はは………さっき言った通り、この怪我したとこが痛くってさ〜……だから気にしないでよ」ハハ…
聡「ったく、相っ変わらずお騒がせだな……一応お大事に」
律「一応ってなんだ一応って!!」プンスカ
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:56:19 ID:RFFubjxA
律「…」
澪「どうした?」
律「…」
澪「おーい…」ユサユサ…
律「…」
澪「これだけ反応ないってことは、きっと爆睡してるんだろうな…」
澪「…そうだ」
澪「…律がぼーっとしてるなんて、珍しいな〜?」ニヤニヤ
ガバッ!!
律「ほぇ!?あ、あたしはぼーっとなんてしてないからな!!」
澪「あ、起きた」
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 19:58:04 ID:RFFubjxA
律「え、えーと……?」アセアセ
澪「今は勉強中だぞ」
律「へ…?」パチクリ
澪「居眠りしたらもう忘れたのか?」クスッ
律「え、え?みおしゃ……。その居眠りと勉強会?って…何時(いつ)から………?」
澪「!?」
ガタッ
澪「おい、本当に記憶がないのか!?」ユサユサ
律「!!?…な、一体何の話だよ!?」
律(どうしたんだ澪のヤツ…てかさっきの質問に答えてくれ…)
澪「…はぁ。ということは、本当なんだな」
律「?」
澪「3時間前に起きたことを話すぞ」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:01:52 ID:RFFubjxA
律(そこまで遡るのか…)
澪「律が『期末近いし、今日から受験するまで澪に勉強教えてもらいたい〜』って言ってたから律の家で勉強会することになったんだけど」
澪「それから2時間…後、律が数学解いてる内に急に『あ〜〜〜!!もうダメだ〜…あたしにゃぁこーゆー複雑なの向いてない……』って机に突っ伏し出してから、全く動こうとしなくてさ」
澪「それに私が気づいて、何十分も前からから起こそうとして、やっとさっき起きたところだ」
律「はは〜ん?もしかしてだ・け・どぉ…、あたしが起きなかったこと、心配してくれたの〜?」ニマニマ
澪「しっ、心配なんかしてないっ!」カアアッ…
律(わかりやすっ)
律「ふーん…?じゃあなんでかな〜?」ニヤニヤ
澪「と、友達なんだから……、寝てたら起こすぐらい当たり前だろ………」ドキドキ
律「そっか〜」ニヤニヤ
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:05:43 ID:RFFubjxA
澪「な、何だよ…」
律「何でも♪」
律(澪は口調キツいときも少なくないけど、根は結構優しいんだよな…。ま、寝てた本当の理由言ったら幻滅されそうだけど)
律(リスカしてたら急に眠くなって、それで爆睡…なんて言えるわけないや)
律「ありがと、澪」
澪「ああ」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:08:44 ID:RFFubjxA
澪「…律」
律「ん?」
澪「さっきからずっと手を動かしてないじゃないか、本当にどうした?」
律(あ〜…)
律「…澪がスパルタすぎたから、手が疲れちゃった〜…のかも?」ハハハ
澪「おいおい、そんなんで受験勉強6時間できてるのか〜?」
律「できてまへん!」テヘッ☆
澪「胸を張るな!」
律「お?無い胸を張るなって?」ゴゴゴ…
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:11:16 ID:RFFubjxA
澪「ち、ちが…」
律「ほーん?澪しゃんの胸はこ〜んなに大きくて羨ましいこと……」モミモミ
澪「揉むな!」ゴチン!
律「ピィ…」
澪「さ、勉強するぞ」
澪の帰宅後
律(起きてる間、血が乾いたか確かめた後、すぐ隠したからバレてないといいけど…)
律(…)モミモミ
律(はは、揉めるほどねーや…)
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:14:38 ID:RFFubjxA
部室
唯「ハローエブリーワン!」
澪「よっ。あ、唯」
澪「丁度良かった、ちょっといいか…?」
唯「は〜い……よいしょっ!」ボスッ
唯「澪ちゃんが私に相談なんて珍しいね、どうしたの?」
澪「言われてみるとそうかもな………最近の律、ぼーっとしてることが多くないか?」
唯「そう?」ポケーッ
澪「い、いや、私の気のせいかもしれないんだけどな……」
唯「ん〜、普段りっちゃんの近くにいる澪ちゃんだからわかるのかもしれないよ?」
澪「確かにそれも…あるかもしれないな」
唯「それに、私が鈍感なのかもしれないし!」
澪「否定はしないぞ?」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:18:01 ID:RFFubjxA
ガチャ
律「よっ!」
唯「噂をすれば!」
律「ほ〜う?『りっちゃんが美少女過ぎて直視できない!』って?」フフン…
澪「私達はもう受験近いし、ムギたちが来るまで勉強しよう」
唯「は〜い…」シュン…
律「あれ?スルー?」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:22:38 ID:RFFubjxA
律「ああ〜……集中力がもだないぃ…」
唯「わかる〜…、ふあぁ…澪ちゃんは集中できて凄いね……」
澪「そうか?2人とも受験生なんだから、毎日最低6時間は勉強しないと志望校には受からないぞ」
律「流石休日10時間やってる人の助言だけあって説得力あるな…」
唯「わ、私未だに帰ったらすぐ寝ちゃうよぉ…」
律「実はあたしもなんだ…唯」
ガシッ!
唯・律「受験は運に任せた!」
澪「そこで意気投合してどうする!」
唯・律「てへーっ☆」
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:26:55 ID:RFFubjxA
唯「でもでも〜、見て見て!これ7月の河合での偏差値なんだけど、ここ10も上がったよ!!」
律「すげー!」
澪「ああ。唯は集中力さえあれば偏差値すぐ上がるから、このまま頑張れ」
唯「えへへ…そんなに誉めても何も出ないよ…」
律「何だ?誉められたかったんじゃないのかー?」
唯「そうだけど〜、いざ誉められると照れちゃう!デレデレ!テレテレ!」
律「そんなにテレテレなら、今からテレテレ坊主にしてやろーかぁ、このこの〜っ♪」ウリウリ
唯「そんなぁ〜っ!りっちゃんのおでこの方がテレテレだよ〜♪」ツンツン
律「誰がおでこ照る照る坊主やねん!」ビシッ
ギャハハハ
澪「同じ受験生として、何だか私も恥ずかしくなってきた…」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:28:46 ID:RFFubjxA
ワイワイガヤガヤ
ガチャ…
紬「おまたせ〜、日直が長引いて遅れちゃったの…ごめんね」
律「いや、うちらも今来たとこやし、気にせんといてやじょー!」
唯「そのネタ古いね!」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:35:34 ID:RFFubjxA
澪「今日は梓見た?」
紬「さぁ…見なかったわ」
澪「まあその内来るだろう、練習す」
梓「遅れてすみませーん!」
バタン
唯「あずにゃ〜ん!」ダキッ!!
梓「にゃっ!?」ビクッ!
唯「ざびじがっだよお」ズビッ…
梓「あはは…。すみません、短い風邪だったみたいで」
澪「あまり無理するなよ?」
梓「ありがとうございます…!」
澪「おーい、梓も揃ったことだし、練習始めるぞー」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:38:06 ID:RFFubjxA
律(風邪になる前から、梓の遅刻が増えた)
律(軽音部に嫌いなメンツがいるから?)
律(それとも体調の問題なのか?)
律(梓の場合、もし訊いたとしても「本当に何でもないので大丈夫です」って答えるだろうな…)
律(もしあたしのことが嫌いだったらどうしよう……)
律(…弱気になるな、あたし!)
律(明日、ダメ元で梓に訊いてみよう)
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:41:21 ID:RFFubjxA
律「おーい!梓〜」
梓「!?」ビクッ
梓「な、なんだ…律先輩でしたか……」
律「そう!あたしだよ〜ん☆」
梓「てっきりそこらの不良かと…」ボソッ
律「あぁん?中野ォ……?」ジリジリ…
梓「すすすすみましぇん…」
梓「…で、どうしました?」
律「単刀直入に訊きたいことがある」
梓「はい…」
律「ここ最近、部活に1時間以上遅刻して来てるよな?」
律「何か悩みがあるなら、部長であるあたしや唯達に遠慮なく相談してくれ」
梓「…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:43:15 ID:RFFubjxA
梓「悩み…というか……」
律「うん」
梓「…勿論、学祭も大事なんですけど、頑張っている先輩達の受験勉強の邪魔になりたくないとも思ってたんです…」
梓「……まだ、文化祭まで数ヶ月ありますし、今までみたく先輩達に練習を強いてしまったら…私のせいで先輩達が大学に落ちてしまうかもしれない」
梓「そう考えると、敢えて遅刻しよう、というよりは、どうしたらいいかわからなくなって……」
梓「部室へと運ぶ足が重くなっていって、気が付くとこんなに遅刻していました」
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:44:07 ID:RFFubjxA
誤字
×文化祭
○学祭
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:48:21 ID:RFFubjxA
梓「でも、そのことで先輩達に心配をかけていたんですよね……?」
梓「それに関しては本当に申し訳ございません…!これからどう詫びればいいか……」
ナデナデ
梓「!」
律「梓はいい後輩だな…」
梓「ぜ、全然、そんなことない、です…」ウルウル
律「そうか?こんなに先輩思いな後輩、なかなかいないと思うぞー」
梓「…」グスッ
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:51:54 ID:RFFubjxA
律「…あたし達はさ、梓がどれだけ練習に熱心でも、そのせいで大学落ちたなんて思わないよ」
律「受験の失敗なんて、後で話のネタになるから全然気にしないっていうか」
律「梓が放課後ティータイムで一緒に青春してくれた方が、絶対一生の思い出になって、あたし達ももっと幸せになれるよ」
律「正直、受験勉強もかったるくてね〜…」ハハハ…
律「ま、とにかく息抜きが必要なのさ」
律「…だから、梓は何も気にしないでいてくれ」
梓「ほ、んとうに…いいんですか…?」グスッ
律「おう!」
梓「…律先輩」
梓「ありがとうございます…」ズズッ…
律「いいってことよ!さ、これで涙拭いて」
梓「ほんとうに、あひがとおごじゃぃまひゅう……」グスッ…ズビッ……
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:54:25 ID:RFFubjxA
律(梓が風邪っていうのまで疑っている、あたしの方が謝らなきゃいけなかった…)
律(先輩思いな優しい後輩に、最低な先輩)
律(どう考えてもあたしは存在価値ナシ)
律(部長はともかく、ドラムなんて慣れれば他の方ができるんじゃないか?はは……)
スッ…
律(今日はもっと切らなきゃ)
ジッ……ジッ……
律(もっと)
ギリッ…!
律(…あれ?)
律(全然痛くない…!)
律(せっかくだし、もっとやろっかな)
ジッ……ギッ……
律(…)
律(結構奥まで切れた…)
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:57:21 ID:RFFubjxA
律(前回より黄色いのがボコボコしてる…)
律(ここまでくると、どうやって処理するんだっけ…)カチカチ…
律(包帯、か)
律(家にはないや…もっと目立たないものがいいな)カチカチ…
律(…)
律(ま、処理してなくてもそのまま皮膚がくっついた人もいるし、今見たくリストバンドでもしとけば大丈夫だろ…)
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 20:59:39 ID:RFFubjxA
律(しっかし、床にすげー垂れてるな…)
律(…)フキフキ…
律「!?」
律(いたた……!)
律(急に神経痛っぽいのがきた………)
律(……ああ、そうか)
律(あたしが梓に本心を隠してるから、これは罰なんだ)
律(梓、本当はあたし、誰よりも執念深い人間だよ…)
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 21:02:32 ID:RFFubjxA
律(こう見えても、あたしは部長だ。それらしいことさえまともにできていないが)
律(だから、せめてもの罪滅ぼしにと、メンタルケアぐらいは部長らしくやっている…つもり)
律(澪たちの話に感情移入しすぎて自分が保てなくなりそうだけど、あたしは明るいキャラでいなきゃ、と呪文を唱えることで、何とかやってきている)
律(本当は何にも向いてない)
律(演奏も誰よりも下手。飲み込みの早い唯ならまだしも、同じブランクの澪にすら、現に圧倒的な差をつけられている)
律(早くしなきゃと思うと、自分で制御できなくなってしまうからだ)
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 21:04:16 ID:RFFubjxA
律(要するに、感情からその他諸々に関するものの制御ができないってことだ)
律(澪もそういうのは下手だと思うけど、あたしも表に出してないだけで、ずっと心にモヤを抱えている)
律(受験勉強すらもそういったものに押しつぶされて、まともに3時間もやってられない)
律(あたしがただの自己中で根暗KYな奴だって知られたら、皆に距離置かれちゃうかな…)
律(ごめんね、皆。とにかく明るく振る舞ってないと、皆の言葉に振り回されちゃいそうなんだ)
律(だからあたしは、明日も繊細な部分は見せないように頑張るよ)
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/13(水) 21:05:23 ID:RFFubjxA
今日はこれで。また明日投下します。
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:44:08 ID:1/N5kJEI
授業中
律(ねむ…)ウトウト…
律(でも、テスト近いし………)
律(起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ)カキカキ…
律(………)バタッ
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:48:14 ID:gWk2Qrgs
授業中
律(ねむ…)ウトウト…
律(でも、テスト近いし………)
律(起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ起きなきゃ駄目だ)カキカキ…
律(………)バタッ
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:49:52 ID:gWk2Qrgs
重複書き込みになってましたが、気にしないでください。
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:53:20 ID:gWk2Qrgs
ざわ…ざわ…
左隣の席の子「!?」
左隣の席の子(律……!!?た、体調悪いのかな……?)
先生「えー…、ここにαを代入して……」
左隣の席の子「先生!!田井中さんが倒れてます!」
先生(あ、あの田井中が…!?嘘だろ!!?)
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:54:15 ID:gWk2Qrgs
先生「あ…あなたはまず、田井中の姿勢を仰向けにしてあげて」
先生「そして保健委員の人!私も手伝うから一緒に田井中を保健室に運んでくれ」
先生「できればあと一人ぐらいに手伝ってほしいところだが…」
唯「はいっ!私が行きます!」
先生「じゃあ、平沢も宜しく頼む」
唯「はい!!」フンスッ!
唯(りっちゃんどうしたのかな…?大丈夫かな……?)
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:55:39 ID:gWk2Qrgs
教室
「田井中さん、大丈夫かな…」
「今日は嵐が起こりそう!」
「不謹慎だよっ」
「律が倒れたこと、今まであった…?」
「ないない。一体何があったんだろ……?」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 11:57:59 ID:gWk2Qrgs
保健室
律(…)
律(ここは…)チラッ
唯「あ!りっちゃんが目開いた!」
律(ゆ……い)
養護教諭「平沢さん、お静かに…」シーッ
唯「はーい…」エヘヘ…
唯「ところでりっちゃん、体調大丈夫…?」
律「………た、い調…?」
唯「うん…、授業中急に隣の席の子の膝に倒れてきたって聞いたの」
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:02:40 ID:gWk2Qrgs
律「そうだったのか……。あの子に後でお詫びしないとな〜っ」
唯「りっちゃん、まだ授業あるけど大丈夫?6限受けれそう?」
律「だ、大丈夫だぜっ!体調ならこの通り、もうピンピンだっ」
唯「嘘」
律「へ…?」
唯「さっきまで口開けるのがやっとだったのに、そんなすぐに調子が戻るわけないよ……。ねえりっちゃん」
唯「無理してるでしょ」
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:06:32 ID:gWk2Qrgs
律「…」
律(言えない、言える訳ない…)
律「な〜に言ってんだよ〜唯っ、あたしはいつもこんな感じだろ?」ヘラヘラ…
律(ごめん、唯)
律「あたしの生命力を見くびられちゃあ困る!」フフンッ
唯「そっか〜、でも私は無理してると思う。りっちゃんが気づいてないだけで」
律(気づいてるよ…)
唯「中間テストと受験、それに学祭。こんなにあるとストレス溜まるよね〜。私も夜遅くまで悩むことあるけど、憂に相談すると心がすっと軽くなるんだ〜」
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:11:17 ID:gWk2Qrgs
律(…自慢かよ)
唯「だから、りっちゃんにも今以上に悩みを話せる人ができたらいいなって!澪ちゃんみたいな!」
唯「澪ちゃんなら悩み聴いてくれそうだと思うんだけどな〜…。あとムギちゃんもいいと思うよ!私は…大したこと言えないけど…」アハハ…
律(唯には何でもわかり合える仲に見えるんだろうな…。でも実際には、澪にすら…伝えられないことだらけなんだよ………!)ギュッ…
唯「あれ?りっちゃん?」
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:14:51 ID:gWk2Qrgs
律「悪い、先戻っててくれ……。今は一人になりたい気分なんだ」
唯「え」
唯「でも…その………」
律「?」
唯「な、ぬぁんでもない!りっちゃんお大事にね〜!」
唯「ではでは!失礼しましたっ」ガララ…バタンッ!
唯(私、変なこと言っちゃった?それともりっちゃんの気に障るようなこと言っちゃったのかな…)スタスタ…
唯(絶対あれ怒ってたよね……)
唯(私がりっちゃんをここまで怒らせちゃったの、多分初めてだと思う…)タッタッタッタッ
唯(明日からどんな顔でりっちゃんに会えばいいんだろ……!?)ハア…ハア…
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:19:13 ID:gWk2Qrgs
律(どうしよ…)
律(唯、明らかに動揺してた)ゴロ…
律(明るくしてなきゃ離れられちゃうのに……、これじゃあただのKYに成り下がっちゃうじゃんか)
律(あ………)
律(こうやって自分のことばっか可愛がってるからあたしは駄目人間なんだ)
律(まずは唯と向き合おう…。そんなことで許されるとは思えないけど……いや、許されなくてもいい)
律(あたし、部長だし)
律(唯の心の不安を取り除くのも義務だ)
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:25:13 ID:gWk2Qrgs
律「おっはよ〜!」
澪「おはよ…あれ?唯は?」
律「ん〜、どうしたんだろうな?」
澪「最近はこの時間には和に勉強を教えてもらってるはず…となると…」
澪「唯のことだし、遅刻ギリギリに来るか風邪だと思うけど」
律(あ…昨日のことバレてなさそう……)ホッ…
律「あたしはその二択に100万賭ける!」
律(唯が休んだ時点で大方私のせいだと思うけどな…)
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:38:18 ID:gWk2Qrgs
紬「二人ともおはよう〜」
律「おう!おっはよ〜!」
澪「ムギ、おはよう」
紬「藪から棒なんだけれど、唯ちゃん、今日体調悪いらしいの。このメールを見て」
律「ほほ〜う、どれどれ…?」
律・澪 ジー…
『今日は体調が悪いから部活行かないって、りっちゃんに伝えといてm(_ _)m』
律(あ……、あ…………!)プルプル…
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:39:43 ID:gWk2Qrgs
澪「それぐらい直接律にメールすればいいだろ?何でムギに…」
律「そ、そうそう!なんだよ〜、唯のヤツ。私とはただの遊びだったの!?なんつって……」ハハハ…
紬「…実は、そのことなんだけど…」
紬「唯ちゃん、昨日保健室から出て教室に戻った後、涙目だったの」
紬「だからね…もしかしたらの話だけど、唯ちゃんのこと……何か知らない?」
紬「りっちゃん」
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:43:23 ID:gWk2Qrgs
澪「え?律……」
律(澪もいるし…もう逃げ場はない)
律「………落ち着いて聴いてほしい」
律「昨日、保健室で唯に体調のこと訊かれたんだけど、あたし…寝起きだったからかイライラしちゃって。今考えると、唯に八つ当たりしちゃってたのかもしれない……」
律(話の内容についてはほぼ触れてないけど、あながち間違いではないはずだ…)プルプルプルプル…
紬「そうだったの…。じゃあ後でちゃんと謝りましょ。唯ちゃんならきっと許してくれるわ」
澪「ああ。だからそんなに震えなくて大丈夫だって、律」
律「へ………?」プルプルプルプル…
律(あたし、今震えてるのか………そっか…)プルプルプル…
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:44:25 ID:gWk2Qrgs
律「あ〜、あたしも今、風邪かもなあ〜?」ヘラヘラ…
澪「おい…それは流石に不謹慎だぞ。まだ唯は風邪と決まった訳じゃな……」
〜♪
澪「もうSHR前なのに…って、唯か…」
律(唯………ぅあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!?)ガタガタガタ……
律(頭がおかしくなるおかしくなるおかしくおかしくなるおかしくおかしくなるおかしくおかしくなるおかしくなる!!!!!もう何も聴きたくない!!!何も見たくない!!!!!!できることなら、今すぐこの場から消え去りたい!!!!!!!!!)ガタガタ……
『今日はお腹痛いの良くなったら学校行くってさわちゃんに伝えてくれる?💦』
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:45:36 ID:gWk2Qrgs
紬「…唯ちゃん、何て?」コソッ
澪「ああ…腹痛で学校にいつから行けるかわからないそうだ」
紬「そう…。大丈夫かしら、唯ちゃん……」
澪「唯なら大丈夫だよ、きっと…」
律「…」
キーンコーンカーンコーン
律(やっぱり、あたしのことを避けてる)
日直「起立!」
スタッ
律(懐かしいな…唯と遊んでた頃が)
日直「礼!」
ペコッ
律(…)チラッ
律(あの空の中に消えたいな……)
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:49:22 ID:gWk2Qrgs
律(本当にただの腹痛だったらお見舞いに行く必要はないけど、今日ばかりはとりあえず行ってみよっかな…)
澪「律…何もそんなに落ち込むことないだろ…」
律「だって、まさか唯が腹痛で休むなんて……」
澪「その気持ちはわかるぞ。でも、律がそんなんだと唯まで辛くなるだけだ」
律(わかってるよ…)
澪「…律はそのままでいいんだよ」
律(そのまま、か…)
律(あたしですらあたしのことなんかこれっぽっちもわかっちゃいないから、よくわからないや………)
律(それに……澪が言ってるのは、明るい私のことだよな…)
律「ああ……」
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:51:38 ID:gWk2Qrgs
澪「私もお見舞い行くよ」
律「…」
律「え?」
澪「律、このまま唯の家に行くとこだったんだろ?」
律「ど……うし…て」
澪「何年の付き合いだと思ってるんだよ」フフフッ
律(……澪の、こういうところがあたしを安心させる)
律「…澪っ!」
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 12:55:46 ID:gWk2Qrgs
ピンポーン…
律「こんばんはー。平沢唯さんのお見舞いに来ました、田井中と秋山と申します〜」
憂「あっ、は〜い!」
ガチャッ
憂「律さんに澪さん、こんばんは〜。こんな寒い中来てくださって、本当にありがとうございます」ペコリ
律「いやいやぁ、それほどでもぉ〜?」
澪(どこのK市のキャラだよ…)
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:00:19 ID:gWk2Qrgs
澪「こちらこそ、寒い中わざわざ出迎えてくれてありがとう。今日はすぐ帰るから、あまり迷惑にならないつもりだよ」
憂「そうですか…。お姉ちゃんも暫く澪さん達がいた方が喜ぶと思ったんですが……残念です。ではまた今度、宜しくお願いします」ニコッ
律「ううっ…よくできた子じゃあ……。此方こそ宜しくお願いします…」
澪(どこから目線だよ、とも思ったけど、私も同じこと思ってたから突っ込まないでおこう…)
澪「私からも宜しくね。ありがとう、憂ちゃん」ニコッ…
憂「いえいえ、そんな………あっ!玄関で長話させちゃってすみません!どうぞ中へ…」カアア…
律「大丈夫!それぐらいお茶の子さいさいだ!そんじゃ、お言葉に甘えてお邪魔しまーす」
澪「お邪魔します…」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:06:16 ID:gWk2Qrgs
律(流れのままに行かなきゃ、とてもじゃないけど唯と顔合わせられないよ………)
コンコン
律「お待たせしました唯隊員!りっちゃん隊員と澪隊員のお出ましです!」
唯「へ…?」
ガチャッ
澪「ちょっ、律……!いいのか?唯の許可なく勝手に入って…」
律「こうでもしなきゃ入れてくれないと思ってさ」ボソッ
律「お邪魔しま〜す」
澪「お邪魔します……」
唯「やあやあ…ようこそ平沢家へ…」エヘヘ…
澪「唯、体調は大丈夫か?」
唯(実は初めて仮病使っちゃったんだけどね…)
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:09:07 ID:gWk2Qrgs
唯「う、うん!大分良くなってきたよ〜……。ありがとう、澪ちゃん」
澪「うん」
律(今だ…!)
