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( ゚∀゚) 複雑恋模様のようです

1名も無きAAのようです:2014/02/21(金) 21:33:58 ID:BMay8K5c0


いくつもの想いが絡み合って

  誰もが皆の幸福を願っても

     決して叶わないのなら

誰の幸福を望めばいい?

誰が不幸になればいいのだろう…

83名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:47:05 ID:xPOhyhY.0

菓子食って、駄弁って、それでも5時間もやってればかなり進む。
普通に考えて5時間ぶっ続けでドリルとか正気の沙汰じゃないが、共同作業となると精神的な負担はどうやら大きく減るらしい。

( ^ω^)「もう持ってきた菓子がねーお」

('A`)「わりと多めに見積もって買ってきたのに…つーか半分はブーンじゃねーか?」

(,,゚Д゚)「流れるような『ながら食い』を見た…」

川 ゚ -゚)「そろそろ良い時間になってきたな。 今日はこのあたりで解散するか」

('A`)「やぁぁっとかー!つか明日までになおんの?この筋肉痛…」

川 ゚ -゚)「まぁ明日も遊びに行けるかどうかは微妙だな。 明後日は昨日と同じかそれ以上の内容。
土日とまた2日連続休みで、月曜に試合形式、次に昨日と同じという感じで週でループしているな」

( ゚∀゚)「またこの痛みと闘うのか…」

川 ゚ -゚)「とにかく筋肉をでかくするのが目標なわけじゃないからな、目標の数値に近づくほど筋力と負荷のギャップが緩くなって楽になるぞ。
…と部長が言っていた」

(,,゚Д゚)「ていうかボディービルダーとかウェイトリフティングとかやってる奴って常にこの状態を維持するんだろ…?
ちょっと信じられない世界だな…」

(*゚ー゚)「私はどれぐらい痛いか分からないけど、応援してるよ!」

( ゚∀゚)「おぉ、ありがとよ、励みになるわ」

84名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:49:37 ID:xPOhyhY.0
翌日、幾分マシにはなっていたが翌日の練習に後遺症が残ってはたまらないと、それぞれ自宅で過ごすことになった。
クーが「今日も宿題進めるか?」と提案してきたが、ブーンあたりの脳みそがダウンしても困るとやんわり止めておいた。

( ゚∀゚)「はー、何もやる気が起きねぇ…」

ベッドの上で天井を眺めながら思う。
最近は特に慌ただしくいろんな事があって、どうもぼーっとするということを忘れていた気がする。
体の痛みも相まって、連日気の休まることの無かった分、溜まった疲れが一気に吹き出したようだ。

それも心地の良い疲れだったけれど。

85名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:52:09 ID:xPOhyhY.0
そもそも、夏休みにしぃと一緒に居られるだなんて全く思ってもみなかったのだ。
マネージャーなんてのは青天の霹靂だったし、まして家に来て勉強会だなんて…

なんだか上手くいきすぎてるぐらいだ。
ギコをはじめ、みんなにはホントに感謝しないとな。

( ゚∀゚)「…今度なんかおごるか…」

そんなことを考えながら携帯のカレンダーを眺めていた。

( ゚∀゚)「とにかく今はギコの大会だ、せっかく大会に出られるんだから、しっかり応援してやらないとな」

86名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:53:12 ID:xPOhyhY.0

そういえば、ギコは元々柔道してたってわけじゃなかった…
オレがこっちでも柔道をしたいと言ったら、是非自分もやりたいと、そう言ってついてきたのだ。

今では実力もほとんど遜色ない、飲み込みが早いのか、素質があったのか。
きっとそれなりに良い成績も残すだろう。
正直ちょっと悔しい気もするが、それ以上に嬉しくもある。

あぁ、これでもしオレが試合に出られてて、しぃに良いところでも見せられたら良かったのに。
そしたら…そしたら…

(* ゚∀゚)「うぇへ…うえへへへ」

莫迦な妄想をしてベッドの上で身もだえている、端から見れば随分滑稽なのだろうが、あいにく見ている人は居ない。
あー、オレもいいとこみせてぇな…ていうかオレの分も頑張れよな。

87名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:53:56 ID:xPOhyhY.0
元々柔道に興味があったわけじゃ無い。
ただ、他にやることもなかったし、ジョルジュがやっていたからだ。
今はそれなりに楽しいし、柔道に真剣に取り組んではいるが、元々は友人とのコミュニケーションツールでしかなかった。

