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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」
333
:
ぬえ
◆ufIVXIVlPg
:2017/07/22(土) 14:50:29 ID:a1AQiFo.
勇儀に連れられ更に進んでいく。街の風景はどんどん変わっていき、辺りは白壁から木造の建物が目立つ、あまり人間の村と変わらない風景になっていた。
勇儀「不思議かい? 妖怪のための場所がこんなに人間くさいだなんて」
男「えぇ、まぁ」
妖怪が人間より遅れた生活をしているとは思わない。だがしかしそれでもここはあまりにも人間染みていた。
勇儀「前までは人妖まみえる場所だったのさ。古明地当主さとりの手によって温泉が出来てから」
勇儀「そのころは平和で愉快だったさ。騒がしいのが好きな私達にとっちゃあいい場所だった」
こんなことになるまではねと付け加える勇儀さんの表情は物悲しげだったがすぐに表情を改めた。
マミ「おう、見えてきたぞ男よ。あれが地底が誇る温泉宿じゃ」
マミゾウが指差した先に見えたのは予想よりも立派で大きな宿だった。
マミ「さて話をつけにいこうかね」
話をつけに行こう。
かつて命を奪った負い目はあるが、今度は彼女を、皆を生かすために。
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