したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | まとめる | |

食るようです

1 名も無きAAのようです :2015/09/01(火) 23:27:37 ID:nzAw85Ys0
世の中には変わった建物が多い。
現在僕の通っている大学なんかその最たるものだったという。
一部のマニアでは熱狂的な人気を持つらしい建築家が手掛けた教室棟の数々は、よく映画やドラマなんかの撮影場所にもなったのだそうだ。
とはいえ素晴らしい建物にも老朽化はやってくる。
僕が入学した頃、まさに工事の真っ最中ですあった。
一部の学生、特にデザイン学科からは元のデザインを尊重した作りにして欲しいという要望も出ていたようだが、それが受け入れられたかどうかは定かではない。
ただ新しく出来上がった建物を見る限り、その意見を汲んでもらえたようには思えなかった。
とにもかくにも僕の大学生活の始まりといえば、灰色の養生シートとキンキンうるさい金属音で彩られることとなった。

日府大学は、とにかく辺鄙なところだった。
元が山だったせいで急な坂道だの階段だのがあちこちにあるし、馬鹿みたいに広いので移動にも時間がかかった。
加えて今までの教室棟は鮮やかな、悪く言えば気違い染みた彩色をしていたものがみんな布に覆われて見分けがつかなかった。
学内に林が点在するせいで見通しが悪かったせいもあり、上級生に場所を聞いても一緒に迷子になってしまうことが多々あった。
知らない人に話せば馬鹿げた話だと思われるだろう。
僕だってそう思っていた。
だけど最初からそういうものだと思っていたら、急激な変化に対応できないのかもしれない、とも思った。

さて前置きは長くなったが、唯一改修工事を免れた棟があった。
三号館こと、「ミカン」と呼ばれている教室棟だ。
あまり目に優しくない黄緑色の屋根と、ベージュが混ざったような橙色の壁が「ミカン」の特徴であった。
一階のロビーには売店とソファーがずらりと並んでいる。
昼休みになると近くの棟から学生たちが押し寄せてきて、ロビーは地獄絵図と化すのが恒例であった。
二階には自習室が、三階と四階には小さい教室が四つずつ作られていて、よくゼミの発表や話し合いなんかに使われているらしい。
まぁそれも昼休みになったら関係ないのだが。
ところで三階のトイレの近くにはもう一つ階段が存在する。
「立ち入り禁止」の札がチェーンでぶら下げられているそこは、きっと屋上に続いているのだろうと今まで興味を持ったことがなかった。
そう、今までは。

225 食べ物メモ忘れてた :2016/01/08(金) 17:15:05 ID:v37dldgU0
>>222
冷しゃぶサラダ
作り方は作中の通り、野菜と肉が同時に食べられる優れもの、ブーンから作り方を教わった

226 名も無きAAのようです :2016/01/08(金) 17:45:43 ID:W7/8/RCc0
久しぶりだなあけおめ
午後十二時半=24時間制でいう12時30分って解釈でいいんかな……? 考えてたら昼か夜かわからなくなってきた

227 名も無きAAのようです :2016/01/08(金) 18:56:24 ID:FmLMEktA0
乙、支援

クーとヒッキー
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1907.png
ドクオ
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1908.png

228 名も無きAAのようです :2016/01/13(水) 02:28:32 ID:bUgmObqk0
乙です
食の描写いいな
読んでたらつい食べたくなって冷しゃぶサラダ作ってしまった

229 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 09:53:29 ID:HjtaKTU60
午後七時十三分。
クーの話が始まってから三十分が経とうとしていた。
実の両親に何故か捨てられてしまったこと。
橋の下で一人泣いていたクーを拾ってくれた夫婦のこと。
なのにその夫婦から手酷く暴力をふるわれたこと。
その暴力の跡が、未だに消えないこと。
それに耐えかねて、五歳の時に家出したこと。
約半日放浪した末に、日府市内のとある神社にたどり着いたこと。
そして、そこでモララーさんと出会い助けられたこと。

川 ゚ -゚)「……警察が来るまでの間、モララーはずっとわたしのそばにいてくれた」

淡々と過去を語っていたクーは、ほんの少しだけ笑みを浮かべた。

川 ゚ -゚)「その間にね、わたしのお腹がぐうぐう鳴りだしてしまってね。とても恥ずかしかったんだけど、でも仕方がなかったんだ、家にいた時はろくに食べさせてもらえなかったから」

(-_-)「そうなんですか……」

川 ゚ -゚)「ああでも、それを聞いたモララーがハンバーガーをくれたんだよ。その時に初めてまともな食事をとれたような気がする」

暗い顔をしていた僕を気遣ってか、クーは明るくそう言った。
だけど僕の心配事は、その内容の悲惨さからくるものではなかった。

(-_-)(授業で見た映像と同じだ)

