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男「I lose controll.」
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怖いやつ。
グロいかも。書き溜め無し。
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友「よお!男!この後ゲーセン行かね?」
男「えー、お前講義は?」
友「知らね知らね!良いから行こうぜ!俺の頭は鉄拳でもういっぱいなんだよ!」ギャハハ
男「じゃあちょっとだけな!ホントちょっとだけ!」
女「ちょっと男!アンタ次の講義大事って言ってたでしょ!」
男「いや、そうなんだけどさー。」
友「男君は私とゲーセンに行くことになったのです!」
男「あーもう行くんだったらカラオケも行かね?ついでに!」ギャハハ
友「お、流石!行くか行くか!」
女「最悪……」
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男「とか言ってキッチリ付いてくる奴ー!」
女「うるさい!アンタ絶対カラオケ行ったらナンパとか始めるでしょ!」
男「しませーんしませーん!」
友「お前この前してたじゃん!」ギャハハ
女「ホンット最低……」
男「違うって!あれはたまたま知り合いにあったからさ!」
友「じゃあの子の名前は?」
男「それは……まあ、忘れたけど。」
友「ブフォォ!」
女「マジでアンタ最低だから!」
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男「良いから早く行こうぜ。」
友「そうだな。さっさと行くか。」スタスタ
女「ハァ……」スタスタ
男「考えてみたら俺あんま鉄拳とかやりたくねーわー。」スタスタ
友「太鼓でもやっとけば?」スタスタ
男「あ、その手があったな。」スタスタ
女「やる事も無いのにゲーセン行くってどうなの……ろくに講義も出ずに。」
男「まあまあそんなカリカリすんなって。一緒にプリクラ撮ってやっから!」
女「うわ、キモ!何その上から目線!超ウザい。」
男「分かった分かった!落ち着け落ち着け。」
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ゲーセン・EGAS
男「あー、地味に俺こう言うゲーセンのうるさいの好きだわー。」
友「こう言う賑やかな感じ?」
男「そーそー。メダルとかジャラジャラ鳴ってんのとかな。あ、そーだ俺メダルやるわ。」
友「んじゃ俺鉄拳やるわー。」
女「ちょっと!アタシのプリクラは!?」
男「いや、最後で良いだろそんなの。」ハハハ
女「ダメ!いつもいつも最後って言って忘れてるでしょ!」グイッ
男「分かったよ。あー、その前に両替。」
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* * * *
女「はい次カラオケ!早く行こ!」
友「なんか女やたらテンション上がってね?どうしたし。」
男「一回プリクラ撮ったらすぐアレよ。調子の良い女だろ?」
友「お前が人の事調子良いとか言えないわ。」
男「あー、そこ突っ込むかー!」ハハハ
女「早く行こうー!」
友「分かってるって!」
男「ありゃ多分フリータイムで三時間は行くぞ……あのテンションのままだと。」
友「マジかよ、出た頃にはすっかり夜じゃね?」
男「日が沈むか沈まないか、って所だろな。」
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カラオケ・まねかざるねこ
店員「当店の会員証はお持ちですか?」
女「はーい!」
店員「コース、お時間は…」
女「フリータイムで!」
店員「畏まりました。機種は今、ロイヤルダム、楽音、シロッソが御座いますが……」
女「ロイヤルダムで!」
店員「畏まりました。少々お待ち下さい……」
男「見ろ……迷いもなくロイヤルダムでフリータイムを選択した……」
友「フリータイムで元取れるのって、三時間からだよな……」
男「ああ。当然俺らも歌わないと面倒くさい事になる……」
友「参ったな……」
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* * * *
男「疲れたー……」ゲッソリ
