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アニ「…ニキビが出来てる…」
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アニ(チッ……こんな目立つ場所に…)
アニ(……)
つんつん
アニ(…自分の顔に自信があるわけじゃないけど…イラッとするな…)
アニ(…何が原因だったんだろ…ストレス?食生活?)
アニ(やっぱり前髪が顔にかかるのは不衛生でダメなのかな?でもこの髪型楽だし…)
アニ(治るまでは髪上げるか)
"
"
-
アニ「ヘアピン、ヘアピン……」
アニ「前髪上げて、と…よし…何かヘンな感じ」
アニ(あとは洗顔か…)
バシャバシャ
アニ(…水だけじゃ心許無いな…支給品のボディー用石鹸だと必要な脂まで洗い流しそうだしな…)
アイ(あ、ミーナに洗顔フォーム借りれば良いや。あいつ色々持ってたし)
アニ(朝食の時間だし、食堂に居るかな)
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実際あんなストレス溜まる生活を三年も続けてたら健康ではいられないよな
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食堂
ミーナ「お〜来た来たアニー…あれ?」
アニ「おはよ」
ミーナ「うんおはよう。ねえねえアニ、おでこ全開だよ?良いの?」
アニ「良いんだよ、ニキビ出来てたから、しばらくは全開のままで…あ〜ムカつく…」
ミーナ「分かるわ〜」
アニ「あー髪切ろっかな…雨の日は荒れるし癖は付くし…短い方が楽だわ…」
ミーナ「良いんじゃないたまにはさ。アニはショートカットも似合いそうだね〜」
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アニ「でさ、ミーナって洗顔用品とか色々持ってたよね?貸してくれない?」
ミーナ「良いよぉー。ちょうどこの前、繁華街行った時に沢山試供品貰ったから、好きなの選んで良いよ」
アニ「ありがとう、助かるよ」
ミーナ「むふふ…アニがお化粧品の話するなんて…女子力上がって参りましたなあ」
アニ「好きだねアンタも」
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"
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エレン「よーし座ろうぜー…お」
アニ「おはよ、エレン、アルミン、ミカサ」
アルミン「おはようアニ、髪型変えたのかい?」
アニ「ちょっとね」
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エレン「へー…似合うぞ」
ミカサ「!?」
アニ「どうも」
エレン「やっぱ髪が顔塞いでると陰気に見えるもんなぁ〜」
アルミン(エレン……色々と…エレン…)
アニ「朝っぱらから蹴られたいの?」
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ミーナ「んふふ〜〜」
アニ「何よその締りの無い顔」
ミーナ「ひど!!じゃなくって!最近アニってエレンと仲良いよね!」
アニ「格闘訓練でちょくちょく絡んでるからね」
ミーナ「それだけぇ〜〜?」
-
アニ「それだけって?」
ミーナ「エレンって結構かっこいいよね!そう思わない?」
アニ「さあ?」
アニ(顔の造形だけならベルトルトとかジャンも良い線行ってると思うけどね)
アニ(……ま、世の中顔じゃないよ、うん)
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ミーナ「んもう!私が言いたいのは!アニがエレンのことを〜」
アニ「はいストップ、その話はそこまで。ミカサが睨んでるからもうおしまい」
ミーナ「……もう睨んでない?」
アニ「うん(オーラが物語ってはいるけど)」
ミーナ「…アニはエレンのことどう思ってるの?」
アニ「まだ続くの?別にどうも無いけど。唯の訓練仲間だよ」
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ミーナ「本当に〜?ホントにそれだけなの〜?」
アニ「しつこいね、ミカサにヘッドロックされても知らないよ」
ミーナ「じゃあさ、気になる人は居る?」
アニ「………居ないよ」
ミーナ「あ!!その沈黙は!!怪しいぞ!!誰よ誰?」
アニ「うるさいよ雌豚」
ミーナ「ちょっそれはもう忘れてよ!!話も逸らすし!」
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アニ「じゃ、私はもう食べ終わったからお先」
ミーナ「えーっ早っ!私より後に来たのに!」
アニ「あんたがペチャクチャ喋ってるからでしょ」
ガヤガヤ ワーワー
ジャン「羨ましいんだよてめえええ!」
エレン「やめろよ!引っ張んなよ!服伸びちゃうだろうが!」
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エレン「エレン、喧嘩はいけない、落ち着いて」
マルコ「こらジャン!朝っぱらから死ぬまで走りたくはないだろう!?」
アニ「……」
アニ(気になる人、か)
アニ(気になる人なら…居ない事もないけど)
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格闘訓練
ジャン「おーっし、マルコ、組もうぜー」
マルコ「うん」
エレン「おーいアニー、今日もよろしく頼むぞ!」
アニ「……」
エレン「アニ?どうした顔触って」
アニ「……ああ、あんたか」
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エレン「もしかして具合悪いのか?」
アニ「ううん、そんなんじゃ無いよ…」
エレン「そうか、よし、じゃ早速頼むぞ!」
アニ「はぁ…好きだねあんたも……」
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ばたんっ
エレン「うう…またか…」
アニ「なかなか進歩が無いね…私の腕を取ろうと躍起になってるから、隙が出来るんだよ」
アニ「目の前だけじゃなくて、周りもきちんと見ることだよ」
エレン「わかってるんだけどよー…隙ありっ」
アニ「え」
ばたんっ
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ライナー「おー珍しいな。エレンの奴アニを押し倒してやがる」
ミカサ「!!?」
アニ「へぇ…やるじゃない」
エレン「へへ…初の一本だな!」
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ミーナ『アニはエレンのことどう思ってるの』
ミーナ『じゃあさ、気になる人は居る?』
アニ「……」
エレン「…アニ?おーい?…も、もしかして頭打ったか!?」
アニ「……打ってないよ、大丈夫、良いからさっさとどいて…」
アニ(あーでもニキビには当たったかな…悪化したらどうしよ)
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ヒュー…
ライナー「ぎゃあああ!!」
どたんっ!!
