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勇者「あんかでまおうをたおすぞー!」
1
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/19(日) 20:20:55 ID:Gv5TCJ5Y
勇者「まおうたいじに出発だー!」
お前ら「ちょっ! 待て待て待て! その前にやることがあるだろ!?」
勇者「あ、お前らさん……んー? そんなのあったっけ?」
お前ら「いや、あるだろ……! 大事なことが! 冒険に出発する前にやるべきことがさ!」
勇者「えー……? ぜんぜんわかんないよー、お前らさんおしえてー」
お前ら「いや……まずは
>>2
しないと駄目だろうが……」
177
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/02(木) 23:24:31 ID:yRjeEGXQ
勇者「お前らさん?」
お前ら「ハッ……は、ハハハハハ……」
お前ら「ちょっと疲れちゃったし……少し寝ようかな〜? 勇者も寝とけ〜? 疲れをためるのは良くないぞ〜?」
勇者「うん! わかった、じゃあすこしねるね! おやすみ! お前らさん!」バサッ
お前ら「あっ、ああ……おやすみ」
お前ら(きっと疲れてて頭がパーになってるんだ……少し寝てすっきりしよ……)ドサッ
お前ら「…………………フー」
お前ら「…………………………」
お前ら「……………………………………」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/03(金) 10:59:40 ID:/EEnG1lU
…ふぅ
179
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/03(金) 21:36:22 ID:aLdxY2Jo
───
──
─
お前ら「……んん」ムクリ
お前ら「あれ……外が暗いな……もう夜か……」
勇者「くぅー……くぅー……」
お前ら「眠い………もう夜飯はいいか」
お前ら「二度寝二度寝っ…………」バサッ
お前ら「………………………………」
お前ら「……………………………………zzz」
180
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/03(金) 22:01:01 ID:aLdxY2Jo
勇者「んー…………」ムクリ
ギュルルル……
勇者「おなかすいた……」
勇者「お前らさん……お前らさん……ぼくおなかすいたよ」ユサユサ
お前ら「んぐっ……母さん……もう食えないよ……むにゃむにゃ……ぐぅぅぅ……」
勇者「お前らさんおきない……つかれてるのかな?」
勇者「しかたない……ひとりでたべにいこうっ!おかねかりるね、お前らさん」
勇者「いってきまーす」バタン
お前ら「むにゃむにゃ…………」
181
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/03(金) 22:48:16 ID:aLdxY2Jo
ナニアノコ……? カワイイ……
ナンデ アンナ チイサイコ ガヒトリデ……?
勇者「ごはんやさん……ごはんやさん……」テクテク
勇者「うーん……よくわからない……」
勇者「こういうときお前らさんならなんていうかな……」
お前ら『どれがご飯を作ってくれるお店か分からない?』
お前ら『勇者、そういうときには
>>183
をするんだ』
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/03(金) 22:54:19 ID:FKHzEOYY
周りの人に教えてもらう
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/04(土) 04:26:05 ID:3L1B8daY
ちゃんと俺を頼りにするんだ
184
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/04(土) 14:42:02 ID:fZdSvMp6
お前ら『ちゃんと俺を頼りにするんだ!』
お前ら『勇者一人での単独行動は危ないからな!』
勇者「お前らさんを……たよりに……」
勇者「そうだよね……ひとりはあぶない! やっぱりお前らさんにたよろう!」
勇者「よーし! お前らさんのところにかえ…………る…………」
勇者「……………………………………」
勇者「あれー? ぼくどこからでてきたっけ?」
185
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/04(土) 22:44:59 ID:fZdSvMp6
勇者「んー……わかんないや」
勇者「おなかもすいたし……こまったなあ」キョロキョロ
女魔法使い「ねえ、そこのボク」
勇者「んー?」クルッ
女魔法使い「こんな夜中に一人で何してるの? 危ないよ?」
女僧侶「もしかして……迷子ですか?」
勇者「あれ、おねえさんたち……だあれ?」
女魔法使い「あははは……誰って言われても……うーん、弱っちゃうな……」
186
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/04(土) 22:51:29 ID:fZdSvMp6
女僧侶「魔法使いさん……ここはまず警戒を解くべきですっ」ヒソヒソ
女魔法使い「そ、そーだね……!」
勇者「?」
女魔法使い「じゃあ……自己紹介しよっか! 私の名前は女魔法使い! 皆からはまほちゃんって呼ばれてるんだ! 色んな魔法が使えるんだよ?」
女僧侶「私は女僧侶です! 皆さんの傷を癒したりするのが得意なんですよ? えーっと……私のことは好きに呼んでください」
勇者「まほちゃんに……そうりょさん……!」
女魔法使い「うん、そうだよ! お姉さん達、ボクの名前も知りたいな」
勇者「ぼくのなまえ?」
女僧侶「はいっ、ぜひ教えてください」
187
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/04(土) 23:14:00 ID:fZdSvMp6
勇者「えっとね、ぼくのなまえはゆうしゃ! よろしくね! まほちゃんにそうりょさん!」
女魔法使い「勇者……? えっ、勇者って……あの勇者? うそぉ……」
女僧侶「魔法使いさん……きっとなりきってるんじゃ……」ヒソ
女魔法使い「そ、そっか……なるほど……」
勇者「?」
女魔法使い「よ、よろしくね! じゃあさ勇者くん、勇者くんはこんな夜中にいったい何をしてるの? 何処かにお出掛け?」
勇者「ぼくおなかがすいちゃって、それでごはんをたべれるところをさがしてるんだ」
女魔法使い「ご飯を食べれる所…………ねえ、勇者くんって何処から来たの? お父さんとお母さんは?」
勇者「えーっと、お前らさんがやどやでねてるよ! でもどこにあったかわからなくなっちゃった!」
188
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/04(土) 23:24:10 ID:fZdSvMp6
女魔法使い「お、お前らさん……?」
女僧侶「親御さんの名前……ですかね……?」
女魔法使い「勇者くん、お前らさんが寝てる宿屋って……何か特徴とかないのかな?」
勇者「うーん、わかんないや」
女魔法使い「そっか、三の村には宿屋って六件くらいあるけど……手当たり次第に訪ねてみる?」
女僧侶「そうですね、こんな小さい子……放っておけませんし」
女魔法使い「よし、決まりだね!」
189
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 00:57:11 ID:U.WKu7Vk
女魔法使い「じゃあ勇者くん、あたし達と一緒にお前らさんの所へ……」
グゥゥゥゥゥ……
勇者「おなかすいた」
女僧侶「ふふっ……親御さんより空腹の方が優先みたいですね、勇者くんは」
女魔法使い「あはははは! 逞しい子だなあ!」
女魔法使い「じゃあさ、勇者くんを連れて行っちゃう? お前らさん探しはその後でいいんじゃない?」
女僧侶「連れて行くって……酒場にですかっ!?」
女魔法使い「うん! 勇者くんはお腹を満たせるし! あたし達は魔物討伐のお祝いができるし!」
女魔法使い「ねっ、一石二鳥じゃない? 親御さんにはあたしから事情を話すよ!」
女僧侶「だ……だからと言ってこんな子供を……いいんでしょうか……」
190
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 01:07:09 ID:U.WKu7Vk
勇者「さかばー?」
女魔法使い「うん! あたし達、元々は魔物討伐のお祝いに酒場で一杯やろうと思ってたの!」
女魔法使い「そこへ向かう途中に勇者くんを見つけたんだけどさ!」
勇者「いっぱい……?」
女魔法使い「ねえ、勇者くん! 良かったらあたし達と一緒に酒場に来ない?」
女魔法使い「そこでならご飯も食べられるよ! あっ、お金はまほちゃんが奢ってあげちゃう!」
女魔法使い「お前らさん探しはご飯を食べた後でちゃんと手伝うからさ! ねっ、どうかな?」
女僧侶「や、やっぱり辞めた方がいいんじゃ……? 酒場ですよ酒場……お祝いはまた今度にでも……」
女魔法使い「大丈夫だって! 勇者くんはご飯を食べるだけなんだからっ!」
女僧侶「で、でも……」
191
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 01:10:01 ID:U.WKu7Vk
女魔法使い「大丈夫大丈夫! あたしもガバガバ飲もうなんて考えてないから!」
女僧侶「うーん……」
女魔法使い「ねえ勇者くん! お腹が空いてるならさ、あたし達と一緒に酒場でご飯食べる?」
勇者「どうしようかなー」
勇者(おなかすいたし……いこうかな? でも……さかばってなんだろう?)