女「楽しかったー!歌った歌った!」ルンルン
友「やっぱもう暗いじゃん……てか女元気過ぎじゃね?」
男「いや、マジでそれな。ハンパ無いわ……」
友「んじゃ帰るか。」
男「だな。」
女「ちょっと待ってアタシお腹減った!」
男「あ、それは俺も。」
女「なんかアタシ今超ハンバーグ食べたい。」
男「あ、それも俺も。」
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男「じゃあ、おどろきドンキー行く?」
女「行こ!」
友「えー、俺の車いい加減ガソリン減ってんだけど……」
女「最初に誘ったのアンタでしょ!そんぐらい何とかしなさいよ!」
友「いや、ま、そうなんだけどさ……分かったよ……」
男「そういやこっからおどドンって地味にちょっと遠いな。」ハハハ
友「アオバラからも大分遠くなるしな。」
女「お腹減った。早く行こう。」
友「分かった分かった。今車出すから。」
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ハンバーグレストラン・おどろきドンキー
男「とりあえず俺はレギュラーバーグディッシュ300。」
友「俺もそれで。」
女「アタシはエッグバーグディッシュ150。」
女店員「畏まりました。」
男「女、150で良いのかよ。」
女「うん。なんか最近体重増えてきてんだよねー。」
男「でもこの後パフェ食べる。」
女「それは仕方ない。」
男「太るんじゃねえの?」
女「まあ、ね……」
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男「まあ、ちょっとムチッとした女の方が俺は好みだけどな。」
女「あ、分かった。一つ頼もう。で、アンタのちょっと分けてよ。」
男「アレ、白玉何個入ってんだっけ。」
友「確か、四つ位じゃなかったか?」
男「じゃ、三つは俺のな。」
女「えー。」
男「良いだろ、あんまり食うと太るぞ。」
女「あーもう、分かったから太る太るって言わないで!」
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* * * *
男「ふぅ……食ったな。」
女「やっぱパフェって美味しいわ。」
友「んじゃこれからアオバラ帰るか。っと、その前にガソリン入れて帰るわ。」
男「あれ、あそこのガソリンスタンド?」
友「おう。」
男「若干遠回りじゃね?」
友「あそこガソリン安いしな。こっから一番近いんだわ。」
男「疲れたから早く帰りてぇ……って。」
女「スゥー…スゥー…」スヤスヤ
男「もう寝てるぞコイツ……」
友「のび太君かよ。まあ良いや、さっさと入れてさっさと帰るか。」
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ガソリンスタンド・エネメス
友「ガソリン、入れ終わったわ。」
男「おう、んじゃ帰るか。」
友「おう、……ん?なんだあれ?」
男「なんだアレって、森だろ。町外れだからな。」
友「そうじゃなくて。あの、気の間から突き出てるの。」
男「あー、なんだろ。屋根じゃね。」
友「アレなんだっけ。ほら、ハリーポッターの……城。」
男「ホグワーツな。まあ、そんな感じの屋根だわな。」
友「ちょっと行ってみるか。」
男「お前マジかよ。」
友「俺ああいうの大好きなんだよ。教会っぽくも見えるし。俺キリスト教だから。」
男「そういやそうだったか。カトリックだっけ?じゃあ、ちょっとだけな。」
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教会
男「おい、これ大丈夫かよ?大分古そうだけど。」
友「大丈夫じゃね?中に誰か居んだろ。多分。」
男「おい、女。起きろ。」
女「ん……あ、ゴメン、寝ちゃってた。アオバラ着いた?」
男「なーんか友が寄り道したいって。」
女「えー。」
友「良いじゃん。なんか面白そうだろ?この建物。」
女「あー、まー、確かに。」
友「な?入ってみようぜ!」
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内部
男「やべえな。いくら何でも暗すぎだろ。」
女「ねえ、何か怖くなってきた。やっぱ止めない?」
友「良いじゃん良いじゃん!ちょっとだけ!ちょっとだけ、な?」
女「うん……」
ド ン
男「うおっ!?」ドテッ
