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Ammo→Re!!のようです

791 名も無きAAのようです :2017/07/17(月) 21:20:54 ID:s.K.qiF.0
――予告時間、三分経過。

トラギコの目に映ったのは、爆心地と断言できるだけの大きなクレータの出来た地面と、その中心に残る黒い消炭のような跡。
そして、そこから離れた位置に転がる赤黒い肉塊。
視線を足元に移すと、そこには炭化した肉片があった。
これは、人間のどこの部位で、誰の肉片なのだろうか。

(;=゚д゚)「……」

心臓が鐘楼のように脈打ち、トラギコはコンテナを投げ捨てて肉塊へと駆け寄った。
それがデミタスであればと。
それがヅーではない事を切実に願いながら、トラギコは走った。
そして、聞いてしまった。

「あああ゛あ゛っ!!」

血と肉の塊から発せられた、悲痛な叫び声を。
痛みから逃げるための声だ。
救いを求める声だ。
これから消えゆく命の声だ。

それは、間違いなくライダル・ヅーの声だった。

(;=゚д゚)「……っ」

人間味を欠いたような女だったが、その声は、生きることにだけ向けられた命その物の声だった。
だがその声を発するのは、人間とは呼べないような姿をした肉の塊だ。
四肢は無く、肌は黒く焼けただれ、顔は血と傷で汚れて判別できない。
もごもごと動く肉の切れ目から出てくる蚊の羽音のようにか細い声だけが、トラギコの耳に届き、それがヅーであることを認識させる。

その傍に跪き、トラギコは言葉にならない言葉を発するヅーの頬に触れた。
感じたのは憐れみではなく、惜し気のない称賛だった。
この女は戦闘をまともに経験したこともないだろうに、それでも、文字通り死力を尽くした。
これを憐れむのはヅーに対する最大限の侮辱になる。

円卓十二騎士の助力なしに戦うことになったと分かった時、ヅーはどのような気持ちだったのだろうか。
恐かっただろう。
泣きたかっただろう。
逃げたかっただろう。

逃げ出しても良かったのだ。
戦闘慣れしていない人間が命を狙われていれば、そうするのが当たり前の判断だ。
犯罪者の言葉を受け止める必要もなく、広報担当の馬鹿の言葉に従わなくても良かったのだ。

(=゚д゚)「……よくやったラギ。
    お前も、やれば出来るラギね」


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