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いすず「唐突だけど鳴上くん。明日の休日私と遊園地に行かない?」2

1以下、名無しが深夜にお送りします:2015/05/02(土) 14:22:38 ID:/8GBBHXI


2スレ目です。
スレタイが長すぎてえらい事に……
よろしくお願いします。

1スレ目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1420730446/




233以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:21:32 ID:scRGg.lE

鳴上(ともかく、1人一時間として予定を組んで打診してみよう)

―――――――――――

鳴上(…………)

     AM10:00 直斗と服選び

     AM11:00 ミュースと服選び

     PM12:00 昼食(休憩)

     PM13:00 睦美とショッピング

     PM14:00 香苗と小物選び(ショッピング)

     PM15:00 サーラマと喫茶店で話

     PM16:00 椎菜と公園で待ち合わせ

     PM15:00 里中と天城を自宅に招待

     PM19:00 りせと自宅で食事

     PM20:00 アーシェとレストラン甘城で食事

234以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:22:08 ID:scRGg.lE

鳴上(…………)

鳴上(真面目に不安になって来た)

鳴上(唯一の救いは、みんな快く了承してくれた事だが)

鳴上(タイムスケジュール通りに行くかどうか……いすずの大変さが良く分かる)

鳴上(…………)

鳴上(菜々子……)

鳴上(いや、菜々子なら、きっと許してくれる)

鳴上(その翌日は思い切り、菜々子と遊ぼう)

235以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:22:54 ID:scRGg.lE


―――――――――――


翌日の朝

甘ブリ 執務室


鳴上「いすず」

いすず「何かしら?」

鳴上「菜々子とは、定休日後の11日に行こうと思う」

いすず「分かったわ」

いすず「甘ブリ、気に入ってくれるといいわね」

鳴上「大丈夫だ」

鳴上「きっと楽しんでもらえると思う」

いすず「私達も全力でお迎えするわ」

236以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:23:30 ID:scRGg.lE


―――――――――――


ラティファの部屋


いすず「――という訳で」

いすず「鳴上くんは、早めの夏休みを取る事になりました」

ラティファ「まあ、鳴上様の従姉妹様がいらっしゃるのですか」

いすず「はい」

ラティファ「確か、小学2年生なのですよね?」

いすず「その通りです」

ラティファ「うふふ。 これは気合を入れて、おもてなしをしないといけませんね」

いすず「ラティファ様?」

237以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:24:04 ID:scRGg.lE


―――――――――――


8月9日 夕方

鳴上の家


     ピンポーン

鳴上「!」

     ガチャ

鳴上「伯父さん、菜々子。 いらっしゃい」

菜々子「お兄ちゃん!」

堂島「久しぶりだな、悠」

鳴上「ええ。 さ、どうぞ。 上がってください」

238以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:24:41 ID:scRGg.lE

堂島「姉さんは?」

鳴上「もうすぐ帰ってくると思います」

堂島「そうか」

菜々子「…………」

堂島「菜々子、疲れただろう」

堂島「しばらく休んでいるといい」

菜々子「だ、大丈夫だよ」

鳴上「菜々子、無理は良くないぞ?」

菜々子「無理なんてしてないよ、お兄ちゃん」

鳴上「そうか」

鳴上「なら、夕飯までゲームでもするか?」

菜々子「うん!」

239以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:25:20 ID:scRGg.lE

鳴上「伯父さんも一緒にどうですか?」

菜々子「!」

堂島「俺も? あいにくゲームとか、やった事が……」

菜々子「大丈夫だよ! お父さんも一緒にやろう!」

堂島「あ、ああ、分かった。 分かったよ、菜々子」

堂島「悠、教えてくれ」

鳴上「ええ。 任せてください」

     ハハハ…

240以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:25:58 ID:scRGg.lE


―――――――――――


菜々子「…………」 zzz

堂島「……やっぱり疲れていたんだな」

鳴上「ええ」

鳴上「…………」つ(タオルケット)