律「…あのさ、昨日はごめん」
唯(ああどうしよう…隣に澪ちゃんいるからりっちゃんが怒ってたのか聞きづらいよ……)
唯「…大丈夫!ノープロブレムってとこだよ!」
律「そうか、ならいいんだけど…。唯、あたしが怒ってると思った?」
唯「!」
律「こんな状況じゃ言いづらいよな…。澪、一旦出て。また呼ぶから」
澪「…ああ」
バタンッ
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:11:41 ID:gWk2Qrgs
唯「あ…」
律「大丈夫、今のあたしは何聞いても怒らないよ」
唯「ほほ、ほんとに…?」
律「ん。何でも言ってみ」
唯「………怒ってると思ったよ」
律「やっぱり?」ハハ…
唯「そうだよ…、だって私が話してるとき、いつもみたいに笑ってなかった。怖い顔してたよ、りっちゃん」
律(あれでも笑ってたつもりだったんだけどな……やっぱ唯は人の感情を見抜くのが上手いな)
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:13:43 ID:gWk2Qrgs
律「あー…あたしさ」
律「唯に憂ちゃんみたいに何でも相談できる人がいるの、すっごく羨ましかったんだ」
律「だから、その話を聞き続けたら唯に嫉妬しちゃいそうで、あたしは唯を遠ざけた」
律「こんなくだらないことで唯を傷つけちゃって本当にごめん………!謝っても謝りきれないけど……」
唯「…そうだったんだ。私こそ無神経に一方的な話続けちゃってごめんね……」
律「いいよ、もう気にしてないから。さ、顔上げて上げて!」
唯「りっちゃん…!」ウルウル
律「唯ぃ…!」ウルウル
唯・律「うわあああん!!」
澪「…やれやれ」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:16:17 ID:gWk2Qrgs
律「今日は唯に会えて良かった〜!これでまた唯とたっくさん遊べるぞ〜!」
澪「ああ、良かったな。けど…本当に体調大丈夫かな…」
律「それなら心配はいらない!実はあの後、唯が『あれは仮病だったんだ〜。心配かけちゃってごめんね』って、こっそり言ってたんだぞ〜♪」
澪「ええっ!?」
澪(わ、私だけ仲間外れ…みたいじゃないか…)ガーン
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:19:03 ID:gWk2Qrgs
律「なーんてな!その後に『澪ちゃんとムギちゃんには直接謝りたい』って言ってたぞ〜」
澪「…それって今言っていいのか?」
律「あ〜…確か『澪ちゃんとムギちゃんにはまだ言わないでね!』とも言われたような……?」アハハ…
澪「り〜〜つ〜〜〜〜!?」
律「ヒャイッ!!?」
ボコッ!
澪「全く…お前はそろそろ口が軽いのを治した方がいいぞ」
律「……すみません…」
律(デンジャラス・クイーンの名は伊達じゃないな…いででで……)
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:20:15 ID:gWk2Qrgs
唯(りっちゃんは……)
唯(何も考えてないように見えて、結構鋭いとこあるし、強引だけど優しい……)
唯(えへへ…またりっちゃんとお話できるんだ……)
唯(今度こそはりっちゃんを無理させないようにしよう!)
唯(……と思いたいんだけど…、本人が自分だけで抱え込んじゃうから難しいとこだよね〜)
チラッ
唯(あ!もうこんな時間!?澪ちゃんとムギちゃんにメールしなきゃ…!!)アワアワ…
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:22:46 ID:gWk2Qrgs
律(あたしって、トラブルメーカーすぎだろ……)
律(今までも物忘れが酷すぎてよく怒られてたし、些細なことであたしがすぐ腹立てて喧嘩になる)
律(自分で撒いた種だけど、日々の心労が凄いや…)
律(しかも澪やムギにあたしの震えてるとことかおかしな言動とか見られたり聞かれたりしたし、明日からどうやって学校行けばいいのかわかんないよ…)
律(澪もそうだけど、特にムギ、唯のこと凄い心配してたよな…)
律(ムギにも謝ろう……)
律(そしてあたしは断罪の為に)
シュッ…シュッ…シュッ…
律(あ〜…だんだん痛みが気持ち良くなってきたぁ)
律(骨の近くまで切ったらどうなるんだろ?あへは)
ジジジ……シッ…シュッ……
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:35:06 ID:gWk2Qrgs
律(まだまだだな、瘡蓋が思った以上に固くて、血も殆ど出ねえ…)
律(もっとデカいカッターにしよっかな)
ガサゴソ…
律(あった〜!)
律「よぉし…!」
律(このカッターは初めてだから、ゆっくり当てながら切ろう…)
シッ……シッ……
律(これだけなのに滅茶苦茶いてえな!!?)
律(……待てよ、逆に素早く切った方が、もっと血も出るし痛くないんじゃないか…?)
シュッ!シュッ!
律(いだだだだだああぃだだだたたたたああああ!!!?!??!!!)
律(ひぃ、ヒリヒリが酷い………)
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:37:09 ID:gWk2Qrgs
律(結局黄色の断片が見えただけだったけど、あたしは一応満足した)
律(…あたし、ドMなのかな?)
律(まー澪の方がいじり甲斐はありそうだけどね〜)
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:40:11 ID:gWk2Qrgs
夢
澪「おい、何が断罪だよ」
唯「りっちゃんって、本っ当に自分のことしか考えられないよね〜」
紬「自分が気持ち良くなるためだけに、手首を切ってるんでしょう?」
梓「あーあ。そんなんじゃドラムもできなくなるのに」
澪「お前は本当に駄目な奴だよ」
梓「能無しにも程がありますね」
律「あ………」ビクビク…
唯「も〜、やめてあげなよ二人とも。いくらりっちゃんだって、それぐらいは自覚してると思うよ?」
澪「そうだよな。じゃあこれからは、身の程を弁えて雑用係になってくれないか?」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:44:50 ID:gWk2Qrgs
紬「いいわね、雑用係!私、人に雑用を押し付けるのが夢だったの〜♪」
梓「確かに律先輩は部長らしいこと今まで何もしてこなかったので、私も賛成です」
唯「よ〜し!それじゃあ早速雑用係の任命式を始めま〜す!」
澪・紬・梓「…」パチパチパチ…
律「やだっ…や……めてく」プルプル……
唯「まずは私だよっ!えーいっ!!」
ベシッ!!
律(!?)
ガッシャーン!!!
唯「あ〜あ。それ、ムギちゃんのお皿なんだよ?」
紬「りっちゃんなんかがいくらで弁償できるの?」
澪「そうだぞ、律。いい加減にしろよ。次は私な」
ガッ!!!
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:46:34 ID:gWk2Qrgs
ガバッ!
律「あ………っ!!」
律「……何だ、夢か」
律(さっさと起きてご飯食べよ)
律(…ん?まだ5時?)
律(早く起きちゃったんだ………)
律(今までこんなこと、なかったはず…なのに)
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:50:59 ID:gWk2Qrgs
澪「よ、律」
律「…」スタスタ
澪「律…?」
律「…」スタスタ…
澪「…」スタスタ…
教室
ガララッ…
律「…」スタスタ…
「律、おはよー!」
律「っはよー!」
律「…」スタスタ…
唯「りっちゃん隊員、おはようございます!…にしても、今日は一段とお早い時間に……」
律「…」ガタッ
唯「ど……うしたの、りっちゃん………」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:52:44 ID:gWk2Qrgs
唯「あ、澪ちゃんおはよ〜!」
澪「ああ、唯か。おはよう」
唯「もうっ!他に誰がいるというのさ!」プンプンッ
澪「ムギ?」
唯「あ…それもそうでしたん…」エヘヘ…
唯「澪ちゃん、実は昨日は仮病でした。心配をおかけしたこと、申し訳ございませんっ!!」ペコッ
澪(デジャヴ…)
澪「私もたまに仮病使いたくなるし、気にしなくていいよ。それより、律と仲直りできたみたいで良かったな」
タタッ
唯「澪ちゃん澪ちゃん」ボソッ
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 13:57:19 ID:gWk2Qrgs
澪「何?」ボソッ
唯「そのことで話があるんだけど、支度終わったらすぐ、空き教室に来てくれない?」ボソボソ…
澪「あ、ああ…わかった」ボソッ
澪(もしかして唯も…)
紬「皆、おはよ〜」
唯「ムギちゃんおはよ〜っ!」
澪「おはよ、ムギ」
紬「そうそう、唯ちゃん、体調は良くなった?」
唯「あのぉ…そのことなんだけど…」
唯「実は仮病でした!心配をおかけしたこと、誠に申し訳ございませんっ!!」ペコッ
澪(ムギが本物のお嬢様だからか、私に対してよりも丁寧な敬語使ってる…)
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:07:10 ID:gWk2Qrgs
紬「…そうだったの。別に1日ぐらいなら謝らなくても大丈夫よ」
紬「3日以上なら怒るけどね」
澪「仏の顔も三度まで、ってことだな」
唯(ムギちゃん、笑顔なんだけど、底知れぬ圧力を感じる…)
唯「わわわわかった…3日以上はやらないようにするよ…」
唯「…澪ちゃんもムギちゃんも……本当にありがどお…」ウルウル
澪「これこれ、泣くな泣くな…」ポンポン
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:09:52 ID:gWk2Qrgs
紬「んふふ…♪そういえば今日は、唯ちゃんに澪ちゃんって組み合わせね。意外とありそうで少ない…斬新…♪」
唯「そうかな?」キョトン
澪「た、多分ムギの世界観での話だ…。気にするな」
唯「あはは…ムギちゃんったら…」
紬「……あら、私ったら…。また自分の世界に入ってたみたいでごめんなさい…」
澪「だ、大丈夫…」
澪(あと、もう慣れたし…)
唯「うんうん!」
紬「それなら良かった…」
唯「えへ…」
紬「あら?りっちゃんが……」スタスタ…
唯・澪(あ…!)
唯(ムギちゃんがりっちゃんに…)アワワ…
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:11:08 ID:gWk2Qrgs
紬「おはよ〜、りっちゃん」
律「…」
紬(聞こえなかったのよね…?)
紬「りっちゃん!お、おはよう…!」
律「…」
紬(…ぼーっとしてるだけ、よね??)
紬「りっちゃ〜ん…」オテテフリフリ
律「…」
紬(ええ…?私、りっちゃんに無視されちゃったの…?)ガーン…
紬(何か気に障るようなこと言っちゃったかしら…)
紬(…あれ?澪ちゃんと唯ちゃんは…?)キョロキョロ…
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:17:40 ID:gWk2Qrgs
空き教室
唯「実は朝、りっちゃんに挨拶したんだけど無視されちゃって…」
澪「こんなときに使いたくないが…奇遇だな。私もだ」
唯「澪ちゃんもか〜。じゃあムギちゃんも今、無視されちゃってるのかな…」
澪「そうかもな…」
唯「ムギちゃんに何も言わずに来ちゃったけど、いいのかな…?」
澪(私も断りを入れるの忘れてた…)
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:18:19 ID:gWk2Qrgs
澪「ま、まぁ、ムギなら大丈夫だろう…、多分…」
唯「ムギちゃんなら何とかしてくれそうだよね…、多分…」
唯「……りっちゃん、もしかして本当は、昨日のこと怒ってるのかな…?」
澪「いや、律に限ってそんなことは…」
唯「そ、そうだよ、ね……」
唯「澪ちゃんは何か思い当たることない?」
澪「いや……私もないな」
唯「どうしたんだろうね、りっちゃん…」
澪「…」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:19:43 ID:gWk2Qrgs
律「…」
ガチャッ
律「…」
澪「律…」
澪「どうしたんだよ」
律「…」ストンッ
澪「…」
律「……ぁ」
澪「!」ビクッ
律「…」
澪「…」
澪「り、律……」
澪「私たち、何かした…?」
律「…」
律「覚えてないのか」ボソッ
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:21:11 ID:gWk2Qrgs
澪「え…?」
律「…」イライラ
澪(何のことだか教えてくれたっていいだろ…馬鹿律)イライラ
澪(こういうとき、どうしたらいいの!?助けて唯!ムギ!梓あぁ……)
律「…」
澪「な、あ…」
律「…」ギロッ
澪「ヒッ!?な、何でもないっっ!!!」ビクビク…
律「…」イライラ
澪「わ、私はこれで帰るから…」
澪「またな、律………」
バタンッ
律「…」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:22:51 ID:gWk2Qrgs
澪「はあっ、はーっ…!」
唯「あ!澪ちゃん」
紬「そんなに急いでどうしたの…?」
澪「さささささささっき…」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:55:55 ID:gWk2Qrgs
紬「そう…そんなことが…」
唯「りっちゃん…」
澪「縁切られちゃうかな………」ウルウル…
紬「でも、りっちゃんに何かした訳じゃないでしょ?」
澪「それは…そうだけど…」
紬「なら大丈夫よ。今までも私たちはすぐに仲直りしてきたじゃない…」
澪「ムギぃ…」ウルウル…
紬「よーしよーし…」ナデナデ
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 14:57:59 ID:gWk2Qrgs
紬「今朝のりっちゃん、心なしか目が濁ってたように感じたの」
唯「言われてみれば確かにそうかも…」
紬「…やっぱり、そう感じたのは私だけじゃなかったみたいね」
紬「今のりっちゃんは…まるで一匹狼のよう」
紬「あえて周りを突き放しているのかもしれないわね」
澪「でも…何で……」
紬「…ここからはあくまでも私の予想に過ぎないんだけど…」
紬「りっちゃんね、多分、悪夢を見たんだと思うの。しかも、私たちに虐げられるような」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:01:34 ID:gWk2Qrgs
澪「あの律が…!?」
紬「そう。もしかしたら、の話だけどね」
唯「りっちゃんが心にダメージを受けるような夢って、どれだけ酷い夢なのかな…?」ゾクッ
紬「いいところに気づいたわね、唯ちゃん…。そんな計り知れない程の残虐な夢を、りっちゃんは現実と思い込んでいるのかもしれない…」
唯「そんな……」
澪「解決策はあるのか?」
紬「それはまだわからないわ…。でも、澪ちゃんや唯ちゃんが気に病むことはないから、安心して?」
澪「…っ、でも……!」
紬「暫くはそっとしておきましょう……。様子を見に行こうと家に行ったりすると、下手な刺激になりかねないわ」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:09:32 ID:gWk2Qrgs
澪「刺激…」
紬「りっちゃんがパニック状態に陥ることよ。人間はパニック状態になると、自殺してしまうこともあるのよ」
澪「そんな……」
唯(ムギちゃん、詳しいなぁ…)
唯「じゃあ、部活は…」
紬「勿論、停止よ」
澪「律が復活するまで?」
紬「ええ。私達で先生にも許可を貰いに行きましょう」
唯「………もしりっちゃんが学祭までに出なかったら、私達どうすればいいんだろう………」
紬「唯ちゃん……そんな先のことは後で考えましょ?まず、りっちゃんのことを一番優先しなきゃいけないわ」
唯「うん…」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:12:33 ID:gWk2Qrgs
澪(あれから、律は私達のことを認識していないかのように振る舞っていた)
澪(クラスメートは一瞬戸惑ってたけど、律のことだから、すぐ別のグループに溶け込めたみたい)
澪(私含めたこの3人でも十分楽しいけど、あと一人、お気楽思考だけど、周囲に気を配れるようなヤツがいれば……もっと楽しいんだろうな)
唯「澪ちゃん、どうかした?」
澪「んええ!?」ビクッ!
紬「さっきからずっと上の空だったけど…」
澪「そ、そっか……。別に、何でもないよ…」
唯(…澪ちゃん、本当はりっちゃんがいなくて寂しいんだよね……?)
紬(澪ちゃん…)
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:13:33 ID:gWk2Qrgs
澪(何週間か前、梓に部活停止の理由を説明したら、凄く驚いてた。そりゃあそうだよな…)
澪(『律先輩…どうしちゃったんですか?このまま私達のこと、嫌いになっちゃうんですか!?』)
澪(梓の声は、今にも泣き出しそうな声だった。唯は震える梓を黙って抱きしめ、慰めていた)
澪(私たちは…何だかんだ言っても、律がいないと活動できないんだ)
澪(それを身を持って教えてくれて、ありがとう)
澪(…でも、もういいだろ。早く帰ってこいよ…!)
澪(馬鹿律…!)グスッ
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:15:05 ID:gWk2Qrgs
誤字脱字が多かったと思います。読みにくい文ですみません。
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:16:22 ID:gWk2Qrgs
モブ「律〜、また明日ね〜!」
律「おう!じゃーなっ!!」
スタスタ…
律(はは…)
律(何故かコーヒー飲みたい気分になってきた…)
ピロリロリロ♪
紬「いらっしゃいませ〜♪」
紬(あ…れは)
律「…」
律(今のって、ムギの声だよな…?)
律(…でも、もういいんだ)スッ…
律「…」
紬「こちらへどうぞー」
律「…お願いします」ゴトッ
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:18:23 ID:gWk2Qrgs
紬「…」ピッ
紬「お会計、172円です」
律「…」ジャラ…
紬「えーと…、172円丁度お預かりします」
チャラーン
紬「レシートはお付けしますか?」
律「いえ、大丈夫です…」
紬「畏まりました。レジ袋はお付けしますか?」
律「いえ、大丈夫です」ゴッ
紬「ありがとうございました〜♪」
ピロリロリロ♪
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:19:38 ID:gWk2Qrgs
店員「紬ちゃん、お疲れ〜」
紬「ありがとうございます、店員さんもお疲れ様です〜」
店員「ありがとう紬ちゃん。じゃ、また来週宜しくね〜」
紬「了解です、ではまた…」
店員「はーい。紬ちゃんかわいいから、夜道には気をつけるんだよ〜」
紬「いえいえそんな…毎日迎え来てるので大丈夫ですよ。店員さんこそ気をつけて帰ってくださいねっ」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:22:01 ID:gWk2Qrgs
紬(りっちゃん…!)タッタッタッタッ…
紬(迎えは今日は来ないように言った。今すぐりっちゃんに会わなきゃいけない気がして…)ハアッ、ハアッ…
紬(それにしても、あのコンビニにいるとは思わなかったわ……)ハア…!ハアッ…!
紬(きっと、家族か友達と遊んでいたに違いないわね…)ハアッ…ハアッ
紬(……ところで、ここら辺に公園なんてあったかしら……?)ゼーッ、ゼーッ…
律「プハーッ!!!やっぱブラックは最高だわ!って、にっが!!!」ブーッ!
紬(あ…あんなとこに…)サッ…
律「もう何も怖くない!」
紬(!?)
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:23:25 ID:gWk2Qrgs
律「全ては自分の保身の為!!そんなあたしが手にしたのは…」
律「あ…あれ………大切な…思い出と…………それとあと……」
律「もうわかんないや!だからわかんない!!とにかく明日死んでもいい!アハーッ!!?」
紬(…りっちゃん、こんな性格だったっけ……?)
ガサッ!!
紬「…こんな遅くに空き地で大声出してたら、近所迷惑よ?りっちゃん」
律(………ムギ……何で………)ビクビク…
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:25:13 ID:gWk2Qrgs
律「…………んんんんんん〜〜〜〜!!!!????びゃあああああはっはっはっ!!!!!!カフェインどぶどぶリスカだのじいぃ〜〜〜〜〜〜!!!!う゛ぷっ!ぎもつぃいいぃぃッッッ!!!!!!」ハアッ…!ハアッ…!
紬「やめて!!!血がいっぱい出てるわ……!とにかく、今手首を切るのはやめて!!!!!」ガシッ!!!
律「むごの俺をッッ!!?止められるヤヅァ!!どこぬぃもいなぁいッッッッ!!!!!!熱く燃え上がるッ!!!?血いいいいいいいいいいい!!!!!!!????ンゲエエエェエボッ!!!!エボッ!!!!!!!!」バタバタ!!
ピピピ…ピッ
紬「…もしもし、警察ですか?」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:29:22 ID:gWk2Qrgs
病院
パチッ…
さわ子「……りっちゃん、気がついた?」
律「…」
さわ子「ここは…精神病院よ」
律「あ………、たしが………!!?何で……!」ビクビク…
さわ子「そりゃあ私もびっくりしたわよ。まさかりっちゃんが精神病院になんて……」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:31:34 ID:gWk2Qrgs
さわ子「確か……、ムギちゃんによると、一昨日の21時頃だったかしら?貴方が空き地でリストカットをしながら騒いでいるのを見たから、ムギちゃんが貴方を取り押さえながら警察に通報したらしくて、その後警察から精神病院に身柄が引き渡されたのよ…」
さわ子「何があったのか詳しくは知らないけど、ここのところ様子がおかしかったのもあって、りっちゃんはここで3ヶ月入院することになったわ」
律(そんな淡々と告げられても、とても信じられないな…)
律「まさか、あたしが外でリストカットするような人間だったなんてな……」アハハ…
律(しかも大騒ぎしてたなんて…)
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:34:14 ID:gWk2Qrgs
さわ子「………やっぱり、あの夜の記憶はないのね」
律「…はい」
さわ子「病院生活は不自由な面も多いし、それで逆に精神状態が悪化することも少なくはないわ」
さわ子「でもね、私含めて軽音部の皆は……りっちゃんがこの試練を乗り越えられると信じてるから、頑張ってね!りっちゃん!」グッ!
律「…ありがと、さわちゃん!それに皆…!」
律「あたし、これもあって、皆に迷惑かけまくっちゃったから…今まで通りに戻って、皆に恩返ししなきゃ。だから頑張るよ」グッ
さわ子「そうそう、その意気よ!りっちゃん!…けど、焦りは禁物よ?本当に無理しないでね?」
律「はーい、気をつけますっ!またね、さわ…」
律「…あ!さわちゃん!そういやあたし、学校は…」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:35:08 ID:gWk2Qrgs
さわ子「…」
さわ子「そのことは、明日伝えるわ。あまり心配しないでね」
律「は…はい……」
律(も、もしやこれは、聞いちゃマズかった系…?)
