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勇者「世界が違っても変わらないものはありますよ」

1ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/07(月) 00:46:25 ID:fMH4nUfs
初めましての方は初めまして 今までの作品を読んだことのある方はありがとうございます
このssはシリーズ作品の続きですこれを読む前に
美少女「君にどうしても言いたいことがある...」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1474346114/
男「この学校...やばすぎだろ...」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1474556109/l30
女「この学校に常識は通じない!」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1474930412/l30
男5「人生って何があるかわからないから面白いよな」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1486680427/l30
男妹「この学校にきて良かった...そう思うよ」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1495729469/l50
を読むことを推奨します 誤字、脱字など多いですがそれでもよろしければどうぞ

28ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/13(日) 13:04:38 ID:9TIDg0cI
グゥー

霊「あっ...」

美少女母「どうやら貴女達もお腹減ってるようね じゃあ一緒に学食行ってらしゃい 話はまたその後にしましょ」

美少女「えっ...この2人の分のお金は?」

美少女母「美少女...会長らしいこと最近見てないけど...奢ってあげたら?」

美少女「何で私が...」

美少女母「生憎だけど今、持ち合わせてないのよね〜お金」

メイド「私が持ってる訳無いし...誰か親切な人は居ないかなー」チラッチラッ

霊「お腹減ったよぉ...」ウルウル

美少女「あーもう 出せばいいんでしょ出せば ほら行くよ」ガチャ スタスタスタ

言「霊...今回ばかりはお前の嘘泣きに感謝してやる」ヒソヒソ

霊「伊達や酔狂で嘘を司っていないからねー私」ヒソヒソ

29ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/13(日) 13:05:29 ID:9TIDg0cI
一旦切ります

30以下、名無しが深夜にお送りします:2017/08/13(日) 20:23:40 ID:7mPSvawM
手を放したら死んじゃうレベルだと捕まってても死にそうw

31ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 00:25:20 ID:L5rswD4k
>>30 以前、男が遅刻しそうになって女に背負ってもらい走ることで間に合った時のことを覚えているだろうか?あの時の速度は新幹線より速いと男は言っていたが...運動神経抜群の美少女が、身体全身が痛くなる程の速さで走ることで起こる風圧は捕まってる者が神でないと即死レベルである 尚、掴まっていた2人は一切の怪我をしていない 神ってスゲー

32ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 00:55:49 ID:L5rswD4k
〜学食〜

美少女「首が痛い...腰も...肩も...一体どれくらいの速度で走ったらここまで酷くなるの...」モグモグ

霊「ものすほいはやはったほ」モグモグ

言「口に物を入れて喋るな 行儀が悪い」パシン

霊「あうぅ...でも美少女ちゃんも喋ってるじゃない...」ヒリヒリ

言「こっちは口を閉じながら喋ってるからまだマシよ でもどうしてその状態で普通に喋れるかは『編集者』の私でもわからないね...ツクヨミとフレイヤはとんでもないことをやってくれたよ...」

美少女「あっ君達がそうなんだ 一昨日男達が話していた編集しているってのは」

霊「そうだよ 私が霊 で、こっちは言ちゃん 2人合わせて言葉の神やってるんだー凄いでしょ」

美少女「言と霊...二人合わせて言霊か...洒落た名前だね 誰がつけたの?」

言「今私が殺したいと思ってる奴 どうしようもないくらい文を書くのが下手なあいつよ 私達の名前を思い付いた時のあいつのニヤケ顔...正直吐き掛けたわ」

33ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 01:08:38 ID:L5rswD4k
霊「え?あの時、あの人ニヤケてたの?よくわかったね言ちゃん」

言「ここまで付き合い長いとあいつの表情読み取ることぐらい造作も無いわよ あっ、一応言っておくけど 私が姉でこっちは馬鹿な妹ね」

美少女「わざわざ馬鹿って付け加えなくても...」モグモグ

言「事実よ あいつのアドリブに霊がノるからブレーキ役は私しか居ないのよ 本当、参っちゃうわよ...」

霊「そう言うけどさ言ちゃん 言ちゃんが編集した場面、立て続けにシリアスだったじゃん あれじゃあ読んでる人も重い気分になっちゃうよ?」

言「ただでさえも読むに耐えれない物を少しでもマシにしようとしているんだから感謝して欲しいんだけど...あんたが編集すると必ずギャグ方面に走るじゃない 波が無くてつまらないわ」

美少女「まあまあ落ち着いて...で?どうして2人は編集することになったの?」

言「ある日、起きたら目の前にあいつが居て...消されたくなかったら付き合えって言われたのよ 私は嫌だったんだけど霊がノリ気で...こいつ一人に任せる訳にもいかないから仕方なく手伝ってるのよ まさかあそこまで駄文だとは思わなかったわ...」

美少女「それって脅迫なんじゃ...」モグモグ

言「だからあいつが少しでもうだうだした文書いたらいつもボコボコにしてるわ すぐに復活するのが気に入らないけど...その時はあいつ...一旦切りますとか言うし...今こうしてる間も私達のことを見ながらその様子を書いてるのよ...」

34ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 01:10:33 ID:L5rswD4k
美少女「えっ!?見られてるのこの様子 一体何処から...」キョロキョロ

霊「探したって無駄だよ あの人は滅多に姿を現さないから」

言「でも一回、あんたも見たことあるわよ?あいつのこと あの時はあいつ、姿を変えてたし気付かなかったと思うけど...」

美少女「えっ!?会ったことあるの?」

言「えぇ...思いっきり殴ってたわ まだまだ甘かったけど」

美少女「一体いつ...」

霊「まぁそのうちわかるんじゃない?あの人、結構目立ちたがり屋だし 荒らしが沸いて言ちゃんがげんなりしてた時もあの人、目を輝かせてたもんねー」

言「あの時は本気でキレたわよ...火に油そそぎやがって...」

35ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 01:24:55 ID:L5rswD4k
美少女「大変そうだね...」

言「あいつが他の人のスレで書き込みしたせいでそのスレ荒れたのよ? 本当、一回死ねばいいのに...」

霊「あぁ...あのスレね...でもあの時はあの人も反省してたよ?」

言「私が許せないのはその後よ 謝罪文を書くなりするべきなのにあいつ...何食わぬ顔で続き書きやがったし」

霊「でも続きを書かなきゃ駄目でしょ?あの人、エタらないようにするとか言ってたし」

言「すぐ体調壊すあいつが? 人物紹介書いてる途中で身体壊して暫く更新出来なかったのに?」

霊「あの時はあの人、忙しい時期だったし...」

言「暇さえあればゲームやってたあいつに忙しい頃なんてあった?いつよ?」

霊「冬頃?」

言「あの時はあいつ、一日中ゲームやってたわ 書く気があればもっと書けたのに...」

美少女(駄目だ...さっきから話題について行けないからおかわりしか出来ないや...)

36ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 01:37:01 ID:L5rswD4k
言「ところで...それで30杯目だけどいつになったら腹が満たされるの?美少女」

美少女「え!?もうそんなに食べてた?」

霊「私達の話聞きながら食べまくってたね...私、まだ一杯も食べ切ってないのに...」

言「あんたが食べるのが遅いだけでしょ...はぁ...イザナミ様、絶対怒ってるよ...」

霊「大丈夫でしょ あの人なら」

言「あんた...神力がまだ使えないからいいけどそろそろ抑えるようにしなさいよ 私達は神力抑えないと軽はずみな発言は許されないんだから」

美少女「でもお母さん...一体何の用で2人を呼んだのかな?」

言「さぁ?イザナミ様は腹に一物ある人だからね...多分あの人の過去全部知ったら驚くと思うよ?ネタバレになるから言えないけど」

37ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 01:54:04 ID:L5rswD4k
美少女「そういえば男6が台本とかいうの見たって言ってたな...女に飛ばされた時に置いていったみたいだけど...」

霊「え!?あれが人の手に渡ったら大変なことが起こるよ どうしよう言ちゃん」

言「大丈夫よ あの時、男も居たからきっと処分してくれた筈よ そうでしょ?」

美少女「う、うん...女がビリビリに破いてゴミ箱に捨てたって聞いてるよ 多分今頃は灰になってるんじゃない?」

言「なら安心ね でも念の為に神力使っておこうかな おほん『台本はあの後、誰にも読まれずに灰になった』...これでよし」

美少女「え?それってどういう神力?」

言「私の神力は言った言葉が本当になる神力 過去、現在、未来問わずね 霊は私の逆で、言った言葉が嘘になるわ」

美少女「使い道次第ではとんでもないこと起きるね...」

言「そういうこと そろそろ行っていい?このままだと霊が何かやらかしそうで心配だから」

霊「あともう少しだけ待って...この米粒がもう少しで取れそうなんだよ」

言「意地汚いことするな さっさと行くよ」ガツン スタスタスタ

霊「あー 待ってよー」タタタタタタタタッ

美少女「...食器置きっぱなしだけど...仕方ない 一緒に持ってくか」

38ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 02:35:06 ID:L5rswD4k
〜校長室〜

言「大変長らくお待たせしてしまい申し訳ありません」ペコッ

美少女母「別にそこまで頭を下げなくてもいいわよ〜頼みたいことがあって来てもらったんだから〜」

霊「それは校長として?創造神として?初代閻魔として?それとも...蛇として?」

美少女母「どれだと思う?」

言「まぁまぁ...そんな怖い顔しないで下さいよ 用件を話して下さい しがない言葉の神である私達に頼み事とは一体...」

美少女母「こっちの世界と勇者の世界の次元のズレが広がりつつあるわ...貴女達二人にはこれ以上広がらないように抑えて欲しいの」

言「無くすのではなくこれ以上広がらないように抑える?無くすことも出来ますがどうして...」

美少女母「...その方が君達も都合がいいだろう?」

39ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 02:36:30 ID:L5rswD4k

霊「はぁ...その話し方は人前でしないようにした方がいいと思うよ?」

美少女母「勿論だとも 君達だからこの話し方が出来るんだ やはりこれが一番性に合うんでね」

言「『記憶を持つ者』...貴女には頭が上がりませんよ...一体何役演じるつもりですか?」

美少女母「さぁね...今となっては私も自分の正体が分からなくなったよ...」

言「ではいつ頃主人公達に真実を伝えるつもりですか?」

美少女母「遠くない未来...かな」

言「そうですか...いいでしょう 貴女の頼み、謹んで引き受けさせてもらいます 確かに後々のことを考えるとズレを無くすのは得策では無いですしね」

霊「で? 具体的にはどんなことをすればいいの?」

美少女母「これがさっき見た次元のズレの状況を書いたものだ」スッ

言「これは...かなり複雑ですね...」

美少女母「言、君はこちらの世界から 霊、君は向こうの世界からこの状況を維持するように努めてくれ その際に辛うじて抑えているようにするんだ...それくらいの演出なら君達にとっては容易いことだろう?」ニヤリ