勇者(お前らさんなら……なんていうのかな?)
お前ら『えっ!? お、女の子二人に酒場でご飯を食べようと誘われたっ!?』
お前ら『ゆ、勇者……そういう時は
>>193
だ、うん』
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/05(日) 02:56:16 ID:yLfl4Jco
人の好意はありがたく頂くん
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/05(日) 03:48:14 ID:kQDMQ0GY
一緒に食べて、その後は仲間になってもらうん
194
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 17:47:14 ID:U.WKu7Vk
お前ら『ゆ、勇者……そういう時は一緒に食べて、その後仲間になってもらうんだ、うん』
勇者(なかま……そういえば……)
お前ら『やっぱり二人だと不安だ……仲間が欲しい……というか俺を守ってくれる人が欲しい……』
勇者(お前らさん、まえになかまがほしいっていってたっけ)
勇者(まほちゃんとそうりょさんをなかまにすれば……お前らさんよろこんでくれるかな?)
勇者(………よーし! ぼくがんばるぞ! ありがとう、お前らさん!)
勇者「わかった! ぼく、まほちゃんたちとさかばでごはんたべるよ!」
女魔法使い「よし、決まりだね! じゃあ行こっか!」ギュッ
勇者「うん!」ギュッ
女僧侶「ああ! ま、待ってください〜!」タッタッタッ
195
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 22:34:17 ID:U.WKu7Vk
─酒場─
女魔法使い「ここが酒場だよ! 勇者くん!」ガチャッ
勇者「わぁー、なんかへんなにおいー」
モブ戦士「何だあれ……」ジロッ
モブ魔法使い「子連れか……?」ジロッ
女僧侶「うう……やっぱり注目の的に……」ソソクサ
女魔法使い「マスター! ビールひとーつ! あとこの子が食えそうなもの!」
マスター「……あいよ」
女僧侶「魔法使いさん……早く……早く帰りましょうね……!」
女魔法使い「あはは! 大丈夫大丈夫! ホント僧侶は心配性だなあ」
196
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 22:39:19 ID:U.WKu7Vk
マスター「ほい、食えそうなもの……」ゴトン
女魔法使い「おー、唐揚げだ! 良かったね、勇者くん!」
勇者「わーい! いただきまーす!」
マスター「で、これがビールね……そっちの人は……?」ゴトン
女僧侶「わ、私は何かジュース的な物でいいです……」
マスター「……あいよ」
女魔法使い「ゴクッゴクッゴクッ……ぷはぁ! あれー? 僧侶飲まないのー?」
女僧侶「せめて私はまともでいないといけませんから……」
女魔法使い「せっかくのお祝いなのにー、残念っ! ゴクッゴクッゴクッ……」
女僧侶「だからお祝いはまた今度でいいとあれほど……」
197
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 22:43:21 ID:U.WKu7Vk
マスター「ほいっ、オレンジジュース」ゴトン
女僧侶「あ、ありがとうございます……」
女魔法使い「おっ、ジュース来た? じゃあ乾杯しよ! 乾杯!」
女僧侶「ええ……勇者くんがいるのに?」
女魔法使い「いいからいいから! ほらっ! グラス持って! じゃっ、あたし達の魔物討伐を祝ってー! 乾杯!」カチン
女僧侶「か、乾杯……」カチン
勇者「ふぁんふぁーい!」
女魔法使い「あはは! 僧侶と違ってノリがいいね! 勇者くんは!」
女僧侶「もうっ……魔法使いさんったら……」
198
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 22:51:48 ID:U.WKu7Vk
「おい! そこの嬢ちゃん達!」
女魔法使い「……ん?」クルッ
女僧侶「……え?」クルッ
モブ戦士「坊主! 両手に花か? 羨ましいね! ちょっと嬢ちゃん達借りてくぜ?」ドスドス
モブ盗賊「嬢ちゃん達もそんな子供と飲んでないでよー! 俺達と楽しく飲もうや! なっ?」ドスドス
女魔法使い「ふんっ! アンタらと飲むより……勇者くんと飲んだ方が100倍美味しいっての!」
モブ戦士「おいおい……嬢ちゃん……口の聞き方には気を付けた方がいいぜ? さもないと……」
モブ盗賊「痛い目見るぜ? 色んな意味で……! ギャハハハハハッ!」
女魔法使い「へえ……やってみなよ」スッ
女僧侶「ま、魔法使いさん……!」
199
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 23:06:06 ID:U.WKu7Vk
モブ戦士「なまいきな嬢ちゃんだな、言っとくが可愛いからって……容赦しねえからな?」
女魔法使い「どうぞご自由に……一瞬で灰にしてあげるよ……」グッ
モブ盗賊「何だ、マジでやる気か? ギャハハハハハ! ちょっと頭が弱いみたいだなぁ!」
モブ戦士「杖……ってことは魔法使いかよ! おいおい、こんな近くで魔法の詠唱なんてさせてくれるとでも思ったか?」
女僧侶「………………」ゴゴゴゴゴ
女僧侶「ど、どうしよう……魔法使いさん本気です……完全にプッツンしちゃってます……」
勇者「んー……」モグモグ
200
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/05(日) 23:12:10 ID:U.WKu7Vk
勇者(なんかまほちゃんがあのおじさんたちとあらそってるみたい)モグモグ
勇者(とめるべき……なのかな?)
勇者(うん……そうだよね、けがしたらたいへんだもんね)
勇者(でも……とめかたがわからないよ……お前らさんならどうやってとめるんだろう?)
お前ら『え? 酒場での争いを止めたい? 勇者がか?』
お前ら『うーん……
>>202
すればいいんじゃないか?』
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/05(日) 23:25:15 ID:avDj5ZbA
st
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/05(日) 23:43:01 ID:kQDMQ0GY
争ってる人の間に入って大声で”すいませんでした!”と言って土下座
203
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 16:07:30 ID:J0XR24S6
お前ら『うーん……争ってる人の間に入って……大声ですいませんでした! と言って土下座すればいいんじゃないかな?』
お前ら『やっぱり争いを止めるのは……誠意の籠った土下座が一番だな!』
勇者(…………………………………………)
勇者(どげざってなんだろう)
勇者(よくわからないけど……まほちゃんとおじさんのあいだで……)
勇者(すいません! っておおごえでいえばいいのかな?)