律「じゃ、さわちゃんも元気でな」
さわ子「わ、私はりっちゃんに負けないぐらいピッチピチだから大丈夫よ!…じゃあ、お大事にね」
律「ありがとーう!」
バタン
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:39:50 ID:gWk2Qrgs
律「おいおい、マジかよ…」
律(家でひっそりとやってただけ…な、はずなのに……。いつの間にか警察とか精神病院だとか…)
律(それまで澪達のこといないように接してたから仕方ないけどね…)
律(あの日からあたしは、必ずといって良い程、軽音部の皆から嫌われる悪夢を見ていた)
律(最初はショックで、皆があたしのことをこんな風に思ってるんじゃないかと不安を重ねた結果、無視する形になってしまった……)
律(あと、現実と夢の狭間で混乱していたのもあって、やっとの思いで出た部活で、澪に何か酷いことを言ってしまったのを覚えている)
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:41:39 ID:gWk2Qrgs
律(澪達はそれから何かを察したように、あたしから離れていった。澪があのとき嘘をついているように見えたあたしは、相当捻れてるんだろうな……)
律(部活すらも、最初は行ってみたものの、夢か現実かどうかわからない、あたしのことを嫌いで虐げる澪達が怖くて行けなくなっていった………)
律(途中からは、皆と距離を置けばこの悪夢が無くなるんじゃないかと勝手に期待して、認識しないようにしてた)
律(あの日から、軽音部の皆からのメールも内容を見ることはおろか、返信すらもしてない)
律(でも、悪夢を見続ける度に、皆とどれだけ距離を置こうが、だんだん皆が怖くなってきたんだ。たとえ現実であろうと)
律(あたしの中では、どれもリアルで、どれが夢なのかは判別しにくい)
律(どうせ皆を絶望させるぐらいなら、カフェイン中毒で死んだ方がマシだったな…)
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:45:49 ID:gWk2Qrgs
律(あたしは物心ついたときから、どこでもキャラを作っていた。多分、家族と澪ぐらいしか本当のあたしを知らなかったと思う)
律(幼い頃から、弟の聡にいいところを見せたかったのもあって、聡にすら虚勢を張っていた)
律(自己中で、神経質で、粘着質で、豆腐の角にぶつかっただけで死ぬようなメンタルで、空気が読めないのをごまかす為に明るく振る舞っているあたしを、本当は誰かに見つけてもらいたかった)
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:47:36 ID:gWk2Qrgs
律(あたし、心は全然元気じゃないんだよ…)
律(誰にもそんなこと言えなかったけど、澪は年を重ねるにつれてわかってきたようだった)
律(澪はたまに察しが良い。中学の頃、澪にすら悩み事を相談したことがなかったあたしに、澪は、『律は一人で抱え込みすぎなんだよ』と言った)
律(ただ本当に明るくて悩みがない人だっているのに、澪だけは、それを見抜いてくれた)
律(…でも今は、そんな親友も失っている。他に失うものなど何もない)
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:50:28 ID:gWk2Qrgs
律(…なーんてのは言い訳で、本当は…)
律(あたしが皆と離れたかったから、自分勝手に無視してただけ)
律(軽音部の初めは、本当に楽しかったんだ。澪も今ほど悩んでなかったし、ムギにもまだそれほど紅茶とかお菓子とかケーキとか…負担させてなかったし)
律(そこに、ふわふわでぽけーっとした、つかみ所のない性格の唯が入ってきてから、更に賑やかになった)
律(けど、人数が増えれば、意見だって衝突する。それぐらい、馬鹿なあたしでもわかってた)
律(元々澪とは、似たような性格でも、行動は真反対。昔っからちょっとした衝突はしてた。仲直りも早かったけど。ただ、高校生にもなって、唯やムギの前でもそれが顕著になると、当然今まで以上に空気を気にしなきゃならなくなる)
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:52:35 ID:gWk2Qrgs
律(後輩の梓まで入って、梓が溶け込めるような空気にするのも大変だった。それに関して一番悩んでたのは唯だったと思うけどさ)
律(最初の梓は、頑固で、しかもあたしらなんかよりも断然演奏技術があって、扱いが大変だった。多分、皆がいなかったら、梓はこんなに丸くなってなかったと思う)
律(でも、卒業が近づく度に、皆で負担してたストレスが、部長であるあたしに重くのしかかってきた気がした)
律(逆に今までが脳天気過ぎたんだと思ってる)
律(要するに、あたしはストレスフリーになりたかったんだ)
律(元々ストレスに弱いタチだったけど、負荷がかかる度に、極限までストレスを無くしたかったんだ)
律(理由はわからない。例え些細なことだったとしても、とにかく、あのままじゃいられなかったんだ)
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:54:24 ID:gWk2Qrgs
律(だからってこれは、許されることじゃない)
律(死ぬまであたしが責任を持って、罪を償ってかなきゃならない)
律(今まで自己利益優先で生きてたから、罰が当たったんだ)
律(それにあたしのこと、皆嫌いになっちゃったに違いないよ)
律(カフェインを摂ろうとしたのまでしか覚えてないけど…)
律(…皆が今あたしのとこにいないのは、どう考えても、あたしが要らない人間だからだよな…)
律(さっさとあの手すりに手をかけて…ははは…)
グワングワングワングワン…
律(〜〜〜〜〜〜〜〜!!!)
律(目眩が…酷くて、動けな…い)
コンコンコン…
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:57:13 ID:gWk2Qrgs
律(…聡かな?)
律「はーい」
ガラッ…
憂「律さん、おじゃましまーす…」
和「私も失礼するわね」
律「え!?あ、ああ…。いらっしゃい、どうぞごゆっくり〜♪」
和「『え!?』って、何よ。私達が来ないとでも?」
律「は、はは……。まー正直心外だったわ…」
和「…律らしくて安心したわ」クスッ…
和「唯なら明日、軽音部の人達と来るわ。山中先生が来た後にだけどね」
律「そ、そうなんだ…、わかった」グワングワン…
律(もう来ないのかと思ってた…でも…)
憂「…律さん、顔色悪いですけど、体調大丈夫ですか?」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 15:58:57 ID:gWk2Qrgs
律「…あ、あ〜。とは言っても目眩と軽い頭痛ぐらいだから安心してっ」
和「『ぐらい』じゃないわよ。それって結構悪い状態じゃない!」
律「え…?そうなの?」キョトン
和「え、知らなかったの…?入院後すぐに来ちゃってなんだけど、私達が来たからって無理矢理身体を起こさない方がいいわ。いくら精神病院とはいえ、貴方は患者なんだから、とにかく安静にしてなさい」
律「の、和しゃん…ありがとう…」バタッ
憂「面談の日が限られてるとはいえ、私たちも早く来すぎちゃってごめんなさい…」
律「ま、まあ、私も少し寂しかったから、来てくれて嬉しいよ!ありがとう憂ちゃん」
憂「そうですか?えへへ…、此方こそありがとうございます」
憂「あの、律さん、粗品ですが…」
律「ん?」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 16:01:06 ID:gWk2Qrgs
律「…………す、すごっ…!凄いね!!高校生でこんなの買えるなんて……!!!」
憂「お姉ちゃんのギターに比べたら全然なんですけどね…。和さんと選んだものでもあるので、気持ちだけでも受け取ってくれると嬉しいです」
律「わかった、大切にするよ。ありがとう、憂ちゃん!和!」
和・憂「…」ニコッ
和・憂「どういたしまして」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 16:44:36 ID:CjhosteQ
律(二人から貰ったのは、新しいスティックと高級菓子諸々。総額1万円弱といったところだろうか)
律(特に、スティックはかなり消耗していたせいで先が割れていたから丁度良かった。流石気が利く二人だ。唯達に訊いてなくてここまでくると、気が利くどころかエスパー並みの能力を持っているレベルだが…)
律(………ところで、あの二人は、あたしがどのような騒動を起こしたか、紬やさわちゃん達から訊いていないんじゃないかという気がしてきた)
律(言われても、『りっちゃんが精神的な疲れから倒れた』ぐらいなんだろうな…。実際倒れたかはわからないけどさ)
律(軽音部なりの配慮なんだろうけど、あたしの行ったコンビニ周辺には、桜ヶ丘の連中をちらほら見かけるから、いずれ知れ渡ること。意味はあまりない)
律(あの二人が何も疑わないのはおかしい。あえて訊かないように、もしくは言わないようにしているとしか思えない)
律「…皆、こんなに優しいのにな……」
律(あたしは皆の好意を踏みにじって、何て最低な人間なんだろう)
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 16:50:55 ID:CjhosteQ
律(空が綺麗だ、なんて思える気力はない)
律(点滴で繋がれた手首からは、一本だけ、紫色の線が見える)
律(人にバレたくないあまり、一本だけに集中して切っていたからだ)
律(でも…多分和や憂ちゃん、さわちゃんには丸見えだったと思う。点滴につながれた姿を見られた時点で、あたしがリストカットしてるの、バレてたんだ)
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 16:57:44 ID:CjhosteQ
律(やめたい。やめたい。やめたい。やめたい。やめたい)
律(でも、辛いことも忘れたい…)
律(‥…学祭…出たかったなぁ)
律(あたしが『1・2・3・4!』の合図で、皆を引っ張っていきたかった)
律(弱気なあたしが、ドラムに触れているときだけは、本当に強気になれた)
律(だから、現実でも強くなれた気がした)
律(でも、ダメでした)
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 17:09:56 ID:CjhosteQ
律(こんなに綺麗なスティックを渡されても、ただ見つめることしかできない)
律(学祭どころか、学校にすら行けない。受験もできない。そんな状態なんだから)
律(あとは死を待つのみだ)
律(澪…ごめんな。二人でバンドやろうって夢、あたしが先に壊しちゃって。もうあたしがいなくても、澪はやってけるよ)
律(紬…純粋で優しくて、いつも傍にはムギがいるんじゃないかって気がしてたよ。皆を見守ってくれて、本当にありがとう)
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 17:21:51 ID:CjhosteQ
律(梓…初対面でとっつきにくい奴なんて思っててごめんな。お前はいい後輩だよ。これからも唯のこと、宜しくな)
律(唯……、唯がいなければ軽音部は成り立たなかったから、軽音部の恩人だと思ってる。無理矢理入部させちゃったようなもんだけど、入部してくれて本当にありがとう。)
律(最初お前を見たときは、トロくて使えないドジっ子だと思ってたけど、それだけじゃないってことがわかったよ)
律(普段何考えてるのかわからないようなぽわぽわした性格だけど、それなりに空気読めるし、次第に読もうと頑張ってるとこも見えてきた)
律(ノリも意外といいし、唯といるとき、すっごく楽しかった。それに、やればそれなりに物事をこなせるとこ、少し……じゃないけど憧れてたよ。かなり)
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 17:25:36 ID:CjhosteQ
律(軽音部は、私の中では不滅。あの世で待ってるぜ…。地獄で、だけどな!)
律(…)
律(ここ、1階じゃね?)
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 17:32:52 ID:CjhosteQ
よくじつ!
律「ふぁぁ…!」
律(慣れない場所だから、あんま寝れなかったなぁ‥…)
律(…もう9時か)
律(早く起きて…どうすんだっけ?)
律(説明された気がしなくもないけど……とりあえずナースコール押してみるか…)
〜♪
律(飯……)グウウゥ…
律(ごはんはおかず…)
律(なんて歌詞を唯が書いてたような…あれ?澪だったっけ?)
律(忘れっぽいのは相変わらずだな、あたし)
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 23:04:12 ID:6zO5P.Y6
『雑談』(22:34〜配信開始)
://youtu.be/oolMhp6HEuw
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 23:39:53 ID:Za9YRdC6
ここでたんぺん!
唯「いや私全然天然じゃないから!寧ろ養殖!」
梓「そうなんですね、初耳です」
唯「そうなんだよあずにゃん」
梓「じゃあ腹の中真っ黒なんですね」
唯「何で?」
梓「…天然じゃないですか」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 23:47:06 ID:Za9YRdC6
律「あずにゃん!あずにゃん〜!」
梓「唯先輩!?」
律「残念!律先輩でした!」
梓「声似すぎです!」
律「へへーん!」
梓「う゛…」
律「唯じゃなくて悔しい?ん?悔しい??」
梓「く、悔しくなんて…」
律『愛しの唯先輩にぎゅーされたかったな♪唯先輩、早く来てください♡』
梓「そんなこと思ってません!」
律「律先輩にはぎゅーされたくないって顔してたけど?」
梓「…」
梓「色々と悔しいので、ぎゅーぐらいやってやるです!!」
律「あはーっ♪」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/14(木) 23:49:55 ID:Za9YRdC6
律「みーお♪」
澪「りーつ♪」
律「みーお♪」
澪「りーつ♪」
律「バカバカバカ!好き!!!」
澪「完全に中の人化しやがって!私も好きだ!!!」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 00:00:17 ID:C9on7SbQ
唯「私達が全員正反対の性格だったら、絶対軽音部廃部のままだったよね」
律「唯に急にネガティブなこと言われると反応に困る」
唯「じゃあ澪ちゃんだったら?」
律「ん〜、唯のとき程は驚かないし反応に困らないかな」
唯「それって差別だよ!酷いよりっちゃん…!!」グスンッ
律「んな大袈裟な…」
唯「りっちゃんに虐められた!」
律「何で今日そんな後ろ向きなんだ?」
唯「…寿命だから」
律「そっかぁ…」
唯「もっと悲しんでよ!」
律「いや、唯ならあり得るかもって思って」
唯「あり得ないよ!死ぬときまで私は前向きだよ!」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 00:08:29 ID:C9on7SbQ
澪「ふわふわ時間歌ってると、他の人にお気に入りのうさちゃん抱いてるって思われないかな」
律「今更かよ…」
澪「ええ!?じゃあもうとっくに思われてるってこと!!?」
律「そゆこと〜」
澪「何でそんな重要なことを教えてくれなかったんだ〜!!!」
律「い、いや、教えるも何も…先に歌詞書いたの澪だし…」
澪「ああもうお嫁に行けない…!」プルプル…
律「まー、澪の見た目とのギャップがあっていいんじゃない?ギャップ萌えってゆーしさっ」
澪「本当に…?」ウルウル
律「うん、鏡見て」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 00:16:26 ID:C9on7SbQ
梓「田井中ァ!」
律「な、中野先輩っ…!」
梓「チンタラ食ってんじゃねーぞオラ!はよ練習しろや!!」
律「うう…練習します…」
梓「意外と先輩役って難しいですね…」
律「そ、そうだな…。けどそれって不良の先輩だよな?」
梓「私、律先輩をしごくのが夢だったんです♪」
律「ムギの真似しても許さないからな中野ォ!!」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 00:21:58 ID:C9on7SbQ
律「梓のツインテールって取れるの?」
梓「あ、はい。今外してみましょうか?」
律「今日は私が外したいんだ」
梓「わかりました」
スポッ!スポッ!
律「へー、意外と重いんだな。このツインテール」
梓「律先輩のドラムスティックとどっちが重いんでしょうか?」
律「よーし、これでドラムを叩いてみよーっ!」
ドコドコドコ…
梓「どうでした?」
律「ドラムスティックの方が軽かったよ…」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 00:25:06 ID:C9on7SbQ
どうも1です。個人的には律梓が好きです。このSSが終わったら律梓SSを書きたいなと思ってます。ではまた投下するので長らくお待ちください。
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 10:01:57 ID:p4gGCFGo
律(やっぱり、あたしが説明を忘れているようだった。看護士さん達は、あたしにご飯だけでなく、新しい衣服も何着か持ってきてくれた)
律(母に病院食は不味いと聞いたが、これが意外と美味しい)
律(たまたまそういう病院に来ただけかもしれないけど…)
律(家族はまだ来ない。早く会いたいな…)
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 10:12:13 ID:p4gGCFGo
コンコンコン…
さわ子「おはよう、りっちゃん」
律「おはようさわちゃん!」
さわ子「ここに座っていいかしら?」
律「どうぞ」
さわ子「ありがとう。じゃあ、これから辛い話するけど、りっちゃんなら受け止めてくれるって信じて話すからね」
律(さわちゃんの言った通り、あまり考えないようにしてたけど…遂に、この時が来た)
律「わかった。もう逃げないよ」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 10:29:59 ID:p4gGCFGo
さわ子「まず学校は…2月まで出席停止になったわ。あと、りっちゃんの目指してるN女子大やその他の大学の受験は………2月からの復帰だと、偏差値的に難しいわ。諦めるのが無難よ」
律「そんな……」
さわ子「出席停止は覚悟してたわよね?あと、何も皆と同じ大学に行かなくったって、また会えばいいじゃない。一つの大学に拘りすぎると良くないわ」
律「うん…でも何で…」
さわ子「周りから置いてけぼりにされるからよ」
律「もう既に置いてけぼりじゃん……」
さわ子「だから、もっと周りと差ができてしまうってことよ」
律「…」
さわ子「まぁ、受験に関することは、これからも私やりっちゃんの両親から連絡がくると思っといてね」
さわ子「とりあえず、進路についてはゆっくり考えなさい。まだ実感沸かないだろうけど、貴方は一浪の身になったんだからね」
律「………はい」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 10:46:25 ID:p4gGCFGo
さわ子「あと、学祭についてなんだけど…代わりにドラムをやってくれる子が見つかったの。勿論、皆は反対してた。特にムギちゃんや梓ちゃんなんて、『じゃあドラム抜きでやればいいじゃないですか』って…。でも、それじゃバンドとして成り立たないでしょ。だから仕方ないけど、その子にやってもらうことになったわ」
律「……いいんじゃないですか、それで」
さわ子「…」
さわ子「私の目の前で領収書食べてた子はどこへやら…」
律「それとこれとは別に関係ないだろ!」
さわ子「関係あるわよ」
律「…」
さわ子「普段のりっちゃんなら、あの時の強情さを考えれば『やだ!絶対にあたしがやる!!』って言いそうだもの。今日のりっちゃんは、他の人にドラムを代わってもらうのを聴いても、それに関して全く噛みつかなかった」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 10:55:00 ID:p4gGCFGo
律「…」
律「考えてみてくださいよ。あたしの身を」
律「あたしは皆のことが好きだから、辛いことも我慢してた。皆が盛り上がれば、自分のことなんてどうでも良かった」
律「けど、だんだん良くないってわかってきちゃったんですよねぇ。承認欲求が抑えられなくなっちゃったんで」
律「それが爆発して、このザマですよ」
律「大したことないことで、人は簡単に壊れる」
律「つまり、あのとき先生に噛みつかなかったのは、私が壊れてしまったからなんですよね」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 12:35:21 ID:p4gGCFGo
さわ子「そうよね。りっちゃんの一人称がブレていた時点でそう判断できたわ。それに敬語とタメ語が混ざってるの、りっちゃんらしくないから…」
律「じゃあ、もういいじゃないですか?」
律「さわちゃん先生の言葉で諦めがつきました。進学も。単位も。それと同様にってことですよ」
さわ子「ごめんなさい…」
律「何で謝るんですか?あたしは別に構いませんって」
さわ子「……私のこれから言う言葉に向けての謝罪よ」
さわ子「病人を追い込むようなこと言っちゃって悪いんだけど…」
さわ子「軽音部は…どうするの?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 12:50:52 ID:p4gGCFGo
律「…学祭、出れないんですよね?それに、あたしは皆を失望させてしまいました。だから私は責任取って、部長も部活も辞めます。退部届ならここで書きますから、用紙」
さわ子「何言ってるの!!」
律「…」
律「まーまーそう言わずに。教え子の遺言ぐらい、一応最後まで聴いてやってくださいよ」
さわ子「無理!!貴方のそういう、意見が二転三転するところが鬱陶しいのよ!!!」
さわ子「皆の為に生きるって言ったかと思えば、責任取って部長も部活も辞めるって言い出したり、挙げ句の果てにはこれは遺言ですって言い出したり………!!」
さわ子「貴方が悟るのも理解できなくはないわ。だからといって、皆の気持ちを疎かにするなんて……、部長としては最低よ!最低最悪の部長!!」
律「だから…辞めるって……」
さわ子「貴方の戯れ言は聴いてられないわ!!」
さわ子「本当に皆の気持ちや、皆との思い出がどうでも良くなったら、退部届の用紙を持って来るわ。仲間のことを大事にしない人は部長には向いてないもの」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 12:58:47 ID:p4gGCFGo
さわ子「貴方が繊細なところは、軽音部の皆は薄々気づいていたはずよ。だから貴方と本音で向き合うのを避けてきた」
さわ子「これはチャンスなのよ!りっちゃんが本音を言える機会が、この3ヶ月間に何度もある」
さわ子「りっちゃんの本音を、皆、りっちゃんから聞きたがってるわ」
さわ子「さっき言ってたわよね?『もう逃げません』って」
さわ子「部長なら、まずは自分の発言に責任を取りなさいよ…!!!」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:13:38 ID:p4gGCFGo
律「…」
さわ子「…って、もう部活辞めるんだっけ?それならこの話は意味なかったかもしれないわね。話はこれだけよ。じゃあね、りっ…」
律「先生……!」
律「わたし…諦めきれてません……」
律「私の我が儘でこうなっちゃったけど、本当は、まだ皆と一緒にいたかった…!」
律「皆といるのに疲れても、楽しいことも多かった……。そして、いっぱい救われてきた…支えられてきたんだ………」
律「…続けたかったよぉ、ドラムも、部長も……」
さわ子「…」
さわ子「貴方の戯れ言は聴いてられないわ…」ハァ…
律「!」
さわ子「あの子達に聴かせてあげなさい」
律「…ありがとう………さわちゃん!」
さわ子「礼なら要らないわよ。さ、これからあの子達が来るわ。その間、りっちゃんは何をすべきか考えてなさい」
律(しっかり、聴いてくれてたじゃんか…)
さわ子「……因みに、代わりにドラムをやってくれる人がいるっていうのは嘘。皆、部活停止で満場一致したわ」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:28:35 ID:p4gGCFGo
さわ子「そのことについてはごめんなさい」
さわ子「じゃあ、また来るわね。残りの数ヶ月、悔いの残らない選択をしてくれると信じてるわ」
律「はい……ありがとうございます」
さわ子「ふふふ、しおらしいりっちゃんも悪くないわね。それじゃ」
…バタン
律(…さわちゃんには、大切なことに気づかせてもらえた)
律(あたしが皆と本音でぶつかり合えることが、皆の幸せだってことに)
律(…だからまだ、ドラムも部長も、続けさせてもらうよ)
律(根が目立ちたがりだから?それもそうかもしれない)
律(でも、こんな我が儘が通るのは)
律(あたしが部長だから…!)
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:31:58 ID:p4gGCFGo
コンコンコン…
律「はーい」
唯「りっちゃん!!」ガバッ!!
律「ゆ…唯……!」
紬「あらあら♪」ウフフ…
梓「律、先輩………!」ウルウル…
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:49:35 ID:p4gGCFGo
唯「…ねえ!りっちゃんが喋ったよ!!」
紬「聞いたよ〜、良かったわ…」
梓「グスッ…全く、お騒がせなんですから……ぁ!」
律「あたしは一体何だと思われてんだ…?ってツッコミは置いといて……皆、本当にごめん!!!」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:51:06 ID:p4gGCFGo
紬「…次回からは許さないからね?」ニコッ
律「はあい…」
唯「も〜!不安で夜も眠れなかったんだからねっ!!」プンスカ
律「確かにクマひでーなー…本当に悪かったよ」
梓「…律先輩の馬鹿っ!!」
唯「あ、あずにゃん…!」
紬「まあまあまあまあ…?」
唯(4回)
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 13:55:24 ID:p4gGCFGo
梓「貴方がいなきゃ、演奏だってちゃんと纏まらないし、ティータイムだって……!楽しめないんですよ…!!」
律「…梓は優しいなぁ」ナデナデ
梓「…撫でられる程優しくないです」
律「まーそう言うと思ってた!ありがとな、梓」ワシャッ
梓「…どういたしまして、です」カアアッ…
唯(あずにゃん、林檎みたい…♪)
紬(あらあらあら…♪)
梓(いいこと言ったはずなのに、先輩達私の顔ばっか見て…!)
唯「りっちゃん、憂達から体調あまり良くないって聞いたのに…急に抱きついちゃってごめんね………」
律「…本当に大丈夫!お陰様で、この通りピンピンだぜっ!!」シャキーンッ
唯「クスッ…プーッ!本当だぁ…!良かったあああ!!!!」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:01:33 ID:p4gGCFGo
紬「それ何のポーズ?」
律「仮面ヌイダーのエンディングのダンスに、こういうポーズが出てくるんだよ」
唯「仮面ヌイダーのダンスにそんな変なポーズないよ!」
梓「た、確かに変かも…ププッ!」
紬「ちょっと…、梓ちゃんまで……!クスッ」
律「わー!!!ああいう細かいダンスとか苦手なんだよ!!わーらーうーなーっ!!!」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:06:37 ID:p4gGCFGo
唯「とにかく、本当に元気そうで安心したよ〜」
律「えへへ〜…」
律「…あれ?澪は?」
紬「澪ちゃんのこと…言っていいのかしら?」ボソッ
唯「やめた方が…」コソッ
梓「いや、ここはちゃんと言った方が良いですよ」コソッ
紬「…そうよね。りっちゃん、鋭いとこあるし…」コソッ
紬「あのね、りっちゃん」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:17:11 ID:p4gGCFGo
律「……澪まで精神的に?」
紬「そうなの…」
唯「りっちゃんが無視するのは、全部私のせいなんだ…って」
梓「あのときの澪先輩、顔だけでなく、手もやつれてた感じありましたよね……」
律「……そんなことがあったのか」
紬「ええ…。ショックだと思うけど、りっちゃんが今ちゃんと話してくれるようになったって聞いたら…すぐ元に戻るはずよ」
律「…悪いな。澪達にも重荷を課しちゃって…」
唯「何言ってるのりっちゃん?私達は仲間だよ!嬉しいことも辛いことも、皆で分け合ってこ!!」
紬「唯ちゃん…」
梓「唯先輩…」
紬「……わかったわ。りっちゃんの重荷、私達にも背負わせて?」
律「…うん」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:25:19 ID:p4gGCFGo
律「…信じてもらえるかどうかは期待できないけど……」
梓「冒頭からそれですか!?…大切な仲間がこんな状態で信じない訳、ないじゃないですか」
律「ありがとう…」
律「………悪夢を見たんだ」
律「それまでも悪夢は見続けてたけど、今度は軽音部全員から虐げられる悪夢を見た」
律「本当は今まで、軽音部にいると疲れる。そう思ってたんだ…」
律「最低だよな、あたし」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:33:38 ID:p4gGCFGo
律「部長なのに、そういう責任から逃れようとしてたなんてな」
唯「…少なくとも、私達からしたら、りっちゃんは最低じゃないよ…」
律「…だといいんだけどね」
律「実はあの悪夢の前から、あたしは自分だけがストレスを感じないようにする為だけにリストカットを始めてた」
唯「リストカット?」
律「手首を刃物で切ることだよ」
唯「ヒイイッ!!?」ビクッ!
