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Ammo→Re!!のようです

128名も無きAAのようです:2015/04/12(日) 20:08:07 ID:u7PlYkbY0
その骸から探すのは、あるのかどうかも分からない手がかり。
途方もない宝探し。
砂浜で漂流物探しをした方が、まだ正解を引き当てる確立が高い。

(::゚J゚::)「ふぅ……」

手始めに、粉々に砕けて飛散したテーブルと椅子の破片を集めることにした。
元の色が何色だったのかも識別できない程に焼けた物もあれば、辛うじて白い表面を残している物もある。
これらをパズルのように組み合わせれば元々の形状などが分かるそうだが、それが分かったところで事件解決の手がかりになるとは思えない。
だが専門家に言わせれば、こうして得た情報を少しずつ形にしていく事が大事なのだそうだ。

屈んで小さな破片を集め、それを積み上げていく。
プラスチック片を探す中で、砕けたティーカップや先の折れたスプーンが見つかった。
死人が出なかったのは奇跡としか言えない。
通常、爆弾テロと言えば不特定多数の人間を殺傷するのが目的であり、ここまで被害の少ないテロは初耳だ。

一つ一つの品を見ながら、ボブは物思いにふけった。
いつしかその手は止まり、柄だけとなったスプーンを弄び始めた。

瓜゚-゚)「……やる気がないのなら、最初からそう言ってください」

剃刀のように冷たく鋭い声は、ボブの正面、頭上から落ちてきた。
声に応じて顔を上げると、断頭台に乗せられた死刑囚の気持ちが分かった。
長官の秘書、ライダル・ヅーだ。
フレームレスの眼鏡の向こうにあるはずの鳶色の瞳は陰ってよく見えないが、その声から彼女の機嫌がこの上なく悪いことが分かる。

跫音一つ、気配一つ感じ取れなかった事に対する脅威よりも、醜態を晒した自分に待ち受ける処遇の方が恐ろしい。

(::゚J゚::)ゞ「お、おっお疲れ様です!!」


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