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企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.4
1
:
しらにゅい
:2014/01/27(月) 22:11:13
ここはキャラ企画つれっどにて投稿されたキャラクターを小説化しよう!というスレです
本編とはかかわりがなく、あくまでもアナザーストーリーという扱いです
時系列は本編(2002年のGW4月28日〜)よりも前の話が主になります
本編キャラの名前が名字無しカタカナの為、小説ではそれに合わせた呼び方が多いです
人様のキャラクターを借りる時は、設定を良く見て矛盾が無いように敬意を持って扱いましょう
詳しい説明などは下のURLをご覧ください
ナイアナ企画@wiki―「はじめに:企画キャラとは」
http://www22.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1057.html
過去スレ
企画されたキャラを小説化してみませんか?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/28084/1208562457/
企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/28084/1301901588/
企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.3
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/28084/1317809300/
企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.3.5
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14155/1330491756/
38
:
えて子
:2014/04/20(日) 14:29:26
佑のお話。
十字メシアさんから「角枚 海猫」、名前のみスゴロクさんから「赤銅 理人」をお借りしました。
とある日の放課後。
佑は、いつものように図書室のカウンターで本を読んでいた。
「………」
頬杖をつき、どこか心ここにあらずといった表情でページをめくる。
当然というべきか、本の内容など少しも頭に入ってこない。
佑の頭の中は、先日のことで一杯だった。
特殊能力のこと、それを巡る組織のこと、自分のこと。
あの日以来、それらを考えなかった日は一日もない。
本を閉じると、深くため息を吐いた。
「…佑、来たよ」
扉を開ける音と共に、そう声がかかる。
佑が顔を上げると、親友の海猫がちょうど車椅子を押して入ってくるところだった。
「ごめんね、急に呼び出して」
「ううん、平気。どうかした?」
「……。話したいことがあってね…ちょっと待ってて」
そう言うとカウンターから立ち上がり、図書室内をぐるりと歩き回る。
図書室内に自分と相手以外誰もいないことを確認すると、扉へ歩み寄り鍵をかけた。
「…佑?どうして鍵なんか…」
「ん…ちょっとね。海猫以外にはあまり聞かれたくないから」
誰か入ってこないように保険、と困ったように笑う。
その様子をみて、海猫は軽く目を丸くした。
「そんなに聞かれたくないことなの?」
「うん、まあ…正直、今も海猫に話していいのかどうか…迷ってる」
珍しい。それが海猫の本音だった。
あまり相談事をしない佑がこうして呼び出すこともそうだが、いつもはっきりと物事をいう彼女がここまで歯切れが悪いのも珍しいことだ。
「それで、話したいことって?」
「うん。…その前に聞いておきたいことがあるんだけど…」
「ん?何?」
「…海猫さ、“特殊能力”って…知ってる?」
「え…?」
「…知ってる?」
ゆっくりと、言葉を確かめるように問いかける。
ぐっと拳を握り、強張った表情で海猫の目を見る。
海猫は最初驚愕の表情で佑を見ていたが、嘘や誤魔化しは通用しないと思ったのだろう、やがて小さく頷いた。
39
:
えて子
:2014/04/20(日) 14:30:34
「………そっか」
海猫が頷いたのを見て、佑は安堵の表情で息を吐く。
「よかった、何それとか言われなくって…海猫、現実的だからこの時点で一蹴されるかと思った」
「さすがにこれを妄想だとは言えないよ。佑がここまで悩んでるってのに」
「ん、うん…悩んでるというか…一度にいろんなことがありすぎてついていけてないというか、何というか…」
「ゆっくりでいいよ。落ち着いて」
「う、うん…ありがとう」
軽く深呼吸をして気を落ち着かせると、言葉を選ぶように続きを話し始める。
「…それで、その特殊能力なんだけどね……どうも、私、持ってるらしいんだ」
「…嘘」
「本当。……私も、聞いただけなんだけどね…どうもあるみたい」
ゆっくりと話す佑の言葉を聞きながら、海猫は驚愕しながらもどこか納得していた。
それもそうだ。以前パニッシャーと戦った時、赤銅という人物は「佑がパニッシャーに襲われていた」と言っていた。
能力者以外は襲わないパニッシャーに目をつけられた時点で、佑が能力者だということは確定されたようなものだ。
それでも、やはり驚きのほうが大きかった。
「……そう、なんだ。…どんな?」
「うん……理人さんが言うには、コピー…なんだって」
「コピー?」
「うん。その…特殊能力を持っている人の血がかかると、その人の持っている能力を使える…とかって聞いた」
「聞いたって…その理人って人に?」
「…うん。らしいとか、そういうのばっかりでごめん。…私もほとんど分からないんだ」
本当にごめん、と頭を下げる佑に、気にしていないという意味を込めて首を振る。
「仕方ないよ。佑も知ったの最近なんでしょ?」
「う、うん…ごめん。あ、あとね…」
「ん?」
「その……勝手に呼び出して一方的にこういうのいろいろ喋って、さらに我侭なお願いなのは分かってるんだけどさ…よかったら、この話は内緒にしてほしいな〜…なんて…」
「…?それは構わないけど、何で?」
「あ、あの、理人さんがね…特殊能力を持っているって知られるといろいろ狙われたりするから、本当に信頼できる人にだけ話して、後は隠して生きろって…」
「……それで、あたしに話したの?」
「うん。……現時点で、身近にいる一番信頼できる人って、海猫ぐらいだから。海猫、人の秘密を周囲に漏らすような人じゃないしさ」
そう言って佑は海猫を見た。
海猫のことを、欠片さえ疑っていない。そんな表情だった。
「………分かった。言わないよ。誰にも、絶対に」
「……ありがとう、海猫。あと…ごめんね、こんなこと急に話しちゃって」
「いいって。あたしで良ければいくらでも聞くよ。親友の頼みだしね」
「…ありがとう。本当に」
ようやっと、佑にいつもの笑顔が戻る。
それを見て、海猫も笑った。
図書委員長の内緒の話
「…あ、佑。佑の能力のことは、誰も知らないの?」
「うん……教えてくれた理人さんと、今話した海猫以外は知らないよ」
「…この話を誰かが聞いちゃってたら、分からないけど」
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