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勇者「あんかでまおうをたおすぞー!」

451 ◆a/tW8MMSD.:2017/11/15(水) 13:47:47 ID:hpUJQwNA
女魔法使い「隙ありぃ! くらえーっ! チャージファイアァァァァ!!」ゴオオオオオオ


キマイラ的な何か「ぐぎゃぁぁおおおおおっ!!」メラメラメラメラメラメラ


ズゥゥゥゥゥゥン……


女魔法使い「よーし! 撃破っー! 凄いじゃん僧侶! まさか本当に魔物の動きを止めるなんて! 流石ナイスボディだね!」


女僧侶「え、えぇ……?」


勇者「ねえ、お前らさん……あのまものおしゃべりしてなかった?」


お前ら「言うな、きっと尊さと可愛さとエロさがオーバーゲージしてあれがこうなってそうなってああなったんだろ、俺には分かる」


勇者「うーん、よくわからない!」


お前ら「とにもかくにも! これで奥地に進めるぞ! 皆! 気を引き締めて行こう!」

452百合ユーリ:2017/11/15(水) 15:38:27 ID:H9WlfLD2
えぇ.....(歓喜)

453 ◆a/tW8MMSD.:2017/11/22(水) 22:23:50 ID:Ai06nNKY
───
──


お前ら「ここが奥地……より一層ジメジメしてるなあ……ジメジメしすぎて何か気分悪くなりそう……」スタスタ


女僧侶「油断は禁物ですよお前らさん! 私達も奥地には初めて入るんですから! 気を引き締めないと!」スタスタ


女魔法使い「僧侶は気張りすぎだよ〜もっとリラックスしようよリラックス! 奥地なんて二度と来ないかもしれないんだしさ!」ポンポン


女僧侶「魔法使いさんのその余裕はいったい何処から出てくるのか私は不思議です……」スタスタ


女魔法使い「それにしても……γ洞窟って何処らへんにあるのかなあ……」スタスタ


女僧侶「そうでした……そういえば肝心の場所がまだハッキリしてませんでしたね……」スタスタ

454 ◆a/tW8MMSD.:2017/11/22(水) 22:48:57 ID:Ai06nNKY
女魔法使い「ねえ僧侶〜念の為聞いておくけど……確か転移の石は買ってあるよね」


女僧侶「はいっ、もしもの時の為に1個だけ……すごく高かったですけど……」


女魔法使い「とのことで遭難することはないけど……このまま考えなしに進むのは色々危険だよ、お前らさん」


女魔法使い「このまま行く先も分からないんじゃまた無駄に体力を消費するだけだし、行く先で超強い魔物に出くわすかもしれないし……何にせよ何か策を打った方がいいよ」


お前ら「ですよね……奥地に行けば何か掴めると思ったんですけど……手がかりなんて何も見当たりませんし……」


お前ら「手がかり0の状態でこの未開の地である奥で……γ洞窟を歩いて見つける方法……かぁ……」


女僧侶「改めて考えると……まるで雲を掴むような話ですね……」


女魔法使い「実在するかどうかも結局は謎のままだしねえ……まあ三の村に戻ったところでγ洞窟の場所なんて分かりっこないんだけどさ……」


お前ら(γ洞窟の発見方法……今まで俺が経験してきた事や考えてきた事で……何かヒントは無いものか……)


お前ら「そうだな……>>456……とか?」

455以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/22(水) 22:51:12 ID:EJ/wejCs
kskst

456以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/22(水) 23:00:24 ID:1saQng5Q
まおうに聞きに行ってみる

457以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/23(木) 07:59:29 ID:eGouYyQs
お前らはバカか

458以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/23(木) 08:37:35 ID:92VqDtFY
流石にワロタ

459以下、名無しが深夜にお送りします:2017/12/24(日) 11:24:29 ID:i5uZJ6qQ
一気にラストへと行く気がするw

460 ◆a/tW8MMSD.:2017/12/24(日) 21:14:45 ID:iAZQOxX2
お前ら「魔王に聞きに行ってみる! とか……」


女魔法使い「いや、確かにそれができたら苦労はしないけどさぁ……」


女僧侶「そもそも私達はその魔王が何処にいるのかさえ明確に分かりませんし……」


女魔法使い「魔王が玉座から立って……尚且つ私達のところにわざわざ来て、自分の城の所在を丁寧に教えてくれる……なんて都合のいいこと、起こるわけないし」


お前ら「まあ……そうですよねえ」


勇者「お前らさんってばか? ばかばか?」ピョンピコピョンピコ


お前ら(お前にそういうことを言われるとこの世が終わったような気分になるな……)ピキピキ


お前ら「じゃ、じゃあとりあえず……もうしばらくはこのまま進んでみましょう、もしかしたら何らかの手がかりが見つかるかもしれません」


女魔法使い「まあ、そうだね……もう少し進んでみよっか! もしかしたら魔王がこっちに歩いてくるかもしれないしね……」クスクス


お前ら「わ、悪かったですって……」

461 ◆a/tW8MMSD.:2017/12/24(日) 21:19:59 ID:iAZQOxX2
──


お前ら「こっちかも……」スタスタ


勇者「ちょうちょ! ちょうちょ!」

──


女僧侶「ここ、さっき通ったような気がします……」スタスタ


お前ら「えぇ、マジですか……」スタスタ

──


お前ら「zzzzzzzz」


女魔法使い「見張り交代だよー、お前らさーん」

───
──


462 ◆a/tW8MMSD.:2017/12/24(日) 21:27:49 ID:iAZQOxX2
お前ら「ただいま帰りました……」スタスタ


勇者「たっだいまー!」スタスタ


女僧侶「おかえりなさい、お前らさん! 勇者くん! お粥できてますよっ」ニコッ


お前ら(ああ、その笑顔……疲れが吹き飛ぶ……美人妻を持つ夫って……いつもこんな感じなんだろうな……)パァァ


お前ら「よっこらしょ……」ストン


勇者「おいしい!」モグモグ


女僧侶「ふふ、良かった……」


女魔法使い「お疲れ様〜今日は何か収穫あった? はいっ、僧侶のお粥っ」スッ


お前ら「ありがとうございます……今日も何も……もう捜索範囲を変えないとダメかもしれません……」

463 ◆a/tW8MMSD.:2017/12/24(日) 21:32:41 ID:iAZQOxX2
女魔法使い「そっか………またお引っ越しするしかないね」


女僧侶「そうですね……今日の夜には位置を変えましょうか」


お前ら「あと……すいません……疲れたので少し寝てきます」


女僧侶「あ、はいっ! 身支度を整えたら起こしますね!」


女魔法使い「おやすみ〜」


勇者「おやすみなさい……」スタスタ


勇者「モグモグ……おかわり!」


女僧侶「は〜い、勇者くんはたくさん食べてお利口ですね〜」ニッコニッコ


女魔法使い「ナデナデしてあげるね〜」ナデナデ


勇者「???」

464 ◆a/tW8MMSD.:2017/12/24(日) 21:51:47 ID:iAZQOxX2
お気づきかもしれないが……今、俺達一向はβ森の奥地でキャンプを張って暮らしている

理由は簡単、γ洞窟を探すためだ

転移の石で一旦帰還しても良かったのだが……帰ったところで何の収穫もなし……そして何よりあのアイテムはかなり値が張る……とのことで、俺達は何もかもが限界になるまで……この地で粘ることにした

今は俺、勇者で散策をする捜索隊と、女魔法使いさんと女僧侶さんの拠点守る、待機組で別れてβ森の奥地をひたすら散策している

捜索隊は迷子にならないよう拠点から毛糸を垂らして行くのだが、当然毛糸の長さには限界がある

毛玉がなくなったら捜索は終了、糸を辿りながら拠点へと帰還する……

その拠点からぐるっと360度、糸の限界まで散策してγ洞窟が見つからなかったら……

今度はその拠点を散策の手が届かなかった位置へと移動させ……移動が終わったらまた糸を垂らしながら散策をする……

そんな途方もないことを……もう三週間近く繰り返している

βの森が広大なのは分かるが……いい加減に散策の成果を得たい、流石にβの森尽くしのお粥は女僧侶さんの笑顔と女魔法使いさんの明るさがあっても……そろそろ飽きてきた

お前ら「明日こそ……必ず見つけてやる……」ゴロン

こんなこと、もう何度考えたか分からない

465以下、名無しが深夜にお送りします:2017/12/25(月) 20:16:23 ID:TNKPo31Y
おつ待ってた
飽きたってお前ら正直者やな

466 ◆a/tW8MMSD.:2018/01/26(金) 15:08:00 ID:JXMmR/eA
そんなこんなでさらに五日が経ち、お粥への飽きも限界を超えて底知れぬ快感に変わってきた頃……事件は起きる。

お前ら「それじゃ、いってきます」


勇者「きます!」


女僧侶「はーい、いってらっしゃーい!」


女魔法使い「気をつけてね〜」

いつものように毛玉を持ってβ森を探索していた俺と勇者……今日もどうせ何の成果も得られないだろうと思っていたその時……

勇者「ねえお前らさんお前らさん!」


お前ら「ふぁぁぁ……どうした勇者〜……何か珍しい蝶でも見つけたかー……」


勇者「なんかあそこにおおきいあながあるよ!」


お前ら「……えっ?」

努力はついに報われた

467以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/27(土) 09:33:03 ID:uSv/YnA6
更新も安価も少ないw

468以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/27(土) 22:11:41 ID:8u0Xja5g
おつ
洞窟発見か

469 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/03(土) 23:19:54 ID:yOq3bivo
お前ら「ほ、本当だ……こんな何もないところにぽっかりと穴が……」


お前ら「中は暗くてよく見えないけど……地面が傾斜になってるから歩いて降りられそうだな……」


お前ら「ひょっとしなくても……これってもしかして……γ洞窟の入り口なんじゃ……!?」


お前ら「そうだよ……! きっとそうさ! ハハハハハ! やったっ! ついに……ついに日頃の苦労が報われたんだ!」


勇者「よくわからないけど、よかったね! お前らさん!」


お前ら「ああ、さっそく二人に報告しに戻ろう!」ダッダッダッ


勇者「うん!」

470 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/03(土) 23:38:21 ID:yOq3bivo
───
──


お前ら「ここです!」


女魔法使い「おおーっ……ホントにぽっかりと穴があるね……これがγ洞窟……」


女僧侶「当たり前ですけど……中は真っ暗闇ですね……」


女魔法使い「松明なら私にお任せ! この手頃な枝の先端に不思議な液体を塗って……ファイア! っと!」ボッ


女魔法使い「じゃーん! 松明のでっきあっがり〜♪」


女僧侶「魔法使いさん……本当に呪文のコントロールが上手くなりましたね……」


女魔法使い「あの杖さえなければこんなのお茶の子サイサイってね! よーし! この調子で人数分の松明を作るよー!」ボッ


お前ら(γ洞窟……この中に魔王城が……?)

471以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/06(火) 20:19:02 ID:SIQMsmP2
乙なの
洞窟探検楽しみ

472 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/07(水) 22:53:53 ID:KJLNz1aY
女魔法使い「松明は行き渡ったね?」


女僧侶「はい、大丈夫です」


お前ら「それじゃあ……まだγ洞窟と確定したわけではありませんけど……とりあえず中へ入ってみますか」


お前ら「何があるか分かりません……大盾を持ってる俺が先頭を歩きます、二人は俺の後に続いてください」


女魔法使い「オーケー! 」


女僧侶「分かりました!」


お前ら「勇者、お前は女魔法使いさん達の後ろに付いて……背後から来る敵から二人を守ってくれ! 後、俺がヤバそうだったら俺も守ってくれ!」


勇者「うん、わかった! お前らさん! ちょっとなさけないね!」


お前ら「よしっ! ではγ洞窟(仮)へ! いざ突入!」

473以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/09(金) 18:30:14 ID:Kx1L2dxI
お前ら頑張れ

474 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/17(土) 23:25:12 ID:e.GqYwvI
お前ら「やっぱり真っ暗ですね……」カツーンカツーン


女魔法使い「だね、ホント松明が無いと先が全然見えないよ」カツーンカツーン


女僧侶「こ、怖いです……」ギュゥゥゥ


女魔法使い「もうっ、僧侶……ビビりすぎだって……もしもお化けが出ても勇者くんが後ろにいるんだから大丈夫だよ」カツーンカツーン


女僧侶「で、でも……うぅ……」カツーンカツーン


勇者「なんか……おとがおもしろーい!」カツーンカツーン


お前ら「ああ……洞窟だから音が響くんだよ、俺も原理とかはよく知らないんだけどな〜」カツーンカツーン


勇者「へぇー…………」カツーンカツーン

475 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/17(土) 23:30:55 ID:e.GqYwvI
勇者「………………」スーーー


勇者「やっっっっほぉぉぉぉーーーーっ!!!」


お前ら「っ!?」ビクッ


女魔法使い「おぉおっうっ!?」ビクッ


女僧侶「キャァァァァァァァァァァッ!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


<やっっっほぉぉぉーーー!!!