現実と虚構の間で生きていた少女、S。
両親からの虐待、夏の逃避行、お祭りで出会った少年。
合致する情報があまりにも多すぎた。

230 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 09:54:18 ID:HjtaKTU60
(-_-)(……いや、でも、違うかもしれないし)

この時点ではまだ確信が持てなかった。
しかし、裏付けが取れるエピソードがまだ一つだけ残っていた。

川 ゚ -゚)「――だからね、わたしにとって肉はとても、」

(-_-)「クー」

饒舌に語っていたらしいクーを遮り、僕はじっと彼女を見つめた。
クーは、気まずそうに僕を見返した。

川 ゚ -゚)「……すまない、こんなつまらない話をして」

(-_-)「……つまらなくないよ」

川 ゚ -゚)「そうかな」

(-_-)「むしろ、こんなに大事な話を聞かせてくれてありがたいって思っているんだ」

川 ゚ -゚)「ありがたい、か」

(-_-)「滅多に話せることじゃないでしょう、それを僕に託してくれたんだから」

川 ゚ -゚)「……そういう見方も、たしかに出来るな」

柔らかな声で、彼女はそう言った。

(-_-)「……聞きたいことがあるんだ」

川 ゚ -゚)「…………」

彼女の目から左手首へ、そっと視線を移す。

(-_-)「その手首の傷は、どうしたの」

231 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:04:18 ID:HjtaKTU60
嫌だったら言わなくても、と付け加えかけて僕はやめた。
彼女は自ら袖口を捲って、僕にその傷を見せてきたからだ。

川 ゚ -゚)「モララーに助けられて以来、わたしはずっと彼に頼りっぱなしだった」

何をするにしても、何処に行くにしても、彼がいれば無敵になれる気がしたとクーは語る。

川 ゚ -゚)「わたしはね、何も持っていなかったんだ。生まれも育ちもあんな有様で、何一つとして自分の芯になり得るものがなかったんだ」

(-_-)(それは、クーのせいじゃないのに)

悪いのは彼女の両親なのだ。
生まれた時から彼らが愛情を注がなかったせいで、クーの自尊心や精神はぐちゃぐちゃに踏み潰されてしまったのだ。

川 ゚ -゚)「成りこそ人間の格好をしているが、本当に中身と言えるものはないんだ。生きていたいという意志もなかったんだ」

だけど、と小さく彼女は呟いた。

川 ゚ -゚)「モララーはそれを分けてくれたんだ。わたしに、生きていていいと教えてくれたんだ。遊びにも連れて行ってくれたしたくさんご飯も食べさせてくれた。勉強も教えてくれた、馬鹿なりに彼について行こうと必死になった。他人や生き物は大事に扱うべきだということも学んだ。傷付けてはいけないと、彼は優しいからよくよく教えてくれた」

夢を見ているような目で、クーは喋る。
僕は黙ってそれを受け止めていた。
ちりちりと、心の片隅ではつまらないという気持ちが燻っていたけど。
それでもクーの過去を知るためには必要な話であった。

川 ゚ -゚)「……だけどある日、絶交されたんだ」

昔からよくクーはいじめられていたらしい。
というのも、養護施設で度々問題を起こしていたからだそうだ。
まあそうだろう。
あの映像の情報を信じるならば、彼女の起こした行動は異常そのものであったからだ。

232 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:05:53 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「モララーに何度か怒られて、大人しく、誰も傷付けないように、普通に生きようと思っていたんだ。なのに」

(-_-)「なのに?」

川 ゚ -゚)「わたしが抵抗しなくなっても、誰もいじめを止めてくれなかった」

(-_-)「…………」

川 ゚ -゚)「モララーだけはずっと助けてくれていた。だけど、わたしが十一歳の時に……」

(-_-)「…………」

川 ゚ -゚)「……モララーのお父さんが逮捕されて」

(;-_-)「えっ……?」

川 ゚ -゚)「知り合いから預かった荷物に薬物が入っていたとかいないとか……。まあ言い方が悪くて申し訳ないけど、親の後ろ盾がなくなった途端に彼もいじめられ始めたんだ」

(;-_-)「……!」

川 ゚ -゚)「それで、もうわたしを庇いきれなくなって彼もいじめに加わりだしたんだ」

いじめはますますエスカレートした。
物が無くなったり罵倒を浴びるのは日常茶飯事だったのが、今度は度々暴力もふるわれるようになった。

川 ゚ -゚)「わたしは一人になってしまった」

クーは誰にも頼ることができなかった。
彼女にとって大人は怖くて恐ろしいものだった。
同級生たちはすべて敵に見えた。
モララーさんは、遠く離れた存在になってしまった。

233 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:06:57 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「わたしは次第に生きる気力を失っていった」

もう何をされてもクーは反応しなかった。
無視しているわけではなかった。
たしかに危害を加えられたり、口に出すのも憚れるようなえげつない罵倒を浴びせられたりもした。
けれどもその実感は、まるでなかった。
すべての事象が、他人事のように見えていたのだという。

