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少女「ポンコツロボと旅をする」
1
:
HAM
◆HAM.ElLAGo
:2018/08/14(火) 21:18:26 ID:C8TOX.xU
【水】
少女「あー、今日も暑いなあ」
ロボ「そうデスね」
少女「そうですね、って、あんたは別に暑くないでしょ」
ロボ「気温30度、湿度74%、アスファルト付近48度、デス」
少女「……」
ロボ「熱中症の危険がありマスので、十分な休息と水分補給をお勧めしマス」
少女「水分ね……」
少女「水分は貴重、貴重……」
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 18:14:03 ID:Ur1ZVxbU
え?明石焼きって出汁で食べるたこ焼きじゃないの?
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 22:37:01 ID:l4AEcp7Q
>>197
兵庫県民に怒られマスよ!
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 22:18:14 ID:ct3HKJdA
【情報の錯綜】
ロボ「ご主人、問題が発生しました」
少女「お、どうしたの?」
ロボ「ワタシがアクセスしている情報にバグが見つかったようデス」
少女「バグ?」
ロボ「ワタシではない誰かがアクセスしたことで、様々な問題が発生していマス」
少女「え、じゃあ、生きている誰かがいるってこと!?」
ロボ「まあ、そういう意味では良いニュースと言えるのデスが……」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 22:30:16 ID:ct3HKJdA
少女「え、情報を操作して楽しんでいる人ってこと?」
ロボ「いえ、人為的なバグではなく、アクセスが雑だったために、過剰防衛反応をしてしまっているような感じデス」
少女「変なウイルスが入ったからめっちゃ熱出ちゃった、みたいな?」
ロボ「ええ、まあ、そういう感じデスね」
少女「じゃあ情報がおかしくなっちゃってるの?」
ロボ「ええ、現に今ワタシたちが歩いているこの場所は、『海』ということになっていマス」
少女「海!?」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 22:43:24 ID:ct3HKJdA
ロボ「このまま歩くと遭難しマス」
少女「んー、まあ、大丈夫でしょ」
少女「ポンコのナビがなくても、まあなんとかなりそう」
ロボ「それはそれでちょっとショックデスが……」
少女「待ってて直るとも限らないんでしょ?」
ロボ「かかる時間はわかりませんが、元通りになるプログラムは必ず用意されているはずデスから、いずれは直ると思いマス」
少女「あ、そうなの」
少女「じゃあやみくもに進まず、適当にこの辺で時間をつぶしましょうか」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 22:53:27 ID:ct3HKJdA
ビビーッ ビビーッ!!
ロボ「!?」
少女「!?」
ロボ「キンキュウ ジシンソクホウ デス!」
ロボ「スグニ ツクエノシタニ モグリコンデクダサイ!」
少女「机なんてないけど!?」
ロボ「ツヨイユレ ヲ カンソクシマシタ!」
少女「揺れてないけど!?」
ロボ「ザブトン デ アタマヲ マモリマショウ!!」
少女「座布団なんて持ってないけど!?」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:03:35 ID:ct3HKJdA
ロボ「失礼、今のもバグのようデス」
少女「あんたが壊れたのかと思ったよ……」
ロボ「申し訳ないデス」
少女「まあ、そんな不具合はいつでも起こりうることだしさ」
少女「気軽に行こうよ」
ロボ「デスが、やはりこの状態でうろうろするのは……」
少女「大丈夫大丈夫、気にすんなー」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:12:42 ID:ct3HKJdA
少女「あれ、向こうの方になんかいるぞ」
少女「サルかな?」
少女「結構群れを成してる感じだけど……危ないかな?」
ロボ「ワタシのサーチによると、あれらは20%の確率で『サル』デスね」
少女「ひっく! 残りの80%はなんの確率だ!」
ロボ「ワタシのアクセスした情報によると、『サル』の映像はこんな感じデス」
ピピッ
少女「え、なんか変な映像が混じってるぞ」
ピピッ
少女「これお笑い芸人の人じゃん、確かにサルっぽいけどさあ」
ピピッ
少女「これ戦国武将じゃん、サルの割合めっちゃ低いじゃん」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:26:17 ID:ct3HKJdA
ロボ「という訳であれらは20%の確率で『サル』デスね」
少女「ほぼ100%だ! あれはサル! わたしはわかるぞ!」
ロボ「仮にサルだとすると、近づくのは危険デス」
少女「仮にってのが気になるけど、うん、やっぱそうだよね」
ロボ「死んだふりでやり過ごすのが効果的デス」
少女「それデマじゃん! ていうかクマ対策じゃん!」
ロボ「黒い服を着て暴れると逆効果デス」
ロボ「白い服を着てゆっくりと後ずさりをするのが効果的デス」
少女「それはハチ対策!!」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:33:48 ID:ct3HKJdA
ロボ「とりあえずご主人は、どう進みたいデスか?」
少女「え、そりゃあまあ、ここまっすぐ行きたいけど……」
少女「向こうに大きな建物があるし、なにか旅に必要なものがある気がするから……」
ロボ「ではまっすぐ進みましょう」
ジュワッ!!
