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女「恋ってもんは辛いっすね!」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:15:08 Vm5G7IvY
私たちは小学校に上がる直前、知り合った。

女(6)「・・・」

男(6)「・・・」

男友(6)「紹介するよ、俺の友達。男だ!こっちは女」

女「よ、よろしく・・・」

男「こちらこそ・・・」

私たちの出会いは、ここからだった。

女「(男くんって、どんな人なんだろう)」

最初は、はっきり言って嫌いだった。

私の近所の唯一友達、男友くんを取ってしまった気がしたから。

男女の差からか、二人の世界には着いていけなかった。

ポケ○ンとか、分かんないよ・・・


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:21:53 Vm5G7IvY

でも、過ごしていくうちに彼はとても優しい人だと分かった。

彼には兄弟がいて、弟が二人。私、男くん、男友くん、男弟、男弟弟、五人で放課後ほとんど遊んでいた。

男くんは、小学一年生ながらに気配りができて、その場を楽しくしてくれて、とても優しかった。特に私には。

でも、逆に男友くんが乱暴になってきて、私に見せつけて立ちションしたり、ボールを投げつけてきたり。

それを見て男弟、男弟弟も同じことしてきた。

私は毎日泣いて帰った。


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:25:55 Vm5G7IvY

本当に辛かった。

でも、親には言わなかった。

毎日誘ってくる遊びを、断ることも出来なかった。

男くんが、笑顔で誘ってきてくれてるのに。小さいながら当時の私はそう思っていた。

男くんは、男友くんたちがやっていることに、気づいていない。

私は彼の笑顔を見ていれば、耐えられると思って耐えていた。


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:31:21 Vm5G7IvY
しかし限界が来て、私は家の前に『遊べない日』と書いてチラシを貼った。

すると男友くんの反感を買ったのか、学校でも・・・同じことをされるようになった。

男 一組

女・男友 三組


男友「こいつ知ってる?俺らと遊べない日とかつくってんの」

男子「マジでー」

小1の癖に、陰湿なことをよくやるよ。

本当に。


でも、こんな日々もすぐに終わって、二年生に上がる頃には仲良く遊んでいた。


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/27(水) 12:42:14 nHmLe1M.
期待


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/29(金) 23:13:06 c7CGv2dI
もう飽きたのか


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 23:42:46 l68izhY.
小学三年生。男君は、急に引っ越すことになった。


引っ越した場所は近所で、はじめはよく遊びに行ってた。


でも、男君は、サッカー部。男友君は野球部へ。そして、私はピアノ。


忙しくなって、三人とも顔を合わせないようになってきた。


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 23:48:47 l68izhY.
そして、五年後。

私たちは再会した。


中学二年

女「……あ。男君と、男友君」

二人の名前は載っていた。少しだけ、嬉しかった。

教室に行くと、すでに少しグループが出来ていた。

仲のいい女の友達がいなかったので、男子と話すことにした。

男友君は、男君が引っ越してからも、少しだけ遊んでいた。

だから今は、女・男友と、呼び捨てだ。

男友「よ、女」

女「おひさ」

男友「久々。男君も一緒だ」

女「知ってる」

男友「んー…ま、よろしく」

女「こちらこそ」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 23:52:40 l68izhY.

男「おはよー」

来た、男君。

男「俺の席どこ?」

男友「おはよ、男君。ここだってよ」

男「おー男友君同じクラスじゃん!女ちゃんも」

女「ひさひさ」

男「久しぶりだね、このメンバー」

三人とも、同じことを思っているみたい。


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 23:59:19 l68izhY.
そして、何もないまま。一学期と夏休みが過ぎていった。

夏休みが終わるとすぐ、体育大会で、本当にダルい。


女「うへーあつー」

男「頑張ろー」

私と男君は同じ係。旗をあげる係だった。


女「……男君」

男「何?」

女「彼女と、別れたんでしょ?」

男「……うん」


男君には中一から付き合っていた彼女がいた。

私も影で実は祝福してた。初々しい二人で、可愛かった。

でも、初々しすぎて話せなくて、別れたらしい。

女「大丈夫?」

男「うん。すっきりした。付き合ってるのに話せないなんて、おかしかったし」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/01(月) 21:40:51 GrS/xRP2

体育大会が終わり片付けの時、私は少し事故(?)に遭ってしまった。

女「あはは、女友ださー」

女友「もーやめてよー!」ドンッ

私が、女友も少しからかって、女友が軽く私の胸の辺りを押した。

場所が悪かったのか、息が出来なかった。

女「う……」

女友「え?え?え?」

涙が少し出てきて……苦しかった。

男「!?、何したの?」

女友「じょ、冗談で軽く押したら……」

女「……ふぅ。だ、大丈夫っぽい」

本当はまだ、少しだけ苦しかった。

男「無理しないでね」サスサス

男君は私の背中を優しくさすってくれた。本当に楽になった気がした。


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/03(水) 22:03:45 T0ibMZsY
このときは、まだ全然『男の子』として意識していなかった。


私が、彼のことを好きと思い知らされたのは、ある一つの出来事があったからだ。

〜10月〜

女友「ねー女ー?」

女「ん〜?」

女友「女ってさ、クラスでかっこいいって思う男子誰?」

女「えっ、男君」

速答だった。とっさに出た。

女友「へぇ。ん?好きとかそういうじゃないの?」

女「んー?幼馴染みだし、考えたこともないなぁ」

この日から、私は男君を『男の子』として見た。


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