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男「I lose controll.」

1 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:20:24 1OseiHD.
怖いやつ。
グロいかも。書き溜め無し。


"
"
2 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:25:28 1OseiHD.

友「よお!男!この後ゲーセン行かね?」

男「えー、お前講義は?」

友「知らね知らね!良いから行こうぜ!俺の頭は鉄拳でもういっぱいなんだよ!」ギャハハ

男「じゃあちょっとだけな!ホントちょっとだけ!」

女「ちょっと男!アンタ次の講義大事って言ってたでしょ!」

男「いや、そうなんだけどさー。」

友「男君は私とゲーセンに行くことになったのです!」

男「あーもう行くんだったらカラオケも行かね?ついでに!」ギャハハ

友「お、流石!行くか行くか!」

女「最悪……」


3 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:30:28 1OseiHD.

男「とか言ってキッチリ付いてくる奴ー!」

女「うるさい!アンタ絶対カラオケ行ったらナンパとか始めるでしょ!」

男「しませーんしませーん!」

友「お前この前してたじゃん!」ギャハハ

女「ホンット最低……」

男「違うって!あれはたまたま知り合いにあったからさ!」

友「じゃあの子の名前は?」

男「それは……まあ、忘れたけど。」

友「ブフォォ!」

女「マジでアンタ最低だから!」


4 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:36:40 1OseiHD.

男「良いから早く行こうぜ。」

友「そうだな。さっさと行くか。」スタスタ

女「ハァ……」スタスタ

男「考えてみたら俺あんま鉄拳とかやりたくねーわー。」スタスタ

友「太鼓でもやっとけば?」スタスタ

男「あ、その手があったな。」スタスタ

女「やる事も無いのにゲーセン行くってどうなの……ろくに講義も出ずに。」

男「まあまあそんなカリカリすんなって。一緒にプリクラ撮ってやっから!」

女「うわ、キモ!何その上から目線!超ウザい。」

男「分かった分かった!落ち着け落ち着け。」


5 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:41:39 1OseiHD.
ゲーセン・EGAS

男「あー、地味に俺こう言うゲーセンのうるさいの好きだわー。」

友「こう言う賑やかな感じ?」

男「そーそー。メダルとかジャラジャラ鳴ってんのとかな。あ、そーだ俺メダルやるわ。」

友「んじゃ俺鉄拳やるわー。」

女「ちょっと!アタシのプリクラは!?」

男「いや、最後で良いだろそんなの。」ハハハ

女「ダメ!いつもいつも最後って言って忘れてるでしょ!」グイッ

男「分かったよ。あー、その前に両替。」


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"
6 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:48:02 1OseiHD.
   *   *   *   *

女「はい次カラオケ!早く行こ!」

友「なんか女やたらテンション上がってね?どうしたし。」

男「一回プリクラ撮ったらすぐアレよ。調子の良い女だろ?」

友「お前が人の事調子良いとか言えないわ。」

男「あー、そこ突っ込むかー!」ハハハ

女「早く行こうー!」

友「分かってるって!」

男「ありゃ多分フリータイムで三時間は行くぞ……あのテンションのままだと。」

友「マジかよ、出た頃にはすっかり夜じゃね?」

男「日が沈むか沈まないか、って所だろな。」


7 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 01:54:33 1OseiHD.
カラオケ・まねかざるねこ

店員「当店の会員証はお持ちですか?」

女「はーい!」

店員「コース、お時間は…」

女「フリータイムで!」

店員「畏まりました。機種は今、ロイヤルダム、楽音、シロッソが御座いますが……」

女「ロイヤルダムで!」

店員「畏まりました。少々お待ち下さい……」

男「見ろ……迷いもなくロイヤルダムでフリータイムを選択した……」

友「フリータイムで元取れるのって、三時間からだよな……」

男「ああ。当然俺らも歌わないと面倒くさい事になる……」

友「参ったな……」


8 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:04:16 1OseiHD.
   *   *   *   *

男「疲れたー……」ゲッソリ

女「楽しかったー!歌った歌った!」ルンルン

友「やっぱもう暗いじゃん……てか女元気過ぎじゃね?」

男「いや、マジでそれな。ハンパ無いわ……」

友「んじゃ帰るか。」

男「だな。」

女「ちょっと待ってアタシお腹減った!」

男「あ、それは俺も。」

女「なんかアタシ今超ハンバーグ食べたい。」

男「あ、それも俺も。」


9 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:08:49 1OseiHD.