<やっほぉぉーー!!


<やっほぉー!


<ヤッホォー……


<ヤ…ッ…ー

476 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/17(土) 23:35:43 ID:e.GqYwvI
勇者「おおぉぉっー! すごくおもしろいね、お前らさん!」


お前ら「お、面白くないわい! 突然大声を出すなよ! 心臓が止まるかと思っただろ!」


勇者「だってー」


お前ら「だってじゃない! というか! あんな大声を出してもしも魔物が来たら……」


勇者「きたみたいだね」


お前ら「どうする……って、えっ?」


バッサバッサバッサバッサ……


巨大コウモリ「グギュゥゥ……」バッサバッサ


お前ら「こ、コウモリか……でかい……」

477 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/17(土) 23:43:45 ID:e.GqYwvI
お前ら(さて、どうするか……)


お前ら(こいつとここで戦うか……それとも戦わず逃げ切って奥に進むべきか……)


お前ら(勇者もいるし皆で戦えば撃退は簡単だろうが……少し松明の火が心配だな)


お前ら(かといって……逃げて先に進んでもこいつが一匹とは限らないし……逃げてもしつこく追ってきて結局振り切れないかも……)


お前ら(……よし、ここは>>479だな)

478以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/17(土) 23:54:04 ID:y.cBcvys


479以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/18(日) 00:08:31 ID:KgTLvkoI
戦うしかないよう

480以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/19(月) 22:35:40 ID:2gAqhZVc
おつ
久々の安価来たな

481 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/26(月) 21:54:25 ID:9QbJn6nI
お前ら(戦うしかないようだな……)


お前ら「皆! 戦闘体勢だ!」


勇者「わかった、お前らさん! よーし! いくぞー!」ポイッダッダッダッ


お前ら(勇者の奴……当たり前のように松明を地面に捨てやがってからに……)


勇者「じゃーんぷっ! てりゃー!」スカッ


巨大コウモリ「グキュッ!」バッサバッサ


女僧侶「勇者くんの攻撃が外れた……!?」


勇者「うー……くらくてみえにくい……」スタッ


お前ら「敵は空を飛んでるし……おまけに明かりが無い暗闇の状態だから敵の保護色も相まって……上手く捉えられないみたいだ……」


女魔法使い「よし! あたしの呪文で……あいつを撃ち落とす! ファイア!」ボッ

482 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/26(月) 22:01:54 ID:9QbJn6nI
巨大コウモリ「ギュブッ!?」ボッ


女魔法使い「よーしっ! 命中ぅ!」


巨大コウモリ「ギュ……ギュオオオ!」バッサバッサ


女僧侶「でも! あのコウモリ……すぐに体勢を建て直そうとしてます!」


お前ら「炎攻撃に耐性があったのか……!? あれじゃ地面に撃ち落とすのは難しいな……」


女魔法使い「確かに、あたしのファイアは……あの巨大コウモリを地面に撃ち落とせなかったけど……」


勇者「ひかった! そこだな!」クルッ


女魔法使い「明かりが無い勇者くんに……敵の位置を正確に教えることはできた!」

483 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/26(月) 22:18:46 ID:9QbJn6nI
巨大コウモリ「ギュェェ……!」バッサバッサ


女魔法使い「おまけに敵は体勢を建て直そうと必死だから……勇者くんの攻撃を避ける暇はない……今度の攻撃は当たる!」


勇者「くらえー!」ズバッ


巨大コウモリ「グキュァァッ!」ブシャァァ


勇者「! あたったっ!」


女魔法使い「まあ……あたしと勇者くんのコンビプレー炸裂! ってところかな!」


巨大コウモリ「」ズゥゥゥゥン


お前ら「お、おぉ……」


女僧侶「見事な連携です……!」

484 ◆a/tW8MMSD.:2018/02/26(月) 22:21:13 ID:9QbJn6nI
勇者「やったー! たおしたー! ほのおありがとう! まほちゃん!」ギュッ


女魔法使い「いいんだよー! 勇者くーん! あんなのお安いご用だよー!」スリスリ


女魔法使い「……フフッ!」ニヤニヤ


女僧侶(うぅ……魔法使いさんったら……あんなに勇者くんとスキンシップを……!)プルプル


女僧侶(う、羨ましいです……!)プルプル


お前ら(ま、まさか俺と女僧侶さんの出番がないとは……女魔法使いさんの機転力は……俺も見習わないと……)


お前ら(何にせよ……あのコウモリも倒せたことだし……これで先に進めるぞ!)

485以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/01(木) 12:39:02 ID:BjNYBgJs
おねしょた乙

486以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/05(月) 22:47:32 ID:056LC7gg
面白い
期待

487 ◆a/tW8MMSD.:2018/03/20(火) 22:48:35 ID:e4ro8IgE
―――
――


勇者「ふーんふーんふんころがっしーふふんふーん♪」スタスタ


お前ら「前から思ってたが……何なんだよその歌……」スタスタ


お前ら「ん……?」スタスタ


女僧侶「何だか開けた場所に出ましたね……それに……何故かこの場所だけ明るいです……」


女魔法使い「…………あーなるほど、上が空洞になってるからここだけ太陽の光が入ってきてるんだね……それでこの場所だけ明るいって訳だ」


勇者「なるほどー」


お前ら「ちょうどいい……ここで少し休んでいきましょう」

488 ◆a/tW8MMSD.:2018/03/20(火) 23:02:01 ID:e4ro8IgE
勇者「♪〜」


女魔法使い「プハァ……しっかし……あんなにコウモリがいるなんてねー」


女僧侶「全くです……でも、お陰で暗闇での戦闘は……少し慣れてきました」


女魔法使い「ホントホント! 逆にさー、暗闇に慣れすぎてここが少し眩しいくらいだよ」


女僧侶「確かにそうですね、フフッ」


お前ら(一応敵地なのに……皆リラックスしてるなぁ……)


お前ら(せっかくの機会だし……気になってることを聞いてみようかな)


質問安価、質問内容はお任せ >>489

1.女魔法使いに質問
2.女僧侶に質問
3.勇者に質問

489以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/21(水) 22:59:45 ID:cG3a.TnE
勇者に質問
仲間との連携について上手くやれてると思うかとか

490 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/03(火) 21:44:58 ID:ZOxUue8g
お前ら「なあ、勇者」


勇者「ふんふーんふ……なに? お前らさん」


お前ら「勇者的にさ、仲間との連携は上手くやれてると思うか?」


勇者「れん……けい……?」


お前ら「そっ、連携」


勇者「………………う、うん! すごくできてるよ! お前らさんはすごい!」


お前ら(勇者の反応から察するに……こりゃ連携って言葉の意味を理解してないな……)


お前ら(でも俺からすると勇者は皆と充分連携ができてると思うし……意味を理解してなくても……多分大丈夫だろう)


お前ら(それにしても……俺はとりあえず誉めておけば大丈夫な奴と思われてんのか……?)

491 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/03(火) 21:46:33 ID:ZOxUue8g
お前ら(せっかくだしもうちょっと聞こうかな)


質問安価、質問内容はお任せ >>492

1.女魔法使いに質問
2.女僧侶に質問
3.勇者に質問

492以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/03(火) 23:27:18 ID:gkm3jTjA
1
女魔法使いのスリーサイズ

493 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/15(日) 00:34:00 ID:0jGZB/pk
お前ら「あっ、そういえば! 女魔法使いさんのスリーサイズ……」


女僧侶「お前らさん……?」ニコッ


お前ら「ヒエッ」


女魔法使い「いやー! ごめんごめん! この間お前らさんに質問されてから何処かのタイミングで計ろうとは思ってたんだけど……」


女魔法使い「すっかり計り忘れてた……へへへっ、ごめんね!」


お前ら「アッハイ……イインデス……」


お前ら(何聞いてんだ俺はあああっ……! 童貞拗らせてんじゃねえぞバカやろおおおおっ……!)


女僧侶「…………」ニコニコ


お前ら(……後で女僧侶さんに謝ろ)

494 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/15(日) 00:35:41 ID:0jGZB/pk
お前ら(……とりあえず、もうちょっと聞くとしよう)


質問安価、質問内容はお任せ >>495

1.女魔法使いに質問
2.女僧侶に質問
3.勇者に質問

495以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/20(金) 08:05:31 ID:4RmPu/Mw
3
勇者の原動力ってなんだ?

496 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/22(日) 20:27:18 ID:cx31EjOg
お前ら「勇者の原動力ってなんだ?」


勇者「げんどう……りょく?」


お前ら「ほらっ、勇者って人造人間だろ? ってことは……何らかのエネルギーを原動力にして、こうして動いてるってことだよな?」


お前ら「じゃあ……そのエネルギーってのは……いったい何なのかなーってさ」


勇者「ぼくの……えねるぎー……」


女魔法使い「あっ、それあたしも気になる!」


女僧侶「確かに……興味深いですね、勇者くんの原動力……」


勇者「えーっとね、ぼくのえねるぎーは……」


勇者「まものえねるぎーっていうんだよ」

497 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/22(日) 20:36:39 ID:cx31EjOg
お前ら「魔物……エネルギー?」


女僧侶「聞いたことありませんね……」


勇者「なあ勇者、その魔物エネルギーってのは……どうやって手に入れるんだ?」


勇者「それはとってもかんたんだよ、お前らさん! まものを殺せばいいんだよ!」


お前ら「魔物を……殺す……?」


勇者「まものを殺すとでてくる……えーっと……なんだっけ……? そうそう! まものりゅうしってものを……」


勇者「ぼくがもつ……けんにいれて……それをまものえねるぎーにかえて……ぼくのえねるぎーにする!」


お前ら「魔物粒子を……魔物エネルギーに変える……」

498 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/22(日) 21:16:30 ID:cx31EjOg
女魔法使い「魔物粒子って……魔物が消滅する時に出てくる……あの粒子のことかな……?」ヒソヒソ


女僧侶「恐らく……そうだと思います……」ヒソヒソ


お前ら「あの粒子を剣に取り込んで……自身の原動力となる魔物エネルギーに変換していたんですね……」ヒソヒソ


勇者「なにひそひそばなししてるのー?」


お前ら「い、いや! ハハハハハ! 何でもないよ! 何でも!」


勇者「そっか〜」


お前ら(何の躊躇いもなく魔物を殺すと発言した勇者……俺は……最近忘れていたのかもしれない)


お前ら(勇者は……人類が命運を賭けて作り上げた……魔物を殺す為だけに存在する……人造人間なんだってことを)

499 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/22(日) 21:23:16 ID:cx31EjOg
お前ら(さてと、もう一回くらい質問したら出発しよう)


質問安価、質問内容はお任せ >>500

1.女魔法使いに質問
2.女僧侶に質問
3.勇者に質問

500以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/26(木) 19:31:13 ID:fva8mkkU
2
信仰について?

501 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/27(金) 23:00:46 ID:RHHwvtG.
お前ら「そういえば女僧侶さんって僧侶ですよね、何か信仰とかあるんです?」


女僧侶「勿論ありますよ! まず第一に! 夜更かし厳禁! その二! 朝ごはんはしっかり食べること! その三! ケンカはいけません! その四! お風呂の温度は40……」


お前ら「ちょ! ちょっと待ってください! あの、それは……何です?」


女僧侶「え、当然信仰ですよ! ハッピー教って言うんですけどね! それはそれは素晴らしい……」


お前ら「………………ハッピー教」


お前ら(何か……俺が想像してたのと違うような……信仰ってこんな感じだったっけ……?)

