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Ammo→Re!!のようです

296名も無きAAのようです:2015/07/19(日) 19:59:03 ID:6KurIn5.0
グレート・ベルの死角となる建物の影と路地裏を進みながら、病院に入る算段を立てる。
普通に入ろうとしたのでは、その時点で狙撃されてしまう。
チャンスは一度だけしか与えないし、それ以上は与えられる余裕がない。
足を引きずりながら、トラギコは少しずつ人目に付かない場所を目指した。

(=゚д゚)「……やりたかねぇが、やるしかねぇか」

自分に言い聞かせるようにしてつぶやき、トラギコは人気のない路地の一角で立ち止まる。
丁度良く両脇に背の高い建物が建っており、人通りが少ないことから目立ちにくい場所だ。

(=゚д゚)『これが俺の天職だ』

アタッシュケースに収納された棺桶の起動コードを入力し、両腕に機械の籠手を装着する。
そして、足元のマンホールの蓋を力任せに持ち上げ、人一人が下りられるだけずらす。
梯子を使って下水道に降り、蓋を閉めた。
暗闇と悪臭の空間に降り立ったトラギコは、マンホールの小さな穴から漏れた外の明かりを頼りに病院を目指すことにした。

下水道は完全な暗闇というわけではないため、少し経てば目が慣れるだろう。
マンホールを開けるのに使った強化外骨格“ブリッツ”を解除し、ケースに戻す。
壁に手をついて頭の中にある島の地図を参考にしながら、一歩ずつ進み始めた。
脚の傷は痛みが引いてきてはいるが、完治まではまだまだ時間がかかるだろう。

怪我をしてから酷使を続けてきたのだから当然の結果だ。
そうしなければならない状況だったし、そうしなければ自分の気が済まなかった。
座って情報を集めるのではなく、自らの足で情報を集めるのが自分の仕事だ。
だからこそ、トラギコは後悔も反省もしていない。

そのような物は全てが終わって、そして駄目だった時に別の誰かがすればいいことなのだから。


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