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( ^ω^)千年の夢のようです

978 ◆3sLRFBYImM:2015/12/13(日) 19:56:29 ID:rR00NBjg0
爪゚ー゚) 「大陸戦争にまつわるこんな噂を聞いてるじ」


クーがその場を立ち去ろうとした時だった。
背中にかけられた唐突な言葉が彼女の足を止める。


川 ゚ -゚) 「噂?」

爪゚ー゚) 「紛争地域…とりわけ直接的な戦いが起こった場所ではその後、次々と星が降ったと」

爪゚ー゚) 「ここもかつては灯台が町を照らしていたらしいじ」


足下は長く続く断崖絶壁。
泡白い海が、絶え間なく灰淡い飛沫を岩肌に打ち付けている。


爪゚ー゚) 「戦争で失われたものはとても多かったと聞くじ。
ましてやその最中に注がれたという流れ星の輝きが、
かつて有ったいろいろなものを壊してしまったのだとしたら…」


明るいうちはまだ見えない粒子状の空星も、
夜になれば惑星のなり損ないとして、その渇いた存在を主張するだろう。


だがもし現実にそんなものが降ってきたのなら
この岬はとうに消滅していても可笑しくない。
……クーはそう口にしようとして、やめる。
なぜそんなことを知っているのか自分でも不思議だった。


川 ゚ -゚) 「……だとしたら?」

爪゚ー゚) 「その星を是非とも見てみたい」


じーが爽やかに微笑んだ。
破滅を求める顔ではなく、あくまで好奇心からくる笑顔。


爪゚ー゚) 「人智を越える現象こそ、世界のもつ最大の魅力だと思うんだじ」




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