(;-_-)(解離、状態……)

川 ゚ -゚)「そんなことが毎日続いていたから時間の流れも狂ってしまったのだけども……。果たしていつだったかなぁ」

いよいよ話は核心へと迫る。

川 ゚ -゚)「モララーに死ねと言われたんだ」

(-_-)(……ああ、)

ぴったりと、符号が合ってしまった。

川 ゚ -゚)「モララーが言うには他のクラスメイトたちが囃し立てていて、それに巻き込まれてしまったようなのだけどね。だけどはっきりと、唯一聞こえたのは彼の言葉だけだったんだ」

(-_-)「…………」

川 ゚ -゚)「だから手首を切ったんだ。薄々いつかこんな日が来るだろうと、そう思って準備していたカッターナイフで」

(-_-)「……死んでいい人なんかいないんですよ」

川 ゚ -゚)「死にたくて死んだというよりは、生きる気力が失われたから死んだだけなのさ」

苦笑いを希釈したような表情で、クーはそう言った。
この違いが君には分かるだろうか?
そんな意味合いを含んでいるような、薄い笑みだった。

234 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:09:02 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「結局死にきれなかった」

(-_-)「…………、」

それでよかったんですよとはなかなか言えなかった。
そんな適当な相槌では、彼女を傷付けてしまう気がしたからだ。

川 ゚ -゚)「その後は病院のお世話になったり、モララーからしこたま謝られて腐れ縁が続いたり、仕事を適当にあてがってもらったり……。色々なことがあったよ」

(-_-)「随分端折りましたね」

川 ゚ -゚)「一度に語っても面白くないからな、こんなつまらない身の上話なんて」

(-_-)「そんなことないです、だって」

川 ゚ -゚)「だって?」

(-_-)「……言ったでしょう、最初に。託してくれたことが嬉しいって」

川 ゚ -゚)「…………」

クーは、一度口を開けた。

川 ゚ -゚)「…………、」

けれども、そのまま再び閉ざしてしまった。
代わりに視線は宙を彷徨い、やがて床へと落ちていった。

235 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:09:50 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「……その、話されて嬉しいという感情にも限度があるじゃないか」

(-_-)「……クーの話ならなんでも受け入れるし、その覚悟もあるよ」

川 ゚ -゚)「君が考えているような話じゃないんだ」

(-_-)「クー、」

川 ゚ -゚)「だってわたしは――」

(-_-)「!」

部屋に、電話の着信音が一つ鳴り響いた。
その音で、クーははっとしたような表情をした。
僕はそれを横目で見ながら、慌ててスマホを取り出した。

(-_-)(貞子かよ……)

ブーンだったらシカトしているのに、なんてタイミングが悪いのだろう。

(-_-)(切ったら後々面倒くさいよなぁ)

きゃんきゃんと噛みついてくる様が容易に想像できる。
小声でクーに謝って、それから通話ボタンを押した。

236 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:10:33 ID:HjtaKTU60
(;-_-)「なんだよ」

川д川「あっ、もしもしお兄ちゃん? 今どこにいるの?」

(;-_-)「どこって……えーっと、友達の家?」

川д川「えー家にいないのぉ?」

むくれた声で、大げさに貞子は騒ぎ立てる。

川д川「お兄ちゃんに会おうとしたらね間違えて違う駅降りちゃったの!」

(-_-)「バカだなお前」

川д川「しかもね、出かける前にお財布チェックするの忘れてたからお金もうないの!」

(-_-)「ほんとにバカだなお前」

川д川「だからー、迎えに来て欲しいのー。ねっ、ねっ、いいでしょおー?」

(-_-)「うーん……」

ちらりとクーを見る。

川 ゚ -゚)「……この話はまた今度にしよう」

どこかホッとしたような表情でそう言うから、僕も黙って頷いた。

(-_-)「わかったよ、迎えに行く」

川д川「ほんとー? よかったあ」

(-_-)「で、今どこにいんの」

川д川「うんとねー、北日府だよっ」

237 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:11:46 ID:HjtaKTU60
(;-_-)「北日府!?」

川д川「そーだよー。……どうかした?」

(;-_-)「いや、友達の家もそこにあるからさ。すぐ迎え行けるわ……」

川д川「ほんとー? じゃああたし待ってるからね! 早く来てよね!」

ぷつり、つー、つー、と電話の切れた音。

(-_-)「はあ、まったく」

ごちながら僕はもう一度クーに頭を下げた。

(-_-)「すいません、うちのバカ妹を迎えに行かなきゃいけなくなって……」

川 ゚ -゚)「気にしないでくれよ」

手早く身支度をし、外へ出る。
ぢか、ぢか、と切れかけの蛍光灯が鳴いている。
老朽化した廊下の雰囲気と相まって、なかなか怖いものに見えた。

川 ゚ -゚)「エレベーターまで送るよ」

背後からそんな声がして、僕は少しホッとした。

川 ゚ -゚)「ボロいビルだからね、何か出そうで嫌だろう」

(-_-)「ははは……」

まして昔死体が隠されていたビルなのだから、怖いはずがなかった。
むしろこんなところに一人で住んでいるクーこそがちょっとおかしいのだ。

238 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:12:52 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「今失礼なことを考えていただろう」