勇者(よーし、ありがとうお前らさん! ぼくがんばる!)
204
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 16:42:43 ID:J0XR24S6
勇者「……」タッタッタッ
女僧侶「あっ、勇者くん……! 危ないです! 戻ってきて!」
勇者「…………」スッ
女魔法使い「……え? 勇者くん?」
モブ戦士「んー? おい坊主……いきなり俺らの間に割り込んでくるってことは何か? 嬢ちゃんの加勢にでも来たか?」
モブ盗賊「おいおい……止めとけよ、怪我するだけ……」
勇者「すいませんでしたっ!!!!」
モブ戦士「……え?」
モブ盗賊「……な、何だぁ?」
205
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 17:34:05 ID:J0XR24S6
勇者(……………………このあとどうすればいいんだろ?)
勇者(うぅー………………)
勇者(よしっ! すいませんをたくさんいおう!)
勇者「すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!!すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!!」
女魔法使い「ゆ、勇者くん…………」
モブ戦士「な、何だこいつ……狂ってんのか……」ヒキッ
モブ盗賊「お、おい……周り見てみろ……」ポンポン
モブ戦士「んっ……?」
206
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 17:39:58 ID:J0XR24S6
モブモブ戦士「あいつら……あんな小さい子供を謝らせてんのか……」
モブ魔法使い「ありゃひでえな……」
モブ格闘家「クズ共め……それでも男かっ……!」
ざわ……ざわ……ざわ……ざわ……
モブ盗賊「お、おい……ずらかそうぜ……俺達……すっかり皆の悪役だ……下手すりゃリンチに合うぞ……」ヒソヒソ
モブ戦士「そ、そうだな……素直にずらかるか……」ヒソヒソ
モブ戦士「おい坊主! お前の謝りっぷりに免じて……嬢ちゃん達は勘弁してやるぜっ!」ダッダッダッ
モブ盗賊「あばよーっ!」ダッダッダッ
ガチャッ バタンッ
マスター「……まいどあり」
207
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 18:55:22 ID:J0XR24S6
勇者「すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませ…………」
女魔法使い「勇者くん……もういい……もういいんだよ……」ギュッ
勇者「えっ? まほちゃん?」
女魔法使い「ごめん……勇者くんの事……すっごい怖がらせちゃったね……だからあんな無我夢中に謝ってくれたんだよね……」
女魔法使い「ごめんね……もう大丈夫……大丈夫だよ……悪いおじさん達は勇者くんが追い払ってくれたよ……」
女魔法使い「ありがとう……勇者くん……」ギュゥゥ
勇者(あれ、ほんとだ……あのおじさんたちいなくなってる……)
勇者(すいませんをいうのにむちゅうで……ぜんぜんきづかなかった)
パチパチパチパチ……
勇者「え?」クルッ
208
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/06(月) 19:00:44 ID:J0XR24S6
モブ僧侶「いい謝りっぷりだったぞー! 坊主ー!」パチパチパチ
モブ遊び人「嬢ちゃん達の為に恥を捨てて謝るなんてかっこいいじゃねえかー!」パチパチパチパチ
モブモブ戦士「そんな小さいのにあの度胸……大したもんだ!」パチパチパチパチ
ワーワーワーワーワー��
勇者「? なんかよくわからないけど……ありがとー! ありがとー!」
女僧侶「血を流させず……争いを行動だけで収めるなんて……勇者くん……素晴らしいです……」
マスター「……あんま騒がないでね」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/06(月) 20:10:56 ID:J29nfYrY
マスター冷静でワロタ
210
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/07(火) 12:56:21 ID:VeEnRehY
───
──
─
女魔法使い「はぁ……結局あんまり飲めなかったな……」
女僧侶「あんまりって5杯以上飲んでましたよね……」
女魔法使い「あんなの全然飲んだことにならないよ……」
女魔法使い「あんなことがあったけど……勇者くんはお腹いっぱいになれた?」
勇者「うん! たくさんたべたよ!」
女魔法使い「そっか、なら良かったけど……本当にごめんね……あんなことになるならやっぱり酒場なんて行くべきじゃ無かったよ……」
女僧侶「だから最初に言ったじゃないですか……酒場は止めておいた方がいいって……」
女僧侶「もし勇者くんが止めてくれなかったら……今頃どうなってたことか……」
女魔法使い「うぅ………」
211
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/07(火) 21:17:39 ID:VeEnRehY
女魔法使い「……分かった、勇者くん! 何かお願い事はない?」
勇者「……おねがいごと?」
女魔法使い「このままじゃ二度と勇者くんのお姉さん面できないし……これはあたしなりのケジメ!」
女魔法使い「勇者くんに迷惑かけたお詫びに……このまほちゃんが、一つだけ何でも願いを叶えてあげるよ! 」
女僧侶「何でもって……そんな事言って大丈夫なんですか……?」
女僧侶「子供は純粋が故に……お願い事のスケールがとてつもなく大きいですよ……」ヒソヒソ
女魔法使い「な、何とかなるって! 大丈夫大丈夫……!」ヒソヒソ
女僧侶(魔法使いさんの大丈夫は宛にならないです……)
女魔法使い「さあっ! 言ってみなよ、勇者くん! キミの願いを!」
勇者「えーっと……」
212
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/07(火) 21:24:40 ID:VeEnRehY
勇者「じゃあ……」
女魔法使い(お菓子のお城か……? それともドラゴンに乗りたいとか……? あるいは……え、エッチな事とか……?)
女僧侶(両親を生き返らせて欲しいとか……生涯暮らしていける財産が欲しいとか……凄い呪文の会得とか……)
女魔法使い(さあっ……)
女僧侶(何が来るか……!)