律「怖いぞ〜?澪が見たら、一瞬で卒倒するだろうな?」
梓「わ、わかりましたから!続けてくださいっ!」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:42:21 ID:p4gGCFGo
律「んで、リストカットを始めてから、あたしはぼーっとするようになった」
紬「βエンドルフィン等の作用によるものね」
律(経験者のあたしより詳しいな…)
律「その作用とは…?」
紬「私も詳しくは知らないんだけど、リストカットをすると、痛みが脳内で快楽物質に変化するらしいの。それが…、例えばさっき言ったβエンドルフィンとかが眠気を催すこともあるらしいわ」
唯「なるほど、わからん!」
梓「今だけは唯先輩黙っててください」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:50:25 ID:p4gGCFGo
律「そうそう、多分その眠気でぼーっとしてた。記憶がよく無くなったりもした。それから例の悪夢を見るようになったんだよ」
律「最初はそれを見て、ああ、夢なのかなって認識だったんだよ」
律「でも、あたしが普段、周囲に色々悪く思ってたからか、それが自分にも現実で向けられてる気がしたんだ」
律「ただ、それだけじゃない。唯達を無視してたのは、このことに便乗して、皆から離れようとしてたからなんだ」
律「あのときのあたしは、本当に最低だと思ってる」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 14:59:24 ID:p4gGCFGo
律「皆から離れれば疲れは取れるし、悪夢を見なくなる。そう思ってた」
紬(私の予想、少しは合ってたのね…)
律「でも、失うものしかなくて、メリットはなかった。それに気づいてからこないだの夜、ヤケになったことで、コーヒー飲んでリストカットすることを思いついたのまでは覚えてる。そこで実行して暴れてたらしいあたしを、ムギが取り押さえて、気がついたら点滴でつながれたってこと」
律「ムギには、本当に迷惑をかけたと思ってる。本っ当にすまない…!許さなれなくて当然だよな!!」
紬「そんな…」
律「だから、友達として…やり直してくれないか?」
律「ムギだけじゃなくて、皆も」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 15:00:44 ID:p4gGCFGo
相変わらず誤字が多くてすみません。
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 15:06:31 ID:p4gGCFGo
律「…元に戻れるとは思ってない。だからやり直すんだ」
律「あたしがドラムで、澪がベース」
律「ムギがキーボードで、唯と梓がギター」
律「部長のあたしの掛け声で、皆の演奏を纏める」
律「そんな毎日を、また新しく作りたい。誰かからの一声で…あたしはそう思えた」
律「……自分で壊しておいて、勝手だと思うよな。だから無理にとは言わない」
律「これが、あたしの重荷、そして本音です」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 15:13:26 ID:p4gGCFGo
唯「りっちゃん…」
紬「…正直、私はまだりっちゃんのしたこと、許せてないわ」
律「…だよなぁ、ハハ…謝りきれる気がしないよ」
紬「だから…ね、謝らなくていいの。私達とまた、放課後ティータイムを続けましょうよ……!!」
紬「そうじゃないと、一生許さないわよ?」
唯「…ムギちゃん…」
梓「そうです!私もムギ先輩に賛成です!」
唯「あずにゃん……」
唯「………りっちゃんと放課後ティータイムを続けたい!それが、私達の重荷で、お願いだよ!りっちゃん!!」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 15:21:13 ID:p4gGCFGo
律(……でも、まだ…不安が過る)
律「…そんな、いいの……?あたしが幸せになって…」
唯「いいんだよ!りっちゃんの幸せは、私達の幸せなんだよ!!」ガシッ!
律「唯…、にムギ、梓………」
梓「まずは澪先輩の家に行きましょう。放課後ティータイムとしての活動は、それからです」
律「外出……できるかな」
紬「ご両親とお医者様からの許可が下りれば」
律「……なかなかハードル高そー……」
律「…でも、皆の為にも、できるだけ早く退院するからな!」
唯「よっ!頑張れりっちゃん!」
梓「澪先輩も私達も、ずっと、待ってますからね…!」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 16:39:11 ID:NwAxDJow
律(それから1ヶ月程が経ち、あたしは医者からも両親からも退院許可が下りた)
律(この1ヶ月の間に、自分が隔離部屋にいること、週1に看護師さんと同伴でしか外に出られないこと、ケータイも使えないことを知っては、得体の知れない絶望感に打ちひしがれそうになった)
律(それでも自分を失わずにいられたのは、皆のおかげだと思う)
律(この皆というのは、軽音部や憂、和、さわちゃんだけじゃなくてね。家族も含まれてるんだ)
律(両親も2週間に1回、あたしの様子を見に来てくれた。あたしはその度に励まされてた)
律(聡は、1回だけあたしのとこにきたけど、弱ったあたしを見ているのが辛い、と言って、ろくな会話もせずに去ってしまった。それでもあたしは覚えてるよ。『元気になったら、またゲームしようぜ』って最後に言ってたこと)
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 16:53:00 ID:NwAxDJow
律「おまたせー!珍しく寝坊しちゃった!」テヘッ☆
唯「りっちゃん遅いよー!」
律「ごめんごめん!」
梓「唯先輩だって遅刻ギリギリじゃないですか」
律「おい!お前人のこと言えないだろ〜!」コチョコチョ
唯「あはは!だ、だってぇ、りっちゃんが遅刻なんて、本当に珍しいんだもん♪『これはいじらなきゃ!』って!」
紬「マンボウ!」ム~ッ
唯「あはははっ!む、ムギちゃ…!面白すぎだよぉ〜!!」
梓「あの〜、楽しんでる中悪いんですが、もう行った方が…」
唯・律「( ゚д゚)ハッ!」
梓「え…今気づいたんですか」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:02:47 ID:NwAxDJow
律(あたしが遅れたのは、澪に渡すものがあるからだ)
律(これがどうもリュックに納まらなくてね…)
律「にしても澪のヤツ、まだ引きこもってるのかー?」
梓「1ヶ月も病院に籠ってた律先輩には言われたくないと思いますよ…」
律「アハハ、冗談だって!」
梓「まったく…。冗談でも言っていいことと悪いことがあるんですよ!」
律「いやぁ、かたじけない、かたじけない…」
紬「あれが澪ちゃんの家よね?」
律「そ!とりあえず門まで行こーぜー」
タッタッタッタ…
律「手始めにピンポン押すっと…」
〜♪
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:06:46 ID:NwAxDJow
律「入るぞ〜」
ガチャ
唯・紬「お邪魔しまーす」
梓(これが澪先輩の家…!)キラキラ
梓「…お、お邪魔しまーす…」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:12:02 ID:NwAxDJow
律「…で、ここが澪の部屋」
唯「りっちゃん、開けないの?」
律「……だって、元はと言えばあたしのせいだし…」
紬「…」コンコン
紬「入っていい?澪ちゃん」
律「ちょ…!」
紬(『まだ、心の準備が…!』とは言わせないわよ、りっちゃん)
澪「…」
梓「…いいんですかね?」
紬「強行突破で♪」ニコニコ
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:16:59 ID:NwAxDJow
唯「お邪魔〜、しましま〜!」
律「何だそれ」クスッ
澪「……律?」
律「あ……澪…」
紬「邪魔しちゃ悪いから、私達は外にいましょう」
梓(さっき堂々と『お邪魔しまーす』って言ってたよね!?)
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:30:52 ID:NwAxDJow
律「その………、ごめん!!!」
澪「…何で律が謝るんだよ」
律「へ!?だだだだってさ!あたしが無視しちゃってたんだよ!?それに澪は悪くない!!!」
澪「でも…私といると疲れるんだと思う。唯達から聞いたよ。それが原因でこうなっちゃったってことを…」
律「澪のバカ!!」
澪「…」
律「確かにあのときまではそう思ったときも何度もある!けど、それはあたしが澪だけじゃなくて、皆を勝手に嫌ってただけなんだ!!」
律「澪が責任感じる必要なんて、これっぽっちもないんだよ…」
澪「……バカ律」ボソッ
律「ああ!そうだよ!あたしはどうしようもなくバカで、澪にゲンコツ食らわなきゃダメな人間なんだよ!!」
律「だから…あたしともう一度、やり直してくれない?友達」
律「…親友、幼馴染として」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:35:36 ID:NwAxDJow
澪「……怒ってない?」
律「…それはこっちのセリフだし。で、どうなの?」
澪「せ、急かすなよぉ…」
律「悪い悪い、いくらでも待つよ。因みにムギ達にはもう言ってある」
澪「…」
澪「……私も、やり直したい」
律「澪…」
律「……ありがと、澪」
澪「律こそ…ありがとう」
律「…よし!じゃあまずはあたしを一発殴って!」
澪「…」ボコッ!!
律「…覚悟はしてだげど…、やっばりいだいな……」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:39:25 ID:NwAxDJow
律「へへ…仲直り…だなんて、何か恥ずかしいな」
澪「もう…律のアホぉ……!」グスッ
律「どうせりっちゃんはアホの子でちゅよーっだ」
律「…話飛ぶけどさ」
澪「ん」
律「澪が私の家にお見舞いに来てくれたことあったじゃん?」
澪「…うん」
律「あの逆転バージョンだと思うのよ、今」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:46:13 ID:NwAxDJow
澪「はああ???どう考えても状況が全然違うんですけど〜!!!??」
律「きゅ、急に元気になるな!!!いや、ね?澪だってさっき『怒ってない?』って聞いてたじゃん?だからあれ思い出して、懐かしいな〜って思って」
澪「そうだったな。あのときは律が風邪で奇行に走ってて…」
律「だああ!!!そっちに触れるな!!!!」
澪「…私が言いたかったのは、あのときも今も、律がお騒がせなヤツだってことだ」
律「まあね?」
澪「…」
澪「これからは、仮面を外してくれても…」
律「ああ、外すよ。澪とも約束する」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:49:31 ID:NwAxDJow
律「今、外してないように見える?」
澪「…外してる」
律「せーかいっ!さっすが澪さ〜ん!!!」ダキッ
澪「うわあああああ!!?急に抱きつくな〜!!」
澪(…嬉しい)
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 17:56:20 ID:NwAxDJow
公園
紬「…」ジー
唯「ムギちゃん、何見てるの?」
紬「いや…想定通り何も見えなかったけど、何か見えた気がしたわ!」キラキラ
唯「?ふーん」
梓「見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込むやつみたいですね」
紬「いや、ニュアンスが若干違うけど…」
梓(まさかの本人から言われるとショック10倍!!)
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:06:13 ID:NwAxDJow
律「よ!澪をこっちの世界へ連れ戻してきたぜ〜!」
唯「でかしたりっちゃん!!」
澪「こっちじゃない世界って逆になんなんだよ…」
律「ムギは…うん、何かいいもの見えたんだな。うん」
梓「現に両手で望遠鏡しっかり握ってますしね…」
律「おっしゃー!今日は久々にタコパするか!!」
唯・紬・梓「おー!」
澪「わ、私運動してないから太っちゃう…」
律「みーおーもー行ーくーよーねー?」
澪「ひっ!?い、行く行く〜!!わ〜!チョー楽しみ〜☆」
梓「今何を吹き込んだんでしょうね…」
唯「え!?もうタコパ始まってるの!!?私もフーフーしなきゃ!」
梓「そっちじゃないです!」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:19:50 ID:NwAxDJow
梓(あれから2ヶ月。律先輩の復学をどれほど喜んだでしょうか。そして、学祭に出れるぐらい律先輩も回復しました。練習でも本番でもやっぱり走り気味だったけど、澪先輩のベースと気持ちよく混ざり合い、唯先輩、ムギ先輩、私の音に力をつけてくれました)
梓(先輩、来てますか?今日は、私達の最後の学祭ライブです)
梓(私達『わかばガールズ』は、放課後ティータイムに負けず劣らずの実力を誇ってると、私は胸を張って言えます)
直「…最後となると、やはり緊張しますね……」
梓「大丈夫。直ちゃんがここまで頑張ってきたことは、ここで失敗しても崩れないよ」
直「ありがとうございます…」
梓「どういたしまして」ギュッ
梓(『私達なら、きっと大丈夫』そう思えるのは、あの出来事があったからでしょうか)
梓(それに…)
梓(私が部長だし!)
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:23:27 ID:NwAxDJow
以上です。こんな駄文を見てくれてありがとうございました。けいおんは永久不滅だよおおおおおおおおおおおおおお
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:24:24 ID:NwAxDJow
ここから先は律梓SSを書きます
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:26:51 ID:NwAxDJow
梓「へぇ、そうなんですね」 律「それだけ?」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:33:18 ID:NwAxDJow
律「もっと話広げてくれてもよくない?」
梓「それが後輩に対する態度なんですかね」
律「そうだが?反論がないならあたしの勝ちだが??」
梓(うっざ)
梓「ありますよ」
律「なんだい?」
梓「命令口調、その上から目線、ムギ先輩なら許されるかもしれませんが、律先輩は所詮庶民です。諦めて優しい先輩でいてください」
律「ぬぉー!?地味に傷ついたよあずにゃん…」
梓「律先輩までやめてください!」
律「ちぇー。いけずぅ」
梓「それが後輩に対する態度なんですかね」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 18:37:18 ID:NwAxDJow
律「違うわ!唯の真似だし!」
梓「そうだったんですね。すみません」
律「何であたしだけこうも迫害されにゃならんのだー!?」
梓「にゃ…」
梓「もう一回にゃって言ってみてください」
律「え?さっき言った?」
梓「言いましたよ」
律「しょーがないにゃあ…にゃ」
梓「素っ気ないからやり直し!」
律「それが先輩に対する態度?」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:06:26 ID:NwAxDJow
律「…」
梓「…」
律「練習、するか」
梓「そうですね」
〜♪
梓「律先輩!また走りすぎです!」
律「え!?そんなに!?」
梓「はい。せっかくメトロノームがあるんですから、それに合わせてちゃんと練習してください」
律「合わせてるんだけどなぁ」
梓「いいから」
律「言い訳して、言い訳?」
梓「…」
律「…って、言いたかったんじゃないの?」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:08:02 ID:NwAxDJow
梓「あと、いいわけ?が言い訳?になってましたよ。しっかりしてください!」
律「何であたし!?」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:12:16 ID:NwAxDJow
律「梓」
梓「にゃんですか」
梓「失礼、噛みまみた…」
律「おー、真っ赤」
梓「律先輩も澪先輩に殴られれば私とおそろいですね」
律「それ遠回しにあたしのこと嫌いって言ってるよね?」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:16:51 ID:NwAxDJow
梓「別に嫌いではないですよ」
律「ふーん、そっか〜」
梓「何ニヤニヤしてるんですか」
律「好きの反対は〜?」
梓「無関心です」
律「梓はあたしのことが〜?」
梓「好きでも嫌いでもないです」
律「無関心か…」
梓「第一、そんな手にはひっかかりませんよ」
律「むー!」
梓「小学生ですか」
律「梓の体型もなかなかだけどな」
梓「人の体型についてとやかくいうのはセクハラですよ!」
律「え、そこ?」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:21:10 ID:NwAxDJow
梓「ていうか、身長以外は律先輩もそうですよね」
律「な、なにをーっ!!」
律「あたしだってくびれぐらいは…!」
梓「じゃあ見せてください」
律「うっ…」
梓「くーびーれ、くーびーれっ」
律(遂に頭も小学生になっちまったか)
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:23:30 ID:NwAxDJow
律「まあいいか、ほい」
梓「わー…」
律「あ!触ったな!?」
梓「わっ!?すみません、つい…」
律「何がつい…だよ。あたしは今からお前の将来が心配になってきたよ…」
梓「そこまでのことはしてませんよ!?」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:29:28 ID:NwAxDJow
律「そうか?」
律「もしこれが澪だったらどうするよ?」
梓「そもそも澪先輩には緊張して『くびれ見せてください!』なんて頼めませんよ」
律(良いんだか悪いんだか…)
律「もしも、の話だぞ」
梓「あ〜…、確かに殴られそうです」
律「だろ?」
梓「はい」
律「あたしはかわいい後輩を守りたいから、今から警告しておいたんだぜ?」
梓「…律先輩が言うと、信憑性0です」
律「中野ォ!!!」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:31:56 ID:NwAxDJow
律「…で、くびれ、どう?」
梓「意外とありますね。綺麗なラインで羨ましいです」
律「へっへーん!」
梓「ドヤ顔はノーセンキューです」
律「デジャヴ」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:35:41 ID:NwAxDJow
律「梓もすっかり唯に懐いたよな〜」
梓「そうですか?」
律「だって、唯がいないと寂しそうな顔すんじゃん」
梓「そうなんですね」
律「それだけ?」
永遠にループする♪アップダウン♪アップダウン♪
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:36:56 ID:NwAxDJow
唯「もうっ!皆練習するよ!」
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:39:15 ID:NwAxDJow
律「そうだぞ!澪、だらけてないでさっさとやろーぜ!!」
澪「あ、ああ、そうだな…」
紬「皆、茶葉とお菓子をいつもありがとう…」
梓「いや、もうちょっとだらけさせてくださいよー」
澪(これは…!)
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:43:30 ID:NwAxDJow
澪「はっ!!!」
律「おはよ、澪」
澪「おはよ…何だ。夢かぁ」
律「どんな?」
澪「えーっと…、皆がそれぞれ正反対の性格になった夢、かな」
律「へえ。唯も前言ってたなそれ」
澪(予言者がいた!?)
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:49:35 ID:NwAxDJow
唯「へ?皆が正反対の性格になったら?」
澪「そう」
唯「どうしたの澪ちゃん…」
澪「?いや、唯がそういう話律としてたって聞いたって…さっき言ったよな?」
唯「あれえ?そうだったっけー?」
澪「忘れるなよ!」
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 19:54:10 ID:NwAxDJow
唯「少なくとも私は憂になるし、憂は私になる!」
澪「そうだな」
唯「で、澪ちゃんはりっちゃんになるし、りっちゃんは澪ちゃんになる」
澪「なるほど…え?」
唯「ムギちゃんは…かわいそうだから言うのやめよう。あ、沢庵がただの眉毛になる!」
澪(まずそれを言うのをやめろ)
唯「あと、あずにゃんはね〜、私っぽくなるかなぁ」
澪「確かにな」
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:00:01 ID:NwAxDJow
唯「でも何でそんな夢を?」
澪「私もわからない」
唯「はっ!もしや、パラレルワールドがこの世界に接近してる…!?」
澪「せ、接近!!?」
唯「そんなに怖がらなくてもいいのに〜」
澪「だって!私たちが飲み込まれるかもしれないんだぞ!!?」
唯「そんなことあるのかなぁ?」
澪「それは信じてないんだ…」
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:03:49 ID:NwAxDJow
律「へー。唯がそんなこと言ってたんだ」
澪「ああ」
律「実際にありそうだよね、パラレルワールド」
澪「…あるよ」
律「見たことあるの?」
澪「夢で」
律「あたしの期待を返せコノヤロー!」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:07:54 ID:NwAxDJow
律「澪がパラレルワールドの世界に行きたいって」
紬「うふふ♪澪ちゃんのそういうところ、結構かわいいわよね♪」
律「話す相手間違えたか?」
紬「間違えてないわ」
律「急に声のトーン下げるな!」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:11:55 ID:NwAxDJow
紬「じゃーん!実はパラレルワールドに行ける機械を作ってみたの〜♪」
律「もはやどこから突っ込めばいいのかわからない」
紬「明日は休日だから、唯ちゃん達も誘って行ってみましょう!」
律「…一応誘ってみるよ」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:17:12 ID:NwAxDJow
律「唯ー、ムギがパラレルワールドに行ける機械を作ったんだってさ!」
唯「おおー!流石ムギちゃん!」
律「凄いだろー?明日それで冒険してみよーぜー♪」
唯「うん!!!しよしよ!!」
キートン山田「それにしてもこの律、軽音部内で一番ノリノリである」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:22:39 ID:NwAxDJow
律「澪!朗報だ!パラレルワールドに行ける機械をムギが作ってくれたぞ〜!」
澪「ムギ、正気か?」
律「そこは信じてやれよ…。まあいい、明日行ってくるわ」
澪「軽音部全員で?」
律「うん」
澪「私は?」
律「含まれてるよ」
澪「良かった〜!」
律(めんどくせー…)
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:28:51 ID:NwAxDJow
律「梓も行く?」
梓「どこにですか?」
律「なーんか言うの疲れちゃった☆」
梓「じゃあ切りますね。さよなら」
律「ちょっちょっ!最後まで聞いてよ〜!!」
梓(絶対どうでもいい話だと思う)
梓「まあ、今暇なんでいいですよ」
律「ほんと!?実はパラレルワールドに行く機械をムギが作ってくれたんだ〜♪」
梓「切りますね」
律「本当だよ!!!ムギに聞けばわかる!!」
梓「はぁ…。で、いつ行くんですか?」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:31:03 ID:NwAxDJow
律(梓も何だかんだ、こういうの信じるタイプなんだな〜)
律「明日!」
梓「決まるの早いですね」
律「そいじゃ!」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:34:36 ID:NwAxDJow
梓「…えへへ」
梓「向こうの世界の私に会うの、ちょっと楽しみ…♪」
キートン山田「ちょっとどころではないようだ」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 20:37:36 ID:NwAxDJow
よくじつ!