少女「ぎゃ!」
サル「キキーッ!! キキーッ!!」スタコラ
ロボ「強行突破デス、サルなど蹴散らしマス」
少女「ビーム出すなら先に言って!!」
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:44:52 ID:ct3HKJdA
ロボ「サル対策には、実は目からビームが一番効果的デス」
少女「大体なんでもそれで倒せそう……」
ロボ「ご主人の行く先を阻むものは、なんであろうと焼き尽くすのみデス」
少女「ポンコが危険な兵器っぽくなってる……」
少女「自我を持っちゃだめなタイプのロボットっぽい……」
ロボ「さあご主人、ワタシの自我が保たれているうちに進みましょう」
少女「いずれわたしも焼かれるっぽい……」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 23:55:07 ID:ct3HKJdA
ロボ「おや、この辺りはマグマだまりデスね」
少女「あんたの地図どうなってんの!?」
ロボ「情報が混乱したままデス、このままだと非常に危険デス」
少女「うん、まあ、ポンコツ具合に拍車がかかってるから、ほんと早く直ってほしい」
ロボ「ご迷惑をおかけしマス」
少女「お? あの建物、なんちゃらロボティクスって書いてない?」
ロボ「あの建物は35%の確率でピラミッドデスね」
少女「なんでサルより確率高いねん!」
少女「とりあえず、あそこ目指すぞ!」
ロボ「了解デス」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/13(火) 00:00:34 ID:a.ePwb0k
思わせぶりですが、「他の生き残り」はこのSSに登場しません ノシ
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/13(火) 00:39:08 ID:4MwOAbXk
このssってことはつまり
おつおつ
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/13(火) 05:25:22 ID:HLK4h4n.
キレの良いツッコミだ
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 22:31:18 ID:yMQCc81k
【再起動】
少女「すごい、この建物、やっぱりロボットの研究所っぽい」
ロボ「それもかなりの規模デスね」
少女「ポンコがいたところよりずっと先進的じゃない?」
ロボ「ええ、あそこはホコリまみれでしたしね」
少女「ここなら、ポンコに必要なパーツとか、記憶チップとか、ゲットできそう!」
ロボ「それに、宇宙人と戦うためのロボット軍団も集められそうデスね」
少女「そんな目的はない!!」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 22:36:03 ID:yMQCc81k
ロボ「ここの電気設備なら、充電も早く済みそうデス」
少女「そういうもんなの?」
ロボ「おお、これも、これも、ワタシが必要としていたパーツデス!!」
ロボ「ここは宝の山デスね!!」
少女「うふふ、ポンコが久しぶりにテンションあがってる」
ロボ「ご主人、いくつもらっていいデスか!?」
少女「好きなだけもらいなよ」
ロボ「本当デスか!? これだけ高スペックのパーツがあれば、情報のバグを直すのも朝飯前デスよ!!」
少女「え、そうなの? それはいいじゃん!!」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 22:42:51 ID:yMQCc81k
ロボ「えー、まず、このパーツをここにはめマス」
ロボ「それでここをつないで、ここを開けて、このスイッチを解除して……」
ロボ「これとこれを入れ替えて、ここのランプが緑になるまで充電して、それから……」
少女「ちょっとちょっと、ゆっくり教えてよ」
少女「覚えきれないし!」
少女「ていうか、本当にそれ合ってるよね? バグった情報じゃないよね?」
ロボ「ワタシの中にインプットされているワタシ自身の設計書に沿っているので、そこは大丈夫デス」
少女「あ、そう」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 22:48:27 ID:yMQCc81k
ロボ「で、そこまでできたら、ワタシを再起動しマス」
少女「再起動?」
ロボ「ここのカバーを外して、この赤いボタンを5秒以上押しマス」
少女「ドクロマークになってるけど!? これ押したら爆発しない!? 大丈夫!?」
ロボ「ご安心クダサイ」
少女「安心できないデザインですけど!?」
ロボ「再起動から目覚めたとき、ワタシはニュータイプに生まれ変わっているのデス!!」