(,,゚Д゚)「オレが試合に出るのか…」

考えてもなかった。
体重別で自分しか居ないってのは完全に盲点だった。

(,,゚Д゚)「せっかく出るなら、良いところ見せないとな…」

誰に聞こえるでもなくそうつぶやいた…

88名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:55:23 ID:xPOhyhY.0
試合当日。
数週間で完全に慣れるというわけにもいかなかったが、それなりに調整も出来たし、今はかなり調子が良い。
危なげなく勝った1試合目、何とか拾った2試合目と続き、次はいよいよ…

( ゚∀゚)「準決勝か…どうせ行くなら勝ってこい!」

('A`)「ふがいない試合したらしょうちしねーからな」

( ^ω^)「お、いいとこみせてくれお」

(,,゚Д゚)「全力でやってやるさ、あわよくば優勝してやるよ!」

(*゚ー゚)「頑張ってね、応援してるから…!!」

川 ゚ -゚)「相手はうちと同じくらいの中堅校の2年だ、かなり手強いが勝てない相手じゃ無いと私は思う。
1年分の差は気合いで埋めて見せろ」

(,,゚Д゚)「あぁ、それじゃ、いってくるよ」

89名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 05:59:57 ID:xPOhyhY.0
試合が始まる。
まずは良い形で組みたい…

(,,゚Д゚)「っはぁ!」

お互い、相手に組ませまいと、相手の手を払い、攻め、腕を伸ばす。
より良い形で組めれば…

ここだ!
腕を伸ばす、相手の腕をかいくぐって届く!
相手の襟を取った、そのまま押したいけど…
相手の腕もまたこちらの襟を取っている。

この動き…これは相手が突っ込んで…

くるっ!
ちゃんと間合いを…っ

(,,゚Д゚)「くっ…」

とるっ!

かかとがすれる、相手の距離がいったん離れてまた近くなる。
大丈夫、良い位置だ。
相手のあの組み方…引き手を強く引いてくる…これはジョルジュの得意な…

きた!内股っ!

何度も繰り返し見てきた動き。
ジョルジュの動きが相手に重なる。
体を引いて、足を…っ!

( ゚∀゚)「!!あいつ、すかしやがった!」

相手の足は空を切る。
バランスを崩して大股開きになってる、今なら…

入るっ!

90名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:01:00 ID:xPOhyhY.0
(,,゚Д゚)「っっらぁ!!」

( ゚∀゚)「大内刈り!!」

(*゚ー゚)「!!」

(´・ω・`)「いや、少し浅い…!」

ダァァアンと音を立てて相手の体が横倒しになる。
脇から落ちた…きちんと入りきってない…これは…

「技ありっ!」

それでも技あり!どうだ、見てくれて…

( ゚∀゚)「おおぉお、すげぇぇ!!」

(*゚ー゚)「ギコ君、すごい!」

二人が手を取り合って喜んでいる…
やめろ、違う、考えるな…集中…集中を…
見てる、あいつが見てるのに…

あいつが…だれと…?

91名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:03:01 ID:xPOhyhY.0
「はじめっ!」

(,,゚Д゚)「!?」

しまった、タイミングが…!

( ゚∀゚)「あ、ばかっ!」

相手の腕が襟に伸びる。
とにかく襟をとるか、腕を払うのか…
どうする…どうするっ…!!

(;´・ω・`)「まずいっ!」

一瞬の迷い、集中力の途切れが隙を作る。
襟を取られたっ、そのことが一瞬オレの意識を途切れさせる。
なんで相手の肩が…と、急激に袖を引かれる感覚。

これは…くっ、間に合うか…!!?

( ゚∀゚)「こらえろ!!!」

体落とし、これなら、力押しで耐えられる…ふみとどまれ、跳ね上がったら負けだ…!!

(;,,゚Д゚)「っっっぉおおお!!!」

(;´・ω・`)「踏みとどまった!!」

92名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:04:35 ID:xPOhyhY.0
そのまま腹ばいになって相手と重なる。
審判から待ての声がかかる、そうだ、勝たなきゃ。
あいつが見ているのだから…

(,,゚Д゚)「勝つんだ…」

全力で闘って負けるならまだいい。
でも、こんな終わり方はしない。
絶対に。

はじめの声、今度はこちらから組みに行く。
ジョルジュとしぃが見守っている。
気にするな、踏み込め、いつもの柔道を…

経験の差は…気合いで埋める!!

「っ!」

気迫に押されて相手がひるんだ!
ここだっ!