友「どうした?男?」
-
男「いっっってぇ……」
女「ちょっと、大丈夫?」
友「どうしたんだよ急に転んで。」ハハハ
男「わっかんねぇ……押した?」
女「え?アタシが?押すわけないじゃん!」
男「だよなぁ……なんか、誰かに押された気がするんだけど……」
女「ちょっと、ホントに止めてよ。怖い事言わないでくれる?」
男「ああ、悪い悪い。いってぇ……腿めっちゃ痛ぇ……」
友「戻ったら湿布でも貼っとけ。にしても急に転ぶなんてなぁ……」
女「ねえ、やっぱ止めよう?暗いからなんかに引っ掛かったのかも知れないし。」
男「そうだな。今日はもう疲れたし、また今度にしようぜ。」
友「あー……まあ、しゃーねえか。」
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青薔薇荘・通称アオバラ
男「ふー、やっと着いたな。」
友「結構遠いんだよなぁ。」
女「で、アンタ、腿大丈夫なの?」
男「あー、ちょっと痛むけど、まあ大丈夫だと思うわ。」
女「大した事はないと思うけど、どうなるか分からないし、部屋戻ったら見てあげる。」
友「お、流石医学部生!」
女「別にそんなんじゃないわよ。」
男「悪いな。」
女「良いわよ。それより、なんで転んで腿なんて痛める訳?」
友「俺も思ったわ。」ハハ
男「いや、わかんねえんだよ。急にグラッときて転んで、腿痛めたんだ。」
友「よくわかんねえ。説明下手すぎだろ。日本語不自由か。」
男「うっせえ。早く部屋戻れ。」
友「あいよ。お大事にー。」
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202号室・男の部屋
女「じゃ、とりあえずズボン脱いで。」
男「おう。」ヌギヌギ
女「うわ、何これ!?」
男「うお、すげえ。赤い…?」
女「こんな気持ち悪いアザ見たことない……数字の7みたいになってる。」
男「地味にヤバいかもな……湿布貼っとくか。」
女「湿布何処に仕舞ってんの?」
男「あー、何処だっけ。多分救急箱。」
女「あ、あった。じゃ、貼るよ。」ペタッ
男「あ、意外に痛いわ。」
女「その内慣れるでしょ。はい、終わり。」
男「サンキュ。部屋戻んの?」
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女「あー、どうしよ。」
男「飲んでけば?確か水結何本か残ってた筈。」
女「柚子ある?」
男「ある。」
女「飲んでくわ。」
男「もう面倒だから着替え持ってこいよ。」
女「分かった。取ってくるね。」
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ひょっとして、スレタイ、ラルクが元ネタ?
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>>20
当たり。浸食ね。個人的に好きなので。
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* * * *
友「昨夜はお楽しみでしたね。」
女「うっ……」
男「やっぱ、聞こえてた。」
友「声でかすぎなんだよ。丸聞こえだっつーの!」ギャハハ
女「他の人には聞こえて無いよね……」
男「左右隣が女と友の部屋で、下には誰も住んでないし、大丈夫じゃね?」
女「だよね……」
友「さってと、今日は流石に講義受けねーとな。」
男「そうだな。なんか今日の俺、真面目に勉強したい気分。」
女「うわぉ、怖ーい。槍でも降って来るんじゃない?」
男「バカにすんなっつーの。あと二週間で長い夏休みが来るわけだし……」
友「それまでは真面目にやりますか。」
-
ー ー ー ー
男「ようやく夏休みだな。」
友「なんか予定あんの?」
男「皆無だわ。海でも行くか、とは話してたんだけど。」
友「じゃあさじゃあさ、旅行でも行かね?温泉旅行!」
女「良いじゃん!楽しそう!」
男「どうせ行くならガッツリ、7泊8日とかどうよ?」
友「それより、アレじゃん?温泉めぐりとかのが良くね?」
女「それ、良い!」
男「8日間温泉めぐりの旅?」
友「最高じゃねえか!」
女「行こ行こ!」
男「うっし、じゃあ、プラン練るか。」
友「おう!」
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ー ー ー ー
男「じゃあ行きますか!」
