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( ゚д゚ )ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです

931名も無きAAのようです:2014/06/04(水) 16:29:21 ID:Y8NtoKNoO

('、`*川「……ちょっと突っつかれただけだ、痛くないよ……こうして動けているんだから」

(´・_ゝ・`)「……何だそりゃ」

('、`*川「さあね」

 伊藤の額には依然として脂汗が浮かんでいる。堪らなく痛むのだろう。
 それに傷の深さは「突っつかれた」程度では済まない。
 動けてもいないし。強がりにしては下手すぎる。

 だが──何となく、その台詞に聞き覚えがあるのに気付いた。

(´・_ゝ・`)「待った、それは何の台詞だっけか。映画……小説だったか? いや、ドラマ……」

('、`*川「知らない」

(´・_ゝ・`)「知らないことあるか、君が今言ったんだ」

 頭の奥がちくちく痛む。
 目の奥がちかちか点滅する。
 背中がちりちり疼く。

 あれは──あの台詞は──

(´・_ゝ・`)「──」

('、`*川「……ちょっと、大丈夫?」

 頭を押さえて俯いた私に、伊藤が問いかけてくる。
 こいつはまた他人の心配を。馬鹿だ。馬鹿なのだ。

 私は腰を上げた。ナースコールを押す。
 伊藤はそれを咎めなかった。

(´・_ゝ・`)「帰る」

('、`*川「気を付けて」

(´・_ゝ・`)「病室は変えろ。6人一部屋の大部屋。
        部屋を変えたら誰にも──家族友人上司にも、ましてや他人にも伝えるなと医者や看護師にきつく言いつけろ。
        ……いや、いい、僕がやっておく。口止め料も入院費も必要なら僕が払う」

('、`*川「……どうして変えるの」

(´・_ゝ・`)「理由は君が一番よく分かってるだろう」

 病室の扉を開ける。
 出ていこうとして、思うところがあり立ち止まった。




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