律「さあさあ!始まるザマスよ」
紬「行くでガンス♪」
唯「ふんがー!」
澪「まともに始めなさいよ!」
梓(澪先輩もですよ…)
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:00:08 ID:NwAxDJow
紬「まずは…、ここをこうして……えいっ♪」
律「皆ー、最初はどこ行くー?」
唯「はいっ!私、胎児になったとこからがいいです!」
梓「はあ」
紬「いいわね〜♪私も自分がどういう形で成長したのか見てみたいわ♪」
律「よーし!決まりだな!」
澪「決めるの早くないか!?」
紬「あ、でもね、もう高校一年生のときに戻れるボタン押しちゃったからごめんなさいね?」
律「それを先に言えよ!」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:07:47 ID:NwAxDJow
キートン山田「ここで『これからは何も突っ込まないでおこう』と決心した梓であった」
梓(まあこれはタイムトラベルなんですけどね)
唯「あ!あれが私だ!」
律「え!?あの使えないドジっ子!!?」
澪「本人の前で何を言ってる!!」
梓(本人がいないとこならいいのかよ…)
律「いでー…」
梓「自業自得ですよ。あ…」
紬「梓ちゃん、どうしたの?」
梓「いえ…、自分との闘いに負けただけです」
澪「そうか。それは大変だったな」
律「中二病同士かよ…」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:19:46 ID:NwAxDJow
澪「あ、あれ、私…」
律「あー!澪だ!!」
梓「知らない人とぶつかって慌ててるの、かわいいですね」
澪「梓まで変態に…」
唯「ちょっと待って!この澪ちゃんのパンツ…!」
律「( ゚д゚)ハッ!」
紬「( ゚д゚)ハッ!」
梓「( ゚д゚)ハッ!」
澪以外「縞パンだ〜!!!!」
澪「見えない聞こえない見えない聞こえない…!」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:21:30 ID:NwAxDJow
律「あ!あたしのカバンでギリセーフだ!」
梓「さっき見えてましたよね?」
律「そんな一瞬のこと…すぐ忘れるって」
澪「だったら私のファンクラブできてないだろー!!?」
梓「というわけでアウトです」
澪「お前ら私のパンツのことしか考えてないだろ!!!」
唯「あ、今清楚で可憐な澪ちゃんがパンツって言いました」
律「澪、アウト〜!」
澪「何のだよっ!?」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:28:20 ID:NwAxDJow
梓「あの…、紬先輩が無言かと思ってたら、さっきから澪先輩のスカートの中を盗撮してる気が…」
紬「梓ちゃん!しーっ!」
澪「いやああああああああああ!!!!!!!!!」
律「もうバレてるぞ…って、何であたしが殴られるんだよ!?」
唯「今日のりっちゃん、何か大変そうだね」
律「そう思ってんならツッコミ手伝えよ!!」
梓「律先輩も相当ボケてましたけどね」
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:47:34 ID:u4BlRBco
唯「あれは…!ムギちゃん!」
紬「唯ちゃん、友達見つけるの早いわね〜」
唯「とーぜんです!だって、ムギちゃんだけに、ギムだから!!」
唯以外「…」
律「…ダジャレにすらなってないぞ〜?あレ?ヤジだ!!」
律以外「…」
律「あ、あはは…滑った!あたし、滑り止めの大学、滑った〜!あ〜ははは〜!!」
澪「お前の滑った話を二重に聴かされる気持ちを考えてほしいなあ?」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 21:57:15 ID:u4BlRBco
紬「気を取り直して、もう一回♪」
律「あー!ズルいぞー!」
紬「りっちゃんの番はもうナシにしたわ♪」
律「何で!?てかそんなことできんの!!?」
梓「あ…ムギ先輩。歩道に生えた雑草のような花を除けながら歩いてます!」
唯「ムギちゃんえらーい!」
紬「えへへ…ありがとう」
律「あたしなんて普段上しかみてないから、花結構踏んじゃってるかもなぁ」
梓「…まぁ、当たり前のことを誇大表現しただけですが」
律「中野ォ!!!」
梓「あれ?何で怒ってるんですか?クスッ」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:03:03 ID:u4BlRBco
澪「あ、梓だ」
梓「!」
唯「セーラー服姿もかわいいなぁ、あずにゃん♪」
梓「あ、あんまりじろじろ見ないでください!!」
唯「え?過去のあずにゃんだよ?」
梓「知ってますけど…」
律『あ、あんまりじろじろ見ないでください!!』
梓「…」
律「え?何?怖い怖い…」
律「あいたーっ!」
唯「あずにゃん、昔の方がかわいかったなぁ…」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:08:39 ID:u4BlRBco
澪「あとはどこ行きたい?」キラキラ
律「もう今日は帰りたいでーす…」
紬「じゃありっちゃん抜きで回ってこようかな〜♪」
律「何か…今日皆あたしにだけ風当たり強くない?」
唯「じゃありっちゃん抜きで!」
律「何でだよ!!行きます!行きたいです!」
梓「じゃあ、私は未来の私達を見に行きたいです」
唯「いいね!行こう行こう!」
律「スルーされてんだかされてないんだか…」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:25:28 ID:u4BlRBco
「ていこう!」
律「でさ〜っ!さわちゃんが鬼で〜、マジヤバかったwwwww」
澪「律があんなテストで赤点取るからだろwww」
律「何をーっ!澪さんだって赤点ギリギリだったくせに!!」
紬「まあまあまあまあまあまあwwwwww」
唯(うう…あの人達怖いよぉ…)ビクビク…
唯(この高校は、とみお婆ちゃんによると、底辺高校らしいです)
唯(でも、私の学力だと、近所ではここにしか行けないって和ちゃんに言われて…。何とか無事に受かり、和ちゃんと登校できるということに縋って、しぶしぶ通っています…)
唯(まあ、和ちゃんは指定校推薦でいい大学に行きたいからここを受けたんだけどねー)パクッ…
律「…」ジーッ…
唯「ひぃっ!?」
唯(早速睨まれた…!)
澪「どうした?律」
律「いや?何か挙動不審なぼっちいるなーってww」
紬「そんな子本当にいた〜?www」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:29:20 ID:u4BlRBco
律「ナチュラルに酷いこと言うよな〜ムギは!wwwあの有名な、隣のクラスのひ・ら・さ・わさんだよっ!!wwwww」
澪「…」ポーッ…
紬「ひらさわ、さん…?ああ、あの痙攣持ちのwwwww」
律「そーそーwww見ててホントおもろいからwwww」
律「な、澪?wwwwww」
澪「…あのクラスのセンコー、マジかわいいwwwww」
律・紬「ギャハハハハハハwwwwwwwww」
唯(うう…何であの人達が3組の廊下にいるんだろ…?)
唯(和ちゃん、早く生徒会から戻って来て…!)
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:33:27 ID:u4BlRBco
和「おまたせ、唯」
唯「和ちゃん…!」パアアッ…!
唯(この学校で、唯一まともな人…だと思う)
和「ところで唯、部活はどこに決めたの?」
唯「それが…まだ…」
和「ええ!?まだ決めてなかったの!!?」
唯「!?」ビクッ!
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:37:33 ID:u4BlRBco
和「はぁ…、こうしてニートが出来上がっていくのね…」
唯(部活やってないだけでニート!?)
唯(…前言撤回。やっぱり和ちゃんもある意味変わった人です)
和「まあ、とにかくこの1週間で決めましょ」
唯「何で?」
和「そりゃあ、転部と帰宅部には居場所がないからよ…。あと文化部も」コソッ
唯「ああ…(察し)」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:40:06 ID:u4BlRBco
唯(何かやらなきゃいけない気が…いや、やらなきゃいけないんだけど…、何やればいいんだろ……?)アセアセ
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:44:42 ID:u4BlRBco
律「みーおっ!廊下をいかにセンコーにバレずに走れるか競争しよーぜwwwww」
澪「ああ。負ける気がしないなwwwww」
律「よーい…」
澪「…!」ゴクリ…
律「ドン!」
澪(これは…いける!!)
さわ子「田井中!秋山!職員室に来い!!」
律・澪「へーい…」
律・澪(かったり〜…)
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:50:51 ID:u4BlRBco
さわ子「クドクドクドクド…」
律・澪「zzz…」
さわ子「…あなたたち!聴いてるの!?」
律・澪「ハヒッ!?」
さわ子「…これは反省文だけじゃ済まなそうね…」
唯「あの〜…、山中先生はいらっしゃいますか……?」ビクビク…
さわ子(久々に敬語が使える子に会ったわ…!)
さわ子「は〜い、中へどうぞ」
さわ子「…いい?とーにーかーく!あなたたちは黙ってなさい!」
律・澪「はい…」
律・澪(どれだけ人望ねーんだよウチら…)
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:55:23 ID:u4BlRBco
唯「クラスのプリントを取りに来たんですけど…」
さわ子「えーと…、3組はこれね」
唯(親切そうな先生で良かった…)ジーン…
唯「ありがとうござ…」
唯「!!?」ビクッ!
律「…」ジーッ…
唯(あのデコに睨まれてる!)ビクビク…
唯「あ…っ」フラフラ…
バッシャアアア…
唯「はわわわわわわわわわわわ」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 22:58:13 ID:u4BlRBco
さわ子「大丈夫?」
唯「は、はい!大丈夫で…!!」ゴッ!!!
さわ子「気をつけてね」
唯「すすすみません…!」
澪「…さわちゃん、今日も綺麗だな」コソッ
律「そういう問題じゃねえw」コソッ
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:02:17 ID:u4BlRBco
唯「し、失礼しましたぁっ!!」バタン!
澪「…軽音部への入部希望者はいなそうだな。じゃあこれが終わったら私は文化部に…」コソッ
ガシッ!
律「…ダメだ。文化部はああいうトロくて使えねーよーな奴しか入んねーよ」コソッ
澪「なら仕方ないな…」コソッ
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:07:16 ID:u4BlRBco
おんしつ!
律・澪「…」シーン…
澪「…なあ、もうそろそろ帰」
律「だーめーだっ!!今日は粘る!!!」
澪「私だって暇じゃないんだぞ、今日は本当はカラオケ行く予定だったのに…」
律「はあ!?んなもんぶっちすりゃいいっしょ!!!!」
澪「したよw律といた方がテンアゲだしwwwww」
律「さっすが澪wwwwww」
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:13:20 ID:u4BlRBco
ガチャ…
紬「あの…音楽室に用があって来たんですけど……って、りっちーに澪ちーじゃんwwwwwww」
律「ムギ!何だよその外面wwwww」
澪「マジウケるわ〜wwwwwww」
紬「こーしとけばパイセンに好かれると思ったwwwwww」
律「今時そんなパツキンで敬語使う後輩好きなパイセンいないっしょwwwwwww」
紬「ひでえwwwwwwww」
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:17:02 ID:u4BlRBco
澪「私はじゃあこれで…」
律「澪…!」
澪「!」
律「あの日の約束は、嘘だったのか…!?」
紬「急にお前らどーしたwwwww」
律「あたしがドラムで、澪がベースで…!」
律「二人でいつかバンド組もうって、誓ったじゃないか……っ」ウルウル…
紬「りっちー…」ジーン…
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:20:02 ID:u4BlRBco
澪「…その回想は嘘だろwwwwwwwww」
紬「ブフッwwwwwwww」
律「あwそうだったっけ?wwwwwww」
紬「wwwwwwwwwwwww」
紬「やっぱお前らオモロいわ〜wwwww私も入部していいッスか?wwwwwwwwww」
律「やったぜwwwwwwwwwwwwww」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:21:41 ID:u4BlRBco
澪「って、私入部するっつった?!wwwww」
律「仕方ないから入部してやるっつってたじゃねーかwwwwwwww」
澪「そうかもwwwwwwww」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:26:21 ID:u4BlRBco
唯(うーん、どの部活に入ろう…?)
唯(話を聞くと、どの部活もハードそうだし…)
唯(…入るんだったら、やっぱり文化部がいいな)チラッ
唯(軽音、部…?)
唯(『うん♪たん♪うん♪たん♪』)
唯(…)
唯「和ちゃん、軽音部ってのがあるけど…」
和「あ〜、ギターとかドラムとかやるんでしょ?唯は何の楽器できるの?」
唯「…カスタネット」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:29:13 ID:u4BlRBco
和「…はぁ」
和(カスタネット、ねぇ…)
和(唯『うん♪たん♪うん♪たん♪』)
和「…」
和「向いてると思うわ、軽音部…」
和(私もよく知らないけど…)
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:33:41 ID:u4BlRBco
唯「というわけで、軽音部に入ってみることにしました…」ビクビク…
和「文化部らしいけど、いいの?」
唯(あ…)
唯(気がつくと孤立してるやつだ……)
唯(…でも)
唯「あは…初心者歓迎って書いてあったし、きっと軽い音楽しかやらないよ〜…多分」
和「はぁ…。まあ、私がとやかく言うことじゃないわよね。好きにしなさい」
唯「あはは…」ビクビク…
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:42:07 ID:u4BlRBco
唯(…とは言ってみたものの…)プルプル…
唯(『…あぁ?軽い音楽だと!?舐めとんのかボンクラがぁ!!!殺すぞボケェ!!!!!』)
律「…」トン…
唯(ひぃいぃぃいいいぃ!!!??)ビクッ!
唯「違います違います違います違います違います違います違います違います違います!!!!!!!!!殺さないで殺さないで殺さないで殺さないで殺さないで!!!!!!!!!!!」
律「…何やってんだ?」
唯(ほぇ!!?)
唯(…なんだ、同学年の…って、あのガンつけてきたデコじゃん!!!)ビクッ!
律「あ!あんたが入部希望の平沢だよな!!」
唯(声デカすぎ…!)アワアワ…
律「あたししょーじきあんたを誤解してた、スマン!!」
唯「へ…?」
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:45:42 ID:u4BlRBco
律「平沢!あんた、ギター弾けるんだってな!?」キラキラ…
唯(な、何この眼差し!?あと、話に尾ひれが付いてるよおぉ…!!)
律「お前らーっ!入部希望者が来たぞ〜!!!」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/15(金) 23:46:21 ID:u4BlRBco
現実がしんどいことしかないのでやめます。おやすみなさい
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 00:19:10 ID:QFmTnym2
すみません。大丈夫でした。大丈夫です。
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 00:24:30 ID:QFmTnym2
澪・紬「軽音部へようこそ〜!!!wwwwwwwww」パンパカパーンwwwwww
唯(!?)ビクッ!
律「お前らwwwクラッカーまで用意してたんかいwwwww」
澪「だってしんにゅー部員だって聞いたからwwwwwwww」
紬「とりま鳴らしてみたwwwwwwwwwww」
唯(はぁ…?)
律「さーさー!はよもてなしてやれwwwwwwww」
澪「うぃ〜〜〜wwwwwwwwww」
紬「歓迎するぜwwwwwwwwww」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:08:06 ID:Xf5MImpE
唯(こんなにもてなされちゃって、後でカツアゲとかされないかな…?)ビクビク…
唯「わざわざお茶に、ケ、ケーキまでありがとうございます…」
紬「んな他人ギョーギじゃなくていいしwwwwほら、食え食えwwwwwwwww」
律・紬・澪「wwwwwwww」ジーッ…
唯(そんなに凝視されたら、食べるものも食べられなくなっちゃうよぉ…)ガタガタガタ…
唯(でも…食べなきゃ後が怖いし…!)パクッ!
紬「ど?うめーよなぁwwwwwwww」
律「コイツんち無駄に金だけ持ってっから、味は保証するぜ?wwwwww」
唯「あ…うまっ!」
律「おーおーwwwいい食いっぷりじゃんwwwww」
澪「喜んでもらえたみたい?で良かったなwwwwwwwww 」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:13:33 ID:Xf5MImpE
唯「あ、あの…こんなに食べるつもりはなかったんですけど……」ガタガタ…
紬「さっきも言ったろ?ウチんち金だけはあっから気にすんなwwwwwww」
律「そうそうwww好きなだけ食っていいんだわwwwwwww」
唯「あ、はは、は…」
澪「おめーはムギじゃねーんだからでしゃばんなよwwwwwwwww」ドカッ!
律「くはぁwwwwwwwwwwwwwwwwww」
唯「…」ガタガタガタ…
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:19:33 ID:Xf5MImpE
紬「あ〜…、お前らのソレも大概にしとけよ?wwwwww平田さん?だっけ?も腰抜かしてんじゃんwwwwwwwww」
澪「わりーわりーwwwwwwwwwつい反射的になwwwwあとソイツ、平田じゃなくて平沢wwwwwwwww」
唯(反射的に…!?)ビクビク…
律「でもコイツ、基本あたしにしか殴らんから安心してwwwwwwwあたしだけ何故か殴られるけどwwwwwwwwww」
唯「そ、そうなんだ…」
律「そーだ平沢wwwお前メタルの中で誰が好き?wwwwwwwwww」
唯(え?メタルって何!?)アワワワワ…
唯(…それよりも)
唯「じ…じ、じじ…!」
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:27:17 ID:Xf5MImpE
澪「ジブラルタル!?wwwwwwwwww」
唯「ち、ちが…!」
澪「ジェスベップ!?wwwwwwwwwww」
唯「じ…じ」
澪「じゃあ、じゃあ、ジステンパー!!?wwwwwwwwwwww」
唯(メタルの人、ジが付く人ばっかなの!?)
唯「じ…つは!ああああの、入部するのを辞めさせてくださいって言いに…来たんです……」
律・紬・澪「んぇ?」
唯「こ、ここまでしてもらったのに、申し訳ないのですが………」ガタガタガタ…
澪「でも、ここに来たってことはさぁ、曲聴くのはイケるってことっしょ?wwwwwwwwww」
紬「うちの金で菓子パーティーとかw大歓迎wwwwwwwwwwww」
律「太るぞムギwwwwwwwwww」
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:34:31 ID:Xf5MImpE
唯(…あれ、何だろう………?)
唯(この人達って、言葉遣いは荒いけど…根は優しい人達なんじゃ………)
唯「い、今まで騙しててごめんなさい!!本当はギターはおろか、できそうな楽器なんて…カスタネットぐらいしかなくて……でも話聞いた感じだとカスタネットはいらないって…」ボソボソ…
律「あー…」ボリボリ…
律「しょーじきウチらも楽器初心者だからヘーキヘーキwwwwwww平沢ってマジメそうだし、やれば意外と上手かったりしてwwwwww」
律「まーウチらの演奏聞いてから退部するか決めてよwwwwwwwwwww」ガシッ!
唯「ひっ!?わわ、わかりました…!」ビクビク…
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:40:12 ID:Xf5MImpE
唯(どんな演奏するんだろう…。正直興味はある…)
律「1・2・3・4!」
〜♪
唯(…あれ?意外とショボくね?もっとロックみたいなの予想してたんだけど……)
律「いや〜、実はコイツらとの演奏を人前で見せるのは平沢が初めてでさぁwwwどだった?wwwwwww」
澪「ショウジキに言ってくれた方がありがてえwwwwwwwwwww」
唯(…)
唯「あんまり上手くないですね!wwwwwwww」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:46:37 ID:Xf5MImpE
律(バッサリだーwwwwwww)
唯「…でも、皆さんの演奏、とても楽しそうでした!あと、意外といい人達だってわかったし……あの!私で良ければ、やっぱり入部させてください…!」ペコッ
律・澪(ウチらがいい奴?しかも部員だってよ…これは夢か…?)ツネッ
律・澪・紬「イエーーーーー!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwww」
唯「…」ビクッ!
唯(やっぱりこのテンションにはついてけないけど…)
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 02:56:10 ID:Xf5MImpE
律「ほらw顔上げて上げてwwwww」
唯「は、はい…!」
律「記念に写メ撮ろうぜwwwwwwwww」
澪「それww私のカメラだしwwwwwwwww」
律「ハイ!ピースwwwwwwwwwwww」パシャッ…
澪「ねー平沢は何の楽器やりたいの?wwwwwwwww」
唯「そそその前に自己紹介お願いします…」
澪「あーわりーわりーwww私が秋山澪w律に無理矢理言われてベース担当wwwwwwよろしくなwwww」
律「あたしが田井中律wwwwwウチらん中じゃ一番チビだけどドラムやってるwwwwwwwwこれでもとりまぶちょーなんでそこんとこよろしくwwwwwwwwwwwwwww」
紬「私は琴吹紬wwwwwwww昔ピアノ習ってたからとりまキーボードやってるwwwwwwwwwwwwwwwwww眉毛ぶっといからそれで覚えてねwよろしくwwwwwwww」
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 03:04:42 ID:Xf5MImpE
唯「…皆さんありがとうございます。ご存じの通り、私は平沢唯です。楽器歴はありませんが、一つのことに熱中できることだけは誰にも負けません!あと、かわいいものと家でゴロゴロするのが好きです!宜しくお願いします!!」
澪「かわいいもの…!」
律「同学年なんだしタメでいいってwwwwww」
律「あと、ウチらにあだ名付けて勝手に呼んでくれwwwwwwwww澪やムギが呼んでるあだ名ででもいいがwwwww」
紬「例えば律はりっちー、澪は澪ちーとか!www」
律「お前のセンスは独特すぎるよなwwwwww」
唯「…りっちゃん!澪ちゃん!ムギちゃん!」
律・澪・紬「何!?」キラキラ…
唯「あ、の……ギターやってみても…いい…?」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 03:14:56 ID:Xf5MImpE
唯「次回予告!」
唯「底辺高校生となった私、平沢唯は、ひょんなことから軽音部に入部した。部員は皆不良っぽいけど、意外と根はいい人…だったりして?そんな彼女らと2年になっても親睦を深めていく中、新入部員の中野梓ちゃんが入ってきて…!?」
唯「でも、ギター教えてくれるらしーし…和ちゃんが思ってるよりはとりま親切だったよ」
律「お前らも唯のギターの為にバイトしろwwwwwww」
澪「接客…、は、恥ずかしくてできるかそんなの!!!」
紬「もう一声!wwwwwもう一声!wwwww」
律「…え?軽音部は文化部なん?」
唯・律「合宿だ〜!www」
梓「…入部するの、辞めよう」
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 03:17:19 ID:Xf5MImpE
唯「次回!『ていおん!』また来週も見てね〜♪」
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 03:22:28 ID:Xf5MImpE
本当は最初のスレで辞めようと思ってました。でも、ヤジを飛ばしてくる人がいなかったので、とても清々しい気持ちで、書きたかったものをこうやって書くことができました。私の遺書にするつもりでしたが、本当にありがとうございました。
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 09:16:03 ID:miF4rqYU
どうも1です。またまた長編を書いてみようと思います。今回は書き溜めじゃないので書くペースが遅くなります。
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 09:18:28 ID:miF4rqYU
唯「え、ふ、ふざけてないよぉ…」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 09:30:09 ID:miF4rqYU
平沢唯は、所謂「天然」と呼ばれる性格の、どこかにいそうでいないような、そんな不思議なオーラを纏った女子高生である。
彼女の所属している軽音部は、大雑把でムードメーカーなドラム担当の田井中律、しっかり者で美人だが人見知りのベース担当の秋山澪、おっとりぽわぽわと称される、どこか浮世離れした一面を持つキーボード担当の琴吹紬、そして、ギター担当の平沢唯で構成されている。
とはいえ、その半分はティータイムでできているとも考えられる。実に、顧問の山中さわ子が名付けた「放課後ティータイム」というバンド名は、日頃の唯達の様子を元に提案されたのである。
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 09:38:34 ID:miF4rqYU
唯達は、今日も部活に顔を出す。彼女達は、精を出すのを後回しに、ティータイムを楽しみにしてここに来るのだ。
「おはよー!」
今日も元気を取り繕う。周囲の視線が痛いから。
「よっ!今日は練習するぞ〜!」
「そうだな」
律達は、唯が来た途端にティータイムを止めてしまう。唯は数日続く内に、それに気づいてしまった。一見関与してないように見える紬も、それに流されて、寂しげに食器を片付ける。
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 09:48:35 ID:miF4rqYU
唯は、この光景を見る度に自分が喝を入れられている気分になる。何ヶ月か前には自分の居場所でもあった場所から、突然、静かに退散を願われた。
楽器初心者である唯は、自分の演奏が下手だからもっと練習しろと思われていることに、薄々気づいていた。
「唯、ここのコードまた忘れてるぞ」
自分より遥かに実力のある澪に指摘された唯は、はい、と答えるしかない。何が間違っているのかはわからないが、澪の丁寧な指導に身を委ね、とりあえず真似して弾いてみる。
「…どう、かな?」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 10:24:03 ID:v4yzcBbA
ID変わりっぱなしですが1です。というかほぼ私しか書き込んでないので、荒らしがいない場合、このスレで建てるSSは99%私のだと思っておいてください。
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 10:44:32 ID:v4yzcBbA
演奏技術はまだ拙いものの、飲み込みの早い唯は、それを披露する度に律達に刺激を与えていた。特に澪は、自分の演奏技術に追いつかれてしまうのを焦って、唯が演奏する度に内心ハラハラしてしょうがない。しかし、彼女自身は唯に悪意を持っている訳ではない。だから、ジェラシーを感じている唯にも優しく指導することができる。
一方唯は、今までその才能を周囲に見つけられることはなかったので、自分の才能を卑下している。自分には何の才能もない、とすら思っている。律はいち早くそれを見抜き、唯に自信をつけさせようと、何度も励ました。澪は人の思考に鈍感なところがあるが、唯がとても自信あり気には見えなかったので、一方的な内に秘めた思いに対していたく罪悪感を抱いている。紬は唯が空元気でいることはなんとなく理解しているので、唯の気持ちを汲み取って、できるだけ部室を楽しい雰囲気にさせてあげたいと思っている。
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 11:05:26 ID:v4yzcBbA
唯は、優しい仲間に恵まれたと思っている。職員室で初対面だった律に睨まれたり、半ば強引に部室に連れていかれて演奏を聞かされたりはしたが、それも今となってはいい思い出だ。
唯と律達はクラスも違うので、唯が浮いてもおかしくはない。そう考えると、こうして一緒に話して演奏してくれるだけでもありがたいものである。唯はそう、自分の不満を押し殺してきた。入部して律達に打ち解けた後と態度が一貫して同じなのは、それのおかげである。
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 11:12:26 ID:v4yzcBbA
「えへへ…上達って難しいもんだねぇ」
「そうだぞ。あたしも最初は戦力外通告されそうなぐらい下手だったし」
「律はまだしも…、唯ならあと何ヶ月かすればきっと上手くなるよ」
「そうだといいなぁ〜。ありがとうりっちゃん、澪ちゃん」
紬はティータイムのこともあって、どう振舞えば良いかわからず、ただ黙って上品な笑みを浮かべている。
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 11:33:34 ID:v4yzcBbA
そんなある日のことだった。唯はいつものように失敗をしては、その恥ずかしさから苦笑いを止めることはできなかった。
「えへへ…。今日もごめんね…」
いくら飲み込みの早い彼女でも、演奏技術まではどう足掻いても律達には追いつかない。だから、それなりに家でも練習はしていた。それなのに、
「…いや、何でいつもそこでヘラヘラしてるの?」
と、呆気なく言われた。誰に言われたのかは覚えていないが、言われたことだけは記憶に残っている。
「ヘラヘラ…?」
「そう。笑えば済むの?そんなんでいい演奏ができると思ってるの?『わからないことがあったら聞いてね』って言ったじゃん…」
誰かがまた言う。
「で、でも…これは私の技術の問題だし…」
「だからって笑ってられるの?普段練習はしないし、テストだって…!」
澪の怒りが収まらない中、律が畳みかける。
「まーまー、落ち着けって」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 11:39:41 ID:v4yzcBbA
あれから唯は、軽音部として演奏するのに怯えていた。何で私がダメでりっちゃんならだらけてもいいの?何で何も知らないくせにヘラヘラしてるって言うの?そんな思考が脳内を駆け巡った。
答えは簡単。演奏技術が足りないからだ。もっと、もっと、もっと上手くならなきゃ。それで1ヶ月後また部活に出て、澪ちゃん達を見返してやるんだ…!
