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狐のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:18:02 ID:4aefdEY2O
投下します
2
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:19:07 ID:4aefdEY2O
( l v l)「ちょっとお客さん!お金!」
( l v l)「…くそっ、見失った」
爪'ー`)(ふっ、ちょろいちょろい)
( ・∀・)「ほんと人間って楽しい生き方だね」
我輩は狐である。名前はモララー。
爪'ー`)
時に人間に交じって暮らし
( ・∀・)
時に狐として地を駆け回る。
そんな自由な生き方を私はこよなく愛している。
万引きやら軽犯罪なんてやりたい放題、狐に人間のルールなど知ったこっちゃないのだ。
上等な人間の食い物を食し、だらだらと過ごす。狐にゃ学校も試験も会社も仕事も何にも無い。
この解放感。嗚呼、なんと素晴らしき人生。
3
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:20:12 ID:4aefdEY2O
燦々と輝く太陽の下、だらだらと歩きのそりのそりと地を這いいつもの場所へ向かう。
(・∀・ )「『ドッグフード』っての持ってきたぞ、あと『ソーセージ』ってのも」
( ^ω^)「いやあ、いつもすまんこ」
早速迎えてくれた体格のいい小汚い野良犬。名をブーンと言う。昔は飼い犬だったそうだが今ではこの広場を縄張りにしている。
4
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:21:14 ID:4aefdEY2O
( ^ω^)「昼飯だおー!」
そう言って子犬達を集めるブーン。独り占めしないあたりいい奴だ。
爪'ー`)「うん、なかなか旨い」
人間の姿に化けソーセージをしゃぶりつつ野良犬どもを見下ろすのはとても気分が良い。
ドッグフードを見たことが無いのか鼻を近づけて匂いを嗅いでみる子犬もいる。
▼ ・ェ・▼クンクン
(^ω^ )「食べてみろお、おいしいお」
爪'ー`)「ひとつ貰うぞ」
(#^ω^)「あー!それはブーンの分だお!」
ドッグフードとやらをひとつつまみ口に放ってみる。
爪'〜`)
…なんだか薄い。
5
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:22:01 ID:4aefdEY2O
( ・∀・)「…なあ」
(^ω^ )「お?」
( ・∀・)「そんなに美味しいか?これ」
(^ω^ )「かなりうまいお」
やはりなんでもかんでも口にするのはいけないと反省。
こいつらの舌がおかしいのか私の舌がおかしいのかはわからない。
6
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:22:57 ID:4aefdEY2O
( ^ω^)「人間に化けるのって楽しいかお?」
( ・∀・)「楽しい、すっっごく楽しい」
( ^ω^)「ほぉ〜ん…」
( ^ω^)「いいおね、ブーンも自由に生きたいお」
( ・∀・)「化けれなくてもお前らは充分自由だろうに」
( ^ω^)「違うお…ブーンはいつか空を自由にどこまでもどこまでも飛んでみたいんだお」
( ・∀・)「はい、タケコプター!!」
( ^ω^)「…なんだおそれ」
首をかしげるブーン。
( ・∀・)「…なんでもない」
( ・∀・)「…滑ったじゃないか」
ぼそり、と呟く。
( ^ω^)「?モララーいつ滑ったんだお?」
( ・∀・)「多分お前の想像してるのとは意味が違う」
( ^ω^)「???」
これだから阿呆の野良犬は。
7
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:24:08 ID:4aefdEY2O
( ^ω^)「最近は野良も増えてるお」
( ・∀・)「ああ、街でも野良猫や野良犬をよく見かけるよ」
( ^ω^)「人間は身勝手だお、いずれ飽きればポイだお」
( ・∀・)「まあ、確かにな」
( ^ω^)「…口ではそう言いつつやっぱりどこか飼い主を信じてる自分がいるお」
