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男「モテる代わりに難聴で鈍感なキミたちへ告ぐ 〆!」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2016/10/18(火) 23:24:07 ID:KppNpej6
ここが墓場だ



1、男「モテる代わりに難聴で鈍感になるんですか?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1379798915/

2、男「モテる代わりに難聴で鈍感になりましたが」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1380372236/

3、男「モテる代わりに難聴で鈍感になった結果」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1385750291/

4、男「モテる代わりに難聴で鈍感になったけど質問ある?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1397082375/

5、男「モテる代わりに難聴で鈍感になるのも悪くない」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1406541846/

6、男「モテる代わりに難聴で鈍感になるならどうする?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1420921537

7、男「モテる代わりに難聴で鈍感だった日々より」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1446919295/l50

310以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/08(月) 01:52:58 ID:7co8fTSs
男(性別相反する者の、特に柔い部分に触れれば暴走を来すのはオスの性か? 嫌々、もうすまない、下世話だ、喜びのバーストストリームしてしまいかねない)

生徒会長「こ、こんな時上手く慰めてやる方法は分からないのだが、どうすれば良いものだろうか・・・・・・///」

男(美少女よ、飢えた狼に享受を願うか。頬を紅く染めた生徒会長が手持ち沙汰となった手をぶら下げて俺に助けを求めている。ならば欲望のままにあれ)

男「生徒会長、世間は若者に厳しいです。我々はひたすら社会の荒波に揉まれ、心を強いたげられている。哀れではありませんか?」

生徒会長「男くんも他ではないと言うのか? 確かに哀れ、というべきか、気の毒・・・・・・」

男(浅ましい、ではないのかと)

生徒会長「何度もしつこいと思われるだろうが、こんな私で良ければ君を慰めてやれたら嬉しい。男くんならば、この状況下の中何を望むんだ?」

男「時に生徒会長、シャアは何を思ってララァという少女へ母性を求めたのでしょうか?」

生徒会長「ら、ららぁ? シャア、だとっ?」

男「彼の生い立ちを考えるから察するに、過酷な青春を過ごしてきたシャアには安らぎがあまりに足りていなかった。そう、彼は疲れていたのですよ」

男「疲弊し切った心を癒すのはいつだって母の温かみでした、彼の人生の中唯一甘えを実感したのは実の母親のみだったのですから。必然でしょう・・・・・・故に」

生徒会長「ゆ、故に・・・・・・?」

男「原点回帰なのではないかと思うんですよ、俺は。生徒会長、男はシャアに倣って母に覚えた温もりを親しい女性から与えられたいのではないでしょうか?」

生徒会長「・・・・・・つまりは?」

男「これ以上甘えないでくれませんかねっ! 自分で理解なさい!」  生徒会長「すまないっ、君は頭がどうかしているのか!?」

311以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/08(月) 02:29:48 ID:7co8fTSs
男(押し問答だろうか、実際片寄り気味なのは否めないが遂に折れた生徒会長がはにかみの表情を浮かべて言うのだ)

生徒会長「全く意味は分からない・・・・・・分からないが、君は両親が今海外へ赴任していたのだったな」

生徒会長「肉親である妹は多感な年頃だろう、苦労がないと言えば嘘になる。男くんは、が、頑張り屋、なの、だな」

男(硬いぞ、ぎこちない、それが貴女か。まだまだ足りていないのではとケチをつけてやろうと思えば、上から優しく髪を撫ぜられていたのである)

生徒会長「い、良い子、良い子・・・・・・っ///」ナデ、ナデ

生徒会長「ぐ! っうああぁああ〜!! やっぱりダメだっ、恥ずかしすぎる!!///」

男「問題ありません! 乗り越える壁なんてもうないじゃないですか、あなたは自ら答えを見つけたんですよ! 母性の形を、聲を!」

生徒会長「この茶番はいつまで続くんだ!?///」

男「えっ? あ、いや・・・・・・ご満足頂けましたか?」

生徒会長「初めて君を壊したいと思った」  男「痛っっっ!!」

生徒会長「ふぅ、私をからかうのもここまでにしておけ。君はいざという時は切れ者だがどうにも遊びが過ぎる部分がある」

男「そりゃあ買い被りすぎでしょう? 俺なんて、いつでもくだらない事に全力投球したがる阿呆の化身ですよ。まだ見破れませんか?」

生徒会長「許せないな、相変わらず君はズルい男だ・・・・・・。卑怯も手に余る・・・・・・」

男(額にかかった前髪をそっと払いながら、色めかしい彼女の台詞が続く。それに答えるべく俺はお決まりで答えてやーーーー)