502 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/27(金) 23:11:15 ID:RHHwvtG.
女魔法使い「僧侶ってば小さい頃……あたしが適当に考えたハッピー教のこと……この歳になってまだ信じてるんだよ……」ボソボソ


お前ら「ぇぇ……まさかの女魔法使いさんがハッピー教の教祖様ですか……」ボソボソ


女魔法使い「小さい頃ね、面白がって僧侶をあたしが適当に考えた宗教に……ついつい入信させちゃってさ……」ボソボソ


女魔法使い「その後いくらハッピー教はあたしが考えた! って言っても完全に信じきってるのか全然聞かなくて……」ボソボソ


お前ら「……そうだったんですね」ボソボソ


女魔法使い「てなわけで軽く流してあげて……僧侶の中じゃハッピー教は本当にあるみたいだから……」ボソボソ


女僧侶「あっ、そうです! そろそろスマイリー様に捧げるお祈りの時間ですね!」


お前ら(そのスマイリー様の中身が女魔法使いさんだってこと……多分ずーっと気づかないんだろうな……)

503 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/27(金) 23:13:52 ID:RHHwvtG.
お前ら(さてと、質問もしたし……そろそろ出発するか)


女僧侶「笑顔の神、スマイリー様……どうか……私達のこの過酷な旅に…安寧を……」ボソボソ


お前ら(………………)


お前ら(スマイリー様へのお祈りが終わったらにしよう……)

504以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/28(土) 07:14:13 ID:5j5bWK3k

なんかいい話風におさまってる

505 ◆a/tW8MMSD.:2018/04/30(月) 22:01:20 ID:1JyHf0II
女僧侶「はぁ……お待たせしました〜! やっとスマイリー様へのお祈りが終わって……」


女魔法使い「もー! 僧侶っ! 毎回思うけどちょっとお祈りが長すぎるよ!」


女魔法使い「笑顔の神、スマイリー様も……長すぎるお祈りはきっと嫌いだよ! いや! 絶対に嫌いだと断言できるよ!」


女僧侶「そ、そうですよね……ごめんなさい……次からは気を付けます」


お前ら(ハハハ……これがマジモンのスマイリー様直々のお言葉だなんて……誰が信じるだろうか……)


勇者「そうりょさんはたいへんだねー」


お前ら(……こいつはあっさり信じそうだな)


女魔法使い「さあさあお前らさん! 休憩も充分したし! 魔王城目指して先に進もう!」


お前ら「あっ、はいっ……それじゃあ出発しましょうか」


お前ら(うしっ! 和やかムードは終わりっ……! また敵がわんさか出るだろうし……気持ちを切り替えないと……!)チャキッ

506 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/02(水) 21:44:47 ID:h1SuUT1Y
お前ら「………………」スタスタ


お前ら(おかしい、やっぱりどう考えても……この状況はおかしい……)


女魔法使い「何か……休憩してから魔物が全然出てこないね……?」スタスタ


女僧侶「はいっ……休憩する前はあんなに沢山コウモリが出てきたのに……変ですね……」スタスタ


お前ら(そう、今二人が言ったように……さっきから魔物が一切出てこないのだ……)


お前ら(まるで、俺達が休憩したあの場所以降は……魔物が出現しないよう……誰かが設定したんじゃないかと思うくらいだ……)


お前ら(確かに、魔物が出て来ないのは嬉しい……俺としては大歓迎だ……しかし、こうも露骨だと逆に不審がってしまうのが人間ってもんだろう)


お前ら(……何か……罠でもあるのか?)

507以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/03(木) 20:01:22 ID:PCHPrg6s

僧侶かわいい

508 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/06(日) 02:11:40 ID:wjRiIRHQ
お前ら(と、そんな不信感を抱きながら歩き続けたお前らパーティ(勇者は除く)だが……その後も特に罠らしき物は発動せず……)


お前ら(気がつけば……俺達は先ほど休んでいた休憩場所のような……だだっぴろい空間へ辿り着いていた)


お前ら(しかし、この空間は先ほどの休憩場所とは決定的に違う点が存在している、それは……)


女魔法使い「この空間だけ……明るいね」


女僧侶「そうですよね……でも……さっきの場所みたいに上には空洞がありません……太陽の光はここへ一切入って来てないですよ?」


お前ら(そう、この空間だけ不自然に明るい、さっきの空間が明るかったのは上に外へ通じてる空洞があって……そこから太陽の光が入って来ていたから、という理由……訳がある)


お前ら(しかし、この空間には外へ通じてる空洞なんて物はない、ましてや太陽の光なんて白物も一切入って来ない、正真正銘……純粋な洞窟の中だ)


お前ら(だからこそ、この空間は異様に見える……この空間だけ明るい理由が……現状全く見当たらない……もしかして魔王の奴……ここで何かをおっ始めるつもりなのか?)

509 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/06(日) 02:38:17 ID:wjRiIRHQ
お前ら(とかなんとか考えていると……)


ガシャン……ガシャン……ガシャン……


お前ら(何か……足音のような物音が……奥にあるこの空間の出口のような洞穴から聞こえてくる……!)


勇者「なにか……くるよ!」


女魔法使い「この足音の数……敵は複数か!」


女僧侶「っ!」


お前ら(おいおい……マジのホントにおっ始める気かよ……!)


ガシャン……ガシャン……ガシャン……!


お前ら(足音みたいな物音がどんどん大きく……来る……!)

510以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/06(日) 07:19:09 ID:kg.l1JPQ

強敵来るか?

511 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/09(水) 17:46:06 ID:HuZiP.sk
鎧戦士「………」ガシャンガシャン


お前ら「あれは……鎧を纏った……人か……?」


女僧侶「見てください! 後に杖を持った人もいます!」


鎧戦士(杖)「………」ガシャンガシャン


女魔法使い「剣を持った奴が1人……そして杖を持った奴が1人……見事なまでの前衛後衛って訳だね……」


お前ら「な、何者だお前らっ! 魔物なのかっ!? とりあえず……まずはお互い冷静に話し合……」


黒騎士「……」チャキッ


黒騎士「……」スッ


お前ら「……っ」


お前ら(問答無用って訳か……こんなのがいるってことは……やっぱりここはγ洞窟……! そして……この先には魔王城があると見て、ほぼ間違いないようだな!)

512以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/10(木) 08:19:44 ID:hVeSqOM.

戦闘パートキタ━(゚∀゚)━!

513 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/10(木) 13:00:35 ID:c6Y5JPYY
鎧戦士「……」ガシャンガシャン


鎧戦士(杖)「……」


お前ら(話が通じる相手じゃなさそうだし……こいつらが立ち塞がってる先に魔王城があるかもしれないと分かったからには……やっぱり戦うしかないよな……)


お前ら(杖を持った奴がその場で動かず……剣を持ってる奴がこちらへ近づいて来てるのを見る限り……女魔法使いさんの言う通り、あの二人には前衛後衛の概念がちゃんとあるみたいだ)


お前ら(見た目のイメージでざっくり言ってしまえば、剣が攻撃……杖が補助ってところだろう)


お前ら(だったら俺が皆に出す指示は……)


お前ら「>>515

514以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/10(木) 13:49:07 ID:4JohyasQ
俺が壁になるからまず杖持ちを倒そう

515以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/11(金) 00:36:21 ID:9w87lIcI


516以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/11(金) 22:30:59 ID:kR3pohN6
勇者とお前らで鎧戦士を牽制して魔法使いが杖鎧を魔法で攻撃
僧侶はバフ魔法

517 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:06:11 ID:Ei3UGEUY
お前ら「乙」


女僧侶「……えっ?」


お前ら「おわりだ、おわりおわり! お疲れさん! 乙! 乙!」ドスン


女魔法使い「お前らさん……どうしたの!? 突然地面に座り込んで……敵が目の前に……」


お前ら「俺達は降伏するっ! 戦わなくても分かるっ! 俺達じゃあんたらには到底及ばないっ! だから、さっさと牢屋にでも何でも連れて行けっ! 抵抗はしない!」


女魔法使い「えっ……えええええええええええええっ!? どうしちゃったのお前らさん!?」


お前ら(これでいい……そうさ、何もこいつらと戦う必要はない……俺達の目的はあくまで魔王……ここで、あえて敵の術中に陥る)


お前ら(そうすれば……わざわざこんな中ボスみたいな奴等とここで戦わなくても……俺達は一気に魔王がふんぞり返ってる椅子の目の前まで辿り着けるはず……)


お前ら(そこで勇者が力を一気に使って拘束を外し、魔王を討てばめでたくハッピーエンド! そうだ、それが一番いい……魔王城までの道程も予測がつかないし……こいつらも相手にすると面倒くさそうだし……)


お前ら(何よりこの方法なら……敵と戦わず……確実に魔王の城まで辿り着くことができる! これだ、これしかない! )

518 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:18:29 ID:Ei3UGEUY
お前ら「勇者! 女魔法使いさん! 女僧侶さん! 抵抗をしないで! 武器を地面に捨ててください!」


女僧侶「………………」


女魔法使い「な、何言ってんの!? もしかしてお前らさん……混乱でもしてるの!?」


お前ら「してません、早く……武器を捨ててください」


女魔法使い「や、やだよ! 何で!? まだ戦ってもいないのに……何であたし達が負けるって決めつけるの!? そんなのおかしいよ、お前らさん!」


お前ら「……………………」


女魔法使い「あたしは……あたしは戦うよっ! じゃないと……何のためにここまで来たんだか分からなくなるっ!」


女魔法使い「無抵抗のまま敵に捕まるなんて馬鹿な真似……あたしは絶対に嫌だっ!」スッ

519 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:21:48 ID:Ei3UGEUY
女僧侶「分かりました、武器を捨てます……」カラン


女魔法使い「そ、僧侶!? 貴女まで何してるのっ!? まさか……僧侶も混乱を!?」


女僧侶「してませんっ、魔法使いさん……ここは……お前らさんの言う通りにっ」


女魔法使い「そ、そんなっ……」


勇者「……………………………」カラン


女魔法使い「ゆ、勇者くんまで……」


お前ら「女魔法使いさん……」


女魔法使い「わ、分かった……分かったよ……! 捨てればいいんでしょ……! もう……どうなってもしらないからねっ!」カラン


お前ら(……すいません、女魔法使いさん……女僧侶さん……そして勇者……ここは耐えてくれ)

520 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:28:27 ID:Ei3UGEUY
お前ら「さあっ……俺達は武器を捨てたぞ! もう抵抗もできないっ! 完全敗北だっ!」


お前ら「分かったら……さっさと負けた俺達を……連れて行くべき場所へ連れて行けっ!!」


鎧戦士「……………………」


お前ら「どうした!? 早く連れて……」


鎧戦士「………………」ズバッ


お前ら「………………」


お前ら「………………」


お前ら「………………えっ?」ツー


ブシャァァァァァァ��

521 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:37:34 ID:Ei3UGEUY
お前ら「あっ……がっ……!」ブシャァァァァァァ


女僧侶「お、お前らさんっ!!」


お前ら(馬鹿……な……そんな……馬鹿な……こんな……はずじゃ……こんな……)


お前ら(ご……ごめ……ん………な…………さ…………)ガクッ


女魔法使い「お前らさんっ!! だから……だから言ったのにっ……!! ちくしょぉぉぉぉぉっ!!」パシッ


女魔法使い「くたばれ魔物っ!! ファイ……」ゴゴゴ


ピカッ


女魔法使い「えっ? 後ろ……」


ドガァァァァァァァン!!!

522 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:46:34 ID:Ei3UGEUY
女魔法使い「…………」ドサッ


女僧侶「ま、魔法使いさんっ!!」


女魔法使い(せ、背中で……いきなり……ば、爆発したっ……そんな……馬鹿な……この……魔法は……)


鎧戦士(杖)「……………………」


女魔法使い(そ……そんな……まさか……なん……で……)ガクッ


女僧侶「お前らさんっ!! 魔法使いさんっ!! は、早く……お前らさんと魔法使いさんの回復をしないとっ! 瞬間治……」


ピカッ


女僧侶「えっ、光っ……」


ドガァァァァァァァン!!


女僧侶「…………」プスプス

523 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:53:24 ID:Ei3UGEUY
勇者「お前らさん……まほちゃん……そうりょさん……そんな……」


鎧戦士「…………」


鎧戦士(杖)「…………」


勇者「まもの……まもの……まものまものまものまものっ!! 殺すっ!」ダッ


勇者「うわぁぁぁぁぁっ!」ダッダッダッダッ


鎧戦士「………………」


勇者「おりゃぁっ!」ブン


ガキィィィィン!


勇者「か、かっ……たい……な、なんで……? よろいが……きれない……?」

524 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 00:55:24 ID:Ei3UGEUY
鎧戦士「……」ドゴォッ


勇者「うぐっ!?」


勇者「……ぅ」ドサッ


鎧戦士「………………」


鎧戦士(杖)「………………」


鎧戦士「………………」ガシッ


勇者「……………」プラーン



ガシャン……ガシャン……


       ガシャン……ガシャン……

525 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 01:02:35 ID:Ei3UGEUY
―魔王城―


鎧戦士「………………」ポイッ


勇者「………………」ドサァァァッ


ブッカ「おおっ! 間違いなく……こいつは勇者! 勇者そのもの! 勇者100%! 本物! マジ物! NG幻想! よくぞ連れて来てくれました!」


ブッカ「さっ! 貴方達が私の代わりに勇者狩りへ出向いてくれたお陰で……すでに儀式の準備は整っていますよっ!」


ブッカ「ではさっそく儀式を始めましょうっ! 今より世界はっ! 我々……魔族の手にっ!」


勇者「……………………」


ブッカ「フフッ……フフフフフッ! フハハハハハハハッ!」

526 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 01:03:24 ID:Ei3UGEUY
BAD END

527以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/13(日) 13:23:58 ID:8iWOY0tI
えぇ…

528以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/13(日) 17:45:24 ID:vec97c86
マジか....