(´・ω・`)「小内か!!」

川 ゚ -゚)「いや、だめだ、決まらない」

93名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:06:46 ID:xPOhyhY.0
( ゚∀゚)「いや、いいんだ、あいつの得意技は…」

相手がバランスを崩す、体勢を立て直そうとして腰を引く。

「くっ…」

お前…今…下がったな!

「あっ!?」

今だっ!

( ゚∀゚)「いっけぇええええ!!!!」

相手の上体が大きくぶれ、オレの足を支点に体が仰向けに回る。
ダァァアン、小気味のいい音が道場に響く。
仰向けで放心したような相手の顔が技の掛かりの良さを物語っていた。


支釣込足…

( ゚∀゚)「あいつはなぁ…小内でバランスを崩した相手を引っかけて落とすのがうまいんだよっ!」

「一本!それまでっ!」

勝った、のか…

…そうか、とりあえずオレは良いところ見せられたかな…
どうだった、頑張れてたか?

(*゚ー゚)「ギコ君…すごい!」

( ゚∀゚)「そりゃそうだ、オレの自慢の親友だからな!!!」

よかった、ちゃんと頑張れてたみたいだ…
見返りは君が笑う、ただそれだけでいいんだ…

94名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:08:22 ID:xPOhyhY.0
決勝戦は一方的だった。
流石に強豪校のレギュラーだけある、柔道らしい柔道をさせてもらえなかった。
始終足がおぼつかない…ただ立つことがあんなに難しい試合なんて初めてだった…

(,,゚Д゚)「すごいな…中学のトップレベルってのは」

( ゚∀゚)「地方であれだからな…全国なんてどうなってるのか」

(,,゚Д゚)「一緒に出たいな…全国」

( ゚∀゚)「…そうだな…」

(´;ω;`)「3年最後の大会…準優勝…それでも僕は頑張ったよ…悔いは無い!」

( ;_ゝ;)「かっこよかったです部長! オレ感動しました!!」

(´<_`  )「最後の大会…お疲れ様でした…部長!」

( ゚∀゚)「部長の後輩として、オレらがいつか優勝しよう…」

(,,゚Д゚)「あぁ、そうだな」

95名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:09:24 ID:xPOhyhY.0
( ;ω;)「おおぉ、ギコも部長もすごかったおおお!!!」

('A`)「感極まってさっきからずっとこんなんだぜこいつ…お疲れ様、頑張ったな」

川 ゚ -゚)「すばらしい試合だったよ」

(*゚ー゚)「かっこよかった…私、今日のギコ君のこと忘れない!」

(,,゚Д゚)「なんだそりゃ…来年や再来年はもっとかっこよくなるぜ?」

( ゚∀゚)「来年はオレと選手枠取り合いになるんじゃねーか? 成長してよ」

(,,゚Д゚)「…お前も太れば問題ない!」

( ゚∀゚)「ちょ、お前なんてこと言うんだよ…」

初めての地方大会は、こうして幕を閉じる。
胸にしこりを残したまま…それでもオレは、最高の一日だったってそう思うよ。

96名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:11:05 ID:xPOhyhY.0
そうして夏休みも半分が終わる頃。
ドクオから提案があった。

('A`)「なぁ、みんなで海いかねーか?」

恒例になった宿題会の最中、唐突に告げられた内容にそれぞれの筆が止まる。

(,,゚Д゚)「あぁー、そういえば今年はまだ行ってないのな」

( ゚∀゚)「そうだよ!夏と言えば海!海と言えばおっp」

(,,゚Д゚)「よおおおおし、じゃあとりあえず計画立てようぜ!今度まとまった休みがあったはずだからそこでどうよ!」

いつもの癖でしぃの前で失態を晒すところだった…
毎度ギコには頭が上がらない…危ない危ない。

97名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:12:51 ID:xPOhyhY.0
川 ゚ -゚)「あ、あぁ、私は別にかまわないが…」

(*゚ー゚)「私も大丈夫だよ」

( ^ω^)「あ、しぃちゃん、その、ツンちゃんに…」

(*゚ー゚)「あぁ、そうだったね、とりあえずメールしてみようか?」

( ^ω^)「助かるおー、持つべき者はマネージャーだお…」

('A`)「マネージャー関係無いからね?」

みんなで喧々囂々海について話し合っていると、しぃが携帯を見ながら

(*゚ー゚)「ツンちゃんからメール返ってきた、早いなー。
その日程なら13日なら良いよって、みんなはどう?」

( ^ω^)「いけるいくいくいけるんだおおおおおお!!!」

('A`)「まぁ、みんな大丈夫だろ」

当然他に予定がある者もおらず、とりあえずその日は海、ということで決定した。
海か、水着…今から想像してしまった…やばい、興奮してきた。

98名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:13:33 ID:xPOhyhY.0
ξ゚⊿゚)ξ「また随分大所帯ね…聞いてたけど、実際に見るとまたなんというか…」

