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Ammo→Re!!のようです
742
:
名も無きAAのようです
:2017/06/12(月) 21:26:17 ID:cylVOJUg0
絶叫。
咆哮。
デミタスは声を上げ、ヅーを目指して駆け出した。
カービンライフルの銃身下に装着されていたグレネードランチャーが火を噴き、榴弾がデミタスの顔を捉えた。
(;´・_ゝ・`)「ぬっおおお!!」
だが止まらない。
ヘルメットが吹き飛び頭を深く傷つけたが、デミタスの頭部は健在。
ライフルの弾が尽き、ヅーがそれを投げ捨てる。
このまま逃げるか、それとも向かってくるか。
もしも逃げられたら、デミタスが追いつくことは不可能だ。
だが、この突撃をヅーが見逃すとは思えなかった。
わざわざ人体最大の急所を晒しているのだから、これを好機と捉えない人間はいない。
(::[ ◎])『しっ!!』
急制動、急転回、そして高周波ナイフを鞘から抜き放つ。
ヅーは覚悟を決め、ここでデミタスを切り伏せることを選んだ。
それでいい。
そう来なければ、ジュスティア人ではない。
勝敗が決するまで、残り数秒。
デミタスは抜き放たれた高周波ナイフの切っ先を凝視し、そして――
(;´ _ゝ `)。゚ ・ ゚
切っ先が、デミタスの肺を捉え――
(::[ ◎])『?!』
――デミタスの両腕が、ヅーの体を掴んだ。
(;´・_ゝ・`)「つ……か……まえ……」
(::[ ◎])『しまっ……!!』
ようやく狙いに気付いたのだろうが、もう遅い。
デミタスは奥歯に隠したスイッチを噛み砕いた。
その瞬間、膨大な量の情報がデミタスの脳裏に甦った。
それはかつて彼が過ごしてきた孤児院の記憶であり、路地裏の記憶であり、怪盗の記憶だった。
幾億もの声が響く中、人生の全てが一枚の写真のように連続する光景にデミタスは圧倒された。
何と美しい光景なのだろう。
何と醜い光景なのだろう。
なんと優しい光景なのだろう。
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