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僧侶「毒手を極めましたよ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 01:39:15 FIveCv0M
僧侶「毎日毒虫の入った壷に手を突っ込んでたら極まりました」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 01:43:45 FIveCv0M
勇者「何してんだァ…お前は俺らのパーティー唯一の回復役だろうが!」

僧侶「そう言われましても極まったものはしょうがないですよ」

勇者「どこかズレてる奴だとは思っていたが…ここまでとはな…」

僧侶「私の突拍子もない行動にしびれました?」

勇者「毒だけにね」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 07:00:21 FIveCv0M
僧侶「…」

サワリ

勇者「ちょ」

ジワッ

勇者「あ゛あ゛あ゛」

ビクンビクン

僧侶「あ、やっぱり効きますね」

勇者「あ゛あ゛あ゛」

僧侶「おっといけない、『キュア』!」

パァァ

勇者「あ゛あ゛あ゛…ふぅ」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 07:13:20 pgT/ufDE
永久機関の完成


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 15:41:48 gAHpEGIw
僧侶ちゃんの毒手コキはよ


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"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 18:23:19 V1SJpBKE
無敵やん


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 21:16:51 FIveCv0M
僧侶「うっかり毒殺してしまうところでしたHAHAHA!」

勇者「う、うっかりで勇者を殺す気か」

僧侶「ですからぁ、謝っているじゃあないですか!」

勇者「なんだよえらく強気だな…」

僧侶「そりゃそうですよ。今の私は全身兵器…触れただけでいかなる生命体も殺せる最強の兵器なんですから!」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 21:21:20 FIveCv0M
勇者「全身兵器ねぇ…」

ヅカヅカ

勇者「なら…ここは!どうなっているのかなァ!?」

ヌププッ

僧侶「!?」

ビリビリッ

勇者「うっ…痺れが…や、やはりな…下の口から毒よだれがダラダラしてやがる」

僧侶「う、嘘…私、毒よだれなんか…嫌…」

勇者「ふん、とんだ淫乱兵器だな!」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/17(土) 21:25:39 jhKwnIKw
最初からわかってたけど
確信したわ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 08:58:17 YYOZwr5w
僧侶「くっ…」

勇者「どうした、毒よだれが乾いてきたぞ?」

僧侶「そ、そんなに毒よだれがお望みなら…お望みなら!」

グッ

僧侶「はぁぁぁ!」

勇者(下腹部に力を…なるほど、毒よだれはそうやって出すのか)

勇者「くきっ、くききっ…かつての俺がやった事とはいえ、悪趣味なものだ…」

僧侶「?」

僧侶「な、何を言って…」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 09:02:21 YYOZwr5w
勇者「知らなくていい…今はまだ、な…だがいずれ…いや、あるいは…」

クニュッ

僧侶「んっ…」

ジワッ

勇者「兵器は兵器らしく…毒を出していればいい!」

勇者(そう、兵器…お前らは造られた兵器。俺の為に存在しておればいいのだ!)


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 09:04:59 YYOZwr5w
僧侶「んっ、くぅ…」

ボヤァ

僧侶「か、快楽で意識が…」

勇者「そうかい、なら」

クニュックニュッ ズボンヌ!
クニュックニュッ サマンサ!
ンーーー
モッサン! ゴッサン!

僧侶「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 09:06:58 YYOZwr5w
グッタリ

僧侶「…」

ドババババ

勇者「よし、大量の毒よだれが下の口から溢れてきたぞ」

僧侶「…」

キィン…

僧侶「っ!?」

キィン…キィン…

僧侶「頭が…ぐぁっ、意識…がっ…記憶…情報…わ、私は…」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 09:19:06 YYOZwr5w
僧侶「これは…私の脳内に…いいえ、これは…外部記憶装置…『クロノ』へのアクセス…」

ハッ

僧侶「私、今何を…」

勇者「どうやら少しづつ思い出してきたようだな僧侶…いや、毒物製造人型兵器…『パイソン』!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 14:17:33 Qwy9QgiY
またそうやって思い出す…


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/18(日) 17:04:13 vIPNVTIQ
考察班が捗るな