( ・∀・)「で、待ち続けた結果が今と」
( `ω´)「黙れお!!」フーッフーッ
(;・∀・)「落ち着け落ち着け。悪かったよ」
( ´ω`)「でもモララーの言うことも一理あるお」
( ・∀・)「食っとけ、気が紛れる」
( ´ω`)「だお…」
8
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:25:07 ID:4aefdEY2O
( ^ω^)「モララーは人間になれるからいろんな物を食べられるんだろおね、うらやましいお」
( ・∀・)「ああ。この前はステーキという物を食べてみた」
( ^ω^)「「すてーき」…?」
( ・∀・)「牛の肉らしい」
( ^ω^)「牛…?」
(;・∀・)「やれやれ、そこから説明か」
こんな他愛もない雑談を交わしながら、飽きるまで昼まで過ごすのが私の日課である。
何も知らない駄犬どもに物を教えてゆくのはとても楽しい。
しかし次の日には大概忘れているから呆れたものである。
9
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:26:16 ID:4aefdEY2O
広場から結構歩くと小さな丘に一本の大きな木がある。樹齢ウン百年とありそうな大きな木が。その木の枝に透けた何かが引っ掛かっている。
爪'ー`)「よう」
( ´_ゝ`)「おう!」
こいつは兄者と言って私の話し相手の一人。幽霊の癖に明るい奴である。
( ´_ゝ`)「おーそーいー」
爪'ー`)「悪い悪い」
( ´_ゝ`)「良いよなあお前は。好き放題出来てさあ」
爪'ー`)「それ何回目だよ」
( ´_ゝ`)「…523回目」
10
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:27:15 ID:4aefdEY2O
( ´_ゝ`)「あーあ、俺も幽霊なんだし自由にのびのびとふわふわ飛べないかなあ」
爪'ー`)「似たような事を友人が言っていたよ」
( ´_ゝ`)「そうか…気が合いそうだなぁ」
( ´_ゝ`)「嗚呼、自由になりたい、木の枝に縛られたままは嫌だなんだ、あの大空へ羽ばたきたい」
爪'ー`)「前から言おう言おうとは思ってたんだが」
( ´_ゝ`)「ん?」
爪'ー`)「服の首のとこ、引っ掛かってるぞ」
( ´_ゝ`)「…わかってるよ」
( ´_ゝ`)「…とっくに気づいてたさ、60年近くここにいるんだもの」
爪;'ー`)「…そうかい」
11
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:28:06 ID:4aefdEY2O
( ´_ゝ`)「今はあんたぐらいだよなぁ、何度も通ってくれるやつは」
爪'ー`)「だな」
60年間もたった一人で過ごすなんてどんなに悲しい事だろうか。
どれだけ退屈な時間を過ごして来たのだろう。私には耐えられない。
それでもあんなに元気でいるんだからこいつは凄いと思う。
( ´_ゝ`)「誰か外してくれねえかなあ…」
爪'ー`)「いつか外せそうな人見つけたら連れてくるさ」
( ´_ゝ`)「絶対だぞ!?絶対だぞ!?」
爪;'ー`)「必死だな」
12
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:29:03 ID:4aefdEY2O
日は落ち、することもないので今日はもう山に戻ることにした。
( ´∀`)「帰ってきたか恥さらし」
( ・∀・)「そりゃあ俺の家だもの」
冷たい言葉で迎えてくれたのはクソ狸のモナー。やたら私に突っかかってくるよくわからない奴。
( ・∀・)「あ、ソーセージ食べる?」
( ´∀`)「いらん」
人の、いや狐の厚意を蔑ろにするとはなんたる愚か者。
( ・∀・)「じゃあ俺食うからな」
しかし寛大な心で許す私。偉い
( ・〜・)モグモグ
嗚呼、ソーセージの美味いこと美味いこと。
13
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:29:42 ID:4aefdEY2O
( ´∀`)「おい」
( ・∀・)ゴクンッ
( ・∀・)「…何だよ」
( ´∀`)「寄越せ」
( ・∀・)
こいつが何を言ってるのかわからない。私の「ぐるめりぽーたー」並みの美味そうな食べっぷりに急に欲しくなったか?