勇者「じゃあ……まほちゃんとそうりょさんに……なかまになってほしいな!」
女魔法使い「そう来たか……! って……えっ?」
女僧侶「私達が勇者くんのお仲間に……ですか?」
勇者「うんっ! お前らさん……すっごいなかまをさがしてたから……きっとよろこぶとおもうんだ!」
213
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/07(火) 21:41:24 ID:VeEnRehY
女魔法使い「その仲間っていうのは……えーっと……魔物と一緒に戦う……あの仲間の解釈でいいんだよね?」
女魔法使い「ごっこ遊びとかそういうのじゃ無くて……本物の……」
勇者「そうだよー?」
女僧侶「ゆ、勇者くんって……魔物と戦ってるんですか……!? こんなに小さいのに……!」
勇者「ちいさくてもだいじょうぶ! だってぼく……ゆうしゃだもんっ!」
女魔法使い「………………」
女僧侶「……………………」
女魔法使い「…………ちょ、ちょっと待っててね! 僧侶と相談してくるから!」
勇者「うんっ! わかった!」
214
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/08(水) 21:27:16 ID:R5quxtLo
勇者「ふーんふーんふんころがしふふんふーん♪」
女魔法使い「…………ねっ、どう思う?」
女僧侶「どう思うって……信じられませんよ……勇者くんが魔物と戦ってるだなんて」
女魔法使い「あたしだってそう思うけど……あたし達……勇者くんの事全然知らないよね……」
女魔法使い「もしかしたらさ……勇者くんって……本当に勇者なんじゃない? ごっことかじゃなくて本物の……」
女僧侶「ま、まさか……そんな馬鹿な話……」
女魔法使い「あたしだってそう思うけどさ! でもあたし達……勇者くんの事全然知らないよね……」
女僧侶「……それもそうですけど」
215
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/08(水) 21:33:35 ID:R5quxtLo
女魔法使い「僧侶的には……どう思うの?」
女魔法使い「もしも勇者くんが本当に勇者なんだとしたら……仲間になる?」
女僧侶「………………なりますっ」
女魔法使い「えへへっ……だよね! あたしもだよ! 勇者くんになら……あたしの背中を任せてもいいかなって」
女僧侶「となれば……答えは出たも同然ですね」
女魔法使い「そうだね」
女魔法使い「もしもごっこ遊びだったとしても……ちゃんと付き合ってあげてよ?」
女僧侶「分かってますっ!」
女魔法使い「あははっ、じゃあ勇者くんのところ戻ろっか」
216
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/08(水) 21:44:35 ID:R5quxtLo
女魔法使い「おまたせっ、勇者くん!」
勇者「あっ、おかえりなさい! まほちゃん! そうりょさん!」
女魔法使い「えっとね……あたし達、勇者くんの仲間になるって決めたよ! これからよろしくね!」
女僧侶「よろしくお願いします!」
勇者「ほんと!? お前らさんもきっとよろこぶよ! よろしくね!」
女魔法使い「よし! それじゃあ……お前らさんがいる宿屋を一緒に探そっか!」
勇者「うんっ!」
女僧侶(そういえばお前らさんって……いったいどんな人なんでしょう……? 勝手に仲間になるとか決めちゃいましたけど……大丈夫なのかなぁ……)
女魔法使い「僧侶ー! 何してるの〜? 行くよー!」
女僧侶「ああっ! ま、待ってくださーい!」
217
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/09(木) 02:39:42 ID:aJabt7wE
───
──
─
勇者「ぐぅ……すぴぃ……」
女僧侶「ふふっ、勇者くんのほっぺ……ぷにぷにですっ」プニプニ
女魔法使い「ちょっと! 僧侶ばかりズルイ! 私にも勇者くんぷにぷにさせてよ!」
女僧侶「魔法使いさんは寝てる勇者くんをおんぶできてるからいいじゃないですか〜」プニプニ
女魔法使い「うー……そりゃそうだけど……」
女僧侶「あっ、魔法使いさん! そうこうしてる間に宿屋がありましたよ」
女魔法使い「ここで三件目……そろそろ当たってくれるといいけど」
218
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/09(木) 09:56:06 ID:6d74ecmA
ガチャッ
女魔法使い「ごめんくださーいっ」
主人「んー? すまんね、お嬢さん方……今夜はあいにく部屋が満員で……」トコトコ
勇者「ぐぅー…………」
主人「って……その背中で寝てる子供……さっき何も言わずに突然宿を飛び出した子供じゃないか……」
女僧侶「ほ、本当ですか?」
主人「ああ、間違いない……以前色々あってね……お客さんの事情には突っ込まないと決めてるから無理に追いかけなかったんだが……少し心配だったんだ」
主人「お嬢さん方が連れて帰ってくれたのかい? よくここが分かったね」
女僧侶「……魔法使いさん!」
女魔法使い「うん! あのっ……この子が泊まってた部屋は……!」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 11:13:13 ID:0kc3g1lM
これお前らの立場危うくなるんじゃ
220
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/09(木) 12:09:56 ID:6d74ecmA
───
──
─
お前ら「………………………………」
女魔法使い「………………………………」
女僧侶「………………………………」
勇者「すぴぃー……」
お前ら(いや……何っ!? 何なのこの状況!?)
お前ら(寝てるところを叩き起こされて! てっきり勇者だと思ったら! 女の人で! おまけに二人もいて! それに可愛い!)
お前ら(ここ宿屋だったよな? そういうお店じゃないよな? 何で俺と勇者が泊まってた部屋に女の人がいんの!? それも二人! そして可愛い!)
お前ら(話が見えてこない……意味が分からない……状況が把握できない……俺が寝てる間に何が起きたっていうんだ……)
221
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/09(木) 12:18:21 ID:6d74ecmA
女魔法使い「…………………………」ジィ
女僧侶「……………………………」ジィ
お前ら(んでもって……何でこの二人は俺の事を無言で見つめてるの……?)
お前ら(俺……寝ている間に何かやらしいことをヤらかしてしまったのか……?)
女魔法使い(この人が……勇者くんが言ってたお前らさん……? 勇者くんの部屋で寝てたってことは……そういうことだよね?)
女僧侶(何というか……勇者くんと違って……ちっとも凄みを感じない人ですね……)
お前ら(このままじゃ埒が明かない……何か話を切り出そう……質問でも何でもいい……この状況を把握できる発言を……何か……)
お前ら「あのっ……!
>>223
」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 12:40:21 ID:5AQ85S1A
もしかして何かご迷惑をかけてしまったのでしょうか…?
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 12:43:52 ID:R8ign7DQ
こ、ここは宿屋ですよね??
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 13:03:40 ID:Ug4Yfd6I
あちゃー 思ったことが口から出ちゃったか...
225
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/10(金) 01:27:37 ID:UCq12NQo
お前ら「こ、ここは宿屋ですよね? 何かそういう……いかがわしい店じゃないですよねっ!?」
お前ら「俺! 寝てる間に……貴女達に何もしてませんよね!? ねっ!?」
女魔法使い「………………………………」
女僧侶「……………………………………」
お前ら「いや! その……! 目が覚めたら突然女性がいて……! ここは宿屋なのに……! そのー、だからですねっ……!」
女魔法使い「……プッ」
お前ら「……え?」
女魔法使い「あは……あははははっ! お、お前らさん……おもしろーい! あはははははははっ!」
お前ら「えっ……? えっ……?」
226
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/10(金) 01:38:41 ID:UCq12NQo
女魔法使い「ヒー!ヒー!」プルプル
女僧侶「クスクス……大丈夫ですよ、お前らさん……お前らさんの言う通り、ここはちゃんと宿屋です! いかがわしいお店ではありません」
女僧侶「とある理由で……私達の方から……お前らさんが宿泊していたこの宿屋へ押し掛けてきたのですっ」
お前ら「そ、そうですよねっ……! 良かったぁ……いや……ホントに……」
お前ら「って……! 押し掛けてきた? そもそも……何で俺の名前を貴女達が知ってるんですっ……?」
女魔法使い「ふぅー…………えーっと、一から説明するとちょーっと長くなるんですけどね」
女魔法使い「あたし達が魔物退治のお祝いに酒場へ向かってる途中で………………」
227
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/10(金) 11:56:00 ID:lJKkK.mQ
───
──
─
お前ら「俺が寝てる間に……勇者の奴が……!」
お前ら「あ、ありがとうございました! 女魔法使いさん! 女僧侶さん!」
女魔法使い「えへへ、気にしないで! 勇者くんにはこっちもお世話になったんですから!」
お前ら「そう……なんですか?」
女僧侶「はいっ、魔法使いさんが酒場で揉め事を起こしそうになった時に……勇者くんが止めてくれたんです!」
お前ら「勇者が……揉め事を……」
お前ら(やるじゃないか、勇者の奴……俺なら揉め事を止めるとか難易度高すぎて無理だ……)
228
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/11(土) 02:39:46 ID:kogQLLOQ
女魔法使い「それで……お前らさんに聞きたい事がどうしてもあるんだけど……」
お前ら「……? 何です?」
女魔法使い「えーっと……勇者くんって……本当にあの勇者なんですか?」
女魔法使い「ごっこ遊びとかそういうのじゃなくて……本物の……魔物を倒す……究極の人造人間って奴……」
お前ら「ええっ……信じてもらえないかもしれませんけど……実はそうなんです」
お前ら「あいつはああ見えて本当に勇者で、魔物を倒す事なら誰にも負けません……俺も今まで何度も助けられてきました」
女魔法使い「やっぱり……そうなんだ」
女僧侶「勇者くんは……本当にあの勇者だったんですね……」
229
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/11(土) 15:04:04 ID:kogQLLOQ
お前ら「えっ……そんな簡単に信じてくれるんですか?」
女魔法使い「うんっ! 何かお前らさんは嘘をつくような人には見えないんだよね〜」
女僧侶「フフッ……そうですねっ」
お前ら(何か……さっき初めて会ったばかりなのに偉く信頼されてるな……)
お前ら(俺の醜態が……彼女達の警戒心を何やかんやで和らげたのか?)
