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女「お前は本当に変わった奴だな」
-
男友「よし、告白しよう!」
男「………………え?」
男友「俺、今から告白してくる」
男「ちょっと待て、誰に告白するんだ?」
男友「女さんに決まってんだろ!」
男「誰だ?」
男友「は?」
男「えっ?」
"
"
-
男友「お前、軽音部の女さん知らないのか?」
男「へぇー、軽音部なのか?」
男友「………何の為に学校来てるんだよ」
男「勉強しに来てるんだよ」
男友「真面目かっ!」
男「あぁ、真面目だ」
-
男友「とにかく俺は告白しに行くぞ」
男「いきなりしたって断られるぞ」
男友「いきなりじゃない」
男「?」
男友「これで16回目だ!」
男「………………………」
男友「よし、行くぞ!!」
男「いやいやいや、ちょっと待て!」
-
───
──
─
男友「今度こそ結ばれてみせる!」スタスタ
男「全部断られてんのにか…」
男友「今度こそ行ける気がするんだよ」
男「………頑張れよ」
男友「おぅ!!」
男友「ん、あそこにいるのは…!」
-
女「───────」
男友「女さぁぁぁんん!!」タッタッ
男「急に気持ち悪いな!」
女「ん?また、お前か」
男友「好きです!付き合って下さい」バッ
女友「ひゅーひゅー、モテる女は大変だねー」
女「茶化すなよ、女友」
男友「お願いします!!」
女「はぁ、何回も言うけど私は付き合うつもりないから」
女「だから、ごめん」
男友「…そ、そうですかぁ」ハァ
"
"
-
女友「16連敗かー、流石にキツイんじゃない?」
男友「いえ、俺は諦めません」
女友「流石、若き青年!青春してるねー」
女「いや、いい加減諦めてくれよ」ハァ
女「ん?」チラッ
男「あっ…」
女「お前は、この変わった奴の友達?」
男「一応、そうだな」
女「一応って何だよ」クス
-
女「友達なら私のことは諦めるよう説得しといてくれよ」
男「あれを説得するのは、大変だぞ」
女「期待してるよ」トン
女「じゃあ、また」スタスタ
女友「ちょ、置いてくなよ!」タッタッ
男「………………」スタスタ
-
男「ジュース奢るぜ」トン
男友「サンキュー………」
男「どこが好きなんだ?」
男「男勝りでお前のタイプじゃないだろ? 」
男友「お前も女さんの歌を聴けば分かる」
男「歌?」
男友「あぁ、一回聴けば女さんのこと好きになるさ」
男「へぇー、そんなに良い曲なのか」
-
───
──
─
男友「ぷはぁ、失恋の後のジュースは上手い!」
男「いや、それどうなんだ?」
男友「あー、女さん素敵だなー」
男(これは、説得なんて無理そうだな)
男「俺は先に帰るぜ」
男友「おーう」
男「ちゃんと帰れよー」スタスタ
-
次の日
男「お前ちゃんと寝たのか?」
男友「次の告白を考えていた」
男「…もう諦めたらどうだ?」
男友「いいや、諦めない!!」
男「そ、そうか」
男友「次はもっとシチュエーションを…」ブツブツ
男(放って置こう)スタスタ
-
男「ふぅ………」ピッ
ガチャン
女「朝から辛気臭い顔だな」
男「朝から酷いこと言うな」
女「なら、言わせるなよ」クス
男「何か飲むか?」
女「じゃあ、コーヒーで」ピッ
ガチャン
-
女「サンキュー」ゴク
男「ブラックコーヒー、良く飲めるな」
女「甘いのは苦手だからな」
女「それで、変わった友人の説得はどうだ?」
男「すまん、無理だ」
女「おい、早くねーか?」
男「アイツの愛は本物だ、受け入れてくれ」
女「断る」
男「早くねーか?」
-
女「そもそも私は恋愛とか興味ないんだ」
男「今まで付き合ったことは?」
女「ないな」
男「じゃあ、何に興味があるんだ?」
女「歌うこと、それしか私は興味ないよ」
男「歌うのが好きなんだな」
女「私の彼氏みたいなもんだな」
男「………………そうなのか?」
-
女「お前は付き合ったことあるのか?」ゴクゴク
男「いや、ないなー」ゴクゴク
女「何か興味のあるものは?」
男「これといって…ない」
女「無個性だな」
男「ハッキリ言うなよ!」
-
女「放課後に体育館来なよ」
男「何かあるのか?」
女「私達、軽音部がゲリラライブやるからさ」
男「何でゲリラなんだ?」
女「教師が演奏する場所をくれないからな」
女「だから、強行突破する」
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男「そんなことして、大丈夫なのか…」
女「音楽って自由だろ?」
女「私の歌は誰にも縛らせない」
女「私は好き勝手にやらせてもらうよ」ニコ
男「格好いいな」
女「まぁ、とにかく来なよ」
女「後悔させないからさ」
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男「じゃあ、行かせて貰うよ」
女「ライブ前には辛気臭い顔直しときなよ」
男「………おう、わかった」
女「じゃあ、行くよ…コーヒーありがとう」スタスタ
男「また、放課後な」
女「…………」ヒラヒラ
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はよ書けよ
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まあそう言うな、まだ1日しかたっとらんじゃないかwW
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休む暇があるなら書いてくれ
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放課後
男友「よし!」ガタッ
男「行くか」ガタッ
男友「おっ?何だ、お前も行くのか」
男「誘われたからな」
男友「なにぃぃ?!女さんに直接誘われたのかよ!」
男「そこは気にすんなよ、ほら行こうぜ」スタスタ
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おまえらガッツキ過ぎワロタ
期待
-
男「ゲリラライブって結構やってるのか?」
男友「今回で三回目だなー」
男友「本当はもっとやる予定だったんだけど」
男友「生徒会と風紀委員に止められてな」
男「風紀委員って本当にいるんだな」
男友「いないと思ってたのか?」
男「活動してるとこなんて見たことないぞ」
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男友「まぁ、ここは元々お嬢様高校で問題なんてほとんど起きないからな」
男「共学になったのは数年前くらいらしいな」
男友「共学になっても偏差値は高いまま、本当に苦労したぜ」
男「何でお前みたいな奴が受かるんだろうな」
男友「いや、お前もな!」
男「それで、最近は風紀委員は活動してるのか」
男友「スルーかよ…」
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男友「お堅い風紀を女さんがぶち壊してるから大忙しいなんだよ」
男友「ただ、いつも止めにくるのは風紀委員長と生徒会長だけ」
男友「どの生徒が風紀委員なのか分からないのさ」
男「それじゃあ、ライブの情報だって風紀委員に漏れるんじゃないか?」
男友「だから、皆適当に探してるんだよ」
男「えっ?」
男友「誰も今日ゲリラライブやるなんて知らない」
男友「俺はお前から聞いたけどな」ニッ
男「なるほどな…」
"
"
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