エレベーターのボタンを押しながら、クーはそう言った。
僕は何も言わずに微笑んだ。
一階に降りていたエレベーターが、ゆっくりと上がる。
またあの揺れを体験しないといけないのかと思うと、少し気が滅入る。
が、仕方ない。
がたがたと扉が開き、僕はエレベーターに乗り込んだ。

川 ゚ -゚)「……今日は来てくれてありがとう」

(-_-)「どういたしまして」

会釈する彼女につられ、僕も頭をさげる。
すると、クーは茶封筒を差し出してきた。

川 ゚ -゚)「受け取ってくれ」

(-_-)「でも、」

川 ゚ -゚)「苦学生からは流石に集れないよ」

(-_-)「……、」

たしかに僕は貧乏だけど、後ろめたい気持ちになった。
しかしクーは引かないようだった。

(-_-)「……体調が良くなったら、またご飯食べましょうよ」

川 ゚ -゚)「うん、ありがとう」

239 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:13:50 ID:HjtaKTU60
そそくさと封筒をしまう僕を、クーはじっと見つめていた。
それがまた、情けない気持ちにさせた。

川 ゚ -゚)「そのうち連絡するよ」

クーの指がボタンから離れる。
途端、待ち構えていたように扉はあっという間に閉ざされてしまった。

(-_-)(今度はいつ会えるかな)

早くまた話したい。
その気持ちを、古びた箱の中に置いて僕はビルを後にした。
風俗通りは、とても静かであった。
客も、客引きも、フォックスも、誰もいなかったのだ。
ただ、看板だけが相変わらず明滅している。

(-_-)(その方が都合はいいや)

どうにもああいう、品定めするような視線は好きじゃなかった。
フォックスも、僕のことをあまり良い目では見てないような気がしていた。

(-_-)(根は悪い感じはしないんだけど、ちょっとなぁ)

するすると元来た道を辿り、あっという間に駅に着く。

「お兄ちゃーん!」

と、前方から妹の声がする。

240 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:15:48 ID:HjtaKTU60
ただし人が多すぎて、どこにいるのかすぐにはわからなかった。

(-_-)(あ、いた)

ばたばたと、左手を振りながら彼女はやってきた。

川д川「ほんとにすぐ来てくれた!」

(-_-)「すぐそこだったからな」

川д川「えへへーよかったあ」

(-_-)「というか、こんな時間になんで来たんだよ」

川д川「お泊りしようかなーって」

(-_-)「はあ????」

手にぶら下げたボストンバッグは、そういうことだったのか。

(-_-)「いやお前、学校は?」

川д川「お休み」

(-_-)「そうなのか」

川д川「……にしたの」

(-_-)「サボってんじゃねえよバカ」

ゴチンと一発ゲンコツをくれてやると、貞子は涙目で謝った。

241 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:16:45 ID:HjtaKTU60
川д川「……だってさあ、あたしが悪いけどさ、今まで話することなかったじゃん?」

(-_-)「……うん」

川д川「だから、少しでも今までの関係を変えたいなー的な……」

(-_-)「…………」

川д川「明日の朝になったらちゃんと帰るから、ねっ?」

(-_-)「……帰ったらちゃんと勉強しろよな」

川д川「はあい」

気乗りしていない貞子の返事。
と、同時にぎゅるるとお腹の鳴る音。

(-_-)「飯は?」

川д川「食べてなーい、だってお金ないし」

(-_-)「……適当でいいならなんか作ろうか?」

途端、貞子はにっこりと笑った。

川*д川「いいの!?」

(-_-)「コンビニで弁当買うよか安いしさ」

242 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:17:25 ID:HjtaKTU60
ご飯は炊いていないが、幸い手元にはサトウのご飯がある。
あとは適当なおかずを作れば、少食な貞子の胃袋は満たされるだろう。

川*д川「ごっはん、ごっはん、おっにーちゃんのごっはん……!」

(;-_-)「頼むから大人しくしてくれ……」

スキップしながら券売機へと向かう貞子。
それを追う僕。

(-_-)(こんなこと、昔は絶対ありえなかったのに)

恥ずかしくなりながらも、どこか嬉しい気持ちがこみ上げてきた。

(-_-)(ちゃんとした兄妹みたいだ)

僕は、幸せだった。

243 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:18:21 ID:HjtaKTU60
疋田を見送った後、素直は部屋に戻った。
するとソファーには見慣れた男が座っていた。