お前ら(キョドって良かったという事か……それも男として嫌っちゃ嫌なんだが……)
230
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/11(土) 22:15:20 ID:kogQLLOQ
女魔法使い「えっーと、それじゃあ……これからよろしくお願いします!」ペコッ
女僧侶「よろしくお願いします」ペコリ
お前ら「あ、ああ……こちらこそ……」ペコッ
お前ら「…………………………って、何を?」
女魔法使い「私達! 勇者くんの仲間になりました! これからは私達も同行します!」
お前ら「………………………………………………」
お前ら「ええええええええええええええええええええっ!? 仲間ァッ!?」
231
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/11(土) 22:41:09 ID:kogQLLOQ
女魔法使い「うんっ! これからよろしくね! お前らさん!」
お前ら「いやいやいやいやいやいやいやいや! 聞いてないんですけど!?」
女魔法使い「あー、そういえば説明し忘れてた……」
女僧侶「えーっと……色々あって……魔法使いさんが勇者くんの願いを何でも一つ叶えてあげる事になったんですけど……」
女魔法使い「その時に……勇者くんに仲間になって! ってお願いされちゃったので……仲間になりました! あはは!」
お前ら「えええええええええっ……! ま、マジなんですかっ!?」
女僧侶「ふざけてるように聞こえるかもしれませんが……全て本当です……お前らさんに相談もなく決めてしまって……申し訳ありません……」
女僧侶「でも、私達は本気ですっ! 本気で勇者くんの力になりたいと思ったから……仲間になる決意をしたんです!」
お前ら「そ、そうなんですか……」
232
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/11(土) 22:49:11 ID:kogQLLOQ
女僧侶「あの……もしかして私達が仲間になると何かご迷惑が……」
お前ら「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえっ!!!!!」
お前ら「そんなご迷惑だなんてとんでもない! むしろ大歓迎ですよ! 勇者の仲間になってくれて……ありがとうございます! 本当に感謝してもしきれないです! そのご好意がありがたいです! 本当に本当にありがとうございます! 他に戦えるのが勇者しかいなくてすっごく不安だったんです! 本当に……! 本当に嬉しいです! 野宿とかヤバかったんですよ! 勇者すぐ寝るし起きないし! 本当に生きた心地がしなくて……ああ! この気持ちを何と言ったらいいのか分かりませんが……!」
女僧侶「あの……お前ら……さん……?」
お前ら「ハッ……」
お前ら「………………こ、こちらこそ……これからよろしくお願いしますっ!」
女僧侶「あっ、はい! よろしくお願いしますね! お前らさん!」
女魔法使い「よろしくねー! お前らさん!」
お前ら(何てこった……寝てる間に仲間が増えてるなんて……それに女性……! しかも二人! おまけに可愛い! )
お前ら(勇者……マジでGJっ……! ホント! ホントGJだぞっ……!)
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/11(土) 22:51:12 ID:tmr8NqUE
あいつパーティのことになると早口になるの気持ち悪いよな
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/11(土) 23:40:02 ID:9KuihLyY
お前らだからな
235
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 12:30:36 ID:fIwzoNgc
女魔法使い「ふぁぁぁ……眠い……」
女僧侶「もうっ……魔法使いさん、はしたないですよっ」
女魔法使い「いやー、何か今日は疲れちゃって……あははは」
女僧侶「…………実は私も」
女魔法使い「だよねー、どうするお前らさん! もう寝ちゃう? それとも……もう少しお話する?」
お前ら(そうだな……魔法使いさん達の事は……まだ全然分かってない……)
お前ら(これから一緒に旅をするなら……色々と質問するのもありかもしれないな)
お前ら「それじゃあ……
>>237
」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/12(日) 12:55:25 ID:6dEtnaZk
踏み↓
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/12(日) 13:21:42 ID:ToFLxvD6
今日はもう休んで明日の朝食のときにまたお話ししましょう
238
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 17:00:41 ID:fIwzoNgc
お前ら「今日はもう休んで……明日の朝食の時にまたお話しましょうか」
女僧侶「分かりましたっ」
お前ら「ちなみに……今日お二人は何処で寝るつもりなんです? 今の時間じゃ何処の宿屋も空いてないんじゃないですか?」
女魔法使い「ご心配なくっ! あたしは勇者くんと一緒に寝るから!」ギュッ
お前ら「……えっ」
女僧侶「ごめんなさい……今日だけはこの部屋で一緒に寝かせてください、お代は先程二人分、追加で払ったので……」
お前ら「ああっ……なるほど……」
お前ら(って……この部屋にはベッドは2つ……女魔法使いさんが……勇者と寝るってことは……!)
お前ら(女僧侶さんは……もしかして……お、俺と添い寝……!?)