女「結構大荷物になったね。」
友「それでも軽のトランクに収まるくらいだから、マシだろ。」
男「だな。」
友「それじゃ、車出っしまーす。」
男「5、6時間位か?」
友「大体そんぐらいじゃね?」
男「キツくなったら俺運転変わるわ。」
友「おっ、それ助かる!」
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コンビニエンスストア・イレブンPM
友「ちょっち休憩入りまーす。」
女「えー、私全然疲れてないよー!?」
男「バカ。友が疲れてんの。」
友「悪いな。流石にぶっ通しで2時間はライトドライバーの俺には厳しいぜ……」
男「俺、なんか飯買ってくるわ。何にする?」
友「おにぎり何個か。」
女「アタシも付いてくわ。」
-
店内
チンピラ「お姉さん、美人じゃね?これから俺らとドライブどう?」
走り屋風「こんなダサい男連れてないでさ、俺らと楽しまない?」
男「はいはい、ナンパなら他所でやろうな?どうせ誰も捕まんないだろうけど。」
チンピラ「なんだテメエ!」
走り屋風「おい、外出ろ。」ガシッ
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女「ちょっと男!」
男「友のおにぎり買っといて。あと俺の弁当。ついでにキシリトールも。」
走り屋風「おら、とっとと外出ろ。」
男「はいはい。」ニタァ
-
店裏
チンピラ「テメエ、よくも舐めたクチ利きやがったなオイ!」
男「絡み方が古臭い。あと、小物臭い。」
走り屋風「いい加減、調子、乗ってんな…よ!!」ブン
男「あんだよ。」ガシッ
走り屋風「て、テメエ……」
男「うらぁ!!」バキッ バキッ
走り屋風「うおっ!?」ドテッ
チンピラ「テメエよくも!」ブン
男「来いよオラァ!!」サッ ドカッ
チンピラ「ぐぅっ!」ドサッ
男「オラオラどーしたい。さっきまでの威勢はよー。」ゲシゲシゲシゲシゲシゲシ
走り屋風「テメエ!」ブン
男「だから大振りなんだよ。ボクシングとかやったことねえのか。」ガシッ グイッ
走り屋風「いてててて!!」
-
男「良いか?こうして手を捕まれるとな?こうやって指を逆に曲げられたり。」ボキッ
走り屋風「ぎゃああああ!!」
男「倒れてる相方に鼻を潰されたり。」ゲシッ ボキッ
チンピラ「ひぎゃああああああ!!」
男「その相方の上に投げられたりするんだ。」グイッ ダンッ
走り屋風「ぎゃあ!」
チンピラ「ごふっ!」
男「だからな?」
友「男!!何してんだ!!!」
男「え?」
チンピラ「ひいいい!!」タッタッタ
走り屋風「ひえええええ!!」ササササササ
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友「お前、何やってんだよ!!」
男「え……俺……なんで……」
友「あんなんわざわざ相手にする必要無いだろ!?何考えてんだ!?」
男「そうだ……俺……一体……」
友「とにかく車に戻れ!女に言われて探してみれば……」
男「わ、悪い……」
友「別に良いけどよ。あんなの相手にするお前じゃないだろ?どうした?」
男「わからない……なんか急にムカついて……」
友「落ち着けよ……あんなチンピラ相手にすんなよ……」
男「……ああ……その通りだ…………」
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スレタイの意味理解
そういう事か
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車内
女「男!大丈夫なの!?」
男「ああ、大丈夫だ。悪い。友、運転変わるよ……」
友「止めとけ。俺なら大丈夫だから。お前は少し車で寝とけ。」
男「ああ。悪いな。」
友「よし。じゃ、行くか。」
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* * * *
男「…………」スースー
女「……どうだったの?その……男と、あのチンピラ達……」
友「遠目から見ても分かるくらいボコられてたよ。チンピラ達が。」
女「……え?2対1だったのに?」
友「ああ。問題はそこじゃないんだ。アイツは……チンピラ達を必要以上にボコってた。」
女「過剰防衛だった……って事?」
友「ああ。アイツ自身、相手を痛め付けるのを楽しんでる様子だった……」