     ファサ…

鳴上「そっとしておきましょう」

堂島「そうだな」

堂島「俺も一休みするとしよう」 クスッ

鳴上「どうぞ」 クスッ

241以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:26:29 ID:scRGg.lE


―――――――――――


翌日 8月10日の朝

鳴上の家


菜々子「お兄ちゃん、おはよう!」

鳴上「おはよう、菜々子」

菜々子「今日は何して遊ぶ?」

鳴上「……それなんだが、菜々子」

鳴上「今日はちょっと用事があるんだ」

菜々子「え……」

鳴上「夕方には帰ってくる」

鳴上「それに八十稲羽のみんなも来てくれるんだ」

菜々子「…………」

242以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:27:04 ID:scRGg.lE

鳴上「あと、明日」

鳴上「明日は遊園地に行こう」

菜々子「…………」

菜々子「みんなで?」

鳴上「ああ、伯父さんと俺とで一緒に回ろう」

菜々子「…………」

菜々子「うん! 分かったよ、お兄ちゃん!」

菜々子「菜々子、楽しみにしてるね!」

鳴上「ああ、俺も楽しみだ。 菜々子」

243以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:27:39 ID:scRGg.lE

堂島「よし、菜々子。 今日はお父さんと一緒にゲームでもするか?」

菜々子「そうだね! お父さん、一緒に遊ぼう!」

堂島「ようし。 お父さん負けないぞ〜」

菜々子「うふふ!」

鳴上「…………」

鳴上「それでは、伯父さん」

鳴上「俺、出かけてきます」

堂島「ああ。 悠も何かと忙しいのは分かっている」

堂島「気にしないで出かけてくれ」

鳴上「すみません……」

鳴上「じゃ、菜々子。 夕方にな」

菜々子「うん!」

244以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:28:13 ID:scRGg.lE


―――――――――――


午前中

甘城市 都心部


直斗「…………」

     スタ スタ スタ

鳴上「直斗」

直斗「!」

直斗「鳴上先輩!」

鳴上「すまない、待たせたか?」

直斗「いえ、そんな事ありませんよ」

直斗「時間通りです」

245以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:28:53 ID:scRGg.lE

鳴上「それじゃ、さっそくブティックへ行くか?」

直斗「は、はい!」

―――――――――――

鳴上「直斗はどんな感じの服を買おうと思っているんだ?」

直斗「そ、そうですね……」

直斗「…………」

直斗「やっぱり……その、す、スカート、とか」///

直斗「数が少ないので……」///

鳴上「スカートか」

直斗(よし、ここだ! ここで聞くんだ! 白鐘直斗!)

246以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:30:18 ID:scRGg.lE

直斗「そ、そうだ!」///

直斗「せ、先輩は、どういった感じのスカートが、こ、好み、ですか?」///

鳴上「俺の?」

鳴上「うーん……」

直斗「…………」 ゴクッ

鳴上「どれかと言えばミニだが……」

直斗(ミ、ミニ! やっぱり男性だから、ですね!?)///

鳴上「でも直斗」

鳴上「いきなりミニはきついだろう?」

直斗「い、いえ! そんな事は!」///

鳴上「いいんだ、無理しなくて」

鳴上「直斗は直斗らしく、自然体の服装で過ごせばいい」

直斗「で、ですが……」

247以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:30:51 ID:scRGg.lE

鳴上「俺は無理して背伸びしている直斗より」

鳴上「自然体で普通にしている直斗の方が好きだな」

直斗「」///

     直斗の方が好きだな
     直斗が好きだな
     直斗好きだ

直斗(鳴上……先輩)///

鳴上「直斗?」

直斗(…………)/// ボー…

鳴上「直斗!」

直斗「!」 ハッ!?