言「やれやれ...やはり貴女は食えない人ですよ」

美少女母「...それが私だからね〜」キャッキャッ

40ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/14(月) 02:39:17 ID:L5rswD4k
一旦切ります

41以下、名無しが深夜にお送りします:2017/08/15(火) 21:53:12 ID:5bTnj.c6
霊「ところでこの部屋って防音設備あるの?今までの会話聞かれたら不味いんじゃない?」

美少女母「一応してあるけど...耳のいい人なら聞こえるわね〜例えば...今外で待ってる女とか」

言「それ、絶対聞こえてるじゃないですか...」

ガチャ

メイド「余裕で聞こえてたよ でも、私はおばあちゃんの秘密知ってるから大丈夫 安心して」

言「あっ、知ってるんだ...」

美少女母「どうせ遅かれ早かれ知られるからね〜言い触らされるよりマシだから前以て言っておいたのよ〜」

言「あぁなるほど...言い触らされる『記憶』を持っていましたか」

美少女母「何回私がやってると思ってるの?舐めないで欲しいわ〜」

メイド「で、話が終わったみたいだから入ったけど...さっき言ってた仕事について詳しい話をして欲しいんだけど」

42ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 21:54:51 ID:5bTnj.c6
霊「仕事?何それ」

美少女母「貴女達2人を連れてくるお礼に言っておいたのよ〜 勿論既に準備出来てるわ〜これが依頼よ〜」スッ

メイド「い、依頼?何それ...は?金庫の鍵?こっちはスマホのロック解除...」

言「鍵師か...まぁ女にはぴったりかもね 耳良いし...手先も器用だから」

美少女母「面倒な事っていうのは信頼商売だからってことよ でも大丈夫でしょ?旅してた時に金庫開けたことあるから〜」

メイド「確かに開けたことあるけど...スマホのロック解除は職が違うよ?」

美少女母「大丈夫よ〜その耳で聞けば分かるわ〜」

43ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 22:01:05 ID:5bTnj.c6
言「ロックと言っても所詮パターンだもんね 電子の海に飛び込んで必要なもの拾えばいい簡単なことだよ」

メイド「気楽に言ってくるよね...はぁ...まぁ一応やってみるけどさ どうなるか知らないよ?」

美少女母「絶対大丈夫よ〜 巫女を遣り遂げた貴女ならね〜」

メイド「巫女とこれは違うんだけどなぁ...」

ガチャン バタン

言「文句言いながら出て行った...」

霊「本当に大丈夫なの?」

美少女母「あの子なら心配無いわよ〜 だって私の孫だもの〜」

44ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 22:10:30 ID:5bTnj.c6
〜市役所〜

メイド「初仕事から責任重大なんだけど...やれるかな...」ポチッ

ピンポーン

『はい 用件は何でしょうか』

メイド「金庫の鍵の件と言えばわかりますか?開けにきました」

『あぁ...鍵師の方でしたか すぐに参りますので暫しお待ち下さい』

ピッ ガチャ

市長「お越しいただきありがとうございます 実は以前より開かなくて困っていたのですよ ささ、中にどうぞ」

メイド「し、失礼します」

45ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 22:38:31 ID:5bTnj.c6
市長「これがその金庫です 私の一つ前の市長の物なのですが...番号がわからないので開けようにも開けられなかったのですよ」

メイド「他の鍵師の方は?別に私じゃなくても良かったのでは...」

市長「勿論呼びました しかし呼んだ全員に壊すしかないと言われましてね...壊したくは無かったのでずっと開けていないのですよ」

メイド「なるほど...事情は理解いたしましたがそんな代物...私如きが開けるとは到底思えないのですが...」

市長「ご謙遜を...校長先生の令孫である貴女ならきっと問題無いですよ」

メイド「そんな...過大評価ですよ...私はただ耳が人より少しばかり良いのが取り柄ですから...しかし承りましたからには微力ながら精一杯努める所存です」

市長「何卒よろしくお願い致します」

46ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 23:05:13 ID:5bTnj.c6
〜数分後〜

メイド(何これ...開けても開けてもマトリョーシカみたいに次から次へと扉が出てくる...)

市長「調子はいかがですか?」

メイド「正直言ってかなり厳しいですね...これで10枚目になりますが...厚さから判断するとまだまだありますよ...」

市長「やはりそうですか...先代は安全面に力を注いでいたと聞いています 恐らくそれがそのように扉の数が多い理由なのではないでしょうか」

メイド(これ、置いた本人も大変だっただろうね...一枚一枚、番号が違うし覚えなくちゃいけないから...私だったら紙に控えておくけどなぁ...あ、そうだ)

メイド「あの...これだけ扉が多くて番号がそれぞれ違いますと何かに控えておかないといざという時に開けることが出来なくて困るのではないしょうか?」

市長「確かに...そうですね 使う時に開けられないのであれば置いておく意味も無いです...先代が残した物の中に手掛かりが無いか捜してみます」

メイド(いや...普通手掛かりなり探してから依頼すると思うんだけど...この人、しっかりしてそうに見えるけど抜けてない?)

47ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/15(火) 23:12:42 ID:5bTnj.c6
〜数十分後〜

市長「あ、これだ! ありました金庫の番号 日記に書いてありました」

メイド(やっぱり書いてあるじゃない...私が来た意味無いなこりゃ...)

市長「しかし...これでは番号がわかりませんね...」

メイド「え?それはどういうことですか?」

市長「これを見て下さい 1枚目から50枚目まで書いてあるのですが...」スッ

メイド「これは...暗号ですね...これを解かないとわからないようになっているということですか...」

メイド(しかもご丁寧に一つ一つ違うし...あーもう、面倒くさいなぁ...)

48ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:06:44 ID:yBrt2ywk
〜2時間後〜

メイド「それは白い部分を塗り潰せば...」

市長「おお...数字が浮かび上がった...この数字の順に回せば...あれ?開きませんね...」

メイド「恐らく順番が決まっているのでしょう あっ...さっき解いた意味が不明だった順番! あれの順に回せば...」

市長「試してみます...」

カチッ...カチッ...カチッ...カチッ...ガチャ

市長「おぉ!遂に全ての扉が開きました」

メイド「こういうのって中身は入ってないのが普通ですが...これは...いっぱい書類が入ってますね...」

市長「恐らく辞める際に出し忘れた物でしょう...これでやっと引継ぎが終わります...今日は本当にありがとうございました」

メイド「いえいえ...お役に立てて良かったです」

市長「何とお礼を申し上げたら良いか...ああそうでした 謝礼金のことですが...依頼の紙に書いた金額の何倍か色を付けさせて貰いますよ」

49ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:07:36 ID:yBrt2ywk
メイド「お言葉ですが...公費をそのように使うのはあまりよろしいことではないでしょうか」

市長「ご心配無く この依頼は私個人がした物ですから謝礼金も勿論ポケットマネーです 公費をこのような私情で使うなんてことはしません」

メイド「それなら良いのですが...おっともうこんな時間ですか...では私はこれで」

市長「本日はご多用の中お時間を戴きましてありがとうございました お気をつけてお帰り下さい」

メイド「何もそこまで畏まらなくても...依頼されたことをしたまでですよ」

市長「いえいえ...今後とも変わらぬ付き合いの程、よろしくお願いします」

メイド「それは...こちらこそよろしくお願いします」

50ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:17:04 ID:yBrt2ywk
〜勇者の家〜

メイド「ただいま」ガチャ バタン

勇者「お帰りなさい 帰りが遅いので心配しましたよ どうしたんですか?」

メイド「おばあちゃんの紹介で鍵師紛いのことやってね...それがかなり大変だったんだよ」

勇者「ほぉほぉ...そうだったのですか お疲れ様です ところで...先程メイドさんの部屋を掃除したところまた新しいDVDがあったのですが...買いましたね?」

メイド「え、えーと...それは...うん 買ったよ」

勇者「最近、家計簿の計算が合わないところがあるのですよ 詳しく調べた所『謎の出費』があったことがわかりました...食費を使ってますね?」

メイド「あ、バレた?」

勇者「バレたじゃありません そこに座って下さい 以前よりおかしいと思ったのですよ大体貴女は...」

51ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:25:43 ID:yBrt2ywk
〜数分後〜

勇者「確かに趣味を持つことは良いことです しかし食費に手を出すのは流石にいけませんよ」

メイド「ハーイ ハンセイシテマース」

勇者「これで何回目ですか いい加減にして下さいよ...はぁ...」

メイド「そう言うけどさ 勇者さんも人のこと言えないよね 私知ってるよ?また通販で何か買ったでしょ 電話の履歴見ればすぐわかるんだからね」

勇者 ギクッ

メイド「この前、新しい掃除機買ったばかりじゃない それも食費使ってさ...お姫様だから金銭感覚が庶民である私とは違うのはわかるけどそういう所はしっかりして欲しいな」

52ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:34:20 ID:yBrt2ywk
勇者「でも...高機能で手軽に使えるって聞いたら買うしかないって思うじゃないですか...」