男「じゃあ、おどろきドンキー行く?」

女「行こ!」

友「えー、俺の車いい加減ガソリン減ってんだけど……」

女「最初に誘ったのアンタでしょ!そんぐらい何とかしなさいよ!」

友「いや、ま、そうなんだけどさ……分かったよ……」

男「そういやこっからおどドンって地味にちょっと遠いな。」ハハハ

友「アオバラからも大分遠くなるしな。」

女「お腹減った。早く行こう。」

友「分かった分かった。今車出すから。」


10 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:16:34 1OseiHD.
ハンバーグレストラン・おどろきドンキー

男「とりあえず俺はレギュラーバーグディッシュ300。」

友「俺もそれで。」

女「アタシはエッグバーグディッシュ150。」

女店員「畏まりました。」

男「女、150で良いのかよ。」

女「うん。なんか最近体重増えてきてんだよねー。」

男「でもこの後パフェ食べる。」

女「それは仕方ない。」

男「太るんじゃねえの?」

女「まあ、ね……」


11 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:19:15 1OseiHD.

男「まあ、ちょっとムチッとした女の方が俺は好みだけどな。」

女「あ、分かった。一つ頼もう。で、アンタのちょっと分けてよ。」

男「アレ、白玉何個入ってんだっけ。」

友「確か、四つ位じゃなかったか?」

男「じゃ、三つは俺のな。」

女「えー。」

男「良いだろ、あんまり食うと太るぞ。」

女「あーもう、分かったから太る太るって言わないで!」


12 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:24:02 1OseiHD.
   *   *   *   *

男「ふぅ……食ったな。」

女「やっぱパフェって美味しいわ。」

友「んじゃこれからアオバラ帰るか。っと、その前にガソリン入れて帰るわ。」

男「あれ、あそこのガソリンスタンド?」

友「おう。」

男「若干遠回りじゃね?」

友「あそこガソリン安いしな。こっから一番近いんだわ。」

男「疲れたから早く帰りてぇ……って。」

女「スゥー…スゥー…」スヤスヤ

男「もう寝てるぞコイツ……」

友「のび太君かよ。まあ良いや、さっさと入れてさっさと帰るか。」


13 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 02:31:23 1OseiHD.
ガソリンスタンド・エネメス

友「ガソリン、入れ終わったわ。」

男「おう、んじゃ帰るか。」

友「おう、……ん?なんだあれ?」

男「なんだアレって、森だろ。町外れだからな。」

友「そうじゃなくて。あの、気の間から突き出てるの。」

男「あー、なんだろ。屋根じゃね。」

友「アレなんだっけ。ほら、ハリーポッターの……城。」

男「ホグワーツな。まあ、そんな感じの屋根だわな。」

友「ちょっと行ってみるか。」

男「お前マジかよ。」

友「俺ああいうの大好きなんだよ。教会っぽくも見えるし。俺キリスト教だから。」

男「そういやそうだったか。カトリックだっけ?じゃあ、ちょっとだけな。」


14 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:03:47 1OseiHD.
教会

男「おい、これ大丈夫かよ?大分古そうだけど。」

友「大丈夫じゃね?中に誰か居んだろ。多分。」

男「おい、女。起きろ。」

女「ん……あ、ゴメン、寝ちゃってた。アオバラ着いた?」

男「なーんか友が寄り道したいって。」

女「えー。」

友「良いじゃん。なんか面白そうだろ?この建物。」

女「あー、まー、確かに。」

友「な?入ってみようぜ!」


15 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:11:14 1OseiHD.
内部

男「やべえな。いくら何でも暗すぎだろ。」

女「ねえ、何か怖くなってきた。やっぱ止めない?」

友「良いじゃん良いじゃん!ちょっとだけ!ちょっとだけ、な?」

女「うん……」

  ド ン

男「うおっ!?」ドテッ

友「どうした?男?」


16 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:16:37 1OseiHD.

