アスカ「それを私にどーしろってのよ」
リツコ「あら。いらないの？」
アスカ「いるわけないでしょ！？ 第一、そんな薬あるわけないじゃない」
リツコ「失礼ね。本物よ」
アスカ「ぜっっったい、嘘ね」
リツコ「そう……なら、飲んでみたら？」
リツコ「あなたがキスされたくなくても、効果が嘘なら飲んでも問題はないでしょう？ 私があなた達に毒を提供するわけはないのだし」
アスカ「……分かったわよ。飲んでやろうじゃないの！」
ｺﾞｸｯ
"
カヲル「〜」
シンジ「〜」
アスカ（考えたら、そもそもナルシスホモと二人きりになる機会なんてめったに無いわよね）
アスカ（こいつシンジにしか興味無いし。今だってこっちは眼中にない感じでシンジと話してるし。それはそれでちょっとムカつくけど）
シンジ「あ。ちょっとトイレ行ってくるね」
アスカ「！？」
カヲル「お供するよ」
シンジ「い、いいよ。すぐ戻るし」
ｽﾀｽﾀ
アスカ「……」
アスカ（二人きりになっちゃった）
カヲル「……」ｽｯ
アスカ「ん？」
アスカ「……なによナルシスホモ。私になんか用事？」
ちゅっ
アスカ「！！？」
カヲル「……」ｷﾞｭｯ
アスカ「や！？」
ちゅっちゅっ、ちゅぅ〜〜〜……
アスカ「ンンんンン！！？」
アスカ「んっ、ン……ん！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
アスカ「ぁ……むぅ、ン……っ」ｼﾞﾀ…
アスカ「…………ハァ、ん…………ふぁ……」
"
アスカ「はぁ、ぁ……」ﾎﾟｰ…
カヲル「……」ｽｯ
アスカ（あ……また、されちゃう……）
シンジ「お待たせー」
カヲル「シンジ君！ 良かった、また会えたね」
シンジ「はは。トイレだけで大げさだよカヲル君」
アスカ「……」
アスカ「はぁ……」
ヒカリ「どうしたの？アスカ。今日ため息ばっかり」
アスカ「ん。ちょっとね。昨日ひどい目にあっちゃって」
アスカ「はぁ……ま、とにかく終わったし、帰りましょシンジ」
シンジ「ちょっと待ってて。すぐカヲル君も来るから」
アスカ「なっなんであんなやつと！！」
シンジ「なんでって……どうしたの急に。こないだも一緒に帰ったのに」
アスカ「……そりゃそうだけど……」
＜ﾅｷﾞｻｸｰﾝ
＜ﾅｷﾞｻｸｰﾝ、ｻﾖｳﾅﾗｰ
カヲル「さようなら。また明日ね」
シンジ「相変わらずモテるなぁカヲル君は」
アスカ「ふんっ」
シンジ「あ……！」
アスカ「なによ」
シンジ「ごめん、体操服教室に置いてきちゃった。走って取ってくるから少しだけ待ってて！」ﾀﾀﾀｯ
アスカ「ちょ……っ」
アスカ（バカシンジぃ！ また二人に……って）
ﾜｲﾜｲ
アスカ（……まだ学校だし下駄箱だし、二人にはなんないか）
カヲル「……」
アスカ「……」ﾁﾗｯ
カヲル「……」
アスカ（相変わらず、こっち見ようともしないわねこいつ）
アスカ（今、二人きりだったら……って。ちっ違うわよヘンな期待してるわけじゃないんだから！）
カヲル「……」ｽｯ
アスカ「え？」
ちゅっ
アスカ（な、なんで……あっ）
ｼｰﾝ
アスカ（ちょうど他の人、いなくなって―――）
ちゅっ、ちゅぅ
アスカ「ン……っ、はぁ、ぁ……！ んむ……ん、ンぅ……」
ちゅっちゅっ、ちゅぅぅ……
アスカ（イヤ、やだ、、、離しなさいよっこの）
カヲル「……」ｷﾞｭｩ
アスカ「ハァ、ん」
アスカ（ああ……こいつ、意外とカラダしっかりしてる。やっぱ男なんだ……）
ちゅ〜〜〜……
アスカ「……ん……っ、ん……っ」
カヲル「構わないさ。さあ、帰ろう」