メイド「そう言って買った家電が十数台、ロデオマシーン買ったけど全然乗ってないし...荷物置き場になってるじゃない」

勇者「今度乗ります」

メイド「出た...いつもそう言うよね...で、結局乗らない...使わない...定期的に売ってる身にもなってよ」

勇者「使いたい時に見当たらないと思ったら...売ってたんですか!?」

メイド「そりゃ売るでしょ...じゃなきゃ足の踏み場が無くなるし...」

53ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:50:32 ID:yBrt2ywk
ピカッ

女7「おやおや...これはまた醜い争いをしているね...そういうのを五十歩百歩って言うの知ってる?」

メイド「あんたには関係無いでしょ」

女7「ところがこれが大有りなんだよね...君の弟君に頼まれてるんだよ 君が無駄遣いしないように程々の所で止めてくれってね」

メイド「男が?」

女7「うん 以前、この家に来た時あったでしょ?彼、目が良いからさ 見たくないものも見えちゃうんだよね」

メイド「知ってるよ 私はあの子のお姉ちゃんなんだから」

女7「で、その時に君が隠してるDVDの数に呆れてね...私に頼んだってこと 因みにこの前の勇者の注文、私がキャンセルしておいたから」

54ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:51:03 ID:yBrt2ywk

勇者「何勝手なことしてるんですか」

女7「君も浪費癖が酷いねー 経済面にゆとりが出来たらすぐ物買うし 自分の首を時分で絞めてること自覚して欲しいよ」

勇者「し、しかし...」

女7「言い訳なんて聞きたくない 取り敢えず明日になったら使ってない物全部売るから 頼まれたからにはとことんやるからね私は」

メイド「ちょっと待った 私のことならまだしも何で勇者さんのことまで干渉するの」

女7「何でって、お馬鹿三人組のメンバーに聞いてよ 私は彼らに頼まれたんだからさ じゃあそういうことで じゃあね」

ピカッ

勇者「男3と男4が頼んだのですか?」

メイド「多分そうだろうね...」

55ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 00:56:07 ID:yBrt2ywk
勇者「取り敢えず...晩御飯食べましょうか...」

メイド「そうだね...ごめん勇者さん 私、言い過ぎたよ」

勇者「そんなこと無いですよ...自分のこと棚に上げて言ってた私に非があるのですから...」

メイド「思い返せば買っただけで全く見てないDVDも多いなぁ...良い機会だし必要無いのは売ることにしよう」

56ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 01:05:48 ID:yBrt2ywk
勇者「でも見たくて買ったのでは?」

メイド「集めたくて買っただけだよ 録画したのをダビングして編集した物があるから観たくなったらそれを観れば良い...まぁ特典映像があるのは除くけど」

勇者「私は何も活かせていませんね...昔から欲しいと強請ったものは全て貰えたので...バイトをして初めてお金のありがたみを知った筈なのに...」

メイド「もしかして女7はこのことに気付いて貰いたくて私達の前に現れたのかもしれないね...」

勇者「そうですね,,,知らない間に皆を心配させてしまったようです...」

メイド「お互いまだまだだけどさ...これからも頑張っていこうよ 心機一転してさ」

勇者「はい これからもよろしくお願いします」

メイド「こちらこそ不束者ですが今後ともよろしくお願いします」

57ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 01:22:39 ID:yBrt2ywk
〜時の流れ〜

女7「やれやれ...手が焼けるよ...」

ウルズ「それは貴女でしょ?ヴェル」

女7「おや ウルズ姉さん 珍しいね帰って来てたんだ」

ウルズ「貴女がやらかさないか心配なのよ 昔からそうだから...」

スクルド「ヴェル姉ならあり得るね 今後も何かとやらかすし」

女7「スクルドまで...もしかして封印が弱まった?」

スクルド「おいおい...明日は槍は降らないよ?僕はただヴェル姉に会いに来ただけさ 順風満帆な生活を送ってるヴェル姉にね」

ウルズ「運命神である私達は必要以上に運命に干渉しないのが規則なんだけど...貴女のここ最近の行動は目に余るわ」

女7「大丈夫だよ 規則を逸脱するような行動は取るつもりは無いって」

ウルズ「そう言うけどね...現に貴女、美少女に警告してるじゃない あれは充分規則を破る行為だと思うけど」

スクルド「まぁそこまで責めないであげてよウルズ姉 ヴェル姉は司ってるだけなんだし 僕から言わせればウルズ姉の方が規則を重んじ過ぎて使命を全うしてないと思うんだけど」

女7「そうだそうだ 放任主義にも度があるぞ」

58ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/16(水) 01:24:24 ID:yBrt2ywk
一旦切ります

59ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 00:08:13 ID:aopofdKw
ウルズ「別に放任主義じゃないんだけど...あっそうそうヴェル 今度会ったら貴女に聞こうと思ってたことがあったの忘れてたわ 貴女、教会にここ数年行ってるけどどういうつもり? 神である貴女が修道女になるなんて...」

女7「別にいいでしょ 私が何しようとウルズ姉さんには関係ないんだし」

スクルド「それに...ヴェル姉が修道女の資格無いと困るしね」

ウルズ「未来にヴェルが修道女じゃないと困ることがあると言うの?スクルド」

スクルド「ああその通りだよ だから僕はヴェル姉が修道女やってないと困るんだよね」

女7「へぇ...私の趣味って意味あったんだ...」

スクルド「あれ趣味だったんだ...」アセアセ

女7「まぁ私の趣味の話は置いといて ウルズ姉さんは規則規則って縛られ過ぎなんだよ そもそもあの規則って誰が作ったの?」

ウルズ「それは...無理ね 私達が発音出来る名前じゃないから」

女7「旧支配者だっけ?彼らをまとめた名称って あれが何故人間の創作物ってことになったか今でも理解できないね」

ウルズ「それよりも....彼らを見て発狂しなかった人間が居ることが異常よ 理解しようとすると頭がいかれるのに...」

スクルド「西洋人はともかく...日本人は恐らく彼らを直視しても大丈夫だろうね タコの親戚かと思うだろう」

60ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 00:20:15 ID:aopofdKw
ウルズ「た、タコ...確かに彼らは海の生き物に似ているけど...」

女7「触手見て興奮する民族だよ?彼らのSAN値は最初からマイナスなんだって 元から壊れてる物を壊すことなんて出来ないでしょ?それと同じだよ」

ウルズ「そこまで言う?まぁ、あれを萌えに昇華したのも彼らだから出来た所業だけど...」

女7「日本人に見つかったのが悪い」

スクルド「それに...未来で例の彼らが接してるけど発狂してないしね」

ウルズ「『巫女の血』の子達ね...まぁあの人が託したのだからそれぐらい出来なきゃ困るわよ」

61ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:00:22 ID:aopofdKw
女7「さて...じゃあそろそろ私は行かないと 勇者とメイドの物を売らないと...」

ウルズ「本当に売る気なの?」

女7「彼女らもそれを望んでるからね...」

ピカッ

ウルズ「ヴェル...」

スクルド「大丈夫だって 『例の出来事』まではヴェル姉に心配無いって」

ウルズ「そうかしら...」

〜女4の家〜

男7「...ふぅー出来ました 後はこれが乾けば完成ですね」

女4「んー?ひいおじいちゃん、おはよー もしかして出来たの?」

男7「お早うございます 完成ではないですが...私がやる工程は全て終わりました」

62ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:02:36 ID:aopofdKw
女4「寝ずにずっとやってたよね...何徹したの?」

男7「あれから一睡もしていないので...そうですね...2徹ではないでしょうか」

女4「たった2徹でそれ作ったの!?凄いね...」

男7「手先が器用なことが私の唯一の取り柄なので...師匠が作った物に比べれば天地の差がありますがね...まだまだですよ」

女4「そんなこと無いと思うけどなぁ...芸術品の域に達してると思うよ?」

男7「そう言って貰えるだけで嬉しいですよ それより友さんは?この時間帯に起きると思うのですが...」

女4曽祖父「わしはここだよ よくもまぁ、人が起きる時間を覚えられるなぁ男」

男7「これ位造作も無い事ですよ 腰の調子は如何ですか?」

女4曽祖父「いつもと変わらんよ?それがどうした?」

男7「いつ悪化するかわかりませんから...心配なのです」

女4曽祖父「お前に心配される程衰えてはおらんよ さて...畑の様子でも見に行くかね...」

スタスタスタ...

男7「やはり...無理をなされてる...」

女4「ひいおじいちゃんもわかった?あの様子だと...」

63ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:03:09 ID:aopofdKw
男7「以って3日...それ以上は厳しいですね...音、今の金額は?」

女4祖父「ちっ...聞いてたのバレてたか...確か1億8000万だったな...父さんのおかげで手術費ももうすぐ集まるな」

男7「それでは間に合いません...今の段階から入院しなくては...それにまだこれが完成していないのですよ?」

女4「それって幾らで買い取ってくれる予定なの?」

男7「詳しくはわかりません...恐らく見てから決まるかと あっ今日は男6さんのホームクリーニングの日でした そろそろ行かなくては...」

女4祖父「待て父さん 2日も寝てなくて尚も働こうとするのか?少し寝てから...」

男7「友さんの命が危ないのですよ!? 事は一刻を争います...急がなくては...」

ヨロッ ガシッ

女4祖父「無理すんな 限界をとっくに越えてるんだぞ?今は休め」

男7「し、しかし...」

女4祖父「死に急ぐことをするな! このままだと父さんの方が先にくたばるぞ!」

女4「おじいちゃん...」

女4祖父「女4 父さんを部屋まで連れてって寝かせてやれ」

女4「うんわかった 行くよひいおじいちゃん」

64ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:17:45 ID:aopofdKw
男7「私はまだ動けます...」

スタスタスタスタ

女4祖父「無理しやがって...そんなに親父のことが大切か...さて、俺も見回りに行かんとな 朝飯は...途中のコンビにで買うか」

〜公園〜

女4祖父「今日もやってるなぁ...暇人ばっかだなこの町 ん?あそこに居るのは...確か男のもう一人の妹か...確か名前は男妹2...よく見たら隣に美少女妹2が居るし...あいつ、今日大会だったよな 大丈夫なのか?」

ピピー ピピー

女4祖父「おっ 3分経ったか いただきます」

モグモグ

女4祖父「やっぱり焼きそばはうめえなー インスタント飯は色々あるがこれに限るな」

65ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:21:07 ID:aopofdKw
男妹2 ジィー

女4祖父「うわっ...何だお前 体操はどうした?」

男妹2「もう終わったよーほら、押してもらったんだー」

女4祖父「その見た目でスタンプかよ...まぁ俺も人のこと言えんが...美少女妹2はどうした?」

男妹2「何かバスに遅れるとか言って行っちゃったねー」

女4祖父「そうか...で、俺に何か用か?」

男妹2「おにぎり一緒に食べてくれる?」

女4祖父「はぁ?見てわからねえのかよ 俺は焼きそば食ってんだぞ」

男妹2「別にいいじゃないー 一個だけでいいんだからさー」

女4祖父「いや...要らないんだが...」

男妹2「いいじゃん 一個だけでいいんだよ?一緒に食べようよー」

女4祖父「しつこいな...一個だけだぞ?」

男妹2「わーい じゃあこれねー」スッ

女4祖父(何だこれ...想像以上にでかいぞ...俺、食えるか?)

66ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/18(金) 01:25:41 ID:aopofdKw
一旦切ります 女4祖父は見た目こそ40代ですが実年齢は60越えしてます また、おにぎりは男が作ったもので運動部の美少女妹2が大きいと言っていたものです

67以下、名無しが深夜にお送りします:2017/08/19(土) 14:07:41 ID:Rct.R57k
なろうにでも投稿してきちゃどうだ
これだけ長くなるとあっちでも十分やっていけるだろうし、この無駄に多い登場人物にしたって名前つけてやらにゃややこしくてかなわんだろ

68ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 20:09:00 ID:n9N5SELo
>>67 登場人物の名前が本名です 幾つかの人物には偽名もありますがそれが彼らの名前です 仮名ではないので紛らわしいと思いますがそこの所、ご了承下さい それと移転する気はありません 書き始めた場所で終わらせたいので

69ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 22:57:22 ID:L6nrsN/c
女4祖父「ええい ままよ」パクッ

男妹2「美味しいでしょー? お兄ちゃんが作ったんだよー」モグモグ

女4祖父「確かに旨いが...量が多すぎるぞ...俺、焼きそばも食ってることわかってんのか?」

ヨルム「...美味しいそう...」ジィー

女4祖父「また湧いた...今度は何だ?何だその目...焼きそば食いたいのか?」

ヨルム「...うん」コクッ

女4祖父「じゃあやるよほら 俺、このむすびで腹一杯になるし」スッ

ヨルム「ありがとう...いただきます」

モグモグ

女4祖父「小さいのにちゃんと挨拶出来るのか...しっかりしてるなーお前」ナデナデ

女3「あっーこんな所に居たのね...目を離したら何処か行っちゃったから心配したんだから ヨルム」タタタタタッ

70ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:07:29 ID:L6nrsN/c
ヨルム「ママ...これ美味しいよ」モグモグ

女4祖父「ママ!? おまっ...その齢で子供居るのかよ...確か女3とか言ったよな」

女3「ええそうですけど...どちら様ですか?」

女4祖父「俺のこと知らないのか...俺は女4の爺ちゃんだよ 服装で分かると思うが警察官だ」

女3「お、お爺さん!? 女4には警官のお爺さんが居るとは聞いてましたが...貴方が...お若いですね...」

女4祖父「お前には負けるよ...学生だろ?ちゃんと食わせてるのか?」

ヨルム「ごちそうさま」

女4祖父「それも特盛をこんなに早く食べるし...ん?容器はどうした?」

ヨルム「食べたけど?」

女4祖父「と、とんでもねえ子供だな...」

女3「こらヨルム 容器まで食べちゃ駄目って言ってるでしょ?大丈夫なの?」

ヨルム「大丈夫だよ?ママ」

男妹2「それよりも女4のお爺さん...手が止まってるよー?食べないのー?」

71ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:10:25 ID:L6nrsN/c
女4祖父「食べるよ食べるけどさ...目の前でこんなの見せられたら手が止まるだろ」モグッ

女3「男妹2?あれ?おかしいわね...さっき男の家を通りかかった時に男が起きろって声が聞こえたんだけど...」

ヨルム「ママ...何言ってるの?この人は校長先生だよ?」

女3「えっ?」

ピカッ

美少女母「バレちゃったわね〜 でもよく私だってわかったわね貴女」

女4祖父「こ、校長!?じゃあこれは...」

美少女母「勿論男が作ったおにぎりよ〜 あの子が寝たままだったから私があの子の姿になって来たのよ〜」

ヨルム「匂いが校長先生と同じだったからすぐわかった」

女3「そうか...ヨルムは鼻が良いから分かったのね」

72ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:16:40 ID:L6nrsN/c
女4祖父「じゃあ美少女妹2は...」

美少女母「私だって気付かずに行ったわね〜 流石に気付くかと思ったんだけどな〜私、そこまで演技力あるかしら〜?」

女3「全然わかりませんでしたよ...」

女4祖父「ふぅ...やっと食べ終えた...俺の齢分かってて食べさせたんですか?」

美少女母「貴方なら食べられるでしょ〜?まさかそこまで歳はとってないわよね?」

女4祖父「痛い所を突いてきますね...ハハハ」

73ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:25:41 ID:L6nrsN/c
美少女母「でも良いの〜?こんな所に居て〜 親孝行したい時分に親は無しって言うじゃない〜」

女4祖父「...どういうことですか?」

美少女母「今は午前6時28分...今、引き返さないと間違いなく彼はお陀仏ね〜」

女4祖父「まさか親父...やばいな急がないと...」

ダダダダダダダダッ

女3「どうしたんですか?あの人...」

美少女母「女3 ちょっと頼まれてくれないかしら?」

女3「えっ?別に構いませんが...」

美少女母「今からヨミちゃんの家に行ってヨミちゃんを女4の家に連れて行ってくれないかしら?5分以内に」

女3「ええ!?どうして急に...」

美少女母「別にいいわよ?貴女が行動しなかった所為で一人の成人男性が死んでも良いって言うならね〜 じゃ、頼んだわよ〜私もやらなきゃいけないことが沢山あるからね〜」

74ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:35:16 ID:L6nrsN/c
スタスタスタスタ

男4「おっこんな所に居たのか...ん?どうした?」

女3「あなた...ヨルムを家まで連れてってね 私、やらなきゃいけないことがあるから」

ダダダダダダダッ

男4「どうしたんだ?あいつ...」

〜女4の家前〜

女4祖父「おい親父! しっかりしろ!」ユサユサ

女4曽祖父「お、音か...急にめまいがしてな...大丈夫だしばらくすれば治るさ」

女4祖父「馬鹿野郎!その体調で意識があるだけ奇跡だ...すぐに病院に...」

75ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:45:22 ID:L6nrsN/c
女3「女を連れてきた訳?」

女「...なるほどな 私の神力が狙いか...ったくそういうのは前以て言ってくれよな」

女4「何の騒ぎ...ってひいおじいちゃん!?それにお母さんも...」

女「女4 いいから男を叩き起こして来い 疲れは私が何とかする」

女4「わ、わかった...すぐ起こしてくるね...」タタタッ

美少女母「ええ...ええ...頼んだわよ」ピッ

女4祖父「何をしているんですか?」

美少女母「まだ足りないでしょ?手術代 だから今、警察署に電話してやり忘れた貴方のボーナスを寄越すように言ったのよ あ、もしもし?悪いけど女4の給料をくれないかしら?ええ...急用でね ありがと〜助かるわ〜 じゃあね」ピッ

女3「なるほど...手荒ですが校長先生にしか出来ないことですね...」

女「無茶苦茶を言いやがるな...まぁ母さんの頼みを断れんが...」

美少女母「よし...これで手術代は揃ったわね もしもしエイル?緊急オペの準備してくれる?大丈夫よ私もやるから」

76ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:55:34 ID:L6nrsN/c
女4「連れて来たよ...」

男7「あ、あの...どういうことですか?」

女「そこでじっとしてろ」

ピカッ

女「はぁ...はぁ...これでいいな」

男7「疲れが...消えた...」

女「お前の肉体状態を一週間前にした...その頃は疲れてないからな」ゼェ...ゼェ...

77ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/19(土) 23:58:26 ID:L6nrsN/c
女3「大丈夫?女」

女「すまんな女3 肩貸してくれ」ユサッ

女3「おおっ...ったく無理するのは貴女も一緒ね」

男7「母様...何故そこまでして...」

女「母さんが言うのならやるしかないだろ...母さんはいきなりとんでもないこと言うがそれには必ず意味があるからな...」

美少女母「ありがとね〜ヨミちゃん じゃ、行くわよ」

女4「えっ?何処に?」

美少女母「決まってるじゃない病院よ すぐにやらないと死ぬわよ?その人 男、貴方も同行して貰うわよ?軍医の経験あるでしょ?」

男7「あ、ありますがどうしてそれを...」

美少女母「説明している暇は無いわ」

78ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:04:34 ID:OZz4Iad6
女4「と、とにかくひいおじいちゃんをまず乗せないと」

女4祖父「そうだな...父さん そっちを頼む 行くぞせーのっ」

〜救急車内〜

美少女母「ええ...ええ...わかったわ そこに連れて行けばいいのね」ピッ

女4「校長先生...随分慣れてるようですが...」

美少女母「これ 私の医師免許よ」スッ

女「い、医師免許まで持ってるのかよ母さん...」

美少女母「勿論手術の経験はあるわ だからすぐ呼んだのよ」

女3「じゃあさっき女6に電話したのは...」

美少女母「聞こえたでしょ?オペの準備をするためよ」

79ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:16:54 ID:OZz4Iad6
女4祖父「助かるんですか?親父は...」