川 ゚ -゚)「モララー」

特に驚きもせず、素直はその隣へと座る。

( ・∀・)「ちゃんと話せたのか?」

川 ゚ -゚)「いいや、まだ」

( ・∀・)「なんだ、そうなのか」

川 ゚ -゚)「今日はただ食事を作りに来てくれただけだから」

自分の話をするつもりなんてなかったんだ、と言い訳するように素直は呟く。

川 ゚ -゚)「……それにあと二、三日休めば、屋上にだってきっと行ける」

( ・∀・)「そうやって大事なことを先延ばしにするのがお前のダメなところだよな」

川 ゚ -゚)「うるさい」

くつくつと笑うモララーに、素直はいやに腹が立った。

川 ゚ -゚)「洗い物してくる」

テーブルの上に置かれていたボウルをまとめ、そう宣言すると、

( ・∀・)「何食べたんだ?」

と、モララーも立ち上がった。

244 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:19:01 ID:HjtaKTU60
川 ゚ -゚)「ついてくるな」

( ・∀・)「気になるじゃん」

川 ゚ -゚)「……冷しゃぶだった」

( ・∀・)「おー、いいなぁ」

川 ゚ -゚)「どこまでついてくるつもりなんだ、君は」

( ・∀・)「久々に会ったんだ、話しようぜ」

川 ゚ -゚)「そういう気分じゃない」

台所に金属質の音が響いた。
苛立った素直が、ボウルをシンクの中に放り投げたのだ。

川 ゚ -゚)「なんだか調子がおかしいんだ」

( ・∀・)「……大丈夫かよ」

川 ゚ -゚)「わからない。とても胸騒ぎがする」

( ・∀・)「なんか悪いもんでも食べたんじゃ」

川 ゚ -゚)「ただの豚肉だぞ」

( ・∀・)「いやほら、アレとか」

川 ゚ -゚)「…………」

245 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:20:11 ID:HjtaKTU60
素直の視線は、自然と蛇口へ向かっていった。
ぴちょ、り、ぴちょ、り。
水が、少しずつ落ちている。

川 ゚ -゚)「っ……」

ぎゅぅっと力を込め、蛇口を閉める。
水は、止まった。
それから素直は、空のペットボトルが積まれた床を見た。

( ・∀・)「どうよ?」

川 ゚ -゚)「四本増えてる。ちゃんと使ってくれたんだ」

( ・∀・)「多分な」

川 ゚ -゚)「……そうだな」

調理に関する水は全てミネラルウォーターを使えと言われ、疋田はさぞ困惑しただろう。
もしかしたら、少しくらいは水道水を使っていいじゃないかと思っていた可能性もある。
素直は疋田にその理由を伝えなかった。
疋田もまた、それを聞かなかった。
お互いに、あるいはどちらかが踏み込めば、その理由を話したのかもしれないのに。

( ・∀・)「話せると思うかよ」

モララーは苦笑した。
それにまた素直も、苦い顔をして首を振った。

246 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:22:18 ID:HjtaKTU60
( ・∀・)「流石に話せないだろ、アレは」

川 ゚ -゚)「……もういい、寝る」

( ・∀・)「おーい、洗い物は?」

川 ゚ -゚)「今はその水に触りたくない」

生気のない足取りで、クーは台所を後にした。

( ・∀・)「……意地悪くするんじゃなかったな」

取り残されたモララーは、そうごちた。
ソファーにどさりと倒れこみ、素直は目を閉じた。

川  - )(気分が悪い)

素直は、自分の意思で、ちゃんと動いているはずだった。
そのつもりであった。
が、その体を機械で操作しているような違和感を覚えていた。

川  - )(世界が速く見える)

体と意志とが噛み合わないため、素直は自分の行動を把握するのに一拍遅れを取っていた。
素人撮りしたビデオのように突然場面が転換する視界。
ごうごうと耳の中で吹き荒れるような風。
否、耳鳴り。

川  - )「はー……、はー……、はー……」

素直の呼吸が乱れた。
まるで肺が鞴になってしまって、誰かが勝手にそれを操作しているようだった。

247 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:23:35 ID:HjtaKTU60
川  - )(たすけて、)

かひゅ、と口から息が漏れ、すは、と短く息が舞い戻る。
喉はからからに乾いていた。

川  - )(モララー、)

不規則な呼吸が途切れる隙を狙い、僅かな唾液を飲み込む。

川  - )「もららー、」

努めて冷静に出した声は、拙く震えていた。
そもそもこれが本当に自分の声だったのか、素直の耳は判断できていなかった。
素直はもう一度その名前を呼ぶことにした。

川  A )「モララー、」

声は若干低かった。
陰鬱な印象を与える、男の声だった。

川  - )(ちがう、ドクオはもういない)

鬱田は死んでしまったのだ。
素直が手を尽くしても、彼が蘇ることはなかったのだ。

川  - )(これはわたしのこえじゃない)

素直は再び口を開いた。

248 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:24:25 ID:HjtaKTU60
川  ー )「モララー、」

