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( ^ω^)ブーン系小説練習&イラスト総合案内所のようです

796名も無きAAのようです:2017/04/28(金) 23:17:21 ID:8PX7gS6o0

(‘A`)

川 ゚ -゚)「どうしたんだ?ただでさえ暗い顔が物凄いことになっているが」

('A`)「先……生……」

そう言えば学校の教師は約5年以内に一回は転勤するというのを聞いたことがある。
思えば毎年卒業式の後に離任式が行われ、数人の先生方と別れてきたではないか。
確かに”教師”という括りではそれらの先生と彼女は同じ存在だ。所詮俺と先生の過ごした時間は二年と数時間。
その二人の関係は家族でも、友達でも、ましてや恋人という物では無くただの教師と生徒という関係。
しかしそんな中でも困った時に真っ先に相談出来る相手。辛い時には励ましてくれて、嬉しいときは一緒に喜んでくれた。
そんな何か特別な存在だと少なくとも俺は感じていた。そんな先生が転勤する。もう会えなくなる。その目の前の現実は俺に何と呼べばいいか分からない複雑な感情を呼び起こしていた。それでいて彼女は冷静にこちらを見つめている。彼女のそんな眼差しが辛かった。

川 ゚ -゚)「私が居なくなるのがそんなに悲しいか」

('A`)コク

川 ゚ -゚)「ここでやり残したことも沢山あるし今回の転勤はとても残念だ。せめてお前達の卒業を見たかったものだ」
 
川 ゚ -゚)「とはいえこれはもう決まった事、私がどうにか出来るという訳ではない」

('A`)ウルウル「それはそうなんですけど……」

川 ゚ -゚)「でもな鬱田。私とお前の縁はそんなに簡単に終わるもんじゃないと思うぞ」

彼女はそう言って、はにかみながらその場に半泣きの状態で立ち尽くす俺を抱き寄せた。
彼女の仄かな体温と淡い花の匂いに俺の感覚が包み込まれる。

(‘A`)「えっと…こ、これは?」

川* ゚ -゚)「えっと…済まなかった」

無意識の内にした行為の意味に初めて気付いたのか頬を染めた彼女は俺から手を離す




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