男7「腰から癌が全身に転移しています...本当ならばもっと早く手術するべきでした...」

美少女母「恐らく...成功する確率は一桁を切るわ...」

女4「そ、そんな...」

美少女母「まぁ、それは貴方が手伝わない場合の話だけど...」チラッ

男7「確かに私は一時期軍医をやっていましたが...手術となると...」

美少女母「その眼よ そのMRIより正確な情報を読み取る眼 貴方は私達のアシストをしてくれれば充分よ」

男7「なるほど...そういうことですか では若輩ながら手伝わせて貰います」

女4「助けてもらうのは嬉しいですがどうして赤の他人であるひいおじいちゃんを?」

美少女母「ここで死んでもらったら困るからよ せめて結婚式を挙げるまでは生きてもらわないとね 貴方達もその為に今まで頑張ってきたんでしょ?」

女4祖父「ま、まぁそうですが...」

80ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:31:50 ID:OZz4Iad6
ガタン

美少女母「着いたわね 扉開けて」

女3「は、はい」

ガチャ

〜病院〜

女6「...来たな こっちだ」

美少女母「患者の容態は意識不明...かなり不味い状況よ」

男7「速やかに手術を行わなくてはなりません」

女6「ん?君はどうして...」

美少女母「彼の眼のことは貴女も知ってるでしょ?この状況だと検査をしている時間は無い だから彼に手伝ってもらうのよ」

女6「そうか...お前、メスは握ったことがあるか?」

男7「ええ...ありますが...」

女6「なら合格だ 行くぞ」

81ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:34:50 ID:OZz4Iad6
〜控室〜

女4「大丈夫かな...ひいおじいちゃん」

女4祖父「父さんが居るなら大丈夫だろ」

女「あいつの眼は凄いからな...私の自慢の息子だ」

女4祖父「えっ!?息子? じゃあ助手さん...あんた...」

女「I am your grandmother」

女4祖父「う、嘘だろ...」

女4「知らなかったの?おじいちゃん」

女4祖父「初耳に決まってるだろ お前は...知ってたか」

女4「うん」

女3「あの...私って居る意味ありますかね?成り行きで一緒に来ちゃいましたが...」

女「何言ってんだお前 私の肩を背負う役があるじゃないか あの神力、かなり体力を使うんだからな」

82ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:40:30 ID:OZz4Iad6
女3「まぁあのレベルの神力になるとちょっとやそっとじゃ直らないと思うけど...」

男「女!ここに居たのか...」

女「おい男 ここは病院だぞ静かにしろ」

美少女「少なくとも病院のソファーで女3の膝を枕にして横になってる女には言われたくないんだけど...」

女3「い、いつの間に...」

女「お前の膝、なかなか寝心地がいいぞ」

男4「よくもまぁ人の妻の膝で寝れるなお前...」

ヨルム「ママ...来たよ」

83ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:46:28 ID:OZz4Iad6
女3「あなた...ヨルム...どうしてここに?」

男4「ヨルムから話を聞いたからさ それより大丈夫なのか?女4のひい爺さん」

美少女「結構無理してたもんね...」

メイド「もうすぐですよ...」

女4曾祖母「悪いねえ...おんぶしてもらっちゃって...」

女4「ひいおばあちゃん...メイドさんも...」

メイド「ちょうど売った後に偶々出会ってね...母さんも居るって聞いたから飛ばして来たんだよ」

女「飛ばしてきたって...お前...自転車の2人乗りは駄目だろ...」

メイド「何言ってんの母さん 走って来たに決まってるでしょ その方が速いし」

男「尚更駄目でしょ...」

84ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 00:55:58 ID:OZz4Iad6
女4曾祖母「でもお蔭様で早く着くことが出来ました...ありがとうございます」

メイド「いえいえそんな...当たり前のことをしたまでですよ」

女「ところで女...勇者はどうした?」

メイド「勇者さんなら男の代わりにホームクリーニングに行ったけど...」

男4「どうして勇者が...」

メイド「偶々会ったからよ なかなか来ないから向こうから来たんだって そしたら救急車で行っちゃったから仕方なくって感じで」

女「あいつ、今は手術のアシストやってるからな...今日は無理だろうし...勇者ドンマイだな」

美少女「誰が手術してるの?」

女「母さんと男と女6」

男「手術も出来るのかよ校長...多才だな...」

女「私もびっくりしたよ まさか医師免許持ってるとは...」

85ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/20(日) 01:02:18 ID:OZz4Iad6
一旦切ります

86ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/21(月) 16:30:40 ID:wG8RBYG6
枕元に何か凄いいっぱい人が立って続き書けって俺に迫ってくる夢を見た...俺、疲れてるのかな...

87ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 18:21:04 ID:aYVOGjMQ
女3「...もしかしてだけど 医療知識知ってたからヨルムの命を創造出来たのかもしれないわね」

男4「ヨルムの命を? どういうことだ?」

女3「そういえばあの時、あなたは気を失っていたわね...あの時ね あなたをヨルムが庇った時 ...一回死んだのよ この子」

男4「えぇ!? そうなのか?ヨルム」

ヨルム「うん...自分でもこれは駄目だなって思ったんだ...でも気が付いたらみんなの顔が見えて不思議だったんだよ」

男4「じゃあ校長は...」

女「ああ お前の考えている通りだ 母さんが父さんに支えて貰ってやっと立てる程の体力を使って...お前の子供の命を創造したんだよ」

男「でもその様子だとお前には言ってなかったみたいだな」

美少女「お母さんは照れ屋だからね だからじゃない?」

88ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 18:32:53 ID:aYVOGjMQ
ヨルム「...でもおかしいな パパはあの時、私が最後に叫んだアレを聞いていたでしょ? なら、死んだってわかってたんじゃないの?」

男4「あの時な...お前がぶっ飛ばされることに怒ってたから...死んだこと、知らなかったんだ てっきり気を失ったのかと思ってたんだ...」

メイド「何というか...おめでたい人だね...」

男4「何とでも言え ヨルムが生きていればそれでいいんだ」

美少女「出た...男4の子煩悩...」

女4「全く違う話題で盛り上がってるけど...今、ひいおじいちゃんの手術してるんだよね...」

女4祖父「まあまあ...いいじゃないか こいつらが頑張っていたのは事実だろ? ...お前は最後の方に来て応援しただけらしいけど」

女4曽祖母「馬鹿! 応援するのも大切なことよ? 女4、貴女は決して無力じゃないからね?勘違いしては駄目よ?」バシン

女4「う、うん...」

男「ところで話は変わるけどさ 男4、お前は今 そのヨルムを育てることに夢中になってるけど...こっちの世界にもヨルムンガンドが居ること忘れてないか?」

女3「大丈夫よ ちょくちょく会いに行ってるし...この人も考えがあってこんなことを...」

男4「ヤベッ 忘れてた」

美少女「駄目だこりゃ...」

89ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:00:43 ID:aYVOGjMQ
男4「確かにな...そろそろヨルムを他の3人に会わせた方がいいな 特にこっちのヨルム お前も興味あるだろ?」

ヨルム「うん...一度会ってみたい...」

男4「じゃあ今度の休みに会わせるか あいつらも会いたがってると思うし」

女「気になってたんだが...お前達がこっちに来ている間、誰がお前達の子供の面倒を見ているんだ?」

女3「えっ?トール様とヘイムダル様だけど」

男「主神の次に偉い神が面倒見てるのかよ...主神は父さんだけどさ」

男4「トールは順列2位だけど...ヘイムダルはそこまで高くないぞ?」

メイド「じゃあどうして面倒見てるの?」

男4「あー...なんて言えばいいかね....俺さ、両親2人とも小さい時に死んでるんだよ その時に俺を引き取って育ててくれたのがあいつなんだよ」

男「育ての親ってことか...」

男4「そういうこと 女3と結婚する時は大変だったな...なかなか許可してくれなかったんだよ」

女3「あの時は大変だったわねー 双方から猛反対されて...」

男父「私とフリッグが言ってやっと許可したもんな」

男母「説得するのは大変だったわよ」

90ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:07:48 ID:aYVOGjMQ
男「父さん、母さん 来たんだ...」

男父「教頭から連絡を受けてな...お前達も来ているって聞いたから急いで来たんだよ」

男母「大丈夫なの?女4のひいおじいさんは」

女「わからん...今、母さん達が手術しているところだ」

男母「校長が!? あの人、手術出来たのね....」

男父「資格持ってるって聞いたことあるが....冗談じゃなかったのか...あれ?男7は?」

女4「ひいおじいちゃんは校長先生達のアシスタントをしています」

女「あの子は眼がいいし...内地に居た頃は軍医をやってたからな...適役だろう」

メイド「えっ?そうなの?母さん」

女「姉であるお前が知らないとかどういうことだよ...旅してた時に調べてないのか?」

メイド「ほんの少しだけしか知らない...」

女「マジかよ...」

91ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:15:01 ID:aYVOGjMQ
ブー ブー
女「誰だ?こんな時に電話してくるのは...」

メイド「私の携帯だ 掛けてきてるのは....どうしてこの人が? もしもし」

閻魔『もしもし、僕だよ ちょっと今、問題が起こってさ 君の意見聞きたいから悪いけど冥界に来てくれる?』

メイド「えっ? でも今、病院だからすぐには行けないんだけど...」

閻魔『大丈夫 僕が呼ぶから じゃあね』

女「誰からだ?」

メイド「閻魔 何か問題が起こって私の意見を聞きたいみたい 病院だからすぐには行けないって言ったら呼ぶから大丈夫だって言ってたけど...」

ゴゴゴゴゴゴゴ

男「な、何だ?地鳴り?」

男母「違うわね...これは...」

ピカッ

男4「あれ?男達は?」

ヨルム「消えちゃった...」

92ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:19:11 ID:aYVOGjMQ
〜冥界〜

男「うおっ」ドスン

美少女「痛たたたた...まったく、手荒なやり方で呼ぶね」

女「何で私達まで...」

男父「全くだ 私と母さんは無関係だろ」

男「父さん達も呼ばれたのか?」

男母「そうみたいね...」

メイド「どういうことだよ 閻魔」

閻魔「いやー悪いね いきなり呼び出したりして ちょっと僕の手じゃどうにかならない問題だから君達の力が必要だったんだよ あっ、先代様 お久しぶりです」

男父「...母さん? 先代ってどういうことだ?」

男「そういえば母さんが閻魔やってたのって父さんには内緒だったね」ヒソヒソ

93ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:28:17 ID:aYVOGjMQ
美少女「うん まさかこんな形でバレるとは母さんも思わなかっただろうね」ヒソヒソ