男「いっっってぇ……」

女「ちょっと、大丈夫?」

友「どうしたんだよ急に転んで。」ハハハ

男「わっかんねぇ……押した?」

女「え?アタシが?押すわけないじゃん!」

男「だよなぁ……なんか、誰かに押された気がするんだけど……」

女「ちょっと、ホントに止めてよ。怖い事言わないでくれる?」

男「ああ、悪い悪い。いってぇ……腿めっちゃ痛ぇ……」

友「戻ったら湿布でも貼っとけ。にしても急に転ぶなんてなぁ……」

女「ねえ、やっぱ止めよう?暗いからなんかに引っ掛かったのかも知れないし。」

男「そうだな。今日はもう疲れたし、また今度にしようぜ。」

友「あー……まあ、しゃーねえか。」


17 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:29:34 1OseiHD.
青薔薇荘・通称アオバラ

男「ふー、やっと着いたな。」

友「結構遠いんだよなぁ。」

女「で、アンタ、腿大丈夫なの?」

男「あー、ちょっと痛むけど、まあ大丈夫だと思うわ。」

女「大した事はないと思うけど、どうなるか分からないし、部屋戻ったら見てあげる。」

友「お、流石医学部生!」

女「別にそんなんじゃないわよ。」

男「悪いな。」

女「良いわよ。それより、なんで転んで腿なんて痛める訳?」

友「俺も思ったわ。」ハハ

男「いや、わかんねえんだよ。急にグラッときて転んで、腿痛めたんだ。」

友「よくわかんねえ。説明下手すぎだろ。日本語不自由か。」

男「うっせえ。早く部屋戻れ。」

友「あいよ。お大事にー。」


18 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:40:19 1OseiHD.
202号室・男の部屋

女「じゃ、とりあえずズボン脱いで。」

男「おう。」ヌギヌギ

女「うわ、何これ!?」

男「うお、すげえ。赤い…?」

女「こんな気持ち悪いアザ見たことない……数字の7みたいになってる。」

男「地味にヤバいかもな……湿布貼っとくか。」

女「湿布何処に仕舞ってんの?」

男「あー、何処だっけ。多分救急箱。」

女「あ、あった。じゃ、貼るよ。」ペタッ

男「あ、意外に痛いわ。」

女「その内慣れるでしょ。はい、終わり。」

男「サンキュ。部屋戻んの?」


19 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/05(木) 23:43:02 1OseiHD.

女「あー、どうしよ。」

男「飲んでけば?確か水結何本か残ってた筈。」

女「柚子ある?」

男「ある。」

女「飲んでくわ。」

男「もう面倒だから着替え持ってこいよ。」

女「分かった。取ってくるね。」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/06(金) 15:44:49 MuByhjpQ
ひょっとして、スレタイ、ラルクが元ネタ?


21 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 02:49:15 /nHcPa.E
>>20
当たり。浸食ね。個人的に好きなので。


22 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 02:58:43 /nHcPa.E
   *   *   *   *

友「昨夜はお楽しみでしたね。」

女「うっ……」

男「やっぱ、聞こえてた。」

友「声でかすぎなんだよ。丸聞こえだっつーの!」ギャハハ

女「他の人には聞こえて無いよね……」

男「左右隣が女と友の部屋で、下には誰も住んでないし、大丈夫じゃね?」

女「だよね……」

友「さってと、今日は流石に講義受けねーとな。」

男「そうだな。なんか今日の俺、真面目に勉強したい気分。」

女「うわぉ、怖ーい。槍でも降って来るんじゃない?」

男「バカにすんなっつーの。あと二週間で長い夏休みが来るわけだし……」

友「それまでは真面目にやりますか。」


23 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:08:14 /nHcPa.E
   ー   ー   ー   ー

男「ようやく夏休みだな。」

友「なんか予定あんの?」

男「皆無だわ。海でも行くか、とは話してたんだけど。」

友「じゃあさじゃあさ、旅行でも行かね?温泉旅行!」

女「良いじゃん!楽しそう!」

男「どうせ行くならガッツリ、7泊8日とかどうよ?」

友「それより、アレじゃん?温泉めぐりとかのが良くね?」

女「それ、良い!」

男「8日間温泉めぐりの旅?」

友「最高じゃねえか!」

女「行こ行こ!」

男「うっし、じゃあ、プラン練るか。」

友「おう!」


24 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:13:16 /nHcPa.E
    ー   ー   ー   ー

男「じゃあ行きますか!」

女「結構大荷物になったね。」

友「それでも軽のトランクに収まるくらいだから、マシだろ。」

男「だな。」

友「それじゃ、車出っしまーす。」

男「5、6時間位か?」

友「大体そんぐらいじゃね?」

男「キツくなったら俺運転変わるわ。」

友「おっ、それ助かる!」


25 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:18:13 /nHcPa.E
コンビニエンスストア・イレブンPM