自然と口角が上がっていた。
あたりを和ませるような、人当たりのいい声だった。

川  - )(やめろ、)

またしても素直の口から、素直ではない声が出た。

川* ー )「モララーくん、」

都合の悪いことに、素直はその声を抑止できなかった。

川* ー )「モララーくん、その子は?」

川  - )(やめろ、)

川* ー )「なあんだ、モララーくんの彼女じゃないんだ」

川  - )(やめろと言っているだろう、)

川* ー )「クー! また会ったね!」

川; - )(やめろ、)

川* ー )「ねえモララー、今度屋上に行かない?」

川; - )(やめろ、)

川* ー )「ほらギコくんが前に言ってたじゃない、「ミカン」に変な小屋があるって」

川; - )(やめろ、)

249 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:25:15 ID:HjtaKTU60
川* ー )「鍵なんか壊しちゃえばいいでしょ? それで新しいのをつけちゃうの!」

川; - )(やめて、)

川* ー )「ごめーん、モララーくん。妹に話したらどーしても行きたいって言うからさぁ」

川; - )(だまって、)

川* ー )「ほら挨拶して、ミセリ」

川; - )「うぁ、」

ようやく出たその呻きは、それこそ本当の声であった。
しかし素直には、それを判断する余裕を持っていなかった。
その声はなおも主導権を握り続けた。

川* ー )「クーって本当は面倒見がいいのね。いつもだまぁってモララーくんの後ろにいるから、子供嫌いかと思ってたの」

川; - )(う、う、ぁ、)

川* ー )「いつも病気しがちで学校行けてなかったし……、ミセリも喜んでたよ。ありがとうね」

川; - )(クソおんなが、)

川* ー )「ミセリ? ああ……。ごめんね、今入院してるの。……ううん! そんなに酷くないのよ、きっとすぐ退院できるわ」

川; - )(しね、)

川* ー )「モララーは進路どうするの? やっぱり会社継ぐの? ……あたし? あたしは卒業したらギコくんと結婚するかなー」

川; - )(おまえのせいで、)

250 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:27:09 ID:HjtaKTU60
川* ー )「うん、もう同棲してるよ! ミセリもギコくんに懐いてるみたいだし……。やっと普通の家族になれたって感じかな」

川; - )(ミセリは、)

川* ー )「…………モララー、クー、」

川; - )(死んで、)

川* ー )「……うん。川で一人遊びしてるうちに、溺れたみたいで」

川; - )(違う、)

川* ー )「……あたしが、そばにいたら」

川  - )(お前が殺したんだ)

その瞬間、素直の心は憎悪を掴んだ。
ぐるぐると体の中を巡る血液が、怒りによって煮えていくのがわかった。
同時に腹の中が、すぅっと冷えていった。
が、

川  ∀ )「君がミセリを殺したんだ」

その声は、素直のものではなかった。

川  ∀ )「君が犯人だったんだ、しぃ」

――ぷつん、と素直の意識は途切れた。

251 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:28:14 ID:HjtaKTU60
かつん、と調理台に卵を一当て。
ぴりりと入った亀裂に両親指を添え、熱したフライパン目掛けて卵を割った。
じゅわわっという音が響き、それはたちまち換気扇によって吸い上げられていった。

(-_-)(今日の僕は人のために料理してばっかりだ)

フライパンの余白にソーセージを三本投入。
それから卵とソーセージに、塩胡椒を少々。
白身におおよそ火が通ってきた。
普通ならここで水をいれるらしいが、僕はそうしない。
蓋をして、弱火にしてしまうのだ。
そうすれば、ぷるぷるとろとろの半熟目玉焼きが出来るのだ。

(-_-)(よし、ご飯もチンしよう)

川д川「お兄ちゃん、なにか手伝うことあるー?」

(-_-)「大丈夫、いいよ座ってて」

川д川「そーう?」

首を傾げながら僕を見つめる貞子に、僕は頷いてみせた。
気持ちは嬉しいのだが、残念ながら台所が狭すぎた。
二人もここに立っていたら身動きは取れないだろう。

(-_-)「もうすぐ出来るからな」

蓋をそっとずらす。
塩胡椒が溶け込んだ白身。
つやつやの黄身。
軽く焦げ目のついたソーセージ。
その皮は裂けていて、脂がじわわと噴き出していた。

252 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 10:53:41 ID:HjtaKTU60
(-_-)「よし」

菜箸でソーセージを皿に移す。
目玉焼きも移してしまう。
自慢じゃないけど、箸使いは結構上手な方なのだ。

(-_-)「おっと」

ピーピーと鳴り出す電子レンジ。
が、いかんせん盛り付ける場所がなかった。

(-_-)「貞子ー、これ持ってって」

川д川「はーい」

目玉焼きを乗せた皿を差し出すと、貞子はわぁと小さく声をあげた。

川*д川「すごい美味しそう!」

(-_-)「そーか?」

ただの目玉焼きとソーセージ、誰にでも作れる料理だ。
にも関わらず、貞子はじいっとそれを見つめていた。

(-_-)「……あっちに座ってから落ち着いて見なよ」

川*д川「うんっ」

とてとてと貞子は台所を後にした。

253 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:17:22 ID:yK4lo2RI0
支援
しぃ何者だ