直斗「す、すみません、鳴上先輩!」///

鳴上「大丈夫か?」

248以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:31:24 ID:scRGg.lE

直斗「は、はい! 大丈夫です!」///

鳴上「良かった」

直斗「で、では……適当に選んでみます」

鳴上「ああ」

―――――――――――

     アリガトウゴザイマシター

直斗「先輩、今日はありがとうございました」

鳴上「いや……俺が役に立てたのなら光栄だ」

直斗「…………」

直斗「……そろそろ時間ですね」

鳴上「ああ。 すまない、直斗」

鳴上「今日は予定が立て込んでいてな」

249以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:31:56 ID:scRGg.lE

直斗「いえ」

直斗「お忙しいのに付き合っていただいて嬉しかったです」

鳴上「今度はもっと時間を作ろう」

直斗「……え?」

直斗「でも、今回は以前の仕事の報酬でしたし……」

鳴上「何を言っているんだ、直斗」

鳴上「このくらいの事なら、またいつでも付き合う」

鳴上「報酬とか、そんな他人行儀なことを言わないでくれ」

鳴上「俺達の仲だろう?」 ニコッ

直斗「」///

     ロロロロロッ… キキィ

鳴上「おっと、バスが来た」

250以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:32:34 ID:scRGg.lE

鳴上「じゃ、またな」

直斗「は、はい!」///

直斗「また!」

     プシュー パタン

     ブロロロロロッ…

直斗「…………」

直斗「また……いつでも」

直斗「…………」///

直斗「鳴上先輩……」///

251以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:33:04 ID:scRGg.lE


―――――――――――


甘城市 ショッピングモール付近


ミュース「…………」

ミュース「あ」

     タッ タッ タッ

鳴上「すまない。 少し遅れてしまった……」

ミュース「いえ、大丈夫ですよ」

ミュース「私もついさっき来たところですから」

鳴上「そうか。 じゃ、服選びに付き合おう」

252以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:33:39 ID:scRGg.lE


―――――――――――


ミュース「う〜ん」

ミュース「鳴上さんはこれとこれ。 どっちがいいと思います?」

鳴上「そうだな……こっちはスポーティだし」

鳴上「そっちのは薄手で動きやすそうだ」

ミュース「答えになっていませんよ……」

鳴上「ミュースに似合のか?という問いなら、両方とも似合うと思う」

鳴上「甲乙付けがたいな」

ミュース「じゃあ……」

ミュース「鳴上さんの好みだと、どっちですか?」

鳴上「俺の?」

鳴上「だったら……薄手のこっちの服だな」

ミュース(鳴上さんの好みは、こういう服かぁ)///

253以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:34:19 ID:scRGg.lE

ミュース「じゃ、じゃあ、せっかくなので、この薄手のやつを買いますね!」

鳴上「あ、ああ」

鳴上「ミュースが(その服を)好きになってくれると嬉しいな」

ミュース「」///

     ミュースが好きになってくれると嬉しいな
     ミュースが好きになって
     ミュースが好き

ミュース(も、もう、すでに好きですよ……鳴上さんっ)///

     スタ スタ スタ…

鳴上「?」

254以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:35:00 ID:scRGg.lE


―――――――――――


ミュース「お時間、大丈夫ですか?」

鳴上「ああ、大丈夫だ」

ミュース「すみません……はしゃいじゃって」

鳴上「いいんだ」

鳴上「ミュースの新たな一面が見られて、俺も嬉しい」 ニコッ

ミュース「〜〜〜ッ!」///

鳴上「?」

ミュース「…………」

ミュース「……あのっ、鳴上さん」

ミュース「今度は……もっとたくさんご一緒してもらいたいんですけど」

ミュース「いいですか?」

鳴上「もちろん構わない」

ミュース「!」///

255以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:35:30 ID:scRGg.lE

鳴上(ミュースはエレメンタリオのリーダー的存在だからな……)

鳴上(本当は込み入った話がしたかったのだろう)

