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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
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その瞬間。
穴に飛び込もうとした瞬間、自分の左胸を、後ろから針が貫き、前に抜けて行ったことに気付く。
(アルゴ)「……エッ」
「穴に逃げ込んだ!」
思わず漏れた吐息とともに、後ろで誰かが叫んだのが聞こえた。
そして気付いた。
自分を追っていた者は六人だったが、それとは別に並走していた者がいたであろうことに。
攻撃されることに、追われることに、そして追われる原因となった掴んだ情報に気を取られ、
その可能性が自分の頭から抜け落ちていたことに。
後ろにだけ気を取られ、横や前に対しての注意が欠けていたことに。
走っていた勢いのまま穴に飛び込む。
視界の隅に浮かぶ、自らのHPバー。
赤くなっていること以上に、その横に浮かぶ状態異常マークに戦慄する。
(アルゴ)「(麻痺…)」
黄色い雷のような印。
おそらくは、先ほどの針に麻痺毒が仕込まれていたのであろう。
スキルは勿論アクセサリーでも対麻痺・対毒処理はしてあるが、
条件が重なると完全に防ぐことが出来なくなる。
おそらくは余程強い麻痺毒が仕込まれていたはずだ。
エリアを移動した。
視線の先、まっすぐに伸びた一本道の、100メートルほど先にあるワープポイント。
あれに飛び込めば、ランダムではあるが、どこかの街の転移門広場に飛ぶことが出来る。
圏内に、非戦闘エリアに行くことが出来る。
けれど、麻痺をした体ではそこまで移動する事が出来ない。
(アルゴ)「ここで終わりかナ……」
もつれる足、動きを止める身体。
地面しか見えなくなる。
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