239
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 17:05:20 ID:fIwzoNgc
女僧侶「というわけで! 私も勇者くんと一緒に寝ますっ!」ギュッ
お前ら「」
女魔法使い「ちょっと僧侶ー! 一つのベッドに三人は狭いよー!」
女魔法使い「僧侶はお前らさんと寝れば? 勇者くんとはあたしが寝るから」
女僧侶「そういう魔法使いさんこそ! お前らさんと一緒に寝ればいいんじゃないですか!? 勇者くんとは私が寝ます!」
女魔法使い「やだっ! 寝ながら勇者くんをプニプニするの! えへへ、プニプニ〜」プニプニ
女僧侶「わ、私だってプニプニしたいんですっ! さっきだってできなかったんですからねっ! わっ……ホントにプニプニ……」プニプニ
勇者「くぅ……くぅ……」
お前ら(……………………………………寝よ)
240
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 21:55:13 ID:fIwzoNgc
───
──
─
勇者「モグモグ……」
女魔法使い「朝御飯美味しい? 勇者くん」
勇者「うんっ、美味しいよ!」
女魔法使い「そっか」ニコッ
女僧侶「そういえば……勇者くんとお前らさんの旅の目的って……何なんですか? やっぱり……」
勇者「まおうをたおすことだよ!」
女僧侶「ああ……やっぱりそうなんですね……」
女魔法使い「だから言ったじゃん、勇者くんは勇者なんだから魔王を倒すのを目指すのは当たり前だよ」
女僧侶「まさか……自分が魔王を倒す事になるだなんて……」
241
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 22:00:48 ID:fIwzoNgc
お前ら「えっと……こっちは仲間になることを強要しない、魔王退治はホント危険だ……無理に仲間にならなくても……」
女僧侶「いえっ……勇者くんの仲間になるとを決めた時点で……少しは覚悟してましたから……」
女僧侶「それに……魔法使いさんは私が行かないと言っても……勇者くんについていくのでしょう?」
女魔法使い「うんっ! 何でも願いを叶えるって言っちゃったし!」
女魔法使い「仲間になってとお願いされたからには……あたしは何があっても勇者くんについてくよっ!」
女僧侶「ですよね……だったら私も同じです! それに……魔法使いさんは私がいないとすぐ暴走しちゃいますからね」
女魔法使い「いやー、あははははは」
242
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 22:08:11 ID:fIwzoNgc
お前ら「それじゃあ……俺達の目的を分かった上で……仲間になってくれるって言うんですね?」
女僧侶「はいっ! 魔王はいずれ誰かが倒さねばならぬ敵……その誰かが……私になるだけの事です!」
女僧侶「私が今まで学んできた技の全て……勇者くんの為に! そして魔王討伐の為に使います!」
女魔法使い「同じく! 僧侶と以下同文!」
女僧侶「もうっ……魔法使いさん……」
女魔法使い「あははははっ」
お前ら「そっか、じゃあ俺からはもう何も言わない! 改めて……これからよろしく頼むよ! イヤホントニ」
女僧侶「はいっ!」
女魔法使い「よろしくねっ!」
勇者「ひぉよろふぃくふぇー!」モグモグ
243
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/12(日) 22:12:03 ID:fIwzoNgc
───
──
─
勇者「モグモグ……」
女魔法使い「良い食べっぷりだねー、勇者くん」
勇者「えへへー、おなかすいてるから」
女僧侶「たくさん食べてくださいね!」
勇者「うんっ! モグモグモグモグ……」
お前ら(出発するにはまだ時間があるし……昨日聞けなかった質問を彼女達に聞くとしよう)
お前ら「あのさ、
>>245
」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/12(日) 22:34:05 ID:6dEtnaZk
↓
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/12(日) 22:35:51 ID:izs7x6ss
年齢やステータス、使える魔法等教えてほしい
246
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 02:01:48 ID:qy09BuXk
お前ら「あのさ……とりあえず二人の事を色々と知りたいんだけど……」
女僧侶「色々って……例えばどんな事ですか?」
お前ら「そうだな……例えば……年齢とか……住んでる場所とか……得意な事とか……スリーサイズとか……」
女僧侶「す、スリーサイ……ズ……?」
女魔法使い「あはははは! 何それ〜? お前らさんそんなこと知りたいの?」
お前ら「ハッ……ご、ごめんごめん! 今のは別に答えなくて良いや! 何か……ほらっ!使える呪文とかさ! 知っておきたいなー! なんつって! ハハハハハハハハ」
お前ら(あー、緊張する……こんなんでこれから大丈夫なのか……俺は……)
247
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 02:29:14 ID:qy09BuXk
女魔法使い「まあいいや! 答えるね? えーっと……名前、女魔法使い! 二十歳! 住んでる場所はここ、三の村! 稼ぎは魔物の素材売り!」
女魔法使い「得意なことは……魔法使いだし呪文かな! 特に火炎呪文! スリーサイズは……忘れた!」
お前ら「ご、ご丁寧にどうも……ちなみに女魔法使いさんって……どんな呪文が使えるんです?」
女魔法使い「攻撃呪文だけだよ、あたし自身が未熟で……使える攻撃呪文の数もそんなに多くないんだよね」
女魔法使い「おまけに威力調整が下手くそすぎてさー、常に最大パワーで使っちゃうんだよ」
お前ら「よ、要するに……威力の調整が……できないんですか?」
女魔法使い「うんっ……だから魔法のパワーが強すぎちゃって……たまに自分の手とか焼いちゃったりするんだー」
女魔法使い「そういう怪我とか全部治してくれる僧侶にはホント頭が上がらないよ〜」
248
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 02:38:58 ID:qy09BuXk
女僧侶「もうっ……早く威力の調整、できるようにしてくださいね?」
女僧侶「呪文を撃つ度に回復してたんじゃ駄目ですよ?」
女魔法使い「何か呪文って撃つときに無意識に力が入っちゃってさ……どうも難しいんだよね」
女僧侶「魔法使いさんの性格的に……手加減とかできなさそうですもんね……」
女魔法使い「でも……これからは勇者くんと一緒に戦うことになるわけだし……手加減とかそういうの覚えないとなあ」
女僧侶「ですねっ」
お前ら(要するに強さを制御するブレーキが壊れてしまっている魔法使いって事か)
お前ら(何か不安だけど……攻撃呪文はすごく頼りになりそうだっ! 特に俺が! ホントに!)