(* ^ω^)「おー、ツンちゃんだおー、今日は一日よろしくだおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「ベベ別にしぃに呼ばれたから来たってだけであんたとよろしくしに来たわけじゃないのよっ!」

( ;ω;)「お…」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっとなんで哀しそうな顔してるのよ、嫌だって言ってるんじゃ無くて…あーもうっ!今日はよろしくねっ!!!」

( ^ω^)「だおだおー!」

('A`)「何故だ…何故あの状態で数年間ひっつかないんだ…」

(,,゚Д゚)「鈍感とプライドが邪魔をしてんだよ」

川 ゚ -゚)「なるほど、これはバレバレになるわけだな…」

( ゚∀゚)「ていうかなんでオレ気づかなかったんだろーね…」

99名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:14:47 ID:xPOhyhY.0
絶好の海日和、地元から近い海まで電車でゆられて向かっております。
いいな、この空気。しぃのことを抜きにしても今すげぇ楽しいよ。

(,,゚Д゚)「空気入れとか持ってきてる奴いる?」

('A`)「オレ持ってる」

(,,゚Д゚)「あー、たすかる。いるかボートを息でやるのはしんどいからなー」

大会も終わって夏本番、やっぱり海でしょう!
電車の窓からのぞく入道雲が、オレの気持ちの昂ぶりに拍車を掛けた。

100名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:15:35 ID:xPOhyhY.0
(*゚ー゚)「どうかな…子供っぽくない?」

( ゚∀゚)「…かわいい…」

(*゚ー゚)「やっぱりもっと大人っぽいのが良かったかな」

( ゚∀゚)「え、いやその…」

(,,゚Д゚)「ははは、ジョルジュは褒めてるんだよ」

(*゚ー゚)「ほんと?それならうれしい…ギコ君は?」

(,,゚Д゚)「ん? オレも可愛いと思うよ。よく似合ってる」

ξ゚⊿゚)ξ「清純派って奴よねー」

(* ^ω^)「ツンちゃんの水着は刺激が強すぎるお」

(*'A`)「まさかがっつりビキニでくるとわ…」

101名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:19:30 ID:xPOhyhY.0
川 ゚ -゚)「さすがにみんな水着に気合いが入ってるな…私はあいにくそういったおしゃれな奴は持ってなかった」

( ゚∀゚)「競泳選手みたいな水着だなおい」

川 ゚ -゚)「やはり泳ぐのだから、泳ぎやすさを追求したデザインが良い」

(*'A`)「いや、よく似合ってるよ、健康的で綺麗だ」

( ^ω^)「スタイルが良いからその分映えるおー」

ξ#゚⊿゚)ξ「スタイルが良くなくて悪かったわね」

(; ^ω^)「ち、ちがうお、そういう意味で言ったんじゃないお、僕はツンちゃんが最高だと思ってるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ちょっ!!な、なんなのよもう!!」

( ゚∀゚)「アレはわざとか、無自覚か」

(,,゚Д゚)「ブーンは多分何も考えてねぇ」

102名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:25:00 ID:xPOhyhY.0
( ^ω^)「スイカ割りたいお!」

(,,゚Д゚)「予算がありませーん」

('A`)「はぁ〜、眼福眼福…」

(,,゚Д゚)「お前は本当にぶれないな…」

( ゚∀゚)「海に来て女性の水着姿を堪能しないのは失礼ってもんよ」

(,,゚Д゚)「おーい、おまえらいい加減にしないと…」

川 ゚ -゚)「いやいや、別に私たちに気を使う必要は無いぞ? 存分に観察したまえ」

('A`)「それではお言葉に甘えtブフォッ」

(; ゚∀゚)「二人ともいつからそこに居たんだ…?」

(*゚ー゚)「えっと、ブーン君がスイカ割りたがったところから…かな?」

(; ゚∀゚)「うわぁぁああああやぁっちまったぁぁあああ」

(;,,゚Д゚)「知らん…オレは知らんぞ…」

ξ゚⊿゚)ξ「まったく、アホばっかりねー」

103名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:25:44 ID:xPOhyhY.0
とにかく泳いで、眺めて、はしゃいで食って。
思うさま遊びまくった。
特に今年は筋肉痛とクーの合わせ技で宿題の進みが非常によろしく、懸念材料がなかったおかげで随分のびのびとした気持ちで遊んだ気がする。