529 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 21:04:13 ID:Ei3UGEUY
「おお、勇者よ! 死んでしまうとは情けない!」


「まさかお前があんな無謀な作戦に乗ってしまうとは……!」


「あー! 情けない! 本当に情けないったらない! 貴様それでも勇者かっ! これじゃあ面目丸潰れだっ!」


「良いか勇者よっ! 敵は何なのか、それをじっくりと見極めるのだ! さもなければ……何度でも死ぬこととなるぞっ!」


「では行くがよい勇者よ! クソッタレお前らの命令なんて無視するがいいぞ!」

530 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 21:09:58 ID:Ei3UGEUY
お前ら「っ!?」ビクッ


女魔法使い「何か……休憩してから魔物が全然出てこないね……?」スタスタ


女僧侶「はいっ……休憩する前はあんなに沢山コウモリが出てきたのに……変ですね……」スタスタ


お前ら「ハア……ハア……ハア……ハア……!」


お前ら(な、何だ……!? 何だいったい……!? 何が起きたんだ!? 俺は……俺は確か……)


ズバッ


『……………………えっ?』


ブシャァァァァァァ!

531 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 21:15:54 ID:Ei3UGEUY
お前ら「ウップ……」ヨロッ


女魔法使い「お、お前らさんっ!?」


お前ら「ハア! ハア! ハア! ハア!」ゼーハーゼーハー


女魔法使い「お前らさん大丈夫!? しっかりして!」


勇者「どうしたのー?」


お前ら(そうだ……俺は……俺はあいつらに……この先にいるあいつらに……呆気なく殺されたんだ……)


お前ら(まだハッキリと覚えてる……自分から漂う血の臭い……泣き叫びたくなるような激痛……命が潰えていくあの感覚……)


お前ら(全部……全部本物だったっ……! 夢なんかじゃないっ……! 本当に……あれは今さっき起きたことだ……!)

532 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 21:24:33 ID:Ei3UGEUY
お前ら(なのに今俺がここにいるってことは……)


お前ら(そうか……俺は……あの時勇者が二兵士に殺された時のように……過去へタイムリープしたのか……)


女僧侶「お前らさん……大丈夫ですか……?」


お前ら(いや、待て……あの時みたいなタイムリープが発動したということは……何か? 俺が呆気なく死んだ後……勇者は……殺されたってことか……!?)


お前ら(誰に……!? いや、そんなの……あいつらのせいに決まってる……! あの鎧戦士達だ……!)


お前ら(しかし……勇者は魔物には負けない絶対的な力を持ってる……! 魔物には負けないはずだ……! な、なら何で勇者は……)

533 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/13(日) 21:31:19 ID:Ei3UGEUY
勇者「お前らさんっ!!」


お前ら「ピョッ!?」ビクッ


勇者「だいじょうぶ〜? お前らさん」


お前ら「えっ……あ、ああっ……大丈夫だ、突然よろけてすまん」


女魔法使い「ほ、本当に大丈夫? 無理しない方が……」


お前ら「大丈夫大丈夫! ほらっ、この通り普通に立てますし……盾だって普通に持てます! 大丈夫ですよ」チャキッ


女魔法使い「ならいいんだけど……無理は絶対駄目だからね!」


女僧侶「もし何処か痛むのなら……すぐ私に言ってくださいね」


お前ら「はいっ、ありがとうございます……」


お前ら(とにかく……考えないと……! あの空間に辿り着く前に……あいつらに勝つ方法を……何とか……!)

534以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/13(日) 23:58:31 ID:kADjnzRQ
復活キター!

535以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/16(水) 22:58:41 ID:o7s8jSDQ
これは、もしかして魔物じゃなくて人間?

536 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/23(水) 18:33:20 ID:fB3z3lq2
お前ら「……」ブツブツ


女魔法使い「あっ、明かりが見える! ねえねえ! もしかして出口じゃない?」


勇者「わーい! あかるいあかるい〜」


お前ら「っ!」


お前ら(まずいな……色々考えてたらもうあの部屋に入る一歩手前だ……)


お前ら(歩きながら色々考えたが……絶対に勝てる考えなんて都合のいい物は思い浮かばなかった……まあ、それも当然か……)


お前ら(何せ俺は作戦ミスで呆気なく最初に退場しちまって……皆がどうやってあいつらに負けたのかさえ知らないんだからな……)


お前ら(どうする、このまま普通にあの部屋へ入っていいものか、それとも入る前に話を切り出すべきか……)

>>537
1:このまま堂々と無策で入る。
2:話を切り出す(2の場合、話の内容も)
3:自由安価

537以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/23(水) 18:54:47 ID:5s9BxFuA
相手に遠距離攻撃ないなら通路に戻って引き撃ちするんだけど……

2で何か強い奴がいるかもだから攻撃準備したり注意しながら入ろう

538以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/24(木) 08:53:22 ID:XkIkFWWA
そっか
わかったぞ

539 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/29(火) 07:41:42 ID:J4iqCTuM
お前ら「すいません、あそこへ入る前に……ちょっと聞いて欲しいことが」


女魔法使い「ん?」


女僧侶「何でしょう?」


お前ら「これはただの勘なんですが、あそこには何か……とんでもなく強い敵がいる気がしてならないんです」


お前ら「だから……すぐにでも攻撃をしかけられるような状態にしておいてください、それと……入る時も何が起きるか分からないので、最善の注意を」


女魔法使い「あ……う、うん! 分かった! いつでも魔法をぶっ放せるよう、魔力を整えておくよ!」


お前ら「お願いします」

540 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/29(火) 07:51:29 ID:eX8gTd/A
女僧侶「では私も、今出来る限りの事をさせて頂きます……」ピカー


お前ら「!」ピカー


勇者「おー! ぴかぴか!」ピカー


女魔法使い「これは補助魔法だね! 何か僧侶が補助魔法を使ってるところ……久し振りに見た気がするよ」ピカー

女僧侶「そうですね、私も久し振りに使ったような気がします……今までの戦いは実質勇者くんが一人で戦ってきたようなものですから……」ピカー


女魔法使い「ハハハハ、まあ今回もそうなるんだろうけどね」


お前ら「いえ、それはないと思います……恐らく……あそこにいる敵は勇者でも……」


女魔法使い「え、そうなの?」

541 ◆a/tW8MMSD.:2018/05/29(火) 08:53:00 ID:eX8gTd/A
お前ら「はい、恐らくは」


女魔法使い「それも……お前らさんの勘なの?」


お前ら「……はい、勘です」


女魔法使い「そっかー」


お前ら「こんな曖昧な意見ですいません、軽蔑しましたか……?」


女魔法使い「やだなぁ、軽蔑なんてしないよ! あたしも道に迷った時は勘でどんどん突き進んじゃうから、人の勘をあーだこーだ言えないよ!」


女魔法使い「それに……ここぞって時の勘は本当に頼りになることを……あたしはよーく知ってるからね!」ニコッ


お前ら「女魔法使いさん……」


女魔法使い「よーし! それじゃあ僧侶! お前らさんの勘を信じて……レッツ、ドーピングタイムだ! もっとバフバフでよろしくっ!」


女僧侶「はいっ! 久し振りなので張り切ってバフバフしますね!」ピカー

542以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/29(火) 12:18:39 ID:YZZtAWiY
おつ

543以下、名無しが深夜にお送りします:2018/05/30(水) 16:39:54 ID:IM8P8sz6
僧侶のパフパフ

544 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/17(日) 21:06:00 ID:V.xQQl..
女僧侶「ふー……バフバフタイム、終了です! お前らさんと勇者くんは補助魔法を掛けられるのが初めてみたいなので……今のうちに体を動かして慣れておいてくださいね」


お前ら「分かりました……って! お、おおっ……! 凄い! これが補助魔法の力!? 体中から力が満ちてくる……!」


お前ら「うおおおおおお! ぽっちゃり気味なのに!! 足が!! 馬鹿みたいに軽い!!」スタタタタタタ


お前ら「そして……あの大盾が!! 馬鹿みたいに軽い!! プラスチックか何かですか!? これはぁ!? これなら誰にも負けねえぞぉぉ!」ブンブンブン


勇者「わー! あしはやーい!」シュタタタタタ


女魔法使い「お前らさん、力が沸き上がって来るのが楽しいのか……年甲斐も無くはしゃいでるなあ……後で副作用で苦しむことも知らずに……」ピョンピョン


女僧侶「体の具合はどうですか?」


女魔法使い「うん! バッチグーだよ! それより僧侶……分かってるとは思うけど……」ヒソヒソ


女僧侶「はいっ、副作用ことも考えて……勇者くんのバフは私達より控えめにしてあります」ヒソヒソ


女魔法使い「そっか、ならいいんだ……あれ、結構キツいからね……」ヒソヒソ

545以下、名無しが深夜にお送りします:2018/06/17(日) 21:32:13 ID:d/TpeoRw

ドーピングきた

546 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/19(火) 16:29:56 ID:7XSGhFGo
お前ら「ひゃっほぉぉぉぉぉぉぉ!!」ピョーンピョーン


お前ら「うひょひょひょぉぉぉぉ!!」ドタバタドタバタシュタタタタ


女魔法使い「お〜い、お前らさ〜んっ! そろそろ帰ってこ〜いっ!」


お前ら「……ハッ」ピタッ


女魔法使い「力が漲って来るから……ハシャぎたくなるのは分かるけど……」


女魔法使い「ここは一応敵地なんだから……もう少し落ち着いて、ね?」


お前ら「………………ワカリマシタ」

547 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/19(火) 16:34:51 ID:7XSGhFGo
お前ら「えー……ほ、補助魔法を掛けて貰ったとはいえ! 皆、絶対に油断はしないでください!」


お前ら「あそこにいる敵は……絶対にヤバイ奴等です……俺の勘がそう告げています……!」


お前ら「きっと! 一瞬の油断が! 命取りに……!」


女魔法使い「よーし、お前らさんも帰って来たし……出発するよっ! バフにも時間制限があるからねっ!」スタスタ


女僧侶「は、はいっ!」スタスタ


勇者「あしが〜♪ はや〜い〜♪」スタスタ


お前ら「…………………」


お前ら(せっかく貴重なシリアスタイムだったのに……何か凄く勿体無い事をしたような……)スタスタ

548以下、名無しが深夜にお送りします:2018/06/21(木) 07:21:39 ID:HK42a5ng

息抜きタイム

549 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/26(火) 19:36:49 ID:ZDkKfrfA
お前ら(いよいよか……奴等には交渉なんて通じないことが分かったし……今回は倒すつもりでいかないと……)スタスタ


女僧侶「この空間……まるで電気がついてるみたいに明るいですね……」スタスタ


女魔法使い「太陽の光が入ってくるような空洞もなし……と、お前らさんの勘……もしかしたら大当たりかもね……」スタスタ


女魔法使い「どう考えても普通じゃないよ、ここは……こりゃ気を引き締めないとだね……」スタスタ


勇者「……」キョロキョロ


ガシャン……ガシャン……ガシャン……


女僧侶「? この音は……」


女魔法使い「足音みたい……しかもこの足音の数……敵は一人じゃないね……気をつけて、皆!」スッ


お前ら(今度は簡単にはやられないぞ……)チャキッ

550 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/28(木) 21:33:39 ID:/Nuf.amE
鎧戦士(剣)「…………」ガシャン ガシャン


鎧戦士(杖)「…………」ガシャンガシャン


女僧侶「あれは……鎧を纏った……人……?」


お前ら「あれは人間ではありません、血も涙もない魔物です! 騙されないでください!」


女僧侶「は、はいっ!」


女魔法使い「剣を持った奴……杖を持った奴……なるほど、見事までの前衛後衛って訳だ」スッ


勇者「ぼうで、かたてがふさがって……やりにくい……」


お前ら「ここは明るいから……松明は捨てていいんだぞ……勇者……」ボソボソ


勇者「うんっ! 分かった!」ポーイ


お前ら「よしよし、それでいい」

551 ◆a/tW8MMSD.:2018/06/28(木) 21:38:23 ID:/Nuf.amE
お前ら(これで全員、臨戦態勢は取れたな)


女魔法使い「…………」ゴゴゴ


女僧侶「……っ」グッ


勇者「うー!」チャキツ


お前ら(そして鎧戦士の奴等は……)


鎧戦士(剣)「…………」ガシャンガシャン


鎧戦士(杖)「…………」ガシャンガシャン


お前ら(相も変わらず、こちらへただ前進してくる……か)


お前ら(よし、ここは小調べで>>553だ)

552以下、名無しが深夜にお送りします:2018/06/28(木) 21:51:56 ID:FDS5EBB6
盾を持って突進

553以下、名無しが深夜にお送りします:2018/06/29(金) 23:42:48 ID:r47eYTSI
>>552

554 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 21:58:28 ID:cff15FWY
お前ら「とりあえず、俺が盾を持って突進します! 隙が出来たら……」グッ


女魔法使い「任せて! そしたら思いっきりあたしがぶちかますからっ!」


女僧侶「攻撃面ではお役にたてませんが……回復は任せてください!」


お前ら「お願いします!」ダッ


勇者「よーしっ! ぼくもいくっ!」ダッ


ギュンッ!