( ・∀・)「いらないつったのはどこのどなたよ」
( ´∀`)「その「そーせーじ」とやらを寄越せ」
( ・∀・)「お断りだ」
そんな感じの会話が何度も何度も何度も何度も何度も繰り返された。
人間はこれを「無限るーぷ」と呼ぶらしい。
14
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:30:44 ID:4aefdEY2O
( ・∀・)「欲しけりゃ山を下りろ」
( ´д`)「…人間どもと共に暮らせと?山を下りろと?」
(#´д`)「ふざけるなよモララー」
( ・∀・)「そうカッカするない」
( ・∀・)「モナー、生きてくためには賢い生き方をしなきゃいけないんだよ、人間も、俺達も」
( ・∀・)「そうやって人間を嫌ってる内はお前は賢い生き方は出来ない」
( ・∀・)「人間と馴れ合うんじゃない、利用するんだ」
(´д` )「利用か…」
( ・∀・)「良かったら今度一緒に山を下りてみないか?」
(´∀` )「…いいかもしれんな」
( ・∀・)「決まりだな」
( -∀-)「じゃあそろそろ俺は寝るよ…」
( ´∀`)「うむ、永遠に眠ってろ馬鹿狐」
( -∀-)「おやすみ、クソッタレ狸」
15
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:31:41 ID:4aefdEY2O
一 狐は今日も生きるようです
16
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 04:32:41 ID:4aefdEY2O
今日はここまで
おやすみなさい
17
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 05:23:27 ID:YHbIAubs0
乙
動物から見た人間社会っていうのも面白そうだな
18
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 07:04:38 ID:8wFZ03P60
面白い
フォックス状態が人間モードなの最初わかろんかったw
19
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 11:21:36 ID:HYgwLyCM0
乙
兄者が気になる………
面白い
20
:
名も無きAAのようです
:2014/11/02(日) 11:56:29 ID:hrhZmb360
おつおつ
期待できるなあ
21
:
名も無きAAのようです
:2014/11/03(月) 00:14:52 ID:d8Q9Zcjg0
乙
面白い
22
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:07:54 ID:F0rLQ0cAO
モナ狸の阿呆が最近私にやたらつっかかって来るのは私が人間に化けて生活している事が気にくわないそうだ。
おそらく私の素晴らしき才能への嫉妬か何かだろう、見苦しい。
しかしそうではないらしく単純に人間が嫌いなのが理由なんだそうだ。前に私が言った事などとっくの昔に忘れている模様。
23
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:09:09 ID:F0rLQ0cAO
何度も同じことを聞かせるのは面倒だ。
そんな事を呟いてみたら奴は顔を真っ赤にして憤慨した。まったく豆腐のように脆い精神である。
あのカチコチの頭には何言っても仕方がない。
かといって山に戻る度に苛々させられるのも嫌なので強引にでも山を下ろす事にした。
これを機にあの時代遅れの狸にもこの豆腐のように柔らかい生き方に理解を示してもらいたいものである。
24
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:10:40 ID:F0rLQ0cAO
山を降りる前にひとつ、狸に人間に化ける事が出来るのか、と聞いてみた。何しろ私はこの狸が化ける所を一度も見たことがない。
( ・∀・)「お前…なんか、酷いな」
|(●), 、(●)、|「慣れとらんのだ、仕方あるまい」
( ・∀・)「いや、もっとさぁ、化け方ってのがさぁ」
( ・∀・)「いや、下品で薄汚い狸には似合ってる姿なのかな」
( ´∀`)カチン
(,,゚Д゚)バルンッ
( ・∀・)「おお、やればできるじゃない」
(,,゚Д゚)「何様だ貴様」
爪'ー`)「そら狐様よ」
阿呆狸は馬鹿にされて伸びる奴なのだろう、だんだんと私はこやつの扱い方が掴めてきた気がする
25
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:11:54 ID:F0rLQ0cAO
( ・∀・)「おはようさん」
( ^ω^)「おいすー」
( ^ω^)「今日は来るのが早かったおね」
( ・∀・)「実際暇だからね」
( ´ω`)「今日は何も持ってきてないのかお?」
( ・∀・)「お前俺を食べ物恵んでくれる神様か何かと勘違いしてるんじゃないかい?」
( ^ω^)「違うのかお?」
爪'―`)
死にさらせ図々しい駄犬が、と怒りを込めて尻尾を踏みつけてやった。キャインと気の抜けた悲鳴が上がった。
26
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:12:37 ID:F0rLQ0cAO
▼・ェ・▼ ジー
( ´∀`)
▼・ェ・▼ ジー
( ´∀`)フーッ!!