だんだんと日が落ちてきて太陽の色が茜に変わる頃には、帰り支度を終えて皆帰路につくところだった。

川 ゚ -゚)「潮風に髪がやられた…帰って風呂に入りたい…」

(*゚ー゚)「そうだねー、でもすごく楽しかったな」

( ゚∀゚)「そうだなー、多分みんなすっげぇ日焼けしてるぜー」

川 ゚ -゚)「残念、女子組は対策済みだ」

(*゚ー゚)「一応女の子だし、スキンケアはしておかないと…ね?」

ξ゚⊿゚)ξ「油断すると珠のお肌ががさがさになっちゃうのよ」

(,,゚Д゚)「自分から焼いてる女子も居るけどな」

ξ゚⊿゚)ξ「アレはもう、なんていうか完全に違うカテゴリじゃない…理解できないわ、私」

川 ゚ -゚)「私はファッションには疎いからな、美容ぐらいしか磨けるところがないのだよ」

('A`)「いや、でも変に流行に流されるより、自分の好みがしっかりしてる子のほうがいいかなーとか思うな、うん」

104名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:28:09 ID:xPOhyhY.0
(,,゚Д゚)「しかし日焼け対策か…やっとけばよかったな」

( ゚∀゚)「え、何お前色白になりてーの?」

(,,゚Д゚)「違う違う、ジョルジュ、忘れてないか…オレ達柔道部なんだけど…」

( ゚∀゚)「…あ、畳…」

(; ^ω^)「すれると地獄だお…」

('A`)「…寝技練習来たら終わる…」

(,,゚Д゚)「…な? スキンケア…大事だろ…?」

( ^ω^)「…次からは使用も検討に入れることを今固く心に誓ったお…」

そんなたわいもない会話をしながら帰路につく。
海で体力を奪われた体はその最中も始終ふわふわと気持ちの良いけだるさを感じていて、今日は特に何も考えずぐっすり眠れると思った。

またな、といって別れてからも、夕日に揺れるしぃの姿を見ていた。
瞳に焼き付けて、夢にまで連れて行きたかった。

105名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:30:00 ID:xPOhyhY.0

ねぇ、みて、とても綺麗。

 あぁ、そうだね、アレは何の灯りだろう…

アレは鬼灯の灯りだよ。
アレを目印にして帰ってくるの。

 鬼灯?それはお盆の話?

違うよ、お祭りなの。
だからアレは送り火でもあるのよ。

 送り火?

そうなの、要らなくなった気持ちを送るのね。

106名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:32:31 ID:xPOhyhY.0


 それは忘れるって言うこと?

忘れられないから送るの。
いいえ、違うね、送ったつもりになるんだわ。

ゆらゆら、鬼灯の灯りに照らされて赤く陽炎のように揺れる。
ゆらゆら、ゆらゆら。

 ねぇ、貴方、何も送り出す物がないのね。
 素敵、とっても素敵。
 でも誰もがそうじゃない、だって、人の心がそんなに都合良くパズルのピースみたいにはならないもの。

ぴったりはまらないのか?

 そうよ、はまらないの。
 同じところに収まりたいのにどれか一つしか使えないの。
 だって、望む形は同じなんだもの。
 凸凹がぴったりになる場所はそこしかないのにね。
 
 私、きっとおさまらないの。
 私が居たい場所は私の形に合わないの。

だから憎いの、貴方が…

107名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:34:07 ID:xPOhyhY.0

(; ゚∀゚)「っっ!!!!」

目が覚める。
背中がじっとりと濡れている…
しぃ、今のはしぃだ。
夢にしぃが出てきて欲しいと思った。

でも違う、今の夢は…悪夢だ。

自分で見たのに意味が全然分からない。
でもわかる、悪寒がする。

あれは、良い物じゃなかった。
妖しく、まがまがしくオレの心を締め付ける…

(; ゚∀゚)「はぁっ、はぁっ…なんだ、なんなんだよ…」

呼吸をするのも苦しい…
頭を離れない、光る鬼灯と、笑う…しぃの姿…

108名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:35:26 ID:xPOhyhY.0
(,,゚Д゚)「祭りに告白ぅ!?」