友「ちょっち休憩入りまーす。」

女「えー、私全然疲れてないよー!?」

男「バカ。友が疲れてんの。」

友「悪いな。流石にぶっ通しで2時間はライトドライバーの俺には厳しいぜ……」

男「俺、なんか飯買ってくるわ。何にする?」

友「おにぎり何個か。」

女「アタシも付いてくわ。」


26 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:22:34 /nHcPa.E
店内


チンピラ「お姉さん、美人じゃね?これから俺らとドライブどう?」

走り屋風「こんなダサい男連れてないでさ、俺らと楽しまない?」

男「はいはい、ナンパなら他所でやろうな?どうせ誰も捕まんないだろうけど。」

チンピラ「なんだテメエ!」

走り屋風「おい、外出ろ。」ガシッ


27 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:24:59 /nHcPa.E

女「ちょっと男!」

男「友のおにぎり買っといて。あと俺の弁当。ついでにキシリトールも。」

走り屋風「おら、とっとと外出ろ。」

男「はいはい。」ニタァ


28 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:32:10 /nHcPa.E
店裏

チンピラ「テメエ、よくも舐めたクチ利きやがったなオイ!」

男「絡み方が古臭い。あと、小物臭い。」

走り屋風「いい加減、調子、乗ってんな…よ!!」ブン

男「あんだよ。」ガシッ

走り屋風「て、テメエ……」

男「うらぁ!!」バキッ バキッ

走り屋風「うおっ!?」ドテッ

チンピラ「テメエよくも!」ブン

男「来いよオラァ!!」サッ ドカッ

チンピラ「ぐぅっ!」ドサッ

男「オラオラどーしたい。さっきまでの威勢はよー。」ゲシゲシゲシゲシゲシゲシ

走り屋風「テメエ!」ブン

男「だから大振りなんだよ。ボクシングとかやったことねえのか。」ガシッ グイッ

走り屋風「いてててて!!」


29 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:43:45 /nHcPa.E

男「良いか?こうして手を捕まれるとな?こうやって指を逆に曲げられたり。」ボキッ

走り屋風「ぎゃああああ!!」

男「倒れてる相方に鼻を潰されたり。」ゲシッ ボキッ

チンピラ「ひぎゃああああああ!!」

男「その相方の上に投げられたりするんだ。」グイッ ダンッ

走り屋風「ぎゃあ!」

チンピラ「ごふっ!」

男「だからな?」

友「男!!何してんだ!!!」

男「え?」

チンピラ「ひいいい!!」タッタッタ

走り屋風「ひえええええ!!」ササササササ


30 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/07(土) 03:47:18 /nHcPa.E

友「お前、何やってんだよ!!」

男「え……俺……なんで……」

友「あんなんわざわざ相手にする必要無いだろ!?何考えてんだ!?」

男「そうだ……俺……一体……」

友「とにかく車に戻れ!女に言われて探してみれば……」

男「わ、悪い……」

友「別に良いけどよ。あんなの相手にするお前じゃないだろ?どうした?」

男「わからない……なんか急にムカついて……」

友「落ち着けよ……あんなチンピラ相手にすんなよ……」

男「……ああ……その通りだ…………」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/07(土) 04:10:27 yL5V8MGM
スレタイの意味理解
そういう事か


32 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 01:34:43 7lnusOok
車内

女「男!大丈夫なの!?」

男「ああ、大丈夫だ。悪い。友、運転変わるよ……」

友「止めとけ。俺なら大丈夫だから。お前は少し車で寝とけ。」

男「ああ。悪いな。」

友「よし。じゃ、行くか。」


33 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 01:41:43 7lnusOok
   *   *   *   *

男「…………」スースー

女「……どうだったの?その……男と、あのチンピラ達……」

友「遠目から見ても分かるくらいボコられてたよ。チンピラ達が。」

女「……え?2対1だったのに?」

友「ああ。問題はそこじゃないんだ。アイツは……チンピラ達を必要以上にボコってた。」

女「過剰防衛だった……って事?」

友「ああ。アイツ自身、相手を痛め付けるのを楽しんでる様子だった……」

女「……そんな…………男って、そんな…………」

友「ああ。そんな奴じゃなかった……それがなんで、な…………」


34 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 01:48:51 7lnusOok
   *   *   *   *