女「召喚されるとはなぁ...フリッグも運が悪い」ヒソヒソ

男父「その様子だとお前達も知ってたのか」

3人 ギクッ

男「ま、まあね 校長先生から偶々聞いたんだよ な、美少女」アセアセ

美少女「う、うん まさか母さんが2代目閻魔だったなんて思わなかったよ そうでしょ?女」アセアセ

女「あ、ああ その時にフリッグからお前には内緒にしてくれなんて一言も言われないからな 本当だぞ!?」アセアセ

メイド「嘘付くの下手だね...母さん達...」

男父「そうなのか?母さん そういえば随分と前に友達の家に行くとか言って長い間留守にしてたことがあるが...」

男母「はぁ...これだからお父さんには内緒にしたかったのよ...そうよ、私はその時、校長に頼まれて閻魔をやってたのよ」

閻魔「あの時はありがとうございました 一つ一つ丁寧に教えて貰って...お陰様で職務を全う出来ましたよ」

男母「貴方がいきなり押しかけて閻魔やらせてくれ閻魔やらせてくれってせがんだからね...まぁ、そろそろ辞め時かなとは思ってたけど」

男父「どれくらいやってたんだ?」

男父「3000年くらい?」

男父「結構やってたんだな...」

94ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:29:37 ID:aYVOGjMQ
>>93 の修正 下から2番目の言葉は男母が言ったものです

95ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:36:11 ID:aYVOGjMQ
女「でもどうして女だけじゃなくて私達まで呼んだんだ?オーディンに至ってはお前とは初対面だろ?」

閻魔「彼は主神だからさ...ほら、死神長が居ただろ?あの子が今度、閻魔になるから死神長に空きが出来るからさ...彼女に指名してもらったんだよ 次期死神長を そしたら...」

ペルセポネ「別にいいでしょ?ハデっ君 死神長は実力で私を選んでくれたんだから」

男「だ、誰?その女の人」

閻魔「...僕の奥さん ペルセポネだよ」

美少女「あぁ...なるほど...よりによって自分の奥さん選ばれたから一悶着あったんだね...」

メイド「そんなことで私、呼び出すなんて....暇じゃないんだよ?私」

女「んな訳無いだろ 暇さえあればアニメ見てる奴が...365日暇じゃねーか」

メイド「母さんだって暇さえあればゲームやってるでしょ」

女「私は学生だからいいんですー ちゃんと勉強してるからお前とは違うんだよー」

96ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:46:03 ID:aYVOGjMQ
ペルセポネ「何か喧嘩し始めたけど...」

男母「気にしないで いつものことだから で?どういうこと?ハデス あの子にもちゃんと訳があって選んだんでしょ?それをどうして嫌がるの」

閻魔「ペルちゃんには辛い目にあって欲しくないんだよ 死神になるって言った時も反対したんだよ?」

男「あぁ...こいつも惚気夫婦の1人だったか...」

ペルセポネ「ハデっ君が閻魔として頑張ってるんだから奥さんである私も頑張らなきゃ駄目でしょ?」

美少女「何というか...バカップルだねこりゃ...」

男父「やれやれ...で、その選んだ死神長とやらは何処に居るんだ?」

閻魔「ああ...彼女なら僕達が言い合ってる時に仲裁しようとした時に鎌取られたから...ほら、あそこに隠れてるよ」

死神長 プルプル

男「うわっ...前に会った時とは別人って程の変わりっぷりだね...」

男父「ん?お前...どうしてここに居るんだ?主神であるお前が...」

死神長「あ...オーディン...こ...こんにちは...」

男「えっ!?主神?!」

美少女「おい女 詳しく話を聞かせてもらおうか」

女「別に...あいつ、行き場が無かったから死神の仕事をやらせただけだが?」

97ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 19:53:33 ID:aYVOGjMQ
男「父さん...死神長って誰なんだ?」

男父「エジプト神話の太陽神って言ったらわかるだろ? はぁ...トトも探してるんだぞ?お前のこと」

美少女「エジプト神話の太陽神で主神って...ラーじゃない」

死神長「う...うん....元...だけど...ね...」

女「おいおい...この調子だと話終える時には日が暮れるぞ 鎌返してやれ」

閻魔「あぁうん はい鎌」スッ

パシッ

死神長「はぁ...やっと普通に話せるや 久し振りだねオーディン」

男父「最初見た時はお前ってわからなかったぞ 肌が白くなってるし 褐色だったのに...」

死神長「随分とここに居るからね 肌も白くなるさ それにあたしは追放された身 主神なんてもう昔のことさ」

98ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 20:10:43 ID:aYVOGjMQ
美少女「確かラーって自分を信仰してくれないからって騒いだ末に追放されたんだっけね」

死神長「ありゃ作り話さ 本当はあたしがダラけてたのを見かねた他の神があたしを追放したんだよ だから今のあたしは主神じゃない トトが主神代理をやってるみたいだけどね」

男「だ、ダラけてたんだ....」

女「私とよく遊んでたもんなー 度が過ぎる程に」

メイド「母さんが度が過ぎるって言うことは...余程のことだねこりゃ...」

男母「それで行く当てがないラーを女が私に相談してね...当時は閻魔だったから死神の職を与えたのよ そうしたらまさか死神長になるなんて....思わなかったわよ」

男父「そうは言ってもな あれからお前が居なくなってエジプト神話のあいつら、困ってたんだぞ?居なくなったことで色々大変なことが起こって...だからずっとお前を探してる 皆、お前に戻ってきて欲しいんだよ」

死神長「そう言われてもねぇ...今のあたしは死神長だよ? あいつらとはもう縁を切ってるし 今更戻るなんておこがましいって」

閻魔「それに彼女には4代目閻魔になってもらうしね」

男父「はぁ...お前もクロノス封印に携わった1人じゃないか なんてあいつらに言えばいいんだよ」

死神長「元気でやってるって伝えてよ」

99ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 20:17:50 ID:aYVOGjMQ
男「やっぱり主神やってただけにクロノス封印に関わってたんだね....」

美少女「ということは何度か命、狙われたの?」

死神長「何回かね 最近は来てないな あいつ、無間地獄に居るのに一向に反省しないしね...少し前なんか無間地獄から脱走しようとして大変だったし」
閻魔「あの時は彼に助けられたね ね?補佐君」

閻魔補佐「いえ...大したこと無いですよ 私はあの時、すべきことをやったまでですから」

女「お、夫!? どうしてお前が...」

メイド「と、父さん...」

男「そういえば女の夫って校長に無間地獄に落とされたんだっけ...」

美少女「じゃあ脱走しようとした時にクロノスを抑えたの?」

閻魔補佐「いえ、それだけではありません クロノスが脱走しようとしたのに応じて大勢の者が便乗していましたから...それらの鎮圧もしました」

閻魔「彼には頭が上がらないよ 流石、大巫女の父だけあって速やかに鎮圧してね それで、彼には僕の補佐をしてもらうようになったんだ」

女「じゃあ何でこの前来た時は私に会わなかったんだよ」

閻魔補佐「私は一度無間地獄に落ちた身ですから...貴女に会えるような身分ではありませんよ」

100ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 20:27:59 ID:aYVOGjMQ
メイド「まさか父さんが閻魔の補佐をしていたなんて...知らなかった...」

閻魔補佐「大きくなりましたね...女 貴女にも詫びなくてはなりません 幼い身である貴女を一人きりにしてしまいましたから...」

メイド「そんなこと無いよ...またこうして会えただけ充分だって それに私は父さんの足元にも及ばないし...」

閻魔補佐「いえ 貴女は立派に巫女をやり遂げました 貴女の父親であることが誇らしいですよ」

男「うぅ...生き別れた親子が今こうして再会する...感動するなぁ...」ポロポロ

美少女「めっちゃ泣いてるし...」ポロポロ

男父「お前も泣いてるじゃないか ったく涙脆い奴だな」

女「まさか夫を補佐にするとはな...お前のセンスを疑うよ こんな馬鹿の何処が役に立つんだって」

閻魔「君のネーミングセンスには負けるさ それよりもだ 今日こうして呼び出した件、忘れてないかい?」

101ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 20:35:59 ID:aYVOGjMQ
男「えっ?死神長が誰か教えるのと親子を再会させる為じゃないのか?」ポロポロ

閻魔「違うよ ペルちゃんが次期死神長になることだって」

男母「ペルセポネ 貴女、死神長になる覚悟は出来てるの? 数多くの死神を率いるってことは責任も貴女にあるってことなのよ?」

ペルセポネ「はい 出来てますよ」

男母「なら決まりね いい?ハデス 死神長であるラーが勧めて本人もやる気なら貴方にそれを止める権利は無いわ 彼女が次期死神長よ」

閻魔「でもなぁ...大変だよ?死神長」

ペルセポネ「大丈夫だって それとも私を信用出来ないの?」

閻魔「とんでもない ペルちゃんのことはいつだって信じてるさ」

閻魔補佐「閻魔様は仕事は早いのですがいつも奥様のことになるといつもこれですからね....」

メイド「頑張れ父さん」

男「そういや女の旦那さん...名前なんだっけ?」

女「夫だよ」

男「まんまだな 夫さんって、男7に話し方そっくりだよな」

メイド「まぁそうだね 男は父さんに似たし 話し方が似てもおかしくないよ」

102ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 20:50:19 ID:aYVOGjMQ
閻魔補佐「男のことを知っているのですか?」

男「知っているというか....同級生だよね」

美少女「彼の孫にあたる女4が召喚した時に偶々召喚されたんだよ で、紆余曲折の末、学校に入学して...今は友人である女4の義理のひいおじいさんの手術の手伝いをしてるよ」

メイド「立派になったよ 男は」

閻魔補佐「そうですか...あの子にも長い間会ってませんからね...一目でいいのでまた会ってみたいですよ」

閻魔「...じゃあさ 彼が結婚式挙げる時に会わせてあげるよ いいでしょ?先代様 それくらいのことなら」

男母「別にいいわよ 閻魔である貴方が決めたならね」

閻魔「じゃあ決まりだ 楽しみだねー彼の結婚式 相手は誰だと思う?」

男「うーん...あいつ、無駄に義理堅いからな...とんでもない人と結婚するかもしれない...」

美少女「孫の女4だったりして」

女「まさかー それは無いだろ まぁ、出来なくは無いがな 戸籍上ではあいつ、女4の遠い親戚ってことになってるから」

メイド「じゃあ近親婚出来るんだ...」

女「まぁあり得ないがな 真面目なあいつのことだ 誤っても女4と結婚なんてしないだろ デキ婚でもない限り」

男「デキ婚?何それ」

男母「できちゃった婚の略よ お腹に赤ちゃんが居ることをきっかけに結婚することね」

103ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 21:03:42 ID:aYVOGjMQ
男「えっ!? 赤ちゃんって結婚してからじゃないとできないんじゃないの?」