オレが次の祭りに告白したい旨を伝えると、ギコは訝しむようにして言った。

(,,゚Д゚)「何でまた急にそんなことになったんだ…?」

( ゚∀゚)「まぁ、心境の変化って奴かな…多分言った方がいいと思ったんだよ」

(,,゚Д゚)「言った方がってお前」

( ゚∀゚)「いや、わかってる、振られたとしてもって話でな。 なんか、ちゃんと言葉にしないと、わけわかんなくなりそうで…」

(,,゚Д゚)「今も十分わけわかんねーよ」

( ゚∀゚)「いや、そうなんだけど、しぃにも、オレがそう思ってるって分かった上でどう接するか決めて欲しいんだよ」

それを聞くと、はぁ、とギコは短くため息をついて

(,,゚Д゚)「わかったよ。 まぁたしかに、騙してるって訳じゃないけど、下心があるっての隠してるわけだもんな…」

( ゚∀゚)「あぁ、なんかさこういう気持ちって我慢したら、どろどろになって良くない物になる気がしてさ」

(,,゚Д゚)「あぁ…そうだな。 想いなんてため込めばため込むだけ腐っていくんだ…ジョルジュの、言うとおりだよ」

そう言って少しうつむくギコは、少し寂しそうに見えた…

109名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:36:31 ID:xPOhyhY.0
( ^ω^)「おー!りんごあめだおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとうるさいっ!はずかしいじゃないの!!」

(; ^ω^)「お、ごめんお…」

ブーンとツンは一緒に来ていたらしい。
ブーンがしきりに『ツンの浴衣可愛いお!今日来て良かったお!』とはしゃぎ回っていたところに出くわしたのだ。
迷惑だと良いながらその実まんざらでもなさそうにしていた、ブーンの鈍感さはある種神がかりだ、と思う。
あとはドクオと残り女性陣なのだが、待ち合わせまで時間があるからと少し屋台を回っていたのだ。

(,,゚Д゚)「しかしツンを見るだに、女性陣は全員浴衣か…」

( ゚∀゚)「こりゃオレらも甚兵衛とか浴衣着てた方が空気読めてたかもしれんね」

(,,゚Д゚)「もってりゃそうだろうけど、持ってないんだから仕方ない」

('A`)「最近は甚兵衛も普通にやっすく売ってたりするもんだし、勝っちまうのも手だぞ」

(,,゚Д゚)「あぁ、それもありかm…ってドクオ!?」

(; ゚∀゚)「音も無く近づいてくるって忍者かよ…」

ドクオ「決して気配を殺していたわけでは無い、元から存在感が薄いだけだ」

(,,゚Д゚)「いや大丈夫、お前自分が思ってるより相当濃い奴だから、な?」

( ゚∀゚)「まったくだ…」

('A`)「なんかそれはそれでとっても失礼な感じじゃない?」

110名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:39:40 ID:xPOhyhY.0
(*゚ー゚)「あ、みんないた」

待ち合わせ場所では、すでにクーとしぃが浴衣で並んで待っていた。
水色と白のグラデーションに、撫子の柄。

あぁ、なんて綺麗な…

(,,゚Д゚)「よく似合ってるな、それ」

(*゚ー゚)「え、あ、ありがとう。なんか恥ずかしいな」

唐突に思い出す。
この二人は幼なじみだ。
ギコはそんなにも話す機会は無いと言っていた。

だが、それが恋と結びつかないとは誰が決めたのだ?
あいつは我慢しているのか?
後から来たオレに、甘んじて場所を譲っているのか…?

決して同じ場所に二つのピースははまらない…

111名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:40:32 ID:xPOhyhY.0
川 ゚ -゚)「どうした、長岡…浮かない顔だな」

(; ゚∀゚)「ん?いや、何でも…何でも無いよ」

川 ゚ -゚)「…」

いや、気のせいだ。
あんな夢を見たからだ。
だって、もしあいつがしぃを好きなら、そうと言えば良かったはずだ。
最初相談したときは、まだオレはそんなにしぃのことを知らなかった。

気を使う必要も無かったじゃないか。
もし気を使われていたのなら…水くさい…そんなことで友情にひびが入るとでも思ったのか。

…思ったのかもしれない。
でももう後には戻れない。

もし、あいつがしぃのことを好きだったとしても…
あいつの気持ちをここまで犠牲にしたのだから…

112名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:41:31 ID:xPOhyhY.0
( ゚∀゚)「…綺麗だな、浴衣」