生徒会長「だか#こそ君※私だ≠の$にした?!と常に〓わせられてJnjk;nダ/@}

312以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/15(月) 20:09:59 ID:7g4DzJ.2
来たよもうコワイコワイ…乙!

313以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/18(木) 21:47:09 ID:8HnMz10Q
男(ーーーー歪む)

男(イベント進行中であろうが、彼女たちとの他愛のない時間であろうとも、幸福に満たされていた舞台にノイズが走る。それは遂にこの目で容易に捉えられる程 悪化し始めていたのだ)

男(症状に自覚のあった転校生と打って変わり、生徒会長は歪みに気がつく事もなく、しとやかに表情を綻ばせていたのである。・・・・・・俺は耐え切れず、直視を避けた)

男「みんな本当に遅いですねぇ。あとで俺たちがガチのやる気勢だって知ったらどんな顔してくれますかね?」

生徒会長「到着の早さがやる気に直結するとは、さっきの君の発言からじゃ証明に役立だちそうにないと思うぞ? ふふっ」

男「あー・・・・・・ねぇ、生徒会長」

生徒会長「ああ、何だ? 男くんらしからぬ物言いだな。まだ甘え足りないか?」

男「違うんです、もう良いんです。ただ、俺って楽しかったんだなぁーって」

生徒会長「ん?」

男「生徒会長や他のみんなと仲良くなれて、こんなアホみたいな愛好会も存続させてみたり、ほんとの本当に充実した学生気分でいられた」

男「あなたたちは揃って俺のお陰だって言ってくれましたよ。だけど、一番感謝しなくちゃいけなかったのは他でもない俺なんだと今でも思ってます」

男「こんな、今の俺を作ってくれたのは・・・・・・報われない一人の文学少女を救わせてくれたのは・・・・・・」

j‡徒会長《bjく&?」

男「あっ、すみません! 劇の練習に付き合い過ぎた影響ですかね、嫌に感傷的になってみたりしちゃって! な、何でもないですから!」

男「お、俺 他のみんな呼んできますよ。何もしないでボーッとしてると居眠りしそうです! 行きます、俺!」

314以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/18(木) 22:39:29 ID:8HnMz10Q
男「・・・・・・逃げたのか、俺は」

男(生徒会長を残して部室を後にした途端、意識するようにそんな台詞が口から溢れた。茹だるように重たい体に鞭を打って、首を上げ広がる校内を観察すると)

男「マジか、何だこれ」

男(歪む。目眩とは違った気持ちよろしくない感覚に包まれ、目を白黒させていたであろうか。廊下が、窓が、教室が、ノイズに犯されていた)

男(陽炎じみた揺らぎとも言いがたい刹那的な違和感が視界に写る中すべてに干渉されているのだ。バグったモニターそのものが自分の目になったかのように)

男(不安定とも思わせられたいつもの学舎に、以前名無しから閉じ込められた謎の教室を空目する)

男(それは、ここが模造された街、複製された偽物の営みを送り続けるでしかないただの背景なんだと強調してくる。自と歩みが、早くなった)

男(窓の外の風景までもが、歪む。歪み続ける。人は? 誰かいないのか? 誰でも良い、モブだろうが関係ない。今の俺には安心が必要なのだ。この無機質な空間から引っ張り出してくれ)

男「おい、喋ってないと気が狂いそうだ! 誰か、誰かいないのか! 誰もいないワケないだろう!?」

男「・・・・・・待てよ、少し落ち着けよ俺。最近変な話に流され過ぎて情緒不安定じゃねーか」

男「まずは深呼吸から始めようじゃないか。ギャルゲー感覚でシリアスを迎え入れたってロクでもないぞ」

男(人が持ってして一番鍛えようもない部分は局部だけか? 否、精神ではなかろうか。どんなに屈強な強者だろうと疲弊しているところを弄くり回されてはひと溜まりもない)

