したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

Ammo→Re!!のようです

78名も無きAAのようです:2015/03/15(日) 21:16:57 ID:J8kdJ1IQ0
何にせよ好都合だ。
これで捜査がしやすくなった。
店主が殺された理由は後で考えるとして、まずは狙撃手の証拠を集めるのが先決だ。
仮にこの建物から発砲されたのなら二階ではなく、もっとも高さのある屋上からでなければならない。

その高さが十分かどうかも見定めるためにも、トラギコは階段を上って二階に向かった。
二階の廊下に出た時、トラギコは首筋に嫌な寒気を感じた。
何か凶暴な生物がいる。
そんな感覚だ。

まるで、知らず知らずの内に熊の巣に入り込んでしまったかのような感覚には、覚えがある。
若い頃、聞き込み対象の部屋と間違えて三人組の殺し屋が仕事をしている現場に遭遇したことがある。
後に分かった事だが、彼らは“ケコッズ三人組”という通り名で知られる殺し屋集団で、本部も内々に捜査をしようと狙っていたらしい。
結果として現行犯逮捕一名、射殺二名という結末の貢献者となったトラギコは彼を快く思わない人間からより一層嫌われることになった。

漂う空気と感覚は、その瞬間に似ている。

(=゚д゚)「……いきなり大当たりラギか」

アサピーの写真からトラギコが推測したのは、ショボン・パドローネ達がアイリーン・ストリートの近くに潜伏している可能性だった。
あくまでも、可能性の話だ。
捜査における可能性が正解になる確率は、果てしなく低い。
しかしながら、それは言い換えれば可能性が一発で正解に直結する場合も稀にあるという事だ。

適当に選んだ一軒の施設が正解であることもまた、可能性としては十分にあり得るのだ。
正解に辿り着くとは、正直、想像してもみなかった。
喜ばしいことではあるが、体調面も含めて戦闘に必要な準備が整っていないのは致命的だ。
いつ襲われてもおかしくない状況の中、トラギコはゆっくりと、周囲を警戒しながら歩く。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板