(*゚ー゚)「わぁ、ほんと?ありがとう」

あいつが隠すなら、オレは気づかないふりをしよう。
もし打ち明けてくれるなら、正面から向き合おう。
今は目の前の、祭りの灯りを受けて笑う少女を、全力で追いかけよう。

(*゚ー゚)「あ、鬼灯」

川 ゚ -゚)「地方の盆は8月だったか」

(*゚ー゚)「あれでね、ご先祖様を迎えたり贈ったりするお花なんだって…
でもね、私思うの。 亡くなった人に何かをするのは亡くなった人のためじゃないんだって」

鬼灯の花が、提灯の光を照り返して、赤く、赤く…

(*゚ー゚)「あれはね、逝ってしまった人を思う、私たちの心を送っているんだって」

あぁ、これは夢なのか、現実なのか。
彼女が一瞬、別人に見えた。

まるで…別人に見えた。

113名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:42:17 ID:xPOhyhY.0
('A`)「クーの浴衣…なんていうか上品で似合ってるな…それ」

川 ゚ -゚)「祖母がね、和装が好きなんだよ。 これは似合う記事を選んでもらったんだ。
私には過ぎた柄かもと思っていたけど、そう言ってくれて嬉しいよ」

( ^ω^)「焼き鳥うめぇおー、ツンちゃん、次はたこ焼き食べるお」

ξ゚⊿゚)ξ「いやよ、あんまり食べたら太っちゃうじゃない」

(; ^ω^)「お…ブーンも太らないように食べる量減らさなきゃだめかお…」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたは別に良いわよ、部活でそれなりにカロリーも消費してるでしょ」

(* ^ω^)「お、そうかおー。 でもツンもテニス部でカロリー消費してるおー」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁもう、わかったわよ、ちょっとだけ、ちょっと横からもらうだけだからね!」

(* ^ω^)「おっおっ」

114名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:43:14 ID:xPOhyhY.0
時間が過ぎていく。

空には大輪の花火が上がり、オレたちの顔を一瞬照らしては消えた。

(*゚ー゚)「すごい…綺麗…」

(,,゚Д゚)「この辺だと一番大きな花火だからな」

川 ゚ -゚)「いいな、花火は、美しくも儚い情緒があって」

色とりどりの小玉、きらびやかな大玉、それが次々に空へと上がる。
あぁ、綺麗だな…
花火に照らされて不規則にちかちかと明滅する彼女の横顔。

やっぱり今日言おう。
鬼灯にのせて、オレの気持ちをしぃに送ろう。

振られても、この気持ちの供養にはなるだろう。

( ゚∀゚)「なぁ、しぃ、帰り道、ちょっと話したいことがあるんだ」

(*゚ー゚)「話したいこと?」

( ゚∀゚)「あぁ、二人で話したいこと…」

(*゚ー゚)「…うん、わかった」

(,,゚Д゚)「…」

115名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:44:40 ID:xPOhyhY.0
分かっていたことだ、こうなることも。
だから気持ちをしまった。しまい込んで引き出しに鍵を掛けた。
それでもあふれてしまって、隙間からどろどろと這い出してくる。

見たくなかった。
それでも、目では始終追いかけてしまう。
耳が拾ってしまう。

それは許されない感情なのだけれど…

嫉妬…こんなに醜いものが自分の中にいたのだ。

今花火が照らしているオレは、どんな顔をしているのだろう。
こんな気持ちも鬼灯にのせて、どこかにやってしまえるなら…どんなにかいいだろう…

不規則に色を変える空、まるで今の自分の心のようだ。
ちかちかとしてめまいがする。

116名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:46:02 ID:xPOhyhY.0
花火が終わった、それぞれの帰路につく。
ブーンはツンの見送り、ドクオは用事があるからと名残惜しそうにして先に帰ってしまった。

(,,゚Д゚)「じゃあオレちょっとコンビニに用事があるから」

川 ゚ -゚)「あぁ、私も買いたい物があったな。 一緒に行こう」

ギコが気を使ってくれている。
クーは、知っているのだろうか…聡い彼女のことだ、分かっていて気を使ってくれているのかもしれない。

( ゚∀゚)「じゃあ、オレ達先に帰ってるよ」

(,,゚Д゚)「あぁ、またな」

117名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:46:48 ID:xPOhyhY.0
告白、初めてのことで何をどうすれば良いのか分からない。
…いや、正直に伝えれば良いじゃないか。
何も気取ることはないし、気取れるほど取り繕ってきたこともないだろう。