少女「記憶とか消えないよね!? 変なポンコにバージョンアップしてたらヤだよ!?」
ロボ「大丈夫デス、心を無にして一息にグッと押してクダサイね!!」
少女「怖い怖い怖い!!」
ロボ「では心を鬼にして……」
少女「余計気が重いわ!!」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 22:55:29 ID:yMQCc81k
カチャカチャ
少女「えっと、これでいいんだよね……」
ロボ「ふふふ、パワーアップが楽しみデスねえ」
少女「さ、再起動するよ?」
ロボ「はい、どんとこいデス」
少女「うう……」
ロボ「心を無にして、グッと! 一息に!」
少女「うりゃあああ!!」グッ
……
ロボ「!」ガクン
少女「……」
ロボ「……」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:08:59 ID:yMQCc81k
ロボ「メ゛―――!!!」
少女「ぎゃあ!!」
ロボ「オハヨウゴザイマス!! オハヨウゴザイマス!!」
少女「え、今の妙な叫び声は起動音なの?」
ロボ「ワタシの型番はR3L3-2097デス」
ロボ「ご主人の登録をしマスので、網膜スキャンをお願いしマス」
少女「ああ、そういえばポンコを最初に起動したときにも、そんなんあったなあ」
キューン……
ロボ「網膜スキャン完了」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:17:44 ID:yMQCc81k
ロボ「続いて鼓膜のスキャンをお願いしマス」
少女「鼓膜!? 耳の中見せろってか!?」
ロボ「さらに横隔膜のスキャンをお願いしマス」
少女「横隔膜って肺のところでしょ!? 見せれるかあ!!」
ロボ「それから手術を待っている子どものために、角膜をクダサイ」
少女「あげられるか!!」
ロボ「べりっと」
少女「あーげーらーれーるーかー!!」
ロボ「冗談デス」
少女「チュートリアルからふざけるな!!」
ロボ「あと処女膜のチェックだけは、どうしてもお願いしマス」
少女「ここまで下ネタなしでやってきたのになんてこと言うんだ!!」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:24:33 ID:yMQCc81k
ロボ「ではお名前、生年月日、その他ご主人の情報を入力してクダサイ」
少女「そうそう、ここに打ち込んだんだった」
ピッピッ
ロボ「スリーサイズもお願いしマス」
少女「入れるか!!」
少女「再起動してからあんたちょっとオヤジ臭いわよ!!」
ロボ「クレジットカードの暗証番号もお願いしマス」
少女「持ってるか!!」
ロボ「親指の指紋の登録もお願いしマス」
少女「いっ……!!」
少女「いるか、それはいるか……」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:36:13 ID:yMQCc81k
ロボ「さて、ではご主人は、ワタシになにを望みマスか?」
少女「……」
少女「なにを……望むか……」
ロボ「ええ」
少女「……わたしの話し相手になってよ!」
ロボ「了解デス」
ピコン
ロボ「ご主人の登録を終わりマス」
少女「……最初も、たしか、そう言ったんだったなあ」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:42:34 ID:yMQCc81k
ロボ「思えばご主人がワタシを最初に起動したとき、とても心細そうな顔をしていました」
少女「……うん」
ロボ「ワタシを相棒に選んでもらって、本当に感謝していマス」
少女「わたしの方こそ、感謝しかないよ」
ロボ「人は、一人で話し相手もいない状況だと、とても脳にストレスを感じるという話デスから」
少女「うん、一人は辛かったな」
ロボ「楽しく話したり、笑ったり、ツッコミをしたり、そういう会話がとても必要なのデスよ」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:48:54 ID:yMQCc81k
少女「ねえ、あんたがボケたりポンコツだったりするのって、もしかしてわざとなの?」
ロボ「ももももも、もちろんプログラム通りデスよ?」
少女「あ、これ違うな」
ロボ「ご主人が退屈でボケたりしないように綿密に計画されたボケをかましているんデスよ?」
少女「綿密に計画されたボケって面白いのかな……」
ロボ「デスからご主人は安心してツッコんでくれればいいんデスよ?」
少女「う、うん」
ロボ「ワタシは、よい話し相手になれていましたか?」
少女「まあ、それはね、たしかに」
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:56:01 ID:yMQCc81k
