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真姫「山の怪物」

1ナナシ:2019/07/03(水) 13:43:18 ID:5N0vhyZ.
※一様ホラーです

2ナナシ:2019/07/03(水) 13:44:11 ID:5N0vhyZ.

真姫「これは、私とにこちゃん、エリーの3人で山に合宿に行った時の話」

日が暮れ始めた頃、私たちは焚火を眺めていた

真姫「・・・」

にこ「・・・」

絵里「」オロオロ

3ナナシ:2019/07/03(水) 13:44:49 ID:5N0vhyZ.
絵里「ね、ねえ」

にこ&真姫「んぅ?」

絵里「こ、このままだと火を消した時真っ暗よね?」

真姫「何?まずいの?」

にこ「まさか、苦手なの?」

絵里「ま、まさか・・・待っててね、ちょっとだけ・・・ね?」スタスタ

にこ&真姫「?」

テント「」ガサガサ

パァァ

4ナナシ:2019/07/03(水) 13:45:30 ID:5N0vhyZ.
真姫「ふふ、絵里にあんな弱点があったなんて」クスクス

にこ「この年にもなって暗いのが怖いなんて」

私たちはそんな話をして楽しんでいた

5ナナシ:2019/07/03(水) 13:46:17 ID:5N0vhyZ.
にこ「そろそろかな♪」ガサゴソ

真姫「?」

にこ「はい真姫ちゃん」スッ

真姫「これは?」

にこ「焼き芋よ、焚火といったら焼き芋でしょ」

真姫「ふ〜ん」スッ

真姫「あち、あちち、フーフーフー」

真姫「はい」パカッ

にこ「え?」

真姫「・・・」

にこ「ありがと」

モグモグ

6ナナシ:2019/07/03(水) 13:47:07 ID:5N0vhyZ.
ガアーガアーガアー

バサバサバサ

にこ&真姫「!?」

絵里「な、何!?」ファサ

にこ「と、鳥みたいね」

真姫「はぁ・・・びっくりした」

絵里「ね、ねぇもう寝ましょ?ね?」

にこ「そ、そうね」

真姫「分かったわ」

そうして私たちは眠りについた。絵里の提案で明かりはつけたまま寝むりについた

7ナナシ:2019/07/03(水) 13:47:56 ID:5N0vhyZ.
〜深夜〜

絵里「スースー」

にこ「むにゃむにゃ」

真姫「・・・」

グラグラグラ

にこ「!な、何」

絵里「どうしたの・・・」

絵里「きゃああああ!!」

真姫「わ!」

私はその悲鳴を聞き飛び起きたそして【そこを見た】

8ナナシ:2019/07/03(水) 13:49:31 ID:5N0vhyZ.
私たちのテントを【何かが揺らしていた、とても大きな何かが】

絵里「ででで、でましょう」ガタガタ

にこ「っ!」

真姫「早く!」

私たちは咄嗟にテントから出た。そして【それを見た】

それはとても奇妙な外見をしていた

白く縦長い太い棒のような【ナニカ】

口が鋭く目は無かった

絵里「ひっ!」

にこ「あ・・あ」

真姫「・・・」

私たちは絶句した

9ナナシ:2019/07/03(水) 13:50:20 ID:5N0vhyZ.
絵里「にににげ・・・なきゃ」ガクガクガク

でも全員その場から動けなかった

もし逃げきれなかったら・・・

そう思うと怖くて動けなかった

ガサガサ

ナニカ「・・・」

その【ナニカ】は私たちのテントを興味深く漁っていた

にこ「うっ・・・」

辺りに漂う獣臭、そして鉄の匂い・・・

間違いない血だ、この【ナニカ】は肉を食べる

もしかしたら私たち・・・

背中を冷たい汗が伝った

10ナナシ:2019/07/03(水) 13:51:28 ID:5N0vhyZ.
ナニカ「!」ヒョイ

【ナニカ】が懐中電灯?を手に取った

ナニカ「%$#&?」カチカチ

にこ「?」

ナニカ「」ギロ

絵里「ひっ!」

ナニカ「”#$%&¥*イ?」

にこ「な、何?」

真姫「しっ!ちょっと黙って」

私は全神経を研ぎ澄まし【ナニカ】が何を言っているのか聞き取ろうとした

ナニカ「コレモラッテイイ?」

BiBi「!?」

今確かにそう聞こえた

11ナナシ:2019/07/03(水) 13:52:41 ID:5N0vhyZ.
絵里「あ・・その」

にこ「い、いいわよ好きなだけ持っていきなさい」

にこちゃんがそういうと【ナニカ】は懐中電灯を手に取り

ノソ・・・ノソ・・・

そんな足音を立てながら【ナニカ】は森の奥へ消えていった

絵里「は・・・あぁ・・」ペタン

にこ「ふぅ・・はっ、はっ」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

私たちは眠ることもできず身を寄せ合い朝になるまで震えていた

12ナナシ:2019/07/03(水) 13:53:38 ID:5N0vhyZ.
〜早朝〜

朝になり小鳥のさえずりが聞こえだした

テントは無残に壊されており中は滅茶苦茶だった

私たちは最低限の手持ちを持って下山した

道中イノシシやシカの死体があった

あの【ナニカ】にやられたのだろう

きっと満腹だったから私たちは大丈夫だったのだろう

帰り道ずっと無言だった、誰も喋らなかった、喋れなかった

13ナナシ:2019/07/03(水) 13:54:24 ID:5N0vhyZ.
駅から降りるとそこには希がいた

息を切らし肩で息をしていたきっと急いできてくれたんだろう

希「何があったん?」

その言葉を聞いた途端、安心感から私たちは泣いた、人目も気にせず泣いた

14ナナシ:2019/07/03(水) 13:54:59 ID:5N0vhyZ.
真姫「これが私たちが体験した不気味な話よ」

真姫「これからの時期もしかしたら山なんかに行くかもしれないけれど」

真姫「気をつけてね」







真姫「【そこには何かがいる】」

〜終〜

15ナナシ:2019/07/03(水) 13:55:39 ID:5N0vhyZ.
以上です。参考にしたのはヤミツキテレビさんで「山の怪物」でした。ホラーSSは初めてですので拙くて申し訳ないです。では!


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