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 11:48:00 ID:v4yzcBbA
唯は学校にも行かず自分の部屋に引きこもって、基礎から徹底的にギターの弾き方を学び、吸収していった。
今の唯は、演奏技術では軽音部の3人を上回っている。かつてのさわ子のような演奏法までも、難なくこなせるようになった。
クラスメートやりっちゃん達は、私のことを心配してないだろうな。そんな思いをよそに、1ヶ月ぶりに学校へと足を運んだ。
「うへぇ〜…、歩いただけで汗が止まらないよ…」
家に引きこもっていたので当然のことだ。ただ、誰かに「そうだね」と賛同してもらいたくなったから口に出してみたに過ぎない。
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:00:43 ID:v4yzcBbA
「皆、久しぶり…。これだけ引きこもってたから、人並みにはギター弾けるようになったよ………」
唯は部室に入るや否や、いつもの明朗溌剌な声ではなく、どこかかすれたような声で3人を驚かせた。
ギターが弾けるようになったのと代償に、今度は人前での声の出し方を忘れてしまったのである。誰も彼女を見るまでは、声の持ち主を平沢唯だと気づかなかった。
「ゆ、唯…」
「唯ちゃん……久しぶり…」
澪だけは、とてつもなく罪悪感に呑まれて声が出ない。
「それとね、もう私ヘラヘラしないから…仲間外れにしないでほしいなぁ……なんてね…」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:09:41 ID:v4yzcBbA
「仲間外れ」。そのつもりは律達にはない。彼女達は単純に、唯に練習してほしかっただけで、皆で唯をハブって談話しようとは思っていなかった。
「…仲間外れじゃなくて、私達は、唯ちゃんの練習が上手くいくように事を運んだだけよ」
「……そう。でもそれは私の演奏が下手だったからだよね…」
ムギの説得も、何となくは予測できたからあまり驚かなかった。唯はおもむろにラジカセを取り出し、弾き慣れた曲を流した。
「まあいいや、聞いてよ。今日はこの曲お披露目しよ〜っと…」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:22:59 ID:v4yzcBbA
虚ろな目でギターの弦を弾く唯。曲のハードさとは相反して、唯とその周囲に奇妙な空気を生み出している。
指の動かし方がもはや素人のそれではない。口元にニヒルな笑みを浮かべては、華麗な指裁きで弦を思うがままに掻き鳴らす。
果たしてこれは、本当に唯なのだろうか…
「…どうだった?」
唯の質問に、律達は衝撃から逃れることができなくなった。何も言えない。それが答えだったから。
「……肯定ってことだと受け取っておくよ。もう疲れたから帰るね。バイバイ」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:27:30 ID:v4yzcBbA
「ねえ、あの人が平沢さん…だよね?」
「随分雰囲気変わったよね。なんか、急に大人っぽくなったじゃん」
「しかも無口になってない?」
「でも滅茶苦茶ギター上手いって聞いたよ…」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:32:42 ID:v4yzcBbA
私の噂をするのは耳障りだからやめて。今はギー太しかいらないの。「軽音部」?…あぁ、あの日から3人とも私に話しかけなくなっちゃったから、とっくに辞めちゃったよ。またヘラヘラしてるって思われたらやだしね。
「孤独を救うのは…」
「人間じゃない」
「私の勇気」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:36:29 ID:v4yzcBbA
「…その逆でもある」
「何も信じずに生きるのは難しい」
「だから少しだけ縋らせて」
私を哀れまないで。いずれこうなることはわかってたから。私を強くするのは別れなの。
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 12:38:53 ID:v4yzcBbA
澪「遊ぼう!」
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 16:43:06 ID:v4yzcBbA
律「ちょっとちょっと!!今日の澪さんどうしたよ!?」
唯「どれどれ〜…」
澪「うわっ…!急におでこに触るなぁ!!」
唯「ごめんごめん…。ん〜、熱は無さそうだねっ」
澪「熱ぐらい自分でわかるわ…」
律「いや〜、あたしも澪が熱かもって思った!ナイス唯!」
唯「りっちゃん隊長!!」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 16:49:25 ID:v4yzcBbA
紬「澪ちゃん、疲れてるんじゃない?紅茶にする?それともお茶にする?」
澪「疲れてないよ。っていうか何故その選択肢になった…」」
紬「そう?理由は…、なんとなーく♪」
澪「綾鷹って言っておけば良かったのかな?」
律「『選ばれたのは綾鷹でした。』…って、ちがーう!!!」
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 16:56:15 ID:v4yzcBbA
律「…で、何で急に遊ぼうと…?」
澪「…受験に受かる気がしないから…。絶対落ちるから…!私浪人生になっちゃうよお……!どうしよう律ぅぅぅ!!!!」
律(だから昨日動物ネタの詩を送ってきたんだ…)
律「…要するに、現実逃避したいってことだな?」
澪「うう…」
唯「ムギカメラマン!今がシャッターチャンスっ!!」
紬「どんとこいです!」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 17:21:12 ID:v4yzcBbA
澪「そんなわけで!合宿を!!始めたいと思いま〜〜〜す!!!」
澪「はい、皆さん静粛に、静粛に…」
律「ツッコミどころが多すぎるわ!!!!」
澪「あぅ」
唯「はいはいっ!今度こそお化け屋敷に行きたいで〜す!」
澪「ひいぃっ!!?」
律「はいっっ!あたしは食べて寝て漫画読みたいです!!」
唯「りっちゃんの提案、つまんなすぎるよ〜」
律「ぶー…」
紬「唯ちゃんにとっては日常だものね…」
律「ちぇーっ!ムギまで!…澪も『いつかは食べて寝て漫画読んでたい』って言ったじゃん」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 17:21:59 ID:v4yzcBbA
澪「『たまに』とは言った。だが今回は却下する!!!!!」
律「!?」
律「む、無慈悲な…!」
律「お前それでも親友かよ!?」
澪「一応な」
律「…何か悲しくなってきた。うわーん!あたしもお化け屋敷に一票くれてやるっ!!」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 17:26:16 ID:v4yzcBbA
澪「お、お化け屋敷だけはどうかやめてください…!」
紬「あらあら」
律「澪、お化け屋敷から帰ってきた後、夜中におねしょしそー…。ププッ!」
律「あだっ!?」
唯「りっちゃん最近下品だよ!」
律(バッサリだー…)
梓「…私の存在忘れてません?」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/16(土) 18:06:38 ID:v4yzcBbA
唯「結局海に決まったね!」
律「いえ〜い!!…ん?いつもの合宿と同じパターン?」
紬「今回は外国の海よ♪」
澪「ああ。一度は地中海で泳いでみたかったんだ…!『地中海で踊る檸檬』、っと…」
律(幼馴染だからある程度のことはわかるんだけど、澪の独特の詩についてはさっぱり…)
唯「それ、なんかカッコいい!!地中海で浴びる檸檬のシャワーかぁ、いいなぁ〜!」
澪「わかってくれたんだ!!そうだよ唯!檸檬オイルと海水で、酸味が決め手の潮が…!」
律・紬(!?)
唯「わかる!わかるよ!!レモン塩唐揚げにかけて食べたいなぁ〜♪」
澪「唯、ストーップストップストーップ…食べちゃダメ!!グロテスクすぎる!!!」
唯「?そ、そうなんだ!」
律「…唯。お疲れ」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/17(日) 13:31:30 ID:BHeK.oFA
澪「今日は勉強も練習も何もしなくていいんだ!何なら寝ちゃえ寝ちゃえ〜〜〜〜!!!!!!!」
律「澪が壊れた…」
梓「とっくに壊れてません?」
唯「私も眠くなってきたや…。澪ちゃん一緒に寝よぉ」
澪「ああ、大歓迎だ!昼寝部、これにて結成!!!」
紬「ここは軽音部よ澪ちゃん」
律「なんっかアニメで聞いたことのある部活だな…」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/17(日) 13:38:16 ID:BHeK.oFA
唯「…」
澪「……おい!先に寝るなんてズルいぞ!!」
澪「私も寝たいよ…」
律「受験生になるために完全に朝型の体質になったんだな」
紬「うふふ♪」
梓「受験生って、思ってたよりも何だか大変そうですね…」
律「そうだぞ〜?あたしのクラスにも休み時間に数列をひたすら唱えてる子がいるぐらいだ!」
梓「…律先輩よりはいい大学に行けそうですけどね、その先輩」
律「今に見てろよ!!中野おおおおおお!!!!!!」
梓「律先輩まで壊れちゃいました…」
紬「大丈夫、これが通常運転よ」
梓「…そうなんですね」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/17(日) 13:44:08 ID:BHeK.oFA
唯「ネットの回線が狂ったので、まともに書き込めなくなりました!」
律「昨日の風でか?」
唯「多分そう…だと思う。うん」
律「それは仕方ない。…が!唯の場合は、メンテナンスを怠ってるからかもしれんぞ」
唯「…あはは」
律「その影響もあるだろ!良い子の皆は定期的にキャッシュを削除しような!」
唯「酷いよりっちゃん!私も良い子だからね!?」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:03:02 ID:jEvIkXqU
律「おああああああああああああああ!!!!!!」ガリガリガリガリ
澪「いつのまにか律がガリ勉に…!」
梓「それ多分私のせいです…。すみません」
澪「いや、いいんだ。このままだと同じ大学に行けそうになかったし…梓には感謝してるよ」
梓「澪先輩…!」トゥンク…
唯「ムギちゃん、何撮ってるの?」
紬「シーッ!!!」
梓(…何か突っ込んだらおしまいな気がする)
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:07:13 ID:jEvIkXqU
ダンッ!!
澪「でも!!!!皆もっと遊べばいいのに!!!!!私だけはしゃいでて馬鹿みたいじゃないか!!!!!!!」
唯「今の澪ちゃんので完全に眠気が覚めたよ。ありがとう」
澪(そうじゃないだろ…!)
梓「あ、あはははははは、はははは」
紬「こんな澪ちゃんは初めて見たわ」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:12:28 ID:jEvIkXqU
紬「皆、水着持ってきた?」
唯「勿論!」フンス!
澪「…別に、泳ぎたかったわけじゃないんだからな!?」
唯「まだ何も言ってないよ!?」
梓「私は一応…」
唯「りっちゃんは?」
唯「あれ…?りっちゃん遭難…?」
澪「りっちゃんwww遭難wwwwwwwwwしたそうなんwwwwwwwwwwですwwwwwww」
唯・紬・梓「…」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:28:49 ID:jEvIkXqU
唯「お願い!!遊ばなくてもいいから、元の澪ちゃんに戻って!!!」ガシッ!
梓「唯先輩の言うとおりです!私の中での澪先輩のイメージが、このままだと崩壊してしまいます!!!」
律「それは別に関係なくね…?」
唯・紬「りっちゃん!!!」
梓「え、律先輩!!?」
紬「も〜、どこに行ってたの?探したわよ?」
澪(探してはなかったよな…?)
律「いや〜、勉強しながら窓の外眺めてたら澪達がいてさ!楽しそうだから一人で突っ込んでたんだよw虚しいなあww虚しいなあ!wwwwwwww」
梓(何だコイツ)
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:29:53 ID:jEvIkXqU
梓「お、お疲れ様です…、てか眺めてないでもっと早く来てくれれば良かったのに……」
唯「あぁん!私のあずにゃん独占時間(タイム)があぁ…!」
律「まあまあ、突っ込みは梓一人じゃ荷が重いわな」
梓「わかってるなら早く来いよ田井中!!」
律「!?」ビクッ!
梓「…あ、すみません!!今聞こえたのは多分幻想です。幻想。幻想。幻想。幻想。幻想。全て幻想ですからね!?」
律(顔が怖ぇよ……!)
律「い、いや…、さっき『多分』って…」
紬「とりあえず、幻想ってことでいいんじゃない?」
律「ムギ…」
紬「何だかとっても面白そう!」
律「一瞬でも同意を求めた自分がバカだったよ…」
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:37:29 ID:jEvIkXqU
梓「幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想幻想ポアッ!!!!!あずさ二号!三号!四号!合体!!!!もふも〜!!わふっ!わふっ!ふ〜っ!!!!!!ガブリン!!!キャアハハハハハハ!!!!!!!!!」
澪「あふへへへへ!!!!!!!!!げ・ん・じ・つを知ぃ〜〜〜れっ!!!!!!wwwwwwww明日も〜、同じ昨日www何故だどうしてだ〜〜〜〜!!!!??アホか〜〜〜〜〜〜〜っペッ!!!!!」
律「たんwたーんとたんたんたんたんたんたんたんばり〜んをならしていちおーいっきて〜る〜………wwwwwwwwwww虚しいなあ!虚しいなあ!」
唯「カオスすぎだよムギちゃん…」
紬「そうねぇ、ウフフ♪」
唯(この状況で笑ってられるムギちゃんも怖いよぉ…)
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:40:50 ID:jEvIkXqU
あの夏休みから、私は元に戻った澪ちゃん達に、あの黒い影を思い出すのでした。もっと早くムギちゃんにお願いしとけば良かったかな?
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:43:16 ID:jEvIkXqU
梓「あれ?私の筆箱に入ってたシャーペンがない…」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:48:25 ID:jEvIkXqU
憂「…梓ちゃん、どうしたの?」ヒョイッ
梓「んー…、実は、今日シャーペンがなくてね…。多分私が家に置いてきちゃったんだと思う」アハハ…
憂「じゃあ私の貸すよ。丁度二本持ってるから、遠慮しないで使ってね」
梓「憂ぃ…ありがとう!神!!」
憂「いえいえ、そんなの畏れ多いよ〜!!」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 13:57:02 ID:jEvIkXqU
ガサゴソ…
梓(…あれ?まただ……)
梓(今日はちゃんと持ってきてたのになぁ…)
梓(きっとどこかで落としちゃったのかも)
梓(憂にずっと借りてる訳にもいかないし、とりあえず職員室の落とし物ボックスを見に行こう)
純「おはよー梓」
梓「!?な、何だ、純かぁ…」
純「SHR前から職員室に来てどうしたの?今日日直?」
梓(どうしよう…、別に大したことじゃないし、純に言うようなことはないかな……?)
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:02:07 ID:jEvIkXqU
梓「…日直じゃないけど、進路のこととか先生に相談しに来たんだー」
純「えっら!!ま、頑張って☆そんじゃ!」
梓(良かった、バレてなさそう…。でも今日は純が日直だったような……?)
梓(仕方ないなぁ…。純、何か忙しそうだったし、私が日誌と出席簿を取りに行ってあげよう)
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:10:25 ID:jEvIkXqU
梓「はい、日誌と出席簿」
純「嘘っ!?私今日日直だった!!?」
梓「そうだよ?も〜…。次回からは忘れないでね?」
純「今回はたまたまだから!!ありがと、梓!」
梓「はーい」
梓(結局、いくら探しても見つからなかったなぁ…)ハァ…
梓(部室でもくま無く探したけど、トンちゃんの水槽の中やゴミ箱の中にもなかったよ…)
梓(憂…、今日も借りちゃってごめん!)
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:16:22 ID:jEvIkXqU
梓(今日もなかった…、これで7回目だと思う)
梓(あのとき、ちゃんとシャーペン10本買っといて良かったよ…)ハァ…
梓(…これって、いじめなのかな…)
唯「あずにゃん!」
梓「…あ、唯先輩。こんにちは」
唯「最近暗い顔してるよ?何かあったら、この偉大なる先輩の私に相談してね!」フンスッ
梓「……ありがとうございます。でも今は大丈夫です」
梓(格好悪くて言えないな…)
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:23:48 ID:jEvIkXqU
律「…もうやめようぜ」
唯「何で?中野は根っからウザいから、ああでもしなきゃ大人しくならないでしょ」
律「でも…」
澪「唯、いつも抱きついてるのにそこまで言うか…?」
唯「あれだけやれば私を疑ってこないと思ってやってるだけだよ?第一、好きで抱きついてないし」
澪「面倒臭い後輩ができて、唯も大変だなぁ。ま、何故か私には従順で助かるよ」
唯「澪ちゃんには人望寄せてるからね。私がちょっとだらけただけでアレだよ。アイツ」
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:31:08 ID:jEvIkXqU
律「で、でも…、あんなに盗んでるのバレたら退学になっちゃうじゃん……」
唯「は?今更やめてよ。あれ全部私の部屋にあるから、絶対バレないって」
澪「憂ちゃんに見つからないことを祈るよ。唯が軽音部から欠けたら、私達もここにいる意味がないからな」
唯「ありがとう澪ちゃん!澪ちゃんならわかってくれると思ってたよ〜」
律「…」
ガチャッ
紬「皆、早いわね〜。梓ちゃんのこと?」
唯「あ、ムギちゃん!そうだよ!」
律「…よ!ムギ」ヘラヘラ
澪「おはよー」
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:38:56 ID:jEvIkXqU
唯「アイツさぁ、後輩のくせに平気でタメ使って、常識なさすぎじゃん。ふつーにムカつくわあんなん」
律「それは…そうだけど……」
唯「りっちゃんだって前に『可愛げのない後輩だな〜』って言ってたじゃん。言い逃れできないからね?」
律「………うん」
澪「よく構ってられるよな。あんな態度されて」
唯「澪ちゃん、他人事みたいに言うけど、こないだ澪ちゃんが私達とケーキ食べてるときさぁ、中野めっちゃ細目で澪ちゃんのこと見てたよ」
澪「嘘!?まあ中野のことだし、私、睨まれてたのかもな…」
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:47:46 ID:jEvIkXqU
唯「絶対あれ睨んでたよ。つり目で睨んでたからすっごく怖かった〜…!」
澪「もう、そういうのはもっと早く言ってくれよな?」ハハハ
紬「中野、早く退学してくれるといいわね〜」
澪「そうだな。1年の時の平穏な生活に戻りたい」
唯「やっぱり?中野のせいで軽音部がかき乱されてて私もやってらんないわ」
紬「そうそう、中野ってサークルクラッシャーよね」
唯「それだよそれ!さっすがムギちゃん!」
紬「えへへ」
唯「そんな中野には、もうそろそろ屈辱を味わってもらうよ!」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 14:57:02 ID:jEvIkXqU
律「はぁっ、はぁっ………!」
律「梓!」
梓「ど、どうしたんですか!?こんな遅くにそんなに急いで…」
律「……シャーペン」
梓「…」
梓「何で知ってるんですか?」
梓(何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で????)
梓(何で律先輩が知ってるの??????)
律「…唯達が、梓のシャーペンを盗んでるって言ってたんだよ」
梓「え…」
律「いくら何でも酷いと思う。梓、もう両手で数えられないぐらい盗まれただろ?」
梓「…途中からはもう数えてないんですけど、そうだと思います……」
律「あと、唯達はこれからお前を痛めつけてやろうと企んでいる。気をつけな。何かあったらあたしに連絡して」
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 15:09:13 ID:jEvIkXqU
梓「え……と……。ありがとうございます…気をつけます………」
梓(あの唯先輩達が…!?)ドッドッドッドッ……
律「信じられないよな…」
梓「は、はい……」ドッドッドッドッ………
唯「…あずにゃん、これ嘘だよ?」
梓「……へ?」
唯(うんうん、間抜けな声がお似合いだよ、中野には)
律「は………?唯、どういうこと…?」
唯「りっちゃんが、私達にシャーペンを盗んだことなすりつけてるの…」
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 15:10:41 ID:jEvIkXqU
唯「憂から聴いたよ。もっと早く言ってくれれば良かったのに…」
梓「憂、が…?」
唯「うん。『梓ちゃん、最近筆箱をしょっちゅう開け閉めしてて、大丈夫かなぁ…』って言ってたから、私が詮索したら、『もしかすると、梓ちゃんのシャーペンが、ときどき誰かに盗まれてるのかも…』って。流石憂だよね、感が鋭い。だからさっき、憂にあずにゃんの居場所を聞いたんだぁ。そしたらまさか、犯人がりっちゃんだったなんて…」ピラッ
律「!?」
梓「…!これって、どういうことですか!?律先輩!!」
律「あ、あたしはこんなのやってない…!!その写真は捏造だ!!!」
唯(ごめんね、りっちゃん…。でもりっちゃんが寝返るのは許さないからね)
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 15:15:11 ID:jEvIkXqU
唯「もう言い逃れできないよ?りっちゃん…」
律「ちがっ…!本当に違うんだよ……!きっと何かのいたずら…」
カラン…
梓「あ…私のシャーペン…」
律(何で私の足元に…!?)
澪「うう……これでいいのかな…?」コソッ
紬「りっちゃんと中野にはバレてなさそうだから大丈夫よ」コソッ
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 15:20:49 ID:jEvIkXqU
梓「…完全に失望しました。私、律先輩がそこまで私のことを嫌ってるなんて知りませんでしたが、ここまでやるなんて…!!!しかも唯先輩達になすりつけるなんて………!!人としてサイテーです!!!!もう私と関わらないでください!!!!!」タッタッタッタッ…
ドサッ
律「あ…ずさ……」
唯「馬鹿だなぁりっちゃんは。あ、これ言いふらしたら、りっちゃんの指紋を付けてこの写真バラまくからね?」クスッ
唯「いつも通りに、また部活来てね♪あずにゃんも来させるから」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 20:49:05 ID:DvTSb0i2
律(どうしよう…)
律(あたしはただ、話に合わせたり、止めたりしてただけなのに………)
律(…こんなことになるなら、最初に無理して唯達と話を合わせなければ良かったよ)
律(さーて、今日からどう顔合わせればいっかな……)
ピンポーン…
律(澪かな?)
ガチャ
唯「おはよう、りっちゃん!」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 20:59:26 ID:DvTSb0i2
律「ああ、唯か…おはよ」
唯「テンション低いね?私じゃなくて、澪ちゃんが良かった?」スタスタ
律「…」スタスタ
唯「残念っ!澪ちゃんは人の物を盗む人とは一緒に居たくないそうです!」スタスタ
律(声、わざとデカくしてるだろ…。ああ、周囲の視線が怖い……)スタスタ
律「……言ったんだな、嘘を」ボソッ
唯「嘘じゃないよ?あずにゃんも目撃者だし」スタスタ
唯「まぁ今回は許すけど、次からこういうことを他の人の前で言ったら、もっと辱めに遭ってもらうからね」クスッ…
律「…わかった」
唯「ん、良い子良い子〜」ナデナデ
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 21:11:17 ID:DvTSb0i2
梓(…唯先輩には部活に誘われたけど、今行ったらあの先輩に何されるかわかんないし……)
梓(しっかし、唯先輩も私の状況を知ってるはずなのに、何であの人のいる部活に行かせようとするかなぁ…)
梓(まあ、悪気はないとします。それにしたってデリカシーに欠けてる)
梓(…けど、メールでも励ましてくれたし…)
梓(………唯先輩が何とかしてくれるよね、うん)
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 21:19:13 ID:DvTSb0i2
紬「…でも、昨日のは流石にりっちゃんかわいそうだったよ?」
唯「いいのいいの。ムギちゃんは純粋だからそう思えるだけ」
唯「前からあのデコも中野のこと庇ってたしさ、別にいいんじゃない?同族なら早く潰さないと」
紬「そう…なんだ」
唯「あ、私今日はバナナケーキがいいなあ!」
紬「…うん、わかったわ」
紬(あの頃の唯ちゃんも、こんなこと考えてたのかな…?)