女「は? お前何言ってんだ?子供は...」

ギュッ ゴキッ

美少女「ハハハ そこまでにしようか女」

女「でもほ そほそほいっはほうはいひいじゃはいは?」モゴモゴ

男「なんて言ってるんだ?」

メイド「多分...『でもよ、そろそろ言った方がいいんじゃないか?』って言ったんだよ」

死神長「女は耳がいいからこれくらいなら聞き取れるか」

男「言った方がいいって何を?」

美少女「男には関係ないことだよ 気にしないで」

104ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 21:05:19 ID:aYVOGjMQ
男母「男は昔から性知識に疎いからね...保健の授業も確か、何言ってるのかわからないって言ってなかった?」

男「うん さっぱりわからないね」

ペルセポネ「こりゃ重症だね ハデっ君」

閻魔「どうするんだろうね...この様子だと次の世代が生まれないよ?」

美少女「ご心配無く 私がどうにかしますから」

メイド「嫌な予感がする...」

閻魔補佐「女 彼らのこと、よろしくお願いしますね」ヒソヒソ

メイド「任せてよ 父さん あの子達は私の子孫だしね」ヒソヒソ

105ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/22(火) 21:10:12 ID:aYVOGjMQ
一旦切ります

106ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/23(水) 23:28:31 ID:s5adciPY
〜病院〜

男4「あれから暫く経つが一向に帰ってくる様子が無いな...」

女3「あれは恐らく召喚する神力ね...でも桁違いの神力を他愛もなく使うなんて...」

男4「俺達とは違うんだよ...あっちは本家だからな...所詮俺達は分家だよ」

女4「??? 本家とか分家とかどういうこと?」

男4「本当にお前、何も知らないんだな...いいか?本家というのはな...」

パン

女4祖父「おっ 終わったようだな」

ウィーン

美少女母「いや〜 お疲れ様〜 頑張ったわね〜男」

女6「正直君が居なければこの手術をやり切ることは出来なかっただろうな...どうだ?高校を卒業したらうちに来るか?」

男7「いえ...私はあくまでもアシスタントとしてやれることをやっただけですから...」

女4祖父「なぁ父さん 親父は?」

男7「今は眠ってますよ 手術は無事終わりました」

女4曽祖母「ほっ...良かった...」

107ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/23(水) 23:42:58 ID:s5adciPY
美少女母「でも暫くは入院してないと駄目だからね〜 ここ数日はICUに居るのは間違いないわ〜」

女4祖父「あいしーゆー?何だそれ?」

女4「集中治療室だよ おじいちゃん」

男4「あの歳で全身麻酔となると解けるのは暫くかかるだろうな...まぁ、それが正解だろう」

女4「で...これからどうするの?」

女6「私は術後もやるべきことがあるから勿論残る これでも院長だからな イザナミ、お前は?」

美少女母「帰るわよ〜ほら、汗だくだし〜」

男7「私は...」

女4祖父「まぁ、帰るのが当然だよな 父さんも疲れただろうし」

女4「あっ、じゃあ帰りに喫茶店寄ろうよ 私もバイトだし」

男4「えーと...俺達はどうする?」

女3「ここに居る理由も無くなったものね...ヨルムはどうしたい?」

ヨルム「オムライス食べたい」キラキラ

男4「てことはお前らと同行することになるのか...」

108ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/23(水) 23:50:02 ID:s5adciPY
〜喫茶店〜

女4「ほら、ひいおじいちゃん 入って入って」

男7「わわっ...押さないで下さい」

マスター「いらっしゃ...ん?貴方は...」

男7「バイトさん?どうして貴方が此処に...」

マスター「そういう貴方も...何故その姿で...」

男4「おっとまた面倒事に巻き込まれるなこりゃ...」

女4「??? マスター、ひいおじいちゃんのことを知っているんですか?」

109ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/23(水) 23:57:32 ID:s5adciPY
マスター「知ってるも何も...彼はよく来ていましたから...でもおかしいですね...あれから数十年経っていますが...」

男7「まぁ...色々ありましてね...そういう貴方もまったく変わってないですよね?」

女4祖父「薄々勘付いてはいたがよ...年月を重ねても変わらない見た目でマスターが何処となく人間離れしてるってことはな いい機会だ白黒はっきりつけさせてもらおうか 女4も気になっているだろ?」

女4「まぁ...そうだね...」

女3「以前、女から聞いたのよね マスターは神でも人でも無いって」

男4「じゃあ何だって言うんだよ」

マスター「...宇宙人ですよ」

男4「えっ?」

マスター「私はこの星の者ではありません 世間一般的には宇宙人と呼ばれる者です」

110ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/24(木) 00:12:11 ID:R2qTBXQI
女4「でも宇宙人って何か灰色の肌で細いイメージがありますが...」

マスター「それは違うよ テレビでよくやるUFOは全て偽物だ 第一、あんな物で宇宙空間を移動するなんて夢物語にも程があるからね」

男7「じゃあ実際は...」

マスター「ロケットですよ まぁ、今ある最新技術のものを発展させたものを想像して下さい 墜落した時に全て壊れましたがね...」

女4祖父「じゃあその時に先代のマスターに...」

マスター「ええ 燃料切れで墜落し傷を負った私を引き取って治療してくれました せめてもの恩返しで手伝っていたら...こうなったって訳ですよ」

男4「故郷に帰りたいとか思わないのか?」

マスター「私の星は...私が離れて少しした後で無くなりました...巨大隕石の衝突で...」

男4「あっ...その...悪かったな 嫌なことを思い出させて」

マスター「謝らなくて結構ですよ もう昔のことです それに今の生活にも満足してますから」

男7「まさか貴方にそんな過去があるとは思いませんでしたよ...貴方の淹れたコーヒーは美味しいものでした」

111ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/24(木) 00:21:59 ID:R2qTBXQI
マスター「いえいえ あの頃はお湯を沸かすのもままならなかったのでとても飲めるようなものでは...今は少しマシになったのではないですかね ご賞味下さい」 スッ

男7「いただきます」

女4曽祖母「でもどうして地球に?」

マスター「当時の私はある任務を受けていました...私達の星もまた、人口問題を抱えていましてね...移住出来る星を求めていたのですよ」

女3「それで、地球が移住出来るのではないかと調査をしてたら燃料切れで墜落したと?」

マスター「いえ...偶々打ち上げられたミサイルに直撃しましてね...それで運悪く燃料を積んでいた部分に損傷が生じてあれよあれよという間に墜落したのですよ どうですか?コーヒーの味は」

男7「凄いですね 昔飲んだ物も良いと思いましたが...更に良くなっていますよ」

マスター「それは良かった」

112ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/24(木) 00:33:05 ID:R2qTBXQI
女4「あっ、だから勇者が女性だとわかっても驚かなかったんですね?」

マスター「まぁ...それもあるね 異星人である私にとって全てのことが未知なることだからというのもあるけど...何処となく彼女の仕草が女性っぽかったからね ああやっぱりねと思ったんだ」

男4「それな あいつ、男の頃から何か女々しかったんだよな...趣味も行動も...虫見て驚いた時なんかこっちが驚いたし...」

ヨルム「おかわり」

マスター「はいどうぞ 貴方のことは勇者ちゃんからよく聞いてますよ いつも一緒に行動している仲なんですよね?」コトッ

男4「まあな 昔は俺と勇者と男3でバカ3人組とか言われてたよ...でも最近のあいつは何処かおかしいんだよな...急に俺達に対して敬語使うようになったし...」

女3「海でもそのこと言ってたわね」

男4「だって少し前まではタメ口だったのにある日突然敬語になったんだぜ?違和感ありまくりだろ」

113ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/24(木) 00:34:51 ID:R2qTBXQI
一旦切ります

114ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 11:40:03 ID:NQM/yW5Q
ガチャ カランカラン

マスター「いらっしゃい」

男5「マスター、コーヒー一つ」ドスン

男4「堂々と俺の横に座るなよお前...」

男5「なぁ男5 お前、姉さん見なかったか?」

女3「どうして女を探してるの?」

男5「そろそろ出してもいいと思うんだよ...時期的にな」

女4「何を?」

男5「...会長の写真集」

男4「さ、流石ファンクラブ会長...考えることがチゲーや でもあの男が許可するか?」

男5「馬鹿言え だから外堀から埋めていくんだろうが あっ、どうも」

マスター「熱いから気をつけてね」

115ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 11:41:31 ID:NQM/yW5Q
>>114 お前が男5だろ...2回目の男5の言葉は男4に向けて言った言葉です

116ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 11:51:48 ID:NQM/yW5Q
女4祖父「いきなり来て話題を掻っ攫ったなあいつ...」

男7「まぁ、それが叔父様ですから...」

女4祖父「そっか...助手さんが俺の婆ちゃんだからあの人は俺の大叔父さんなのか...あれ?親族多くね?」

男5「おうそうだな 後、姉貴、姉さん、カグツチの3人居るからな忘れんなよ」

女4祖父「ま、マジかよ...」

男4「寧ろ今まで気付かなかった方がおかしいんだよな...で?さっき外堀から埋めるって言ったがどういうことだ?詳しく聞かせろよ」

男5「まず男が文句言っても強制的に実行出来るようにする 母さんと男6とヨミ姉さんと姉貴 この4人と会長の許可さえ出ればもう決まったも同然だな だが...探してもヨミ姉さんが見当たらないんだよ...朝、女3が女4の家に連れて行ったから向かったら病院行ったって聞いてそっち行っても居ない で、母さんに会ったから聞いたら喫茶店行ったって言うから来たんだよ でも居ないし...」

女4「お母さんなら病院で待ってた時にメイドさんに掛かってきた電話の後の地鳴りみたいな神力で何処か行ったよ」

男5「女に掛かった電話の後?また、冥界が絡んでるのか...面倒なんだよな黄泉比良坂行くの...あー、仕方ねえ うじうじ言ってても何も変わらんしちょっと行って来るわ マスター、これお金ね」

マスター「ちょうどだね またのご来店を」

117ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 12:02:29 ID:NQM/yW5Q
バタン カランカラン

