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男「モテる代わりに難聴で鈍感なキミたちへ告ぐ 〆!」

62以下、名無しが深夜にお送りします:2016/11/13(日) 21:35:09 ID:yRuT1UbA
「ら、らーめん二つになります。他のお客様にご迷惑掛からないようお願いします」

男「まずは食べましょうか、先輩さん。俺のチャーシューいりません?」

先輩「ダイエットとかでいらないの!? 是非とも有り難くいただくっす〜!!」

黒服「ふー、ふー、ハムッ、ハフハフッ、ハム!! ズビズバッ! ズズーッ! ……お嬢様と一度この店を訪れたことがあってな」

黒服「お嬢様へこんな低俗極まる食事をさせるワケにもと必死に止めてはみたが、最後には熱意に負けてしまった。今では私が週一で通う醜態だ」

黒服「あの時のオカルト研お嬢様の表情の面白さたるや……フフッ、いかん。主に代わるお嬢様を思い返し笑うなど……」

先輩「ラーメンをバカにしちゃいけませんよ〜? どれだけ歴史重ねても大衆に好かれるお食事なんですからぁー、だよね男くん?」

男「カップ麺こそ人類が生み出した最高です。黒服さん、今日はオカルト研と一緒にどこを回っていたんですか」

黒服「代表、お嬢様のお父上へ謁見をしてきた。その後の挨拶回りはいわゆる顔見せだろう。財閥令嬢は苦労も耐えないな」

男「挨拶回り……俺、疎いからイマイチなんですがよくある事なんですか?」

黒服「お嬢様の場合ならば、非常に稀だと答えておく。今日の突然の日程もあの人ご自身によるご意向からだ」

男「何ですって?」

男(箸を止め、お冷を飲み干した黒服が俺を真っ直ぐ見つめて止まっていた。彼が上着を脱ぎ、椅子へ掛けると)

黒服「貴様から見ていまのお嬢様は普段とかけ離れてしまった。だからこそ、私へ声をかけてきた、か」

黒服「やはり、お嬢様は変わられてしまったのだな……」


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