女「……そんな…………男って、そんな…………」
友「ああ。そんな奴じゃなかった……それがなんで、な…………」
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* * * *
友「……ろ!おい、男。起きろ!」
男「ん…お、おう。悪い。寝てた。」
友「別に寝てても良いよ。それより、着いたぞ。」
男「ああ、着いたのか。」
女「旅館、結構話に聞いてたよりキレイだよ。早く荷物持って行こ!」
男「ああ。」ムクッ
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旅館A・部屋内
友「…それで、これが部屋の鍵。飯はバイキングで、5時から9時までな。」
女「うん。分かった。」
友「それまではとりあえず好きにしてて良いぜ。俺は隣の部屋だから。」
男「温泉はどうする?」
女「アタシ、ご飯食べる前にも一回入ってきたいな。」
友「俺もそう思ってた所だ。男は?」
男「俺も行こうかな。」
女「決まり!じゃあ、早く行こうよ!」
友「そんじゃ、俺準備してくるわー。」
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温泉・脱衣場
友「ここの温泉、かなり良いらしいぜ。」スルスル
男「そうなのか。確かに、何回か名前聞いた事ある気がする。」サラサラ
友「そうそう!ネットのレビューでも、星…って、男!」
男「?」
友「脚!脚!腿!」
男「うわっ!なんだよこれ……」
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友「前からこんなんだったのか……?」
男「いや……ここまでひどくはなかった……」
友「女から聞いたのは、数字の7みたいな赤いアザが出来たって…………」
男「昨日の夜風呂に入った時もそうだった…………」
友「なんだこれ……うずまきか……?横に重なってるな……」
男「それに、ここまで赤く無かったぞ……」
友「痛みとかは?」
男「いや、ない。」
友「……気持ちは悪いが、大丈夫だろ。一応、湿布か何か後で貼っとけよ。」
男「ああ、そうする。」
友「じゃ、温泉入ろうぜ。」
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旅館・個室
女「え?アザが広がった?」
男「ああ。」
女「どんな感じに?」
男「えっと、より…赤くなって、うずまきが…横に…交差した感じ……デス……」
女「全然分かんない。見せて。」
男「わ、分かった。」カチャカチャ スルッ
女「ちょっと何これ!?デカくなりすぎじゃない!?」
男「ああ、そうなんだ。」
女「そうなんだ、って……あとこれ、うずまきじゃなくて数字の6じゃない?」
男「あ、そうかも。」
女「にしても……気持ち悪い……」
男「友とおんなじ事言ってるわ。」ハハ
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続けて
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男「そろそろ飯だな。行くか。」
女「あ、ホントだ。」
男「いつまでもシャツにパンツだけで居られねーわ。」
女「はいはい。早く行こ。お腹すいた。」
男「そうだな。よっと。」スクッ
女「友の部屋行く?多分もうすぐ来ると……」
友「男ー。女ー。飯行かね?」ガチャ
男「ゴメンお前エスパー?」
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友「???何の事だよ?」
男「ああ、いや、何でもねーわ。飯行こうぜ。」
友「お、おお。」
女「それより本当に酷くなってたね、アザ。」
友「ああ。しかも、昨日の夜まで無かったらしいぞ。」
女「あ、言われてみれば。昨夜は無かった。」
友「そうか、お前は毎日見る機会あるんだもんな。」
女「まあね。」
男「何喋ってんだ?早く飯行くぞ。」
友「おう。悪ぃ悪ぃ。」
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おもしろい 支援
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* * * *
男「明日の朝、9時位に出るってよ。」
女「分かった。荷物、纏めないとね。」