友「……ろ!おい、男。起きろ!」

男「ん…お、おう。悪い。寝てた。」

友「別に寝てても良いよ。それより、着いたぞ。」

男「ああ、着いたのか。」

女「旅館、結構話に聞いてたよりキレイだよ。早く荷物持って行こ!」

男「ああ。」ムクッ


35 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 01:53:34 7lnusOok
旅館A・部屋内

友「…それで、これが部屋の鍵。飯はバイキングで、5時から9時までな。」

女「うん。分かった。」

友「それまではとりあえず好きにしてて良いぜ。俺は隣の部屋だから。」

男「温泉はどうする?」

女「アタシ、ご飯食べる前にも一回入ってきたいな。」

友「俺もそう思ってた所だ。男は?」

男「俺も行こうかな。」

女「決まり!じゃあ、早く行こうよ!」

友「そんじゃ、俺準備してくるわー。」


36 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 02:03:07 7lnusOok
温泉・脱衣場

友「ここの温泉、かなり良いらしいぜ。」スルスル

男「そうなのか。確かに、何回か名前聞いた事ある気がする。」サラサラ

友「そうそう!ネットのレビューでも、星…って、男!」

男「?」

友「脚!脚!腿!」

男「うわっ!なんだよこれ……」


37 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 02:07:39 7lnusOok

友「前からこんなんだったのか……?」

男「いや……ここまでひどくはなかった……」

友「女から聞いたのは、数字の7みたいな赤いアザが出来たって…………」

男「昨日の夜風呂に入った時もそうだった…………」

友「なんだこれ……うずまきか……?横に重なってるな……」

男「それに、ここまで赤く無かったぞ……」

友「痛みとかは?」

男「いや、ない。」

友「……気持ちは悪いが、大丈夫だろ。一応、湿布か何か後で貼っとけよ。」

男「ああ、そうする。」

友「じゃ、温泉入ろうぜ。」


38 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 02:19:18 7lnusOok
旅館・個室

女「え?アザが広がった?」

男「ああ。」

女「どんな感じに?」

男「えっと、より…赤くなって、うずまきが…横に…交差した感じ……デス……」

女「全然分かんない。見せて。」

男「わ、分かった。」カチャカチャ スルッ

女「ちょっと何これ!?デカくなりすぎじゃない!?」

男「ああ、そうなんだ。」

女「そうなんだ、って……あとこれ、うずまきじゃなくて数字の6じゃない?」

男「あ、そうかも。」

女「にしても……気持ち悪い……」

男「友とおんなじ事言ってるわ。」ハハ


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/08(日) 05:51:19 xy1pHU2U
続けて


40 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 22:20:23 7lnusOok

男「そろそろ飯だな。行くか。」

女「あ、ホントだ。」

男「いつまでもシャツにパンツだけで居られねーわ。」

女「はいはい。早く行こ。お腹すいた。」

男「そうだな。よっと。」スクッ

女「友の部屋行く?多分もうすぐ来ると……」

友「男ー。女ー。飯行かね?」ガチャ

男「ゴメンお前エスパー?」


41 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/08(日) 22:31:14 7lnusOok

友「???何の事だよ?」

男「ああ、いや、何でもねーわ。飯行こうぜ。」

友「お、おお。」

女「それより本当に酷くなってたね、アザ。」

友「ああ。しかも、昨日の夜まで無かったらしいぞ。」

女「あ、言われてみれば。昨夜は無かった。」

友「そうか、お前は毎日見る機会あるんだもんな。」

女「まあね。」

男「何喋ってんだ?早く飯行くぞ。」

友「おう。悪ぃ悪ぃ。」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/09(月) 00:54:46 AYHkoiPk
おもしろい 支援


43 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/09(月) 21:39:20 5fen3DD.
   *   *   *   *

男「明日の朝、9時位に出るってよ。」

女「分かった。荷物、纏めないとね。」

男「ふぅ……疲れた。寝る。」

女「ちょっと早いんじゃない?」

男「そうか?まあ、眠いんだ。」

女「明日の荷物、簡単に纏めるから待ってよ。」

男「…………もしかして、ヤる気なの?」

女「………………ダメ?」

男「いやいや、フツーにさ。隣は友で、逆隣は一般客なんだけど。」

女「でも、誰も居ないかもよ。」

男「ちゃんと居ました。確認済み。」

女「…………………………」

男「そんな顔すんなよ。……ちょっとだけだぞ。」


44 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/09(月) 21:46:21 5fen3DD.
   *   *   *   *