お前ら(補助魔法のお陰で足が早いのなんの! でかい大盾も軽々持てるし……これなら……!)ダッダッダッダッ


鎧戦士(剣)「…………」ガシャン


鎧戦士(杖)「…………」ガシャン


お前ら(奴等が歩みを止めた……迎え撃つ気か?)

555 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 22:06:19 ID:cff15FWY
鎧戦士(杖)「…………」ブツブツ


ゴオオオオオオッ!


お前ら「!?」ダッダッダッダッ


勇者「!!」ダッダッダッダッ


女魔法使い「か、火炎呪文! 打つタイミングが完璧……! あれじゃ回避のしようが……!」


女僧侶「ぶ、ぶつかっちゃいます! すぐに回復ができるように準備を……!」


お前ら「勇者っ!! 俺の後ろに……!!」ダッダッダッダッ


ドゴオオオオオオン!!

556 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 22:12:14 ID:cff15FWY
モクモク……


女魔法使い「ふ、二人は……!? 無事なの……!?」


女僧侶「砂埃で分かりません……!」


鎧戦士(杖)「…………」


鎧戦士(剣)「…………」


ダッダッダッダッ……


女僧侶「……! この音はっ!」


お前ら「ハハハハ! 死んだと思ったかぁぁぁぁ!! 残念!! 生きてるよぉぉぉぉ!」ダッダッダッダッ


勇者「いきてるよぉぉ!」ダッダッダッダッ


女魔法使い「お前らさん! 勇者くん!」

557 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 22:22:37 ID:cff15FWY
鎧戦士(杖)「………!」


お前ら「くらえっ、杖野郎っ!ドーピング!! 大盾アタックッ!!」ブンッ


鎧戦士(杖)「っ!」ガァァァァァァァァン


お前ら「脳天直撃っ! 気持ちのいい金属音を鳴らす頭だなぁっ!」


鎧戦士(杖)「っ……」ドサァァァッ


お前ら「よしっ! いっちょあがりっ!勇者! そっちはどう……だ……」


鎧戦士(剣)「…………」グググググ


勇者「ぐっ……うぐぐっ……!」グググググ


お前ら「なっ……!」


お前ら(ゆ、勇者が……敵の鎧戦士と……鍔迫り合ってるっ……!?)

558 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 22:57:26 ID:cff15FWY
お前ら(そんな馬鹿な……勇者と対等に渡り合える魔物なんて今まで……)


鎧戦士(剣)「…………」ギィィン


勇者「あぐっ!?」ドサァァァッ


お前ら(せ、競り負けたっ……!?)


鎧戦士(剣)「……」グワァッ!


お前ら(ま、まずっ……!)ダッ


ドゴオオオオオオンッ!!


お前ら「!」

559 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/06(金) 23:09:51 ID:cff15FWY
女魔法使い「よーし、命中っ! あたしのことを忘れるなっての!」


お前ら「女魔法使いさん!」


鎧戦士(剣)「……」プスプス


女魔法使い(硬い鎧……この程度の火炎呪文じゃびくともしない……か)


女僧侶「お前らさん! 敵が怯んでいる今のうちに、勇者くんを!」


お前ら「は、はいっ!」ダッダッダッ ガシッ


勇者「………」


お前ら(気絶してる……さっき競り負けた時に頭を打ったか……?)

560以下、名無しが深夜にお送りします:2018/07/06(金) 23:35:25 ID:kgEkgSDY
元人間か洗脳された奴らか

561 ◆a/tW8MMSD.:2018/07/23(月) 21:33:57 ID:wHXI2YVo
お前ら「女僧侶さん! 勇者をお願いします! 打ち所が悪かったのか……気絶してて……」


女僧侶「わ、分かりました! すぐに回復させます!」パァァァ


女魔法使い「ゆ、勇者くん……」


勇者「………………」パァァァ


女魔法使い「あ、あいつ……絶対に許さないっ!」ゴゴゴゴゴゴ


お前ら「まさか勇者がやられるなんて……あいつら……いったいどういう魔物なんだ……?」


鎧戦士(剣)「…………」ガシャンガシャン


鎧戦士(杖)「…………」


お前ら(杖の奴は倒れて動かないけど……剣の奴は未だ健在……! 勇者は気絶してて……女僧侶さんは勇者の治療中……)


お前ら(ここは……>>563をすべきだ)

562以下、名無しが深夜にお送りします:2018/07/24(火) 02:20:20 ID:zebxhBuc
ksk

563以下、名無しが深夜にお送りします:2018/07/24(火) 03:15:50 ID:YeVMlj2o
勇者を背負って後退、杖持ちは倒したんだから剣持ちを引き撃ち

564 ◆a/tW8MMSD.:2018/08/15(水) 00:16:39 ID:LRzE60LY
お前ら「敵の魔法使いは倒しました! 残るはあの剣の敵のみ! ここは距離をとって戦いましょう!」


お前ら「女魔法使いさん! この距離を保ちつつ! あいつに魔法攻撃をガンガンお見舞いしてやってください!」


女魔法使い「任せて〜……ファイ……アーッ!」ボオオオオオ


鎧戦士(剣)「……!」ドゴオオオオン


女魔法使い「ファイアッ! ファイアッ! ファイアァァァァッ!!」ボオオオオオオオオ


鎧戦士(剣)「……!?」ドゴオオオオンドゴオオオオンドゴオオオオン


お前ら「女僧侶さんは引き続き勇者の回復を!」


女僧侶「はいっ!」パァァァ


勇者「………」パァァァ

565 ◆a/tW8MMSD.:2018/08/15(水) 00:24:17 ID:LRzE60LY
鎧戦士(剣)「……!」ガシャンガシャンガシャン


女魔法使い「分が悪いと分かったのか、無理矢理にでも……近づいてきたねっ!」ボオオオオオ


鎧戦士(剣)「……!」ガシャンドゴオオオオンガシャン


女魔法使い「この威力じゃ……やっぱり止められないか!」


お前ら「近づかれてはこちらが不利です! 補助魔法で早くなった足を活かして……引きながら戦いましょう!」


お前ら「俺が勇者を背負います! 女魔法使いさんは引きながら魔法攻撃を! 」


お前ら「女僧侶さんは俺について背中にいる勇者の回復を続けてください!」ダッ


女魔法使い「そんな大盾持ちながら勇者くんを背負うだなんて……たくましくなったねぇ、お前らさん! 了解だよ!」ダッ


女僧侶「はいっ! このまま回復を続けます!」ダッ

566 ◆a/tW8MMSD.:2018/08/15(水) 00:43:08 ID:LRzE60LY
鎧戦士(剣)「…………」ガシャンガシャンガシャン


女魔法使い「それっ!」ボオオオオオ


鎧戦士(剣)「…………」ガシャンガシャンドゴオオオオンガシャンガシャン


女魔法使い「ちっ」ダッ


女魔法使い(大したダメージがないと分かったからか……防御の姿勢すら取らずに、こっちへ近づいてるね……)


女魔法使い「お前らさん! この戦い方、確かに負けはしないけど……」


女魔法使い「魔力を溜める時間がほとんど無いから、弱い攻撃魔法しか撃てなくて……これじゃいつまでたってもあいつを倒せないよ!」


女魔法使い「それに、補助魔法もずっと続く訳じゃないし……敵の魔法使いもいつまでも寝てるとも思えない!」


女魔法使い「どうする? お前らさん! 正直このままじゃじり貧だよ!」


お前ら「…………」

567 ◆a/tW8MMSD.:2018/08/15(水) 00:55:23 ID:LRzE60LY
女僧侶「ハァハァ……」パァァァ


勇者「…………」パァァァ


お前ら(背中の勇者はまだ回復中……女僧侶さんも引きながらの戦いのせいで疲れが見てとれる……)


女魔法使い「おりゃぁっ!」ボオオオオオ


お前ら(女魔法使いさんの攻撃呪文は、魔力を溜める時間が無いせいで、本来の火力が出せてない……)


鎧戦士(剣)「…………」ガシャンドゴオオオオンガシャンガシャン


お前ら(それを見越してか、敵も女魔法使いさんの攻撃呪文を気にせず、ひたすらに突っ込んでくる……)


お前ら(引きながらの戦い……確かに負けはしない……けど、やっぱりこちら方が分が悪い……か)


お前ら(確かに、何か手を打たないと……このままじゃ絶対にまずいな)

568 ◆a/tW8MMSD.:2018/08/15(水) 00:56:58 ID:LRzE60LY
お前ら「……………………」


お前ら「すいません……作戦を変更します!」


お前ら「ここは……>>570です!」

569以下、名無しが深夜にお送りします:2018/08/15(水) 00:58:10 ID:9pvzTtKY
魔法使いのかつての杖ってまだ残ってたっけ?
それを使ってもらうとか

570以下、名無しが深夜にお送りします:2018/08/15(水) 01:55:45 ID:.ZPAAbpU
>>569

571 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/02(日) 01:41:48 ID:sbtrNXNg
お前ら(火力が足りない、しかしそれを補おうにも魔力を溜める時間がない……だったら、もうこの手しかない……)


お前ら「ここは……あの杖の出番です! 女魔法使いさん!」


女魔法使い「……なるほどね」


女僧侶「お、お前らさん! 行きなり何を言っているんですか! あの杖は……!」


女魔法使い「いいんだ、僧侶……お前らさんが正しいよ、火力が足りないのなら……! 魔力を溜める時間がないのなら! この杖を使えば解決する!」スッ


女僧侶「魔法使いさん……でも! その杖を使ったら魔法使いさんが……!」


女魔法使い「僧侶、もしも……この杖がここぞって時に使う切り札として、母さんがあたしにくれた物だっていうなら……」ピカー


女魔法使い「今使わずして……いつ使うって話だよ!」ゴゴゴゴゴ


女魔法使い(そうでしょ、母さん!)

572 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/02(日) 01:55:12 ID:sbtrNXNg
女僧侶「でも……!」


女魔法使い「あたしを心配する暇があるなら……早く勇者くんを回復してあげてよね!」ゴゴゴゴゴ


女魔法使い「やいっ魔物! 今度の攻撃呪文は……さっきのとは一味違うよ! ファイ……アァァァァッ!!!!!!」ゴオオオオオオオ


鎧戦士(剣)「っ!?」ドゴオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!


お前ら(す、凄い……! ほぼノータイムであの威力……! 初めて見たときよりも明らかにパワーが上がってる……)


お前ら(β森で長く生活したお陰か……俺達は……知らず知らずのうちに強くなっていたんだな、俺も少し痩せたし)


黒戦士(剣)「……っ」グラッ


お前ら(敵が明らかにグラついてる……魔法使いさんの攻撃呪文が効いてるんだ! )

573 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/02(日) 02:04:48 ID:sbtrNXNg
お前ら「女魔法使いさん! もう一発おね……が……」


女魔法使い「ぐっ……うぅっ……」ジュゥゥゥ


お前ら「女魔法使いさん……その右手の火傷……!」


女魔法使い「ハハハ……久しぶりに味わったよ……この皮膚を抉るような痛み……うぐっ!」プルプル


女僧侶「ま、魔法使いさん!!やっぱり酷い火傷が……! すぐに回復魔法を……!」


女魔法使い「あたしのことはいい! それより……先に勇者くんだっ! あたしは大丈夫、まだ……片手が残ってるっ!」


女僧侶「で、でも……!」


女魔法使い「あたしのことを……っ! 思ってくれているのならっ……! 今は……このままやらせてっ!!」プルプル


女僧侶「魔法使いさん………………はいっ! 分かりましたっ!」ピカー


女魔法使い「へへへ、もう一発行くぞ……魔物め……」ゴゴゴゴゴ

574 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/02(日) 02:13:05 ID:sbtrNXNg
お前ら(女魔法使いさん……あんなに片手をボロボロにして……)


お前ら(ああなることは分かってたはずなのに……俺の指示に従ってくれて……)


お前ら(俺もっ……俺もなんかしないと!!)キッ


お前ら「女魔法使いさん! 次、あいつに攻撃呪文が命中したら……俺が突撃して……あいつにトドメをさします! 」


お前ら「突撃するために足に力を溜めておくので……魔法を撃つ時、合図をください!」


女魔法使い「お前らさん……うん、何か凄くいいね……! 痛みを忘れるほど、あたしも燃えてきたっ!」ゴゴゴゴゴ


お前ら(やるんだっ! 俺が……俺があいつを倒す!! そうだ、俺がやるしかないんだ! β森での生活を思い出せ! 俺だって……強くなってるんだ!)