アニ「うわ!?」
エレン「おわ!?何だ!?」
アルミン(八つ当たりが力技過ぎるよミカサ…)
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訓練終了
ライナー「アニー」
アニ「ああライナーか」
ライナー「いやー悪かったなーミカサの奴片手で担いできやがって」
ベルトルト「まるで人形のように軽々とぶん投げられていたねライナー…」
アニ「……」
ベルトルト「?アニ?どうしたの、じっと見て」
ライナー「ははーん惚れたか?…いてぇ!!」
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アニ「あんたらってさ…肌割と綺麗だよね」
ベルトルト「え?そう?」
ライナー「んなこと初めて言われたぞ…」
アニ「ニキビないもんね」
ライナー「あー出来たこと無いな」
ベルトルト「僕も出来たこと無いなあ……痛い!!ええ!?今のはどうして!?」
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アニ(食べてるものも、ストレスの原因も同じはずなのにどうして…体質の違い?男女の性差?)
アニ(それともやっぱ髪とか?短いもんなぁあいつら…)
マルコ「アニ?どうしたんだい?」
アニ「…やっぱり髪切ろうかな…ぶつぶつ」
マルコ「アニ?」
アニ「…え!?」
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マルコ「ああやっぱり気付いてなかったのか」
アニ「あ、マルコ……」
マルコ「明日の座学は君が当番だったよね?はいこれ日誌」
アニ「あ、ああ、うん」
ふいっ
アニ(あからさまに顔を逸らしちゃった)
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マルアニって珍しい
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マルコ「アニ、髪切るのかい?」
アニ「へ?」
マルコ「いや、さっき呟いてたみたいだったから…」
アニ「あ、ああ……まあ、うん考えてただけだから…まだ切るとは決めてないけど…」
マルコ「そっかぁ」
アニ「…うん」
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マルコ「ちょっと安心した」
アニ「安心?」
マルコ「アニの髪の毛って綺麗だし、切っちゃうのは勿体無いなーと思ったんだよ」
アニ「……」
マルコ「あ、変な事言ってごめん」
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アニ「ううん。…マルコ、顔どうしたの、絆創膏して」
マルコ「ああこれか。大したことじゃないんだけど、朝起きたらニキビが出来ててさ」
アニ「…へえ…」
マルコ「気になって触っちゃうし、訓練で潰したら汚いなと思って、薬塗った上から貼っておいたんだよ」
アニ「…へえーー……なるほど…」
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マルコ「アニも悩んでたのかい?」
アニ「うん…朝鏡を見てたらね…厄介だと思ってたんだよ」
マルコ「絆創膏なら僕今持ってるから、あげるよ」
アニ「……あ、あり」
マルコ「?」
アニ「その、ありがとう……」
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アニ(…五枚も貰っちゃった…しかも結構高そうなやつを…良い奴だなあマルコ)
アニ(しかし…良い方法聞いたなあ…確かにただ過ごすより効き目ありそう。早速試してみないと)
アニ(……こういうお礼なら普通に言えるんだけどなあ)
アニ(……)
アニ(あれ…?ていうか私今、綺麗だって言われたの?髪の毛だけど…)
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夕食
ミーナ「あれ!?アニ顔どうしたの!?どこか切ったの!?」
アニ「違うよ、軟膏塗って、絆創膏で蓋してるだけ」
ミーナ「なぁ〜んだビックリした。はいこれ、化粧水と乳液、あとフォームね。パック用のマスクも入ってるから」
アニ「至れり尽くせりだね、ありがとう」
ミーナ「…アニ朝より機嫌良いね…何か良い事あった?」
アニ「さあね」
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アニ「あ」
ミーナ「んー?」
アニ「髪切ろうか迷ってたけどさ」
ミーナ「うん言ったね」
アニ「やっぱ止める」
ミーナ「これまたどういう風の吹き回しで?」
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おしまい
おやすみ良い夢見ろよ
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えー、なんだっけ。両想いニキビってやつか
乙乙
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乙、もしかして前にアニとマルコの話で何か書いてますか
アニ可愛いな
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>>34
ライナー「カーラース」なんたらの中でそれっぽいのは書いた
友情目線だったけど
恋愛っぽく書いたのはこれが初めて
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マルアニ新鮮で良さげ
もっと書いて欲しい
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