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企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.4

37思兼:2014/04/20(日) 03:49:03
もう一つ投稿、シリウス団がついに本格行動開始。

【改変ミリオンズ】

番外編、大胆不敵な話



「全員揃っているか?」

「勿論だよ静葉!で、今日は何をするんだい?」

「大丈夫だ静葉、初めてくれ。」

私の言葉に反応したのは団のメンバーであり、その中でも最古参の一人でもある亮と影士。
二人だけでは無く『集会場』にはどうやら全てのメンバー(構成員)が揃っているようだった。

「じゃあ確認だ…団長、静葉。」
「副団長、影士だ。」
「はいは〜い!亮でぇ〜す!」
「何でお前はそんなテンション高いんだよ。あ、優人な。」
「御主人様がそんなテンション低すぎるだけかと。皆々様のアイですよ〜」
「あはははははは!シャルルあはははははっ!」
「シャル…挨拶はきちんとな。ああ、重久だ。」
「ふぁ〜あ、眠い…しかもうるさい。ニコラスだ…寝起き頭に響くから静かにしてくれよ。」
「アリスだ、ちゃんといるよ。」
「直子博士降臨!へっへ〜ん、このためだけに授業休講にしちゃった♪」
「ダメ大人発見…成見ね。」
「アルルだ。静葉が呼んでるって聞いてね、どんな要件だい?」
「ダニエルだぜぃ。静葉、この前頼まれてた情報リサーチしといたから。」

どうやら全員漏れなく居るらしい、良かった。
今日話すことはそうそう適当なことではない…いや、かなり重要な案件で俺たちの今後の活動を方向付けるであろう内容だ、その通達と行動開始の宣言の為にも、どうしても団の全員を招集する必要があった。

「いいか、今日話すことはかなり重要なことだ。」

喋っていた皆が静かになる。

私がこうやって前置きして言うことがどれだけ重要なことか、皆は察しがついている。
流石、家族に等しいメンバーたち。同じ目的を持つ結束した団員。

それだからこそ俺は安心してこの決断ができて、この作戦を開始することができる。


「ああ、これよりシリウス団は『アースセイバー長期諜報作戦』を開始する。」

私の言うことに薄々感づいていたのか、影士や亮を筆頭に、皆さして驚いた素振りは見せない。
ただ、少し緊張したように感じる。

緊張するのも、無理もない。
『あのアースセイバー』を相手に諜報作戦を敢行することがどれだけ危険でリスクあることか、それは他でもない俺が一番よく理解している。

だが、これ以上この都市の暗部に触れる為にはこれしか方法は残されていない。
俺たちは俺たちの望みを果たすため、もう立ち止まれないのだから。


「それならメインの諜報部隊は俺と亮か?」

影士が言う通り、影士の『影走り』と亮の『かくれんぼ』は諜報作業に最適だ。

「そうなるな。あと、未来視のできる成見だ。後方支援は博士、ハッキングにはダニエルとアイが中心となってやって貰う。そして…」

そこまで言って俺は一度口を閉じる。これは出来れば言いたくないことだった。

「戦闘部隊はアリスとニコを中心にやって貰う。」

俺たちは超能力者の集団『シリウス団』だ。
奴さんたちにとって『野放しの超能力者』である俺たちは犯罪組織『ホウオウグループ』とさして変わらない存在だろう。

万一俺たちの素性がバレたら、間違いなく摘発隊が来る。
もしそうなった場合、それを拒む俺たちは全力で戦わなければならない。

現行技術を遥かに凌駕するテクノロジーがふんだんに使われた元々戦闘・決戦用サイボーグであるアリス、数百年もの時を生き人智を超えた力を振るう真祖の吸血鬼ニコラスの2人はシリウス団の保有する最大戦力でもある。

だが、公認組織に対してそれで対抗できる筈は無い。
せいぜい秘密を知った隊員を全力で強襲し『口封じ』するのが関の山だ…無論、仮に完全抗争状態となった場合でも俺たち最期まで徹底抗戦を行い、戦い果てることを選ぶだろう。
人として生き、人として死ぬ為にも投降してその保護下に置かれる訳にはいかない。

だからこそ、隠密を貫く必要がある。


「大丈夫だ静葉、あたしたちがみんなで静葉を支えるから。」

ライカンスロープ(のワーパンサー)であるアルルが俺の方に手を置きながら、そう言ってくれた。
皆もアルルと同じ気持ちらしく(シャルルすらも)静かに頷く。

「…そうだな。全ては俺たちの目的の為に。」

暗部に潜り込み、グレーゾーンに足を踏み入れてまで俺たちが目指すもの。



『超能力を捨てて、普通の人間として生きるため。』

全員の声が重なった。

<To be continued>


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