254 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:26:40 ID:HjtaKTU60
(-_-)(さてと)

レンジの扉を開け、ご飯を取り出す。
一つしかない茶碗にそれを盛り付けて、僕も居間へと移動した。

(-_-)「はいよ」

川*д川「ありがと!」

待っていましたと言わんばかりの貞子に、思わず笑みがこぼれた。
妹は、こんなにも無邪気に笑う人だったんだ。

(-_-)(初めて見た)

川*д川「ねーね、食べていい?」

(-_-)「うん、いいよ」

川*д川「わーい!」

いっただきまーす!と手を合わせ、貞子はソーセージを攫った。

川*д川「っ!!!!」

(-_-)「な、なに、どうしたの?」

川*д川「ううんっ…………、おいしいの……!!」

(;-_-)「……焼いただけだよ、それ」

川*д川「でもすっごくおいしいんだよ、お兄ちゃんのご飯」

(*-_-)「……そっか」

255 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:27:20 ID:HjtaKTU60
むしゃむしゃとご飯を口に放り込み、飲み込んで、またソーセージに手をつけて、ご飯を咀嚼して。
一生懸命食べている、という感じがして、ついつい眺めてしまった。
今度は白身に箸がのびた。

川*д川「なんでこんなに綺麗なんだろ……」

(-_-)「綺麗か?」

川*д川「お母さんの作るやつはなんか水っぽいじゃん」

(-_-)「ああ……」

お世辞にも僕の母親は、料理上手だとは言えなかった。
目玉焼きの黄身はかちかちに火が通っているし、水を入れすぎるせいで白身はぐじゅぐしゅになっていた。
しかもそれはまだ食べられるほうの話で、時折底がぶすぶすに焦げていることもあった。
それに関して文句を言うと、問答無用で外に放り出されてしまうから黙って食べる他なかったのだけれども。

川*д川「おいひい……」

(-_-)「ん? ああ、そう、よかった……」

だからこそこうして、そこそこ料理が作れるようになったのだろう。
そのおかげで妹も喜んでご飯を食べてくれている。

(-_-)(そう考えたら悪いものでもなかったのかもしれない)

ふ、と笑いがこみ上げてきた。

川д川「? どうしたの、お兄ちゃん」

256 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:28:13 ID:HjtaKTU60
不自然なタイミングで笑ったせいだろう。
貞子は怪訝そうに僕を見つめていた。

(-_-)「なんでもない。水、持ってくるわ」

適当なことを言って、その場から逃げる。

(-_-)(コップもう一個出さなきゃなー)

小さな食器棚を漁ると、一回も使っていないグラスが出てきた。
薄く光を通す白地に、赤い縁取り。
たしかこれは、お酒が飲めるようになった時に使おうと思って買ったものだった。

(-_-)(ま、でもいっか)

川д川「あ、ありがとー」

テーブルにそれを置くと、貞子はすぐに手を伸ばした。
見ればほぼ茶碗は空に近く、皿の上には食べかけのソーセージが一本残っているだけ。

(-_-)(もしかして喉乾いてたのな)

だとすれば悪いことをしてしまったなぁ、なんて思いながら水を飲み始めた時だった。

川д川「……お兄ちゃんは好きな人いるの?」

途端、気管に水が入り僕は盛大に噎せた。

257 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:29:23 ID:HjtaKTU60
(;-_-)「水飲んでる時にそういうこと言うなよ」

川д川「ごめんってばー。だって気になっちゃったんだもん」

(-_-)「お前なぁ……」

呆れつつも考える。
好きな人。
恋心。
この人と一緒にずっといられたら、と願いたくなるような人。

(-_-)(クー、かなぁ)

一瞬そう考えて、首を横に振った。
違う。
僕は彼女を助けたいのだ。

(-_-)(これは、恋愛感情とは、違う、ような)

川д川「いないの?」

(-_-)「んー、そうかなぁ」

断定はせず、言葉を濁しておいた。
恋とも言えるような、言えないような。
だけど今は、そうだと認めたくはなかった。

(-_-)「貞子は?」

川д川「……あたしはいるよ」

(-_-)「マジか」

258 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:31:28 ID:HjtaKTU60
心なしか貞子の頬が赤く染まった。
どんな人なのか根掘り葉掘りしたくなった。
が、いきなりそういう事を聞くのも無粋な気がした。