男(らしくもなく頬をピシャリと張って、強固な覚悟の意思で歪みに俺は目を向けた。すると、どうだろう・・・・・・残念ながら何も変化はない)

男「ーーーーやっぱり、もう持たない時が来たんだろうか。壊れちゃったんだなぁ」

男「なぁ、神よ。見ているか? ・・・・・・俺の選んだ道だ」

315以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/18(木) 23:25:52 ID:8HnMz10Q
男「何となくあの廃病院みたいな物寂しさがある。異質な感じっていうか、当たり前が覆されると怯えたくなるんだな、人って」

男「(達観した物言いも強がりであろう、それでも堂々たる男くんを貫く事に意義があった。膝を抱えて怯え蹲るのは簡単だ。反逆してこその俺) だからこそ、この不可解な状況を攻略する必要がある。何処に行くかね?」

男(目の前にフワッと選択肢が浮かぶ錯覚、その一 屋上。知る人ぞ知るお助けキャラ後輩が首を長くしてこちらを待っている場合があるだろう)

男(その二 図書室。ピンチの時こそかつて救った者を頼れば活路が開けたりもする、かも。頼りのあの子はモブ委員長になってしまったけれど)

男(その三 このまま当ても無くさ迷ってみる。これまでの経験からしてこの手の現象にイレギュラーが絡む確率は高めである。今回の場合で考えるにあの“テンプラ”が登場してくれるやもしれない)

男「ならば、現状の早期解決と今後の立ち振舞いを計画するに当たり 最も相応しいのは・・・・・・」

?「男、くん」

男「おっ?」

天使「わた、じゃなくって、自分ですよ男くん! つーかその様子だと・・・・・・」

男「天使ちゃんこそ名無しに唆されて学校に来たみたいだな、違うか?」

天使「うえっ、どうしてそれを!? じゃな〜〜いっ!! お、男くん無事ですか、何ともねーですか!? 頭おかしいままですか!?」

男「(狂人の認識が正常なのか) 俺はこの通りだ。助けてもらえるならマミタスの手も借りたい気分で徘徊してたさ」

天使「そ、そうですか? ・・・・・・あっ」

男(お互いがほっと息を吐いた途端、先程まで影すらなかったモブたちが嘘のように辺りを行き交っていた。まるで俺たちだけが不思議の国に迷い混んでいたみたいに、だったな)

天使「・・・・・・男くん、今日のところはひとまずおウチに帰りませんか?」

316以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/22(月) 22:58:44 ID:Ipwk8fqw
先輩「ーーーーわっは〜!! テンテンの助よ、しばらく振りの再会だぁ! わたしの心ときめきボンバーを受けよ!」ぎゅううぅぅ

天使「ぐぅぅぅぅーーえぇア!! ド畜生テメェー! 男くん裏切ったんですかッ!?」ギチ、ギチ

男の娘「何の話?」  男「案外満更でもなさそうだしスルーして構わんぞ」

不良女「ていうか、ここはいつから保育所になったんだよ。真面目にあたしら準備不足してんだぞ?」

男「当日面倒な仕事が無くなるなら願ったり叶ったりだと思うけどな。どうするんですか、ボンバー部長」

先輩「えぇ!? せっかく衣装まで用意したのに今更止めるとか勿体ないし! 諸君、我々の船はもう港を出た後だよ!?」

生徒会長「だから、このままだと座礁するから話し合おうと言うんじゃないか・・・・・・」

先輩「うむ、そのとぅ〜りなのである!!」ビッ

天使「ねぇねぇ、男くん男くん」

男(相変わらず凸凹さが売りの芝居に舌鼓を打っていた時だ、先輩の可愛がりから解放された天使ちゃんが俺の袖を引っ張る。不満気、ではなさそうに)