( ゚∀゚)「聞いてくれ、しぃ…」

118名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:47:30 ID:xPOhyhY.0


川 ゚ -゚)「…君は優しいな。 臆病と言い換えても差し支えないかもしれないが」

(,,゚Д゚)「…何の話だ?」

彼は足を止めてこちらを見る。
彼の気持ちはよく分かる。

彼は、私に似ている。

119名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:48:13 ID:xPOhyhY.0


( ゚∀゚)「オレ、ずっと、交差点で見かけたときからさ…」

鼓動が速度を増す。
今、これが昼時なら、オレの顔はみっともないぐらい紅潮しているのだろう。
舌が上手く回らない。

しぃが影になってよく見えない。
彼女は今、どんな顔をしているのだろう…

120名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:49:13 ID:xPOhyhY.0
川 ゚ -゚)「隠しているだろう、君の気持ちを」

(,,゚Д゚)「…」

川 ゚ -゚)「誰のためだ?自分のためか…長岡のためか?」

(,,゚Д゚)「そんなの、自分のためだ…オレはそんなに出来た奴じゃない」

川 ゚ -゚)「嫌われるのが怖いから、隠すんだな」

(,,゚Д゚)「あぁそうさ!悪いか!? そんなはずはないだろう、それで、みんなが幸せになる、誰も傷つかない!」

川 ゚ -゚)「君以外はな」

(,,゚Д゚)「!?」

121名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:50:23 ID:xPOhyhY.0
川 ゚ -゚)「君はずっと傷ついてきた。長岡からそういう話をされる度に、心だけを曇らせて耐えていたんだろう?」

(,,゚Д゚)「違う…オレは、それでも二人が幸せになれば良いと」

川 ゚ -゚)「いいよ、気持ちは痛いほど分かる。 私も…長岡が好きだからな」

(;,,゚Д゚)「!!?」

叶わぬ恋。
自分ではどうしようもない気持ち。
それでも相手の幸せを願う…

彼は、私に似ている。

122名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:51:17 ID:xPOhyhY.0


…だから分かる。
私だから分かる。
ずっと見ていた、その視線も、態度も。
まるで生き写しの双子のようじゃないか。

だからこそ残酷だ。

彼は…

123名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:52:48 ID:xPOhyhY.0


( ゚∀゚)「ずっと、ずっと好きだった、一緒に居てもっと好きになった」

(*゚ー゚)「…」

( ゚∀゚)「もし、もし良かったら、オレと…付き合って欲しい…」

気持ちが空気をふるわせる。
彼女がゆっくりと顔を上げて、笑う。

(*゚ー゚)「ありがとう、…こんな私で良ければ」

鈴虫の鳴き声と、二人の息づかいだけが、夜にこだましていた。

124名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:53:56 ID:xPOhyhY.0


川 ゚ -゚)「好きだったのだろう?”長岡が”…ずっと…」

彼は、私に似ている…

月明かりが、私たちを嘲るように照らしていた。

125名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 06:58:22 ID:xPOhyhY.0
ここで章区切りです。
感想などものすごく励みになっています。

>>119をかき込んだ後、すぐ下に広告で「70台でふさふさ!」て広告が来て、そんな顔はしてねぇよと思ってしまったんだ…

色々ともうちょっと先延ばしにしようと思ったんだけど、核心を突くまでのプロセスでだれてしまったら元も子もないので駆け足気味に進めてしまった。
次回投稿はちょっと間が開くかもしれません。

126名も無きAAのようです:2014/02/23(日) 07:45:13 ID:xPOhyhY.0
http://i.imgur.com/O0pg2Uq.jpg
アイキャッチ。

基本AAのイメージはそのままなんだけど、クーとかツンは元が人型っぽいのでこう言うイメージも作りやすいです。

127名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 01:34:49 ID:f9vxnqv6C
ギコはほもなのか、それとも川 ゚ -゚)か大きな勘違いをしてるのか

128名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 04:18:03 ID:n30E28o60
ジョルジュの眉どこいってしまったん?

129名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 11:34:11 ID:m2crJep.0
昔の自分を思い出すな

130名も無きAAのようです:2014/02/24(月) 18:34:02 ID:wkGXWPOs0
>>129 ようホモ

131名も無きAAのようです:2014/04/25(金) 12:10:22 ID:uQ1Zw7To0
バッドエンドしかみえない

132名も無きAAのようです:2014/07/01(火) 12:19:38 ID:RC6mzBFM0
待ってる


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