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( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
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( ・∀・)「……内藤文吾さん、ですね?」
その車の運転席から出てきた男……小綺麗なスーツを着こなす利発そうな男は、ぼくの名前をはっきりと正確に発音した。
(,,゚Д゚)「津出玲子失踪事件の重要参考人として、お前の身柄を拘束させてもらう」
もう一人、助手席側から出てきた男……くたびれたコートを羽織った中年男は、ぼくへの要件を簡潔に述べた。
男たちはどうやら、ぼくを逮捕しにきた刑事であるらしい。
とはいえ、今さら抵抗するつもりも、言い訳する気も起きなかった。来るべき時が訪れた、ただそれだけのことだ。
家宅捜索が入れば、冷蔵庫へしまわれた津出玲子のバラバラ死体も、彼女がしたためたぼくを擁護する遺書も、すぐに見つかるはずだ。
そんな状況で足掻いて逃げて、一体何になるというのか。
いっそのこと、ぼくの傍らに佇む幻覚の少女が彼らにも見えていれば手っ取り早いのだが。そんな下らないことを考える余裕さえ、ぼくには在った。
( ・∀・)「彼女が失踪する前、あなたに会っていたかもしれないという証言を得ましてね。少しお話を伺えますか?」
そんな刑事の言葉も耳に入らず、ぼくは改めて二人の男へ視線をやると、その立ち姿をじっと眺めた。
スーツの男の首には大腸が、コートの中年の肩口には頭皮が、この期に及んでそれぞれ引っ付いており、それがなんだか少しだけ可笑しかった。
(,,゚Д゚)「何を笑っている?」
いえ、とぼくは断りを入れ、何気なく空を見上げる。
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