男「心配しなくても晩飯までには決着つく筈だぜ。無理に付き合わせちゃって悪いな、退屈か?」

天使「そうじゃなくって、何つーんですかねぇ こういうのは・・・・・・えーっと、う〜ん」

男「へへへ、何だろうな? 焦らずにもう一度考えてみろよ。今はちょっとした休憩なんだからさ。ね?」

天使「でもアレ ハーフタイムにしちゃあ随分殺気立ってませんかねぇ〜」

先輩「腕相撲で負けた人が語尾にニャン付けで接客しよっか」 男(おい、この間に一体何があった)

317以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/28(日) 23:50:18 ID:.SSwB2kw
男の娘「ーーーーふーっ、ふーっ。ようやくって言うか、僕たちの愛好会も方向性固まった感できてきましたよねぇ」

生徒会長「まぁ、無理矢理感はどうしても拭えないが・・・・・・で」

先輩「お〜や〜? 何々なんですか、ウィーアーラーメン愛好会、OK? ならば会議の後にはら〜めんっ! わたくし、つけ麺頼んじゃいましたけれども、ねっ!」

生徒会長「皆、君の強引な誘いに引っ張られただけだがな。それよりも天使くん、好きなトッピングは? この店は味玉が絶品だ。黒豚足もコラーゲン摂取に最適でな」

天使「あっ、いえ! 自分は男くんとシェアするんで平気なのです」

男「コイツ いつも調子に乗って食べ過ぎるから俺が制限してやるんです。無理して腹壊されても迷惑なんで」

不良女「うぇ、あんたすっかり親気取りじゃん・・・・・・通りでフケた面なったって思わせられたワケな」

天使「ぱ、パパぁあ〜!」

男「味玉二つ追加でっ!! スタミナ補充は大切だ、今日は胃が持つ限り豪遊するからな!!」

男(悪趣味なネタを隣でクスクスと笑う天使ちゃんに飲んだレモン水を吹き掛けそうになりつつ、顔が熱くなった。反省会もとい宴の会場はやはり安価なラーメン屋となるのは学生の限界である)

先輩「はーぁ、冗談抜きで文化祭もうすぐまで迫ってるし そろそろ本気出してくよ〜みんな〜・・・・・・っしょ?」

男(あからさまにも感じられた向けられた視線を受け止めていたら、注文した味噌ラーメンが小分け皿と共に無造作に置かれていたのである)

男(油の膜を通った如何にも体に毒を与えんとする匂いと湯気。黙って小さな器へ分けてやれば天使ちゃんはポツリと呟く)

天使「・・・・・・美味くねっ?」ズズーッ

男「おかわりもあるぞ・・・・・・!」グッッ

318以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/29(月) 22:08:47 ID:5fib/m5w
不良女「っはぁ〜あ、と♪ やっぱ行き慣れてる店の方が安心だよなー。変に冒険するよか金も無駄にしなくて済むよ、ブチョー」

生徒会長「コラ、一応歳頃の女子が爪楊枝でいつまでもはしたないだろう。恥を知れ、恥を」

不良女「うっせー。乙女でも歯に物は詰まるんですー、生き物なんですー!」

先輩「不良女ちゃんや、新た〜な店に飛び込む勇気こそが開拓の一歩ですぞ。安心安全のラーメンに浸かっても所詮はトーシロの域なのさ・・・・・・」

先輩「というワケで〜、最近気になってたお店に突撃訪問したく思います!! 二次会あっりますよぉお〜〜!! むふ〜っ☆」クルッ

男の娘「うぅ、お腹いっぱいだし帰りましょうよ・・・・・・」

男(微笑ましい。自分がこの環の中にあると知っていながら、第三者視点で彼女たちを追ってしまう自分。面白いことに手を伸ばせば、容易に届いてしまう距離だというのに)