鳴上「時間が取れそうになったら連絡する」

ミュース「は、はい! お待ちしてます」

     ロロロロロッ… キキィ

鳴上「おっと、バスが来た」

鳴上「それじゃ、ミュース。 またな」

ミュース「はい、鳴上さん」

     プシュー パタン

     ブロロロロロッ…

ミュース「…………」

ミュース「私、本気ですから」///

256以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:36:37 ID:scRGg.lE

―――――――――――

鳴上「睦美のそういう姿。 似合ってて好きだな」

寺野「」///

―――――――――――

鳴上「香苗はいつもいいセンスを持ってて好きだな」

土田「」///

―――――――――――

鳴上「サーラマの私服。 始めて見たけど、俺は好きだな」

サーラマ「」///

―――――――――――

鳴上「椎菜は(以下略)」

椎菜「」///

257以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:37:14 ID:scRGg.lE


―――――――――――


夕方

鳴上の家の前


花村「……はあ」

クマ「元気出すクマ、ヨースケ」

花村「何故だ……あれだけ可愛い娘がフリーで居るのに」

花村「どうして俺には なびかないんだよぉ……」

完二(断られてすぐ、次の女の子に声を掛けてるからじゃねーのかなぁ……)

クマ「ささ! センセイのお家に着いたクマ!」

クマ「ナナちゃんと遊ぶクマよ〜」

258以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:38:04 ID:scRGg.lE

花村「そーだな……」

花村「菜々子ちゃんは将来有望そうだし……」

完二「花村先輩……考え方が最低っスよ?」

クマ「ピンポン押すクマ!」

     ピンポーン

インターホン『……はい?』

クマ「やっほー! ナナちゃん! クマクマよ〜!」

花村「おいクマ吉。 ちょっと黙ってろ」

花村「すみません。 花村って言うんですが……悠は居ますか?」

インターホン『陽介?』

花村「お? 悠なのか?」

インターホン『今、玄関を開ける』

259以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:38:42 ID:scRGg.lE

     ガチャ…

鳴上「陽介、よく来てくれ……」

鳴上「どうした? 元気が無いみたいだが」

花村「ハハハ……だ、大丈夫だって」

花村「気にしないでくれ」

クマ「ヨースケは女の子にフラレまくっただけクマ」

完二「ッス」

花村「うっせーよ!?」

鳴上「ははは。 まあ何でもいいさ」

鳴上「ちょっと騒がしいけど、来てくれて嬉しい。 菜々子も喜ぶと思う」

鳴上「上がってくれ」

260以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:39:12 ID:scRGg.lE

花村「おう! お邪魔しまー……ん?」

クマ「およ? ゲンカンが靴でいっぱいクマ」

完二「しかも……これって女モノばっかじゃねースか?」

花村「……そこはかとなく嫌な予感がする」

クマ「ヨースケ何言ってるクマ! 女の子がいっぱいクマ!」

完二「先輩、お客が来てんのなら……」

鳴上「いや、構わないから。 上がってくれ」


三人「…………」


花村「じゃ……行くか?」

クマ「クマ!」

完二「お邪魔しまーっス」

261以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:40:06 ID:scRGg.lE

直斗「…………」

里中「…………」

雪子「…………」

ミュース「…………」

サーラマ「…………」

寺野「…………」

土田「…………」

椎菜「…………」

菜々子「…………」


花村「」

完二「」

クマ「おお〜! みんな来てたクマか〜♪」

262以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:41:00 ID:scRGg.lE

花村(やべぇ……めちゃくちや帰りてぇ)

花村(どうしてこうなったのか さっぱり分からんが)

花村(噴火寸前の火山の火口に居る様なもんだろ!? ここ!!)


鳴上「じゃ、陽介、完二、クマ」

鳴上「俺は夕食の準備があるんでな」

鳴上「しばらく みんなとくつろいでいてくれ」

花村(絶対くつろげねーよ!!)

花村(でも恐ろしくて声に出せねぇ!!)