ヨルム「台風みたいに来て行ったね...あの人...あっ、おかわり」

マスター「はいどうぞ 小さいのによく食べるね」

男4「ヨルムはよく食べるからな...でも会長の写真集か...あいつも実質野良の写真部だからな...でも男が出版を許す訳ないからって外堀から埋めるってのはどうかと思うんだよな...」

女3「でもあなたも欲しいんでしょ?会長の写真集」

男4「まぁ、欲を言えばな 女を探してるってことは許嫁と男6には既にその話はしているんだろう...で、校長にはさっき会った時に話したって訳か...」

女4「ファンクラブが絡むと男5って行動早いもんね...」

女3「でもよく冥界に召喚されたなんてすぐわかったわね男5...まだわからないのに...」

男4「あいつは日本の神だからな...メイドさんってあいつの姪なんだろ?だったらどういう用で呼ばれたかはともかく何処に連れて行かれたかはわかるんじゃねえか?」

女4曽祖母「女4...さっきから思ってたんだけどこの人達って...」

女4「ひいおばあちゃん 世の中にはわからない方がいいこともあるんだよ」

女4曽祖母「そう...じゃあ私は聞いてるだけにしますかね...」

118ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 12:17:49 ID:NQM/yW5Q
女4祖父「そういえばさ 父さんが生まれた年っていつなんだ?何か凄い昔に生まれたってのだけは分かってるんだが...」

男7「私が生まれた年ですか?うーん...なんて言えばいいのですかね...」

男4「伊勢神宮なんだろ?確か生まれたのってさ 建てられた年が7、8世紀辺りだからそこら辺なんじゃないのか?」

男7「いえもっと昔ですよ 確かに文献には7、8世紀に建てられたとありますが...本当はもっと昔に建てられた物ですよ 西暦が生まれる以前からあったのではないでしょうか...」

女3「えっ?伊勢神宮ってそんなに昔からあるの!?」

女4「あれは人が造った物なのかどうかも怪しいからなぁ...お母さんに聞けばわかるんじゃない?」

男4「まぁ、そうなんだけどよ 産んだ本人が一番覚えてるだろうし...でも今ここに居ないだろ?だから考えてるんだろうが」

女4祖父「結局振り出しに戻ったのか...でも凄い昔に生まれたのは確かなんだよな?」

男7「ええ...姉様が活躍した功績が書物として残されていれば話はまた変わって来るのですが...」

男4「女から嫌になる程聞かされたよ メイドさんって4歳の時から妖怪退治してたんだろ? しかも途中から空飛べるようになったらしいし 恐ろしいよなそう考えると まぁ、弟のお前もとんでもないけど」

男7「そんなことは無いですよ...私は逃げてばかりでしたから...臆病者としか呼ばれていません」

119ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 12:34:52 ID:NQM/yW5Q
女4曽祖母「そう言いますがね...お父さんは貴方を優しい人だったっていつも言っていましたよ? 人殺しを決してせず、功績よりも仲間の命を優先したって」

男7「そのせいでいつも殴られていましたがね...まぁ、人殺しが正当化されていた当時は私のような者は異端者だったのでしょう」

マスター「...帰ってくる度に貴方の目は段々と輝きを失っていましたよ...何故自分じゃないのかっていつも嘆いていましたよね...」

男7「教え子が死ぬとわかっていて見送ることは辛いことですよ...出来るなら代わりたかった...」

女4「でもひいおじいちゃんは今こうしてここに居るじゃない 確かに軍人であった過去は消えないけどさ 大事なのは今なんじゃないの? 私も辛い過去があったけどさ...今はこうしてみんなが居るから楽しいよ」

女4祖父「お前には迷惑掛けたもんな...」

女4「自分で進んでやったんだからおじいちゃんは悪く思わないでよ 誰だって何かしら思い出したくないことはあるけど...でもそれを理由に今から目を背けていいとは私は思わないね」

120ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 12:54:14 ID:QHZ2bYhA
〜黄泉比良坂〜

メイド「あーもう 雑草みたいにまた湧いてて限が無いよ...」ペタッ

女「そう言うなって 妖怪退治はお前の本職だろ?」

メイド「元だよ元! まったく...私以外やってくれる人は居ないのかな...はぁ...」ペタッ

男母「でも貴女が一番向いてるのは事実だと思うけど?」

男父「私の力だと出力誤るとこの地が消し飛ぶからな...その分一つ一つ送る方が無駄な力を使わずに済むから良いんじゃないのかい?」

メイド「やってみてから言って欲しいんですがねぇ...これ、結構辛いんですよ?ばら撒けばいいって訳じゃないですから」ペタッ

美少女「これ始めてどれ位経った?」

男「かれこれ1時間は経ったんじゃないかな 多分手術終わってるよ...きっと...」

ビュウウウウ

メイド「こ、この風は...」

男5「何か大変そうだな...手伝おうか?」

女「男5...どうしてここに?」

121ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 12:59:21 ID:QHZ2bYhA
男5「姉さんに用があってな ほっ」ブン

ビュウウウ

男父「これはまた凄い風だな...下手をすると私達まで吹き飛ばされるぞ...お前ってそんな力あったのか?」

男5「まぁ、俺は色々と呼び名があるからな その中に荒神ってのがある 荒ぶる神って意味でな やろうと思えば嵐も起こせるぜ?」

男「うわァァァァァァァァァァァァ」ピュー

ガシッ

美少女「大丈夫?男」

男「いやー 君が居なかったら飛ばされてたよ ありがとう美少女」

女「おいおい...やり過ぎだぞお前」

男5「えっ?そうか? じゃあこんなもんでいっか」

メイド「やり過ぎってレベルじゃないと思うんだけど...ここだけ台風通ったって言っても通じちゃうよこれじゃあ」

122ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 13:03:36 ID:QHZ2bYhA
男5「俺は壊すのは得意だからな おっ、会長 今の表情いいね」カシャカシャ

女「お前も変わらんな...で?私に用とか言ってたが...」

男5「そうそう そのことなんだがさ ちょっと向こうでしないか?ここだと不味い」

女「まーた何か企んでるのか...悪いが面倒事は御免だぞ?」

男5「大丈夫だって 姉さんも聞けば賛成してくれるさ」

男「で...僕達は一体ここからどう帰ればいいんだろうね...」

メイド「私の神力だとちょっとしか行けないし...母さんは叔父さんに連れて行かれちゃったしなぁ...」

男父「じゃあこういうのはどうだ?神力とはまた違うがな」カキカキカキカキ

パァァァァァァ

〜学校前〜

男父「よし、着いたぞ」

男「あれ?ここは学校?」

123ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 13:09:02 ID:QHZ2bYhA
メイド「何したんですか?」

男父「なに、ちょっと魔法を使っただけさ ルーン文字を使ってな」

美少女「あっ、じゃあさっき書いてた魔法陣みたいなのは魔法を使う為だったんだ...」

男父「こんな時の為に学校に魔法陣刻んでおいて正解だったな...これは魔法陣を通して二箇所の場所を行き来出来る魔法だ まぁ、魔法陣を書かないと使えないのが面倒だが神力を使わないから疲れることが無くて良いんだよ」

男母「お父さんがルーン文字使って魔法使うの、久し振りに見たわね...」

男父「なかなか使う機会が無いからな...使わない方が良いのもあるが」

メイド「あっ、でも母さん達がまだ向こうに居るけど」

男父「あの風を引き起こせるんだ すぐに帰って来れるだろう」

124ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/25(金) 13:10:54 ID:QHZ2bYhA
一旦切ります

125ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/26(土) 08:38:53 ID:6uhhLLNs
スーッ

美少女「おい芸能の神様 何処に行こうと言うのかね?」

女5「芸能の神じゃない! 踊りの神!」プンカプンカ

男「えっ?女5って神なの?」

美少女「そうだよ ほら、岩戸隠れの時に裸踊りした神居るでしょ?アメノウズメ あれが女5」

女5「私は真剣にやったんだからね それを皆が寄ってたかって笑って...」

男母「あの格好で踊るんじゃそりゃ皆、笑うわよ」

男「...僕は笑わないよ だって真剣にやってたんでしょ?なら笑ってはいけないと思うんだ」

美少女「男...」

男「もし良ければなんだけどさ...女5、踊り見せてくれないかな」

女5「え、えぇ!? でもあれは準備がいるからなぁ...わ、わかった じゃあ家に来て」

男父「お前、カグツチの家に居候してるじゃないか」

女5「そうだけど...いいからこっち!」グイッ

126ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/26(土) 08:49:38 ID:6uhhLLNs
男「お、おぉ...予想以上に力強いな...」

タタタタタタッ

美少女「男が連れて行かれた...」

男母「大丈夫よ そのうち戻ってくるだろうし」

〜現国先生の家〜

女5「ここが私の家」

男「でもここって現国先生の家なんだよね?」

女5「うっ...まぁ、居候しているのは否定出来ないけど...でも今は関係ないでしょ ほら、入って入って」

男「お、お邪魔します」

女5「今はあいつ居ないから多分大丈夫な筈...じゃあ準備するからそこで待ってて」ガチャン

男「うん わかった」

男(女5とは部費以外で話した機会が無かったからあまり知らなかったけど...まさかアメノウズメだったとはなぁ...)

127ジャガー大佐 ◆Gr8Y4GYMSs:2017/08/26(土) 08:58:29 ID:6uhhLLNs
女5「よ、よし 出来たよ」ガチャ

男「じゃあやってくれ」

〜数分後〜

女5「...これで終わり やっぱり笑えるよね...」

男「す、凄い...何というか...その...綺麗だった...」

女5「本当に?お世辞とかは嫌だからね」

男「嘘じゃない 流石、神様だね...一応僕なりに評価をしようと思ったんだけどさ 見入っちゃって書けなかったよ...」

女5「嬉しい...」

男「えっ?どういうこと?」

女5「確かにあの場はお酒が入ってたけど、私の踊りが笑われたのは悲しかったんだよね...挙げ句の果てには芸能の神にされるし...でも男はちゃんと見てくれた ありがとう」

男「そんなことは無いよ 僕は真剣に何かをやる人は好きなだけだからさ...」

女5「男大好き」ギュー

男「お、おい...僕には美少女が居るから...」

美少女『おいお前...僕の男からさっさと離れろよ』ゴゴゴゴゴ

男「ま、窓に美少女が...」


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