友「おう、寝坊なし、ね。結構結構。じゃ、チェックアウトしてくるわ。」スタスタ

男「あいよー。」

女「バレて……ない?」

男「昨日は声我慢してたみたいだし、大丈夫じゃね?」

女「だよね。」ホッ

男「ってか、あんまああいう状況でやっても、燃えないんだよ、俺。」

女「うん。」

男「出来れば、少しは、我慢してくんない?」

女「心掛ける。」

男「…………」ハァ


45 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/10(火) 21:32:16 /3cZCXgQ
車内

友「じゃ、行きますか。運転どうする?」

男「今日は俺が運転するわ。」

友「おー、待ってました!」

女「事故るんじゃないのー?」

男「バカにすんなってーの。大体車の運転なんかで事故る奴がおかしいんだよ。」

友「うーわー、フラグビンビンに立てちゃったよこいつー。」

男「良いから行くぞ。高速乗るんだっけ?」

友「乗る。俺がナビするわ。」

女「え?私助手席じゃないの?」

友「お前横でおにぎり頬張るか寝るかなんだから後ろに居ろ。」

女「うわ、ひっど。」


46 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/10(火) 21:38:15 /3cZCXgQ
旅館B

男「着いたぞ。」

女「え?早い。」

友「お前途中寝てたからな。それでもガソリン入れたりしてて、結構時間掛かったんだぞ。」

男「三時間位か。まあ、余裕だったな。」

友「とんでもねえスタミナだよなー。」


47 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/10(火) 21:43:04 /3cZCXgQ
   *   *   *   *

男「俺、晩飯の前にゲームやってくわ。」

友「え、ゲームコーナーあんの?」

男「一階にな。」

友「俺も行くわ。」

女「え、じゃあアタシも。」

男「んー、まあいっか。」

友「鉄拳あっかな。」

男「あるわけねーだろ。車とか、ゾンビとか、そこら辺だろうな。」

友「お、ゾンビやる?」

男「お、負けねーけど?」

友「良いね良いね、やろうぜ。」

女「アタシも車やろうかな。」


48 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/10(火) 21:48:40 /3cZCXgQ
旅館・ゲームコーナー

男「はい。俺の勝ち。これで四連勝。」

友「お前、そんなにガンシュー強かったっけ……」

女「男ー。車やろー。」

男「えー、俺目疲れた。」

女「やー!アタシに一人でやれって言う訳?」

男「だって百円無いし。」

女「じゃあアタシが……あ、一枚しか無い。」

男「じゃ千円貸して。両替してくる。」

友(………ん?)

女「分かった。はい。」つ千円札

男「あ、ゴメン俺百円持ってたわ。車やるか。」

女「あ、あったんだ。じゃあやろう。」

友(あーあ……)


49 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/13(金) 00:18:24 saUdoipM
   ー   ー   ー   ー

友「今日の所がラストか……」

女「明日の今頃は家に向かってこの中に居るんだね。」

男「まあ、もうちょい遊びたい、って感じか?」

女「うん。」

男「6日も連続で湯巡りしといてか。」フッ

女「楽しかったからさー。」

友「そんな方の為に、最後に思い出になる温泉を用意しました!」

男「おー?」

女「何ー?」

友「なんと、混浴!」

男「へー!良いじゃん。」

女「えー、でも、若干恥ずかしくない?」


50 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/13(金) 00:22:07 saUdoipM

男「周りなんて気にしなくて良いんだよ。一緒に入れるんだし。」

友「そうそう。俺は他の女の子をじっくり堪能するから、二人で楽しんでくれ!」

女「そうだね。私も男と一緒に入りたかったし!」

友「もうすぐ着くからな。」

男「最終日、楽しむか。」

女「うん。」


51 : ◆xJEEkZIx.o :2015/03/15(日) 19:49:02 xnOWRWlg
   ー   ー   ー   ー

男「久し振りの家だな。」

女「そうだね。」

男「また新しいバイト探さないとなー。」

女「辞めちゃったんだっけ。」

男「ああ。」

女「なんで辞めたの?」

男「いや、まあ、色々な。」

女「ふぅーん。」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/06/07(日) 00:10:24 jbm4Fh2.
あげ


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