▼´ェ`▼ クゥーン…
( ^ω^)「見ない顔だけど友達かなんかかお?」
(;・∀・)「うん、まあ、友達?っていうか、うん」
( ´∀`)「ふざけるな誰がこんな恥さらしと」
( ・∀・)「とのこと」
( ^ω^)「まあ狸と狐って犬と猿みたいなもんだし、仕方ないおね」
( ^ω^)「やっぱりお稲荷さんとか好きなのかお?」
( ・∀・)「いや、そんなコテコテのイメージではないかな」
27
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:13:20 ID:F0rLQ0cAO
( ´∀`)
( ´∀`)
( ´∀`)zzZ
( ^ω^)「寝ちゃったおね」
( ・∀・)「なんだかんだ楽しみで眠れなかったみたいだし仕方がないね」
( ・∀・)「そういう点では人間のガキの言う「えんそく」ってのに似てるかな」
( ^ω^)「遠足…昔聞いたような覚えがあるお」
( ・∀・)「無理に思い出さなくて良いからな」
( ^ω^)「気を遣わなくていいお」
28
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:16:42 ID:F0rLQ0cAO
時が過ぎるの早いものでだらだらしている内にいつの間にか昼である。
( ´д`)「腹が減った」
(#´д`)「腹が減った!!」
( ^ω^)「食欲旺盛だおね」
( ・∀・)「じゃあそろそろ行くか」
爪'ー`)「またな」
( ^ω^)「いてらだお」
爪'ー`)「ほら、お前も早く化けろよ」
( ´∀`)「動きたくない」
急にわけのわからぬ言葉が狸から飛び出して来た気がするので私は狸に今なんと言ったか訊ねてみた。
( ´∀`)「歩きたくないと言っている」
そりゃ早起きして山降りたもの、動けなくても仕方がない、でもお前寝ていたよな。
( ´∀`)「運べ」
こやつはよほど狸鍋になりたいらしい。
汚い尻を思い切り蹴り上げると奴は渋々人間の姿に化け歩き始めた。
29
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:17:46 ID:F0rLQ0cAO
馬鹿は歩く代わりにぶつぶつと文句を垂れている。
だからどうした、知るか、頼るな、自分で歩け。
時に突き放す事も優しさである、と偉い人が言っていた気がする。
腹ペコ狸をファミレスに連れて行った。雰囲気が好かんなどと言ってた。
殴った。
30
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:18:56 ID:F0rLQ0cAO
とりあえず私はグラタンとやらを注文。狸にはサラダバーを頼んでおいた。
コーヒーとかいう糞不味い泥水も頼んであげた。なんと親切な私。
狸はあの泥水を気に入ったそうだ。
理解出来ない。
31
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:19:38 ID:F0rLQ0cAO
狸は黙々と野菜スティックをしゃぶっている。
グラタンはでかい。そして熱い。
苦戦しつつ半分くらい食べたあたりで狸が信じられない事をほざきやがった。
(,,゚Д゚)「糞が漏れそうなんだが」
お前は物を言う前に場所を考えろ。
爪'―`)「「お手洗い」って書いてある所があるだろ、そこに行け、あと尻を紙で拭け」
(,,゚Д゚)「うむ、だいたいわかった」
あの阿呆に「でりかしい」とやらは無いのだろうか。
正直食う気が失せる。
32
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:20:57 ID:F0rLQ0cAO
無心でグラタンを食べているとどこからか悲鳴が上がった。
どうせあの阿呆だろうと思った。
予想通り、いや予想を越えてた。
爪;'ー`)
(,,゚Д゚)「ん、どうかしたのか?」
悲鳴を上げる女性、驚く男性、慌てる店員、何かあったのかとばかりに困惑する阿呆。
そそりたつ巨大な柱、柱に寄り添う2つの玉。生い茂る黒い毛。
男らしさ溢れる太く偉大で立派な巨根がそこにはあった。
_ー ̄_ ̄)’, ・ ∴.' , .. ∧_∧
∧ --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
