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( ^ω^)百物語のようです2014( ω  )

463名も無きAAのようです:2014/08/15(金) 20:30:44 ID:Ejnfr8Xs0

 内藤が後で聞いた話によると、あの山では平坦な道が続くと異界へ招かれる、
 という都市伝説があるらしい。
 そんなことを知ってるのはごく一部の人間だけだが、
 内藤は晴れて都市伝説を体験したごく一部になったわけだ。


 とにかく、内藤は急ぎ病院に向かうと、鬱田は帰らぬ人となっていた。
 鬱田の両親はおいおいと泣き、内藤には申し訳ない旨を伝えるが、
 逆に内藤は鬱田の両親に感謝を述べる。


( ^ω^)「鬱田がいなければ、僕もここにはいませんでしたお」


 内藤は思った。
 鬱田はバイクをよくイジるのが趣味だったことを。
 そして、後からではあるが鬱田の家に訪れた際に、
 車庫に見えたバイクで確信した。
 あのすれ違った大型バイクは、間違いなく鬱田のものだったことを。
 そして内藤は、バイクとのすれ違いざまに、
 こちらに向けて手を上げていたのを見逃さなかった。


 顔はフルフェイスのヘルメットで覆われて見えなかったが、
 あれは間違いなく鬱田であると、内藤は思い、涙をこぼした。




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