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Ammo→Re!!のようです

102名も無きAAのようです:2015/03/15(日) 22:49:18 ID:J8kdJ1IQ0
ショボンが吐いた短い息を合図に、長身の刀が一瞬で抜刀され、横薙ぎの刃が空を切る音を残してショボンのいた空間を通り過ぎた。
軽やかな跳躍によってその一閃を回避したショボンは、着地と同時にとび回し蹴りを放つ。
膝を覆う巨大な鎧が一瞬の内に両踝側に展開し、鋭利な先端部分が踵の方に下がることによって二股の槍の形となる。
首を撥ね飛ばすかと思われた一撃は、ショーンの返す刀の切り払いによって防がれ、未遂に終わる。

二秒弱の間に行われた攻防は、これまでにアサピーが見たどの戦いよりも速く激しく美しかった。
飛び散る火花の輝き。
高周波発生装置が放つ耳障りな音。
全てが未体験の領域だった。

ショーンは得物の長さなど感じさせない動きで刀を操り、ショボンに対して切りかかる。
その激しさは暴風の様相を呈しているが、優雅さはダンサーのそれ。
前に攻め入ろうとするショーンに対して、ショボンは両足の楯を巧みに操りそれを防ぐ。
一見して拮抗しているようにも見えるが、ショーンの踏み込みが深くなるにつれ、気圧されたようにショボンが少しずつ後退を始めているのは優劣の差が現れている証。

技量によるものか、それとも別の要因が働いているのかは素人であるアサピーには判断できない。
だが円卓十二騎士という肩書が伊達ではないのは分かる。
ただの剣術にこれほどまでの美しさがあるなど知りもしなかった。
切り刻まれていくオフィスを、アサピーは固唾を飲んで見守るしかない。

何を思ったのかショーンは刀を片手に持ち替え、左手をショボンに向けた。
左腕にあるのは銃口。
接近戦からの素早い切り替えに面食らうアサピーの目の前で、次々と銃声が響いた。
連射速度はそれほどでもないが、その音は砲声のように低く、そして重い。

一瞬のことにもかかわらず、ショボンは素早い対応を見せた。
特徴的な足の鎧を前面に掲げて上半身を守りつつ跳躍し、ショボンはそれを受けた。
衝撃に押し出されるようにしてショボンの体が空中で後退する。
楯の絶妙な角度によって弾かれた銃弾は天井、床、壁に大穴を空け、窓ガラスを砕いた。


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