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 21:24:29 ID:DvTSb0i2
律「…」
ガチャ
唯「そこにいるのはわかってるんだよ?りっちゃん」
グイッ
律「い、痛っ…!!」
バタン…
唯「あ、澪ちゃん呼んでこなきゃ」
唯(澪ちゃんが私の協力者だなんて知ったら、りっちゃんどんな反応するかな?ふふっ)
唯「そこで大人しくムギちゃんと待ってるんだよ?窃盗犯」
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 21:29:57 ID:DvTSb0i2
律「…ムギも見てたんだな」
紬「ごめんね……」
律「…」
紬「でも私、中野を庇いたくはないから、これからも仲良くしてほしかったら、ちゃんと中野を退学まで追い込んでね」
律「…ムギまで、一体どうしちゃったんだよ……」
紬「中野梓が嫌いなだけ」
律「唯に脅されてるんじゃないのか?」
紬「まさか…」
律(そうだよな、ムギんちは大金持ちだし…)
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/18(月) 23:53:18 ID:BqO7hC3g
紬「それより」
紬「今は窃盗犯のくせに、よくのうのうと学校に来れたわね。りっちゃん」ニコッ
律「…お前!」ガタッ!!
紬「あら?いくらイライラしてるからって、暴行罪で罪に罪を重ねるつもり?」クスクス…
律「……もういい。警察には言わないから、その代わり梓を解放してやってくれよ…!」プルプル…
紬「梓ちゃんに嫌われちゃったのに?どうして?」
律「…大事な後輩が追い詰められてるとこを見過ごすのは、部長としても、もう…、終わりにしたいんだ……」プルプル…
紬「そう…、中野が退学したら良いわよ」
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 00:01:16 ID:J1OOism2
律「中野、か…、お前らも変わっちゃったよな……」
紬「何言ってるの?あんな礼儀知らずの生意気な小娘には、名前を呼ばれる資格なんてないんじゃないかしら」
律(…)
律(そうだ、人間なんてすぐ、どうにだって変われる。最初から期待してたあたしが馬鹿だったんだ…)ギュッ…
律「…あたしのことはどうしたっていい。退部させられようが、たいが、く……させられようが!ただ、梓は…!絶対に守る。後輩いじめなんか、もう絶対にしないって決めたんだ………!!」
ガチャ
唯「いや〜、良いご身分だこと」
紬「唯ちゃん!それ私のセリフ!」プンスカ
唯「ごめんねムギちゃん〜、一回言ってみたくて」
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 00:15:57 ID:J1OOism2
唯「ほらほら、早く澪ちゃんも出ておいで〜♪」
澪「…」
澪(……律、ごめん…………)
唯「りっちゃんがぬ・す・ん・だあずにゃんのシャーペンを落としたとこ、澪ちゃんも見たんだってさ〜!」
律「……嘘………?」ビクビク…
唯「ひっどいなぁ!本当だよぉ!!」
律(…なるほどな。『あずにゃん』呼びってことは、ドアを開けっ放しにしてるからか…はは……)
唯「はい、澪ちゃん。恥ずかしがらずに、ここは幼なじみとしてしっかりと言うべきだよっ」
律(澪っ!何も言うな!!恥ずかしいフリしとけよ……なぁ…)ビクビク…
澪(あぁあ……律…………)
澪「……昨日、律が梓のペンを落としてるのを、たまたま自転車から見て……。り、り、律が、そんなことするなんて………!衝撃だったよ…。もう、私のこと、友達だなんて思わないでほしい。あと、周りにも絶対に言うな。こんなせ窃盗犯の類友だって、おお思、われたくっないんだ……」
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 00:26:43 ID:J1OOism2
律(……さっき『梓の為なら何でもする』みたいなことを言っちゃったけど、友達を失うのは、どんな拷問よりも怖いんだ…。その上、仲の良かったはずの、幼なじみまで……!)
唯「…あずにゃんもう来るよ」
律「待って!!!み、澪っっ!!絶好っ!するからっ……!!!!も、う…梓を、解放してください……」
澪「…窃盗犯の言うことなんて誰が聴くんだよ」
紬「そうよ、まあ…犯罪者の不幸でティータイムが最高になるからいいけどね。さあ唯ちゃん、澪ちゃん、今日はアールグレイを淹れたわよ〜」
唯「わ〜い!ムギちゃんありがとう!アールグレイって、何故かどんなケーキともベリーマッチなんだよね〜♪」
澪「確かに他の紅茶と一味違うよな。特にムギが淹れると、な」
紬「まあ♪嬉しいっ」
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 00:34:46 ID:J1OOism2
梓(今日は筆箱ごとカバンの中に入れといたから大丈夫な…はず)
梓(先輩の内の誰かが、律先輩が盗んだことに気が付くと信じます)
梓(…あの人がいなければいいなぁ……)
ガチャッ
梓「失礼しまーす…」
唯「あずにゃ〜ん!!」ダキッ
梓「にゃっ!?く、くるひぃれすよぉ…」
唯「ちぇ〜、いけずぅ」
梓「もう子供じゃないんですから、拗ねないでください!」
梓(…恐怖心を、溶かそうとしてくれてるのかな)
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 00:44:55 ID:J1OOism2
梓(そういえば、律先輩は……)チラッ
梓(珍しく黙ってる)
梓(窃盗犯なのがバレたんだから、まあ当然か)
梓(あの人の割には身の程をわきまえたんだろうなぁ。でも、それなら部活来なきゃいいのに)
紬「はい、梓ちゃん。今日はバナナケーキじゃなくてごめんなさいね…」コト…
梓「いえ、大丈夫です。普段から贅沢させてもらってるので」
紬(色々な意味で、本当に贅沢者よね)
紬「そんな、仲間なんだから気を遣わなくて平気よ」
梓「えっ!?えへへ…本当に、ありがとうございます…」
律(梓の照れた顔、かわいいじゃないか。騙されてるのは気の毒だけど…)
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 11:48:17 ID:RAftAZj.
梓(…やっぱり)
梓(律先輩の分はない)
梓(……誰かから無理矢理連れて来られた、とか?)
梓(若しくは…、律先輩のことだから、自分で来ちゃったのかもしれないなぁ)
梓(……うん。考えてても馬鹿馬鹿しい、こんな人の為に部活辞めるもんですか!)
澪「そろそろ練習しよっか」
律「…」
唯「今日からあずにゃんがドラム叩いてもいいんだよ?」
唯(その代わり、みっちり扱いてやるけどね♪)
梓「あ、いや…私はギター一筋なので大丈夫です……」
唯「そっかぁ。じゃあ、そろそろ新しいドラマー見つけないとなぁ」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 11:55:36 ID:RAftAZj.
澪「そうだな」
紬「いざとなったら憂ちゃんを呼びましょうよ」
梓(……どうしてこんなにモヤモヤするんだろう)
澪「ナイスムギ!憂ちゃんの方が窃盗犯なんかよりも上手そう」
梓(澪先輩まで、律先輩のことをシカトどころか………うぅ)
唯「絶対憂の方が上手いよ!!…じゃあ、誰か合図して〜」
紬「は〜い♪1・2・3・4っ」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 12:05:50 ID:RAftAZj.
唯「あのクソドラムがなかったから、さっきの演奏は自分至上、一番良かったよ〜!」
澪「ああ。リズムもキープできない奴と仲良く練習なんて、最初から無駄だったんだ」
律(唯、澪…、あたしのこと、そう思ってたんだ……)
紬「そうよね、あんなのでも家で練習してるのかしら?」
律(紬まで……、あたしは練習してるよ、毎日…)
紬「梓ちゃんはどう?」
梓(え…)
梓(……どうせ律先輩は退学するし、悪口にならない程度ならいっか)
梓「窃盗犯のドラムって、窃盗犯らしく自己中心的じゃないですか。それが無くなるだけで、他の楽器との調和がし易くなっていいと思います」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 12:39:31 ID:lkYUwtCs
律(梓も………)
唯「よく言った!あずにゃんっ」
澪「そうそう、あんなのと幼なじみだったのが恥ずかしいよ」
紬「澪ちゃんお気の毒に…」
澪「ありがとな、ムギ」
律(はは、黙ってればいいんだ。空想に耽って、なにも聴かなきゃいい……)
律(あたしは大丈夫)
律(皆が幸せなら)
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 12:48:44 ID:lkYUwtCs
澪「窃盗犯、まだ2ヶ月もここに来てるよ」
唯「面白いよね。呼んだら元気なフリしちゃってさ」
紬「いつかはあの頃に戻れる、とか思っちゃってるのかもね」
唯「そんな訳ないのにね。犯罪者の居場所はここにはないよ」
梓(…これで、いいんでしょうか)
梓(あれから、唯先輩達は、あの人がいないとき、陰口を叩くようになりました)
梓(………だんだん、疑問が沸いてくるのです)
梓(あんなに仲の良かった先輩達が、どうして……)
梓(犯罪者になったからって、仲間をすぐ見捨てられるんでしょうか)
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/19(火) 14:54:57 ID:zirEP/gY
ガチャッ
唯「あっ!窃盗犯遅〜い」
澪「クラスではお前が窃盗犯だってこと、殆どの人にバレてなさそうだ。黙っていてあげてる私達に感謝しろよな、犯罪者」
梓「あ、はは…。早く来いよ窃盗犯!」グイッ
紬「後輩にタメ使われてて恥ずかしいわね、窃盗犯」クスクス…
律「…」
梓(…私がタメになっちゃったの、遠まわしに皮肉られてる………?)
梓「ははは、そうですよ、みっともない」
紬「貴方もよ」ボソッ
梓「…?」
紬「どうしたの?そんなに見つめて…」
梓「……いえ、何でもないです…」
紬「そう?何か顔に付いてるのかもって思ったわ」
梓(聞き間違いだよね………?)
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:00:39 ID:7GU5nT.s
唯「ムギちゃん」
紬「何?」
唯「りっちゃんのこと、まだかわいそうって思ってるんだね」
紬「…」
唯「口ではあんなキツ〜いこと言っといてさ、私がりっちゃんやあずにゃんに話しかけようとしたら、結構ムギちゃんに遮られるんだよね〜」
唯「まぁ、ムギちゃんは中野のことは嫌ってるってわかるよ。でも、りっちゃんにはどこか同情してない?」
紬「…同情なんてしてない」
唯「ならいいんだよ〜!ムギちゃんには中野側に付いてほしくないだけだから!じゃーねっ」
紬「……またね」
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:05:00 ID:7GU5nT.s
〜♪
カパッ
梓「メールだ」
ピッピッピピッ…
梓「…律先輩からだ」
梓「………もう貴方のなんて見ません。さようなら」ピッ
梓「ふぅ…何だか気味悪かったなぁ」
梓(……明日、ちょっとだけ問いただしてこうかな…)
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:10:44 ID:7GU5nT.s
律「あ……梓、話を聴いてくれるんだよな…?」プルプル…
梓「メールしたじゃないですか。律先輩からのメールは削除しちゃいましたけど……、その後、少しだけなら話を聴いてあげてもいいかなって思えてきたんです」
律「…そうなんだ」ギュッ…
梓「泣いてます…?」
律「煩いやい!」
梓「…ふふっ。律先輩のしたことは許せてませんけど、昔の律先輩に戻ったみたいで嬉しいです……」
律「…そのことなんだけど」
梓「はい?」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:24:36 ID:7GU5nT.s
律「………梓、落ち着いて聴いてくれ」
梓「…はい」
律「あれは、本当に、唯達が仕向けたんだ………」
梓「……信じなくてもいいって条件なら、続きを聴きますよ」
律「………わかった。信じられないのも仕方ないよな」
律「唯達は、前からお前のことを嫌ってた。特にあの唯が、陰で『中野』呼ばわりして、『上下関係もわからない生意気な後輩だから、退学させてやりたい』って言ってたんだ…………」
梓(……あの唯先輩が?どうせ作り話でしょう。今日の私は余裕があるので聴いてあげますけど)
律「それで……唯は単独で梓のシャーペンを盗んで、梓の精神を少しずつ、追い詰めていこうとしたんだ」
律「あたしも最初は何度もやめろって言った。でもだんだん、『唯のことだからすぐ返すだろう』と安心しきって、唯が7本目のシャーペンを盗んだ、と言ってきたときまではテキトーに話を合わせてたんだ…。…言い訳させてもらうと、唯がキレたら怖そうで、逆らえなかったんだ………」
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:37:26 ID:7GU5nT.s
律「あの反発で、あたしはまたやめるように言ったんだ。そしたらまぁ、脅されたよ。唯に。『お前も共犯だ』って。やっぱり、あのことが気に入らなかったのか、あたしが梓に唯達が盗んでたことを忠告しようとしたら……、唯に、仕向けられたんだ」
律「実際、9本目からか?に、澪とムギも参加するようになった。盗まれたシャーペン、どうなってたと思う?途中までは全部唯の部屋にあったけど、途中からは澪とかムギがストレス発散として折ったり、踏んだり、ミキサーに入れたりしてたんだぜ……。それらをあたしに笑顔で見せつけてくるアイツらは正気の沙汰とは思えなかったよ。だから、梓に忠告する気になれたんだ。丁度唯が梓を痛い目に合わせてやるって言ってたしな」
梓「………これで終わりですか?」
律「ああ。終わりだ」
律「別に同情してもらいたかった訳じゃない。どうせこれで最後だから」
梓「……最後」
律「そう。だから、次の言葉が最後の部長命令だ」
梓「…命令まで聴くなんて言ってな」
律「あたしを抱きしめてくれ」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:49:09 ID:7GU5nT.s
梓「………私、まだ律先輩の言うこと、信じられませんよ」
律「それでも、いい」
梓「…何で私なんですか」
律「守れなくて、ごめん。それを伝えたいから………だと思う」
梓「…」
律「あれから梓のシャーペンが盗まれなくなったことだけが、今のあたしの幸せだよ…」
梓「…本当に盗んでないなら、何で知ってるんですか?」
律「唯が、『りっちゃんがこのまま大人しくしてれば、中野のシャーペンのこと、やめてあげよっかな〜』って、あたしに言ってたから」
梓「……それでも、今の私は、律先輩を抱きしめることができません」
律「………そっか。そうだよな…。話だけでも聴いてくれてありがとな」
梓「いえ…」
梓「あの」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 00:53:35 ID:7GU5nT.s
梓「学校は、これからどうするんですか?」
律「…行くよ。行くのやめたら唯に殴られそうだから」
梓「私も、まだ『窃盗犯』呼ばわりしちゃいますよ…多分……。だから、ほ、んとう、なら……、唯先輩に怯えて行く必要はないと思います………」
律「…騙してごめん。これから死ぬから大丈夫だよ」
梓「え」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 09:39:12 ID:KQrb/qKI
梓「駄目です!!自殺はダメ!!!」
律「…じゃあな」
梓(……このままだと、律先輩が死んじゃう…!)
梓(…何で死んだらダメなんだっけ?)
梓(もう、終わったんだ。放課後ティータイムは)
梓(やり直せないんだ。時間は巻き戻せないんだ……)
梓(でも、本当に死ぬかわからない。引き留めてほしかったんじゃないの?)
梓(私はまだ、律先輩が怖いです。夢でも貴方にいじめられてます)
梓(もう、いなくなってくれた方がいいんじゃないかな)
梓「失礼します、律先輩」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 10:00:49 ID:KQrb/qKI
梓(あの日から、律先輩は行方不明ということで唯先輩達のクラスを混乱させたらしい。その約一週間後に、他県の山奥で律先輩の遺体が発見されたと地方新聞が報道した。死因は自殺と推定されている)
梓(律先輩は、どんな気持ちで死んだんだろう)
梓(私があのとき引き留めてれば、死ななかったに違いない)
唯「あ〜あ。窃盗犯死んじゃったねぇ」ププッ
澪(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい唯に脅されて同調してたんだごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)ガタガタガタガタ…
紬(りっちゃんが自分のせいで自殺しちゃって、澪ちゃんだって震えてるのに、唯ちゃんはどうして笑ってられるの…?空気が悪くなるから話を変えましょう)
紬「ここは刑務所じゃないんだから、犯罪者の話をしたってしょうがないわ。それより、お茶でもしましょう」
唯「うん!そうだね」
梓「…はい」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 10:11:45 ID:KQrb/qKI
梓(いくら本当に犯罪をなすりつけられたとしても、どうして唯先輩は笑っていられるのでしょうか)
梓(本当は、律先輩の言ってたことが正しかったんじゃないかと思えてきました)
梓(最後まで、信じてあげられなくて、ごめんなさい…!)
律母「…中野さん、ですか?」
梓「……はい」
律母「律と仲良くしてくれてありがとう。律もきっと天国で喜んでいるわ」
梓(律先輩が唯先輩達にされてきたことを、知らないんだこの人は……)
梓「…そうだといいですけど、ね…」
梓(さようなら、平穏)
梓(線香の煙で、私は貴方の最期を追いかけようと思いました)ウルウル…
梓(私も死ぬので、もう寂しくないですよ)
梓(さようなら、唯先輩、澪先輩、ムギ先輩)
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 10:20:55 ID:KQrb/qKI
唯「中野もさ、退学どころか自殺しちゃったみたい」クスッ
澪「ああ…」
唯「どうして中野が死んだのに悲しそうな声出すの?これは朗報だよ?」
紬「澪ちゃん、もう部屋に籠もることはないのよ?出ていらっしゃい」
澪(もう、ほっといてくれよ……!)
唯「澪ちゃんがあずにゃんのシャーペンを盗み出してからこうなったんだよ?」
唯「澪ちゃんの殺人犯」
澪(……唯?)
唯「今すぐに出て来ないと、澪ちゃんが中野の背中を突き落とした画像をバラまくからね」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 10:23:26 ID:KQrb/qKI
律「澪がいないと死んじゃうよぉ」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 10:31:49 ID:KQrb/qKI
澪「わかったから、わかったから……。この手錠を外してくれよ…!」プルプル……
律「逃げちゃうからダメだっ」
澪「逃げるって、どういうことだよ…」プルプル……
律「他の人と仲良くすることだけど?」
澪「え…」
律「澪にはあたしだけいればいいじゃん」
律「それなのに、何で和とか唯とかムギとか梓とかとも仲良くしてんの?」
澪「だ、だって…!律が軽音部に入れたから……」ガクガク…
律「じゃあ他の人とはある程度の距離を保ってれば良かったじゃん」
律「最近さぁ、ベタベタしすぎなんだよ澪は。他の人と!!!!!」
澪「!?」ビクッ!
澪「そんなつもりじゃ…!」ガタガタガタ…
律「ごめんなさいは?ねぇ?ごめんなさいは?」
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 11:08:27 ID:KNDO6ZhI
澪「律…一体どうしちゃったんだよ…!?」ガクガク…
律「あたしはどうもしてないけど?それより早く謝ってね」
律(澪の鈍感、バカぁ…)
澪「…っ!ご、めんなさい……」ヒクッ…
律「いいよ。これからはもう、二度と逃がさないからね」
澪(唯、ムギ、梓……!)ガクガクガク…
律「はぁ…♡あたしだけの澪っ♡澪の端正な顔♡柔らかい澪の腕…♡程良い肉付きの太股♡♡えへへ……♡♡全部あたしのものになったんだぁ……♡♡♡」ナデ…
澪「ひっ!!?」ビクッ!!
律「そんなに怯えないでよ…なぁ」サワサワ…
澪「き、き、き、気持ち、悪い……!!!今すぐやめろ!!でないと絶好するぞ…!!!」ハァ…ハァ…!
律「したいならすれば?してもあたしは澪を絶対に逃さないからね」
律「たとえ地獄の果てだろうと、あたしは澪を必ず見つけ出す。澪をあたしから離れなくするよ」
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 11:19:21 ID:KNDO6ZhI
澪(…こんなの、私の知ってる律じゃない…!)ガタガタガタガタ…
律「みーおっ♪」
澪(そう!こ、これは、きっと悪い夢なんだ……!!)ガタガタガタガタ…
律「みーおっ♪」
澪(夢だから、耐えよう……!耐えられる…!!)ガタガタガタガタ……
律「…」
律「返事もできないんだぁ……。澪ちゃんをそんな悪い子に育てた覚えはありません!」
澪「お前に育てられた覚えはない!」
律「あははっ、なんだ、声出せんじゃ〜ん!」
澪(しまった、ハメられた…!!)
律「次にあたしの呼びかけに返事をしなかったら、澪の爪のピンクの部分を削ってくからね」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 11:27:43 ID:KNDO6ZhI
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」ガタガタガタガタ…
律「そんなに怖いんならあたしに返事しろよ」
澪「…うん……」
律「良い子良い子♡」ナデナデ
澪「うう…」グスッ
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 18:55:00 ID:abvlxngc
自分はこの世の中で生きるのに向いてないので、普通にそろそろ死ぬ予定です。セルフネグレクトを中途半端にやりながら生きてます。強いて言うなら、まともな人間に生まれたかったです。精神疾患はいつまでも治る見込みもないし、自殺未遂も失敗ばかりで、生きる希望自体は何もありません。SS読んだり書いたりして気を紛らわしてるだけです。私が死んだら、このSSには二週間以上の書き込みが途絶えると思っていてください。
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/20(水) 19:37:59 ID:5xsvFpnE
澪(…撫でられてるのに、変な感じだなぁ…)ゾワッ…
澪(状況が状況だし…)
澪「…律、一つ聞いてもいい?」
律「いいよ、何?」ニコニコ
澪「……どうすればここから出られるの?」
律「…はぁ…、わかってないな〜澪。あたしは『ここから出したくない』って言ってるんだけど」
澪「そ、そんな…」ウルウル…
律「まーまー、そんなに落ち込まないでよ。あたしがここまでした意味無くなっちゃうじゃん?」
澪「…」
律「学校はこれからも一生一緒に通うつもりだから安心したまえ」
澪(安心できるかバカッ!)
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/23(土) 12:54:22 ID:J1MO6hFs
律「澪っ、お腹空いてない?」ニコニコ
澪「空いてない…」
律「ごめん」
澪「…何で律が謝るんだ?」
澪(嘘なのがバレたのかな…?)
澪(今の律の料理を食べたら、何か悪いことが起こりそうな気がするんだ)
澪(律に毒やそのようなものを盛られそうで怖いんだ…)
律「いや、何となく?」
澪「そ、そっか…はは」
律「お腹空いたらまた言ってよ。じゃ」
澪「…ん」
澪(私こそ律を疑っててごめんな…)
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/23(土) 13:03:53 ID:J1MO6hFs
律「澪、お風呂はどーする?」
澪「それより…、家族は私のこと心配してないの?」
律「ああ、そのことならノープロブレム!澪の親にはちゃんと『澪ちゃんは一週間、あたしの家でお泊まりする』って言ってあるし!」
澪「そう…なんだ」
澪(たかが一週間?それとも、一週間もこうやって過ごす?)
律「良い娘を持って良かったな、澪の両親は」ニコニコ
澪「…」フルフル…
律「はい、これが澪の着替え」
澪「うん…」ビクッ
律「今日からは一緒にお風呂に入れるんだぞ〜?へへへ…」
律「これで澪も寂しくないよな?」ニコッ
澪「……うん」
澪(寂しくなくなるはずなのに、いつもの生活に戻りたくなってきた)
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/23(土) 13:12:04 ID:J1MO6hFs
澪(自分の身は自分で守ろう、うん…)
澪(また律が変なことしてきたら、いつもみたく殴ってやればいい)
澪(……よしっ!)
律「早く着替えないと、お風呂が冷めちゃいますわよ…」コソッ
澪「ひっ!?」ビクッ!!