男「いくら育ち盛りとは言え、限度もありますよ 先輩さん。今日は大人しくここいらで解散にしておきませんか?」

先輩「むぅー、お、男くんがそう言うなら。あ、そうっ、潔く引き際を心得るのって大事だぜ。不良女ちゃん!」

不良女「無理矢理責任押し付けてるんじゃねーよっ!?」  先輩「きゃ〜んっ!」

生徒会長「ならば、彼の言う通り今日のところはお開きとしておこうか。皆 これ以上寄り道などしないよう気を付けて帰るようにな」

男「腹一杯の状態じゃ道草食おうなんて気にもなりませんって。男の娘、途中まで一緒に行こうぜー」

男の娘「お、[ピーー]から[ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]ったぁー!!///」

天使「あん!? な〜にあからさまにガッツポーズやってんですかねぇ、この! このっ!」

先輩「まーまぁー、どぅどぅ。で、は! 文化祭むけて張り切ってやってきますよー、みなさん! よしゃ〜〜っ!!」

319以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/29(月) 22:43:22 ID:5fib/m5w
男(名残惜しさを感じさせぬスッキリ爽快、フレッシュな解散宣言の後、俺は天使ちゃんを背負って男の娘と他愛のない会話を楽しんでいた。いつでもふんわり笑顔でマジ素敵)

男の娘「にしても二件目はないよ、二件目は! 部長さんてば大食漢すぎるもん!」

男「暴食なりのグルメ舌の持ち主ではあるんだがな、あの人なりの楽しませ方みたいなものだろう。ウチの居候も満足してくれたみたいだし・・・・・・」

男の娘「あは、ぐっすり寝ちゃってる。ね、ねぇ? ぼ、僕も[ピーーーーーーーーー]?」

男「そろそろ分かれ道だな。やれやれ、明日からもっと忙しくなりそうだな 男の娘」

男の娘「むーっ! 知らないよぉ!」

男(その膨らませた頬には一体何が詰まっているのだい、あざとさの塊よ)

男の娘「[ピーーー]は無[ピーーーーー]・・・・・・   さんもそう思わない!? [ピー]のライバルとして!」

男「・・・・・・えっと・・・・・・何か、誰かに喋ったか?」

男の娘「誰にってーーーーーーあれ、あれれ、誰だろう。おかしいな?    さん?」

男「は? 誰だよ、もう少しハッキリ言ってくれ。上手く聞き取れなかったんだが」

男の娘「えっ、え? ぼ、僕も、よくわかんない。何だろう・・・・・・? あれ・・・・・・」

男の娘「い、いたじゃない? 僕たち、ずーっといつも・・・・・・お、男もきっと知ってるはず、なんだ、けれど・・・・・・・・・・・・ねっ・・・・・・?」

男「だから・・・・・・何だよ・・・・・・ぅっ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ、だれ・・・・・・を・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・」

320以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/29(月) 23:17:00 ID:5fib/m5w
男(“誰”を。俺と男の娘の間でまるで押し付け合うように“誰”を問いていた、喉の奥でつっかえている何かの名を)

男(お互い、動揺していたのは名も無い何者かの存在を共有していた事に対してでは無い。忘却、に怯えていたのだと思う)

男の娘「ぼ、僕たちいつも一緒にいたんだよ!?」

男「だから、誰だよっ?」

男の娘「誰だよって何だよぉ! 僕たちさっきまで部室で喋ってたよねっ、それに朝だって! 劇の練習の時にも!」

男「げ、劇の練習だっ? 喋るって・・・・・・だ、だから誰と喋る・・・・・・・・・・・・」

男の娘「ふざけないでよ、男!! 僕たちーーーーーーーー」

男(そんな俺たち二人の焦燥を遮るように、親しみを覚えた声と手の感触が肌に触れていた。繋ぎ止めたそれの主へ視線を移すと)

転校生「こういうケンカはあんたと私の間だけの専売特許じゃなかったっけ?」

男「・・・・・・て、転校生」

転校生「バカなことやってないで帰るわよ、二人とも! お芝居の稽古でクタクタなんだから!」

男の娘「それも、そうだよねぇ〜・・・・・・疲れてたせいかな? ごめんね、男」

男「すまん・・・・・・・・・・・・俺も・・・・・・悪かったと思ってるよ・・・・・・」

転校生「うん、それで良いわ! 大事な時にいざこざとか止めなさいよね、まったくもう」フンッ

男(“転校生”?)


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