(-_-)「頑張れよ」

ただ一言そう言うと、貞子はにへらと笑った。
なんだか柔らかい紙でできた折り鶴のような笑みだった。

川д川「頑張るよ。いつかその人に白無垢着せるんだー」

(-_-)「……いや着るのは貞子のほうだろ」

それともあれか、同性愛者なのだろうか。
だとしたら両親はめちゃくちゃ怒るだろう。
あれは本当に古いタイプの人間で、頭は固い。
いくら可愛がられてきた貞子でも包丁を持って追い掛け回すだろう。

(-_-)(もしそうなっても僕は味方しよう)

そりゃまあ、たしかに、びっくりはした。
だけど彼らのように偏見を持たずに、受け入れてあげたかった。

(-_-)「……貞子は和服似合うだろうなぁ」

七五三の時に撮った写真を僕は思い浮かべた。
当時腰よりも下まであった髪は、美しくまとめ上げられ色とりどりの花が咲いていた。
また、燃えるような赤地の着物には大輪の薔薇が咲いていた。
帯は深緑色で、帯留めは銀糸で出来ていた。
とても素晴らしい着物で、よく似合っていた。
が、着付けが苦しかったのか、貞子はぶすっとした表情をしていた。

259 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:32:38 ID:HjtaKTU60
川д川「そうだといいなー」

最後の一口を咀嚼し終え、貞子はぽつりと呟いた。
……ふと、僕自身の七五三は全く祝われていないことを思い出した。
けれどももう、その時代には戻れないのだ。

(-_-)「似合うよ、きっとね」

胸にこみ上げてきた惨めさを、愛想笑いで封じてみせた。

260 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:33:32 ID:HjtaKTU60




それぞれの過去には様々な事情がある




.

261 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:35:45 ID:HjtaKTU60
登場人物紹介

(-_-) 疋田
いいお兄ちゃんでいたい

川д川 貞子
一線を超えたい

川 ゚ -゚) 素直クール
全てを肯定してもらいたい

( ・∀・) モララー
形が変わったとしてもずっと側にいたい

目玉焼きとソーセージ
先週疋田が特売で買ってきたものの集大成、なお卵の賞味期限はあと二日で切れてしまう

262 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:46:50 ID:HjtaKTU60
おまけ

爪'ー`)y‐(さーてそろそろ詰所から出るかぁ)

(;・∀ ・)「あっ、フォックスさん! 今日はこのまま待機でって……」

爪'ー`)y‐「は? なんで?」

(;・∀ ・)「なんかサツがうろうろしてるみたいで……」

爪'ー`)y‐「マジか」

(・∀ ・)「マジです」

爪'ー`)y‐「……ったく、客引きでとっ捕まってもつまんねえし、しゃーねえな」

(・∀ ・)「……誰か通報でもしたんですかね」

爪'ー`)y‐「んなことしたらとんでもねえことになるって、暗黙の了解なのにな」

(・∀ ・)「ほんとですよねえ」

爪'ー`)y‐(誰だ、こんなことをした奴は)

263 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 11:52:23 ID:HjtaKTU60
>>226
昼の十二時ですね
分かりにくくて申し訳ないです

>>227
まさか支援絵をいただけるとは思いませんでした
ありがとうございます!

ちなみにあと1、2回で連載終了します

264 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 15:14:59 ID:hBK0mjFc0
乙乙!毎回じわじわと不安になるな
白無垢……

265 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 17:37:32 ID:wWpPf2UI0
表現が一々美しいな。
貞子の一線越えたいって、やはりそういうことなのだろうか…
続きが楽しみだ、乙

266 名も無きAAのようです :2016/02/16(火) 19:54:52 ID:weDhq4Rs0
最終回期待乙

267 名も無きAAのようです :2016/04/12(火) 17:39:02 ID:d5ws4Nc.0
追いついてしもうた……
いろいろと謎が残っていてハラハラするなぁ

268 名も無きAAのようです :2016/06/21(火) 09:32:53 ID:OQav4f/g0
まってる

269 名も無きAAのようです :2017/02/16(木) 21:57:37 ID:dHKtdF2M0
ご無沙汰してます
やっとこさ最終話の書き溜めに終わりが見えて来たので報告いたします
今月中の完成を目標に明るく楽しく幸せなお話にするので待っててくれてる人は待っててください

270 名も無きAAのようです :2017/02/16(木) 22:06:59 ID:kv9ZDcSs0
明るく楽しく幸せなお話とな

271 名も無きAAのようです :2017/02/16(木) 23:43:25 ID:7ABT2Z260
待ってる!

272 名も無きAAのようです :2017/02/17(金) 20:47:32 ID:mcPbp.tU0
楽しみだ

273 名も無きAAのようです :2017/02/17(金) 22:38:12 ID:pfKTxSG.0
続き気になってたから嬉しい!
待ってます!

274 名も無きAAのようです :2017/02/23(木) 02:14:04 ID:gN1x53ew0
やったー!!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)


■ したらば のおすすめアイテム ■

境界線上のホライゾン (Horizon on the Middle of Nowhere) 1 (初回限定版) [Blu-ray]


この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板 powered by Seesaa