, -'' ̄ = __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ _-―  ̄=_ )":" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ  ̄ ̄=_ ` )),∴. | / ノ |
/ , イ )  ̄= , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
殴り倒し店を出た。
33
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:24:22 ID:F0rLQ0cAO
日が沈んで来たので夕飯を頂く事にする。腹ペコ露出狂狸がうるさいので尻を蹴りあげた。静かになった。正直蹴りすぎて奴の尻はもう猿のように赤く染まっているかもしれない。
とりあえず町外れの小さな家に着いた。
古く奥ゆかしい佇まいである。
( ・∀・)「ここからは子供に化けろ」
( ´∀`)「子供?」
( ・∀・)「そう、子供だ」
(・∀ ・)「こんな風に」
( ´∀`)「できるかどうかはわからんぞ」
( `ハ´)バルンッ
(・∀ ・)「お前のような子供がいるか」
( `ハ´)「むう」
(,,・д・)バルンッ
(・∀ ・)「そんなもんだろ、入るぞ」
(,,・д・)「うむ」
(・∀ ・)「ガキらしい振る舞いを忘れるなよ」
(,,・д・)「お、おう」
34
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:26:02 ID:F0rLQ0cAO
呼び鈴を鳴らし、戸の鍵を開けてもらう。
l从´_ゝ`ノ!リ人「あら、いらっしゃい」
(・∀ ・)「おばあちゃん!今日は友達連れてきたよ!」
l从´_ゝ`ノ!リ人「それじゃゆっくりしていきなさいな」
(,,・д・)「は、はい」
(・∀ ・)「おばあちゃーん、僕お腹空いちゃったなー!おばあちゃんのお料理食べたいなー!」
l从´_ゝ`ノ!リ人「はいはい、待っててちょうだい」
35
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:27:17 ID:F0rLQ0cAO
(・∀ ・)「婆さんは台所に行った、普通に話しても良いぞ」
(,,・д・)「あの婆さんは?」
(・∀ ・)「妹者とかいう独り身の婆さんだ、息子夫婦も孫も亡くしてるらしい」
(,,・д・)「ふむ」
(・∀ ・)「それを利用するのさ、その孫に化ければ楽して上等な飯が食える」
(・∀ ・)「もうボケてそうな年だからな、騙しやすい」
(,,・д・)「屑め」
(・∀ ・)「孤独な老人に生きる希望を与えてあげてるんだ、非難される謂れはない」
(・∀ ・)「むしろ感謝されるべきではないか?」
(,,・д・)「物は言い様だな」
(・∀ ・)「それにここの婆さんの料理は美味い、一度食べてみたらわかる、本当に美味いぞ」
(・∀ ・)「ばあちゃーん夕飯なにー!?」
l从´_ゝ`ノ!リ人「今日はカレーにしようと思っとるよ」
(・∀ ・)「やったーーー!!」
(,,・д・)(カレー?)
36
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:29:04 ID:F0rLQ0cAO
二 狐は狸と山を降りるようです
37
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:29:58 ID:F0rLQ0cAO
今日はここまで
おやすみなさい
38
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 06:50:35 ID:GWKLOUMQ0
続き待ってたよ
乙です
39
:
名も無きAAのようです
:2014/11/15(土) 10:38:21 ID:CRAHWtS.0
流石家のタブーに触れよった
40
:
名も無きAAのようです
:2014/11/16(日) 01:13:18 ID:GOiJo8M.0
歳とは残酷ですなおつ
41
:
<^ω^;削除>
:<^ω^;削除>
<^ω^;削除>
42
:
<^ω^;削除>
:<^ω^;削除>
<^ω^;削除>
43
:
名も無きAAのようです
:2014/12/02(火) 13:18:57 ID:NN66hrGcO
あ
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