シンジ「うん」
アスカ「……」ﾎﾞｰ
シンジ「アスカ？」
アスカ「へ。あ、シ、シンジ！？ あんたいつの間に」
シンジ「いつって……どうしたの？ そんなぼうっとして」
アスカ「……ッ」
アスカ「ぼうっとなんてしてないわよ！ 考え事してただけ。ほら、さっさと帰るわよ！」
シンジ「う、うん」
アスカ「……」ﾎﾞｰ
ミサト「シンちゃん。アスカどうしちゃったの？」
シンジ「僕も分からないんです。考え事してるって、アスカは」
ミサト「考え事ねえ……心ここにあらずって感じにしか見えないけど」
アスカ「……」ﾎﾞｰ
♪
ミサト「あら。これシンジ君のケータイじゃない？」
シンジ「ええ」
シンジ「あれ、カヲル君からだ」
アスカ「！！？」
シンジ「えっと。おかず作りすぎちゃったから、良かったら持って行きますって」
ミサト「……そーいうのはもっとご近所にあげるもんじゃないの？ 今どきは簡単に受け取りそうにないけど」
ミサト「要するに、シンジ君に会う口実か」
シンジ「まさか。いくらカヲル君でもそんなことしませんよ」
ミサト「わっかんないわよーあの子なら。もてもてねえシンちゃん」
アスカ「シンジ！」
シンジ「え？ でも」
アスカ「あんたに会いに来るわけじゃないなら、ここまで来させるよりいいでしょ」
シンジ「まあ……そうだけど。いいの？」
ミサト「珍しいわね。アスカが手伝うなんて」
ミサト「それに、渚君のこと嫌いなんじゃなかったの？」
アスカ「……」
アスカ「……大っっっっ嫌い」
アスカ「言うと思った。誰が受け取りに行くか、書かせないようにして正解だったわね」
アスカ「残念だったわね〜バカシンジに会えなくて」
カヲル「まったくだよ。せめてこの料理はきちんとシンジ君の口に入るようにお願いするよ」
アスカ「そこまで食い意地張ってないから安心しなさい」
カヲル「それじゃ、僕はこれで」
アスカ「……待ちなさいよ」
カヲル「？」
カヲル「さあ。君のイタズラかい？ どちらにしろ、シンジ君以外に用はないんだ」
アスカ「あんたって……ッ」
アスカ「……はぁ。昨日と今日、私と二人になった時のこと、記憶ある？」
カヲル「あるよ、もちろん」
アスカ「！？ じゃ、じゃああんた、私にキスしたこと覚えてるわけ！！？」
カヲル「なぜ僕がそんなことをするのか、自分でもよく分からないけどね」
アスカ「だ……ッ、だったら、言い訳でもなんでもいいから何か言いなさいよ！！」
アスカ「人に勝手にキスしといて、まるっきり知らんふりってどういう神経してんのっっ！！？」
カヲル「嫌だったのかい？」
アスカ「え……？」
カヲル「キスをした時、君が本気で拒もうとしているように感じられなかったからね」
アスカ「……ッッ」
カヲル「だから謝罪しなかったんだ。キスをしてしまうのは不思議だけど、他に僕から君に言いたいこともなかったから何も言わなかった。それだけだよ」
アスカ（こ、、、こいつ）
カヲル「？」
アスカ「……」
アスカ「キスのこと、誰かに言った？」
カヲル「いや。誰にも」
アスカ「そーよねえ。なんの興味もなけりゃそうなるわよね」
アスカ「渚。ちょっとこっち来なさい」
カヲル「？」
アスカ（コンビニの前じゃどうしたって人目がある。あの道の陰なら……）
アスカ「もうここでいいわ」
アスカ（ここなら滅多に誰も来ない。こっちから出てかない限り二人きり……）
カヲル「……」ｽｯ
アスカ（記憶が消えるわけじゃないなら―――こうなったら、意地でも私が気になって仕方ないようにしてやる！！！）
ちゅっ