お前ら(攻撃呪文とか近くで見たこと……ほとんどないんだよな……ちょっと楽しみ)
249
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 03:45:14 ID:qy09BuXk
お前ら「それで……女僧侶さんは……」
女僧侶「あっ、そっか……私もやらなきゃ駄目ですよね……」
お前ら「べ、別に年齢とかそこら辺は言わなくても!」
女僧侶「ま、魔法使いさんも言ったんですし……わ、私も言いますっ!」
お前ら「あ、ああ……そうですか……」
女僧侶「えーっと……名前は……女僧侶です、年齢は二十歳で……出身地は三の村……稼ぎは……魔物の素材を売ってます」
女僧侶「でっ……す、スリーサイズは……う、上から……は、85! 60! 84! ですっ!」
お前ら「………………………………」
女魔法使い「僧侶〜、あたしスリーサイズは言ってないよ〜?」
女僧侶「………………………………あっ」
250
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 03:54:29 ID:qy09BuXk
お前ら(聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった)プルプル
女僧侶「ううっ……つい口が滑って……」
女魔法使い「たまにお馬鹿だよね、僧侶は」
女僧侶「ああっ……魔法使いさんに言われたらおしまいです……」
女魔法使い「どういう意味よ、それー!」
お前ら「ハッハッハッ、まあまあ落ち着いて! ところで年齢と出身地が同じだけど……二人は幼なじみか何かなのかな?」
女僧侶「あっ……そ、そうなんです! 実は私達幼馴染で……」
女魔法使い「そうそう、小さい頃から僧侶とは一緒なんだよ! ねー、僧侶!」
女僧侶「はいっ、一緒に呪文の特訓とかしました!」
251
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 04:00:56 ID:qy09BuXk
お前ら(なるほど……二人は古くからの幼馴染で……おまけにここ、三の村出身だったのか……)
お前ら(小さい頃から仲が良いようで、うーむ……尊い…………」
女僧侶「えっ?」
お前ら「あっ! ああ! 何でもないよ! うん! 何でも!」
お前ら(ヤバイヤバイ、口から漏れてた……興奮を抑えろ……俺……フーフーフー……)
お前ら(…………………………よしっ)
お前ら「そうだ、女魔法使いさんは攻撃呪文を使えるようでしたけど……」
お前ら「女僧侶さんも……やっぱり呪文を使えるんですか? 僧侶だし……回復呪文とか」
女僧侶「はいっ! 回復呪文は一通り使えますよ! 攻撃力を上げたり……防御力を上げたりもできます!」
お前ら「へぇ……凄いですね」
252
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 04:07:13 ID:qy09BuXk
女魔法使い「僧侶は人一倍努力してたからね」
女魔法使い「あたしも人一倍努力はして来たけど……この始末だよ……あははは」
女僧侶「魔法使いさんは後は力を抑え込むだけなんですから! 大丈夫ですよ!」
女魔法使い「そうだね……頑張らないと」
お前ら(なるほどなるほど、まさに攻めの女魔法使いさん、守りの女僧侶さんって感じなんだなぁ)
お前ら(うん、こりゃ戦闘がグッと楽になりそうだ……)
253
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/13(月) 16:10:00 ID:qy09BuXk
勇者「モグモグモグモグ……」
お前ら(それにしても……一心不乱に食べてるな……勇者の奴……)
お前ら(こんな可愛い子がスリーサイズ暴露したんだから少しは反応しろっての……)
お前ら(さーて……彼女達の事を多少は知ることができたが……この後はどうしようか……)
お前ら(γ洞窟目指して……一気にβ森へ突入するか……? 洞窟の場所が全く分かってないけど)
お前ら(そもそも、魔王を今の俺達で倒せるのか……それすらも分からないし……何か色々と情報が足りない気もするけど)
お前ら(うーん……
>>255
するか……)
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/13(月) 16:17:28 ID:lsJ5cgBc
加速
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/13(月) 17:35:17 ID:Tg2s5nV2
魔王について情報収集
256
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/14(火) 22:42:34 ID:jWuPE9G6
お前ら(魔王について……俺達は知らなさすぎる……旅立つ前にそこらへんの情報収集をするべきだな)
お前ら(俺は……戦闘では役に立てない……だからこれくらいはしなくっちゃな!)
お前ら「女魔法使いさん! 女僧侶さん! 勇者の事、任せて良いですか?」
女僧侶「えっ? い、いいですけど……」
女魔法使い「お前らさんはどうするの?」
お前ら「ちょっと情報収集を! 少ししたら戻ってくるので待っててください!」ドスドスドス
ガチャッ バタンッ
女魔法使い「……行っちゃった」
勇者「いっふぇらっふぁーい!」モグモグ
257
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/15(水) 14:46:28 ID:0pJtv0MQ
お前ら「…………ハァ」
お前ら(と……勢いよく飛び出して来たものの……どうしようか)
お前ら(やっぱり情報収集って言ったら……道行く人に聞き込みだよなあ)
お前ら(ホントは見知らぬ人に話しかけたくはないが……そうも言ってられん……)
お前ら「……よしっ! コミュ症克服もかねて……頑張りますか」
お前ら(……できるだけ優しそうな人に聞こ)
258
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/15(水) 22:43:20 ID:0pJtv0MQ
───
──
─
主婦「魔王?」
お前ら「はいっ、魔王の弱点とか知りませんか? 苦手な属性とか! 使ってくる呪文とか特技とか! 後、γ洞窟って具体的にβ森のどこら辺にあるんですか!? γ洞窟の魔物はβ森の魔物より強いんですよね? そいつら相手ならどんな装備で行った方がいいですか? というか物理攻撃とか魔法とか通用しますよね? 反射能力がある敵とかいませんよね? 回復アイテムはどれくらい持っていけば事足りますか? 通用する武器とか防具とかも知りたいです! 僕弱いので! そもそも魔王の容姿っていったいどんな姿なんですか? 引き連れてる側近はいったいどれくらいの強さなんです?」
主婦「いや、知らないねえ」キッパリ
お前ら「そ、そうですか……」
主婦「それじゃ、洗濯があるから失礼するよ」スタスタ
お前ら「……………………………………」
お前ら(駄目だっ!! 何の情報も入って来ねえ!!)
259
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/16(木) 21:52:34 ID:XrV2iHJw
お前ら(第一そこら辺の主婦とかに聞いたって分かるわけがないよな……)
お前ら(ハァ……少し休憩するか……)ドサッ
お前ら(…………魔王)
お前ら(およそ100年くらい前……魔物達は突然、俺達の世界に現れたらしい)
お前ら(何で魔物が現れたのか……何処から魔物はやって来たのか……それは未だに分かっていない)
お前ら(ただ、その頃から……魔物を統べる王、魔王という存在が……人間達の間で広まったそうだ)
お前ら(二の村へ責めようとした魔物の軍勢も……恐らく魔王が仕向けた物なんだろうな)
260
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/16(木) 22:54:19 ID:XrV2iHJw
お前ら(ただ……一つだけ謎がある)
お前ら(その肝心の魔王の姿を……誰も見たことがないんだよな、確か)
お前ら(これだけ名を轟かせて……人類が勇者という最終兵器を作り出すまでに至った存在だっていうのに……)
お前ら(魔王は……100年くらい前から未だに俺達、人類の前に姿を現したことはないらしい……)
お前ら(やっぱり……改めて振り替えると……色々と謎の多い存在だよな、魔王って……)
お前ら(魔王城はγ洞窟の奥にあるらしいけど……そもそも魔王って……ホントに存在するのかな?)
お前ら(……もしかしてUFOとかそういう系の奴だったり?)
お前ら(いや……ないないっ、もう宿屋へ戻ろう……これ以上続けても無理そうだ)
261
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/17(金) 22:41:50 ID:vCbgxIHc
───
──
─
お前ら「戻りました〜」
女魔法使い「おかえりー、お前らさん」
女魔法使い「それでどうだった? 情報収集とやらは」
お前ら「ハハハ……全然駄目だったよ……」
女魔法使い「そっかー」
勇者「ごちそうさまー!」
女僧侶「ちゃんとごちそうさまが言えて偉いです! 勇者くん!」
勇者「えへへー」
262
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/17(金) 22:46:36 ID:vCbgxIHc
お前ら(勇者も朝食を食べ終わったみたいだ)
女魔法使い「それでさ、お前らさん……あたし達、今日どうするの?」
女魔法使い「やっぱり魔王のところに向かうの?」
お前ら「そ、そうだな……」
お前ら(魔王の情報は何も得ることができなかったし……このまま行くのは不安ではある……)
お前ら(でも、魔王を倒さないことには始まらない……ホントに魔王城があるのかすら分からないが……あると噂のγ洞窟を目指すか?)