花村「お、おう。 夕食の準備か」

花村「す、すまねぇな」

鳴上「ああ、大丈夫だ」

263以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:41:46 ID:scRGg.lE

クマ「それにしても〜サーちゃんやミューちゃん達まで居ると思わなかったクマ」

クマ「センセイに呼ばれたクマ?」

ミュース「……そういう訳じゃないんだけど」

サーラマ「……どんなところに住んでるのかな、って思って来てみたら」

寺野「……鳴上くんに見つかって」

土田「……良かったら上がって、と言われて」

椎菜「……お邪魔させてもらいました」

クマ「そういう事だったクマか〜」

クマ「さすがセンセイクマ。 懐が深いクマ!」


花村(悠らしいけど、明らかにしちゃ駄目な事だろ!? それ!)

完二(直斗……元気ねぇな)

264以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:42:39 ID:scRGg.lE

堂島「…………」

堂島「……なあ、花村くん」

花村「……はい?」

堂島「悠の奴……大丈夫なのか?」

花村「…………」

花村「……たぶん」

堂島「…………」

花村「…………」

堂島「……末恐ろしい奴なんだな。 悠は」

花村「……ですね」

265以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:43:28 ID:scRGg.lE


     その後。

     PM19:00に りせも加わり、盛大な夕食パーティとなった。

     ……俺としては心をこめて、精一杯料理を作ったのだが

     なぜか、みんなの反応はイマイチだった。


     ただ、美味しいと みんな言ってくれたのだが。

     クマだけが唯一、はしゃいで盛り上げてくれて助かった。


     宴も終わり、ふと時計を見ると

     PM20:00前になっている事にようやく気がつき

     本日最後の約束の場所へ 俺は慌てて家を飛び出した。




266以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:44:03 ID:scRGg.lE


―――――――――――


レストラン甘城 店内


アーシェ「…………」

アーシェ「…………」 チラッ…

     PM20:32

アーシェ「…………」

アーシェ(支配人代行……どうなさったのかしら)

     ザワッ…

アーシェ「? 何の騒ぎ……」

アーシェ「!」

267以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:44:46 ID:scRGg.lE

ボーイ「何度も言いますが、そんな泥だらけでのご入店は遠慮ください」

鳴上「すぐに済みますから、そこを何とか……」

アーシェ「支配人代行」

鳴上「!」

ボーイ「!」

鳴上「アーシェ……」

ボーイ「……お客様のお知り合いですか?」

アーシェ「はい」

ボーイ「その……大変失礼なのですが」

アーシェ「では……12番テーブルの予約はキャンセルで」

アーシェ「シェフにすみません、と、お伝えください」

ボーイ「承りました」

鳴上「…………」

268以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:45:21 ID:scRGg.lE


―――――――――――


近くの公園 ベンチ


鳴上「本当にすまない、アーシェ」

アーシェ「いえ。 それよりもその有様……どうなさったのですか?」

鳴上「ちょっと慌ててしまって……うっかり転んでしまって」

アーシェ「それでそんな泥だらけに?」

鳴上「近道しようとしたのがいけなかった……」

鳴上「おまけにケータイも泥水で壊れるし」

鳴上「急がば回れ、ということわざを身にしみて理解した……」

ア-シェ「まあ……」

269以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:46:18 ID:scRGg.lE

鳴上「この埋め合わせは……」

アーシェ「そんな気を使わなくてもいいですよ」

アーシェ「それよりも支配人代行」

鳴上「え?」

アーシェ「夏風邪を引いた時も思いましたが……」

アーシェ「あまり無理をなさらないでください」

鳴上「…………」

アーシェ「幸い、見たところ服がボロボロになるだけで済んだ様ですが」

アーシェ「もしこれでお怪我をなさったら……私も責任を感じてしまいます」

鳴上「す、すまない。 これからは気をつける」

鳴上(本当は左足が折れてペルソナで直した、なんて言えないな……)

