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Ammo→Re!!のようです

429名も無きAAのようです:2016/08/30(火) 20:48:42 ID:t6mV4x2M0
ノパ⊿゚)「……あたしの?」

全く予想していなかった言葉に面食らったヒートは、カートを押す手を止めてブーンを見下ろした。
以前にブーンが食べたヒートの食事は、ペペロンチーノだけだった。
それは二人が最初に会った日の夜の食事。
思い出のメニューだ。

(∪´ω`)「だめ……ですか?」

ノパ⊿゚)「いいけどよ、何であたしなんだ?」

(∪´ω`)「えっと……その……」

助けを求めるような目でデレシアを見るが、デレシアは微笑んだまま、ブーンに自力で想いを口にするよう促した。
しばらくそうして葛藤し、ブーンは頬を赤らめながら、勇気を出して言った。

(∪*´ω`)「ぼく……ヒートさんとおりょうり……すきで……
       それで……いっしょに、つくってみたくて……」

間があった。
そして、感情の爆発があった。
カートから手を離し、ヒートはブーンを抱き上げた。

ノハ*^ー^)「嬉しい事言ってくれるじゃないか、えぇ、ブーン!!
      よし、あたしと一緒に料理しよう!」

(∪*´ω`)「やたー」

ローブの腰の辺りが揺れているのは、ブーンの尾が喜びで反応している証だった。
左手でブーンを抱き上げたまま、ヒートは右手でカートを押し始めた。
その背中に背負う棺桶の重量を考えれば、彼女の膂力は大したものだ。
並の男よりも鍛え上げられた筋肉と無駄をそぎ落とした体は、彼女がその体を手に入れるために血の滲むような努力を費やしたことを如実に物語る。

仲のいい姉弟のように、二人は売り場を見て食品を手に取ってはヒートがブーンにそれについて教えた。

ζ(゚、゚*ζ

デレシアは慈母の目で二人を見ていた視線を店の片隅に転じさせると、途端に冷酷なそれに代わった。
科学者が実験動物を見るように、化学反応を見守るようにしてそこに立つ買い物客を睨む。
腰を曲げた老人。
熟練の探偵が注意深く観察してみても、老人の挙動にしか見えないだろう。

だがデレシアは、その老人がこちらに注意を払っていることに気付いていた。
恐らくは、ティンバーランドに属する人間だろう。
今すぐに撃ち殺すことは勿論の事、誰にも気づかれずに縊り殺すことも出来る。
その選択は後でも選べるし、今は、相手に情報を与えておいても問題はない。


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