律「ほ〜ら〜!早く早く〜♪」
澪「着替えぐらいじ、自分でやる!」カアアッ…
律「ちぇ〜っ、残念だなぁ」
澪(何が残念だよ…)
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/23(土) 13:27:40 ID:J1MO6hFs
澪(…それにしても、律の身体ほっそ……)ボーッ…
律(…ん?)
律「キャーッ!ヘンターイ!!」バッ!
澪「はっ!?べ、別に律の身体なんて見慣れてるしっ!!」
律「そんなこと言って〜、成長したあたしの身体に見とれてたんでしょ〜?」ムニムニ
澪「…ただ太ってるかチェックしただけだ」プイッ
律「澪しゃんひどぉい…」
澪「何とでも言え」
律「…そーゆー澪ちゅわんのお胸も随分ご立派に成長しましたなぁ〜」モミモミ…
澪「お湯が冷める!さっさと行くぞ!!」ベシッ
律「今湯船に浸かったらヒリヒリしそうや…」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/23(土) 13:32:23 ID:J1MO6hFs
ガチャッ
澪「この湯船の中に二人で入る…のか………?」
律「そうだっ、澪と身体が密着するんだ〜♪へっへ〜」
ゴッ!!
澪「変態はお前だっ!!」
律「はひ…」
澪「私は絶対に一人で入るからな?」
律「ええーっ!?」
澪「『ええーっ!?』じゃない!!今の私達が同じ湯船に浸かったら、お湯がいくらあっても足りないだろ!」
律「…じゃあお湯抜いたら一緒に入ろーぜ」
澪「気が向いたらな」
律(絶対気が向くことないだろ)
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/24(日) 15:22:42 ID:k4cI3tAo
澪「…」チャポン…
澪(何か大事なことを忘れているような…?)
澪「なぁ、律……」
律「なーに?」
澪「あ」
律「ん?」
澪「思い出した!!私そろそろ帰る!お風呂ありがとう律ぅぅぅぅ!!!!」ザバッ!!!タッタッタッタ……
律「しまった!手錠外してやったせいで…って、おい!風邪ひくなよ!!?」
澪「あぅぅ…、寒いよおぉ……」プルプル
律「待ってろ澪!!今シャワー浴びるから!」
澪「でも帰らなきゃ…!明日は学校だ……」プルプル…
律「おーい!そんなとこでうずくまって何やってんだよ!」
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/24(日) 15:34:32 ID:k4cI3tAo
澪「り、律ううぅぅぅぅぅぅ………!」プルプル…
律「そりゃあバスタオル一枚じゃ寒いって…、んで、どした?」
澪「明日……学校あるよな」
律「当たり前だろ?」
澪「課題とか教科書とか携帯とか制服とか私服とかエリザベスとか…、私何も持ってきてない……!」
律「なんだ、そのことか」
澪「?」
律「あたしは澪の家のどこに何が置いてあるかぐらい、全部把握してるっつーの」
澪(今の律が言うとマジで気持ち悪いな…)
律「今澪が言った物は、澪が寝てる間に澪の家からぜーんぶちゃーんと持ってきたぞ!縞パンもちゃんとよ」
ガチッ!!
澪「何でよりにもよってそれをチョイスしたんだ!!」
律「じゃあ毎日穿いてきてよぉ〜…」
澪「こーとーわーる!」
律「しょぼ〜ん…」
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/25(月) 21:45:10 ID:ATFncyag
律「さ、戻ろ」
澪「…うん、ごめん…」
律「いいって、それより湯船に二人で入ろーぜ!」
律「二人の方があったまるぞ〜?」
澪「その手には乗らん」
律「わかってるよぉ」
ガチャ
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 11:33:18 ID:203rTwpQ
澪「律、シャンプー変えた?」
律「ん、なんっか肌に合わなくてさー」
澪「あれ、結構評判いいって聞いたんだけど…」
律「そーなの?」
澪「うん」
律「あたしは全体を100パーとしたときの中の1パーセントなんだろうな」
澪「正確には3%だけどな」
律「そんなにいたんだ!?」
澪「100人の内、3人は必ずそういう人がいるんだよ」
律「はぁ、どういう人だよ…」
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 11:39:45 ID:203rTwpQ
澪「悪い意味じゃない、ただ97%の人と3%の人との意見に差異があるだけだ」
律「ああ、なるほど」
澪「ところで、身体洗うやつは?」
律(隠しただけだから、その内見つけられちゃうだろうな〜…)
律「ない。というわけで…」
律「今日からは私がお背中をお流ししますわ」
澪「結構です」
律「いいじゃ〜ん、たまには」ギュッ
澪「!は、離せ…っ!」
律「やだ」
律「澪の身体は生まれたときからあたしのものだよ?何で拒否するの?」
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 11:47:38 ID:203rTwpQ
澪「律…」
澪「私は律のものでも、誰のものでもないよ」
律「…そ」
律「だからって離す訳ないじゃん。それに、どうしてもっていうなら、あたしを振り払えばいいだろ」
澪「そんなことできるか!律が怪我したら、私……」
律「そう思ってくれてるんなら話が早いね」クチュ…
澪「ひゃあっ!?」ビクッ!!
律「澪はこれから、あたしのものになるしかないんだよ…」ニュリュッ…
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 12:03:27 ID:203rTwpQ
澪「んっ…!!」クネッ
澪(膣がズキズキして痛いよぉ…!!!誰か助けて……!!)
律「処女、喪失しちゃったね?」クスッ
澪「…この……!!!」プルプル…
ズブッ!!!
澪「ふぁぅっ!!?」
律「大人しくしないと、もっと痛くしちゃうぞ〜?」グリグリ…
澪「……や、やだぁ………」ウルウル…
律「かわいいなぁ」クチュクチュ…
澪(全然嬉しくない…!)ビクビク…
律「こんなに愛液まみれでさ、前からこうされたかったんだろ…?」メリュッ…
澪(こんな無理矢理されるのが好きなわけないだろ……!馬鹿…!!馬鹿律!!!!!もうお嫁に行けない………!)グスッ…
律「嬉し泣きかぁ、そっかぁ…、澪が喜んでくれて、あたしも嬉しいよ」グリグリ…
350
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 15:30:44 ID:203rTwpQ
律(澪、必死に身体をよじりながらお○んこ締めててかわいかったなぁ…。かわいい喘ぎ声もあたしだけのものになって嬉しい)
澪「はーっ……はーっ…はーっ…」
澪(疲れたし全身が痛い………。あと、呼吸も苦しいよ……)
律「じゃあここに座って」
澪「…」ストン
律「いい子だ」ナデナデ
澪「……ありがと」
澪(もうどうにでもなれ)
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 15:41:03 ID:203rTwpQ
律「まずはシャンプーから」
プシュッ
律(澪の髪…澪のツヤ髪……澪のフローラルな香りの髪…澪の繊維……)
律「…」クンカクンカ
律「澪の髪の毛、死んだらあたしにちょーだい」ゴシゴシ…
澪「…別にいいよ……」
律「ありがと…えへへ」ピトッ
澪(律の身体が当たってる……)
澪「うん」
澪(わざと当ててるんだろうな…)
律「む〜、長くて洗いづらいな」ゴシゴシ
澪「まあな」
律「今切っちゃいたいけど、我慢するよ」
澪「…ああ」
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 17:31:47 ID:203rTwpQ
ジャー…
律「…次は身体」
律「あたしの身体で澪の身体を洗うんだ〜」ピトッ
澪「…」
律「…」ヌリヌリ
律「澪ぉ……♡」
澪(こんな律の声、ほ)
律「ど?気持ちいい?」
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 17:47:58 ID:203rTwpQ
澪(凄くゾワゾワしてこそばゆいけど、ここで肯定しないと何されるか…!)ビクッ!
澪「あ、ああ……」
律「澪…♡♡♡」
澪「……律?」
律「澪のおっぱいだぁ……♡♡柔らかひ…♡乳首ごと食べちゃいたいなぁ♡♡♡」モミッ
澪(凄く殴りたいけど、まぁ後ででいっか…)
律「こんなおっぱいのくせに、夏とかあたしといるときたまにノーブラだよね?あれってあたしを誘ってるんだよね?澪のせいで、本気で犯したくなっちゃったんだからな???」モミモミ…
澪「こ、わい…よ、律………」ブル…
澪(しまった!声に出てた…)
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 17:50:11 ID:203rTwpQ
律「…ごめん」
澪(あ、あれ…?大丈夫そ)
律「あたしが教育不足でごめんな、澪」
澪(……そんなはずもなかったな。夢なら早く覚めてくれよ………)
澪(私はまだ、軽音部で、皆と、律と、唯と、ムギと、梓と、楽しい高校生活を送りたいんだ…)
澪(それなのに…)
律「…」ガリッ!
澪「いっ!!!??」ガタッ!!
律「返事は?」ニコニコ…
澪「…はい」
律「そうじゃねーだろ」ニコニコ…
澪「あ…」
澪(律が喜ぶことを言わなきゃ…)ゾワッ…
澪「私に、もっと、教育、してくだ、さい………」
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 18:01:53 ID:203rTwpQ
澪(…ん)
澪(嫌な夢だったなぁ)パチ…
澪(今日はまだ、日曜日…だよな?)ゴロ……
澪(……え)
澪(月曜日…!)
澪(ま、まさか、本当に…!!)
ズキッ
澪(背筋伸ばしたら、お腹が…)
澪(股もヒリヒリするし)
澪「はは………」
澪(朝の6時だ)
澪(自分史上最悪な朝を迎えた)
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 18:06:13 ID:203rTwpQ
澪「…律、私の服、どこに置いた?」
律「…」スピーッ…
澪(まだ寝てたのか…)
律(おはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅーおはようのちゅー)
澪(寝てるときはかわいいんだけどな…)
澪(まぁいっか。律のことだから、あの棚の中にしまってあるんだろう)ガサゴソ…
律(え!?無視っ!!?)ガーン
澪「あ、やっぱりあった」
律「…」ガバッ
律「……おはよ」
ビクッ
澪「…お、おはよう……」
律「着替えはそこで合ってるよ。制服はあそこに吊しといたから。アイロンかけたかったらいつでも言ってくれ」
澪「あ、ああ…」
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 18:14:28 ID:203rTwpQ
律「あーん」
澪「自分で食べるからいい」
律「うー…」
律「澪があーん受け止めてくれなきゃあたしもご飯食べれないよ〜っ!」
澪「…まったく」
律「はい、あーん♪」
澪「むぐ……」
律「おいし?」
澪「…ああ、律の手料理だしな」
律「へへっ……ありがとさん」
律「それじゃ、澪もあたしにあーんして♪」
澪(やっぱり…)
澪「……口開けろ」
律「あーっ」
澪「あーん…」
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 18:19:58 ID:203rTwpQ
律「あー…、はむっ」
律「……澪に食べさせてもらった方が、いつものより美味しいよ」ニコッ
澪「それは良かった」
澪「…律の両親ってさ、いつ帰ってくるの?」
律「んー、1ヶ月後ぐらい?」
澪「そうなんだ…」
律「だから、家の中なら誰も邪魔できないさ…へひひっ」
澪「………そ、そう、だなっ」
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 21:00:36 ID:pVka//H2
澪「流石に手は離せ…恥ずかしい……」
律「やーだっ」ニコッ
律「見せつけてやるんだよ、そこらの人間にさ。澪はあたしのものだって…」
澪「…」
律「もっと深く握って」
澪「…」
律「ねえ」
律「爪剥ぐよ?」
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 21:05:50 ID:pVka//H2
ギューッ
澪「はうぅ…」カアアッ…
律(かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい)
律「えへへ……♡♡」ギュッ
澪「…」
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 21:16:30 ID:pVka//H2
唯「りっちゃん!」
律「おいーす」
唯「今朝、澪ちゃんと二人で手繋いで帰ってるの見たよ!今日はいつにも増してラブラブですなぁ〜♪」
律「どこかの唯さんと梓さんのところも仲睦まじくて羨ましいですわよ〜♪」
唯「んも〜、りっちゃんたら〜♪何言ってるのよ〜」
律「あらまぁ、照れちゃってぇ、うふふ♪」
唯「でも本当に澪ちゃんとなら付き合ってもいいかなぁ〜」
唯「ロミオ役かっこよかったし!」
律(何が『付き合ってもいい』だ、殺すぞ)
律(それに澪はあたしのものだから。友達だからって譲るつもりないし)
律「澪、モテモテだな〜」
唯「だねぇ〜」
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/26(火) 21:18:08 ID:pVka//H2
× 帰ってる
○ 登校してる
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/28(木) 23:34:28 ID:lXA1D.lA
澪「和、ここわかる?」
和「問2ね、これはまず微分して…」
律「…」ジロッ
澪「ひっ!!」ビクッ!
和「どうしたの?」
澪「な、何でもっ…!」プルプル…
和「そう?じゃあ、一応続けるわね。それでここは……」
律「…」ジーッ…
澪(律が思いっ切り睨んできて、怖くて集中できないよぉ…)プルプル…
澪(てか、とっくに和解してると思ってたんだけど……、私の思い違いだったのかなぁ、あれは…)プルプル……
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 13:49:21 ID:Ji6bm3Aw
澪「なぁ、律」
律「ん?」
澪「その……、和と話してるときに睨んでくるのはやめてほしいんだが…」
律「睨んでないよ?」
律「細目で後ろの掲示物を見てただけだって」
澪「そ、そっか………、ならいいけど…」
律「そうだぞー?でもな、あたし以外と一線超えたら、ソイツ必ず殺すから」ボソッ…
澪「ここここれからは律抜きで勉強しないよ!!うん!!!」ガタガタガタ…
律「ありがとー澪ぉ♪」ニコッ
澪「ありがとー」ハハハ…
律「何で澪がそれ言うんだよ〜」
澪「な、何となく?かな…」
律「本当は?」
澪「え?」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 14:00:04 ID:Ji6bm3Aw
澪(これが本当なんだが…)
律「恥ずかしがらずにさ、ちゃんと言ってくれよ〜♪」ニヤニヤ
澪(…うわぁ、面倒くさ…)
澪(でも言わなきゃもっと面倒臭くなりそうだし、ここは適当にあしらっとくか……)
澪「…律に愛されてるのが…わかって、凄く、嬉しいな……って……」
澪(ここで恥ずかしそうに俯く、これでどうだ…!)
律「ホント!!?あたしも嬉しい〜〜!!愛してるぜ、澪〜〜〜!!!!」ギューッ
澪「こ、声が大きい!!」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:05:56 ID:9Jjaachk
律「澪っ♪」
澪「…」
澪「何で5日間も手繋がなきゃいけないんだ?」
律「何でも♪」
澪(何か、もう……)
澪「…そっか」クスッ…
澪(律が楽しければ何でもいいや………)
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:19:23 ID:9Jjaachk
律(澪を軟禁して、もう4ヶ月だ)
律(澪があたしの家にいるときは、手錠をあたしがつけている)
律(総計?5時間は手錠させてるかな〜)
律(澪はすっかりあたしに懐いちゃって、かわいいな……、あたしの澪…)
律(部活でもこの関係がバレないようには振る舞ってるけど、ムギが察してるかもしれない…。けどムギなら応援してくれそうだ)
律「好き」
チュウ
澪「んぅ…」
律「真っ赤だなぁ…、かわいいよ…ずっと傍にいて……」
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:22:52 ID:9Jjaachk
澪(律はまだ、気づいてない)
澪(これが偽りの私であることに)
澪(でも、律が死ぬのはやだから、律が死なないように都合の良い人間を演じている)
澪(演技力は上手くなった)
澪(その代わり、誰かに本音を話すことが更に苦手になってしまった)
澪(でも、律が死ななければいい)
澪(………何でだろうな。幼なじみだからか?それとも、私も律と似たような、甘くてふわふわした感情を持っているから……だといいな)
澪(心のどこかで、律を拒絶する私がいる)
澪(こんな私、消えちゃえばいいのに)
澪(…そうだ)
澪「律」
律「ん」
澪「……一緒に、死のう」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:27:33 ID:9Jjaachk
律「澪…」
澪「嫌なら強制はしないよ」
律「……死んだら本当にずっといられるよな………」
澪「…きっと、な…」
律「……あたしさ、澪がずっとあたしを拒絶してたの、知らないフリしてた」
律「いつかは澪が依存してくれると思ってた。完全に片想いだな…。でも、死んだら………」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:40:09 ID:9Jjaachk
澪「…」ドッドッドッドッドッ…
律「これが最後…じゃあな!あたしがいなくなっても、唯達と元気に軽音部やってくれよ〜!!」ブンブン
律「よいしょっ…とぉ………」
澪「さ、最後………って、何やってるんだよ!私もそっち行くからまだ待って…」ドッドッドッ……
律「え、へへ……死ぬのかぁ、こっこわぃなあ………」プルプル…
澪「り、つ」ドッドッドッ…ドッ………
澪「聞いてる!?私も死ぬから……!置いてか」
澪「…律!!!」タッタッタッ…
澪「や、だ、な、したぃな、んて、怖い…見れ、な、い………」ブルブル………
澪「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、れがっ……………り、つぅ…………??」ブルブル……
澪「あがががぐぐぐぎぐがあああがぐぇおえぇぇあああうぐっ!!!!!んぎひぃっ!?!?さぐさまぽうらやたわにぅ………」ブツブツ…
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:49:36 ID:9Jjaachk
唯「りっちゃん…!」グスッ…ズビッ
憂「お姉ちゃん………」フキフキ…
澪「り、つ、り、つ、り、つ、り…」ブツブツ…
紬「あのりっちゃんが………っ」
梓「ムギせんぱ………ひぐっ!か、顔色、悪いですよおぉ……。大丈夫ですか……?うぅっ…!!」グスッ……
紬「ええ、大丈夫……よ。それより、梓ちゃんこそ…」フキフキ……
澪「つ、つ、つ、つ、り、つ………」ブツブツ…
梓「びじゅっ!!あぅ、ありがとうございます…っ!」グスッ……
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/29(金) 23:57:12 ID:9Jjaachk
澪「り、り、り、り、つ……………?」ピタッ…
澪「律じゃない!これは律じゃない!!死んだのは私なんだ!!!!!」
紬「澪ちゃん、落ち着いて…!」
憂「澪さん!!!」
澪「ほんとぉなんだよぉおぉぉおおおおお!!!!!!!仲間だろぅおぉぉおお!!!??信じてくれるよなあ!!!!!!!!!!!なあ!!!!!!!?」ガシッ!!!
紬「!?」
唯「痛っっっ!!!!ほ、骨が、折れちゃうよ…!!」ボロボロ…
澪「何で唯が泣いてんだよ!!!?!??私の方が泣きたいのにさぁ!?!!?!」
梓「こ、ここ、これ以上は唯先輩も本当に骨折れちゃいますよ!!?早く唯先輩を離してあげてください……!!!!」
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:02:16 ID:um5dSHEI
澪「…」ストン…
唯「ふぅぅ…はあぁ…ふうぅぅっ……はぁああ………」
澪「お前さ、律の何を知ってるの???」
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:11:47 ID:um5dSHEI
梓「……私、ですか………?」
澪「そう。律と浅い関係のくせに、何唯に同情してるんだよ」
梓「え……?だってあれは…」
澪「『だって』とか要らないんだよ!!!!!!!!!頼むから、私…律を、現世に呼び戻してくれ………!!」
唯(絶対、澪ちゃん………だよね。りっちゃんじゃないよ…澪ちゃん、だよ………)
紬「…余程精神的に参ってるのね………」ボソッ…
憂「それであんな支離滅裂なことを…」ゾワッ…
紬「………大丈夫よ。私達は、澪ちゃんがまた笑顔になれるように努力するわ」
唯「そうだよ!心配しないで、憂」
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:24:36 ID:um5dSHEI
3月28日
何週間か前に唯やムギと同じ大学に受かったのがわかったはずなのに、気分は晴れない。私の中のどこかに律が埋め込まれているから。
3月29日
律は子宮からも見つからなかった。子宮は血まみれなので、子宮に律はいるはずだ。律をまた、殺しちゃったのかな。不安でここのところ4時間しか寝れていない。眠いけど、律のことを思うと寝れない。律への懺悔、律の痛み、律の見た景色。
3月30日
律は食道にもいなかった。だから、胃の中にいるかと思って商店街の中で胃に探りを入れてたら、偶然居合わせた唯に力ずくで止められた。おかしい。唯にそこまでの力はないはず。逆に私が痩せたのかも?
3月31日
律がいない。私が殺した。私も、いなくなりたい。バイバイ。
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:33:05 ID:um5dSHEI
和「近い親族のお葬式と丁度同じ日に律の葬式があったから、律の方に行けなくてごめんなさい…」
唯「大丈夫だよ和ちゃん…。りっちゃんもきっと、わかってくれてるよ」
憂「そうだよ。和ちゃんが友達思いなこと、律さんも知ってると思うな…」
和「ありがとう、二人とも…」グスッ…
唯・憂「えへへ…」
憂「そういえば、澪さんは?」
和「おかしいわね…、あと3分で着くって聞いたんだけど……」
憂「…!和ちゃん危ないっっ!!!!」
グシャ
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:36:39 ID:um5dSHEI
澪(想定外。憂ちゃんまで死んじゃったなぁ…)
澪(でも、自動車免許持っといて良かったよ)
澪(これで心置きなく死ねるぞ!!!!!!)ニヤニヤ……
澪(あとはムギだな)
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:42:51 ID:um5dSHEI
澪(…そうだ、暫く会わなかったから忘れかけてたけど、梓もだ)
澪(さっさと殺さなきゃ…!!皆で天国行って、また元の放課後ティータイムに戻ろう!!!!!!!!!!!)
澪(…律は?)
澪(律はそれでいいのか…………?)
澪(………わからない)
澪「どぉしだらいぃんだよぉ〜〜〜!!!!!友達もその妹さんもごろしちゃっだよおぉぉ……!!!!!!!!」グスッ…ズビ……ズビッ…
澪「あ…あ…あ………あ」メリッ
澪「死にたい」
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:46:48 ID:um5dSHEI
澪「律がいなきゃ死んじゃうよぉ………!!!!」グスッ………
澪「ムギ、梓…」
澪(私は田井中律だ)
澪「今からメールでもするか」
カチカチ……
澪『ヘルプ!宿題見せて!!💦🙇♀』
澪「これでよしっと…」
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 00:57:07 ID:um5dSHEI
紬(最近、澪ちゃんがりっちゃんに完全になりきってるので、心配になって澪ちゃんの両親に電話をかけたら…)
紬(澪ちゃんが、行方不明らしいのです)
紬(それで娘の安否や、行方不明になる前の娘の状態を知りたいとおっしゃっていたので、不本意ながら、澪ちゃんの家にお邪魔することになりました)
紬(澪ちゃんのお父様とお母様は、澪ちゃんが最後に残した日記を見せてくれました)
紬(その内容は、血を見るだけでパニックになっちゃう澪ちゃんが書いたものとは思えませんでした)
紬(また、右斜めに破れていた箇所には)
紬(『唯、和、憂ちゃんを殺してしまったノでしにます』と書かれていた)
紬(怖くなって、その夜は眠れませんでした。気晴らしにテレビをつけてみると、そこには……)
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 01:07:43 ID:um5dSHEI
紬(澪ちゃんが………逮捕されたって…)
紬(びっくりして、夜中なのに梓ちゃんに急いでメールしちゃったの。これから大学生になるはずだった澪ちゃんが…………梓ちゃんの憧れでもある澪ちゃんが……どうして、唯ちゃんと憂ちゃんと和ちゃんを殺せたの?)
紬(何も、知らない方がいいのよ。きっと)
紬(ただ、澪ちゃんがあんなに変われるとしたら………情事であることは確か)
紬「少なくとも、共依存には気をつけなくちゃね…」
梓「共依存ですか?」
紬「ええ、実はとっても怖いものなのよ。下手すると殺人にまで至ったりして」
梓「そうなんですね…。まあ、私達には関係なさそうなので良かったです!」
紬「…そうだといいけどね……」
紬(軽音部のメンバーは、もう、梓ちゃんしかいないんだから…)
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/30(土) 01:10:33 ID:um5dSHEI
休息の為、書き込みを中断します。こんな駄文を見てくださり、本当にありがとうございました。
時間はもっと有意義に使ってくださいね。では。
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