お前ら(まあ……γ洞窟の場所すら分からないんだが……さて、どうするかな)
お前ら「……よし、
>>264
だ」
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 01:23:19 ID:wCca/S9U
勇者の勘にまかせて進んでみる
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 01:33:15 ID:GLmoKqwM
お粥占いだ
265
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 10:03:07 ID:nDMLvGOs
お前ら「……よし、お粥占いだ」
女魔法使い「お粥……」
女僧侶「占い……?」
勇者「なにそれー?」
お前ら「ズバリ、お粥占いとは! お粥にカビを生えさせて……そのカビの場所や色!生え具合によって占う……古来から伝わる由緒正しき占いである!」
女魔法使い「へえ〜、そんな占いがあるんだ、全然知らなかった……」
勇者「ぼくもー」
お前ら「そうだろうそうだろう?」
266
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 10:09:47 ID:nDMLvGOs
女僧侶「でもお前らさん……カビの生えたお粥なんて……今持ってるんですか?」
お前ら「いや、これから作ろうかと思ってて……」
女僧侶「こ、これから……ですか? それって……お粥にカビが生えるのにどれくらい掛かるんです?」
お前ら「えーっと……確か二ヶ月くらいだったかな?」
女魔法使い「二ヶ月って結構時間空くね、そんなにのんびりしてて大丈夫なの?」
お前ら「でも……俺が知ってる占いなんてこれくらいしかないしなあ……」
女魔法使い(逆に……何でそんなコアな占いしか知らないのかは……何となく聞いてはいけない気がする)
267
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 10:31:34 ID:nDMLvGOs
女僧侶「あのー……そもそも何で占いなんです?」
女僧侶「何か……分からないことでもあるんですか? もし良ければ、神に懺悔します?」
お前ら「ざ、懺悔はいいや……実はこれからの行く先が決められなくてさ……」
お前ら「自分じゃどうも決められる気がしなくて……そこで占いに頼ろうかと」
女魔法使い「いやいや……そこで占いに頼っちゃ駄目でしょ? お前らさん」
お前ら「え?」
女僧侶「そうですよっ、分からないことがあるのなら一人で抱え込まずに……遠慮無く私達に相談してくださいっ」
女僧侶「その為の仲間なんですから」
お前ら「お、女僧侶さん……」
268
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 12:40:33 ID:SHfGuVBM
お前ら(そうだ……今の俺には……仲間がいる!)
お前ら(今までは相談なんぞ無理な話だったが……今は相談相手になってくれる仲間が2人もいる! それも女性だ!)
お前ら(カウンセラーは女性が多いイメージ! 相談するにはもってこいだ!)
お前ら(なるほど! 頼もしい事この上ない!)
お前ら「じゃあ……二人にちょっと少し相談があるんですけど……」
女僧侶「はいっ、何でしょうか?」
お前ら「実は……」
───
──
─
269
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 23:17:31 ID:nDMLvGOs
女魔法使い「γ洞窟に魔王城……かー」
お前ら「二人はγ洞窟を知ってるの?」
女僧侶「いえっ……私達はここ、三の村出身なのでβ森へはモンスターの素材目当てでよく足を運ぶんですけど……」
女僧侶「そんな洞窟は見たこともないです……」
お前ら「そっか……」
女魔法使い「ねえ、僧侶……もしかしてあそこにあるんじゃない? γ洞窟」
女僧侶「あそこと言うのは……?」
女魔法使い「ほらっ……あそこだよ、β森の中でも誰も入りたがらない場所」
女僧侶「……奥地、ですか」
お前ら「その……奥地と言うのは?」
270
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 23:30:15 ID:nDMLvGOs
女僧侶「β森には誰も入らない場所があります……それが奥地と呼ばれる場所です」
女僧侶「β森の魔物は奥へ進むば進むほど強くなっていくんですが……ある地点から……その強さが何倍にも膨れ上がるんです」
女僧侶「その強さは……冒険者が20人束になっても敵わないとされています……」
女魔法使い「そのあまりの強さに冒険者達の間じゃ、奥地へ入るのは自殺行為だっ! て言われてるほどさ」
お前ら「そんなに強いんですか……」
女魔法使い「うんっ……でもさ、そこにならあるかもしれないよ? γ洞窟って奴」
女魔法使い「なんせ奥地は全く開拓されてない……言ってみれば未開の地だからね」
お前ら「奥地か……」
271
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 23:38:05 ID:nDMLvGOs
女魔法使い「でも……ぶっちゃけこの四人で行くのは自殺行為だと思うよ」
女僧侶「そうですね……β森の魔物は奥地じゃなくても充分、驚異になる強さです」
女僧侶「入ったばかりの地点にいる魔物なら……私達二人でもこれまで狩れてきましたが……」
女僧侶「奥地となると話は別です……私達の力が通用するかどうかも……分かりません……」
女魔法使い「行くって言うなら……あたし達もそれなりの覚悟を決めるけど……どうする?お前らさん」
お前ら「………………………………」
お前ら(β森の奥地にもしかしたらγ洞窟があるかもしれないが……奥地の魔物はめちゃくちゃ強いらしい……)
お前ら(絶対魔物殺すマンの勇者がいるにしても……なかなかに厳しい戦いになりそうだ……)
お前ら(さて、どうするか…………)
272
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/18(土) 23:42:37 ID:nDMLvGOs
お前ら(よくよく考えてみると……奥に進むほど魔物の強さが上がっていくことに違和感を覚える……)
お前ら(何故強さが上がっていくのか……?)
お前ら(それは……ひょっとしたら……奥地のさらに奥に……何か……魔物達にとって守らなければならないものがあるからじゃ……?)
お前ら(…………考えすぎかな)
お前ら(何にしても……これからのことを決めないと……奥地に行ってみるか否か……)
お前ら(……………………………………よしっ)
お前ら「決めた、
>>274
しよう」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 23:59:23 ID:IN5VHkQY
強さじゃなくて魔物の数が多くなる場所とかもないか確認
流石にそんな急激に進むのが難しくなるなら別ルートもあると思う
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/19(日) 12:14:48 ID:Z2YaHNME
女性陣には勇者の護衛とサポートをしてもらい、奥地の手前まで行くと
275
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/19(日) 23:38:32 ID:D0T3SUr6
お前ら「決めた、とりあえず……奥地の手前まで行くとしましょう……現状、俺達がどこまで通用するのかを確かめます」
お前ら「そして……女魔法使いさん達には……勇者の護衛とサポートをして貰いたいです」
女魔法使い「あたし達が勇者くんのサポート?」
女僧侶「ゆ、勇者くんってそんなに強いんですか?」
お前ら「はいっ、対魔物においては……多分無敵だと思います」
勇者「なんたって、ぼくはゆうしゃだからね!」
女魔法使い「へえ……そこまで太鼓判を押されると……見てみたくなるなあ……」
お前ら「何にせよ出発することに変わりはないので……準備の方をよろしくです」
女魔法使い「りょーかいっ!」
女僧侶「わ、分かりました!」
276
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/03/20(月) 23:23:38 ID:VmCd63hE
───
──
─
お前ら「それじゃあ……β森へ出発しましょうか!」
女魔法使い「おー!」
女僧侶「頑張りましょうね! 勇者くん!」
勇者「うん! まかせて!」
お前ら「……………………………………」
女僧侶「……? お前らさん?」
お前ら「ごめん、β森への案内……お願いします……道が分からないです」
女僧侶「わ、分かりました!」
女魔法使い「……しまらないなあ」
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