お前ら(やってやる……やってやるぞ……!)

575以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/02(日) 11:07:37 ID:PRwDV2LQ

熱い展開・・・!

576 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 22:57:50 ID:VE5cKLp.
女魔法使い「いくよっ、お前らさん! 準備はいいっ!?」ゴゴゴゴゴ


お前ら「よし来たっ!」グッ


女魔法使い「せーのっ……ファイアァァァァァァァァッ!!!!!!」ボオオオオオオオオ


お前ら「っ!」ダッ


女魔法使い「ぐっ……い、いっけーっ! お前らさーーーんっ!!」ジュゥゥ


お前ら(身体能力が強化されている今なら……扱うことができるっ!)ドドドドドド


お前ら(左手に……大盾を……!そして……!)ドドドドドド


お前ら「右手に……剣をっ!」チャキッ


お前ら(二兵士……今こそ、お前の力を貸してくれっ!)グッ

577 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:06:33 ID:VE5cKLp.
女僧侶「お、お前らさんが背中の剣を……使ったっ!」パァァァ


女魔法使い「す、凄い! 剣と大盾が合わさって……何か最強に見えるよ!」


勇者「うっ……」パァァァ


お前ら「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」ドドドドドド


鎧戦士(剣)「っ!」ドゴオオオオオオオオオンッ!!!


お前ら(攻撃呪文が命中したっ!)ドドドドドド


鎧戦士(剣)「……っ」プスプス


お前ら(体勢がよろけて……今だっ!)バッ


お前ら「その首ぃ!! 貰ったぁぁぁぁっ!!」グワッ


鎧戦士(剣)「!」

578 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:12:06 ID:VE5cKLp.
ガキィィィィィン!


お前ら「……っ!?」ヨロッ


女僧侶「こ、攻撃が弾かれた……」パァァァ


女魔法使い「う、ウソ……あの体勢から……お前らさんの一撃を弾いたの……!?」


鎧戦士(剣)「……」グワッ


女魔法使い(まずい、カウンターが来る……! だ、駄目だ……あれじゃ直撃……)


勇者「お前ら……さんっ……」

579 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:22:14 ID:VE5cKLp.
お前ら(あー、敵の大振りが来るな……だというのに……俺は渾身の攻撃が弾かれて……よろけちまってる……)


お前ら(うーん、ヤバイなぁ……このままじゃ……あいつの剣で体が真っ二つになって……めでたくご愁傷様だ……)


お前ら(ただ、そうなるのは……)


お前ら「剣だけを持ってた……前の俺だったらなっ!」ズンッ


お前ら「今の俺には!! この大盾があるっ!! 攻撃弾き弾きぃぃぃぃ!」ガキィィィィィン


鎧戦士(剣)「っ!?」ヨロッ


女魔法使い(よろめいた体勢から踏み止まって……尚且つ相手の一撃を……大盾で弾いた!)

580 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:33:00 ID:VE5cKLp.
お前ら「まだまだぁ! くらえっ! 大盾・トルネードストレートッ!!」ブンッ��


女魔法使い「た、盾を投げたぁ!?」


鎧戦士(剣)「!」ガァァァァァァァン��


お前ら「脳天直撃ッ! トォォドォォォメェェェェダァァァァァッ!!!!」グッ


お前ら「くらえっ! 二兵士直伝ッ! 両手持ちッ! ソード・フルスイングゥゥゥゥッ!!!!」ゴォォォォォォッ!!!


鎧戦士(剣)「!」グッ


勇者「いっけー! お前らさーんっ!!」


お前ら「おぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」ズバァァァァァァッ


鎧戦士(剣)「っ!!!」

581 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:37:54 ID:VE5cKLp.
お前ら「………………(まず剣についてる血を勢い良く振って取るっ)」ブンッ


鎧戦士(剣)「………………」


お前ら「………………(剣を背中に背負った鞘に閉まって……そして、決め台詞)」


鎧戦士(剣)「………………」ツー


お前ら「…………ホームラン」ボソッ


鎧戦士(剣)「………………」ブシャァァァァァ


鎧戦士(剣)「…………」ドサッ


お前ら「俺の……勝ちだっ!」ドンッ


お前ら(決まった!)

582 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:42:07 ID:VE5cKLp.
勇者「お前らさーん!!」トテトテ


お前ら「おー、勇者! 体治ったのか!」


勇者「うん! そうりょさんのおかげ! 」


お前ら「そっか……良かったな!」


勇者「お前らさん、ほーむらん! ほーむらん!」


お前ら「へへっ、見事なサヨナラ勝ちだ! かっこよかったか!?」


勇者「さよならー! かっこいい!」


お前ら「ハハハハハ! そーかそーか!」

583 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:44:51 ID:VE5cKLp.
女魔法使い「凄いやお前らさん……まさか本当に、あんな凄い敵を倒しちゃうだなんて……いっつ……」


女僧侶「あんまり動かないでください、治癒箇所がぶれますからっ」パァァァ


女魔法使い「へへへ、ごめんごめん……」


女僧侶「……でも、凄かったです」


女魔法使い「うん……! 凄かった! 流石勇者くんの親…………」


女魔法使い「!!」

584 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:50:06 ID:VE5cKLp.
「お前らさん! 避けてっ!!」


お前ら「っ!?」クルッ


ゴォォォォォォッ!!!


お前ら(何だこれ……火の塊……? まずい、防御を……あ、大盾は投げて今手元に……駄目か……なら今すぐ避けて……)チラッ


勇者「え……」


お前ら(駄目だ、今避けたら勇者に直撃する……! だったら……)


お前ら(俺が受けるしかねえだろっ!!!!)ドンッ


お前ら(二兵士!! 俺にもう一度力をっ!)グッ


ドゴオオオオオオオオオン!!

585 ◆a/tW8MMSD.:2018/09/14(金) 23:55:13 ID:VE5cKLp.
女魔法使い「お、お前らさん!! いっつ!」ズキッ


女僧侶「そ、そんな……」


お前ら「っ……効いたぁぁ……」プスプス


お前ら「くそっ……てっきり仕留めたと思っていたのに……!」プスプス


勇者「お前らさん! だいじょうぶっ!?」


鎧戦士(杖)「…………」ヨロッ


お前ら「最悪だ……あいつ……起き上がってきやがった……」

586以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/15(土) 03:06:16 ID:NpOFYRMI
しぶといな

587以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/15(土) 21:55:00 ID:GzYtsW2Y

盾を捨てるとは・・・

588以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/16(日) 15:38:58 ID:x3AcYdV6

どんでん返しで面白い

589 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/07(日) 22:47:28 ID:QmAIw2aI
鎧戦士(杖)「…………」ゴゴゴゴゴゴ


お前ら(い、一撃で仕留められるわけがなかったんだ……あの時調子に乗らずにしっかりとトドメを刺していれば……こんなことには……)ハァハァ


お前ら(いや、そんなことはどうでもいい……今は、あいつをどうするかを考えるんだ……!)


お前ら(大盾はぶん投げちゃったから今手元には無いし……剣のお陰で瀕死にはならなかったが……俺自身、さっきの呪文でかなりのダメージを受けてしまっている……)


お前ら(今まで頼りにしてきた勇者は……恐らくあいつら相手には無力に等しい……理由は分からないが、さっきの戦いを見る限りそうなんだろう)


お前ら(そして俺の後ろでは……女魔法使いさんは火炎呪文で片腕を負傷……女僧侶さんはそれの回復をしているはずだ……)


お前ら(この状況からあいつを倒す方法は………………)


お前ら(…………>>561だ)

590 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/07(日) 22:48:20 ID:QmAIw2aI
安価ミス
>>592でお願いします

591以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 22:49:11 ID:vsgrJbF.


592以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 23:43:39 ID:FKuHNFSk
魔法使いの回復を一旦中止して二人で敵の気を逸らさせる
その間に盾を拾って突進で敵を飛ばし、怯んでる間に軽く回復などをして体制を整える

593 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/08(月) 21:46:03 ID:i3QkFDy2
お前ら(あの敵は見るからに呪文タイプ……接近するのも一苦労だろうし……まずはブン投げちゃった大盾を拾わないと……話にならない……)


お前ら(大盾を拾うには……)


お前ら「すいませんっ! 女魔法使いさん! 女僧侶さん! 掩護お願いします!! 勇者っ! お前は下がれ!」ダッ


勇者「う、うんっ!」タッタッタッ


女魔法使い「そう言うと思って……すでにチャージ済みだよっ!! ファイアァァァァッ!」ボオオオオオツ


女僧侶「私は皆さんの援護を……! マジックバリアッ! オールヒールッ!」ピカー


お前ら(言う前から俺の考えは二人に伝わっていたんだ……! ありがとうございます……! 助かりますっ!)タッタッタッ


お前ら(よしっ! 敵が女魔法使いさん達に気を取られてる隙に盾……を……!)タッタッタッ

594 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/08(月) 21:58:19 ID:i3QkFDy2
鎧戦士(杖)「!」ゴオオオオオオッ


ドゴオオオオオオオオン!!


女魔法使い(っ! あたしの全力のファイアが……呆気なく相殺されたっ……)ズキズキ


鎧戦士(杖)「…………」チラッ


お前ら(……あと少しっ! あと少しっ!)タッタッタッ


鎧戦士(杖)「…………!」


女魔法使い(か、完全に気を逸らせなかった……! あいつ、お前らさんの行動に気づいて……!)ズキズキ


鎧戦士(杖)「…………」ブツブツ


女魔法使い「ヤバイ……! 何かやる気だっ……! お前らさん! 気をつけ……!ぐっ!」ズキッ

595 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/08(月) 22:05:34 ID:i3QkFDy2
大盾「」


お前ら(ハアッ! ハアッ!よ、よしっ! 取ったっ……! これでっ!)パシッ


ピカッ


お前ら(ん? 目の前で……何か光っ……)


ドゴオオオオオオオオン!!


女魔法使い「っ!?」


女僧侶「と、突然お前らさんの目の前で爆発が……!」


勇者「お、お前らさんっ!!」


モクモクモク……

596 ◆a/tW8MMSD.:2018/10/08(月) 22:10:06 ID:i3QkFDy2
お前ら「ハアッ! ハアッ! ハアッ! あ、あっぶねぇっ……!」プスプス


女僧侶「っ! よ、良かった! 盾でのガードが間に合ったんですね!」


勇者「だいじょうぶっ!? お前らさんっ!」


お前ら「あ、ああっ! な、何とかなっ!」


お前ら(す、少しでも拾うのが遅れていたら……間違いなくやられていた……間一髪だ……)


お前ら(それにしても……何だ今のは……め、目の前で突然爆発が起こったぞ!?)


