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男「モテる代わりに難聴で鈍感なキミたちへ告ぐ 〆!」

259以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/22(水) 23:20:15 ID:nzo79Trk
男(背後で震えるオカルト研へ転校生が一歩一歩ゆっくりと歩み寄り、遂には膝をついた彼女を優しく包み込む。赤子をあやす慈愛に満ちた母の如く、さながら女神を彷彿させる絵図がここに)

オカルト研「嫌・・・・・・いや・・・・・・!!」

転校生「一人ぼっちになるのが嫌だったね、人と寄り添うのが悪いなんて寂しいこと言わないで。もう大丈夫よ」

男の娘「・・・・・・男、僕はオカルト研さんみたいな難しい考え方できないよ。何だか平凡に暮らしてた自分が間違ってたかなって」

男(それは己を取り巻く環境や性格次第なのではないかと自問自答だ。転校生の胸の中、床へ点々と涙を溢す彼女を見つめ 打ち明けた物語の真意を 噛み砕き、受け止め、俺だけが解釈していた)

男「オカルト研」

転校生「あー バカ変態、お願いだから今だけは余計な声かけないであげて? 話は後で良いじゃない」

男「うるさい止めるな。オカルト研、孤独が恐ろしいんじゃないんだろ。お前は自分の目に写る、何から何まで、尊い物が消えて無くなるところを見届けたくないんだ」

オカルト研「・・・・・・」

男(好意の対象を除けば虫けらのようにあしらうオカルト研。その心は自ら黒歴史を戒めるべく誓って立てた礎が動かした自動防衛本能。本来誰にでも分け隔てなく優しい美少女であった)

男(彼女は、俺の『選択』を知っている。その『選択』によってこの世界が辿り巡る行く末も。彼女は、なし崩しでここまで俺へ着れて来られたわけではなかったのだろう・・・・・・遠からず、この幸の箱庭は)

男(ーーーー彼女はオカルト研として、隣人たちへの決別を伝えようとしている)

オカルト研「[ピーーーーーーーーーーー]」

男「退学の意思は変わらず、か?」

転校生「えっ!?」


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