ロボ「さて、それでは情報のバグを取り除く作業に入りマス」
少女「あ、そういえばそんな目的もあったね」
ロボ「頑張りマスので、その間手を握っていてクダサイ」
少女「幼児か!!」
ロボ「上手くできたら褒めてクダサイ」
少女「幼児か!!」
ロボ「終わったら充電してクダサイ、26時間ほど」
少女「スペック落ちとるやんけ!!」
ロボ「……という感じで、これからもよろしくお願いしマス、ご主人」
少女「はいはい、うふふ」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 23:58:31 ID:yMQCc81k
次でラストになると思いマス
ここまでありがとうございました ノシ
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/25(日) 03:07:09 ID:SGok0aG6
ラスト間際でぶっ込まれる下ネタよ
つーか終わるのさみしいな
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/25(日) 09:58:05 ID:wA2c3jvI
乙
終わって、しまうのか・・・
さびしい
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/28(水) 14:16:52 ID:cj0V0Jh.
ロボはユニコーン
おつ
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 21:17:45 ID:Zri80V5g
【二人は今日も旅をする】
ロボ「……目的地に到着しました」
少女「……ここ……見覚えある……気がする」
ロボ「……では」
少女「うん! ここだと思う! ついに見つけた!!」
ロボ「入ってみましょう」
少女「うん!」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 21:32:40 ID:Zri80V5g
少女「あ、ここだ! だって絶対そうだよ! この景色、見覚えあるもん!!」
ロボ「では、ここに」
少女「うん、うちのご先祖様のお墓があるはず!」
ロボ「探しましょう」
……
少女「荒れてるね……」
ロボ「ええ、人の手が入らないと、こういったところはすぐに荒れてしまいマス」
少女「あとで掃除しようね」
ロボ「ええ、頑張ってクダサイ」
少女「手伝ってよ!!」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 21:41:10 ID:Zri80V5g
少女「うちのお墓は……」
ロボ「あ、あれじゃないデスか? タージマハルみたいな形の」
少女「そんな目立つやつじゃない!!」
ロボ「じゃあ、あのマッチョの銅像のような」
少女「うちのご先祖にボディビルダーはいない!!」
少女「なんだこの墓地、変なのばっか!!」
ロボ「逆になんでこんな変な墓石を忘れてたんデスか?」
少女「……ほんとだね」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 21:50:51 ID:Zri80V5g
少女「あった! これよこれ!」
ロボ「なんだ……ずいぶん普通デスね」
少女「普通であることに何の文句があるんだ!!」
ロボ「で、いくつもお墓を渡り歩いては、ようやく見つけたご先祖様のお墓デスが」
少女「うん」
ロボ「どうやって破壊しマス?」
少女「そんな目的で探してたわけじゃないっ!!」
ロボ「寝言でよく『この恨み末代まで呪ってやる』と言ってましたよ」
少女「わたしが暫定末代だよっ!!」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:02:48 ID:Zri80V5g
少女「これを供えに来たのよ」
カチャリ
ロボ「これは……」
少女「お父さんの眼鏡と、お母さんのネックレス」
ロボ「……」
少女「死んだ、とは思いたくないけど、でもずっと探してたけどどこにもいなくて」
少女「だから、この場所に供養しに来たかったんだ」
ロボ「……心は、晴れマスか?」
少女「ううん、でも、ちょっと前進できるかな、って感じ」
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:15:47 ID:Zri80V5g
ロボ「幼い頃の記憶だけで、それでもたどり着けるものデスね」
少女「そりゃあ、ポンコのおかげよ」
少女「候補になりそうな墓地をたくさん探して、案内してくれたじゃない」
ロボ「何個も何個もハズレでしたけど……」
少女「でも、旅、楽しかったよ」
ロボ「そう言ってもらえると、ありがたいデスね」
少女「さあて、これから、どうしよっかな」
ロボ「……次の目的地を設定してクダサイ」