アスカ（それでそれから、思いっきり突き放して……！）
アスカ「……んっ。ン、ハァ……」
ちゅぅ、ちゅっ、ちゅっ
カヲル「……？」
アスカ「……大人なら舌も使うのよ、こうやって……ンぅ」
ちゅく…
アスカ（私の、虜にしてやる）
ちゅく、ちゅぷ……っ
アスカ「ん、ンちゅ……ハァ、んむっンン……」
ちゅくっ
アスカ「！」ﾋﾟｸﾝｯ
クチュ、ちゅく、ちゅく
アスカ「……ン、ん……ンッ」ﾋﾟｸｯﾋﾟｸｯ
ぬちゅ……れろっ、ちゅぷっ
アスカ「んぅ！ ハァ、ぁ……んん、ァ、ンむ……！」
アスカ（あ、あ、やだ、ウソ、なんで）
くちゅくちゅ、ちゅぅ……っ、ちゅぽっ、れちゅぅ
アスカ「ふぁっンん、ハァ、ンンっ」
アスカ（なんでこんな……や、うまぃのよ、やだっ、感じちゃ……あ、あ）
チュパチュパっ、れろれろれろ…
アスカ（あ、あ、あ、あ、あ、ああっ、ダメ……ぇ）
アスカ「ふぁ、ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……っっっ」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
アスカ「ハ……へ……♥」
アスカ（……き……きす、だけで、イカされちゃうなんて……！）
カヲル「……」ｸﾞｲｯ
アスカ「ぁ……―――！？」
ちゅぅぅ
アスカ「ンン……！？」
アスカ「んぁ、やだ、ハァ、もう離し……んっ、むぷ、ンんっん」
にゅちゅ…っ
アスカ「ぅぅンむ！！」ﾋﾞｸｯ
アスカ（ここ誰も来ないし、出ていか、ないと）
ちゅぅぅぅ〜〜〜っ
くチュチュ、ぬぷぅ……ぬちゅっ
アスカ「ん❤ ん❤」
アスカ（ダメ、ダメぇ……このままじゃまた……っ）
アスカ「ん〜〜〜〜〜〜ッ！！♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
ちゅぽっ
アスカ「ハッ、ハッ、ハァ……っ」
カヲル「……」ｷﾞｭｯ
アスカ「ぁ、ン♥ ハァ、ハァ、ぉ、お願い、おしまいに」
ちゅうっ
アスカ「んむっん……！ ンぁ、んっ♥」
アスカ「ぁンン、んーーーッッ♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
アスカ（なんでよっ、なんでキスだけでこんなに……っ）
アスカ「んっ、ンぅんん！♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
アスカ（イくぅ、イっちゃうのとめらんない……！ どうして）
アスカ（嫌……ッ、私、こんなキスずっとされたら……ぁぁ、シンジぃ）
アスカ「♥」ﾋﾞｸ､ﾋﾞｸｯ
アスカ（怖い……怖いの、壊されちゃう、ダメになっちゃうよぉ……）
アスカ（助けてシンジ、シンジ、シンジシンジぃぃ）
アスカ「♥♥」ﾋﾞｸ､ﾋﾞｸｯ
アスカ（ああ、あ、ダメぇ……シンジぃ、あ、あ）
アスカ（カヲルのキス、ダメなの……あ、あ、あ、、きもちい、い……）
アスカ（……これぇ……だいすきに……なっちゃう……♥）
アスカ「♥♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
アスカ「♥♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
アスカ「♥♥」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
カヲル「……！」
…ちゅぽ
カヲル「……」
通りすがり「？」ｽﾀｽﾀ
