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Ammo→Re!!のようです
255
:
名も無きAAのようです
:2015/06/27(土) 22:04:55 ID:m/DZJGrM0
(【゚八゚】「状態が酷いですが、これは射殺体です。
死後半日以上経過している上に食い荒らされているので、詳しい時間までは分かりませんが」
入り口の直前で射殺された死体とその経緯についても、後で聞けばいい。
瓜//-゚)「ケイティのモーターサイクル・ギャングでしょう。
昨晩、ここで戦闘があったと考えれば自然です。
先を急ぎます」
木っ端の死体が出てきたところで、この場所ならば何かしらの成果が得られるだろうという自信が出てきた。
周囲の警戒をしていた男たちは車両の警護へとその役割を変え、三人の男達が随伴としてハンヴィーと共に前進する。
背の高い木々に囲まれた森は暗く、ライトがなければ木々の輪郭さえ認識するのは困難だ。
月明りと宝石箱をぶちまけた様な夜空は辛うじて細い木の枝や葉を黒い影として見せてくれるが、それはあくまでも空と木が重なった時だけ。
依然として続く道を進み、一行は開けた場所に到着した。
人工的に切り開かれた森の先に広がる一ヘクタールはあろうかという平野。
下草は綺麗に刈り取られ、平らに均された地面には小石が僅かに転がっているだけで、小高い丘に丸太で作られた階段が申し訳なさ程度に設置されている。
丘の上には明滅を繰り返す薄暗い蛍光灯に照らされた屋根付きの炊事場があり、テントサイトには十数張りの小型ドームテントが設営されている。
薄汚れた簡易トイレもよく見られる物で、何か特筆した物があるわけでもなく、山奥のフリーキャンプ場以上でも以下でもなかった。
妙なのは人の話し声は何も聞こえず、気配すらなく不気味なまでに静まり返った空間が広がっている事だ。
この時期ならツーリングに訪れた人間がいてもおかしくないが、射殺体が見つかった事を考えれば、皆逃げたのだと察しが付く。
その割には通報がないのが妙だ。
最悪の事態――観光客が皆殺しにされた可能性――を想定し、ヅーは車を止めさせた。
再びレッドバロンたちが周囲の捜索を念入りに行う。
テント一つ一つを見て周り、無線機から報告があった。
(【゚八゚】『もぬけの殻です。 誰もいません。
争った跡はありませんが、作りかけの食事があるので急いで飛び出していったような状態です』
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