鎧戦士(杖)「……」


女魔法使い(あ、あの攻撃呪文は……まさか……)

597 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:01:57 ID:ngLPqusw
女魔法使い「みんな! 気をつけて! あの爆発は……攻撃呪文の一つ、ボムだよっ!」


お前ら「ハア……ハア……ぼ、ボム……?」


女僧侶「ボム、何処かで聞いた覚えがあるような……ないような……」


女魔法使い「ボムは……ある程度望んだ位置で爆発を起こすことができる……攻撃呪文の中でも会得が難しい、上級呪文の一つ!」


女魔法使い「ある程度だけど、望んだ位置で爆発を発生させることができるから……上手く防御をするのは至難の技なんだ!」


お前ら(ある程度望んだ位置で爆発を……な、なるほど……さっきのは俺が大盾を拾うことを予測して……)


お前ら(ボムを、大盾が落ちていた付近に撃った、ってことか。 随分と厄介だな……爆発の場所を決められるとなると……敵の思考をある程度予測しないと避けられないぞ……)


鎧戦士(杖)「……」

598 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:15:42 ID:ngLPqusw
女魔法使い「でも、弱点が無い訳じゃない! 一つ! ボムは爆発を引き起こす際、必ず光が生じる!」


女魔法使い「光った位置が爆発する、ということが分かっていれば……防御の姿勢はある程度だけど、取れるはず!」


お前ら(光……さっきのピカッた光のことか……なるほど……)


女魔法使い「二つ! ボムは詠唱が必要な攻撃呪文! 撃つ前なら隙ができる! 」


お前ら「なるほど……そこを上手く叩けば……!」


女魔法使い「当たり! いくら強い呪文でも……撃たせなきゃ意味はないんだ!」


女魔法使い「お前らさん! あいつに詠唱する隙を与えないで! 受け身はこちらが不利になる!」


お前ら「分かり……ました!」グッ

599 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:29:32 ID:ngLPqusw
お前ら(とは言っても……このダメージは……かなり……)ヨロッ


女僧侶「瞬間治癒っ!」パァァァァァ


お前ら「!」パァァァァァ


女僧侶「ごめんなさい、お前らさん……洞窟に入る前、魔王に辿り着くまで、魔力を大幅に使う瞬間治癒は封印するというお話をしたのに……約束を破ってしまいました」


女僧侶「でも、もう節約するだなんて言っていられません……! 今からは、私の全てを使って……皆さんを全力で支援します! 瞬間治癒!」パァァァァァ


女魔法使い「ボロボロだった手と腕が一瞬で元通りに……ありがと、僧侶!」


女僧侶「い、いえ……私には……皆さんを助けることしかできませんから……!」カポッ


女僧侶「んくっ……んくっ……ぷはぁ! ま、魔力水はまだあります! 回復は任せてください!」ゴクゴク


お前ら(女僧侶さんが自主的に瞬間治癒を解禁……! 正直なところ、女僧侶さんのMPが心配だけど……! これなら行ける!)グッ

600 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:34:55 ID:ngLPqusw
勇者「ねえねえ、お前らさん」ツンツン


お前ら「イケル……コノマハマナラ……ん?」


勇者「あのまもの……さっきからぶつぶついってるけど、へーき?」


お前ら「ブツブツ……? 何がブツブツ言って……」


鎧戦士(杖)「……」ブツブツ


お前ら「や、ヤバイ! 話に夢中になって気が付かなかっ……」


ピカッ


ドゴォォォォォォン!!

601 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:42:48 ID:ngLPqusw
お前ら「フー……後ろが光ったから慌てて後ろを向いて防御の姿勢を取ったけど……何とかセーフみたいだな」プスプス


お前ら「無事か、勇者!」


勇者「うん! ありがとうお前らさん!」


お前ら「俺の側を絶対に離れるなよ……多分あの爆発をまともに食らったら……お前は一発でアウトだ」


勇者「わかった! お前らさんのそばをはなれない!」


女魔法使い「ごめん! 攻撃の支援が間に合わなくて詠唱を許しちゃった! 二人とも無事!?」


女僧侶「怪我をしたならすぐに回復をします!」


お前ら「大丈夫です! 二人ともほぼ無傷です!」


女魔法使い「よ、良かった……!」

602 ◆a/tW8MMSD.:2018/11/02(金) 22:49:04 ID:ngLPqusw
鎧戦士(杖)「……」ブツブツ


女魔法使い「させるかっての! ファイアァァァッ!!!」ゴオオオオ


鎧戦士(杖)「……っ!」ピタッ


鎧戦士(杖)「っ!」ゴオオオオ


ドゴォォォォォォン!!


女魔法使い「うぐっ……! そうそう……アンタは……あたしの全力のファイアを……ファイア同士で相殺してれば良い! もう、ボムは撃たせないよ……!」ズキズキ


女僧侶「任せて! 瞬間治癒!」パァァァァァ


女魔法使い「ありがとう……! よし! もう一発行くよ!」ゴゴゴゴゴゴ


お前ら「女魔法使いさんと女僧侶さんのお陰でボムの詠唱は止められそうだ! よし! 俺も>>604を!」グッ

603以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/02(金) 23:04:13 ID:lBgAVFsQ
ksk

604以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/03(土) 15:49:28 ID:p4Uia47k
接近して体当たり

605 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 22:55:15 ID:/6hYaQNg
お前ら「こちらから仕掛ける! 接近して体当たりだ!」ダッ


お前ら「勇者! ボムを食らわないよう、俺のそばを離れずついてこい!」ダッ


勇者「うん! お前らさん!」ダッ


女魔法使い「ファイアァァッ!! ファイアァァッ!! ファイアァァッ!!」ボオオオオオオ


女僧侶「瞬間治癒!」パァァァ


鎧戦士(杖)「っ!」ボオオオオオオ


お前ら(よし! 女魔法使いさんの絶え間ないファイアで、あいつに詠唱の暇を一切与えてないぞ!)


お前ら(気をとられてる今なら……! 爆音に紛れて……あいつをやれる!)


お前ら「うおおおおおおっ!」ドドドドド

お前ら(近づけ! 近づけ! 女魔法使いさんの頑張りを無駄にしないためにも!)

606 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:01:49 ID:/6hYaQNg
女魔法使い「ファイアァッ! ファイアァッ! ファイ……!」カクン


女僧侶「! 魔法使いさん!?」


鎧戦士(杖)「! ブツブツブツ……」


お前ら(ファイアが止んだ……!? いや、関係あるか! もう敵は目の前なんだ! このまま……!)


お前ら「体当たりという名の! 全体重を乗せた大盾タックルをくらえぇぇっ! 」ドゴォォォォォッ


鎧戦士(杖)「!!」ゴホッ


ガァァァァァァン! ドサッ……


お前ら「壁に……頭から思いっきり……叩きつけてやったっ……! これでっ……! もう立てないだろ……!」ハァハァ


お前ら「俺達の……勝ちだ……!」ハァハァ

607以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/15(土) 23:05:22 ID:s.uBON8A
やったか!?

608 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:06:10 ID:/6hYaQNg
ピカッ


お前ら「……ん? あっちで何か光っ……」


ドガァァァァァァァァァンッ!!


お前ら「っ!? ば、爆発!? そ、そんな……今のは……ボムかっ!? あいつは今倒したのに……何で発動を……」


勇者「お前らさん……いまのばくはつ……まほちゃんたちがいたところでしたよ」


お前ら「えっ……」


お前ら(ま、まさか……)


お前ら「お、女魔法使いさんっ!! 女僧侶さんっ!!」ダッ

609 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:10:49 ID:/6hYaQNg
お前ら「女魔法使いさんっ!! 女僧……侶……さん……?」


女魔法使い「…………」プスプス


女僧侶「…………」プスプス


お前ら「二人とも……倒れてる……」


お前ら「う、嘘だろ……? もしかして……今のボムで……し、死んじゃったのかっ……!?」


お前ら「そ……そんなっ……う、嘘だろっ……? こんな……あっけなく……」ドサッ


勇者「…………」

610以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/15(土) 23:14:15 ID:64nQH6kE
絶望・・・

611 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:15:33 ID:/6hYaQNg
女魔法使い「っ……ゴホッ! ゴホッ!」


お前ら「あっ!! お、女魔法使いさんっ!!」ダッ


女魔法使い「ハァ……ハァ……お、お前ら……さん……」


お前ら「よ、良かったぁぁぁっ……! 目が覚めたんですねっ! 俺、てっきり死んじゃったかと……!」


女魔法使い「そ、僧侶……は?」


お前ら「あ、まだ目覚めてません……でも! きっとすぐに目を覚ましますよ!」


女魔法使い「い、いや……僧侶は……多分目覚めない……」


お前ら「えっ……?」

612 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:22:07 ID:/6hYaQNg
女魔法使い「あの時……ファイアを連打してる最中で……魔力切れを起こして……意識を失いかけてさ……」


女魔法使い「一瞬だけど……攻撃の手が……止まっちゃったんだ……」


お前ら「……!」


お前ら(あの時ファイアが止んだのは……そういうことだったのか……!)


女魔法使い「その瞬間を……あいつは見逃さなかった……すかさずあたし達のいる地点へ……ボムを詠唱して……」


女魔法使い「そして僧侶は……その時……あたしを庇って……爆発をもろに……」


女僧侶「…………」


お前ら「……そんな」

613 ◆a/tW8MMSD.:2018/12/15(土) 23:39:18 ID:/6hYaQNg
女魔法使い「あたしが……未熟だったばっかりに……僧侶は……死敵は」


勇者「……いや、そうりょさんはまだいきてるよ」


女魔法使い「!」


お前ら「ほ、本当かっ!? 勇者!!」


勇者「うん、HPがまだのこってる……そうりょさんはたすかるよ!」


お前ら「H……P……? 勇者……お前そんなものが見えるのか……」


勇者「そんなことより! お前らさん! がんばってそうりょさんをかいふくさせて! いまならだいじょうぶ!」


お前ら「か、回復って……? よ、よし! 回復魔法は使えないが……>>615で回復を……!」

614以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/16(日) 00:04:41 ID:zcCwDYIk
高級傷薬

615以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/17(月) 11:20:25 ID:S1/6P1io
ハイポーション

616 ◆a/tW8MMSD.:2019/01/16(水) 21:10:57 ID:6TTa42Wc
お前ら「買っておいたハイポーションで回復を……!」ガサゴソ


お前ら「えっと……道具袋に確か……あった!」ガシッ


お前ら「よしっ、さあ女僧侶さん……口を開けて……ハイポーションですよ」キュポッ


女僧侶「………………」


お前ら「意識が無い……仕方ない……少しずつ口に……」スッ


女魔法使い「ま、待って……お前らさん……意識が無い時に水を飲ませたら……気管が詰まって危険だよ……」


お前ら「そ、そうか……危ない危ない……」


勇者「いそいで、お前らさん……たいりょくがどんどんへっていってるよ」


お前ら「わ、分かってる! ハイポーションが無理なら>>618で回復を!」

617以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/16(水) 21:42:45 ID:dWChP2D6
癒しの護符

618以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/16(水) 22:11:20 ID:suXA7y2Y
メガンテ

619以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/17(木) 01:50:44 ID:lGB5tCOc
メガザルならまだしもメガンテなのか(困惑)

620以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/17(木) 09:31:48 ID:bff5UQBI
久々のゲームオーバー…?

621 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 22:40:46 ID:hTtT8lWo
お前ら「そ、そう! これで回復だ!」ペター


女魔法使い「お、お前らさん……今僧侶の顔に貼り付けたその紙っきれは……」


お前ら「癒しの護符ってアイテムです! この大盾を買ったときに……店主がおまけでくれたんですよ!」


女魔法使い「癒しの……護符……?」


お前ら「はい、何でも回復アイテムだそうで! 今まで回復は女僧侶さんがすぐしてくれましたから……今日この日まで存在を忘れてましたよ……」


お前ら「えーっと、回復したい対象に護符を貼り付けたら……確か……」

622 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 22:48:44 ID:hTtT8lWo
店主『いいですか、護符を張り付けたらひたすらに、これから教える呪文を詠唱するのです』


お前『は、はぁ……呪文を……』


店主『一つ注意点として……ちょっとでも呪文の詠唱をサボるとすぐ効力が失われてしまいますから、お気をつけを』


お前ら『あのー、ひたすらって……いったいどれくらい詠唱すれば……』


店主『回復仕切るまでですよ、どのタイミングで詠唱を止めるのかは、お客さん自身が判断してください』


お前ら『は、はぁ……? でも……何でこんなアイテムを俺に……?』


店主『なぁに、しばらくは遊んで暮らせる額を納めてくれた、お客さんへのお礼みたいなものですよ、気にしないでください』ニヤニヤ


お前ら(高いとは思ったけど……やっぱりぼったくりだったか……女魔法使いさんには感謝しないと……)

623 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 22:53:41 ID:hTtT8lWo
店主『いいですか? 呪文と言っても、一言だけです、この一言を繰り返し繰り返し言えばいいのです』


お前ら『繰り返し繰り返し……』


店主『その一言というは……』


お前ら「メガンテッ!!」


女魔法使い「……え?」


お前ら「メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ!」


女魔法使い「お、お前ら……さん……?」ヒキッ


お前ら「メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ!」


女魔法使い(これが……癒しの護符とやらを使う手段……? 言葉の意味は分からないけど……何かスッゴイ不吉なんですけど……)

624 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 22:58:05 ID:hTtT8lWo
勇者「おぉー! かいふくしていくよー! お前らさん! もっともっと!」


女魔法使い(嘘、本当に回復してるんだ……)


お前ら「メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ! メガンテ!」


勇者「がんばれー! お前らさーん!」


お前ら「メガンテ! メガンテ! メガン……テッ! メガンテ! ゼーハー……メガンテ……メガン……テッ! ハァハァ……」


勇者「たいりょくかいふくまでまだまだだよー! ふぁいとー!」


お前ら「ァァァァァァッ! メガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテメガンテッ…………!」ブツブツブツブツ


女魔法使い(頑張れ……お前らさん……)

625 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 23:01:53 ID:hTtT8lWo
女僧侶「スー……スー……」