270以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:47:08 ID:scRGg.lE

ア-シェ「約束ですよ?」

鳴上「分かった」

アーシェ「安心しました」

アーシェ「それでは……今日は残念でしたが」

アーシェ「また、今度」

鳴上「ああ、恥ずかしい所を見せたな……」

鳴上「今度は、アーシェにいいところを見せて高感度を上げたい」

アーシェ(こ、高感度を上げたい!?)///

アーシェ(そんな心配、無用ですよっ)///

アーシェ「し、失礼しますねっ」///

     スタ スタ スタ…

鳴上「?」

271以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:51:01 ID:scRGg.lE


―――――――――――


鳴上の家


鳴上「ただいま」

堂島「お、帰って来たか、悠……ん?」

堂島「どうしたんだ? その姿は?」

鳴上「急いで近道しようとして、つまずいて泥水の中へ転んでしまいました」

堂島「おいおい、大丈夫なのか?」

鳴上「はい、大丈夫ですよ」

鳴上「……ふう」

堂島「……さすがに疲れているようだな」

272以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:51:38 ID:scRGg.lE

堂島「菜々子も悠の帰りを待って起きていたんだが、さっき寝てしまった」

鳴上「!」

鳴上「菜々子が……」

鳴上「すみません、伯父さん」

堂島「……謝る事はないさ」

鳴上「でも……」

堂島「いいんだ。菜々子も悠の事情は分かっている」

堂島「そのかわり、明日はよろしく頼むぞ? 悠」

鳴上「はい、伯父さん」

273以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:52:18 ID:scRGg.lE


―――――――――――


客間


菜々子「…………」zzz

鳴上「……菜々子」


鳴上(…………)

鳴上(ごめん、菜々子)

鳴上(明日は思い切り楽しもうな……)

鳴上(…………)

鳴上(おやすみ、菜々子)

274以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:52:53 ID:scRGg.lE


―――――――――――

―――――――――――


鳴上「追求」

いすず「考察」


鳴上・いすず「二次創作ー」


     パチパチパチ


いすず「実に一年ぶりの投下ね」

鳴上「しかも一話で終わらせるつもりが、まさかの前後編だ」

いすず「……いつもは>>1を擁護するのに」

いすず「珍しく攻撃的ね」

275以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:53:45 ID:scRGg.lE

鳴上「いや、もうフラグという名の爆弾を仕掛けまくっている状況だし」

鳴上「>>1は俺に何か恨みでもあるのか?と思ったくらいだ……」

いすず「私としては非常にワクワクしているわ」

鳴上「帰る」

いすず「まあまあ」

いすず「ハーレムの可能性もあるのだし、きっと大丈夫よ」

鳴上「何の根拠もないじゃないか!」

いすず「骨は拾ってあげる」

鳴上「真面目に帰らせてくれ……」

いすず「さて、時間が経ちすぎて忘れている人も多いでしょうけど」

いすず「アニメでは、謎PVを作成して大団円を迎えていたわ」

276以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:54:30 ID:scRGg.lE

鳴上「もう明らかに原型を留めていない」

いすず「菜々子ちゃんが絡んでくるから仕方ないわね」

鳴上「もっと……こう、静かで、穏やかな終わり方だってできたはずだろうに……」

鳴上「どうしてこうなった……」

いすず「受け狙いでしょう」

鳴上「笑いを取るために俺を犠牲にしないでくれ……」

いすず「なら」

いすず「逆に某『学校の日々』みたいに」

いすず「○血の結末という終りを……」

鳴上「絶対に止めてくれ!?」

いすず「乞うご期待」

鳴上「ペルソナァァァァァァァァァァッ!!」

277以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/25(日) 11:55:42 ID:scRGg.lE
エタらせないぞっ!

278以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/26(月) 01:16:27 ID:qrynuck6
まさかの更新
待ってたぜ

279以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/15(月) 22:38:54 ID:8fl2oiWA
保守上げ

280以下、名無しが深夜にお送りします:2017/05/15(月) 22:40:02 ID:8fl2oiWA
きっとくるー

281以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/18(火) 00:26:19 ID:Tzc7R6s.
書く気はあるんだ

282以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/18(火) 00:27:36 ID:Tzc7R6s.
気力が萎えているだけで……


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