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/19(月) 19:56:17 LDMfe/PM
キィン…

《クロノ起動》
《ナウローディング…》
《サーバー085のファイルを展開》
《検索結果:毒物製造人型兵器パイソン、擬態名は僧侶》
《体内に毒を精製するプラントを有している。主に廃棄物から毒物を製造する事を目的とする》


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/19(月) 19:59:59 LDMfe/PM
ザザッ

《警告。貴方にこれ以上の情報閲覧権限はありません》
《すみやかに検索履歴を消去しクロノとの接続を解除して下さい》
《30秒後に強制切断します。その場合貴方の補助記憶装置が破損する恐れがあります》
《繰り返します、すみやかに検索履歴を…》


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/20(火) 03:24:31 qucJ4LYo
えぇ…


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/20(火) 08:10:07 Et3w.2YM
ウィルス扱いやん…


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/20(火) 08:30:47 NoIoHAIE
キィン…
ぶつん!

僧侶「っ!」

僧侶「い、今のは…脳内に情報が溢れて…」

勇者「どうやらクロノへアクセスしたようだな。だがあまりお勧めできんなそれは」

僧侶「勇者様…貴方は一体…一体何を知って…?」

勇者「知っている…知っていた…知っている者の一人…さぁて、どう言えばいいものやら…」

僧侶「はぐらかすのは無しです。教えて下さい…私は…私は何者なんですか…?」

勇者「何者…それを知ってなお、君は今の自分で…僧侶でいられるかい?」

僧侶「え…」

勇者「覚悟があるかと訊いている!ただ知りたいという欲求だけで触れてはいけないものがある」

勇者「今一度問う、君は自分が自分でいられるか!?」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/21(水) 06:07:05 K2u/Y2fw
僧侶「そ、そんな事…わからない…私は…私は何なの!?」

勇者「…」

僧侶「ふふ…さぞかし…さぞかし滑稽なのでしょうね?こうやって苦しみのたまうさまは!」

勇者「僧侶…」

スッ

僧侶「っ!触らないで!ドントタッチミーーー!ドント!ドント!はぁぁぁぁぁ!」

ビクンビクンビクン
チョロロロロ…

勇者「このチョロチョロ音…失禁、した…のか…」

これぞまことのチョロイン。


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/21(水) 12:43:38 RnP8PRME
シリアスとコミカルが混ざってる...そうかこれがシリアルか(白目)


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/21(水) 14:35:26 9PrIL2ME
はぁぁぁ〜どっこい!


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/23(金) 12:26:25 pdSctMFo
勇者「…」

僧侶「…よ」

勇者「?」

僧侶「笑いなさいよ…笑えばいいじゃないですか!こんな私を…自分が何者かも分からない私を!」

ジョバババババ

勇者「や、止めろ僧侶!そんなに興奮しては尿力が…」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/23(金) 12:28:52 pdSctMFo
ジョバババババ
ジョバンニ…

カ ン パ ネ ル ラ !

勇者「こ、これは…これでは!まるで!」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/23(金) 12:35:15 pdSctMFo
その瞬間

ある国では王が死に
ある星では大地が割れ空が落ちてきた。
またある銀河はその活動を停止し
ある次元では生きとし生ける者すべてが死に絶えた。

そう
あらゆる負のエネルギーが溢れ出したのだ。


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/24(土) 03:32:55 mh7FtG1w
逆に王が死ぬだけで済んだ国がすげえよ


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/25(日) 21:27:04 Ftt7jw2s
あらゆる次元の神々が
創造主が
混沌たる破壊者が
未来を切り開く希望が
ひとつ所に収束し

――はじけた――

やがてすべては【ひとつ】に
再構築された。

その様子を
もはや何者でも無く何者でもある
勇者と僧侶『だったもの』が
静かに眺めていた。


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/25(日) 21:29:43 Ftt7jw2s
?「あぁ…光が…」

?「はい、ひとつに…一なる所に…」

?「行こう…俺達は…また…始まる…始まる事ができる…」

?「はい、永久に共に…」

シュワァァァ…

【完】


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/06/26(月) 12:16:21 eAPbnzOU
ビックバーン




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