勇者「うん! そうりょさんはもうへーきだよ!」


女魔法使い「よ、良かった……! 僧侶っ……!」


お前ら「ハァ……ハァ……ハァァァァッ……」ドサッ


勇者「よしよし! お前らさんえらいえらい
!」ナデナデ


お前ら「ハァ……ハァ……もう……! 一生分……! ハァ……ハァ……喋った……ぞ……!」


お前ら「ハァ……ハァ……もう……こんなの……使わん……」


お前ら(で、でも……最悪の事態は……乗り越えられたかな……ハハハ……)

626 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 23:09:40 ID:hTtT8lWo
―――
――


お前ら「さて……これからのことをそろそろ決めないとですね……」


女魔法使い「そうだね……」


お前ら「女魔法使いさん……体の具合はどうですか?」


女魔法使い「回復アイテムのお陰で……さっきよりはマシになったかな……」


女魔法使い「走り回ったりするのはちょっと辛いけど……攻撃呪文の詠唱くらいなら……」


お前ら「なるほど……後は……勇者は無傷、俺の方も傷が少し痛むけど……回復アイテムのお陰で問題ないと……」


女僧侶「スー……スー……」


お前ら「そして……女僧侶さんは目覚めないまま……か……」

627 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 23:19:30 ID:hTtT8lWo
女魔法使い「無理ないよ……さっきまで死ぬ寸前の重症だったんだ……しばらくは起きないと思う……いっつつ……」


お前ら「だ、大丈夫ですかっ!?」


女魔法使い「へ、へーきへーき! こんなのいつもするやけどと比べたら屁の河童だよ!」


お前ら「……………………」


お前ら(どうする……女僧侶さんは事実上のリタイアだ……体力が戻ったとはいえ……とても戦える体じゃない)


お前ら(女魔法使いさんも気丈に振る舞ってるけど……辛そうだ)


お前ら(確かに攻撃呪文は詠唱できるだろうけど……動くことに難があると敵の攻撃をまともに避けられない……戦いに参加するのはとても危険だ)


お前ら(そう考えると……女魔法使いさんもここでリタイア……問題なく戦えるのは……俺と勇者だけ……か)

628 ◆a/tW8MMSD.:2019/02/09(土) 23:32:47 ID:hTtT8lWo
勇者「お前らさん、どうする?」


女魔法使い「お前らさん……」


女僧侶「スー……スー……」


お前ら(どうする……? どうする……? 俺と勇者だけで……この先を攻略するか……?)


お前ら(それとも……皆で三の村に引き返すか……?)


お前ら(いいや駄目だ……ここで引き返したら二度とここへは……いや、でも……!)


お前ら(お、俺は……俺は……)


>>631

1.女魔法使いと女僧侶を三の村に帰還させ、勇者とお前らだけで先へ進む

2.皆で三の村に帰還する(NORMALEND)

3.自由安価

629以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/09(土) 23:34:29 ID:KSyirsuI
ksk

630以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/09(土) 23:35:09 ID:UeQAPDm.
1

631以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/10(日) 01:10:34 ID:HqYvz/bw
これ再び鎧戦士みたいな勇者特効が効かない敵がきたら有効打がなくて厳しいな
先に進む前にお前らは二人で進む前に女魔法使いから簡単な魔法を教わったり切り札用の杖借りたりして強くなれ

632 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 22:33:16 ID:bu.up2C.
お前ら(もうこれしかないか……)


お前ら「……女魔法使いさん、貴女は女僧侶さんと一緒に、転移の石で三の村へ帰還してください」


お前ら「ここから先は……俺と勇者だけで進みますから」


女魔法使い「な、何を言ってるの!? そんなの……そんなの絶対駄目だよ! あたしも一緒に……」


お前ら「すいません……ハッキリと言わせていただくと……」


お前ら「走ることすら儘ならないその体では、ただ足手まといになるだけです」


女魔法使い「…………!」


勇者「お、お前らさん……」

633 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 22:45:21 ID:bu.up2C.
お前ら「ここまでついて来てくださって……本当にありがとうございました……」


お前ら「いくら感謝の言葉を述べても足りないくらい……女魔法使いさんと女僧侶さんには感謝しています」


女魔法使い「感謝してるなら……あたしの意思を尊重してくれたって……」


お前ら「だからこそですよ……感謝しているからこそ……女魔法使いさんには、絶対に死んで欲しくないんです」


お前ら「今の女魔法使いさんをこの先へ連れて行くということは……女魔法使いさんに名誉の死を送ることとおんなじなんです」


お前ら「そんなの、俺は絶対に嫌です……そんなのを送るくらいなら……俺は貴女に恨まれてでも、三の村へ貴女を帰還させます」

634 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 22:53:46 ID:bu.up2C.
女魔法使い「………………」


お前ら「………………」


女魔法使い「………ハァ……分かった、分かったよ……あたし達は……三の村へ帰還する」


女魔法使い「確かに……このまま無理してついていっても……足手まといになるだけだからね……」


お前ら「……」


女魔法使い「本当は魔王のムカつく顔面に、あたしの呪文を一発叩き込んでやろうと思ってたのに……」


女魔法使い「悔しいなぁ……もう……」


お前ら「…………女魔法使いさん」

635 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 22:58:44 ID:bu.up2C.
お前ら「…………」グッ


女魔法使い「あっ……それあたしの……」


お前ら「女魔法使いさん、魔王の顔面に呪文を叩き込む役割……僕に任せてくれませんか」


女魔法使い「お前らさんが?」


お前ら「はいっ、立派に果たして見せますから」


女魔法使い「…………そっ、じゃあその杖を持って構えて……? 呪文をぶっ放すコツを……特別に教えちゃう!」


お前ら「はい、よろしくお願いします!」


女魔法使い「時間がないから突貫工事になるけど……ちゃんと付いてきてね……まずは……」

636 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:05:16 ID:bu.up2C.
―――
――


お前ら「ありがとう……ございました」ピクピク


女魔法使い「ごめん、母さんの杖を使って……体の魔力を無理矢理引き出して……呪文を撃つ方法しか思い付かなくて……」


お前ら「いや……大丈夫です……こんなのポーションかけとけば何とかなります……」ピクピク


お前ら(女魔法使いさんがいなかったら……今すぐ喚き散らすくらい……痛みが凄い……)ズキズキ


お前ら(こんな痛みを……いつも耐えてきたのか……女魔法使いさんは……)


女魔法使い「………………」


お前ら「ひぃ……ひぃぃ……」ジョボボボ

637 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:10:13 ID:bu.up2C.
女魔法使い「ねぇ、お前らさん……帰還する前にお願いがあるんだけど……いいかな」


お前ら「えっ? は、はいっ……なんでしょ」ピクピク


女魔法使い「あの杖を持った鎧の戦士の顔を拝みたいの、良いかな」


お前ら「あいつらの……顔ですか……?」ピクピク


女魔法使い「その……どんな奴なのかなぁって……気になって気になって仕方ないんだ……お願い」


お前ら「わ、分かりました……じゃあ肩を……いてて……」グッ


お前ら「ゆ、勇者ぁ……ちょっとてづだっで……」グスッ


勇者「お前らさん……いたくてないてる?」


お前ら「ないでない」

638 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:14:45 ID:bu.up2C.
お前ら「つきましたよ……」


女魔法使い「…………」


鎧戦士(杖)「」


お前ら「呼吸なし……流石にあの一撃で……ポックリみたいですね……」


お前ら「気持ち悪いけど……ちょっとだけ顔を拝……見……」カポッ


女魔法使い「!!」


勇者「わぁ……」


お前ら「………なんてこった、そりゃ勇者が手も足も出ないはずだ」


女「」


お前ら「人間相手にしてればな……」

639 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:24:11 ID:bu.up2C.
お前ら「髪が長いから女と判断できるけど……でもどちらかというと人というよりゾンビに近いような……」


お前ら「だって顔とかほぼ腐っ……ヴォェェッ!」キラキラ


勇者「お前らさん、大丈夫?」サスサス


お前ら「ああ……だ、大丈夫……それにしても……人間の死体を操って利用するだなんて……イカれてやがるな……」


女魔法使い「……やっぱりそうだったんだ」


お前ら「お、女魔法使いさん……? もしかしてお知り合いの……」


女魔法使い「……いや、知らない人だよ」


お前ら「そ、そうですか……ちょっと安心しました……いくら死体とはいえ……こんなの後味悪すぎますから……」

640 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:30:44 ID:bu.up2C.
お前ら「そんなことしてる時間は無いのかもしれないけど……せめて弔ってあげよう……ここに放置しておくのは……あんまりだ」


お前ら「勇者、向こうの剣を持ってた鎧戦士も調べてみてくれ、きっとそっちの人も……」


勇者「うん、わかった」タッタッタッ


お前ら「ハァ……やるせないな……」


女魔法使い「……お前らさん」


お前ら「……はい?」


女魔法使い「……ありがとう」


お前ら「ありが……とう……? それってどういう……」


女魔法使い「ごめん……気にしないで……」


お前ら「…………?」

641 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:36:43 ID:bu.up2C.
―――
――


女僧侶「スゥ……スゥ……」


女魔法使い「はいっ、お前らさん達用の転移の石だよ」ポイッ


お前ら「あ、ありがとうございます、あとは任せてください!」パシッ


女魔法使い「その、母さんの形見の杖……絶対返しに来てね、約束だよ?」


お前ら「はいっ! 必ず僕自身の手でお返しします!」


女魔法使い「うん……三の村で待ってるね……? それじゃ……!」ピカー


勇者「まほちゃーん! バイバーイ!」


女魔法使い「アハハハ……それを言うならまたね、だよ? 勇者くん……」ピカー


シュゥゥゥゥゥン……

642 ◆a/tW8MMSD.:2019/05/05(日) 23:38:27 ID:bu.up2C.
お前ら「……行ったか」


勇者「いっちゃったね」


お前ら「よし、行くぞ! 勇者!」スタスタ


お前ら「魔王をぶっ殺すんだ!」


勇者「おっー!」スタスタ


お前ら(女魔法使いさん、女僧侶さん……貴女達の思い……絶対無駄にはしませんよ!)スタスタ


お前ら(必ず……魔王を倒してやります……!)

643以下、名無しが深夜にお送りします:2019/05/06(月) 00:20:37 ID:LwzQde3k
ゾンビであっても人間判定されて力をセーブされてしまうのか

644 ◆a/tW8MMSD.:2019/08/23(金) 21:31:22 ID:902Nqw5U
お前ら「……」スタスタ


勇者「……」スタスタ


お前ら(と、自分を鼓舞してみたものの……すっごい心細い!!!!!)スタスタ


お前ら(何これ!? 俺、ホントに勇者と二人旅をしてた時期があったの? って思えるくらい、すっごい心細い!!!!!)スタスタ


お前ら(さっきみたいな敵が出たらどうしよう……俺と勇者だけで勝てるのか……? というか、そもそも俺が役に立つのか……?)


お前ら(ああ……仲間が減るって……こんなにも心細くなるものなんだな……)


お前ら(これから魔王と決戦かもしれないのに……どんどん不安が……)


勇者「お前らさーん、だいじょうぶー?」スタスタ


お前ら「ハッ……あ、ああ……大丈夫大丈夫! 全然へーきさ! ハハハ!」スタスタ


勇者「……そう?」スタスタ

645 ◆a/tW8MMSD.:2019/08/23(金) 21:37:54 ID:902Nqw5U
お前ら(いかんいかん……勇者に心配されるなんて……表情に出てたか……)スタスタ


勇者「……お前らさん、さびしい?」スタスタ


お前ら「え?」スタスタ


勇者「まほちゃんたちがいなくなっちゃって……さびしい?」スタスタ


お前ら「……ああ、寂しい……かな」タスタ


勇者「……やっぱり」


お前ら「ごめんな勇者、これから決戦かもしれないってのに……こんな弱気で……」


勇者「ううん、きにしないで! ぼくだって……とってもさびしいから……」


お前ら「勇者……」

646 ◆a/tW8MMSD.:2019/08/23(金) 21:41:40 ID:902Nqw5U
勇者「……お前らさん……て、つないでいい?」


お前ら「……え? あ、ああ……良いぞ」


勇者「ありがとう……」ギュッ


お前ら「どういたしまして」ギュッ


勇者「……あったかいね、お前らさんの手」


勇者「ぼく、なんだか……とってもあんしんするよ……」


お前ら「そうか……」


お前ら(俺も……何かすっごく安心する……)

647 ◆a/tW8MMSD.:2019/08/23(金) 21:45:08 ID:902Nqw5U
勇者「……お前らさん」


お前ら「……ん?」


勇者「魔王を……ぜったいにたおそうね」ギュッ


お前ら「……ああ、必ず倒そう」ギュッ


勇者「…………えへへ、お前らさん」ピトッ


お前ら「……ハハハ、コラコラ抱きつくな」


勇者「お前らさん……だいすきだよ……」ギュッ


お前ら「勇者……」


お前ら(……俺、もうホモでいいかもしれん)


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