少女「んん、どうしよっかな」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:23:02 ID:Zri80V5g
少女「ちょっと大変なことも多かったから、のんびりしたい気もするし」
ロボ「ではハワイでも行きましょうか」
少女「安易!! ていうか道中!! 大冒険になるわ!!」
ロボ「そろそろ宇宙人の襲来に備えてロボットの軍隊を作る計画を実行に移しマスか?」
少女「それ何回も却下したやつ!!」
ロボ「いっそこちらから攻め込みマスか?」
少女「それ宇宙の話してんの!? なんでそんなに宇宙人を気にしてるの!?」
ロボ「NASAにでも行けばサクッと宇宙まで行けそうじゃないデスか?」
少女「道中!! 絶対帰って来れんて!!」
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:30:25 ID:Zri80V5g
ロボ「のんびりしたいと言えば、定番はやっぱり温泉デスよね」
少女「前それで失敗したじゃん!! 管理されてない温泉、めっちゃ熱かったじゃん!!」
ロボ「あのときのご主人、真っ赤でゆでだこみたいで面白かったデスよね、ハハハ」
少女「なに笑ってんだコラァ!!」
ロボ「このやり取り、漫才みたいなんで動画にしてネットにアップしてみましょうか」
少女「誰が見るねん!!」
ロボ「それはほら、どこかにいる誰か、デスよ」
少女「っ」
ロボ「ワタシは大真面目デスよ」
少女「……それには賛同できない」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:40:51 ID:Zri80V5g
少女「そうね、きっとどこかにいる、生き残ってる誰かに、会いに行こうか」
ロボ「ええ、それが良いと思いマス」
少女「のんびりね」
ロボ「ええ、これまでと同じペースで、デスね」
少女「じゃあポンコ、ここから一番近い、生き残りの人がいる場所へ」
ロボ「ここから、ゼロ、メートル地点デス」
少女「おい、お約束」
ロボ「ワタシの目の前に、この世で一番素敵な『ヒト』の気配がしマス」
少女「んー! もう! 許す! ポンコツ!!」
★おしまいデス★
237
:
HAM
◆HAM.ElLAGo
:2018/12/03(月) 22:45:05 ID:Zri80V5g
これにて〆ですが、二人の旅はまだまだ続きます、多分
∧__∧
( ・ω・) ありがとうございました
ハ∨/^ヽ またどこかで
ノ::[三ノ :.、
http://hamham278.blog76.fc2.com/
i)、_;|*く; ノ
|!: ::.".T~
ハ、___|
"""~""""""~"""~"""~"
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:49:11 ID:kLV1nB6c
おつおつ
いい旅だった
これからもいい旅でありますように!
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:54:15 ID:71XBKTmc
乙乙でした
二人の旅路に安寧あれ
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:54:51 ID:z1Gtiln.
乙でした
悲壮感のない爽やかな終末でした
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/03(月) 22:58:14 ID:Zri80V5g
ちなみにSSの中で車とかの交通機関を使わないのは、
そこら中に持ち主不明の車が乗り捨てられていて邪魔だからです
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/04(火) 01:08:01 ID:3xRSZrAM
掛け合いが秀逸
こんな終末なら悪くない
乙
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/04(火) 03:41:46 ID:ijfcnjKs
おぉ、あんさんでござったか
また何処かでお会いできる事を願いつつ、乙乙
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/04(火) 21:27:02 ID:S10trhEo
乙乙
久しぶりに楽しいSSだった。終わるのが残念
245
:
HAM
◆s.oWWpsiPk
:2019/05/05(日) 20:03:08 ID:wuPtFX7E
テスト
246
:
HAM
◆HAM.ElLAGo
:2019/05/05(日) 20:03:44 ID:wuPtFX7E
テスト2
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