男「ふぅ……疲れた。寝る。」
女「ちょっと早いんじゃない?」
男「そうか?まあ、眠いんだ。」
女「明日の荷物、簡単に纏めるから待ってよ。」
男「…………もしかして、ヤる気なの?」
女「………………ダメ?」
男「いやいや、フツーにさ。隣は友で、逆隣は一般客なんだけど。」
女「でも、誰も居ないかもよ。」
男「ちゃんと居ました。確認済み。」
女「…………………………」
男「そんな顔すんなよ。……ちょっとだけだぞ。」
-
* * * *
友「おう、寝坊なし、ね。結構結構。じゃ、チェックアウトしてくるわ。」スタスタ
男「あいよー。」
女「バレて……ない?」
男「昨日は声我慢してたみたいだし、大丈夫じゃね?」
女「だよね。」ホッ
男「ってか、あんまああいう状況でやっても、燃えないんだよ、俺。」
女「うん。」
男「出来れば、少しは、我慢してくんない?」
女「心掛ける。」
男「…………」ハァ
-
車内
友「じゃ、行きますか。運転どうする?」
男「今日は俺が運転するわ。」
友「おー、待ってました!」
女「事故るんじゃないのー?」
男「バカにすんなってーの。大体車の運転なんかで事故る奴がおかしいんだよ。」
友「うーわー、フラグビンビンに立てちゃったよこいつー。」
男「良いから行くぞ。高速乗るんだっけ?」
友「乗る。俺がナビするわ。」
女「え?私助手席じゃないの?」
友「お前横でおにぎり頬張るか寝るかなんだから後ろに居ろ。」
女「うわ、ひっど。」
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旅館B
男「着いたぞ。」
女「え?早い。」
友「お前途中寝てたからな。それでもガソリン入れたりしてて、結構時間掛かったんだぞ。」
男「三時間位か。まあ、余裕だったな。」
友「とんでもねえスタミナだよなー。」
-
* * * *
男「俺、晩飯の前にゲームやってくわ。」
友「え、ゲームコーナーあんの?」
男「一階にな。」
友「俺も行くわ。」
女「え、じゃあアタシも。」
男「んー、まあいっか。」
友「鉄拳あっかな。」
男「あるわけねーだろ。車とか、ゾンビとか、そこら辺だろうな。」
友「お、ゾンビやる?」
男「お、負けねーけど?」
友「良いね良いね、やろうぜ。」
女「アタシも車やろうかな。」
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旅館・ゲームコーナー
男「はい。俺の勝ち。これで四連勝。」
友「お前、そんなにガンシュー強かったっけ……」
女「男ー。車やろー。」
男「えー、俺目疲れた。」
女「やー!アタシに一人でやれって言う訳?」
男「だって百円無いし。」
女「じゃあアタシが……あ、一枚しか無い。」
男「じゃ千円貸して。両替してくる。」
友(………ん?)
女「分かった。はい。」つ千円札
男「あ、ゴメン俺百円持ってたわ。車やるか。」
女「あ、あったんだ。じゃあやろう。」
友(あーあ……)
-
ー ー ー ー
友「今日の所がラストか……」
女「明日の今頃は家に向かってこの中に居るんだね。」
男「まあ、もうちょい遊びたい、って感じか?」
女「うん。」
男「6日も連続で湯巡りしといてか。」フッ
女「楽しかったからさー。」
友「そんな方の為に、最後に思い出になる温泉を用意しました!」
男「おー?」
女「何ー?」
友「なんと、混浴!」
男「へー!良いじゃん。」
女「えー、でも、若干恥ずかしくない?」
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男「周りなんて気にしなくて良いんだよ。一緒に入れるんだし。」
友「そうそう。俺は他の女の子をじっくり堪能するから、二人で楽しんでくれ!」
女「そうだね。私も男と一緒に入りたかったし!」
友「もうすぐ着くからな。」
男「最終日、楽しむか。」
女「うん。」
-
ー ー ー ー
男「久し振りの家だな。」
女「そうだね。」
男「また新しいバイト探さないとなー。」
女「辞めちゃったんだっけ。」
男「ああ。」
女「なんで辞めたの?」
男「いや、まあ、色々な。」
女「ふぅーん。」
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あげ
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