アスカ「……ﾊｧ……♥……ﾊｧ……♥……ﾊｧ……♥」
カヲル「それじゃ、また学校で」
アスカ「……ﾊｧ……♥……ﾊｧ……♥……ﾊｧ……♥」
カヲル「……」ｽﾀｽﾀ
アスカ（ぁ……カヲル行っちゃう、ぅ……）
アスカ（……やぁ、もっとぉ……♥）
アスカ「ﾊﾍ、ぇ♥」ﾎﾞｰ…
アスカ「はぁ〜……ぅぅ、はぁ〜……」
ヒカリ「アスカ……？」
アスカ「……」ﾁﾗｯ
カヲル「〜」
アスカ（もうっ。またバカシンジなんかと話してる。少しはこっちも見てくれたらいいのに）
アスカ（ああ。キスしたい……！ カヲルとキス……カヲルと……なんとかしてカヲルと二人きりに！）
アスカ（でも中々チャンスが……）
アスカ「はぁぁ〜……」
アスカ「……」ﾁﾗｯ
カヲル「……」
アスカ「……」ﾁﾗｯ
カヲル「……」
レイ「？」
リツコ「アスカが、ねえ」
レイ「はい。挙動不審な点があったため、一応報告を」
リツコ「ご苦労さま。けどおそらく心配いらないわ。原因は体調不良等ではなく、これのせいでしょうから」
レイ「……薬？」
リツコ「ええ。あなたも飲んでみれば彼女の現状を理解できるわ。もちろん、身体に悪いものではないから安心してちょうだい」
レイ「……」ﾃｸﾃｸ
レイ（二人きりの状況下でフィフスが口づけをしてくるようになる―――。不思議な薬。でも、どうして？）
レイ（ずっとフィフスを嫌っていたセカンドが、今日は……気にしていたけど、嫌ってはいないように見えた。どうして？）
レイ（口づけをされたから？……分からない。されたこと、ないもの）
レイ「……」ﾃｸﾃｸ
ﾌﾟｼｭｯ
シンジ「それじゃカヲル君、今日は先に帰るね」
レイ（碇君……碇君がパイロット用の男子更衣室から出て行った。今なら、中にはおそらくフィフス一人のはず）
カヲル「あれ？ シンジく……なんだ、君か」
レイ「ごめんなさい。男子用の部屋だけど、少し入らせて」
ﾌﾟｼｭ
レイ（これで二人きり。条件は満たしたわ）
カヲル「……」ｽｯ
レイ（口づけ……キス……したことがないこと……）
ちゅっ
レイ「……んっ」
レイ「ンぁ、ハァ……ん、ん」
レイ（これがキス……不思議な感じ……身体が熱くなって。心地、いい？）
カヲル「……」ｷﾞｭｩ
レイ「ぁ……ハァァ……」
ちゅむ…
レイ「ぅ、ンん」
レイ「！？」ﾋﾞｸ!
ぬりゅ、チュく……ちゅっ
レイ「！！？」
レイ（なに……？ 舌、入って）
れろ、ぉ
レイ「ﾌんんっ！」
レイ「……っ！ ン、ンッ！」
ぬろ、れろ……っ
レイ「ふぅ、ハァ、ン……ぁぁっ、んハ、ァ」
ちゅぷぅぅ……れろれろれろ、ちゅぱっちゅくちゅくっ
レイ「ん……っ、ん……っ、ぁン……ん……っ」ﾋﾟｸｯﾋﾟｸｯ
レイ（口の中、舐められて、舌……吸われ、て、私）
レイ（頭が白、く……あぁぁ、あぁ、あっ……私、溶け……）
れろれろぉ……ちゅぷぷっくちゅくちゅちゅっ、ぬちゅうぅぅ……チュッ
レイ「ンんむぅぅ、ん〜〜〜〜〜〜っっ！！！」ﾋﾞｸｯﾋﾞｸｯ
アスカ「……」
シンジ「アスカ？？」
アスカ「……私、まだやることあるの思い出したわ。しばらくかかるから、シンジは先帰ってて」
シンジ「いいけど。なんの用事？」
アスカ「いいから！ 帰れって言ったら帰りなさいよ！」
シンジ「う……うん、分かったよ。じゃ、お先に。ご飯作っとくから」
アスカ「……」
アスカ（更衣室からの帰り道はここで、シンジしか通ってないんだからカヲルは男子更衣室にいるはず！ 今行けば二人きりになれる……！）
アスカ（カヲルのキス、カヲルのキス、カヲルのキス♥）ﾀﾀﾀｯ